JPH03115239A - P―ハロゲン化フェノール類の製造方法 - Google Patents

P―ハロゲン化フェノール類の製造方法

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JPH03115239A
JPH03115239A JP23564090A JP23564090A JPH03115239A JP H03115239 A JPH03115239 A JP H03115239A JP 23564090 A JP23564090 A JP 23564090A JP 23564090 A JP23564090 A JP 23564090A JP H03115239 A JPH03115239 A JP H03115239A
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phenol
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、P−ハロゲン化フェノール類を効率良く製造
する方法に関する。
P−ハロゲン化フェノール類は例えば医薬、農薬の中間
体或いは原体として極めて有用な物質である。
従来、P−ハロゲン化フェノール類を製造する方法とし
ては、フェノール類をハロゲン化剤で直接ハロゲン化す
る方法が知られている。しかしながら、かかる直接ハロ
ゲン化方法ではパラ位へのハロゲン化の選択性か悪く、
オルト位の置換体のほか、オルト位及びパラ位の2置換
体あるいは3置換体等が多量に副生ずるため、その後の
分離工程の複雑化及び原料フェノール類の利用率の低下
等の問題が生ずる。また、前記ハロゲン化剤として、パ
ラ位のハロゲン化の選択性が優れた物質を用いる方法も
提案されているが、選択性の向上が充分でなく、とりわ
け安価なハロゲン化剤が望ましい工業的な実施において
は満足されるものではない。
本発明者等(−11上記した問題に鑑み、オルト位の置
換体、オルト位及びパラ位の2置換体、3置検体等の副
生を防止するP−ハロゲン化フェノール類の工業的な製
造方法を開発することを目的として鋭意研究を重ねた。
その結果、後述する特定の構造式で示されるフェノール
類のシリルエステルを原料として使用し、その原料をハ
ロゲン化したものを更に加水分解するというP−ハロゲ
ン化フェノール類の製造方法によって上記の目的を達成
しうることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち
、本発明は 数で、nは0〜3の整数であり、Xはパラ位以外の位置
に核置換されたハロゲン原子又はアルキル基であり、X
′はハロゲン原子又はアルキル基である。)で示される
フェノール類のシリルエステルを塩素化剤及び臭素化剤
から選ばれたハロゲン化剤によってハロゲン化し、パラ
位がハロゲン化されたフェノール類のシリルエステルを
得て、次いで該パラ位がハロゲン化されたフェノール類
のシリルエステルを加水分解しP−ハロゲン化フェノー
ル類を得ることを特徴とするP−ハロゲン化フェノール
類の製造方法を提供する。
本発明において使用されるフェノール類のシリルエステ
ルは下記式(I) (但し、mはθ〜2の整数で、nはθ〜3の整数であり
、Xはパラ位以外の位置に核置換されたハロゲン原子又
はアルキル基であり、X′はハロゲン原子又はアルキル
基である。) で示される。
上記(I)式において、mは0〜2の整数である。この
ことに伴い、(I)式のフェノキシ基の数は、2〜4個
となるが、特に3又は4個であることが、フェノキシ基
の濃度を高めてP−ハロゲン化フェノール類を効率よく
製造しうるために好ましい。また、置換基(X)の数n
は、0〜3の整数であればよいが、0又は1が一般的で
ある。
置換基(X)の置換位置はパラ位以外の位置であれば特
に制限されない。また、置換基(X)の種類は後述する
ハロゲン化の条件で安定なものであるハロゲン原子又は
アルキル基である。上記アルキル基の炭素数は、特に限
定されないが、好ましくは1〜3個である。上記ハロゲ
ン原子の例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子
