JPH0312218A - 溶剤回収方法および装置 - Google Patents

溶剤回収方法および装置

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JPH0312218A
JPH0312218A JP1145827A JP14582789A JPH0312218A JP H0312218 A JPH0312218 A JP H0312218A JP 1145827 A JP1145827 A JP 1145827A JP 14582789 A JP14582789 A JP 14582789A JP H0312218 A JPH0312218 A JP H0312218A
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JP
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solvent
gas
adsorbent
pressure
adsorption device
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JP1145827A
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English (en)
Inventor
Toyohiko Masuda
豊彦 増田
Eiji Minagawa
皆川 英二
Masao Murao
村尾 正夫
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成繊維、防湿セロファン、樹脂加工、塗装
、磁気記録材料等の製造に用いられるアセトンやトルエ
ン、その他アルコール類、エステル類、ケトン類等の溶
剤を回収する方法および装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、上記のような溶剤を原料ガスから回収する場合に
は、T S A (thersal swing ad
sorption ;温度スイング吸着)法とよばれる
方法がよく用いられている。このTSA法は、活性炭等
の吸着剤による溶剤の吸着量が温度によって大きく変化
する特性を利用し、低温状態で吸着剤に溶剤を吸着させ
、その後スチーム等によって吸着剤を加熱することによ
り溶剤を脱着させるようにしたものである。
また一方、このような溶剤でなく、空気分離や、H2,
02、CO2、CO,Ar等のガスを回収する場合には
、圧力によって吸着剤の吸着量が変化する特性を利用し
、常温付近で吸着塔内の圧力を変動させることにより、
ガスの吸着および脱着を行うP S A (press
ure svlng adsorption  ;圧力
スイング吸着)法がよく用いられている(例えば特開昭
59−4914号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記TSA法は、吸着剤を加熱するために多量の蒸気が
必要であり、コスト高になるとともに、吸着剤自身もそ
の急激な温度変動によって寿命が短縮される等、多くの
問題を抱えている。また、吸着剤の温度を昇降させるに
は長い時間が必要であるため、圧力を昇降させるPSA
法に比べ必然的に工程サイクルが長くなり、これが回収
効率の向上の妨げとなっている。
一方、上記PSA法をそのまま溶剤回収に適用すること
も考えられるが、一般に原料ガス中の溶剤濃度は非常に
低く、溶剤の分圧が低いため、吸着装置内を真空に近い
状態まで減圧しても溶剤を十分に脱着することができな
い。
さらに、このように原料ガス中の溶剤濃度が低いことか
ら、なるべく少ない設置面積で多量の原料ガスを一度に
吸着剤に接触させるための吸着装置の開発も望まれてい
る。すなわち、従来の固定床式の吸着装置には、吸着剤
に対して上下方向に原料ガスを通す縦型構造のものや、
横方向にガスを通す横型構造のものがあるが、上記縦型
構造のものでは、吸着剤と原料ガスの接触面積が少ない
ために、原料ガス中の溶剤濃度が低いと充分な吸着効率
が得られない不都合があり、また横型構造のものでは、
吸着剤を横方向に配設するために設置面積が非常に大き
くなり、その設置費用が割高になるとともに、設置場所
も制限を受は易い不都合がある。
