JPH03113075A - 炭素繊維の表面被覆方法及び表面被覆された炭素繊維 - Google Patents

炭素繊維の表面被覆方法及び表面被覆された炭素繊維

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JPH03113075A
JPH03113075A JP25161889A JP25161889A JPH03113075A JP H03113075 A JPH03113075 A JP H03113075A JP 25161889 A JP25161889 A JP 25161889A JP 25161889 A JP25161889 A JP 25161889A JP H03113075 A JPH03113075 A JP H03113075A
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JP
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carbon fiber
oxazoline
bis
compound
carbon fibers
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博 南
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Takemoto Oil and Fat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は炭素繊維の表面被覆方法及び表面被覆された炭
素繊維に関する。
炭素m維は、その優れた比強度や比弾性率等の力学的性
質により、航空や宇宙用材料、釣竿、テニスラケット、
ゴルフシャフト、機械部品等の成形材料である複合材料
の補強材として広く使用されている。
ところが炭素繊維それ自体は、剛直で脆く、耐屈曲性や
耐擦過性に劣るため、その製造工程や加工工程において
糸切れや毛羽を発生し易く、また複合材料を構成するマ
トリックス樹脂に対する接着性も悪い、糸切れや毛羽が
発生している炭素繊維、或いはまたマトリックス樹脂に
対する接着性が悪い炭素繊維を補強材として複合材料に
使用すると、該複合材料の物性に重大な悪影響を及ぼす
ことはいうまでもない。
そこで、炭素繊維に集束性やマトリックス樹脂に対する
接着性を付与し、そのような炭素繊維を補強材として使
用することにより複合材料の物性を改良することが要請
される。
本発明はかかる要請に応える炭素繊維の表面被覆方法及
び表面被覆された炭素繊維に関するものである。
〈従来の技術、その課題〉 従来、湿式法や電解法等によって炭素繊維を表面酸化処
理すると、該炭素繊維の表面に、ヨC−0−、::C−
02−COOH等の酸性極性基が生成し、これらがエポ
キシ樹脂と化学的に結合することが知られているCPr
ocess、 Uses Carbon Fibre 
Re1nf。
Plast、 1981.45〜64頁)、炭素繊維に
集束性を付与して耐屈曲性や耐擦過性を改良すると共に
マトリックス樹脂に対する接着性を向上するものとして
従来提案されている炭素繊維用サイジング剤のなかにも
、上記のような酸性極性基との反応性を考慮したものが
多い(USP−4409288、USP−442051
7、USP−4167538)。
ところが、エポキシ樹脂を含有するこれらのサイジング
剤で炭素繊維を処理する手段には、マトリックス樹脂が
エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂の場合には有効
であるが、マトリックス樹脂がポリアミド樹脂の場合に
は有効でなく、マトリックス樹脂であるポリアミド樹脂
に対しては該炭素H&雄の接着性が悪いという課題があ
る。炭素繊維の表面へメタノール溶液に溶解したN−メ
トキシメチル化ナイロン6を付与する手段(特開昭62
−7225)や水溶性ポリアミド樹脂を付与する手段(
特開昭6O−36510)も福案されているが、これら
の剤は通常の乾燥条件下では炭素繊維の表面へ化合的に
結合し難く、単に炭素繊維の表面へ物理的に吸着するに
過ぎないため、マトリックス樹脂であるポリアミド樹脂
に対して該炭素繊維が接着することに関し有効には作用
しないという課題がある。ナイロン46樹脂にビスオキ
サゾリン化合物や顔料更には炭素繊維のような繊維状物
を配合した樹脂組成物も提案されているが(特開昭83
−243160)、これはもともと、ナイロン46樹脂
の熱成形時におけるポリマーの解重合に基づく粘度低下
を抑制するためにビスオキサゾリン化合物で鎖延長しよ
うとするものであって、マトリックス樹脂に対する炭素
繊維の接着性を向上するというものではない。
