JPH0269563A - 強化ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

強化ポリアミド樹脂組成物

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JPH0269563A
JPH0269563A JP22128888A JP22128888A JPH0269563A JP H0269563 A JPH0269563 A JP H0269563A JP 22128888 A JP22128888 A JP 22128888A JP 22128888 A JP22128888 A JP 22128888A JP H0269563 A JPH0269563 A JP H0269563A
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JP
Japan
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resin
polyphenylene ether
parts
polyamide resin
ether resin
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JP22128888A
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Inventor
Kazuaki Saito
斉藤 和昭
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野コ 本発明は、耐熱性、剛性および耐衝撃性に優れた強化ポ
リアミド樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ポリアミ
ド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂および強化充填剤
から成る強化ポリアミド樹脂組成物およびそれらにエラ
ストマーを加えて成る強化ポリアミド樹脂組成物に関す
る。
[従来の技術] ポリアミド樹脂は、機械的強度、耐油性、耐摩耗性、耐
熱性などに優れ、代表的なエンジニアプラスチックの一
つとして用いられているが、寸法安定性、吸湿性などに
問題がある。
一方、ポリフェニレンエーテル樹脂は、機械的性質、電
気的性質、耐熱性などが優れており、しかも寸法安定性
がよい等の性質を備えているために広範囲の用途に用い
られているが、成形加工性、耐衝撃性、耐油性が劣るこ
とが大きな欠点である。
近年、上記の両者の特徴を生かし、両者の欠点を相補う
ことを目的として、両樹脂をブレンドすることが試みら
れ、これまでにも多くの技術が開示されている。
例えば、特公昭45−997号公報、特公昭59−41
663号公報などには、ポリフェニレンエーテル樹脂に
ポリアミド樹脂を単純に溶融混合した技術が開示されて
いるが、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂
は、本来相溶しにくく、このような単純なブレンドでは
機械的強度に優れた成形品を得ることはできない。
ポリアミド樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂の相溶性
を改良する技術としては、例えば特公昭59−4166
3号公報、特公昭59−33614号公報、特開昭59
−66452号公報、特開昭60−58463号公報、
特開昭62−138553号公報、特開昭62−270
654号公報、特開昭62−500456号公報、特開
昭63−22855号公報などの技術が開示されている
さらにこれらの#衝撃性を改良するために、エラストマ
ーを配合する技術も多数開示されている。
例えば、特開昭61−204261号公報、特開昭61
−204262号公報、特開昭62−68850号公報
、特開昭63−10656号公報などが挙げられる。
[発明が解決しようとする問題点] 一方、近年プラスチックの用途拡大に伴い、上記の諧特
性に加えて、より高い耐熱性、剛性などの要求がある。
これに対し、一般的には種々の手法9例えば無機強化充
填剤の配合という手法が考えられるが、この場合には、
成形品が極めて脆くなり、耐衝撃性に劣るため、その用
途が限定されるのが通例である。
高い耐熱性および剛性と高い耐衝撃性を兼ね備えること
は、極めて困難であり、このことは、ポリアミド樹脂と
ポリフェニレンエーテル樹脂の組成物においても例外で
はない。
本発明は、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹
脂および強化充填剤よりなり、高い耐熱性および剛性を
保ちかつ高いレベルの耐衝撃性を有する強化ポリアミド
樹脂組成物を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、上記問題点に鑑み、鋭意検討の結果、ポリ
アミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂および強化充
