JPH0268314A - 自動原綿供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紡績工場において梱包を解かれた後の直方体
状の固い原綿塊すなわち開俵原綿から小さい原綿塊を掻
取って混打綿機に空気輸送によって供給するための自動
原綿供給装置に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、開俵原綿から小さい原綿塊を掻取って混打綿機
へ供給するための自動原綿供給装置としての原綿の開繊
には、開繊歯やビータなど原綿中に喰い込み綿塊を引き
離す突起物を備えた回転体によって行われる機械的手段
で原綿を掻取り、これを空送用ダクトを介して空送する
ようにしたヘールオープナが知られている。

殊に多用されているヘールオープナとしては、一つのコ
ラムに一つのオーツブすを設けて、８亥オープナの原綿
表面からの掻取り作業で開繊されたタフトが次工程の混
綿ラインに空送されて混打綿機に自動供給されるもので
あった。

〔発明が解決しようとする課題〕

この従来のオープナ開繊部においては運転上第８図（ａ
）のようになり開俵原綿積載のための原綿供給不能時間
ｔ２と原綿表面ないし時間ｔ、のための原料供給不足と
の供給支障時間帯ｔ３を強いられた運転となる。従って
タフトを掻取る際に開俵原綿積載する作業時間ロスや原
綿表面ならし運転による時間ロスを少なくするために回
転テブル方式ではオープナを旋回させて設定位置を変更
させたり、コラム２台を−セソトとして各機を交互に運
転することが第８図（ｂ）のように試みられており、ま
たオープナが走行する方式では走行方向に二列に配列し
た開俵原綿群にオープナを交互に旋回位置させたりマル
チミキサーを用いたりしているが、これでも原綿表面な
らし時間ｔ。

必要で原綿供給不足の状態で運転を強いられるほかに据
付面積が大きくなりスペース的に無駄となり設備上高価
となり、しかもイニシャルコストも割り高となって運転
管理も煩雑で製品の品質低下と生産量に悪影響を及ぼし
やすく問題であった。

殊に従来のマスプロ工場においても、開繊部に載置され
る開俵原綿を一種に限らず二種以上にして混綿すること
が試みられているが、種別に限界があり、多様な変更を
行うようには数量的に多くの装置が必要となるばかりか
混打綿ラインも複雑化し、ダクトの長さも必然的に長大
となるし、空輸設備も厖大となって不経済であった。

本発明は、これら従来の欠点を適確に排除しようとする
もので、原綿積載作業時や原綿表面ならし運転時の時間
ロスも適確に解消され、−台で複数の原綿を同時に開繊
し、効率よく安全に処理でき、しかもスペース節減とイ
ニシャルコストの低減とをも可能にした開繊ができ、常
時細かい均一なタフトを生産でき、良好な混綿状態が得
られて製品の品質を大幅に向上させると共に、生産量も
良好にできる自動原綿供給装置を提供することを目的と
したものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、開俵原綿を複数列に並べて載置できるテーブ
ルと、この複数列の開俵原綿にまたがって接し、原綿表
面を掻取る手段と、この掻取ったタフトを次工程の混打
綿機に空送できるダクトが接続されたフードとを有する
オープナをコラムをもって前記テーブルに添って配備し
、前記テーブル上の開俵原綿とオープナとを相対関係で
移動自在に対設した自動原綿供給装置において、前記コ
ラムに掻取りタフトの混打綿機への空送ラインを備え、
該ラインにそれぞれ接続するオープナを複数昇降自在に
配備して複数グループの原綿群を同時に開繊して同一或
いは別個の混打綿機へ送綿する構成としたことを特徴と
する自動原綿供給装置である。

