JPH031161Y2 - - Google Patents

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JPH031161Y2
JPH031161Y2 JP1986000233U JP23386U JPH031161Y2 JP H031161 Y2 JPH031161 Y2 JP H031161Y2 JP 1986000233 U JP1986000233 U JP 1986000233U JP 23386 U JP23386 U JP 23386U JP H031161 Y2 JPH031161 Y2 JP H031161Y2
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chuck
chuck body
machine tool
push
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、工作機械のチヤツクに対してワー
クを正確に取り付け、あるいは加工済みのワーク
をチヤツクから取り外して所定位置に排出する工
作物の装入排出装置に関するものである。
従来技術 工作機械のチヤツクに対してワークの取付け・
取外しを行うのにオート工作物の装入排出装置が
用いられている。ところが、このオート工作物の
装入排出装置の使用は、ワークの種類、ワークを
搬送するためのコンベア、シユート等の上でのワ
ークの流れ、切削時の切粉処理、装置コスト等の
諸条件によつて制限を受けることがあり、人手に
よるワークの取付け・取外しも生産現場において
は重要な役割を占めている。
ところで、人手によつてワークの取付け・取外
しを行う場合、その作業はワークの工作機械基準
面への押付け→チヤツキング→ワークの加工→チ
ヤツク解除→ワークの取外しの手順で行われる
が、その間に複数種類の作業を含み、しかも人手
でワークの取付け・取外しを行う場合には、通常
一人の作業者が複数の機械を受け持つこととなる
ため作業が煩雑となる。
そこで、本出願人は作業者の負担を軽減すべく
先の出願(実願昭54−83912、実公昭58−56082)
において、作業者がワークを一定位置へ置いた後
は、ボタン操作のみでチヤツクに対するワークの
取付け、加工後におけるワークの取外しおよび機
外への排出を為し得る装置を提案した。この装置
は、工作物の一端を保持するチヤツク部内に、非
チヤツキング時の工作物をチヤツク部外へ押出し
可能に付勢されているチヤツクセンタを備えるチ
ヤツク機構部と、チヤツク機構部に対して対向移
動し、工作物の他端を保持する心押台と、心押台
と連動して直線移動する駆動ロツドと、駆動ロツ
ドとカム結合されるとともに工作物を担持可能な
ワークホルダを備え、駆動ロツドの移動位置に応
じてワークホルダを工作物装入位置、待機位置、
工作物排出位置なる3位置間に回動させる回動機
構部とを有するようにしたものである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、この装置はチヤツクと心押台と
で保持し得るワークに対して適用されるもので、
直径に比べて長さが短い平板状のワークや異形ワ
ークについてはやはり手作業でチヤツクへの取付
け・取外しを行わなければならない。そして、手
作業でワークの取付け・取外しを行う場合には、
前述したように作業が煩雑であるところから、作
業者の疲労、作業能率の低下、ロス時間の増大等
の問題の他、ワークの工作機械の基準面への押付
不良に基づく加工精度低下の問題を生じる。
問題点を解決するための手段 本考案は、このような問題点を解決し得る工作
物の装入排出装置を得るために為されたものであ
り、本考案に係る工作物の挿入排出装置の特徴は
(a)工作機械のチヤツクの中心線に平行な方向の運
動を含んで、一定軌跡上を運動させられるアーム
と、(b)そのアームの先端に取り付けられ、アーム
の運動に連れて前記工作機械のチヤツクに正対す
るワーク取付け・取外し位置と、その取付け・取
外し位置から離れたワーク排出位置との間で移動
するチヤツク本体と、(c)そのチヤツク本体にそれ
の半径方向に沿つて設けられた複数のガイドに案
内されて移動させられ、ワークの内周面または外
周面に係合してそのワークを保持する複数の爪部
材と、(d)チヤツク本体の中心線に直角な軸線のま
わりに回動可能な状態で基端部がチヤツク本体に
取り付けられる一方、先端部がワークの軸心方向
の一端面に当接するプツシユレバーと、(e)そのプ
ツシユレバーの前記先端部がワークの一端面に当
接する向きにプツシユレバーをそれの中間部にお
