JPH0285346A - 黒色化防止溶融亜鉛めっき用合金及びめっき方法 - Google Patents

黒色化防止溶融亜鉛めっき用合金及びめっき方法

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JPH0285346A
JPH0285346A JP23350088A JP23350088A JPH0285346A JP H0285346 A JPH0285346 A JP H0285346A JP 23350088 A JP23350088 A JP 23350088A JP 23350088 A JP23350088 A JP 23350088A JP H0285346 A JPH0285346 A JP H0285346A
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JP
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plating
bath
hot
alloy
zinc
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JP23350088A
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Tomoaki Takechi
武市 知明
Masanori Kiuchi
木内 昌範
Morihiro Makino
牧野 守宏
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Eneos Corp
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Nippon Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、とぶ漬は溶融亜鉛めっき浴用合金及びとぶ漬
は溶融亜鉛めっき方法番こ関するものであり、特には耐
黒色化並びに耐白さび性に優れためっき面を形成しつる
。指定量のマグネシウム及びアルミニウムを含有すると
ぶ漬は溶融亜鉛めっき用合金並びにそれを使用してのと
ぶ漬は溶融亜鉛めっき方法に関するものである。
本発明は、ボルト、ナツト類等薄目付けが要求されるも
の、或いはワイヤー及び薄肉小物部材等通常のとぶ漬は
溶融亜鉛めっきでは薄目付は品としかならないものの防
錆めっきとして好適に適用される。
更に、本発明の合金浴から得られるめっき製品はめつき
皮膜が極めて変成しにくいことから、めっき表面の黒色
化がおこらず、又、耐白さび性に優れるものであり、溶
融亜鉛めっきを施すことによって防錆能を付加する目的
以外にも、美観や装飾性が要求される製品全般に好適に
適用される。
免肚公11 近年、溶融亜鉛めっきはその防錆能が広(認められ、一
般工業用鉄鋼部品は云うに及ばず、屋外構築物用鉄鋼材
料等に溶融亜鉛めっきを施したものが多用されてきてい
る。
一般に溶融亜鉛めっき製品の耐用年数は目付量に比例す
ることから、長期間の防錆が要求される大型構造物等に
は目付量1000g/m”以上のものが採用されるケー
スが増えている。このような厚目付けとするには、めっ
き浴温度の高温度操業やめっき材の長時間浸漬という方
法が採られるが、めっき材の熱歪み並びに強度低下が生
じまた鉄−亜鉛合金層の肥大化による加工性の悪化が生
じる等の弊害があることから、厚目付けの対象となるめ
っき部材には制約があり、上述したような大型構造物例
えば橋梁や鉄塔等の主要構造部材が主な対象物である。
一方、これら主要部材同志を接合するボルト、ナツト類
はネジ部の嵌合性や、締め付は力ならびにめっき面での
すべりによる緩みを考慮するとどうしても薄目付けとせ
ざるをえず、一連のめっき操作後遠心分離工程を経て余
剰メタルを除去していた。そのため、構造部材の耐用年
数に(らべはるかに早い時期に腐食劣化し、使用に耐え
なくなるのが現状である。
又、ワイヤー類についても、極めて高い曲げ加工性が要
求されることから、通常の溶融亜鉛めっきによる厚目付
処理では、この曲げ加工性を満足しにくく、やはりワイ
ビング工程によって薄目付とせざるをえない。
このように、溶融亜鉛めっきは製品に応じて薄目付は品
及び厚目付は品に使い分けられているが、厚目付品はも