また、このような吸着装置の中には、円筒状に配設され
た吸着剤に対してその外側から内側へ原料ガスを通すバ
スケット型のものも知られているが、これは構造が複雑
であるとともに、接触面積を増やすには上記円筒の内側
部分の空間を広げなければならず、結局デッドスペース
が増加してしまう不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑み、低コストで吸着剤の
寿命を損うことなく良好に溶剤を回収することができる
方法および装置を提供し、さらには小さな設置面積で多
量の原料ガスを一度に吸着剤に接触させることができる
装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、吸着装置内に溶剤を含んだ原料ガスを供給し
て上記溶剤を吸着剤に吸着させ、この吸着装置内を減圧
し、この減圧状態で上記吸着装置内に置換ガスを供給す
ることにより上記溶剤を吸着剤から置換脱着して置換ガ
スとともに吸着装置から吸引し、この吸引したガス中に
含まれる溶剤を凝縮させるものである(請求項1)。
そのための装置として、吸着装置と、この吸着装置内に
溶剤を含んだ原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、
この吸着装置内に置換ガスを供給する置換ガス供給手段
と、上記吸着装置内のガスを吸引して吸着装置内を減圧
するガス吸引手段と、吸引されたガス中の溶剤を凝縮さ
せる凝縮手段とを備えたものである(請求項2)。
さらに、上記凝縮手段を、冷却温度がその圧力下での溶
剤の沸点と置換ガスの沸点との間の温度に設定されてい
る第1の凝縮手段と、冷却温度がその圧力下での溶剤の
沸点と置換ガスの沸点の双方よりも低い温度に設定され
ている第2の凝縮手段とにより構成し、上流側から第1
の凝縮手段、第2の凝縮手段、ガス吸引手段の順に配置
する、あるいは第1の凝縮手段、ガス吸引手段、第2の
凝縮手段の順に配置することにより、より優れた効果が
得られる(請求項3.4)。
また、上記吸着装置としては、吸着剤が配設された複数
のユニットを上下方向に配列した複数段構造とし、各ユ
ニットにおける吸着剤の上流側に共通の原料ガス供給手
段および置換ガス供給手段を接続し、下流側に共通のガ
ス吸引手段および凝縮手段を接続したものが好ましい(
請求項5)。
〔作 用〕
請求項1記載の方法によれば、吸着剤に溶剤を吸着させ
た後、吸着装置内を減圧するとともにこの吸着装置内に
置換ガスを供給することにより、この置換ガスが吸着剤
に吸着される代わりに同吸着剤から溶剤が脱着される。
この溶剤は吸着装置外で凝縮され、液相状態で回収され
る。
具体的に、請求項2記載の装置によれば、原料ガス供給
手段によって吸着装置内に原料ガスが供給され、この吸
着装置内で溶剤の吸着が行われる。
次に、ガス吸引手段によって吸着装置内の減圧が行われ
、置換ガス供給手段によって吸着装置内に置換ガスが供
給されることにより溶剤が置換脱着されるとともに、こ
の溶剤が上記ガス吸引手段によって吸着装置外部に引出
され、凝縮手段によって凝縮され、回収される。
さらに、請求項32載の装置によれば、まず第1の凝縮
手段で溶剤と置換ガスとのうち沸点の高い方が主に凝縮
分離され、その後第2の凝縮手段で残りのガスが主に凝
縮分離される。また、これらの凝縮によって圧力が大幅
に減少することにより、吸着装置内のガスの吸引が促進
される。
また、請求項4記載の装置によれば、請求項3紀載の装
置と同様に2段階に亘って吸引ガスの凝縮分離が行われ
る。しかも、第2の凝縮手段は常圧に近いガス吸引手段
の下流側の部分に設けられているため、この第2の凝縮
手段では比較的高い温度でガスが凝縮される。
また、請求項5記載の装置によれば、共通の原料ガス供
給手段および置換ガス供給手段から各ユニットにガスが
供給され、共通のガス吸引手段によって各ユニット内の
ガスが吸引される。
〔実施例〕
本発明方法を実施するための装置の一例を第1図および
第2図に示す。
この装置は、フロア(原料ガス供給手段)10、ガス冷
却器12、スチームブロア14.3塔の吸着塔(吸着装
置)16.17,18.2つの第1凝縮器(第1の凝縮
手段)20.2つの第2凝縮器(第2の凝縮手段)22
、および4つの真空ポンプ(ガス吸引手段)24を備え
