JPH0310931B2 - - Google Patents

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JPH0310931B2
JPH0310931B2 JP2810582A JP2810582A JPH0310931B2 JP H0310931 B2 JPH0310931 B2 JP H0310931B2 JP 2810582 A JP2810582 A JP 2810582A JP 2810582 A JP2810582 A JP 2810582A JP H0310931 B2 JPH0310931 B2 JP H0310931B2
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JP
Japan
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photosensitive
silver halide
silver
substituted
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Application number
JP2810582A
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JPS58145936A (ja
Inventor
Yoshio Hayashi
Yoshinobu Ito
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS58145936A publication Critical patent/JPS58145936A/ja
Publication of JPH0310931B2 publication Critical patent/JPH0310931B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/49836Additives
    • G03C1/49845Active additives, e.g. toners, stabilisers, sensitisers
    • G03C1/49854Dyes or precursors of dyes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特定のシアニン染料を含有することに
より分光増感された熱現像型の有機銀塩系感光材
料に関するものであつて、特に熱現像における未
露光部分の光学濃度抑制効果、いわゆる「熱かぶ
り防止効果」を有し、かつ光学的な情報を高密度
かつ高コントラストに記録できる感光材料に関す
るものである。 近年、エレクトロニクスの急激な進展にともな
つて、各方面で情報量の増大や情報処理システム
の変革の波がおしよせ、新しい情報記録材料の要
求が高まつてきている。特に、電気信号を簡便か
つ迅速に変換し記録できるシステムとして、半導
体レーザーやLED素子を利用して電気信号を一
度光信号に変換し、光信号を記録材上に記録する
システムが注目され、種々の新しいシステムが提
案されてきている。 しかしながら現状では、新しい電気信号変換シ
ステムに対応した記録材料として、既存の記録材
料では十分なものがなく、新しい記録材料が渇望
されていた。 たとえば近年、レーザープリンターとりわけ半
導体レーザープリンターが、高解像力かつ高速度
の端末プリンターとして注目されている。ところ
が発光源である半導体レーザーの発光波長は、
780nm〜900nm程度までの赤外光であるのに対
し、受光側の記録材料として感光ドラムは主に可
視光領域に感光スペクトルを有するため、全体の
システムとしての効率が悪く、レーザーの出力を
効率的に変換するシステムとして不十分なもので
あつた。 また発光ダイオード・アレイを用いた発光ダイ
オードプリンターも注目されているが、同様に発
光ダイオードの発光域と感光体の感光波長域との
マツチングが悪く、問題とされていた。 このような問題点に対し、本発明者らは記録材
料として、光学的な情報を高密度かつ高コントラ
ストに記録しうる十分に分光増感された新規感光
材料として、トナーを用いる電子写真方式の記録
材料より原理的に飛躍的な高密度化が期待でき、
かなりの高感光度である、いわゆる熱現像型の有
機銀塩系感光材料に着目し、鋭意検討した結果、
