JPH0291138A - 形状記憶性樹脂組成物および成形体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、形状記憶性樹脂および成形体に関する。

〔従来技術〕

高分子化合物を使用した成形体の使い方にあって、その
ままの形状では取扱に支障のある場合において、変形に
よって取扱が容易となる様に形状を変化させた後、使用
に際しては加熱操作等によって所定の形状に回復させる
ことがある０例えば古くから商品化されている塩化ビニ
ル樹脂等の収縮チューブ等が世の中に出ている。

また最近、成形品として所望の形状に変形でき、その後
に元の状態に回復させること自体に主眼をおいた材料、
すなわち形状記憶性組成物とその成形体が提案されてい
る。

これは例えば、ノルボルネン系ポリマー成形体（特開昭
５９−５３５２８号公！Ｉｌ）、またその加工性を改良
したノルボルネン糸ポリマーと石油系炭化水素樹脂の配
合物（特開昭６１−９１２４４号公報）、ノルボルネン
糸ポリマーと芳香族ビニル系重合体樹脂の配合物（特開
昭６１−１８８４４４号公報）、ノルボルネン糸ポリマ
ーとポリエステル糸樹脂の配合物（特開昭６３−５４４
６０号公報）が提案されている。

また、ガラス転移温度が室温以上の合成付加重合体の架
橋成形体（特開昭６０−２８４３３号公報）、融点４０
〜１００℃のトランス−１４−ポリイソプレン樹脂を主
成分とする組成物からの架橋成形体（特開昭６２−１９
２４４０号公ｌ１ｌ）、分子量４万以上のポリカプロラ
クトンに１分子中に３個以上の官能基をもつ架橋助剤を
配合した組成物（特開昭５９−１１３１５号公報）等が
提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記従来の組成物はいずれも、架橋することが不可欠で
あったり、また加工性が悪い等の欠点がある。

本発明は、安価であり耐薬品性・耐候性等に優れた特徴
を持ち、−膜加工機械による成形が簡単にできる等の特
徴を継承し、形状記憶性例えば取扱易い形状に一旦変形
し、装着・組立・搬出等の作業を行った後、加熱操作に
より当初の所定形状に回復させる特徴を兼備した組成物
および成形体を得ることを目的として、鋭意検討を重ね
た結果、本発明を完成するに到った。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ポリオレフィン系樹脂ｌｏｏｍ禁邪に対して
、ポリカプロラクトン樹脂を１−１００重蒙６配合して
なる形状記憶性樹脂組成物およびそれから得られる成形
体に関する。

本発明は、ポリオレフィン系樹脂１．００重１部に対し
て、ポリカプロラクトン樹脂を１−１１３Ｏｆｆｆ１１
部配合することによって、ポリオレフィン系樹脂単独で
は有していない形状記ｕｔ機能が発現することを見出し
たものであり、その配合組成物を使用して成形した成形
物は、使用したポリオレフィン系樹脂の融点以上の温度
で、形状記憶つまり所定形状（以下１次形状という）の
決定が可能であり、この１次形状の決定は何度でも繰り
返すことが可能である。

この点は、架橋が不可欠であり一度しか１次形状決定が
できない前述の従来技術にない特徴を有している。

次に、１次形状を決定されたこの成形品は、使用したポ
リカプロラクトン樹脂の融点以上の温度で自由な変形が
可能であり、新たな形状（以下２次形状という）の付与
が可能であると共に、その融点以上の温度において自由
な状態に保てば、使用したポリオレフィン樹脂の融点以
上の温度で決定した１次形状に回復する機能を有してい
る。

具体的には、本発明の配合組成物を使用して、使用ポリ
オレフィン系樹脂の融点以上の成形条件の射出成形・押
出成形・ブロー成形等の成形加工により１次形状を決定
された後、使用したポリカプロラクトン樹脂の融点以上
の温度において、人力等の外部よりの力で２次形状に変
形された後、再度使用したポリカプロラクトン樹脂の全
点以上の温度に自由な状態に保てば、最初決定された１
次形状まで回復するという特徴が出て（る。

ここで本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂とは、
主たる成分として１棒または２棟以上のエチレンおよび
／またはα−オレフィン重合体部分を含むポリマーであ
って、融点が約６０°Ｃ以上であるものをいう。