、上記フロア10から送出されるガスがガス冷却器12
で冷却された後、原料ガス供給通路26を介して略常温
常圧状態で各吸着装置16〜18に供給されるとともに
、スチームブロア14から送出される常温に近い蒸気(
置換ガス)が蒸気供給通路28を介して各吸着装置16
〜18に供給されるようになっている。
この実施例では、2つの第1凝縮器20同士、2つの第
2凝縮器22同士、および4つの真空ポンプ24が各々
並列に配置され、上流側から第1凝縮器20、第2凝縮
器22、真空ポンプ24の順で直列に配置されている。
第1凝縮器20におけるガスの凝縮温度は、その圧力下
での回収溶剤(ここではアセトン)の沸点と置換ガス(
ここでは蒸気)の沸点との間の温度に設定され、第2凝
縮器22による凝縮温度は、その圧力下での溶剤の沸点
と置換ガスの沸点の双方よりも低い温度に設定されてい
る。
そして、各吸着塔16〜18内のガスが排気通路30お
よび各凝縮器20.22を介して真空ポンプ24により
吸引されるとともに、バイパス通路32を介して直接真
空ポンプ24により吸引されるようになっている。また
、各通路26.28゜30.32の適所には、ガスの流
れを適宜切換えるための弁34が配設されている。
各吸着塔16〜18は互いに等しい構造を有している。
このうち、例として吸着塔16の構造を第2図および第
3図に基づいて説明する。
この吸着塔16は、円筒状の本体36を有し、その上下
開口部は上M371および支持台372によって各々塞
がれている。そして、この本体36内に複数(ここでは
5つ)のユニット38が上下に配設されている。
各ユニット38は、ステンレス鋼等からなる円板状の仕
切り板40により仕切られ、これらの仕切り板40は第
3図に示されるようなブラケット42を介して上記本体
36の内側壁に着脱可能に支持されている。各ユニット
38の上下方向の中間部では、グレーチング44がブラ
ケット42を介して本体36の内側壁に支持され、この
グレーチング44の上にワイヤメツシュ46を介して活
性炭等からなる吸着剤48が敷設されており、この吸着
剤48の上にもワイヤメツシュ50が敷かれている。こ
のワイヤメツシュ50上方の第1の空間51、および仕
切り板40とグレーチング44との間の第2の空間52
の双方には、セラミックボール等からなる球状充填物(
図示せず)が充填されてデッドスペースが埋められてお
り、これによって、必要な真空ポンプ動力の削減が図ら
れている。
この本体36の一方側には、上記原料ガス供給通路26
を構成する原料ガス供給管54が上下方向に配され、こ
の原料ガス供給管54に連通管541を介して各ユニッ
ト38の第1の空間51が連通されている。また、本体
36の他方側には、上記蒸気供給通路28を構成する蒸
気供給管56および上記排気通路30を構成する排気管
58が上下方向に配されており、上記蒸気供給管56に
連通管561を介して各ユニット38の第1の空間51
が連通され、上記排気管58に連通管581を介して各
ユニット38の第2の空間52が連通されている。
なお、第2図において60は吸着剤48を出入するため
のマンホールである。
次に、この装置による溶剤回収方法を第4図〜第9図も
併せて参照しなから説明する。なお、これらの図は模式
図であり、第1凝縮器20および第2凝縮器22は単一
の記号で表わし、各吸着塔16〜18も便宜上縦型構造
で表わし、上側をガス供給側、下側を排気側としている
この方法は、 (1)  吸着工程 (2)減圧工程 (3)脱着工程 (4)パージ工程 の4つの工程からなり、各吸着塔16〜18では次頁の
第1表に示される順で各工程が実行される。
(本頁、以下余白) 第1表 このうち、吸着塔16で行われる溶剤回収動作を主にし
て説明する。
まず、第4図および第5図に示されるように、回収溶剤
を含む原料ガスが吸着塔16内に供給され、この吸着塔
16内において常圧もしくはそれよりも高圧の状態で原
料ガス中の溶剤が吸着剤48に吸着される。より具体的
には、ブロア10から送出された原料ガスがガス冷却器
12で冷却された後に原料ガス共給管54から各連通管
541に分岐して各ユニット38の第1の空間51内に
流入する。そして、ワイヤメツシュ50、吸着剤48、
ワイヤメツシュ46、およびグレーチング44を順次通
過して第2の空間52に流出した後、各連通管581か