、ヨウ素原子などが挙げられる。また、アルキル基の例
としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、1s
o−プロピル基などが挙げられる。置換基(X)の数が
複数の場合、それぞれの置換基(X)は同一のものであ
ってもよいし、異なるものであってもよい。また、前記
式(1)においてSlに結合した結合基(X′)は後述
するハロゲン化の条件で安定なものであるハロゲン原子
又はアルキル基である。該ハロゲン原子又はアルキル基
は置換基(X)と同じ種類のものである。
本発明においては、前記(I)式における結合基(X′
)の数及び種類並びに置換基(X)の数、置換位置及び
種類を前述したように特定することが、副生物が生じる
ことなくP−ハロゲン化フェノール類を工業的に製造す
る上で重要である。また、前記(I)式により示される
フェノール類のシリルエステルを使用することは、後述
するように該フェノール類のシリルエステルを工業的に
製造することが容易であるために、重要である。
本発明において好適に使用されるフェノール類のシリル
エステルを、フェノキシ基が0−フレジキシ基の場合を
例にして具体的に示せば、例えばテトラ−0−クレジル
シリルエステル モノクロル−トリー〇−クレジルシリルエステルモノブ
ロム−トリー〇−クレジルシリルエステルジクロル−ジ
ー〇−クレジルシリルエステルジブロム−ジー〇−クレ
ジルシリルエステルモノメチル−トリー〇−クレジルシ
リルエステルジメチル−ジー〇−クレジルシリルエステ
ル等が挙げられる。
フェノキシ基として、 上記のO −りレゾキシ基以外に例えば 等を有するフェノール類のシリルエステルも好適に使用
される。
本発明において、上記した如きフェノール類のシリルエ
ステルは単独で使用してもよいが、数種類のフェノール
類のシリルエステルの混合体として使用しても良い。ま
たフェノール類のシリルエステルは前述した式(I)を
有するものであればいかなる方法で得られたものでもよ
い。代表的な製造方法を例示すれば、テトラクロルシラ
ン、メチルトリクロルシラン、ジメチルジクロルシラン
、トリメチルクロルシラン等のクロルシラン類等とフェ
ノール類との反応による方法が挙げられる。
上記反応において、フェノール類はフェノール及び前記
式(I)の置換基(X)を有するものが一般に使用され
る前記反応は公知の条件が特に制限なく採用される。ま
た、前記反応のうち、クロルシラン類とフェノール類と
の反応が工業的に最も好ましい。上記方法をテトラクロ
ルシランを用いる場合について具体的に例示すれば以下
のようになる。即ち、使用するフェノール類にもよるが
、一般にフェノール類とテトラクロルシランは室温でも
反応が進行し、該フェノール類とテトラクロルシランの
モル比を変えることによってSi原子1ケに対してフェ
ノール類のフェノキシ基が2〜4ヶ、従って該Si原子
に未反応のクロル原子2〜0ケ置換した組成の異なる種
々のフェノール類のシリルエステルを製造することがで
きる。反応を速やかに、かつ効率的に進行させる為に、
反応は通常室温下にテトラクロルシランをフェノール類
そのもの、あるいは溶媒に溶解させたフェノール類の溶
液の中に滴下し、しかる後に徐々に温度を上昇させ最後
的に100数十〜200数十°Cで数時間加熱する方法
が好適に採用される。
次に、本発明においては、前述の如きフェノール類のシ
リルエステルをハロゲン化剤によってハロゲン化し、下
記式(n) (但し、m、n、X及びX′は式(I)の場合と同じで
あり、Yは塩素原子又は臭素原子である。)で示される
パラ位がハロゲン化されたフェノール類のシリルエステ
ルを得る。
本発明において使用するハロゲン化剤は、塩素化剤及び
臭素化剤より選ばれる。上記塩素化剤としては、分子状
塩素、塩化スルフリル、5塩化アンチモンなどを使用し
うる。また、上記臭素化剤としては、分子状臭素、臭化
スルフリル、5臭化アンチモンなどを使用しうる。この
うち、特に分子状の塩素又は臭素である分子状ハロゲン
か取扱い上、或いは経済性の面から好適であるが、他方
、より高選択的にパラ位がハロゲン化されたフェノール
類のシリルエステルが得やずいという面においては塩化