〔作　用〕

本発明での原綿開繊供給装置では、コラムＢに昇降運動
するオープナＡの開繊部で開俵原綿の上面繊維を掻き取
って、掻き取ったタフトをフード４及びダクト３を介し
て次工程へ空送するものであり、前記開俵原綿Ｆは前記
コラムＢに近接配備されたテーブルＣ上に載置され、モ
ータ駆動で前記オープナへの直下に移動され、前記コラ
ム已に昇降動するオープナＡにある回転オープナローラ
２のオープナ歯１でタフトを効率よく掻き取られる。そ
して、この開繊部で開俵原綿Ｆの表面から掻き取られた
細かい均一なりフトは混打綿ラインのダクト３を経て送
綿切替機構、例えばデストリビュータＧから切替分配さ
れ混打綿機Ｅの次工程装置へ空気輸送されるが、一つの
コラムＢにある複数のオープナＡ、Ａ・・・で各々に別
々に運転して複数ある開俵原綿群を同時に開繊し、一方
のオープナ運転中に他方のオープナ運転を中止し、テー
ブルＣ上への原綿積載が可能であって、このオープナラ
ンプ運転を通して連続運転が可能となるし、常時複数オ
ープナ、複数テーブルの運転も可能となって生産量を大
幅に向上できるし、各混打綿機ラインへの供給も原綿積
載時間ロス、原綿表面ならし運転ロスなどなく、同時に
自動供給できるのでタフトの大きさも半減できて細かい
開繊となるし、同時に複数の原綿からタフトの供給によ
って混綿状態も向上でき得るものである。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１〜４図を参照して説明すると、開
俵原綿Ｆの表面を掻き取るオープナ歯１を有するオープ
づ一ローラ２を回転可能に備え、この掻き取ったタクト
を空送でき、次工程の混打綿機Ｅに接続するダクト３が
連結されたフード４と、前記オープナローラ２の下面を
覆い、オープナ歯１の突出量を規制する押えガイド板５
と圧接ロラ７とをオープナフレーム６に備えたオープナ
ＡをコラムＢに昇降自在に配備した自動原綿供給装置に
おいて、開俵原綿Ｆを複数列に並べて載置できるテーブ
ルＣと、この複数列の開俵原綿Ｆにまたがって接し、原
綿表面を掻取る前記オープナローラ２で掻取ったタフト
を次工程の混打綿機Ｅに空送するだめのオープナＡを前
記コラムＢをもって前記テーブルＣに添って配備し、前
記テーブルＣ上の開俵原綿ＦとオープナＡとを相対関係
で移動自在に対設するように前記コラムＢに単数又は複
数の混打綿機へのタフト空送ラインＤを備え、該ライン
にそれぞれ接続するオープナ八を複数昇降自在に配備し
て複数グループの開俵原綿Ｆ群を同時に開繊して同一或
いは別個の混打綿機Ｅへ送綿する構成としである。

この場合、開俵原綿載置用のテーブルＣとしては、ター
ンテーブル又は走行コンベヤなどの回転又は往復動自在
のテーブルであって、複数近接配備、例えば並列又はサ
ークル状に配列し、各テーブルＣ上の開俵原綿Ｆの表面
をそれぞれ開繊するオープナＡを複数昇降自在に備えた
コラムＢを前記テーブルＣ２Ｃ間に配備しであるが、２
以上の複数のオープナ、例えば２オープナ又は３オープ
ナＡ・・・を昇降自在に備えたコラムＢが、回転及び／
又は往復動可能に各テーブルｃ、ｃ間に備えられて自動
原綿供給装置としである。

また前記開俵原綿載置用のテーブルＣが第３゜４図のよ
うにターンテーブルの場合には並列又は、同心円上に複
数配備し、その中心位置に各ターンテーブルＣ２Ｃ・・
・上に臨むオープナＡ、Ａ・・・をそれぞれ設けた一つ
のコラムＢを固定装備しであるが、第５図例のように、
開俵原綿載置用の固定テーブルＣの中心位置に複数のオ
ープナＡ・・・を備えたコラムＢが回動自在に装備され
、テーブルＣ上の開俵原綿Ｆ上に各オープナＡ・・・を
旋回移動させ、その上表面より開繊する自動原綿供給装
置とすることもできる。

これらの場合、前記オープナＡ・・・で掻取ったタフト
を次工程の混打綿機Ｅ・・・に空送できるラインＤに複
数路用のデストリビュータＧを介在配備し、複数の混打
綿機Ｅ・・・に送綿できるようにすることも選んででき
る。

なお、前記オープナへの開繊部にある開俵原綿Ｆはコラ
ムＢに近接配備されたターンテーブルＣはモータで回転
駆動され、前記オープナＡの直下に移動されコラムＢに
昇降動するオーブナフレームロにある回転オープナロー
ラ２のオープナ歯１でタフトを効率よく掻き取り、フー
ド４を経てダクト３に吸引され、ファンで次工程の混打
綿機Ｅの次工程装置、例えばホンパーベールブレーカ又
はホッパーミキサーなどの装置に空送されるようになっ
ている。第５図例では、オープナフレーム６を複数放射
状に設けたロータリタワーで開繊できるようにしである
が、固定タワーでターンテーブルＣを回してもよい。第
６図例ではコラムＢを水平方向に移動できるタイプとし
た送綿装置であって、両サイドに突出したオープナＡ、
Ａが並列された開俵原綿Ｆ、Ｆ群上に移行して同時に開
繊するようになっている。