〈発明が解決しようとする課題、その解決手段〉本発明
は、叙上の如き従来の課題を解決して、前述した要請に
応える、炭素繊維の表面被覆方法及び表面被覆された炭
素amを提供するものである。
しかして本発明者は、上記の観点で鋭意研究した結果、
表面酸化処理された炭素繊維の表面にビス−(2−オキ
サゾリン)化合物を化学的に結合させた第一層を形成さ
せ、次いで該第一層の表面にポリアミド系樹脂を化学的
に結合させた第二層を形成させると、かくして表面被覆
された炭素繊維は、マトリックス樹脂、とりわけポリア
ミド樹脂に対する接着性が著しく改良され、またかかる
炭素繊維を補強材として用いた複合材料から得られる成
形物の機械的物性が著しく改良されることを見出し、本
発明を完成するに到ったのである。
すなわち本発明は、 表面酸化処理された炭素繊維の表面にビス−(2−オキ
サゾリン)化合物を付着させて該炭素繊維の表面に存在
する酸性極性基と該ビス−(2−オキサゾリン)化合物
とを化学的に結合させることにより第一層を形成させ、
次いで該第一層の表面にポリアミド系樹脂を付着させて
該第一層に残存する未反応の2−オキサゾリン環と該ポ
リアミド系樹脂の官能基とを化学的に結合させることに
より第二層を形成させることを特徴とする炭素繊維の表
面被覆方法及びかくして表面被覆された炭素繊維に係わ
る。
湿式法や電解法等によって表面酸化処理された炭素mm
の表面にカルボキシル基やフェノール性水酸基等の酸性
極性基が生成することは前述したとおりであるが、ビス
−(2−オキサゾリン)化合物中に存在する2−オキサ
ゾリン環はかかる酸性極性基と高い反応選択性を有する
0本発明はこのようなビス−(2−オキサゾリン)化合
物の特性を利用するものである。
本発明では先ず1表面酸化処理された炭素ta維の表面
にビス−(2−オキサゾリン)化合物を付着させて該炭
素繊維の表面に存在する酸性極性基と該ビス−(2−オ
キサゾリン)化合物とを化学的に結合させることにより
第一層を形成させる。
この場合、双方を充分に化学的に結合させるその−・方
で経済性や物性等を考慮して、酸性極性基の全当量に対
し2〜10倍当量のビス−(2−オキサゾリン)化合物
を付着させるのが好ましく、4〜8倍当量のビス−(2
−オキサゾリン)化合物を付着させるのが更に好ましい
本発明では次に、上記第一層の表面にポリアミド系樹脂
を付着させて該第一層に残存する未反応の2−オキサゾ
リン環と該ポリアミド系樹脂の官能基とを化合的に結合
させることにより第二層を形成させる。この場合、双方
を充分に化学的に結合させるその一方で集束性や糸扱い
性等を考慮して、炭素繊維に対し0.5〜lO重量%の
ポリアミド系樹脂を付着させるのが好ましく、1.0〜
5.0重量%のポリアミド系樹脂を付着させるのが更に
好ましい。
具体的にビス−(2−オキサゾリン)化合物やポリアミ
ド系樹脂の付着は、それらの各処理液を調製し、調製し
た各処理液を例えばスプレー塗布した後にローラーで絞
り、好ましくは更に90〜120℃程度で乾燥処理する
ことによって行なうことができる。この場合、各処理液
は、有機溶媒を用いた溶液として、又は界面活性剤を用
いた水性分散液として調整するが、ここで用いられる有
機溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、ジクロロメタン、メタノール等があり、また界
面活性剤としては、得られる表面被覆された炭素繊維の
使用目的からして、ポリオキシエチレン(以下POEと
略記する)アルキルエーテル、POEアルキルフェニル
エーテル、POEポリベンジル化フェニルエーテル等の
POEエーテル型非イオン界面活性剤の他にPOEアル
キルエステル型非イオン界面活性剤等がある。
ビス−(2−オキサゾリン)化合物を付着させた後に該
ビス−(2−オキサゾリン)化合物と炭素繊維の表面に
存在する酸性極性基とを充分に化学的に結合させて強固
な第一層を形成させ、またポリアミド系樹脂を付着させ
た後に該ポリアミド系樹脂と上記第一層に残存する未反
応の2−オキサゾリン環とを充分に化学的に結合させて
強固な第ニー層を形成させるためには、それぞれを付着
させた後に加熱処理、例えば150〜b 〜15分間の加熱処理を行なうのが好ましい。
本発明において、ビス−(2−オキサゾリン)化合物と
しては、1.3−フェニレン−ビス−(2−オキサゾリ
ン)、1.4−フェニレン−ビス−(2−オキサゾリン
)、2.2’−ビス−(2−オキサゾリン)、1.4−
ブチレン−ビス−(2−オキサゾリン)等の他に、1,
3−フェニレン−ビス−(4−メチル−2−オキサゾリ
ン)、1.4−フェニレン−ビス−(4−メチル−2−
オキサゾリン)等が使用できる。これらのうちでは、1
.3−フェニレン−ビス=(2−オキサゾリン)、1.