いて付勢する付勢手段とを含むことにある。
作用および効果 かかる装置においては、チヤツク本体に設けら
れた爪部材が、チヤツク本体の半径方向に移動し
てワークの内周面または外周面を保持するように
されているため、平板状のワーク、あるいは異形
ワークに対しても容易に適用することができる。
しかも、この装置を用いる場合には、作業者は工
作機械のチヤツクに対してワークをセツトする作
業をなすだけで良いため、作業者の負担は大幅に
軽減される。より具体的に説明すると、作業者が
ワークの軸心を工作機械のチヤツクの中心線方向
に向けてそのワークをチヤツクの中心部にセツト
し、その後本装置を作動させれば先ずアームが移
動してその先端のチヤツク本体を工作機械のチヤ
ツクに接近させる。そして、その過程でプツシユ
レバーの先端部がワークの一端面に当接させら
れ、引き続いてアームが移動させられると、プツ
シユレバーが付勢手段の付勢力に抗して回動させ
られると同時にその付勢力がプツシユレバー先端
部からワークに及ぼされ、ワークが工作機械の取
付基準面の側に押し込まれる。すなわち、ワーク
が工作機械のチヤツクによる正規の保持位置に装
入され、またこのときワークの他端面が工作機械
の取付基準面に一定の力で押し付けられて密着さ
せられるのである。
その後、ワークが工作機械のチヤツクにより保
持されてワークの加工が行われる。この間、アー
ム先端のチヤツク本体は加工の邪魔とならない位
置に退避させられており、加工が済んだところで
再び工作機械のチヤツクに正対するワーク取付
け・取外し位置に接近移動させられる。その過程
で前述したのと同様に、プツシユレバーの先端が
ワークの一端面に当接してワークを押圧し、次い
でチヤツク本体の爪部材が半径方向に移動させら
れてワークの内周面または外周面を保持する。そ
の後、工作機械のチヤツクによるワークの保持が
解除され、さらにアームが後退移動させられてチ
ヤツク本体がワークを保持した状態で工作機械の
チヤツクから離間する。そして、チヤツク本体が
ワーク排出位置に至つたところで、爪部材による
ワークの保持が解除されると、プツシユレバーを
介してワークに及ぼされている付勢手段の付勢力
の下にワークがチヤツク本体から排出され、ここ
にワークの一加工サイクルが終了する。
このように、本考案の装置を用いれば、作業者
は工作機械のチヤツクに対してワークをセツトす
るだけで足りるため、作業者の負担が軽減され
る。しかも、この装置はプツシユレバーと付勢手
段との作用に基づいてワークを工作機械の取付基
準面に確実に密着させ得るために、ワークの取付
誤差に基づく加工精度低下を避けることができ、
また、これらプツシユレバー、付勢手段によつて
工作機械のチヤツクから取り外したワークをワー
ク排出位置において自動的にチヤツク本体から離
脱させることができる。
また、本装置は、付勢手段の付勢力をプツシユ
レバーを介してワークに及ぼし、しかも付勢手段
の付勢力をプツシユレバーの中間部に作用させる
ようにしているため、プツシユレバー先端部の幅
広い回動ストローク範囲において上記付勢力をワ
ークに及ぼすことができる利点を有している。そ
のため、アームの移動ストロークを変更すること
なく、厚さ(軸心方向の長さ)の異なる複数種類
のワークを工作機械のチヤツクに対して取付け・
取外しし、あるいは加工済みのワークを排出する
ことができる。
加えてプツシユレバーが広い回動ストローク範
囲に亘つて付勢手段の付勢力をワークに及ぼし得
るため、ワーク排出時においてチヤツク本体に保
持されたワークをチヤツク本体から確実に押し放
つことができる。
実施例 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。第1図において、10は支持軸であり、
アーム12およびその先端に取り付けられたチヤ
ツク本体14を支持し、かつ第2図および第3図
に示す装置によつて駆動されるようになつてい
る。この装置のフレーム16は工作機械本体18
に取り付けられており、このフレーム16の前後
方向(第3図中左右方向)の両端にはブラケツト
20,22が固設されていて、それらの間にガイ
ドバー26が架け渡されている。このガイドバー
26にはスライド24が一対の嵌合穴において摺
動可能に嵌合され、このスライド24の後端には
ブラケツト22に固設された油圧シリンダ28の
ロツド30が固定されて、油圧シリンダ28によ
つてスライド24およびこれに連結された支持軸
10が進退させられるようになつている。
支持軸10には、第2図に示すように、二面取
りにより一対の平坦面32が形成された係合部3