スルフリル又は臭化スルフリルがより好゛適である。そ
して、上記ハロゲン化剤は、一種類の化合物を単独、或
いは2種類以上の化合物を組合せて用いる。
本発明におけるハロゲン化において、供給するハロゲン
化剤の量は、ハロゲン化剤とシリルエステルとの反応率
、後の分離工程の難易等を勘案して決定すればよい。例
えば、後述するハロゲン化の条件下で分子状ハロゲン、
5塩化アンチモン、5臭化アンチモン等は一般に供給量
の10096がフェノール類のシリルエステルと反応す
るので、このような場合、ハロゲン化剤の供給量は、フ
ェノール類のシリルエステルと反応するハロゲン化剤の
反応量と等しくなる。このハロゲン化剤の反応量につい
ては、フェノール類のシリルエステルのフェノキシ基1
モルに対して、0.8〜1,2モル、さらには0.9〜
1.1モルの分子状ハロゲンに相当する量のハロゲン化
剤が反応することが好ましい。
なお、分子状ハロゲン以外のハロゲン化剤にあっては、
分子状ハロゲンの1モルに相当する量は、ハロゲン化に
おいて発生し得る塩素量又は臭素量に応じて適宜決定す
ればよい。例えば、前記塩化スルフリル類と5塩化アン
チモン類の場合、分子状塩素の1モルに相当する量はい
ずれも1モルである。
ハロゲン化剤の反応量が前記範囲内にあると、フェノー
ル類のシリルエステルのハロゲン化が適度に進行し、1
置換体、特にP−置換体の選択率が高くなり得る。また
、未反応物の分離や利用率等において経済的に有利とな
り得る。前記フェノキシ基に対するハロゲン化剤の反応
量は、生成するパラ位がハロゲン化されたフェノール類
のシリルエステルを後に加水分解してP−ハロゲン化フ
ェノール類を得る際に未反応フェノール類との分離が困
難となるような場合はフェノキシ基に対して過剰となる
ように、また副生ずるジハロゲン化フェノール類との分
離が困難となるような場合はフェノキシ基に対して少な
目となるよう調整することか好ましい。
前記ハロゲン化においては、ハロゲン化剤の反応量(分
子状ハロゲンの量に相当する量)と当量のハロゲン化水
素が発生するので、該ハロゲン化水素の量を検出するこ
とによっても反応の制御を容易に行なうことができる。
フェノール類のシリルエステルとハロゲン化剤との反応
は、溶媒の存在下或いは不存在下で適宜実施すればよい
。即ち、一般に前記したフェノール類のシリルエステル
は上記した反応条件下で液体のものが多く、この場合は
他の溶媒を用いることなく反応を実施してもよい。勿論
、上記の場合でも溶媒を用いることは特に制限されず、
むしろ、より好結果を与える場合もあり得る。前記溶媒
は反応に悪影響を与えない、所謂不活性なものを使用す
ればよい。例えば四塩化炭素、クロロホルム、ジクロル
メタン等の塩素系炭化水素、二硫化炭素、酢酸等が挙げ
られる。また、フェノール類のシリルエステルのハロゲ
ン化は、必要に応じて塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、塩化鉄、臭化鉄、塩化亜鉛等のフリーゾルタラフ
ッ反応の触媒の存在下に行なわれる。また反応時の温度
はハロゲン化剤によっても若干具なる場合があるが、通
常は−20〜100°C1好ましくは一5〜80°C1
圧力は特に限定されないが、通常は大気圧で実施すれば
十分である。
以上に説明したハロゲン化によれば、フェノール類のシ
リルエステルから極めて高い選択率でパラ位がハロゲン
化されたフェノール類のシリルエステルを得ることが可
能である。この理由については詳しくは不明であるがハ
ロゲンの核置換に対してシリル基が電子的又は立体的に
大きな影響を及ぼしている為と本発明者等は考えている
本発明においては、以上に示した操作により得られたパ
ラ位がハロゲン化されたフェノール類のシリルエステル
を加水分解して、下記式(I)(但し、Xは式(I)の
場合、Yは式(It)の場合とそれぞれ同じである。) で示されるP−ハロゲン化フェノール類を製造する。
この加水分解の方法は、従来公知の方法が制限なく採用
される。即ち、該加水分解は酸性条件下でもアルカリ性
条件下でも実施できる。酸性条件下の場合には、塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸の水溶液(一般に5〜30重量