4−フェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)又は2,
2°−ビス−(2−オキサゾリン)が好ましい、これら
のビス−(2−オキサゾリン)化合物の合成等について
は、「高分子加工J 、1975(1)、5〜11頁に
記載されている。
また本発明において、ポリアミド系樹脂としては、炭素
数4〜12の脂肪族二塩基酸と炭素数4〜12の脂肪族
ジアミンとの重縮合によって得られる脂肪族ポリアミド
、炭素数4〜6のε−脂肪族ラクタム又はα−アミノ置
換−(−脂肪族ラクタムの開環重合によって得られる脂
肪族ポリアミド、上記の重縮合によって得られるポリア
ミドと開環重合によって得られるポリアミドの双方をポ
リマーブロックとして有するコポリアミドの他に、上記
の脂肪族二塩基酸又は脂肪族ジアミンの1部又は全部を
α、ω−ポリエチレングリコールジカルポン酸又はα、
ω−ポリエチレングリコールジアミンで置き換えて得ら
れるポリエーテルポリアミド等が使用できる。これらの
うちでは、ポリε−カプロラタム、ポリヘキサメチレン
アジパミド、ポリヘキサメチレンセバシン酸アミド及び
ポリα−(N 、 N−ジメチルアミノ)−ε−カプロ
ラタムから選ばれる2種以上のポリマーブロックからな
るコポリアミドが好ましく(デュポン社製のELVAM
IDEや東し社製のAQナイロンA−90等)、特にそ
の融点が180’O以下でありそのガラス転移温度が3
0℃以下であって、その数平均分子量が5ooo〜20
000のものが好ましい。
本発明に係る表面被覆方法によれば、表面酸化処理され
た炭素繊維の表面にビス−(2−オキサゾリン)化合物
を付着させて双方を反応させると、炭素M&維の表面の
存在する酸性極性基に対しビス−(2−オキサゾリン)
化合物が開環付加して、炭素繊維とビス−(2−オキサ
ゾリン)化合物とが化学的に結合した第一層が形成され
る。そして該第一層の表面にポリアミド系樹脂を付着さ
せて双方を反応させると、第一層に残存する2−オキサ
ゾリン環とポリアミド系樹脂の未、端基として存在する
カルボキシル基やアミノ基とが化学的に結合した第二層
が形成される。しかして最外層である第二層のポリアミ
ド系樹脂被覆層と中心の炭素繊維とは中層である第一層
のビス−(2−オキサゾリン)化合物被覆層を介して化
学的に結合したものとなる。したがって本発明によって
得られる表面被覆された炭素繊維は、マトリックス樹脂
、特に6−ナイロンや6.6−ナイロンを主成分とする
マトリックス樹脂に対して良好な接着性を発現し、集束
性や糸扱い性も良好なものとなるのである。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため実
施例等を挙げるが4本発明が該実施例に限定されるとい
うものではない。
〈実施例等〉 拳処理液A−1の調製 1.3−フェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)1.