この場合、コラムＢは往復運動し、このコラムＢから突
出したオープナＡ、Ａで左右２列の原綿俵上面から掻き
取る際、原綿俵上面の高さが異なる時は、オープナＡが
位置センサーによって昇降し、上面より掻き取りが可能
となるようになっている。

第６図例では、直線状に配置された開俵原綿群の列に添
ってコラムＢを往復移動する自走又は走行式タイプに代
えて、コラムＢを固定して開俵原綿Ｆを載置するテーブ
ルＣをコンベヤとして往復移動させるタイプとしてもよ
い。なお、化合繊の開俵原綿のようにほぼ同一形状の原
綿に対しては、図示例のように一度に数俵〜十数俵の原
綿を同時に開繊することもできるし、品種の異なるもの
については、ロット毎に開繊することもできる。

さらに、第４図乃至第６図のように一混綿に対して複数
の開繊部を同時に作用させて混綿率の向上を期待するこ
とも可能である。

また第２図例のようにオープナローラ２に代えてエアジ
ェツトノズルからのエアジェツトによりタフトを吹き飛
ばずタイプとしてもよく、この場合、綿塊と原綿中の夾
雑物、例えば種子、枝葉片砂、はこり、金属細片などと
の速度差を利用して分離され、ホッパ下部に設けたフィ
ルタつきの吸引ポケット内に夾雑物を回収除去すること
も効果的である。

さらに、前記開俵原綿Ｆは前記コラムＢに近接配備され
たターンテーブルＣ上に載置され、モータで回転駆動さ
れ回転テーブル方式に代えて走行式のコンベヤ方式にも
有効に適用できる。

第３図ａ例のように、阻１と隘２の２オープナのある１
コラムと２テーブルよりタフトを１つの混打綿機Ｅに供
給する場合には、第７図ａのように混打綿機所定生産量
を得るように階１オープナと隘２オープナの運転を交互
に１ドソフ（Ｔ）毎にし、オーバーランプ運転時間（ｔ
２）を切替時に介在して連続運転すれば所定生産量を効
率よく行うことができる。

また第３図ａ例のように１ｌｋｌと階２の２オープナを
同時に運転して、混打綿機所定生産量を得るものでは、
第７図（ｂｌのようにオーバーラツプ運転時間（ｔ２）
の前に各テーブルＣの交互に原綿積載時間（ｔｏ）を得
て、原綿積載時の時間ロスを解消することが容易に可能
となるものである。

第３図ｆｂ１例では、１コラム・２オープナ−・２テー
ブルより２混打綿機にタフトを供給する例では、第７ｑ
ｃのように隘１混打綿機所定生産量と隘２混打綿機所定
生産量との総和が生産量となり、隘１オープナと陽２オ
ープナとの切替時にオーバーランプ運転時間（ｔ２）を
組合わせて常時開繊処理を連続的に行って生産量を大幅
に向上できるものであり、第４図例のように１コラム、
３オープナ−・３テーブルより供給する場合にも所定生
産量を得るのに前例と同様にオーバーランプ運転を通じ
て連続運転が可能になること。また原綿積載時間をカバ
ーしながら常時複数オープナ、複数テーブルの運転が可
能になることとなる。

いずれにしても、マルチデストリビュータＧなどの適用
によっても、複数混打綿機への積載時間ロスならし運転
ロスなど無く、同時に供給することが可能となるし、し
かも常時複数オープナ−テーブル運転することにより、
タフトの大きさを半年（細かく）できるほか、同時に複
数テーブル積載原綿かつタフトが供給されるため、混綿
状態が向上することが容易となる。