ちろんのこと、薄目付は品においてさえも、−段と高い
防錆能を発揮する溶融亜鉛めっき用合金の開発が望まれ
ていた。
1工肢l 防錆能を高めるための溶融亜鉛めっき浴用合金として最
も代表的なものはZn−A42合金をベースとするもの
であり、数%程度から55%に及ぶAI2組成のものが
種々提唱されてきた。しかし、Aβ濃度が0.05%を
越えるものでは通常の溶融亜鉛めっき操作では不めっき
を生じやすく、更に0、1%を越えると通常方法ではめ
っき不能となることから、これ以上の/ll添加化おけ
るめっき方法として幾つかの特殊な方法が使用されてい
ただけであった。これらは通常溶融亜鉛めっきと、その
後の亜鉛合金めっきと云う二段階めっき法として実施さ
れていた。
が      よ   と  る しかし、いずれの方法においても、高A℃濃度とした合
金浴からのめっき製品は、通常の溶融亜鉛めっき品より
もめっき表面が黒色に変色しやすく、製品保管上十分な
配慮が必要な上、この保管の良否によっては客先に納め
る以前に黒色化し、商品価値を減するような由々しき問
題を内在していた。そして、美観意識の高まりと共に、
施行後急激に惹起される変色により四囲との不調和や美
観の悪さ等が太き(問題視されるようになった。
l豆立旦」 本発明は、高A11−Zn浴でのめっき方法として推奨
されている、いわゆる二段めっき法に属するものである
が、従来の高Ag−Zn系合金浴でのどぶ付は溶融亜鉛
めっき鋼一般にみられる黒色化の問題を解消し、更には
薄目付は製品即ち、連のめつき操作後余剰メタルを除去
するための遠心分離工程を経るボルト・ナツト・ワッシ
ャー類ならびに小物金具等、あるいはワイビング工程を
経るワイヤー等を対象として、これら遠心分離あるいは
ワイピングを経た後のめっき皮膜にも高い防錆能を付加
させることを基本的命題とする。
l豆立J滅 本発明者は、検討を重ねた結果、とぶ漬は溶融亜鉛めっ
き用Al2−Zn合金の中でも特に利益価値が高いとさ
れているA2濃度5%前後の共晶組成域の合金をベース
とし、これに限定した範囲のMgを添加することにより
、優れたとぶ漬は溶融亜鉛めっき用Mg−Al2−Zn
合金の開発に成功した。
そして、その有用な実施法として、二段めっき方法にお
いて、第1段階ならびに第2段階での浴温度と浸漬時間
を種々に調整し、遠心分離やワイピングによっても除去
されず、黒色化防止効果を持ち且つ高い防錆能を付加す
るに欠かせない合金層の形態を究明することに成功し、
新たなとぶ漬は溶融亜鉛めっき方法を確立した。
こうした知見に基づいて、本発明は、 1)とぶ漬は溶融亜鉛めっき浴に マグネシウム=0.1〜0.5重量% アルミニウム=3〜10重量% の範囲となるように、マグネシウム(Mg)及びアルミ
ニウム(Aβ)を添加したことを特徴とする、耐黒色化
並びに耐白さび性に優れためっき面を形成しうるどぶ漬
け溶融亜鉛めっき用合金、及び 2)鉄鋼材料を、脱脂、酸洗、及びフラクシング後。
(1)電気亜鉛または最純亜鉛等の高純度亜鉛から成る
めっき浴に 浴温度=480℃以下もしくは520±10℃ 浸漬時間:20〜90秒 の条件において浸漬めっきすることによって、特定の鉄
−亜鉛合金層を形成せしめる第1段階と、(2)次いで
特許請求の範囲の第1項に記載する溶融亜鉛めっき用゛
合金浴に 浴温度:430〜480℃ 浸漬時間:20〜90秒 の条件において浸漬することにより、第1段階で形成せ
しめた鉄−亜鉛合金層にAl2およびMgを拡散・濃化
させる第2段階とを 経ることによって、耐黒色化ならびに耐白さび性に優れ
ためっき面を形成させることを特徴とするどぶ漬け溶融
亜鉛めっき方法 を提供する。
及1立l焦亘旦j 本発明は、従来からの前処理後、2段階のめっき処理を
実施する。前処理としては、最も一般的な例えばオルト
ケイ酸ソーダ・苛性ソーダ溶液による脱脂→水洗−塩酸
等の鉱酸による酸洗→水洗→ZnCβオ・3 NH,C
435%溶液等の塩化物によるフラクシング処理が実施
される。
2段階めっき処理は、 (i)電気亜鉛または最純亜鉛等の高純度亜鉛から成る
めっき浴に特定条件において浸漬めっきすることによっ
て、特定の鉄−亜鉛合金層を形成せしめる第1段階と、 (ii)次いでマグネシウム=0.1〜0.5重量%を
含有する溶融Al2−亜鉛めっき用合金浴に特定条件に
