JPH029948B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印字装置のリボン濃度を印字後判定す
るとき紙面の汚れ等に影響されず正確に判定でき
る装置に関する。

銀行通帳のように印字用活字をリボンを介して
紙面に打付け、数字・文字を印字する装置におい
て、新しい取引を通帳に印字するため、前回まで
に印字した最終行を検知して、次に印字すべき行
を印字位置にセツトする必要がある。リボンが新
しいときは明瞭な印字がなされても使用中リボン
濃度は徐々に薄くなる。リボン濃度の判定は従来
第１図に斜視図で示すように通帳の排出時に印字
済行に対し発光ダイオードLEDからの照射光を
当て、反射光をフオトダイオードPHD或いはイ
メージセンサ（クロツクパルスにより多素子への
入力光量をシリアルな電気的出力とする装置）等
により検出し、電気信号処理により判定してい
た。PTHは印字ヘツドを示す。判定に際しては
リボン交換を行なうよう指示を出すときの濃さに
対応する比較信号値を予め定めておき、フオトダ
イオードPHDで読取つた反射光が比較値より小
となつているかどうかで判定する。ところが通帳
BNT等の紙面はドロツプアウトカラーによる印
刷、しみ・汚れの外に裏面の印字が透けて見える
ことがあり、インクリボンによる印字濃度に前記
しみ・汚れ・裏面の印字の濃度が加算され、あた
かも濃いインクリボンで印字したように検出され
る。したがつてインクリボン交換の指示が仲々出
ずに薄い印字を続けているという欠点があつた。

本発明の目的は前述の欠点を改善し、印字前の
紙面の状態を予め知つておき、印字後のリボン濃
度判定に際し補正をすることにより紙面の汚れ等
に影響されずリボン濃度を正確に判定する装置を
提供することにある。

以下図面に示す本発明の実施例について説明す
る。第１図は本発明の第１実施例として第１図の
フオトダイオードPHDを反射光検出素子として
使用する場合の判定装置を示すブロツク構成図で
ある。フオトダイオードPHDを唯１個使用し、
銀行通帳の日付欄ハイフンを検知するような場
合、通帳の吸入動作にともなつて通帳は印字行と
直角方向にステツプ駆動され、各ステツプ毎の反
射光量を増幅器AMP、アナログデイジタル変換
器Ａ／Ｄによりデイジタル信号とし、レジスタ
REGを経てシフトレジスタSFRに順次データを
格納しておく。次に印字終了後、通帳の排出動作
にともなつて前回反射光を読取つた所をもう一度
読みハイフン１本の範囲を例えば４回に分けて読
んでいるとき各出力を切換開閉器SWを切換えて
減算器SUBの一方の入力とする。減算器SUBの
他方の入力には前回のシフトレジスタSFRの出
力を印加して減算し、その値と予め設定しておい
た比較信号値RFとを比較器CMPにおいて比較す
る。例えば減算器出力がより小となつたときリボ
ン交換指示信号とすれば良い。CLKはシフトレ
ジスタへのレジスタ出力の印加と減算器への読出
しとを指示するクロツクパルスを示す。

次に第３図は本発明の第２実施例の構成を示す
ブロツク図である。イメージセンサIMSに対しク
ロツクパルス発振器CLKからクロツクパルスCL
１が印加される。イメージセンサIMSからのシリ
アル出力が増幅器AMPによつて増幅後にアナロ
グデイジタル変換器Ａ／Ｄにより変換され、クロ
ツクパルスCL１より若干位相の遅れたクロツク
パルスCL３によつてレジスタRG−Ａに蓄積され
る。次のクロツクパルスCL３のときレジスタRG
−Ａの内容はレジスタRG−Ｂに蓄積され、レジ
スタRG−Ａの内容はイメージセンサの次の出力
が入つてくる。イメージセンサIMSを構成してい
る隣接素子の各出力値についてその差の絶対値を
求める演算を回路SUB１で行ない、その値が所
定値Ｘより大きいか否かを比較器CMP−Ａにお
いて比較する。印字予定の行をイメージセンサが
走査しているとき（すなわち、通帳が記帳機内で
吸入動作にあるとき）、通帳の位置を検出してい
るセンサからの信号によりの信号が“１”とな
るため、差演算回路SUB１の出力Ｐと所定値Ｘ
とについてＸＰのとき、計数器CNTが計数し
て行く。通帳に印字が終了すると、印字終了を示
す信号により計数器CNTの内容がレジスタRG
−Ｃに移され、計数器CNTはクリアされる。印
字終了後通帳が排出動作中に印字した行をイメー
ジセンサIMSが走査するとき“１”となる信号
によつて、隣接ビツトの差の絶対値についてＸよ
り大となる素子数を求め、計数器CNTは新たな
計数を行なう。印字した行についての計数が終つ
たとき減算器SUB２において、計数器CNTの値
とレジスタRG−Ｃの値との差を求める。この値
は通帳の汚れなどを補正して正しいリボン濃度を
求めたものであるから、濃度判定値Ｙとを比較器
CMP−Ｂにおいて比較する。信号として印字
行をイメージセンサが走査し終つたことを示すも
のを求め、比較器CMP−Ｂにおいて濃度判定値
Ｙより大きい値のリボン濃度のとき出力の信号
を得ることができる。判定値Ｙより小さい値のと
きアラーム信号を得れば交換を指示することにな
る。

このようにして本発明によると銀行通帳のよう
に印字すべき用紙に汚れ・しみ等があつてもそれ
を補正した正しいリボン濃度を得ることができる
ので印字装置におけるリボン交換時期にミスがな
くなり、且つ印字した文字が薄くて読取り不能と
いうような場合が起らず事務処理の効率を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の銀行通帳への印字とリボン濃度
検出を説明する図、第２図・第３図は本発明の第
１・第２実施例の構成を示すブロツク図である。 BNT……銀行通帳、LED……発光ダイオー
ド、PHD……フオトダイオード、PTH……印字
ヘツド、REG，RG−Ａ，RG−Ｂ，RG−Ｃ……
レジスタ、SUB１，SUB２……差演算回路、
CMP−Ａ，CMP−Ｂ……比較器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印字用活字をリボンを介して紙面に打付け印
   字する装置のリボン濃度を判定する装置におい
   て、 次に印字すべき紙面の個所からの反射光を検出
   しその濃度を保持する手段と、 該個所に印字した後の反射光を検出しその濃度
   を保持する手段と、 前記２つの濃度の差を求め更に所定値と比較す
   る手段とを具備し、 比較後の値と前記所定値とを比較してリボン濃
   度を判定する ことを特徴とするリボン濃度判定装置。