填剤よりなる組成物において、ポリフェニレンエーテル
樹脂を特定の粒径で分散させることにより、上記問題点
が解決されることを見い出し、本発明を完成させるに至
った。
即ち1本発明は、 (a)ポリアミド樹脂、(b)ポリ
フェニレンエーテル樹脂から成る樹脂組成物100重量
部に対し、強化充填剤10−100重量部を含有する組
成物であって、ポリアミド樹脂が連続相をなし、該ポリ
アミド樹脂中に分散したポリフェニレンエーテル樹脂の
分散相の直径が0゜6μ以下であることを特徴とする強
化ポリアミド樹脂組成物を提供するものである。
本発明において(a)成分として用いられるポリアミド
樹脂とは、通常射出成形に用いられる公知のポリアミド
でよく、主鎖中に−CONH−結合を有する重合体であ
り、加熱溶融できるものである。その代表的なものとし
ては、4−ナイロン、6−ナイロン、 6,6−ナイロ
ン、4,6−ナイロン、12−ナイロン、6,10−ナ
イロン、テレフタル酸および/またはイソフタル酸とへ
キサメチレンジアミンからのポリアミド、テレフタル酸
とトリメチルへキサメチレンジアミンからのポリアミド
、アジピン酸とメタキシリレンジアミンからのピリアミ
ド、テレフタル酸と4,4′ −ジアミノジシクロヘキ
シルメタンからのポリアミドなどが挙げられる。これら
の中で、特に6−ナイaン、6,6−ナイaンが好適で
ある。
本発明に於て、 (b)成分として用いられるポリフェ
ニレンエーテル樹脂とは、 次の一般式 %式%() (式中R+、R2、R3、R4、R5、R6は、同一の
または異なるtart−ブチル基を除く炭素数1〜4の
アルキル基、アリール基、水素、ハロゲンなどの一価の
残基であり、Rも、R6は同時に水素ではない。 ) を繰り返し14位とし、構成単位が(1)または(r)
および(If)からなる単独重合体あるいは共重合体、
および該重合体にスチレンなどをグラフト重合させたグ
ラフト共重合体などである。
その還元粘度(0,51/di、クロロホルム溶液、3
0℃測定)は、  0.15〜0.70の範囲、より好
ましくは。
0.20〜0.60の範囲である。
その具体例としては、ポリ(2,6−シメチルフエニレ
ンー1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジエチルフェ
ニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−シクロル
ブエニレンー1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジブ
ロムフェニレン−1゜4−エーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−二チルフエニレン1,4−エーテル)、ポリ(
2−クロル−6−メチルフェニレン−1,4−エーテル
)。
ポリ(2−メチル−6−イソプロビルフェニレン−1,
4−エーテル)、ポリ(2,6−ジーn−プロピルフェ
ニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−クロル−6−
プロムフエニレンー1,4−エーテル)、ポリ(2−ク
ロル−6−エチルフェニレン−1,4−エーテル)、ポ
リ(2−メチルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ
(2−クロルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(
2−フェニルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(
2−ブロム−6−フェニルフェニレン1,4−エーテル
)など、それらの共重合体及びそれらのスチレン系化合
物グラフト共重合体である。
本発明においては、樹脂成分の(c)成分としてエラス
トマーを用いてもよい。
本発明で用いることができるエラストマーは、耐衝撃性
を向上させるためのものであり、0℃以下のガラス転移
点を有する、室温でゴム状の物質である。
例えば、ポリブタジェン、スチレン−ブタジェン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、アクリロニトリル
−スチレン−ブタジェン共重合体。
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−α−オ
レフィン−ポリエン共重合体、アクリルゴム、ポリイソ
プレンなどのゴム質重合体、さらにスチレン−ブタジェ
ンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共
重合体、水素化スチレン−ブタジェンブロック共重合体
、スチレングラフトエチレン−プロピレンエラストマー
、エチレン系アイオノマー樹脂などの熱可塑性エラスト
マーがあり、またこれらの重合体を、カルボキシル基、
酸無水物基、エポキシ基、ヒドロキシル基。
アミノ基などで変性したものでもよい。
好ましいエラストマーとしては、スチレン−ブタジェン