ら共通の排気管58に合流して排出される。このとき、
上記原料ガスが各ユニット38の吸着剤48中を通過す
ることによって、その中の溶剤成分が吸着剤48に吸着
される。
次に、第6図に示されるように、吸着塔16の各ユニッ
ト38内のガスがバイパス通路32を介して共通の真空
ポンプ24によって吸引され、各ユニット38内が略真
空の状態(ここでは約5〜100 Torr)に保たれ
る。この状態で、第7図に示されるように置換ガスであ
る蒸気が蒸気供給通路28から吸着塔16内に供給され
、この蒸気が吸着剤48に吸着されるとともに上記溶剤
が置換脱着され、蒸気とともに排気通路30を通じて第
1凝縮器20に導かれる。より具体的には、スチームブ
ロア14から送出された蒸気が第2図に示される蒸気供
給管56から各連通管561に分岐して各ユニット38
の第1の空間51内に流入し、吸着剤48を通過して第
2の空間52内に流出し、各連通管581および排気管
58を通って第1凝縮器20に導かれる。このとき、上
記吸着剤48を蒸気が通過することにより、この蒸気の
一部が吸着剤48に吸着される。これによって吸着剤4
8中の溶剤が置換脱着され、蒸気との混合ガスとなって
吸着塔16から排出される。
このガスが導かれる第1凝縮器20では、その凝縮温度
がアセトンの沸点と蒸気の沸点との間の温度に設定され
ているので、この第1凝縮器20で混合ガス中に含まれ
るほとんどの水分が凝縮し、回収される。これによって
、第2凝縮器22には高濃度のアセトン水溶液が送出さ
れ、この第2凝縮器22でさらに低い冷却温度によって
全ガスが凝縮される。また、このような凝縮によってガ
スの圧力が極めて急激に減少することにより、吸着塔1
6からガスを吸引するための強いガス吸引力が発生する
次頁の第2表は、第1図に示される地点A−Fでのガス
状態を示したものである。この表から、第1凝縮器20
で大半の蒸気が凝縮され、第2凝縮器22で全てのガス
が凝縮されているのが良く分かる。(本頁、以下余白) このようにしてアセトンの脱着および回収が行われた後
、第9図に示されるように吸着塔16内に乾燥した原料
ガスが供給されることにより、吸着剤48に吸着された
蒸気がパージされ、これによって吸着剤48の再生が行
われる。以上のステップが各吸着塔16〜18において
相互順番をずらしなから行われることにより、原料ガス
からのアセトンの回収が行われる。
以上のように、ここでは吸着塔16〜18内を減圧する
とともに、置換ガスである蒸気を供給することによって
溶剤(アセトン)を置換脱着するようにしているので、
はぼ常温状態で溶剤の脱着を行うことができる。従って
、従来用いられてきたTSA法のように、加熱用の多量
の蒸気を用意する必要がなく、また吸着剤48の寿命短
縮も回避することができる。
さらに、上述のように溶剤の置換脱着後に蒸気のパージ
を行うようにすれば、吸着剤の吸着性能が復帰し、吸着
効率をより高めることができる。
なお、この実施例では原料ガスによって蒸気のパージを
行うようにしているが、例えば第10図に示されるよう
に各吸着塔16〜18の出口側と入口側との間にリター
ン通路62を設け、このリターン通路62から吸着時の
オフガスを別の吸着塔に送り込んでそのパージを行うよ
うにしてもよい。
また、この装置では真空ポンプ24の上流側で回収ガス
を凝縮させているので、この凝縮に伴うガスの圧力低下
によって新たなガスの吸引力が発生し、真空ポンプ24
の負担が低減される効果がある。特に、この実施例に示
されるような3塔式の装置にした場合には、真空ポンプ
24を無負荷運転することなく、吸着塔16〜18の減
圧および脱着を効率良く順番に行うことができる。ただ
し、本発明では吸着装置の数は問わず、従来のPSA装
置のように2塔式や4塔式以上のものを用いてもよい。
また、低圧状態で吸引されたガスにおいては、蒸気(水
)の凝固点とアセトンの沸点とが接近した状態にあるの
で、この低圧ガスを単一の凝縮器で完全凝縮させようと
すると、アセトンの凝縮とともに水が凝固、凍結して凝
縮器の凝縮性能の低下を引起こし、最悪の場合には凝縮
器の連続運転を続行不能にするおそれがあるが、この装
置のように第1凝縮器20において比較的高い温度で蒸
気の凝縮を主に行い、その後第2凝縮器22で残りのガ
スの凝縮を行うようにすれば、第1凝縮器20での凍結
