JPH0286986A - 密閉形回転圧縮機の吸入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は冷凍装置、空気調和機等に組込まれる回転式
圧縮機の吸入装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第８図は従来の一般的な回転式圧縮機の吸入装置の縦断
面図、第９図は例えば特開昭６３−６８７９１号公報に
示された回転式圧縮機の吸入装置の縦断面図である。

第８図において（１）は密閉容器、（２）は密閉容器内
に収納された圧縮要素、（３）は電動要素である。

（４）は冷媒ガスを圧縮要素の圧縮室（６）に導（吸入
管であり、この吸入管（４）は圧縮要素（２）に気密的
に固着されてなる。

第９図において、第８図と同一符号は同−又は相当部分
であり、吸入装置の要部のみを示している。吸入管（４
）の外側にカバーバイブ（５）を設けており吸入管（４
）とカバーバイブ（５）のすき間の空間を真空断熱して
いる。

次に第８図、第９図に示す回転式圧縮機の動作について
説明する。

冷媒ガスは吸入管（４）より圧縮要素（２）に吸入され
、圧縮室（６）で圧縮され、高温高圧のガスは一旦密閉
容器（１）内に吐出された後、吐出バイブ（８）へ導出
される。

一般に密閉形の回転式圧縮機では運転中に熱を発生し、
圧縮要素（２）を含む各部は高温になっており、また密
閉容器（１）の内部空間も高温ガスで満たされている。

従って吸入管（４）も圧縮要素（２）に直接接続される
一方、高温ガス雰囲気に晒されることにより高温の状態
にある。これにより、吸入管（４）の中を流れる冷媒ガ
スは圧縮室に吸入される以前にこの吸入管（４）により
予熱されて熱膨張し冷媒ガスの単位時間当たりの重量流
量が減少し。

冷凍能力の減少即ち体積効率の低下を招く。

このため、これまでも第９図に示すように吸入管（４）
の外側にカバーパイプ（５）を設は吸入管（４）とカバ
ーパイプ（５）の間の空間を真空断熱することにより、
密閉容器（１）内の高温ガスが吸入管（４）へ伝達する
のを防止するなどの手段がとられている。

〔発明が解決しようとする課題〕 従来の第８図に示す回転式圧縮機では１以上のように冷
媒ガスが圧縮室に吸入される以前に高温に加熱されるの
で冷媒ガスの実質重量流量が減少し体積効率の低下を招
くという問題点かあった。

また、これを改善した第９図に示す回転式圧縮機では吸
入パイプと密閉容器内の高温ガスとの間を真空断熱して
いるので、吸入冷媒ガスの予熱をある程度防止すること
は可能であるが、吸入管の一部が高温になっている圧縮
要素に直接接触している為、固体間の熱伝達により吸入
管の温度が一卜昇し　吸入冷媒ガスを予熱してしまうと
いう問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、高温となっている圧縮要素から吸入管への熱
伝達を抑制することにより、吸入冷媒ガスの予熱を防ぎ
体積効率の高い回転式圧縮機を提供することを目的とし
ている。

〔課題を解決するための手段〕

この発明による密閉形回転圧縮機の吸入装置は圧縮要素
と電動要素を収納する密閉容器と前記圧縮要素の間に設
けられ外部冷凍サイクルから冷媒を前記圧縮要素に導く
吸入管、この吸入管に設けられ前記圧縮要素からこの吸
入管への熱伝達を遮断するための断熱連結部材を備えた
ものである。

また圧縮要素と電動要素を収納する密閉容器と前記圧縮
要素の間に設けられ外部冷凍サイクルから冷媒を前記圧
縮要素に導く吸入管、この吸入管の外側を囲繞する高分
子物質からなる断熱部材を備えたものでも良い。

〔作用〕

上記のように構成した密閉形回転圧縮機の吸入装置は吸
入管に設けた断熱連結部材により圧縮要素の熱を吸入管
に伝達しに＜クシでいるため吸入ガスの温度を低く保つ
ように働く。

また吸入管の外側に断熱部材を設けたことにより密閉容
器内の吐出ガスの熱による吸入ガスの加熱を抑制してい
るので同様に吸入ガスの温度を低く保つように働く。

〔実施例〕

以下、この発明の第１の実施を第１図について説明する
。第１図において、（１）は密閉容器、（２）は圧縮要
素、（４）は吸入管、（７）は断熱部材である。

（７）はふっ素樹脂等の熱伝導性の低い断熱部材を成形
した断熱連結部材で圧縮要素（２）の吸入口に圧入等に
より気密的に固着されている。　吸入管（４）の一端を
上記断熱連結部材（７）に接続固着されており、他端は
密閉容器（Ｉ）側面に溶接固定されている。