おいて浸漬することにより、第1段階で形成せしめた鉄
−亜鉛合金層にAβおよびMgを拡散・濃化させる第2
段階と を特徴とする。
本発明に係る溶融亜鉛めっき用合金は、Mgの添加濃度
範囲を0.1〜0.5重量%とすることが重要であって
、この下限未満では黒色化抑制の効果が殆ど認められな
い。また、上限を上回ると逆に一層黒色化が促進され目
的を達することができない、更に、予期しえなかった効
果であるが、上述のMg濃度範囲において、溶融亜鉛め
っきの宿命とまでいわれた白さびを高度に抑制できるこ
ともここに初めて判明した。
一方、遠心分離やワイピング後にも残留さすべき合金層
の形態として重要な点は、第1段階で形成された「(ガ
ンマ)層が第2段階のめっきによってFe−Aβ−Zn
の合金層に変態したものと、第1段階で形成されたδ、
(デルタワン)層が第2段階のめっきによってFe−/
II2−Zn−Mgの合金層に変態したものである。
必要な合金層はこの2層であって、第1段階で形成され
たζ(ツェータ)層は第2段階のめつきによってもAl
2の濃化があまりなく、高い防錆能が期待出来ないこと
と、このζ層は遠心分離やワイビング工程を経た場合物
理的に取り除かれてしまう層であることも判明した。
上述した、黒色化防止の効果を持ち且つ高い防錆能を発
揮するに欠かせない二つの合金層を所望の厚さに調整し
、加えてめっきの仕上り外観を美麗にする条件として 第1段階の条件を 浴温度:480℃以下もしくは520±10℃ 浸漬時間:20〜90秒 とし、そして 第2段階の条件を 浴温度:430〜480℃ 浸漬時間:20〜90秒 として選定する。
第1段階の浴温度を480℃以下とした理由は、この温
度を上回り510℃までの温度水準域で顕著に発達する
δ、とこの各合金層のうち不必要なζ層の成長を抑える
ためである。
他方、第1段階の浴温度を510±10℃とした理由は
、この温度水準域では60層のみの合金層しか存在しな
いという有利性を生かしたものである。
そして、浸漬時間を20〜90秒とした理由は、61層
の最終的な目標形態であるFe−Al2−Zn−Mg合
金層を所望の厚さに調整し且つ凹凸のない均一な層とし
て保持させるためである。
一方、第2段階における浴温度と浸漬時間は、鋼素地と
めっき層界面に形成させるFe−AQ−Zn合金層の厚
さを決定づけるものであり、浴温度480℃と浸漬時間
90秒の組み合わせを越える条件では極めて厚い合金層
を形成しめっき層の不均一性をまねく。又、浴温度43
0℃と浸漬時間20秒の組み合わせを下回る条件では、
めっき層の厚さが不十分であり長期の防錆能に劣ってし
まう。従って、第2段階のめつき浴温度と浸漬時間は、
430℃−20秒の組み合わせから480”C−90秒
の組み合わせの間で、所望目付は量に応じて適宜選択さ
れることになる。
第2段階の溶融亜鉛めっき浴中のA℃含有量は、上述し
た鉄素地界面での合金層形成と61層の変態合金の形成
とに密接に関係し、めっき浴中のAβ含有量が3重量%
を下回ると各合金層中に拡散・濃化する八βが不足し、
十分な防錆能を維持できない。逆にA2含有量が10重
量%を上回ると鉄素地界面に形成する合金層中にA2が
濃化しすぎ、あたかもFe−Aβのみの合金層となるこ
とから、将来この層が腐食環境に晒された場合、腐食生
成物による電位の資化によって犠牲防食能が低下すると
いう弊害が予想される。即ち、鉄素地界面における合金
層中には適正なFe/A 12 / Z nの比率を維
持することが必要で、そしてδ1の変態合金中には適正
なF e / A Q / Z n/Mgの比率が必要
であり、これを具現化するためにはめっき洛中のA2含
有量3〜10重量%が最も適していることを見出した。
3〜7重量%が特に好ましい。
第1段階において純度99.99%以上の電気亜鉛また
は最純亜鉛等の高純度亜鉛から成るめっき浴を用いるこ
とが不純物による腐食への悪影響を防止する為に必要で
ある。
以下、実施例、比較例及び腐食試験結果を呈示する。
夾110゜ M16X55サイズの普通ボルトを溶融亜鉛めっきの前
処理として最も一般的な方法である、80層程度のオル
トケイ酸ソーダ・苛性ソーダ10%溶液による脱脂→水
洗→常温15%塩酸による酸洗→水洗−80℃程度のZ
nCβ83 NH,C℃35%溶液によるフラクシング
処理を行なった。