5kg、分散剤としてボリオギシエチレン(30モル)
トリベンジル化フェニルエーテル100g及び水3.7
文を湿式粉砕機(五十嵐機械製造社製(7)ULTRA
−VI SCO−MI LL)に仕込み、ガラスピーズ
を剛体メディアに用いて湿式粉砕を行ない、l、3−フ
ェニレン−ビス=(2−オキサゾリン)28.3重量%
を含む安定な水性懸濁液を調製した。この水性懸濁液中
の懸濁粒子の平均粒径は0.35gmであった。この水
性懸濁液を水で稀釈し、1.3−フェニレン−ビス−(
2−オキサゾリン)の含有量を6重量%とじたものを処
理液A−1とし、以下の処理に用いた。
争処理液B−1の調製 ポリカプロラクタム/ポリヘキサメチレンアジパミド/
ポリヘキサメチレンセバシン酸アミドからなる三元ブロ
ックコポリアミド(デュポン社製のELVAMIDE8
063、融点157℃)4重量部をメタノール/水=8
5/15(重量比)96重量部に溶解し、これを処理液
B−1として、以下の処理に用いた。
・実施例1 表面酸化処理された炭素繊維(3000フィラメント、
酸価3.2)30gを処理液A600腫交に浸漬し、炭
素繊維に対してウェットピックアツプ量(Wet pi
ck−up量)が50重量%(ビス−(2−オキサゾリ
ン)化合物としての目標とする固形分付着量は3重量%
(乾燥重量増加量から算出)、炭素繊維の表面酸価から
算出される付着当量数は5倍当量)となるように付着さ
せた。そして処理液Aで処理した炭素m維を90℃X2
0分間熱風乾燥し、更に160℃×10分間加熱処理し
て、この段階での炭素繊維の表面酸価を後述の方法で測
定した。
次に、加熱処理後の炭素繊維を処理液B600IIfL
に浸漬し、元の炭素w1維に対してウェットピックアツ
プ量が40重量%(ポリアミド系樹脂としての目標とす
る固形分付着量は1.6重量%(乾燥重量増加量から算
出))となるように付着させた。そして処理液Bで処理
した炭素繊維をlO5℃×5分間熱風乾燥した。
かくして表面被覆された炭素m維ストランドをギロチン
カッターで繊維長6mlの長さに切断してチョツプドス
トランドとし、後述の評価に供した。処理内容及び評価
結果を第1表に示した。
・実施例2〜5、比較例1〜2 第1表記載の内容で、処理液A−1及び処理液B−1を
用い、実施例1と同様に表面酸化処理された炭素繊維を
処理し、表面被覆された炭素繊維ストランドを得て、更
にチョツプドストランドとし、後述の評価に供した。処
理内容及び評価結果を第1表に示した。
・・炭素繊維の表面酸化測定方法 中性エタノール水(95容量%)に0.5gの炭素繊維
を分散させ、N150の水酸化カリウム水溶液でフェノ
ールフタレンを指示薬として滴定し、常法にしたがって
酸価を算出した。
・・評価方法 ・・・チョツプドストランドの集束状態炭素繊維ストラ
ンドをギロチンカッターで繊維長6履■の長さに切断し
た直後の集束状態を次の3段階で評価した。
3:カッティング後も割繊なし 2:2〜3個に割繊する 1:バラバラに割繊する ・・・ファイバーポール化率(重量%)チョツプドスト
ランド20重量部と6.6−ナイロンペレット80重量
部とをV型ブレンダーに仕込み、45rp■×10分間
混合した時の、仕込んだチョツプドストランド量に対す
る綿状化した炭素繊維の量(重量%)で表わした。ファ
イバーポールが多く発生すると、加工性が悪化し、コン
ポジットの物性が低下する。
・・・引張り強度及び曲げ強度の測定 チョツプドストラフ120重量部と6,6−ナイロン樹
脂80重量部とをV型ブレンダーでトライブレンドし、
得られたブレンド物を押出機で混線押出してペレットを
作製した。そしてこのペレットを射出成形機で射出成形
し、成形物を得て、この成形物の引張り強度及び曲げ強
度を測定した。
第1表 注)第1表において、 家1:ウェットビックアップ量 籾:固形分付着量 才3:ビス=(2−オキサゾリン)化合物付着量束4:
ビスー(2−オキサゾリン)化合物の付着当量 末1〜寡3及びファイバーポール化率は重量%、また引
張り強度及び曲げ強度はkg/cm2 。