%濃度)にて、一方アルカリ性条件下の場合には水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等の水溶液(一般に5〜30重量%の濃度)にて
通常室温〜150°Cの温度下に数十分ないし数十時間
加熱し、更にアルカリを使用した時は最後に酸を加えて
酸性とすることにより、パラ位がハロゲン化されたフェ
ノール類のシリルエステルを定量的にP−ハロゲン化フ
ェノール類へと変換する。
以上に説明したように、本発明は、置換基を有しないか
又は置換基としてハロゲン原子又はアルキル基を有し、
工業的に有用なP−ハロゲン化フェノール類を製造する
にあたり、フェノール類のシリルエーテルを原料として
使用するという新しいプロセスを提供したものである。
この本発明の方法によれば、該P−ハロゲン化フェノー
ル類を効率よく、かつ工業的に製造しうる。
以下、本発明を更に具体的に説明するため実施例を示す
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
実施例 l 冷却管(ドライアイス−メタノールにて冷却)、滴下漏
斗および窒素ガス導入管付きの500mj三ツロフラス
コに0−クレゾール324.4g(3モル)を入れ、オ
イルバスで少し加温して溶融状態になったところで窒素
ガスを導入しながら、テトラクロルシラン85.0g(
0,5モル)をスピンバーによる攪拌下に滴下した。最
初45〜50°Cで2時間反応し、徐々に昇温しで最終
的に200 ’Cにて5時間加熱した。最後、未反応の
過剰0−クレゾールを減圧下に除去することにより液体
生成物216.4 gを得た。ガスクロマトグラフィー
による分析で未反応0−クレゾールが残存していないこ
とを確認した。更に元素分析、”C−NMR分析の結果 の構造式で示されるO−クレジルシリルエステルである
ことを確認した。
該O〜クレジルシリルエステル20.0g(0−クレゾ
ール基準0.175モル)、溶媒としてジクロルメタン
50−1触媒としてヨウ素0.4 gを、冷却管、塩素
導入管の付設した内容積1.60 mlの円筒型ガラス
反応器に入れ、氷水にて0〜5°Cに保ちながらスピン
バーによる攪拌下に塩素ガスを毎分25m1’(NTP
)の供給速度で2時間40分にわたって導入した(塩素
の供給量は全部で0.175モル)。反応後減圧下に溶
媒のジクロルメタンを留去し、残香26.1 gを得た
。この塩素化物を”C−NMRで分析し、更にその一部
を加水分解して得られたフェノール類を分析することに
より、この塩素化物は原料O−クレジルシリルエステル
のフレジキシ基が塩素原子により核置換されたものであ
り、モノ置換体が98.8%、ジ置換体が1.2%の組
成の核塩素化O−クレジルシリルエステルであることが
わかった。さらに、モノ置換体については、フレジキシ
基の酸素原子に対してパラ位及びオルト位に置換したも
のであり、それぞれの生成比が96.9 二3.1とき
わめて高選択的にパラ位に置換したものであることがわ
かった。
なお、該核塩素化0−グレジルシリルエステルを5%の
水酸化ナトリウl、水溶液にて110°C12時間加熱
して加水分解し、塩酸にて酸性として、油層をガスクロ
マトグラフィーにて分析したところ、4−クロル−0−
クレゾール、6−クロル−0−クレゾール、4,6−ジ
クロル−O−クレゾールかそれぞれ95.7.3.1,
1.2%の組成の混合物であることがわかった。なお原
料0−クレゾール基準の4−クロル−0−クレゾールの
ガスクロ収率は94.8%であった。
実施例 2 フェノール282.3g (3モル)を用いる以外は実
施例1と全く同様の方法によりシリル化反応を行ない白
色固体生成物193.1 gを得た。ガスクロマトグラ
フィーによる分析で未反応フェノールが残存していない
ことを確認した。更に元素分析、”C−NMR分析の結
果 の構造式で示されるフェニルシリルエステルであること
を確認した。
該フェニルシリルエステル20、Og(フェノール基準
0゜200モル)を用い、実施例1と同じ供給速度の塩
素ガスを3時間にわたって導入(供給塩素は全部で0.