次いで450℃に保持した最純亜鉛浴に60秒間浸漬し
て、その後手上げにて浴から引上げることによって第1
段階のめっきを行なった。続いて450℃に保持した5
%Aβ−0,3%Mg−残部Znからなるめっき浴に3
0秒間浸漬して、その後手上げにて引上げ第2段階のめ
っきを施した。
その後、直ちに遠心分離にかけ、冷却・乾燥の後製品と
した。
他方、板幅50mmX板長100mmX板厚3、2 m
 mの寸法のSS41鋼板を上記ボルト材のめっきと同
様の条件で前処理及び第1段階のめつき処理を行なった
後、上記例と同じ浴組成、同温度の第2段階めっき浴に
30秒間浸漬した後、毎分3mの速度で引上げ遠心分離
を行なわず、冷却・乾燥して製品とした。
上記2方法によって得ためっき製品の外観は、通常の溶
融亜鉛めっき品や高Aβ−Zn浴からのめつき品の色調
よりも幾分白色度が高(、光沢が抑えられているが、平
滑で良好な仕上りであった。
これらボルト材と板材から、めっき層の断面観察用の試
片を切りだし顕微鏡観察をおこなったところ、遠心分離
を経たボルト材と遠心分離を行なわなかった板材のめっ
き層組織に大きな違いが見られ、板材には鋼素地と合金
層の界面にFe−Al2−Znの合金層、その上部にδ
、の変態合金であるFe−Aβ−Zn−Mgの合金層、
更にその上部にこの変態合金層及びめっき浴組成である
η(イータ)層の各合金層が形成されているのに対し、
ボルト材ではこの変態合金層と1層が存在せず、鋼素地
界面のFe−Aβ−Zn合金層と61の変態合金層の2
層で構成されていることが確認された。
なお、ボルト材の目付は量は200〜250g/m2、
板材の目付は量は400〜450 g/m8であった。
比1江工 実施例1と同じめっき浴組成ならびに同じめっき操作と
し、第1段階のめっき条件を浴温度490℃、浸漬時間
100秒、第2段階のめっき条件を浴温度490℃、浸
漬時間100秒として指定範囲外で、しかも高温・長時
間浸漬として、実施例1と同じボルト材、板材をめっき
した。
その結果、板材は凹凸が激しく、仕上り外観が非常に見
劣りするものとなり、目付は量も800g/m”を越え
るものとなった。ボルト材については、実施例1と外観
上大きな差はなかったが、目付は量が500g/m”程
度になり、又、めっき表面にザラツキが目立ち一部嵌合
性の悪いものが発生した。
これらボルト材と板材のめっき層断面を観察したところ
、板材については鋼素地界面のFe−An−Zn合金層
が極めて顕著に厚く成長し、又、δ1、この変態合金層
の成長も顕著であった。ボルト材については、板材に見
られた厚く成長した鋼素地界面のFe−Aβ−Zn合金
層と61の変態合金層のみが残留しているものの、δ、
の変態合金層は不均一であった。これは、δ1の変態合
金層が厚く成長し過ぎたが故に、遠心分離によって部分
的に除去された結果と考えられる。
従って、第1段階のめっき浴温度を480℃を越え51
0℃までの温度水準域とすることは、δ1やζが肥大化
しやすいため浸漬時間を極めて注意深く管理することが
要求され、また、とぶ漬は溶融亜鉛めっきの作業実態や
取り扱う被めっき鋼材の成分変動等を考慮すると非常に
リスクが大きく、品質保証上も問題が多いと判断される
及ム■ユ 実施例1と同じめっき浴組成ならびに同じめっき操作と
し、第1段階のめっき条件を高温側の一つの選択温度で
ある520℃、浸漬時間を40秒、そして第2段階のめ
っき条件を浴温度460℃、浸漬時間30秒とし、第1
段階の高温度域の条件で形成するδ1の単独1がどのよ
うに影響するかを調査した。
めっき材は、実施例1と同じボルト材、板材を用いた。
結果、目付は量は、板材が400〜450 g/m3、
ボルト材が300〜350g/m”であり、表面外観も
良好であった。
めっき層組織は、遠心分離を経たボルト材は鋼素地界面
に形成されたFe−Al2−Znの合金層とδ1の変態
合金層のみで構成されており、又、板材は鋼素地界面で
のFe−Al2−Zn合金層とδ、の変態合金層及びこ
の上部に浴組成であるη層とが残留しており、いずれも
好ましい合金層組織を持つことが確認された。
1襄藍1 (1)通常のとぶ漬は溶融亜鉛めっきで得たボルト材と
、 (2)5%A2−残部Znからなる合金浴を用いたとぶ
漬は溶融亜鉛めっきで得たボルト材と、(3)本発明の
合金浴組成範囲である5%A n −0゜3%Mg−残