本発明に到達したものである。 さて従来より、熱現像型の有機銀塩系感光材料
が、特定の構造を有するメロシアニン系染料やシ
アニン系染料によつて、分光増感することはすで
に知られている。たとえば特公昭49−18808号公
報、特公昭54−42249号公報、特公昭54−13971号
公報、特開昭47−6329号公報など、多種類の染料
が提案されている。すなわちハロゲン化銀乳剤に
対するすぐれた分光増感染料が、熱現像型の有機
銀塩系感光材料に対して有効であるとは限らず、
このような構造を有する増感剤が有効かは容易に
類推できない技術領域にあるため、種々提案され
たものと考えられる。 しかしながら現在まで提案された構造の染料で
は、先述の如き赤外域にまで分光増感しうると考
えられる吸収を有する染料を選択しても、分光増
感能が不十分で、発光源の出力を上げる必要性が
生じたり、またとりわけ現像時に「熱かぶり」が
発生しやすく、未露光域にまでにじみが発生する
ため、本感材が原理的に有している解像力を著る
しくそこねるという点が問題であつた。 また現在まで提案された染料では、赤外域まで
分光増感しうると考えられるような吸収を有する
染料を選択したのでは、生フイルムの保存安定性
が悪く、保存中に分光増感能の低下が大きく、ま
た熱現像時の「熱かぶり」を促進せしめるかぶり
核も、発生しやすい事が問題であつた。 これに対し本発明は、上記の問題点であつた
「熱かぶり」を大幅に改良し、さらに生フイルム
の保存安定性を著しく向上せしめ、可視光域のみ
ならず赤外光域にまで分光増感能を有する、新規
な熱現像感光材料を提供するものである。 さらに本発明においては、光学的な情報を高密
度かつ、特に高コントラストに記録することがで
きることを見出した。高コントラストの鮮明な画
像が得られる真の原因については十分明確ではな
いが、一定の光量に対する黒化度で比較すると、
レーザー光のような短時間の強い光の方が黒化度
が大きく、又黒色調の画像となる事や、添加する
増感染料の量をふやしていく方が黒色調になる傾
向が強い事などから、増感染料自体が本発明材料
において分光増感作用を発揮する以外に、たとえ
ば強光下で染料が分解して、フタラジノンの如き
調色剤としての作用や、化学増感剤としての作用
などを示すためではないかと推定される。 さて、本発明は、 (a)有機銀塩と(b)触媒量の感光性ハロゲン化銀ま
たは(a)の有機銀塩と反応して感光性ハロゲン化銀
を生じる化合物と(c)還元剤と(d)バインダーと(e)次
の一般式で表わされる構造式(),(),(),
(),(),及び()から選ばれた少なくとも
1種類の染料とを含有する少なくとも1つの層を
支持体上に有することを特徴とする熱現像感光材
料である。 および および (式中R1およびR2の各々はアルキル基、置換
アルキル基、アリール基、置換アリール基、アリ
ル基、アラルキル基、置換アラルキル基、又はシ
クロアルキル基を表わしZ1およびZ2の各々は5−
または6−員複素環を完結させるのに必要な原子
を表わし、X-は陰イオンを表わすが、R1およ
び/またはR2自体が陰イオンを含有するときは
X-は存在しないものとする。M イオンは陽イ
オンを表わす。R3,R4はアルキル基、置換アル
キル基、アリール基、置換アリール基、シクロア
ルキル基もしくはR3とR4が連結された構造でシ
クロアルキレン骨格を表わす。) 本発明における染料の構造をさらに詳細に述べ
ると、R1およびR2(同種または異種)はいずれも
シアニン染料のシアニン窒素原子に含まれるタイ
プの公知の置換基群の中の基から選択できるが、
特に特公昭51−41061号公報に記載されているの
と全く同一の範囲に属する置換基群から選択でき
る。 この中で特に有効に用いられるR1及びR2の置
換基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチルなどのアルキル基や、カ
ルボキルシチル、カルボキシエチル、カルボキシ
プロピル、カルボキシブチルなどのカルボキシア
ルキル基や、スルホエチル、スルホプロピル、ス
ルホブチルなどのスルホアルキル基や、スルフエ
ートプロピル、スルフエートブチルなどのスルフ
エートアルキル基や、ヒドロキシアルキル基や、
さらにはN−(メチルスルホニル)−カルバミル−
メチル基、γ−(アセチル−スルフアミル)−プロ
ピル基、δ−(アセチル−スルフアミル)−ブチル
基などのN置換アルキル基、アリル基、ベンジル
基の如きアラルキル基、カルボキシベンジル、ス