4が設けられており、この係合部34に、一対の
揺動レバー38が二股のヨーク部36において係
合させられ、ボルトにより固定されている。
一方、スライド24には、この係合部34の側
方に支持アーム40が設けられており、この支持
アーム40により油圧シリンダ42が支持されて
いる。この油圧シリンダ42のロツド44にはプ
レート46が固設されており、このプレート46
からスライド24の移動方向に一対のピン48が
突設されて、これらピン48が揺動レバー38の
長穴50に係合させられている。すなわち、油圧
シリンダ28の作動によつてアーム12が支持軸
10とともに前後方向に駆動され、また油圧シリ
ンダ42の作動により回動させられてその先端に
取り付けられたチヤツク本体14が、工作機械の
チヤツク120(第1図参照)に正対するワーク
取付け・取外し位置(第2図中A位置)とワーク
排出位置(第2図中B位置)との間を移動させら
れるようになつているのである。
アーム12の一端部には、第1図に示すように
ボス部52が設けられ、このボス部52が支持軸
10の端部に固定されている。一方、前記チヤツ
ク本体14は取付アーム54を有し、チヤツク本
体14の中心線が工作機械のチヤツク120の中
心線と平行となる状態で取付アーム54がボルト
56によりアーム12の先端に取り付けられてい
る。
チヤツク本体14は有底の凹所58を有するハ
ウジング59と凹所58を閉塞するカバー79と
を備えており、凹所58の内部に回転部材60が
軸62により回転可能に支持された状態で配設さ
れている。回転部材60は外周部にピニオン部6
4を有し、このピニオン部64がラツクピストン
66のラツク部68(第4図参照)に噛み合わさ
れて、ラツクピストン66の移動に連れて回転さ
せられるようになつている。ラツクピストン66
は、第4図に示すように、チヤツク本体14の中
心線と直角な方向に延びるシリンダボア70に摺
動可能に嵌合され、かつシリンダボア70の両端
に形成された二つの油圧室72(第4図には一方
の油圧室のみが表れている)内に油圧が択一的に
供給されることによつてチヤツク本体14の中心
線、つまり回転部材60の回転中心線と直角な方
向に移動させられるようになつている。なお、油
圧室72に導かれる油圧は、支持軸10に形成さ
れた油路74およびアーム12に設けられた油路
76を通じて供給される。
前記カバー79には、第5図に示すように、チ
ヤツク本体14の半径方向、つまりその中心線と
直角な方向にに延びるガイド溝78が設けられて
おり、このガイド溝78に一対の爪部材80が相
対向する状態で摺動可能に嵌合され、かつプレー
ト82によりそのガイド溝78からの離脱が防止
されている。すなわち、カバー79とプレート8
2とでT溝が形成され、このT溝に爪部材80が
摺動可能に嵌め込まれているのである。この爪部
材80は、第1図に明瞭に示されているように、
スライド84と爪86とから成つている。スライ
ド84の裏面にはピン88が突設されており、こ
のピン88がカバー79に形成された長穴90を
貫通して回転部材60のカム溝92内に嵌入させ
られている。カム溝92は、第7図に示すよう
に、回転部材60の円周方向に進むに連れてその
中心からの距離が漸変するうず巻状の溝であり、
回転部材60の回転に連れて爪部材80がチヤツ
ク本体14の半径方向に駆動されるようになつて
いる。また、爪86には内周側の一端から立ち上
がる係合部94が形成されている。この係合部9
4の外周面は円弧状の曲面とされており、この曲
面がワークの内周面に係合して、ワークを保持し
得るようになつている。
前記カバー79には、爪部材80の両側の対称
位置においてL字状を成す二つのブラケツト10
0がボルトにより固定されている。これらブラケ
ツト100のそれぞれには、第1図および第6図
に示すように各二つずつのピン108が、爪部材
80の移動方向とチヤツク本体14の中心線とに
直角な方向に設けられており、これらピン108
のそれぞれに長手状を成す1組ずつのプツシユレ
バー104,106がそれらの基端部において回
動可能に取り付けられている。すなわち、爪部材
80の両側に計4個のプツシユレバー104,1
06が取り付けられて、これらプツシユレバー1
04,106が爪部材80の移動方向に平行な平
面内において回動可能とされているのである。各
プツシユレバー104,106は、自由端部の幅
が狭くされていて、これら幅の狭い部分が爪部材
80の移動方向と直角な方向に一部重なつた状態
とされている。また、各先端には第1図、第6図
に示すようにL字状部が形成され、そこに1本ず