具体的には、真密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン
、１ｂ 状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−
１１ポリ３−メチルブテン−１、ポリ４−メチルペンテ
ン−１等のエチレンおよヒ／またはα−オレフィン寅合
体又は２棟以−ヒのエチレンおよび／またはα−オレフ
ィンの共重合体、あるいは１１１または２種以上のエチ
レンおよび／またはα−オレフィンと、酢酸ビニル等ビ
ニルエステル類、アクリル酸およびメタクリル酸誘導体
（例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、
ジメチルアミノエチルアクリルアミド等）、ブタジェン
、イソプレンの様なジエン類等との共重合体等を含むも
のである。

また、本発明に使用されるポリカプロラクトン樹脂とは
、例示すればε−カプロラクトンの開Ｉｌ１合によって
得られる式（１）で示される樹脂であり、 一←（ＣＨｚ　）　ｓ　−Ｃｏｏ−チ１−　式（１）式
中ｎは約１００ないし約９００である。

本発明の配合組成物を得る方法としては、−般に用いら
れるブレンド方法を用いる事が可能である。具体的には
、車軸・２軸等の押出機使川による造粒方法が一番安価
で簡単であるが、ポリカプロラクトン樹脂の配合割合が
増した場合には、バンバリーミキサ−・ニーグー等によ
る造粒方法を採用するのが望ましい。

成形体を得る方法としては、前述した様に射出成形、押
出成形、ブロー成形等の一般成形加工方法の他、熱プレ
スによる成形、プレス圧縮成形方式（溶融樹脂供給は、
押出、射出両方法が可能）、成形温度による制約はある
ものの真空、圧空成形等の成形加工方法も可能である。

本発明の形状記憶性成形体の用途としては、（１）！１
１管の内側あるいは外側のコーティング用パイプ・フィ
ルム （２）熱によって遮断できるカーテン （３）温度によって換気できる自動換気羽根（４）日光
の照射量によって動く自動ブラインド （５）レンズを強（保持できるメガネフレーム（６）電
線用コネクタ （７）玩具・教材・造花 （８）光記憶材料 等がある。

なお本発明の組成物中には、一般成形材料に含まれる安
定剤、フィラー、顔料等の着色剤等の添加爾を加えるこ
とは、性能に影響をおよぼすことはない。

〔実施例） 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例、１ 低密度ポリエチレン樹脂（住友化学工業Ｈ製スミ力セン
ΦＦ２０Ｂ−１，Ｍｌ　７１．５）１ｏｏ友ｔｓに対し
て、ポリカプロラクトン樹脂°（ダイセル化学工業■プ
ラクセル＠Ｈ−５）２５重６部を配合したコンパウンド
を、ニーグーを使用して混練し形状記憶性コンパウンド
を製造した。

このコンパウンドを使用して１５０℃の熱間プレス成形
を行い平板を作成し、平板の１次形状を記憶させた後、
この平板より花びらの形状に切出し、その花びらを６５
℃の温水で軟らかくして蕾の形状とし冷水（約１５℃）
中で２次形状とした。

この蕾の２次形状をしたものを６５℃の温水中に入れた
ところ、もとの１次形状に回復した。

実施例、２ ポリプロピレン樹脂（住友化学工業■製住友ノーブレン
＠ＡＹ５６４．Ｍｌ　：１５）１００重量部に対して、
ポリカプロラクトン樹脂（ダイセル化学工業■プラクセ
ル＠Ｈ−５）４０ｆｆｉ量部を配合したコンパウンドを
、バンバリーミキサ−を使用して混練し形状記憶性コン
パウンドを製造した。

このコンパウンドを使用し、シリンダー温度２２０℃で
射出成形してコツプを成形し、コツプの１次形状を記憶
させたのち９０℃の温水で軟らかくして小さく折り畳み
、冷水（約２２℃）中で２次形状を固定した。

この２次形状をしたものを７０℃の温水中に入れたとこ
ろ、もとのコツプの１次形状に回復した。

（以下余白）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕ポリオレフィン系樹脂１００重量部に対して、ポ
   リカプロラクトン樹脂を１〜１００重量部配合してなる
   形状記憶性樹脂組成物。 〔２〕請求項１の形状記憶性樹脂組成物よりなる形状記
   憶性成形体。