200モル)する以外は実施例1と全く同じ方法により
塩素化反応を実施し、塩素化物26.9 gを得た。こ
れを”C−NMRで分析し、更にその一部を加水分解し
て得られたフェノール類を分析することにより、この塩
素化物は原料フェニルシリルエステルのフェノキシ基が
塩素原子により核置換されたものであり、モノ置換体が
99.7%、ジ置換体が0.3%の組成の核塩素化フェ
ニルシリルエステルであることかわかった。
さらに、モノ置換体については、フェノキシ基の酸素原
子に対しパラ位及びオルト位に置換したものであり、そ
れぞれの生成比が93.1 : 6.9と高選択的パラ
位に置換したものであることがわかった。なお、該核塩
素化フェニルシリルエステルを実施例1と同様の方法で
加水分解したところ、上記と同じ比率のP−クロルフェ
ノールと0−クロルフェノールの混合物を得た。原料フ
ェノール基準のP−クロルフェノールのガスクロ収率は
91,5%であった。
実施例 3 0−クレゾール162.2g(1,5モル)とテトラク
ロルシラン85.0g(0,5モル)を用い、実施例1
と同様の方法によりシリル化反応を実施し、最後は未反
応0−クレゾールの減圧留去の操作を施にすことなく液
体生成物186.8 gを得た。ガスクロマトグラフィ
ーによる分析で未反応O−クレゾールが残存していない
ことを確認した。更に元素分析、+3C−NMR分析結
果、 の構造式で示される0−クレジルシリルエステル類が1
5ニア0:15のモル比で混在していることか確認され
た(組成式としては 該0−クレジルシリルエステル(混合物)20.0g 
(0−クレゾール基準0.156モル)を用い、実施例
1と同じ供給速度の塩素ガスを2時間20分にわたって
導入(供給塩素は全部てO,156モル)する以外は実
施例1と全く同じ方法により塩素化反応を実施し、塩素
化物25.4 gを得た。これを実施例1と同様の方法
で分析した結果、原料0−クレジルシリルエステルのフ
レジキシ基が塩素原子により核置換されたものであり、
モノ置換体99.696、ジ置換体0.4%の組成の核
塩素化〇−クレジルシリルエステルであることがわかっ
た。
また、フレジキシ基への塩素原子のモノ置換体に関し、
そのパラ位選択率は97.1%であった。また、塩素化
O−タレジルシリルエステルを実施例1と同様の方法で
加水分解したところ、上記比率とほとんど同じ組成のク
ロル化0−クレゾール類の混合物を得た。原料O−クレ
ゾール基準のP−クロル−0−クレゾール類のガスクロ
収率は94゜5%であった。
実施例 4 m−クレゾール324.4g(3モル)を用いる以外は
実施例1と全く同様の方法によりシリル化反応を行ない
液体生成物216.5 gを得た。実施例1と同様の分
析の結果、 の構造式で示されるm−クレジルシリルエステルである
ことを確認した。
該m−タレジルシリルエステル20.0g(m−クレゾ
ール基準0.175モル)、溶媒としてジクロルメタン
40rnl、触媒としてヨウ素0.4gを、冷却管、滴
下管の付設した内容積200m1のガラス製ニッロフラ
スコに入れ、氷水にて0〜5°Cに保ちながら、スピン
バーによる攪拌下に臭素28.0g(0,175モル)
を含むジクロルメタン溶液43gを2時間かけて滴下し
た。反応後減圧下に溶媒のジクロルメタンを留去し、残
金33.8 gを得た。
この臭素化物は原料m−クレジルシリルエステルのフレ
ジキシ基のパラ位に臭素原子が1ケ置換しで示される臭
素化m−クレジルシリルエステルがほぼ100%占めて
おり、更に実施例1と同様な方法で加水分解した結果、
その全量が4−ブロム−m−クレゾールに変換された。
4−ブロム−m−クレゾールの原料に対する収率は97
.8%であった。
実施例 5 されるO−クレジルシリルエステル20.0g(0−ク
レゾール基準0.175モル)、溶媒として四塩化炭素
50m1、触媒として無水塩化アルミニウム062gを
、実施例1で用いたと同様の反応容器に入れ、20°C
に保ちながらスピンバーによる攪拌下に、上記クレジル
基1モルに対して分子状塩素1モルに相当する量の塩化
スルフリル26.0 g(0,193モル、クレジル基
に対し1.1倍当量)を1時間かけて滴下した。その攪
拌上室温にて一夜保ったのち、70°Cへ昇温し1時間
加熱した。
最後は溶媒の四塩化炭素を減圧下に留去し残金26、3
 gを得た。この塩素化物は原料0−クレジルシリルエ