これらは第2表においても同じ。
・処理液A−2の調製 1.3−フェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)の代
わりに1,4−フェニレン−ビス−(2−オキサゾリン
)を用いた以外は全て処理液A−1と同様に行なって処
理液A−2を得た。尚、水性!IA濁液中の懸濁粒子の
平均粒径は0.43gmであった・ ・処理液B−2の調製 α−(N、N−ジメチルアミ/)−(−カプロラクタム
/ε−カプロラクタムからなるブロックコポリアミド(
東し社製のAQナイロンA−90、Tg15°C1軟化
点100〜110℃)4.9重間部及び湿潤剤としてポ
リオキシエチレン(6モル)ノニルフェニルエーテル0
.1 重量mヲ水95重量部に溶解し、これを処理液B
−2とした。
・実施例6〜9、比較例3〜4 第2表記載の内容で、処理液A−2及び処理液B−2を
用い、実施例1と同様に表面酸化処理された炭素繊維を
処理し、表面被覆された炭素繊維ストランドを得て、更
にチョツプドストランドとし、前述の評価に供した。処
理内容及び評価結果を第2表に示した。
第2表 注)第2表において、 本5:ボリアミド系樹脂の付着量(重量%)〈発明の効
果〉 以上説明した通りであるから、本発明には、炭素m*の
集束性や糸扱い性を改良すると共にマトリックス樹脂に
対する接着性を改良し、特にポリアミド樹脂をマトリッ
クス樹脂とする複合材料の補強材として使用する場合に
は該複合材料から得られる成形物の物性を著るしく向上
することができるという効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面酸化処理された炭素繊維の表面にビス−(2−
    オキサゾリン)化合物を付着させて該炭素繊維の表面に
    存在する酸性極性基と該ビス−(2−オキサゾリン)化
    合物とを化学的に結合させることにより第一層を形成さ
    せ、次いで該第一層の表面にポリアミド系樹脂を付着さ
    せて該第一層に残存する未反応の2−オキサゾリン環と
    該ポリアミド系樹脂の官能基とを化学的に結合させるこ
    とにより第二層を形成させることを特徴とする炭素繊維
    の表面被覆方法。 2、加熱処理によって化学的に結合させる請求項1記載
    の炭素繊維の表面被覆方法。 3、炭素繊維の表面に該表面に存在する酸性極性基の全
    当量に対し2〜10倍当量のビス−(2−オキサゾリン
    )化合物を付着させる請求項1又は2記載の炭素繊維の
    表面被覆方法。 4、第一層の表面に炭素繊維に対し0.5〜10重量%
    のポリアミド系樹脂を付着させる請求項1、2又は3記
    載の炭素繊維の表面被覆方法。 5、ビス−(2−オキサゾリン)化合物が、1,3−フ
    ェニレン−ビス−(2−オキサゾリン)、1,4−フェ
    ニレン−ビス−(2−オキサゾリン)又は2,2′−ビ
    ス−(2−オキサゾリン)である請求項1、2、3又は
    4記載の炭素繊維の表面被覆方法。 6、ポリアミド系樹脂が、ポリε−カプロラクタム、ポ
    リヘキサメチレンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバ
    シン酸アミド及びポリα−(N,N−ジメチルアミノ)
    −ε−カプロラクタムから選ばれる2種以上のポリマー
    ブロックからなるコポリアミドである請求項1、2、3
    、4又は5記載の炭素繊維の表面被覆方法。 7、請求項1、2、3、4、5又は6記載の表面被覆方
    法によって表面被覆された炭素繊維。 8、請求項7記載の炭素繊維であって、6−ナイロン又
    は6,6−ナイロンを主成分とするマトリックス樹脂の
    補強用炭素繊維。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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