つのピン110がろう付けにより固定されてい
る。ピン110は、ワークの軸心方向の一端面に
対する当接部となるもので、それぞれレバー10
6の幅と同じ長さ、つまり爪部材80とブラケツ
ト100との間の距離とほぼ同じ長さを有し、か
つチヤツク本体14の中心線および爪部材80の
移動方向に直角な方向に配設されている。
一方、カバー79にはプツシユレバー104,
106の回動中心に近接した部位において、合計
4個の嵌合孔112が形成されており、これら嵌
合孔112にカツプ状の押圧ピストン114が摺
動可能に嵌合されている。各押圧ピストン114
は、内部にスプリング116を収容するととも
に、それらの頂面において各プツシユレバー10
4,106の長手方向の中間部の裏面に当接させ
られ、そのスプリングの付勢力を各プツシユレバ
ー104,106に及ぼしている。この結果、各
プツシユレバー104,106は先端部をカバー
79から離間させる向きの回動作用を受けて、そ
れらの先端のピン110が互いに接近させられる
が、それらピン110が互いに当接するとその回
動が阻止される。即ち、ピン110が当接する位
置が一方の回動端となるのであり、プツシユレバ
ー104,106は通常はこの位置に保持されて
いる。
次に本装置の作用を説明する。チヤツク本体1
4がワーク排出位置に位置させられた状態におい
て、平板状かつ異形のワーク96が作業者によつ
て工作機械のチヤツク120の中心部にセツトさ
れる。なお、このときアーム12は、第2図にお
いて回動位置Bにあり、また支持軸10は第3図
において右方の後退端に位置させられている。ワ
ーク96のセツトに続いて作業者がボタン操作す
ると本装置が作動を開始し、先ず支持軸10およ
びアーム12が第2図中反時計方向に回動させら
れ、チヤツク本体14が同図中Aの回動位置に位
置させられる。すなわち、チヤツク本体14が工
作機械のチヤツク120に対向する状態とされる
のである。続いて支持軸10が前進させられる
と、その過程でチヤツク本体14に取り付けられ
たプツシユレバー104,106先端のピン11
0がワーク96の一端面に当接してワーク96を
工作機械の側に押し込む。更に支持軸10が前進
させられるのに連れてプツシユレバー104,1
06がスプリング116を撓ませながらピン11
0がカバー79に接近する向きに回動させられ、
同時に、ワーク96の他端面にスプリング116
の付勢力を作用させる。そして、支持軸10が前
進端に達したところでその付勢力(押込力)は最
大となり、その押込力によつてワーク96の端面
が工作機械のワーク取付基準面である位置決め部
材122の端面に密着させられる。次いで工作機
械のチヤツク120によるワーク96のチヤツキ
ングが行われ、ワーク96の取付けが完了する。
この取付け完了後、支持軸10が後退させられ、
さらにアーム12も回動させられて、チヤツク本
体14が再びワーク排出位置(第2図中B位置)
に位置させられる。
チヤツク120にて保持されたワーク96には
所定の加工が施され、加工が終了するとアーム1
2が再び回動させられて、チヤツク本体14が工
作機械のチヤツク120に対向する位置に持ち来
される。続いて、支持軸10が第3図中左方向に
前進させられると、プツシユレバー104,10
6先端のピン110がワーク96の端面に当接
し、支持軸10のさらなる前進とともに、第1図
中時計方向に回動させられつつワーク96の端面
を押圧する。また、その過程で爪部材80の係合
部94がワーク96の中心穴の内部に嵌入する。
支持軸10が前進端に達すると前記油圧室72へ
の油圧の供給に基づいてラツクピストン66が移
動させられ、回転部材60が回転させられて一対
の爪部材80をチヤツク本体14の半径方向外向
きに移動させる。これによつて、係合部94の円
弧状の外周曲面がワーク96の内周面に係合して
ワーク96を内周側から保持する。続いて、工作
機械のチヤツク120によるチヤツクが解除さ
れ、その解除が行われたところでチヤツク本体1
4がワーク96を保持した状態で支持軸10とと
もに後退移動させられる。
この時、プツシユレバー104,106は、ワ
ーク96の端面をチヤツク本体14から離間させ
る方向に押圧しているが、ワーク96は爪部材8
0によつて保持されているため、チヤツク本体1
4から離脱することはない。支持軸10が後退端
まで移動させられた後、またはその途中でアーム
12が第2図中時計方向に回動させられる。そし
て、チヤツク本体14が同図中Bのワーク排出位
置に至つたところでラツクピストン66、回転部
材60が前述したのとは逆方向に作動させられ、
