JPH0277557A - 電子ビーム溶接部の靭性に優れた圧力容器 - Google Patents

電子ビーム溶接部の靭性に優れた圧力容器

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JPH0277557A
JPH0277557A JP22748188A JP22748188A JPH0277557A JP H0277557 A JPH0277557 A JP H0277557A JP 22748188 A JP22748188 A JP 22748188A JP 22748188 A JP22748188 A JP 22748188A JP H0277557 A JPH0277557 A JP H0277557A
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steel
electron beam
beam welding
pressure vessel
toughness
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Yukio Tomita
冨田 幸男
Ryota Yamaba
山場 良太
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は電子ビーム溶接特性の優れた圧力容器用鋼に関
するものである。
[従来の技術] ボイラー・圧力容器設備の安全性、特に水圧試験時の安
全性に関して十分な配慮がなされ、圧力容器用鋼に対し
ても一定の靭性が必要とされる。
その要求は当然構造物の一部を構成する溶接部に対して
もなされる。
従来の圧力容器用鋼の溶接は潜弧溶接(SAW)が主体
である。これらの溶接では板厚が厚くなるに従って加速
度的に積層数が増加していく。たとえば、板厚100m
mの材料では狭開先の施工をしてもSAW溶接では20
バス以上の積層が必要となってくる。それに伴う施工時
間は膨大なものとなる。
これらの溶接施工効率の向上と靭性要求に答えるために
、電子ビーム溶接の適用が考えられるようになってきた
電子ビーム溶接は従来のアーク溶接(SAW溶接)と比
べて、板厚50+n+sを超える範囲ではコスト的に有
利な領域となり、板厚が厚くなるほどその効果は大きく
なる。ただ、電子ビーム溶接は従来の溶接法と異なって
、鋼板そのものを溶融させ接合するものであるため、鋼
板の製造にあたってはこの溶接部、特に靭性を考慮した
成分設計を行う必要がある。従来の圧力容器用鋼ではこ
の点の考慮が全くなされていなかったと言っても過言で
はない。
これまでの圧力容器用鋼に関する公知文献としては、特
公昭4B −27134号、特公昭51−21933号
公報があるが、従来の溶接法で溶接することを前提とし
ているため、電子ビーム溶接による溶接部に関する考慮
は全くなされていない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は以上の点を鑑みなされたもので、電子ビ
ーム溶接による溶接を行っても溶接部の低温靭性の良好
な電子ビーム溶接特性の優れた圧力容器用鋼を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は重量%で、C: 0.17〜0.35%、Si
 二0.05〜0.45%、Mn : 0.6〜1.7
0%、P≦0.010%、S≦0.010%、Ag: 
0.005〜0.040%、N量0.00G%を基本成
分とし、残部FC1及び不可避的不純物からなることを
特徴とする電子ビーム溶接特性の優れた圧力容器用鋼、
及び重量%で、上記基本成分にさらに、Cu≦1.0%
、Ni≦1.2%、Cr≦1.096、Mo≦0.7%
、NbS2.1%、■≦0.1%からなる強度改善元素
群のうちの1種または2種以上を含有させ、残部Fe、
及び不可避的不純物からなることを特徴とする電子ビー
ム溶接特性の優れた圧力容器用鋼である。
[作  用] 電子ビーム溶接は従来の溶接法のように溶接部に別の材
料を供給し、溶接部の特性向上を図るのではなく、鋼板
そのものを溶融させ溶接するものである。そのため、鋼
板製造にあたって細粒化などの方法により高靭性を有す
る鋼板に調整されるが、これが高温で溶融されるため靭
性の低いものとなってしまう。
発明者らはここにおいて電子ビーム溶接部で良好な靭性
を有する鋼材を種々検討した結果、P及びNff1が高
いと粒内1粒界が著しく脆化し、電子ビーム溶接部の靭
性を低下させることを見出したものである。P及びNf
f1が高い場合、粒界については、P及びNが粒界に偏
析し粒界割れを起こす。
粒内については、本発明のようなCの絶対量の多い鋼で
はPによるCの偏析促進とNによる焼入性上昇の作用に
より粗大な炭化物が析出する。これらを防止するために
は、PとNuを低くすること、つまりこれらの効果の相
乗作用により、著しく電子ビーム溶接部の靭性が向上す
ることを知見したものである。
第1図は電子ビーム溶接部のシャルピー衝撃試験値v 
E oに及ぼすPとNff1の影響を示す図である。
C量は0.25%である。Pfiを0.010%以下、
N量をo、ooe%以下にすることによりv E o≧
4kg f−mの良靭性が得られる。しかも個々の成分
の影響は直線的でない。
たとえば、N :0.009%でPが0.015からa