共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、スチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体、水素化スチレン−ブ
タジェン共重合体などが挙げられ、これらをカルボキシ
ル基、酸無水物基、エポキシ基などで変性したものが、
より好ましい。
スチレン−ブタジェンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体およびその水素化物には、A
B型、ABA型、ABAテーパー型、ラジアルテレブロ
ック型の構造を有するものなどが含まれる。
本発明で用いられる強化充填剤は、耐熱性、寸法安定性
、および剛性を向上させるためのものであり1例えばガ
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アスベストなどの繊維
状補強剤、クレー、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、
ウオラストナイトなどのフレーク状または粉末状無機充
填剤などを用いることができる。これらは単独で用いて
もよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の樹脂組成物においては、ポリアミド樹脂、ポリ
フェニレンエーテル樹脂および好ましくはエラストマー
からなる樹脂組成物100重を部に対し、強化充填剤1
0〜100重量部を含有する組成物であって、ポリアミ
ド樹脂が連続相をなし、該ポリアミド樹脂中に分散した
ポリフェニレンエーテル樹脂の分散相の直径が0. 6
μ以下であれば、樹脂成分の組成比は限定されることは
ない。
好ましい樹脂成分の組成比は、ポリアミド樹脂の配合量
が、40〜90wt%、より好ましくは50〜85wt
%の範囲である。40wt%未満では、ポリアミド樹脂
が連続相を形成しにくくなり、耐油性の低下をもたらす
ことがあるので好ましくない、90wt%をこえると、
吸湿性が増加するので好ましくない。
ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、好ましくは5
〜50wt%、より好ましくは5〜40wt%の範囲で
ある@ 5%未満では、吸湿性の低下、寸法安定性の向
上などポリフェニレンエーテル樹脂配合の効果が少なく
、40wt%をこえると、成形加工性が低下するので好
ましくない。
エラストマーの配合量は、好ましくは0〜30wt%、
より好ましくは5〜30wt%のfIIMlllである
。30wt%をこえると、剛性が低下するので好ましく
ない。
本発明において、強化充填剤の配合量は、ポリアミド樹
脂、ポリフェニレンエーテル樹脂および好ましくはエラ
ストマーからなる樹脂組成物100重量部に対し、10
〜100重量部、好ましくは20〜80重jk部である
。10重1kta未満では、補強効果が不十分であり、
100.tk部をこえると、成形加工性が低下する。
本発明に樹脂組成物の分散構造は、四酸化オスミウムお
よび/または四酸化ルテニウムによる染色固定法で調製
された超薄切片を透過型電子顕微鏡で観察できる。本発
明の分散構造はポリアミド樹脂が連続相であり、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂が分散相を形成するものである。
本発明の樹脂組成物におけるポリフェニレンエーテル樹
脂分散相の直径は、ポリフェニレンエーテル樹脂分散相
の大部分が0.6μ以下である。
0.6μを越える粒子が数多くなると、耐W撃性が低下
する。
ポリフェニレンエーテル樹脂分散相の測定は、写真倍率
10000倍で実施し、楕円形のときはその長径および
長径の中央に垂線をたて、楕円体との交点間の距離を短
径として測定し、式 1)=(長径+短径)/2 から求めたDを分散相の直径とする。
本発明の樹脂組成物の製造法としては、ポリフェニレン
エーテル樹脂に、カルボン酸およびその誘導体基または
エポキシ基を結合させた変性ポリフェニレンエーテル樹
脂と、ポリアミド樹脂および強化充填剤を溶融混練する
方法が好ましい。
本発明において、好ましく用いられる変性ポリフェニレ
ンエーテル樹脂は1例えば、ポリフェニレンエーテル樹
脂にラジカル発生剤の存在下、カルボン酸およびその誘
導体基またはエポキシ基を有する1、2−置換オレフィ
ン化合物を反応させることにより得られる。
ポリフェニレンエーテル樹脂と反応させるカルボン酸基
、酸無水物基またはエポキシ基を有する1、2−置換オ
レフィン化合物の具体例としては、無水マレイン酸、マ
レイン酸、無水イタコン酸、フマル酸、無水メチルナジ
ック酸、無水ジクロロマレイン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。
ラジカル発生剤は、公知の有機過酸化物、ジアゾ化合物
類を表し、具体例としては、ベンゾイルパーオキサイド
、ジクミルパーオキサイド、し−ブチルパーオキサイド
、クメンハイドロパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトリルなどが挙げられる。これらラジカル発生剤は二