部Znの合金浴を用い、そして本発明のめっき方法によ
って得たボルト材とを(イ)大気暴露試験及び(ロ)塩
水噴霧試験(SST)に供した。
いずれのボルトも目付は量を250g/m”に調整した
イ           の 黒色化が最も早く現われたのは、5%Aβ−残部Znの
合金浴からのもので、次いで通常品に変色が現われたが
、通常品の場合は灰黒色を呈するものであった。これら
に対し、本発明の合金浴組成範囲である5%A I2−
0.3%Mg−残部Znのめっき浴からのものは黒色化
が現れず、暴露開始時点での金属色を長期にわたって維
持していた。
又、大気暴露による白さび発生の状況にも比較試験片間
で差異が認められ、通常品が最も早(白さびが現われ発
生量も多いのに対し、5%AR−残部Znからなる合金
浴のものは通常品よりは白さび発生が遅く、又、量も少
ないものであった。
そして、本発明の合金浴組成範囲のものは初期白さびは
皆無であった。
口              の 通常品が5S7240時間を過ぎた頃から、赤錆が出は
じめるのに対し、5%AI−残部Znからなる合金浴の
ものと、本発明の合金浴組成範囲である5%A ff 
−0,3%Mg−残部Znの合金浴からものは5ST2
000時間を経過しても赤錆の発生は全く認められなか
った。しかし、Mgを添加していない5%Al2−残部
Znの合金浴からのものは塩水噴霧時間24時間経過の
時点までで、既に黒色に強く変色が起こり、白さびも顕
著であったが、本発明の5%A I2−0.3%Mg−
残部Znの合金浴からのものは黒色化が進行せず、又、
白さび量も極めて少なく抑制されていた。
肛亙立欠1 本発明のA℃−Mg−Zn合金浴を用いたとぶ漬は溶融
亜鉛めっき方法によると、めっき部材に機能上要求され
る薄目付けにおいても高い防錆能が保証され且つ高An
含有合金からのめつき鋼で最大のネックであっためつき
皮膜の黒色化が起こらないことから、この2つの優れた
特長を活かして、今まで潜在的なニーズはあったものの
、その採用が遅れていたボルト・ナツト類や小物金具等
の溶融亜鉛めっき化が特に促進できたことに多大の意義
が認められる。
又、従来厚目付けで対応していた大型構造部材へも、本
発明の溶融亜鉛めっき用合金ならびにめっき方法は当然
適用でき、黒色化が起こらず且つ高い防錆能を合わせ持
つことから、構造部材の軽量化や用途拡大にも貢献でき
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)どぶ潰け溶融亜鉛めっき浴に マグネシウム:0.1〜0.5重量% アルミニウム:3〜10重量% の範囲となるように、マグネシウム(Mg)及びアルミ
    ニウム(Al)を添加したことを特徴とする、耐黒色化
    並びに耐白さび性に優れためっき面を形成しうるどぶ漬
    け溶融亜鉛めっき用合金。 2)鉄鋼材料を、脱脂、酸洗、及びフラクシング後、 (1)電気亜鉛または最純亜鉛等の高純度亜鉛から成る
    めっき浴に 浴温度:480℃以下もしくは520±10℃ 浸漬時間:20〜90秒 の条件において浸漬めっきすることによって、特定の鉄
    −亜鉛合金層を形成せしめる第1段階と、(2)次いで
    特許請求の範囲の第1項に記載する溶融亜鉛めっき用合
    金浴に 浴温度:430〜480℃ 浸漬時間:20〜90秒 の条件において浸漬することにより、第1段階で形成せ
    しめた鉄−亜鉛合金層にAlおよびMgを拡散・濃化さ
    せる第2段階とを 経ることによって、耐黒色化ならびに耐白さび性に優れ
    ためっき面を形成させることを特徴とするどぶ漬け溶融
    亜鉛めっき方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023157974A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 日本製鉄株式会社 溶融めっき鋼材

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JP7356076B1 (ja) * 2022-02-21 2023-10-04 日本製鉄株式会社 溶融めっき鋼材

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