ルホベンジルの如き置換アラルキル基、フエニル
基の如きアリール基、カルボキシフエニル、スル
ホフエニルの如き置換アリール基、シクロヘキシ
ル基の如きシクロアルキル基を代表的な例として
示すことができる。 Z1およびZ2(同種又は異種)はいずれも複素環
中に5又は6は6個の原子を含む複素環核を完成
するのに必要な非金属原子を表わし、特公昭51−
41061号公報記載の複素環系列の中から任意に選
択することが可能である。 その代表的な骨格としては、例えばチアゾー
ル、4−メチルチアゾール、4−フエニルチアゾ
ール、4,5−ジメチルチアゾールの如きチアゾ
ール系列の核や、ベンゾチアゾール、5−クロロ
ベンゾチアゾール、5,6−ジメチルベンゾチア
ゾール、5,6−ジメトキシベンゾチアゾールの
如きベンゾチアゾール系列の核や、ナフト〔2,
1−d〕チアゾール、ナフト〔1,2−d〕チア
ゾール、5−メトキシナフト〔1,2−d〕チア
ゾールの如きナフトチアゾール系列の核や、7−
メトキシチオナフテノ〔7,6−d〕チアゾール
の如きチオナフテン〔7,6−d〕チアゾール系
列の核や、4−メチルオキサゾール、5−メチル
オキサゾール、4−フエニルオキサゾール、4,
5−ジメチルオキサゾールなどのオキサゾール系
列の核や、ベンズオキサゾール、5−クロロベン
ズオキサゾール、5−メチルベンズオキサゾー
ル、5,6−ジメチルベンズオキサゾール、5−
メトキシベンズオキサゾール、5−ヒドロキシベ
ンズオキサゾールなどのベンズオキサゾール系列
の核や、ナフト〔1,2−d〕オキサゾールなど
のナフトオキサゾール系列の核や、4−メチルセ
レナゾールなどのセレナゾール系列の核、ベンゾ
セレナゾール、5−メチルベンゾセレナゾール、
5−メトキシベンゾセレナゾールなどのベンゾセ
レナゾール系列の核、ナフト〔2,1−d〕セレ
ナゾールの如きナフトセレナゾール、チアゾリ
ン、4−メチルチアゾリン、4,4−ビス−ヒド
ロキシメチルチアゾリンの如きチアゾリン系列の
核や、オキサゾリン系列の核や、セレナゾリン系
列の核や、キノリン、6−メチルキノリン、6−
エトキシキノリンの如き2−キノリン系列の核
や、6−メトキシキノリン、7−メチルキノリン
の如き4−キノリン系列の核、1−イソキノリン
系列の核、3−イソキノリン系列の核や、3,3
−ジメチルインドレニン、3,3−ジメチル−5
−クロロ−インドレニン、3,3,5−トリメチ
ルイソインドレニンの如き3,3−ジアルキルイ
ンドレニン系列の核や、ピリジン、5−メチルピ
リジンの如きピリジン系列の核や、1−エチル−
5,6−ジクロロベンズイミダゾール、1−ヒド
ロキシエチル−5,6−ジクロロベンズイミダゾ
ール、1−エチル−5−クロロベンズイミダゾー
ル、1−エチル−5−フルオロ−6−シアノベン
ズイミダゾール、1−エチル−5−エチルスルホ
ニルベンズイミダゾール、1−エチル−5−メチ
ルスルホニルベンズイミダゾール、1−エチル−
5−トリフルオロメチルスルホニル−ベンズイミ
ダゾール、1−エチル−5−トリフルオロメチル
スルフイニルベンズイミダゾールの如きベンズイ
ミダゾール系列の核を完成せしめる骨格群を挙げ
ることができる。 X-は塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、
過塩素酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p
−トルエンスルホン酸イオン、メチル硫酸イオ
ン、エチル硫酸イオン、プロピル硫酸イオンなど
の陰イオンを表わすが、R1および(または)R2
自体が陰イオン基、例えば−SO3 ,−OSO3
−COO ,SO2 NH−,−SO2−N−CO−,−
SO2−N−SO2等を含むときにはX-は存在しな
い。 M+は例えば水素陽イオン、金属陽イオン、ま
たは無機もしくは有機性のオニウム陽イオン(ア
ンモニウム、ピリジウムなど)のような陽イオン
を表わす。 本発明においてR3およびR4(同種または異種)
は、原則的にはR1及びR2と同一の範囲に属する
置換基群を選択することができる。 その他R3およびR4は、R3とR4とが連結された
構造でシクロアルキレン骨格を表わし、たとえば
シクロヘキシレン骨格やシクロペンチレン骨格を
表わす。このシクロアルキレン骨格の一部は、炭
素以外の酸素、窒素等の原子で置換されていても
よく、たとえばモルホリン骨格やピペラジン骨格