、(110%に低下した場合は、v E oが0.5か
ら0.8kgf・mにしかならないのに、N :0.0
06%でPが0.015から0.010%に低下した場
合は、vEoが0.7から4.2kg f =mと大幅
に向上し、低Pと低Nの相乗作用が明らかである。
以下に成分限定理由を述べる。
Cは強度を確保するために必要な元素で、最低0.17
%は必要である。しかし、0.35%を超えると電子ビ
ーム溶接部の靭性が著しく低下するため上限を0.35
%とする。
Slは低温靭性、溶接性を低下させる元素なので、極力
低減させ0.45%を上限とする。しかし、製鋼上0.
05%は必要である。
Mnは強度を上昇させる元素で、最低0.6%必要であ
るが、1.7%を超えて含有させると、溶接性が劣化す
るばかりでなく、コスト上昇を招き、経済的でないため
、1.7%を上限とした。
Pは先に述べたように、Nとの相乗作用により電子ビー
ム溶接部の粒内2粒界を脆化させるため、0.010%
を上限とする。
Sは靭性に有害な元素であり、0.010%以下に限定
する。
A、Qは脱酸上0.005%以上必要であるが、0.0
40%を超えて添加すると母材のクリープ特性が低下す
るため、上限を0.040%とする。
Nは先に述べたように、Pとの相乗作用により電子ビー
ム溶接部の粒内1粒界を脆化させるため、0.006%
を上限とする。
Cu、Ni 、Cr、Mo、Nb及び■は鋼の強度を上
昇させるという均等的作用をもつもので、必要に応じて
含有゛させるが、それぞれCu:1.0%、 NI  
:1.2%、  Cr :1.0%、 Mo : 0.
7%。
Nb:O,1%及びv : o、i%の含有上限値を超
えて含有させても、その作用効果が飽和したり、コスト
上昇を招き、経済的でないため、上記の強度改善元素群
のそれぞれの成分の含有量を上記の通りに定めた。
この鋼を溶製するにあたっては電気炉、転炉のいづれを
用いてもよい。鋼板とするにあたっては、鍛造、圧延の
いづれを用いてもよい。また鋼板の熱処理は圧延まま、
焼ならし、焼ならし一焼戻し、あるいは厚手材の場合は
加速冷却を使用することも可能である。
[実 施 例コ 第1表に示す化学成分のうち1〜9は本発明鋼で、lO
〜15は比較鋼である。
鋼の溶製は転炉により行い、常法によりスラブとしたの
ち第1表に示す板厚に厚板圧延した。
鋼板の熱処理は1. 2.10.11は圧延まま、3゜
4.6,7,12.13は910℃の焼ならし、5,1
4は加速冷却、8. 9.15.16は910℃の焼な
らし一640℃の焼戻しである。
第2表にこれらの鋼の母材の引張試験、シャルピー衝撃
試験及び電子ビーム溶接部のシャルピー衝撃試験結果を
示す。
但し、電子ビーム溶接条件は電圧150kV 、電流1
80mA 、速度20cm/win、である。
電子ビーム溶接部のンヤルビー衝撃試験のノツチ位置は
溶性金属中央に入れた。
本発明の鋼1〜9はPとN量を適切な範囲に入れること
により、それらの相乗作用により良好な電子ビーム溶接
部の低温靭性を有している。母材特性も良好である。
つぎに、mtoはPが高く、鋼11はNが高く、鋼12
、  f3ハPが高<、1M14はNが高< 、n41
5ハP7><高くそれぞれ電子ビーム溶接部の靭性が低
い。鋼1BはCか低いため強度が低くなっている。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明よればPとNHを低い範囲に
成分限定することにより、粒界脆化及び粒内への粗大な
炭化物の析出防止が図られ、電子ビーム溶接部の靭性の
高い圧力容器用鋼を経済的に提供するものであり、産業
上多大な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子ビーム溶接部のシャルピー面繋試験値に及
ぼすP量とNff1の影響を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量%で、 C:0.17〜0.35% Si:0.05〜0.45% Mn:0.6〜1.70% P≦0.010% S≦0.010% Al:0.005〜0.040% N≦0.006% を基本成分とし、残部Fe、及び不可避的不純物からな
    ることを特徴とする電子ビーム溶接特性の優れた圧力容
    器用鋼。 2、重量%で、 C:0.17〜0.35% Si:0.05〜0.45% Mn:0.6〜1.70% P≦0.010% S≦0.010% Al:0.005〜0.040% N≦0.006% を基本成分とし、さらに、 Cu≦1.0% Ni≦1.2% Cr≦1.0% Mo≦0.7% Nb≦0.1% V≦0.1% からなる強度改善元素群のうちの1種または2種以上 残部Fe、及び不可避的不純物からなることを特徴とす
    る電子ビーム溶接特性の優れた圧力容器用鋼。
JP22748188A 1988-09-13 1988-09-13 電子ビーム溶接部の靭性に優れた圧力容器 Granted JPH0277557A (ja)

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JPH0588297B2 JPH0588297B2 (ja) 1993-12-21

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