が発生しないのは勿論のこと、第2凝縮器22について
も、この第2凝縮器22へは高濃度のアセトン水溶液が
送られるので、その凝固点降下により上記凍結を未然に
防ぐことができる。
例えば、この装置の場合、上記第2表に示されるように
第2凝縮器22で回収される物質の温度は一8℃であり
、純水の凝固点を下回っているが、この第2凝縮器22
へ送られる水溶液のアセトン濃度は80%以上であるた
め、その凝固点降下のために凍結は生じず、従って少量
の水およびアセトンはともに液相状態で不都合なく回収
される。
なお、このような構造においても、粗精製ガスの組成変
動等で充分な凝固点降下が得られない場合には上記第2
凝縮器で凍結が発生する可能性があるが、別の実施例と
して第11図に示すように、上記第2凝縮器22を真空
ポンプ24の下流側に配置する、すなわち上流側から第
1凝縮器20゜真空ポンプ24、第2凝縮器22の順で
配置するようにすれば、第2凝縮器22での操作圧力は
ほぼ常圧となり、比較的高い温度でアセトンを凝縮させ
ることができるので、上記凍結を完全に防止できるとと
もに、第2凝縮器22の負荷も削減することができる。
次頁の第3表は、この第11図に示される配置にしたと
きの同図および第1図に示される各地点A−Gでのガス
状態を示したものであるが、この表から明らかなように
、第2凝縮器22では操作圧力が大気圧に等しいため、
56℃という高い温度でアセトンの完全凝縮を行うこと
ができ、水分の凍結は発生しない。(本頁、以下余白)
なお、以上に示した効果は少なくとも第1′li縮器2
0と第2凝縮器22の2段構造とすることにより得られ
るが、3段、4段等の多段構造にすればより好ましいも
のとなる。
一方、各吸着塔16〜18においては、吸着剤48が配
設された小単位のユニット38を上下に積重ね、各ユニ
ット38に同一の供給源から原料ガスや置換ガスを送り
込むとともに、同一の真空ポンプ24によって排気を行
うようにしているので、設置面積を増やすことなく、ユ
ニット38の段数を増やすだけで各吸着塔16〜18に
おける吸着剤48と原料ガスとの総接触面積を増加させ
ることができる。従って、限られたスペース内に安い費
用で設置することが可能となり、しかも原料ガス中の溶
剤濃度が極めて低い場合にも良好にその回収を行うこと
ができる。また、構造が簡単で製作が容易であるととも
に、強度的にも、仕切り板40が補強板としての役割を
果しており、高層化にも耐え得°るようになっている。
なお、本発明は上記実施例に限定されず、例えば回収可
能な溶剤についても、上記アセトンやトルエン等をはじ
めとする各種溶剤の回収に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば次の効果を得ることがで
きる。
まず、請求項1.2記載の方法および装置では、吸着装
置に原料ガスを供給した後、吸着装置内を減圧した状態
で上記吸着装置内に上記溶剤と沸点の異なる置換ガスを
供給することにより上記溶剤を置換脱着して置換ガスと
ともに吸着装置から吸引し、この吸引したガス中に含ま
れる溶剤を凝縮させるようにしているので、原料ガス中
の溶剤の分圧が低くても、従来のようなTSA法を用い
ず、吸着剤の寿命を損うことなく良好に溶剤の回収を行
うことができる効果がある。
さらに、請求項3記載の装置では、第1の凝縮手段にお
いて溶剤と置換ガスのうち沸点の高い方を主に凝縮させ
、第2の凝縮手段で残りのガスを凝縮させるようにして
いるので、沸点の高い溶剤または置換ガスが凍結するの
を確実に防ぐことができ、回収能率の低下等の不都合を
未然に防止することができる。また、上記凝縮によって
ガスの圧力が低下することにより吸着装置内のガスを吸
引する力が新たに発生するため、ガス吸引手段の負荷を
削減することができる。
また、請求項4記載の装置では、第2の凝縮手段をガス
吸引手段の下流側に配置しているので、この第2の凝縮
手段では大気圧に近い状態でガスを凝縮させることがで
きる。すなわち、比較的高い温度でガスを凝縮させるこ
とができるので、凍結の発生をより確実に防ぐことがで
きるとともに、第2の凝縮手段の負荷も削減することが
できる効果がある。
また、請求項5記載の装置では、吸着剤が配設された小
単位のユニットを上下方向に積重ね、各ユニットに対し