を形成していてもよい。 その代表的な構造の具体例を記載すれば、 などを挙げることができる。 本発明において特に好ましい染料は、その染料
単独の固有吸収スペクトルにはそれほど大きく依
存せず、むしろ本発明の成分(b)の感光性ハロゲン
化銀や、あるいは成分(a)である有機銀塩とのそれ
ぞれの組合せによつてきまると考えられる。特に
染料側からその好適な構造を限定すれば、Z1ある
いはZ2に含まれる複素環核形成にたずさわる非金
属原子に、イオウもしくはセレンが含有されてい
る方が、感度を上昇せしめるのに好適であり、又
R1及びR2は特に置換アルキル基であつて、とり
わけカルボキシアルキル基、スルホアルキル基、
スルフエートアルキル基か、あるいはそれらのナ
トリム、カリウム、リチウム、バリウム、マグネ
シウムなどの金属塩や、アンモニウム、ピリジウ
ムなどの無機もしくは有機性のオニウム塩である
場合に、本発明の特徴である生安定性を向上せし
め、かつ「熱かぶり」を防止するとともに、きわ
めて高解像力を有し高コントラストである感光材
料を最も好適に提供できる。 なお本発明の染料は上記一般式で記載した構造
のものであるが、場合によつてはそれらの異性
体、たとえば構造式()で示されるシクロブタ
ジエンの1,3−ジオン誘導体の代りに、その異
性体としてシクロブタジエンの1,2−ジオン誘
導体を用いることも可能である。特に本発明の染
料の構造の中では(),()及び()の構造
式の染料が感光材料の生安定性を著しく向上させ
る上で有用である。 本発明の上記成分(e)の染料の添加量は、有機銀
塩1モルあたり10-7〜10-2モル程度用いられるの
が一般的である。 本発明に用いられる有機銀塩(a)としては、イミ
ノ基、メルカプト基あるいはカルボキシル基を有
する有機化合物の銀塩が挙げられる。 その具体例としては、ベンゾトリアゾール銀、
サツカリン銀、フタラジノン銀や、好ましくは長
鎖のアルキルカルボン酸の銀塩としてラウリン酸
銀、ミリスチン酸銀、パルミチン酸銀、ステアリ
ン酸銀、ベヘン酸銀、セバシン酸銀などを挙げる
ことができる。 本発明において用いられる成分(b)としては、
感光性ハロゲン化銀と(a)の有機銀塩と反応して
感光性銀塩を生じる化合物とがある。 この中で前者のとしては、粗大なハロゲン化
銀よりなるべく微細なハロゲン化銀の方が有用で
あり、その種類は塩化銀、臭化銀、臭沃化銀、塩
臭沃化銀、塩臭化銀、沃化銀などの中から選択す
ることができる。これらのハロゲン化銀は、写真
分野において公知の任意の方法で作成でき、また
化学増感剤などの添加剤を添加して作成すること
もできる。 一方後者のの具体例としては、一般式MXn
で表わされる無機化合物(式中Mは水素、アンモ
ニム、ストロンチウム、カドミウム、亜鉛、ナト
リウム、バリウム、カルシウム、マグネシウム、
アンチモン、コバルト、リチウム、マンガンなど
を示し、Xは塩素、臭素、ヨウ素を示し、nはM
が水素原子、アンモニウムの場合は1であり、M
が金属の場合はその原子価を示す。)や、塩化ト
リフエニルメチル、臭化トリフエニルメル、四臭
化炭素の如き有機ハロゲン化物を挙げることがで
きる。さらには、熱現像感光材料作製時には、通
常光のもとで感光性を示さず加熱前処理によつて
感光性が付与される型の感光性材料を提供するこ
とのできる後者のの具体的化合物として、ヨ素
分子やN−ハロゲノ化合物を挙げることができ
る。 前述の成分(b)の化合物は単独で、若しくは二種
類以上の併用で使用される。この成分(b)の添加量
は有機銀1モルあたり、約0.05ないし0.5モルの
範囲が適当である。 なお成分(b)において、触媒量の感光性ハロゲン
化銀もしくは有機銀塩と反応して感光性ハロゲン
化銀を生じる化合物から形成される感光性ハロゲ
ン化銀の成分比率が、感光材料中に占める全ハロ
ゲン銀当り、少なくとも30モル%以上のヨウ化銀
成分になるように該成分(b)を選択した場合、特に
本発明物の成分(e)の効果を最大限に発現しうる事
を見出した。すなわち少なくとも30モル%以上の
ヨウ化銀成分を有するように成分(b)を選択した場
合、特に生フイルムの安定性が極めて良好とな
り、染料を添加しないレギユラー感材系よりも、
感光特性の劣化が少なくなつたことは驚くべきこ
とである。 本発明における成分(c)の還元剤として、ハイド
ロキノン、メチルハイドロキノンなどのハイドロ
キノン誘導体あるいは特にフエノール類のうち、
ヒドロキシ基のオルト位がアルキル基やシクロア