これによつて爪部材80によるワーク96の保持
が解除される。同時にスプリング116の付勢力
を受けているプツシユレバー104,106が先
端部カバー79から離間する方向に回動し、それ
によつてチヤツク本体14上のワーク96がチヤ
ツク本体14から放出される。この間に第2のワ
ークが作業者によつて工作機械のチヤツク120
の中心部に装入され、続いて2回目の加工が行わ
れる。
ところで、第2のワークがワーク96よりも厚
さの厚いワーク98である場合には、支持軸10
の前進によつてチヤツク本体14が工作機械のチ
ヤツク120に接近させられる際、その移動スト
ロークの比較的早い時期にプツシユレバー10
4,106先端のピン110がワーク98の端面
に当接させられる。そして、ワーク96に対する
ときと同様に支持軸10の前進端においてスプリ
ング116からプツシユレバー104,106を
介してワーク98に及ぼされる押圧力も最大とな
り、ワーク98の他端面が位置決め部材122に
密着状態に押し付けられる。すなわち、本例の装
置によれば、支持軸10、つまりアーム12の移
動ストロークを変更することなく厚さの異なつた
複数種類のワークを工作機械のチヤツクに対して
取付・取外しすることができるのである。
このように、本例の装置はチヤツク本体14の
爪部材80がワークの内周面に係合してこれを保
持するようにされているため、直径に対して長さ
の短い平板状のワークや異形ワークに対する工作
物の装入排出装置として用いることができるので
ある。しかも、本装置によれば、作業者はワーク
を工作機械のチヤツク中心部にセツトするだけで
よいため、作業者の負担が軽減され、また作業能
率も高められる。
また、本例の装置は、プツシユレバー104,
106がワークを一定の力で押してその一端面を
工作機械の取付基準面に確実に密着させて正確に
位置決めし得るため、ワークに対する加工精度も
高められる。
この他、本例の装置はプツシユレバー104,
106が爪部材80に平行に配設されているこ
と、およびそのプツシユレバー104,106が
ピン110を介してワークに当接させられるよう
にされていることから、プツシユレバー104,
106が幅広い回動ストローク範囲に亘つてワー
クの端面に接触し続け得る特長を有する。すなわ
ち、プツシユレバー104,106が爪部材80
と平行に配設されて、その先端がワークの爪部材
80から側方に突出した部分の長手方向、つまり
長さの最も長くなる方向(第6図中上下方向)に
移動させられるようになつており、しかもその移
動方向に直角な方向に延びる長いピン110を介
してワークに当接させられるようになつているた
め、プツシユレバー104,106が広い回動角
度範囲に亘つてワークと接触状態を保つことがで
きるのである。
加えて、このプツシユレバー104,106を
付勢するスプリング116は、プツシユレバー1
04,106の回動中心に近い部位においてプツ
シユレバー104,106に当接させられている
ため、スプリング116の変形量を小さく抑えつ
つそのスプリング116の付勢力をプツシユレバ
ー104,106の広い回動ストローク範囲に亘
つて、すなわちチヤツク本体14の広い移動スト
ローク範囲に亘つてワークに及ぼすことができ
る。これに基づいて厚さの異なる複数種類のワー
クを、アーム12のストロークを変更することな
く工作機械のチヤツク120に対して取付け・取
外しすることができる。また、かかるワークを排
出する際にも、プツシユレバー104,106の
大きな回動ストロークによつてこれをチヤツク本
体14から確実に離脱させることができるのであ
る。
加えて、本例の装置においては、各2つのプツ
シユレバー104の各々が他の2つのプツシユレ
バー106の各々に対してワークの軸心を中心と
する対称位置に配設されているため、かかるプツ
シユレバー104,106からワークの端面に及
ぼされる付勢力も対称的となる。このため、ワー
クのチヤツク120への押込み時、あるいはチヤ
ツク本体14からの排出時においてワークを傾か
せることなくスムーズに押込みあるいは排出する
ことができる。
以上、本考案の一実施例を詳述したが、本考案
はその他の態様で実施することが可能である。
例えば、本例ではチヤツク本体に、ワークの内
周面を保持する二つの爪部材を設けているが、か
かる爪部材をワークの外周面を保持するように構
成し、またその数も三つまたはそれ以上設けるこ
とも可能である。さらに、プツシユレバーはワー
クの軸心を中心とする対称位置に一つずつ計二つ
設けてもよく、さらには場合によつてかかるプツ
シユレバーを一つだけ設けることも可能である。