ステルのフレジキシ基のパラ位に塩素で示される塩素化
O−クレジルシリルエステルがほぼ100%占めており
、更に実施例1と同様な方法で加水分解した結果、その
全量が4−クロル−〇−クレゾールに変換された。4−
クロル−O−クレゾールの原料に対する収率は96.4
%であった。
実施例 6 m−クレゾール324.尋4g(3モル)およびメチル
トリクロルシラン74.7g(0,5モル)を原料に用
いる以外は実施例1と全く同様の方法によりシリル化反
応を行ない、液体生成物178.6g得た。ガスクロマ
トグラフィーによる分析で未反応m−クレゾールが残存
していないことを確認した。更に元素分析、”C−NM
R分析の結果、の構造式で示されるm−クレジルシリル
エステルであることを確認した。
該m−タレジルシリルエステル20.0g(m−クレゾ
ール基準0.165モル)を用い、実施例1と同じ供給
速度の塩素ガスを2時間30分にわたって導入(供給塩
素は全部で0.165モル)する以外は実施例1と全く
同じ方法により塩素化反応を実施し、塩素化物25.7
 gを得た。実施例1と同様の分析の結果、この塩素化
物は原料m−クレジルシリルエステルのフレジキシ基の
大部分が塩素原子により核置換されたものであり、モノ
置換体が96.0%、ジ置換体が1.9%、および塩素
原子の未置換のものが21%の組成の核塩素化m−クレ
ジルシリルエステルであることがわかった。
さらにモノ置換体についてはフレジキシ基の酸素原子に
対してパラ位またはオルト位に置換したものであり、そ
れぞれの生成比が92.0二8.0と高選択的にパラ位
に置換したものであることがわかった。なお、該核塩素
化m−クレジルシリルエステルを実施例1と同様の方法
により加水分解したところ、クロル化m−クレゾール類
とm−クレゾールが得られた。更に、クロル化m−クレ
ゾール類については、4−クロル−m−クレゾール、6
−クロル−m−クレゾール、4,6−ジクロル−m−ク
レゾールが90.1.7.8、′2.1%の組成であっ
た。なお、原料m−クレゾール基準の4−クロル−m−
クレゾールのガスクロ収率は88.1 %であった。
実施例 7 0−クロルフェノール192.8g(1,5モル)とテ
トラクロルシラン85.0g(0,5モル)を用い、実
施例1と同様の方法によりシリル化反応を実施し、最後
は未反応0−クロルフェノールの減圧留去の操作を施こ
すことなく液体生成物223.0gを得た。ガスクロマ
トグラフィーによる分析で未反応0−クロルフェノール
か残存していないことを確認した。更に元素分析、”C
−NMR分析結果、ロルフェニルシリルエステルである
ことを確認した。
該0−クロルフェニルシリルエステル20.0 g(0
−クロルフェノール基準0.134モル)を用い、臭素
21.4g(0,134モル)を含むジクロルメタン溶
液33gを用いる以外は実施例4と同様の方法で臭素化
反応を実施して、臭素化物30.5gを得た。この臭素
化物は原料−〇−クロルフェニルシリルエステルのフェ
ノキシ基のパラ位に臭で示される臭素化0−クロルフェ
ニルシリルエステルであり、更に実施例1と同様な方法
で加水分解した結果、その全量が4−ブロム−2−クロ
ルフェノールに変換された4−ブロム−2−クロルフェ
ノールの原料に対する収率は98.2%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 式▲数式、化学式、表等があります▼(但し、mは0〜
    2の 整数で、nは0〜3の整数であり、Xはパラ位以外の位
    置に核置換されたハロゲン原子又はアルキル基であり、
    X′はハロゲン原子又はアルキル基である。)で示され
    るフェノール類のシリルエステルを塩素化剤及び臭素化
    剤から選ばれたハロゲン化剤によってハロゲン化し、パ
    ラ位がハロゲン化されたフェノール類のシリルエステル
    を得て、次いで該パラ位がハロゲン化されたフェノール
    類のシリルエステルを加水分解しP−ハロゲン化フェノ
    ール類を得ることを特徴とするP−ハロゲン化フェノー
    ル類の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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