てガスの供給および排気を行うように吸着装置を構成し
ているので、その構造が簡単で製作が容易であるととも
に、限られた設置面積でより多くの吸着剤と原料ガスと
の接触面積を得ることができ、これによって低濃度の原
料ガスからも所望の溶剤を効率良く回収することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための装置の一例を示す
配置図、第2図は同装置に備えられた吸着塔の一部断面
正面図、第3図は同吸着塔の要部を示す断面図、第4図
乃至第9図は同装置による溶剤の回収動作を示す説明図
、第10図は他の装置の一例を示す説明図、第11図は
他の装置の要部を示す配置図である。 10・・・フロア(原料ガス供給手段)、14・・・ス
チームブロア(置換ガス供給手段)、16,17゜18
・・・吸着塔(吸着装置)、20・・・第1凝縮器(第
1の凝縮手段)、22・・・第2凝縮器(第2の凝縮手
段)、24・・・真空ポンプ(ガス吸引手段)、36・
・・吸着塔本体、38・・・ユニット、48・・・吸着
剤、54・・・原料ガス供給管、56・・・蒸気供給管
、58・・・排気管。 第 3 図 第 図 第 図 第 図 第 7 図 2只 第 図 第 図 8 第 0 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、吸着装置内に溶剤を含んだ原料ガスを供給して上記
    溶剤を吸着剤に吸着させ、この吸着装置内を減圧し、こ
    の減圧状態で上記吸着装置内に置換ガスを供給すること
    により上記溶剤を吸着剤から置換脱着して置換ガスとと
    もに吸着装置から吸引し、この吸引したガス中に含まれ
    る溶剤を凝縮させることを特徴とする溶剤回収方法。 2、吸着装置と、この吸着装置内に溶剤を含んだ原料ガ
    スを供給する原料ガス供給手段と、この吸着装置内に置
    換ガスを供給する置換ガス供給手段と、上記吸着装置内
    のガスを吸引して吸着装置内を減圧するガス吸引手段と
    、吸引されたガス中の溶剤を凝縮させる凝縮手段とを備
    えたことを特徴とする溶剤回収装置。 3、請求項2記載の溶剤回収装置において、上記凝縮手
    段を、冷却温度がその圧力下での溶剤の沸点と置換ガス
    の沸点との間の温度に設定されている第1の凝縮手段と
    、冷却温度がその圧力下での溶剤の沸点と置換ガスの沸
    点の双方よりも低い温度に設定されている第2の凝縮手
    段とにより構成し、上流側から第1の凝縮手段、第2の
    凝縮手段、ガス吸引手段の順に配置したことを特徴とす
    る溶剤回収装置。 4、請求項2記載の溶剤回収装置において、上記凝縮手
    段を、冷却温度がその圧力下での溶剤の沸点と置換ガス
    の沸点との間の温度に設定されている第1の凝縮手段と
    、冷却温度がその圧力下での溶剤の沸点と置換ガスの沸
    点の双方よりも低い温度に設定されている第2の凝縮手
    段とにより構成し、上流側から第1の凝縮手段、ガス吸
    引手段、第2の凝縮手段の順に配置したことを特徴とす
    る溶剤回収装置。 5、請求項2、3または4記載の溶剤回収装置において
    、上記吸着装置を、吸着剤が配設された複数のユニット
    を上下方向に配列した複数段構造とし、各ユニットにお
    ける吸着剤の上流側に共通の原料ガス供給手段および置
    換ガス供給手段を接続し、下流側に共通のガス吸引手段
    および凝縮手段を接続したことを特徴とする溶剤回収装
    置。
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JP2005140417A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Taikisha Ltd 耐熱性気密壁構造、蓄熱式ガス処理装置、並びに、吸脱着式ガス処理装置
JP2020189269A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 国立研究開発法人物質・材料研究機構 可燃性ガス吸着回収材、及び、可燃性ガスの回収方法

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