以上のように構成された実施例の回転式圧縮機の吸入装
置は、高温の圧縮要素（２）と吸入管（４）は断熱連結
部材（７）により断熱されているため、圧縮要素（２）
から吸入管（４）への熱伝導が大巾に抑制できるから、
吸入管の温度上昇を防止することができ、その結果、吸
入冷媒ガスの予熱を防ぎ１体積効率の低下を防止するこ
とができる。

第２図はこの発明の第２の実施例を示す。第２図におい
て吸入管（４）と吸入管（４ａ）の間に断熱連結部材（
７）が設けられ、これら３つの部材は一体に気密的に接
続されている。吸入管（４ａ）は圧縮要素（２）に圧入
等により気密的に固着されている。

この実施例では、吸入管（４ａ）は圧縮要素（２）と直
接接続されているから、固体間の熱伝導により高温にな
るが、吸入管（４）は断熱連結部材（７）により吸入管
（４ａ）と断熱されているから、吸入管（４）の温度上
昇を防止でき、吸入冷媒ガスの予熱を防ぐことができる
。

この発明の第３の実施例を第３図について説明する。図
において、　（１０）はこの発明による断熱連結部材で
あるストレーナ部品で、密閉容器（１）自吸入通路に、
吸入管（４）と吸入管（４ａ）の間に介在するように配
設されている。このストレーナ部品（１０）は第５図の
如く、凸形の略半球形に成形された網目部材（１０ａ）
と、該網目部材（１０ａ）を保持し、かつ前記吸入管（
４）と吸入接続管（１９）を固着保持する胴体部分（ｊ
ｏｂ）とから成り、該胴体部分（Ｊｏｂ）をプラスチッ
ク等の熱伝導性の低い材料で成形させたものである。ま
た、該胴体部分（１０ｂ）は、略円筒形で、中央に吸入
通路用の孔（１０ｃ）、　　さらに胴体部両端面の該孔
（ＩＯｃ）の外側に該孔（］Ｏｃ）と路間芯の円筒溝（
１０ｄ）（１０ｅ）を設け、これら谷溝に、吸入管（４
）（４ａ）、の各一端を圧入固着している。

また、胴体部分（１０ｂ）の軸方向中央部付近の前記各
円筒溝（１０ｄ）（１０ｅ）に挟まれた部分で、前記網
目部材（１０ａ）を保持している。

次に、前期胴体部分（１０ｂ）に各一端を圧入固着させ
た吸入管（４）、　（４ａ）、の各他端は、各々圧縮要
素（２）の吸入孔に圧入固着され密閉容器（１）に溶接
固着されている。

以上のように構成された第３の実施例のロータリ圧縮機
の吸入装置は、密閉容器（１）内の吸入通路の大部分が
、高温の圧縮要素（２）と熱伝導性の低い材料で成形さ
れたストレーナ部材（１０）を介して連結されているた
め、圧縮要素（２）の熱が吸入管（４ａ）に伝熱されに
り＜、このため冷媒ガスへの伝達熱量が小さ（この結果
、冷凍回路内の単位時間当たりの冷媒の重量流量の減少
を少なくシ、冷凍能力の低下を抑えることができる。

なお、上記第３の実施例では、密閉容器（１）内の吸入
管（４）の途中にストレーナ部品（１０）を配設したが
、第４の実施例として第６図のように断熱連結部材であ
るストレーナ部品（１１）を熱伝導性の低い材料で成形
し、第４図のように配設してもよいこの場合、ストレー
ナ部品（１１）は第６図のように円筒形状の一端面にフ
ランジ部（ｌｌａ）を設け、他端面に凸形略半球状の網
目部材（ｌｌｂ）を保持する部分（ｌｌｃ）を設は内径
部はフランジ側が大径の段付孔（ｌｉｄ）としている。

組立時の構成はこのストレーナ部品（１１）の円筒状部
分を圧縮要素（２）の吸入孔に挿入し、さらに、前記段
付孔（ｌｌａ）の大径部内に吸入管（４）の一端を圧入
することで、圧縮要素（２）にストレーナ部品（１１）
と吸入管（４）双方を圧入固着し、前記吸入管（４）の
他端を密閉容器（１）に溶接固着させている。このよう
に構成させることにより、圧縮要素（２）と吸入管（４
）の間に前記ストレーナ部品（１１）を介在させ、圧縮
要素（２）の熱を吸入管（４）へすなわち吸入管（４）
内を通過する冷媒ガスへ伝達する熱量を同様にして抑え
ることができる。

