JPH03125104A - 防水型光ファイバケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分計〉 本発明は光通信用に用いられる防水型光フアイバケーブ
ルに関する。

〈従来の技術〉 従来より光ファイバケーブルの空隙部に充填材として防
水フンパウンドを充填したケーブルは、保守不要ケーブ
ルとして通信用ケーブルに使用されている。例えば銅導
体の上にポリエチレンやポリプロピレン等の被覆した緊
線を撚り合わせた後に、ケーブル内の空隙部に防水コン
パウンドを充填して外被を形成して成る構造の通信用ケ
ーブルが知られており、例えば防水フンパウンドとして
ポリブテン系オイルに低分子量ポリエチレンを添加した
もの、或はベテロラタム系オイルに同様に低分子量ポリ
エチレンを添加したもの等が知られている。これらの防
水コンパウンドは充填時に加熱溶融させてケーブル内の
空隙部に注入するものであり、例えば特開昭５７−２０
２０１５号公報に記載されている。

これらの防水コンパウンドを用いて光フアイバケーブル
を得るには、該防水コンパウンドを加熱溶融させて充填
する為、光ファイバケーブルにおいてはその冷却過程に
おけろ体積収縮により光ファイバに短周期の微小屈曲、
すなわちマイクロベンディングを生じさせて伝送損失を
増加させてしまうので、これらとは異なる光ファイバ用
防水コンパウンドが工夫されている。例えば特開昭６１
−１２６７０６号公報においては、合成油又は合成油と
鉱油からなる光ファイバケーブル用防水コンパウンドの
組成が開示されており、又特開昭５８−８７７７号公報
では、鉱油と疎水性シリカから成る光ファイバケーブル
用防水コンパウンドの組成が開示されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 前述のような製造工程上の問題の他に、従来の防水コン
パウンド充填ケーブルには、下記の３つの［１１点があ
る。

囚　低温における伝送損失の増加 日　光ファイバ被覆材料の劣化 （６）　ケーブル端末からの防水フンパウンドの流出 すなわち、（５）の低温における伝送損失の増加とは、
防水コンパウンドが低温で固化収縮し光ファイバを締め
付けてマイクロベンディングが生じる為に起こる現象で
ある。

又、（５）の光ファイバ被覆材料の劣化とは、防水コン
パウンドの主成分であるオイル成分が炭化水素系である
為、光ファイバ被覆材料中に浸透しやすく、被覆材料を
ＩＩ潤或は劣化させてしまう事をいう。−例としては、
防水コンパウンド中のオイルが光ファイバ被覆材料中に
浸透し被覆中に応力が発生する事でマイクロベンディン
グが生じるといった問題等が知られている（特開昭６３
−１０００３６号公報参照）。

このような問題に対し、例えば特開昭６１−２１３８１
３で開示しているごとく、オイルの芳香族成分を減らし
極性を低くする事で光ファイバ被覆材料への影響を抑え
る工夫がなされているが、近年光ファイバ被覆材料は低
吸水率化が図られており、被覆材料の極性も従来より小
さくなっているので、オイル成分の極性を抑えることで
被覆材料のＨＨを防ぐ事は困難である。

更に、（６）のケーブル端末からの防水コンパウンドの
流出とは、防水コンパウンドもしくは防水コンパウンド
中のオイルがケーブル端末から流出する現象をいい、作
業性の低下或は光ファイバ接続作業を不可能にしてしま
う。

従来、これら囚＠ｑの問題点に対しすべてを満足する防
水コンパウンド充填光ファイバケーブルを得る事はでき
なかった。

本発明は以上述べた事情に鑑み、特に低温における安定
した伝送特性を有し、高温においても防水フンパウンド
の流出、ドリップのない高品質な防水型光ファイバケー
ブルを提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するために本発明の防水型光ファイバケ
ーブルの構成は、光ファイバケーブルの空隙部内に、少
なくとも一以上の光ファイバ素線又は光ファイバ心線に
接触して防水コンパウンドが充填されてなる防水型光フ
ァイバケーブルであって、上記防水コンパウンドの調度
が一４０℃において２００以上であり且つ８０℃におい
て４５０以下であることを特徴とする。

以下、本発明の構成を詳細に説明する。

本発明における防水コンパウンドとは、シリコーンオイ
ル、ポリブテンオイル、α−オレフィンオイル、ミネラ
ルオイル等のオイル成分、シリカ、ベントナイト、クレ
イ等による増稠剤成分、スチレン系ブロック共重合体等
によるオイル分離抑制剤の３種を主成分とするものであ
り、この他に酸化防止剤、紫外線安定剤等を適宜添加さ
れたものであっても良い。

本発明の防水コンパウンドの稠度は、−４０℃において
２００以上であり、且つ、８０℃において４５０以下と
するのが好適である。

これは−４０℃において２００未満では低温時の伝送損
失が増加してしまい、一方、８０℃において４５０を超
えると高温でのドリップが生じ、共に好ましくないから
である。

本発明の一４０℃において２００以上、８０℃において
４５０以下の稠度を有する防水コンパウンドは、後述す
る実施例に示すごとく前述したオイル成分、増稠剤成分
を各々選択しかつ各々の配合比を選ぶことで製造するこ
とが出来る。

