JPH02747Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子写真装置、静電記録装置の印刷
装置における現像装置に関し、さらに詳しくは現
像装置の一部を構成する現像粉補給装置の構造の
改良に関するものである。

第１図は従来の現像粉補給装置の概念図であ
る。図において、１は現像粉が封入されているポ
リ容器、２はポリ容器１が取り付けられ現像粉が
補給される現像粉補給口、３は現像粉補給口２よ
り補給された現像粉を奥行方向に搬送する回転ス
クリユーである。

従来、電子写真装置等の印刷装置に用いられる
現像装置の現像粉の補給装置としては、図示する
ように現像粉補給口２にポリ容器１を逆さに取り
付けて現像粉を投入し、現像粉補給口２付近の現
像粉を回転スクリユー３により奥行き方向に搬送
する方法が採られている。

しかしこのような従来装置は、回転スクリユー
３により奥行き方向に現像粉を搬送しながら補給
を行うために現像粉を奥行き方向に均一に送るた
めにある程度の時間を要すること、また現像粉が
現像粉補給口２付近に溜りやすく奥行き方向に均
一に補給が行えず、一定の現像品位が得られない
こと、また現像粉の投入後、ポリ容器１を現像粉
補給口２より取り去る際にポリ容器１内に残留す
る現像粉が現像粉補給口２周辺に溢れ落ち、筐体
を汚す、あるいは保守者の手あるいは衣服に付着
してしまうという欠点を有していた。

本考案の目的は上記欠点を除去すること、すな
わち現像粉の補給の際における立上り時間の短縮
と、現像粉を奥行き方向に均一に補給すること
と、ポリ容器内の残留現像粉を現像粉補給口周辺
に飛散させず、現像粉補給の操作性を向上するこ
とにある。

上記本考案の目的は、潜像保持媒体上の潜像を
現像粉により現像する現像装置に対して、現像粉
を補給する現像粉補給装置であつて、現像粉を内
包するカートリツジと、前記現像装置に挿入され
る前記カートリツジを挿入するための挿入口と、
前記挿入口から挿入される前記カートリツジを案
内するための案内部材と、を備えると共に、前記
カートリツジは、当該カートリツジ全体を包み込
む可撓性材料より成る被覆部材を一体的に有して
成り、前記被覆部材は前記挿入口を覆うように取
付けるための取付部材を有してなること、を特徴
とする現像粉補給装置とすることにより達成され
る。

以下、本考案にかゝる現像粉補給装置の一実施
例を図面により詳細に説明する。

第２図は本考案にかかるカートリツジを示す。
図において、４は現像粉５が封入され、長手方向
に現像粉吐出用開口部７を有する容器６と、容器
６を包み、且つ可撓性の材料よりなる袋８と、に
より構成され、現像粉５の補給を行うカートリツ
ジ、９は現像粉吐出用開口部７に貼られ、現像粉
５補給時に剥離されるシール材、１０は袋８に接
着されているリング、１１はリング１０の端面に
ある着脱可能な蓋、１２はカートリツジ４を操作
するための握りである。

第３図は第２図に示すカートリツジを装着した
状態における本考案の現像装置を示す。図におい
て、１３は現像装置の筐体、１４は現像粉５を供
給する現像粉供給ロール、１５はカートリツジ４
を挿入する際のガイド板、１６はカートリツジ４
のリング１０を固定する支持部材、１７は支持部
材１６を筐体に固定する側板、１８は支持部材１
６におけるリング１０を固定するネジ、１９はカ
ートリツジ４の挿入口である。

次に本考案の動作について説明する。本考案に
おける現像装置への現像粉５の補給方法は、まず
カートリツジ４の蓋１１を外し、シール材９を容
器６の現像粉吐出用開口部７を上方に向けた状態
で取り去る。次に容器６を前記状態のまま挿入口
１９に位置付けを行う。ここでカートリツジ４の
リング１０の切り欠きミゾ（図示せず）を筐体１
３の支持部材１５におけるネジ１８部に合わせて
固定し、握り１２により容器６をガイド板１５に
沿つて筐体１３内部へ挿入する。容器６挿入後、
現像粉５は握りにより容器６を反転させ現像粉吐
出用開口部７を下方へ向けることで現像粉供給ロ
ール１４上に均一に補給される。

このとき袋８は図に示すように挿入口１８にて
蛇腹状を呈する。次に現像粉５投入後、上記操作
の逆操作を行い、容器６を袋８に収納し、筐体よ
り取り去る。

従つて、容器６は現像粉吐出用開口部７を上方
に向けた状態で袋８内に収納されるため、容器６
内に残留する現像粉および容器６に付着している
現像粉を挿入口１９付近に溢することなく筐体１
３より取り去ることができる。

このように上記構成を採ることにより、現像粉
の補給は容器に付着および残留する現像粉を挿入
口付近に溢すことなく行える。また現像粉は一度
に均一に奥行方向まで補給し得る。つまり補給に
要する時間を大幅に短縮できる。また常に現像粉
を均一に補給することができるために、一定の画
像品位を得ることができる。

以上説明したように本考案によれば、現像粉を
挿入口付近に溢すことなく現像粉の補給が行え、
操作性を向上することができる。また現像粉が現
像粉供給の奥行方向に均一に補給され一定の画像
品位を得ることができる。

更に、袋８は可撓性材料で構成され、且つカー
トリツジ４と一体に設けられており、袋８がカー
トリツジ４の挿入時に蛇腹状に収縮することがで
きるので、カートリツジ４を現像装置から抜き出
すだけで袋８内に収容することが可能となる。

従つて、操作者は、極めて簡便な操作を行なう
のみで、カートリツジ４を袋８内に回収すること
ができる。更に、袋８を折畳んで収納する作業も
必要としない。

尚、上述の実施例にあつてはカートリツジのシ
ール材を剥離するタイプのものについて説明した
が、本考案はこれに限定されるものではなく、例
えばシール材をスライド式にカートリツジに組込
んだタイプのものを使用しても同様の効果を得る
ことができる。またこのスライド式を採用すれ
ば、カートリツジの反転操作が不要となり、従つ
てカートリツジの装着作業をさらに簡便にするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の現像粉補給装置の概念図。第２
図は本考案にかかるカートリツジを示す。第３図
は第２図に示すカートリツジを装着した状態にお
ける本考案の現像装置を示す。 各図において、１はポリ容器、２は現像粉補給
口、３は回転スクリユー、４はカートリツジ、５
は現像粉、６は容器、７は現像粉吐出用開口部、
８は袋、９はシール材、１０はリング、１１は
蓋、１２は握り、１３は筐体、１４は現像粉供給
ロール、１５はガイド板、１６は支持部材、１７
は側板、１８はネジ、１９は挿入口である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 潜像保持媒体上の潜像を現像粉により現像する
   現像装置に対して、現像粉を補給する現像粉補給
   装置であつて、 現像粉を内包するカートリツジと、 前記現像装置に挿入される前記カートリツジを
   挿入するための挿入口と、 前記挿入口から挿入される前記カートリツジを
   案内するための案内部材と、 を備えると共に、 前記カートリツジは、当該カートリツジ全体を
   包み込む可撓性材料より成る被覆部材を一体的に
   有して成り、 前記被覆部材は前記挿入口を覆うように取付け
   るための取付部材を有してなること、 を特徴とする現像粉補給装置。