上記第１〜第４の実施例では断熱連結部材を吸入管（４
）の途中が吸入管（４）の圧縮要素（２）側の端部に設
けたものを示したがこれらに限られたものではなく、密
閉容器（１）と吸入管（４）との間に設けても良い。

この発明の第５の実施例を第７図について説明する。こ
の第５の実施例では一端が気密的に圧縮要素（２）に固
着され、他端が密閉容器に気密的に固着されて冷媒回路
から圧縮要素（２）に冷媒ガスを導く吸入管（４）の、
密閉容器（１）内の部分、すなわち、高温となった密閉
容器（１）内の吐出ガスに晒される部分の外周面全域に
わたって、弗素樹脂などの熱伝導性の低い材料を円筒形
に成形した断熱材を嵌挿固定することによって断熱部材
である断熱材層（１２）を設けたものである。

以上のように構成された第５の実施例の回転式圧縮機の
吸入装置は、圧縮室に吸入される冷媒ガスが吸入管（４
）を通過するが吸入管（４）は、その外周面を断熱材層
（１２）に覆われているため、高温となっている密閉容
器（１）内の吐出ガスからの熱を受けず、温度上昇は低
く抑えられているので、吸入管（４）内での冷媒ガスへ
の加熱は少なく、よって冷媒ガスの熱膨張も少なく、結
果として、圧縮機の冷凍能力に大きく影響する冷媒回路
内を循環する単位時間当たりの冷媒の重量流量の減少を
防ぐコトカでき、冷凍能力の低下およびエネルギー効率
の低下を極めて少なくてきる。

なお、上記第５の実施例では、弗素樹脂などの熱伝導性
の低い材料を円筒形に成形した断熱材を吸入管（４）の
外周面に嵌挿固定して断熱材層（１２）を設けたものを
示したが、断熱材層（１２）は、吸入管（４）の外周面
に熱伝導性の低い物質を塗布することで設けてもよく、
また、板状断熱材を吸入管（４）の外周に巻きつけるこ
とで設けてもよい。

〔発明の効果〕

この発明による密閉形回転圧縮機の吸入装置は圧縮要素
と電動要素を収納する密閉容器と前記圧縮要素の間に設
けられ外部冷凍サイクルから冷媒を前記圧縮要素に導く
吸入管、この吸入管に設けられ前記圧縮要素からこの吸
入管への熱伝達を遮断するための断熱連結部材を備えた
構成にしたので、吸入管内を通過する冷媒が加熱される
ことがなく効率の良い圧縮機が得られるという効果を奏
する。

また圧縮要素と電動要素を収納する密閉容器と前記圧縮
要素の間に設けられ外部冷凍サイクルがら冷媒を前記圧
縮要素に導く吸入管、この吸入管の外側を囲繞する高分
子物質からなる断熱部材を備えた構成により同様の効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例を示す部分断面図、第
２図は同第２の実施例を示す部分断面図第３図は同第３
の実施例を示す部分断面図、第４図は同第４の実施例を
示す部分断面図、第５図は第３図の要部拡大断面図、第
６図は第４図の要部拡大断面図、第７図はこの発明の第
５の実施例を示す部分断面図、第８図と第９図は従来の
密閉形回転圧縮機の部分断面図である。 図において（１）は密閉容器、（２）は圧縮要素、（３
）は電動要素、（４）は吸入管、（７）は断熱連結部材
（１０）、　（１１）はストレーナ部品である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、圧縮要素と電動要素を収納する密閉容器と前記圧縮
   要素の間に設けられ外部冷凍サイクルから冷媒を前記圧
   縮要素に導く吸入管、この吸入管に設けられ前記圧縮要
   素からこの吸入管への熱伝達を遮断するための断熱連結
   部材を備えた密閉形回転圧縮機の吸入装置。２、圧縮要
   素と電動要素を収納する密閉容器と前記圧縮要素の間に
   設けられ外部冷凍サイクルから冷媒を前記圧縮要素に導
   く吸入管、この吸入管の外側を囲繞する高分子物質から
   なる断熱部材を備えた密閉形回転圧縮機の吸入装置。