また、本例では、爪部材を駆動する機構として
ラツクピストン、回転部材等を用いているが、こ
れはあくまで例示であつて他の機構を採用するこ
とも可能である。
その他、本考案はワークの工作機械へのセツト
を含む取付け・取外し、さらに加工ずみのワーク
の排出までを自動でなし得るオート工作物の装入
排出装置にも適用し得るなどその趣旨を逸脱しな
い範囲において、当業者の知識に基づき様々な変
形を加えた形態で実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である工作物の装入
排出装置の要部側面断面図であり、第2図および
第3図は同じ工作物の装入排出装置の要部正面図
(一部断面図)および要部平面図である。第4図
は第1図におけるチヤツクを一部切り欠いて示す
要部背面図であり、第5図は第4図のチヤツクを
プツシユレバーを取り除いた状態で示す要部正面
図である。第6図は第4図のチヤツクの要部正面
図であり、第7図は第1図および第4図における
回転部材のカム溝の形状を示す要部正面図であ
る。 12:アーム、14:チヤツク本体、18:工
作機械本体、78:ガイド溝、80:爪部材、9
6,98:ワーク、104,106:プツシユレ
バー、114:押圧ピストン、116:スプリン
グ、120:チヤツク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 工作機械のチヤツクの中心線に平行な方向の
    運動を含んで、一定軌跡上を運動させられるア
    ームと、 該アームの先端に取り付けられ、該アームの
    運動に連れて、前記工作機械のチヤツクに正対
    するワーク取付け・取外し位置と該取付け・取
    外し位置から離れたワーク排出位置との間で移
    動するチヤツク本体と、 該チヤツク本体にそれの半径方向に沿つて設
    けられた複数のガイドに案内されて移動させら
    れ、ワークの内周面または外周面に係合してそ
    のワークを保持する複数の爪部材と、 前記チヤツク本体の中心線に直角な軸線のま
    わりに回動可能な状態で基端部が該チヤツク本
    体に取り付けられる一方、先端部が前記ワーク
    の軸心方向の一端面に当接するプツシユレバー
    と、 該プツシユレバーの前記先端部が前記ワーク
    の一端面に当接する向きに該プツシユレバーを
    それの中間部において付勢する付勢手段と を含むことを特徴とする工作物の装入排出装
    置。 (2) 前記プツシユレバーが、前記チヤツク本体の
    中心線に対して互いに対称に複数配置されてお
    り、かつそれぞれの先端部が前記ワーク端面に
    おけるワーク軸心に対して対称な部分に当接さ
    せられる実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    工作物の装入排出装置。 (3) 前記爪部材が、前記チヤツク本体の中心線と
    直交する一直線上において互いに対向する状態
    で2個配設され、かつ前記プツシユレバーがそ
    れら爪部材の各々の両側に1個ずつ合計4個前
    記チヤツク本体の中心線と前記一直線とを含む
    平面に直角な軸線のまわりに回動可能に配設さ
    れた実用新案登録請求の範囲第1項もしくは第
    2項記載の工作物の装入排出装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5662786A (en) * 1979-10-25 1981-05-28 Fuji Electric Co Ltd Mechanical hand for handling device feeding work to machine tool
JPS5815045U (ja) * 1981-07-20 1983-01-29 三洋電機株式会社 多針静電記録電極

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5662786A (en) * 1979-10-25 1981-05-28 Fuji Electric Co Ltd Mechanical hand for handling device feeding work to machine tool
JPS5815045U (ja) * 1981-07-20 1983-01-29 三洋電機株式会社 多針静電記録電極

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