種以上組み合わせて使用することもできる。
本発明に用いられる変性ポリフェニレンエーテル樹脂の
製造法は、本発明を実施する上で制限されるものではな
く、例えば次の方法を用いることができる。
1)特公昭52−30991号公報、特公昭52−19
864号公報に開示されるように、ポリフェニレンエー
テル樹脂を含む溶液にラジカル発生剤の共存下でカルボ
ン酸基、酸無水物基またはエポキシ基を有する1、2−
置換オレフィン化合物を加え、50〜200℃の温度で
数十分〜数時間攪拌する方法。
2)特公昭59−11605号公報に開示されるように
、実質的に溶媒を含まない系または少量の溶媒を含む系
で、溶融混練下に各成分を接触させる方法。
本発明の樹脂組成物の製造においては、必要に応じて、
上記の成分の他にエラストマーを用いることか好ましい
。好ましいエラストマーは、カルボキシル基、酸無水物
基、エポキシ基などで変性されたエラストマーであり、
例えば特開昭58−7443号公報に記載の方法など公
知の方法により製造できるものである。
本発明の樹脂組成物には、その成形性、物性を損なわな
い範囲に於て、他の成分、例えば顔料、染料、熱安定剤
、酸化防止剤、耐候剤、核剤、滑剤、可塑剤、帯電防止
剤、他の重合体等を任意の製造・成形過程において添加
することができる。
本発明の樹脂組成物は、一般の高分子物質の混合にもち
いられる各種混合装置により、溶融状態で混合すること
により調整できる。それらの混合装置として好適なもの
は、例えば−軸または多軸のスクリュー型押出機、 ミ
キシングロール、バンバリーミキサ−、ニーダ−ブラベ
ンダー等の混合装置が挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、従来公知の任意の成形加工方法
、例えば射出成形法、押出成形法などによって各種形状
の成形物に容易に加工できる。
以上の構成からなる本発明の樹脂組成物は、耐熱性、剛
性に優れており、耐衝撃性の良好なものである。
[実施例コ 以下に1本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。例中r部」は「重量
部」を示す。
尚、実施例中の樹脂組成物の物性測定はつぎの方法で行
った。
1)耐衝撃性 1/8″′厚みのノツチ付き試験片を用い、23℃、絶
乾状態にて、ASTM  D−256により、アイゾツ
トi撃強度を測定した。
2)耐熱性 1/8”厚みの射出成形片を用い、ASTM D−64
8により、18.6 Kg/cm2  における熱変形
温度を測定した。
3)剛性 1 / 8 ”厚みの射出成形片を用い、23℃、絶乾
状態で、ASTM D−790−80により、曲げ弾性
率を測定した。
参考例1 変性ポリフェニレンエーテル樹JIiAの製
造 数平均重合度140のポリ(2,6−シメチルフエニレ
ンー1.4−エーテル)(以下PPEと称する>100
部に対し、ジーL−ブチルパーオキサイド1部および無
水マレイン酸3部を、室温下でトライブレンドした後、
口径30+++mφ、L/D =30の異方向回転式の
ベント付き二軸押出機を用い、シリンダー温度300℃
、スクリュー回転数75 rpmで溶融し、滞留晴間1
分で押し出し、水冷した後、ペレット化し、無水マレイ
ン酸変性ポリ(2,8−ジメチルフェニレン−1,4−
エーテル)(以下、変性ポリフェニレンエーテル樹脂A
と称する。)を得た。得られた変性ポリフェニレンエー
テル樹脂Aのペレットをクロロホルムに溶解した後、約
10倍量のアセトン中に再沈して精製した。この精製し
た変性ポリフェニレンエーテル樹脂Aを乾燥した後、 
50 mgを採取し、クロロホルムに溶解して厚さ約5
0μのキャストフィルムを作成した。次いで、このフィ
ルムを乾燥し、赤外分光測定用試料とした。この試料中
の無水マレイン酸との反応に由来する −(cO)20
−構造の存在を赤外吸収スペクトルの1780 cm−
’付近の吸収ピークにより確認した。
1780cm−’と960cm−’ (P P Eの吸
収)の吸光度比は、 0.14であった。
参考例2 変性ポリフェニレンエーテル樹脂Bの製造 数平均重合度140のポリ(2,6−シメチルフエニレ
ンー1.4−エーテル)(以下PPEと称する)100
部に対し、ジーし一ブチルパーオキサイド0. 1部お
よび無水マレイン酸1部を、室温下でトライブレンドし
た後、参考例1と同様にして、無水マレイン酸変性ポリ
(2,6−シメチルフエニレンー1.4−エーテル)(
以下、変性ポリフェニレンエーテル樹脂Bと称する。)
を得た。得られた変性ポリフェニレンエーテル樹脂Bの
ペレットを参考例1と同様にして、赤外吸収スペクトル
を測定した。
1780cm−’と960cm−’ (P P Eの吸
取)の吸光度比は、0.05であり、参考例1の変性ピ
リフェニレンエーテル樹nAより、無水マレイン酸の反
応量の少ないものであった。
参考例3 エラストマーAの製造 水添スチレン−ブタジェンブロック共重合体(シェル・
ケミカル・カンパニー製、KratonG 1652.