ルキル基等で置換されたフエノール誘導体、たと
えば2,2′−メチレンビス(2−t−ブチル−4
−メチルフエノール)1,1−ビス(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジメチルフエニル)−3,5,5
−トリメチルヘキサンなどのほか、ナフトール
類、アスコルビン酸など、一般に熱現像型有機銀
塩感光材料に広く公知の還元剤を任意に選択でき
る。 なお上述の成分(c)の還元剤は、有機銀塩1モル
当り約0.1〜5モル程度用いられる。 本発明において成分(d)のバインダーは、他の成
分(a),(b),(c),(e)を同一層中に、あるいはいくつ
かの層にわけて含有せしめるために使用する。 このバインダーとしては広く知られている天然
あるいは合成の高分子化合物の中から選択して使
用することができるが、その具体例を示すと、ゼ
ラチン、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチ
ラール、セルロースアセテート、セルロースアセ
テートブチレート、ポリスチレン、ポリメチルメ
タクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、ビニルアセ
テート−ビニルクロライド−コポリマー、ブタジ
エンスチレンコポリマーなどをその代表例として
挙げることができる。 バインダーの量は、有機銀塩に対して重量比で
4対1〜1対4が適当である。 本発明において用いられる支持体としては、シ
ート状の安定な物質であれば何ら制限をうけない
が、代表的なものとしてはアセテートフイルム、
ポリエステルフイルム、セルロースナイトレート
フイルム、ポリスチレンフイルム、ポリエチレン
フイルムなどのような各種プラスチツクフイルム
やガラス、紙、金属、布等を挙げることができ
る。 本発明の熱現像感光材料は種類の公知の添加
剤、たとえばフタラジノンの如き調色剤やN−メ
チルピロリジノン、キノリンの如き増感剤、各種
かぶり防止剤、画像部の背景暗色化防止剤、ハレ
ーシヨン防止染料、イラジエーシヨン防止染料、
マツト剤、螢光増白剤などの各種添加剤を使用す
ることができる。 本発明の感光材料において感光主剤層は、一般
に0.5μ〜50μ程度の厚さに設定され使用されるの
が普通である。この塗布はブレードコーター、ロ
ールコーターなどの市販の装置を用いて行なうこ
とができる。 本発明の熱現像感光材料は、熱処理や露光処理
を、同時にあるいは時間を前後させて、あるいは
繰返して、感光材料の任意の部分に任意の大きさ
に行なうことができる。たとえば熱及び光の処理
は、断続的に感光材料の一部分に加えても良い
し、光のみを断続的に感光材料の一部分に加えた
のち全面熱現像処理を行なつても良い。 また光を映像的に全面照射したのち、全面熱現
像することも可能である。さらに、熱現像感光材
料が通常の室内光の下で非感光性の材料である場
合には、あらかじめ必要部分に熱処理をほどこし
たのち、上記の各種処理と組合せることが普通行
なわれる。 本発明における具体的な露光処理工程として
は、キセノンランプ、タングステンランプ、赤外
ランプなどの光源からの映像的な露光処理や、レ
ーザー、OFT、LEDアレイ等からの微少部分の
みの露光処理が行なわれる。 また熱処理工程としては、加熱プレート、熱
風、加熱ロール、レーザービーム加熱、高周波加
熱を挙げることができる。 とりわけ好ましい光処理工程は、半導体レーザ
ーやLEDアレイ等からの光信号を利用する記録
方式であり、簡便かつ迅速に莫大な情報量を記録
する上で、感光材料の特徴が最大限に生かせる方
法である。 以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 実施例1(および比較例) ベヘン酸塩30gをトルエン−メチルエチルケト
ン混合液(重量比1:2)220gに加え、約18時
間ガラスボールミルでボールミルすることによつ
て、均一なベヘン酸銀懸濁液を作製した。 ベヘン酸銀懸濁液1.5gに対して下記成分〔A〕
を暗室内で順次添加し、ベヘン酸銀乳剤を100μ
厚のポリエステルフイルム上にブレードコーター
にて塗布し、室温(20℃)で風乾することによ
り、乾燥後の厚みが約5μになるように第1乳剤
層を形成せしめた。 成分 〔A〕 ポリビニルブチラールのメチルエチルケトン溶
液(10重量%) 1.3g 酢酸水銀のメタノール溶液(100mg/3c.c.)