〔発明の効果〕 本発明は、コラムに掻取りタフトの混打綿機への空送ラ
インを備え、該ラインにそれぞれ接続するオープナを複
数昇降自在に配備して複数グルプの原綿群を同時に開繊
して同一・或いは別個の混打綿機へ送綿する構成とした
ことにより、原綿積載作業時や原綿表面ならし運転時の
時間ロスも適確に解消され、−台で複数の原綿を同時に
開繊し、効率よく安全に処理でき、しかもスペース節減
とイニシャルコストの低減とをも可能にした開繊ができ
、常時細かい均一なタフトを生産でき、良好な混打状態
が得られるほか、開綿−混打綿工程においても数量的に
多くの装置を要することなく、原綿品種の多品種切替が
迅速、安全に行うことが可能であり混打綿ラインの簡素
化と短縮化とが容易にでき、運転操作も簡便で保守保安
上も有利で製品の品質を大幅に向上させ、生産量も著し
く良好にできる実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は使用状態の一部
の斜視図、第２図は第１図ｎ−ｎ線の拡大縦断面図、第
３図（ａｌ　（ｂ）は系統平面図、第４図は他の系統平
面図、第５図及び第６図は他の実施例の使用状態の斜面
図、第７図ａ　−ｃは混打綿機所定生産量とオープナ運
転時間との関係のフローチャー１−１第８図ａ、ｂは従
来例の装置における混打綿機所定生産量とオープナ運転
時間との関係のフローチャートである。 Ａ・・・オープナ、Ｂ・・・コラム、Ｃ・・・テーブル
、Ｄ・・・空気ライン、Ｅ・・・混打綿機、Ｆ・・・開
俵原綿、Ｇ・・・デストリビュータ、］・・・オープナ
歯、２・・・オープナローラ、３・・・ダクト、４・・
・フード、５・・・押えガイド板、６・・・オープナフ
レーム、７・・・圧接ローラ。 特許出願人　　　日木スピンドル製造株式会社代理人　
弁理士　　薬　　師　　　　　　稔代理人　弁理士　　
依　１）　孝　次　部代理人　弁理士　　高　　木　　
正　　行１ノ （〕 ８つ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）開俵原綿を複数列に並べて載置できるテーブルと
   、この複数列の開俵原綿にまたがって接し、原綿表面を
   掻取る手段と、この掻取ったタフトを次工程の混打綿機
   に空送できるダクトが接続されたフードとを有するオー
   プナをコラムをもって前記テーブルに添って配備し、前
   記テーブル上の開俵原綿とオープナとを相対関係で移動
   自在に対設した自動原綿供給装置において、前記コラム
   に掻取りタフトの混打綿機への空送ラインを備え、該ラ
   インにそれぞれ接続するオープナを複数昇降自在に配備
   して複数グループの原綿群を同時に開繊して同一或いは
   別個の混打綿機へ送綿する構成としたことを特徴とする
   自動原綿供給装置。
2. （２）開俵原綿載置用のテーブルが回転又は往復動自在
   のテーブルであって、複数近接配備し、各テーブル上の
   開俵原綿の表面をそれぞれ開繊するオープナを複数昇降
   自在に備えたコラムを前記テーブル間に配備した自動原
   綿供給装置。
3. （３）２以上の複数のオープナを昇降自在に備えたコラ
   ムが、回転及び／又は往復動可能に備えられたものであ
   って、複数グループの原綿群の開俵原綿の表面を掻き取
   るオープナ歯のあるオープナローラを回転可能に備え、
   この掻き取ったタフトを空送できるダクトが接続された
   フードと、前記オープナローラの下面を覆い、オープナ
   歯の突出量を規制する押えガイド板と前記オープナロー
   ラの前後にローラ軸線と平行で回転可能の押圧ローラと
   をそれぞれのオープナに配備した自動原綿供給装置。
4. （４）開俵原綿載置用のテーブルが、ターンテーブルで
   あって、同心円上に複数配備し、その中心位置に各ター
   ンテーブル上に臨むオープナをそれぞれ設けたコラムを
   固定装備した自動原綿供給装置。
5. （５）開俵原綿載置用の固定テーブルの中心位置に複数
   のオープナを備えたコラムが回動自在に装備され、テー
   ブル上の開俵原綿上に各オープナを旋回移動させ、その
   上表面より開繊することを特徴とする自動原綿供給装置
   。
6. （６）前記オープナで掻取ったタフトを次工程の混打綿
   機に空送できるラインに複数路用のデストリビュータを
   介在配備し、複数の混打綿機に送綿できるようにした請
   求項１〜５のいずれか一つの項記載の自動原綿供給装置
   。