  スチレン含量29%、5EBS型。
ここでSは、スチレン、EBは、エチレンブチレンを表
す。)100重量部に対して1.2重量部の無水マレイ
ン酸、0.3重量部のパーへキサ25B(日本油脂製)
を均一に混合した後、二軸押出機(スクリュー径45m
m;  L/D=33、ベント付き)に供給し、ベント
ロから吸引して未反応の無水マレイン酸を除去しながら
、シリンダー温度260℃でマレイン酸付加反応を行っ
た。この変性エラストマーを加熱減圧乾燥後、分析した
ところ無水マレイン酸の付加量は、0. 6重量%であ
った。尚、無水マレイン酸の付加量は、ナトリウムメチ
ラートによる適定により求めた。
参考例4 エラストマーBの製造 エチレン−プロピレン共重合体(三井石油化学(株)製
、タフ ? −P O180,M I 4.5g/10
分)100重量部に対して2. 0重量部の無水マレイ
ン酸、0.5重量部のパーへキサ25B(日本油脂Wi
)を均一に混合した後、二軸押出機(スクリュー径45
mm;  L/D=33、ベント付き)に供給し、ベン
トロから吸引して未反応の無水マレイン酸を除去しなが
ら、シリンダー温度260℃でマレイン酸付加反応を行
った。この変性エラストマーを加熱減圧乾燥後1分析し
たところ無水マレイン酸の付加量は、0. 8重量%で
あった。尚。
無水マレイン酸の付加量は、ナトリウムメチラートによ
る適定により求めた。
実施例1 ナイロン6.6(旭化成工業(株)製、レオナ1300
8)70部、参考例1で得た変性ポリフェニレンエーテ
ル樹mA30  部をトライブレンドした後、シリンダ
ー温度280”Cに設定した同方向回転二軸押出機(池
貝鉄工(株)ml、口径45mmφ、L/D=33)を
用いて溶融混練し、冷却した後ペレット化して、ペレッ
ト状の樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を、80℃で8時間乾燥した後、樹脂組
成物100部に対し、ガラス繊維(Mファイバーブ9ス
社(株)製、MA−416)35部をトライブレンドし
た後、シリンダー温度280℃に設定した同方向回転二
軸押出機(池貝鉄工(株)製1口径45mmφ、L/D
=33)を用いて溶融混練し、冷却した後ペレット化し
て、ペレット状の強化樹脂組成物を得た。
この強化樹脂組成物を、80℃で8時間乾燥した後、シ
リンダー温度290℃で射出成形して物性測定用試験片
を作成し、評価を行った。
アイゾツト衝撃強度は、14.5Kg−cm/Cm、曲
げ弾性率は85000Kg/am2、熱変形温度は24
5℃であり、耐熱性、剛性に優れ、かつ耐衝撃性も良好
であった。この組成物の分散相のポリフェニレンエーテ
ル樹脂の粒径は、大部分0. 6μ以下であり、0.6
μを越える粒子は3個であった。また、この組成物は耐
油性、成形加工性も良好であった。
比較例1 実施例1で用いたポリアミド樹脂70部、数平均重合度
140のポリ(2,6−シメチルフエニレンー1゜4−
エーテル)30部およびガラス繊維35部を用い、実施
例1と同様にして、強化組成物を得た。
この強化組成物を実施例1と同様にして、評価した。 
耐熱性、剛性は優れていたが、耐衝撃性が6゜5Kg−
cm/cmと劣っていた。この組成物の分散相のポリフ
ェニレンエーテル樹脂の粒径は。
大部分5〜15μであった。
比較例2 実施例1で用いたポリアミド樹脂70部、参考例2で得
た変性ポリフェニレンエーテル樹脂830部、およびガ
ラス繊維35部を用い、実施例1と同様にして1強化組
成物を得た。この強化組成物を実施例1と同様にして、
評価した。耐熱性。
剛性は優れていたが、mw撃性が7.8Kg−cm/a
mと劣っていた。この組成物の分散相のポリフェニレン
エーテル樹脂の粒径は、大部分1〜3μであった。
実施例2 ナイロン6.6CM化成工業(株)製、レオナ1300
S)50部、参考例1で得た変性ポリフェニレンエーテ
ル樹脂A30  部、参考例3で得たエラストマーA2
0部およびガラス繊維25部を用い、実施例1と同様に
して、強化組成物を得た。
この強化組成物を実施例1と同様にして、評価した。
アイゾツト衝撃強度は18.5Kg−Cm/Cm、曲げ
弾性率は54000Kg/cm2、熱変形温度は225
°Cと、耐熱性、剛性に優れ、かつ耐衝撃性も良好であ
った。この組成物の分散相のポリフェニレンエーテル樹
脂の粒径は、大部分0゜6μ以下であり、0.6μを越