ここでいう稠度とは、ＪＩＳ　Ｋ−２２２０によって規
定される防水コンパウンドの硬さを示す指標であり、稠
度の値が小さいほど硬いことを示す。

上記防水コンパウンドを得るためには、流動点が一３０
℃以下のオイルを用いるのが好ましい。また平均分子量
３０００以下のオイルを用いるのも好ましい形態である
。

本発明における光ファイバとは石英系ガラスを主成分と
する光伝送用ガラスファイバをいう。また光ファイバ心
線とは、第１図ｆａ）に示すように石英がラス１１に単
層の一次反覆１２もしくは複数層の二次反覆１３を施し
たもの、あるいは第１図（ｂ）に示すように被覆光ファ
イバ１４を複数本並列に配列し、更にその上に単層もし
くは複層の反覆１５を施したものをいう。

本発明における光ファイバケーブルとは、先づ第２図に
示すように、中心にテンションメンバ２０を配し、その
周りに熱可塑性樹脂シース２１に光ファイバ素線２２を
配して本発明にかかる防水コンパウンド２３を充填した
ものをルースチューブとして配し、外皮２４中に従来の
防水性のコンパウンド２５を充填してケーブル化し、ル
ースチューブ型光ケーブルとしたものや、第３図に示す
ように、中心に複数のテンションメンバ２６を配したス
ペーサの各溝２７内に数本の光ファイバ心線２８を配し
、本発明にかかる防水コンパウンド２３を充填し、押え
巻き２９した後に外被３０で覆ってケーブル化し、グル
ープトスペーサ型光ケーブルとしたものや、第４図に示
すように上述した第３図に示す光ケーブルの光ファイバ
心線２８の代りにテープ心１ａ３１を配したものをケー
ブル化し、テープスロット型光ケーブルとしたものを挙
げることができる。

尚テンションメンバは中心に配するものす外に全体に分
布させた分布形やシースの中に埋めこむ外装形等適宜用
いればよく特に限定されるものではない。

以上の構成において本発明にかかる防水コンパウンドを
用いて光ケーブルを製造すれば、−４０℃において２０
０以上の稠度を有する防水コンパウンドを用いているた
めに、低温でも防水コンパウンドは固化せず、充分な柔
軟性を有し、光ファイバにマイクロベンディングが生じ
る様なことはない。

又、８０℃において４５０以下の稠度を有しているので
高温においてもケーブル端末から防水コンパウンドがド
リップすることも防ぐことができる。

く実　施　例〉 第２図に示すケーブルの構成の光ケーブルを用いて本発
明を実施した。

光ファイバ素線２２として、ファイバ径１２５μｍのシ
ングルモードファイ／（ニｇ　外線硬化型樹脂を二層コ
ーティングしてその外径を２５０μｍにしたものを用い
、この光ファイバ素線２２を６本用いて内径１．４ｓｍ
φ外径２．Ｏｍφの熱可塑性樹脂であるポリアミド製の
シース２１内に入れ、ルースチューブ心線化した。

この際、第１表に示すように種々の組成の防水コンパウ
ンドを充填した。得られたルースチューブ心線化本をテ
ンションメンバ２０の回りに層撚すにして従来の防水コ
ンパウンドであるポリブテン系コンパウンドで充填し、
外皮２４を施してケーブル化した。

第１表において、Ａ−Ｇは本発明によるものを示し、Ｈ
−には比較例として挙げたものを示す。

上記のように製作したケーブルに対し℃低１（−４０℃
）における波長１．５５μｍの先に対する伝送損失を測
定した。

その結果を第２表に示す。同表に示すように、低温にお
いて伝送損失が認められないものは、Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、
Ｅ、Ｆ、Ｇ、にであった０ 次に高温下でケーブルを垂直にして、防水コンパウンド
の滴下を観察するいわゆるドリップ試験を行った。ドリ
ップ試験の方法は、Ｂｅ１ｌｅｏｒｅ　５ｐｅｅ目１ｃ
ａＬｉｏｎ　ＴＲ−Ｔ　８Ｙ−００００２０に規定する
方法に準じ、温度は６５℃にて行った。

その結果を第２表に示す。同表に示すように、防水コン
パウンドの滴下が観察されなかったものは、Ａ、Ｂ、Ｃ
，Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ。

Ｈ，Ｉであった。

これらの結果から判るように、両者の特性を満足するも
のは、本実施例にかかるＡ、Ｂ。

Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇであった。

また、上記Ａ〜Ｇで用いた防水コンパウンドは、光ファ
イバ被覆材料を劣化させないことも確認され、光ファイ
バケーブル用防水コンパウンドとして用いて好適である
ことが判〈発明の効果〉 以上、実施例とともに詳しく述べたように、本発明の防
水型光ファイバケーブルは低温において安定した伝送特
性を有すると共に、高温においても防水コンパウンドの
流出がないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は光ファイバ心線を示し、第１図（ａｌは二次反
覆光ファイバの断面図、第１図（ｂｌはテープ心線の断
面図であり、第２図はルースチューブ型光ファイバケー
ブルの断面図、第３図はグループトスペーサ型光ケーブ
ルの断面図、第４図はテープスロット型光ケーブルの断
面図である。 図 面　　中、 １は石英ガラス、 ２は一次反覆、 ３は二次反覆、 ４は反覆光ファイバ、 ５は反覆、 ０．２６はテンシ賀ンメンバ、 １はレース、 ２は光ファイバ素線、 ３は防水フンパウンド、 ４．３０は外皮、 ７は溝、 ８は光ファイバ心線、 １はテープ心線である。 特　　許　　出　　願　　人 住友電気工業株式会社 代　　　　理　　　　人

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 光ファイバケーブルの空隙部内に、少なくとも一以上の
   光ファイバ素線又は光ファイバ心線に接触して防水コン
   パウンドが充填されてなる防水型光ファイバケーブルで
   あって、 上記防水コンパウンドの稠度が−４０℃において２００
   以上であり且つ８０℃において４５０以下であることを
   特徴とする防水型光ファイバケーブル。