0.03c.c. 成分(e)として、明細書本文記載の化合物(ロ)のメ
タノール溶液(3mg/20c.c.) 0.1c.c. 臭化カルシウム 20mg 次にこの上に第2層として、下記成分〔B〕よ
りなる還元剤含有溶液をブレードコーターにて塗
布し、約40℃の温風にて乾燥して、乳剤層全体の
厚みが約8μとなるようにした。この操作はすべ
て暗室の安全光の下で行なつた。 成分 〔B〕 ポリメチルメタクリレート 1.2g アセトン 16.0g 2,2′−メチレンビス−(6−t−ブチル−4
−エチルフエノール) 1.0g フタラジノン 0.3g このようにして得られた材料を感光材料(1)とす
る。 (比較例 1) 感光材料(1)における成分(e)として、明細書本文
記載の化合物(ロ)に替えて、1,1′−ジエチル−
2,2′−キノトリカルボシアニン アイオダイド
を用いた以外は、全く感光材料(1)と同一条件と
し、感光材料(2)を作製した。 (比較例 2) 感光材料(1)における成分(e)を添加せずに調製し
た以外は、感光材料(1)と全く同一条件とし、分光
増感されていない感光材料(3)を作製した。 上記の感光性料(1)〜(3)の感光特性を比較する目
的で次のような実験を行なつた。 800nmの発長で15mwまで種々の出力で連続発
振させた半導体レーザー光源の光を、感光性フイ
ルム上に一定の速度で通過せしめた。そのフイル
ムはそのあと、130℃で約5秒間加熱したのちと
りだした。それぞれのフイルムについて、マイク
ロデンシトメータを用いてレーザー光線の露光部
の最大光学濃度を測定した。最大光学濃度と背景
部の濃度の差が0.3となる照射強度の逆数を相対
的感度に対応するものと考えて、それぞれの材料
の相対感度を求めた。その結果を第1表に示す。
【表】 なお、マイクロデンシトメーターの曲線から感
光材料(1)は鮮明なにじみの少ないパターンが出来
ていることがわかつた。 実施例 2 感光材料(1)の成分中の臭化カルシウムに代えて
第2表の添加剤を用いた以外は、全く感光材料(1)
と同様にして感光材料(4),(5)および(6)を作製し、
先に作製した感光材料(1)及び(3)とともに製造直後
及び45℃×85%の条件下に2週間放置後の感光特
性を実施例1と同一方法で求めた。その結果を第
2表に示す。
【表】 なお感光材料(6)は通常の室内光下では非感光性
の材料であり、測定の直前まで明室下で取扱い、
かつ直前に100℃で3秒間の前処理を施こした。 実施例 3 実施例1のベヘン酸銀懸濁液1.5gに対し、下
記成分〔C〕を加えた感光材料(7)〜(16)を、乾
燥膜厚5μになるように作製し、実施例1と同様
の評価を行なつた。その結果を第3表に示す。 成分 〔C〕 ポリビニルブチラールのメチルエチルケトン溶
液(10重量%) 1.3g 酢酸水銀のメタノール溶液(100mg/3c.c.)
0.05c.c. 成分(e)として明細書本文記載の化合物の溶液
(3mg/20c.c.、化合物と添加液量は第3表に示す) ヨウ化コバルト 15mg トリフエニルメチルブロマイド 5mg フタラジノン 20mg N−メチルピロリドン 10mg 2,2−メチレンビスf6−t−ブチル−4−エ
チルフエノール) 50mg
【表】
【表】 なお感光材料(8)と(9)とを比較すると(9)の方の鮮
明な、にじみの少ないパターンが出来ていること
がマイクロデンシトメーターの曲線より観察され
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)有機銀塩と(b)触媒量の感光性ハロゲン化銀
    または(a)の有機銀塩と反応して感光性ハロゲン化
    銀を生じる化合物と(c)還元剤と(d)バインダーと(e)
    次の一般式で表わされる構造式(),(),
    (),(),()及び()から選ばれた少な
    くとも1種類の染料とを含有する少なくとも1つ
    の層を支持体上に有することを特徴とする熱現像
    感光材料 および および (式中R1およびR2の各々は、アルキル基、置
    換アルキル基、アリル基、アリール基、置換アリ
    ール基、アラルキル基、置換アラルキル基又はシ
    クロアルキル基を表わし、Z1およびZ2の各々は5
    −または6−員複素環を完結させるのに必要な原
    子を表わし、X-は陰イオンを表わすが、R1およ
    び/またはR2自体が陰イオンを含有するときは
    X-は存在しないものとする。Mイオンは陽イ
    オンを表わす。R3,R4はアルキル基、置換アル
    キル基、アリール基、置換アリール基、シクロア
    ルキル基もしくはR3とR4が連結された構造でシ
    クロアルキレン骨格を表わす。) 2 触媒量の感光性ハロゲン化銀もしくは有機銀
    塩と反応して感光性ハロゲン化銀を生じる化合物
    から形成されうる感光性ハロゲン化銀の成分比率
    が、少なくとも30モル%以上のヨウ化銀成分を含
    有するものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の熱現像感光材料。
JP2810582A 1982-02-25 1982-02-25 熱現像感光材料 Granted JPS58145936A (ja)

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