える粒子は3個であった。またこの組成物は、耐油性、
成形加工性も良好であった。
実施例3 ナイロン6.6(旭化成工業(株)製、レオナ1300
S)50部、参考例1で得た変性ポリフェニレンエーテ
ル樹Jl¥lA30 部、参考例4で得たエラストマー
B20部およびガラス繊維25部を用い、実施例1と同
様にして、強化組成物を得た。
この強化組成物を実施例1と同様にして、評価した。
アイゾツト衝撃強度は15.6Kg−Cm/Cm、曲げ
弾性率は55000Kg/cm2、熱変形温度230℃
と、耐熱性、剛性に優れ、かつ耐衝撃性も良好であった
。この組成物の分散相のポリフェニレンエーテル樹脂の
粒径は、大部分0. 6μ以下であり、0. 6μを越
える粒子は3個であった。
実施例4 ナイロン6(宇部興産(株)製、1013B)50部、
参考例1で得た変性ポリフェニレンエーテル樹脂A30
  部、参考例3で得たエラストマーA20部およびガ
ラス繊維25部を用い、実施例1と同様にして、強化組
成物を得た。この強化組成物を実施例1と同様にして、
評価した。
アイゾツト衝撃強度は20.1Kg−Cm/Cm、曲げ
弾性率は56000Kg/cm2、熱変形温度は228
°Cと、耐熱性、剛性に優れ、かつ耐衝撃性も良好であ
った。この組成物の分散相のポリフェニレンエーテル樹
脂の粒径は、大部分0゜6μ以下であり、0. 6μを
越える粒子は1個であった。
比較例3 ナイロン6.6(M化成工業(株)製、レオナ1300
S)50部、数平均重合度140ノポリ(2,6−シメ
チルフエニレンー1,4−エーテル)30部、参考例3
で得たエラストマーA20部、およびガラス繊維25部
を用い、実施例1と同様に評価した。
アイゾツト衝撃強度は9.5Kg−Cm/Cmと実施例
3と比べて劣っていた。分散相のポリフェニレンエーテ
ル樹脂の粒径は、約2〜6μであった。
比較例4 ナイロン6.6(旭化成工業(株)製、レオナ1、30
 OS )、参考例2で得た変性ポリフェニレンエーテ
ル樹脂B30  部、参考例3で得たエラストマーA2
0部、およびガラス繊維25部を用い、実施例1と同様
に評価した。
アイゾツト衝撃強度は11.5Kg−Cm/Cmと実施
例3と比べて劣っていた。分散相のポリフェニレンエー
テル樹脂の粒径は、約1〜4μであった。
以上のように、分散相のポリフェニレンエーテル樹脂の
分散粒径が、0. 6μをこえ本発明の範囲外の場合は
、耐衝撃性が劣っている。
[発明の効果コ 以上から明らかなように1本発明によれば、耐熱性、剛
性等の機械的特性および耐油性、成形加工性に優れ、耐
衝撃性の良好な強化ポリアミド樹脂組成物を提供するこ
とができる。
本発明の樹脂組成物は、フィルム、シート、射出成形物
、圧縮成形物など、riめで多種多様にわたる実用上有
用な製品にすることができる。例えば、自動車外板、自
動車用コネクター、ルーフフレーム、 サイ ドブレーキ、 ブロアー用シロッコフ アン。
スキー板、 スキー用バインダー ジェット スキー外板等に用いることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリアミド樹脂、(b)ポリフェニレンエ
    ーテル樹脂から成る樹脂組成物100重量部に対し、強
    化充填剤10〜100重量部を含有する組成物であって
    、ポリアミド樹脂が連続相をなし、該ポリアミド樹脂中
    に分散したポリフェニレンエーテル樹脂の分散相の直径
    が0.6μ以下であることを特徴とする強化ポリアミド
    樹脂組成物。
  2. (2)(a)ポリアミド樹脂40〜90wt%、(b)
    ポリフェニレンエーテル樹脂5〜50wt%および(c
    )エラストマー0〜30wt%から成る樹脂組成物10
    0重量部に対し、強化充填剤10〜100重量部を含有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の強化
    ポリアミド樹脂組成物。
JP22128888A 1988-09-06 1988-09-06 強化ポリアミド樹脂組成物 Pending JPH0269563A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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