JPH0265741A - 着火加熱装置及びその着火加熱装置を装着してなる発煙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上のｆｌ用分野〉 本発明は水をｆｌ用して発熱剤を発熱させることによっ
て着火加熱する着火加熱装置と、この着火加熱装置を用
いて発煙をすることを特徴とした発煙装置に関するもの
である。

〈従来の技術〉 従来一般に病害虫の駆除等に使用される発煙装置は例え
ば第４図に示す如く、発煙容器１の開口部に露出した着
火薬２にマツチやライター等で着火することによって、
その内部の発熱剤或いは加熱剤を発熱或いは加熱してそ
の周りに収容された発煙性物質を発煙させていた。

又最近になっては前述の如きマツチやライターを使用せ
ずに電気等によって着火発煙させる方法、或いは水を加
えると発熱するＣａＯ等の加水発熱剤を多量に使用し、
これ等の加水発熱剤の内側に発煙性物質を収容して発煙
させていた。

〈発明が解決しようとする課題〉 然るに上述の内で、露出した着火薬をマツチやライター
等で着火する場合には着火時の発焔により火災を生じさ
せる危険がある等の問題があった。

又マツチやライター等を使用せずに電気等によって着火
発煙させる方法は装置の中に電池及び配線等を組み込ま
なければならないので構造が極めて複雑になってコスト
高になると共に長年月の経過したものには着火がスムー
ズに行われない等の問題があった。更に最後の加水発熱
剤の内側に発煙性物質を収容するものにあっては、多量
のＣａＯ等を使用するので、全体の構造が極めて大きく
嵩張り、重くなる等の問題があると共に添加する水の量
に過不足が生じ易く、常に良好な発煙をスムーズに得る
ことが困難である等の問題があった。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、水を加えると発熱する加水発熱剤を収容した
発熱容器に該加水発熱剤の発熱により着火燃焼し得る加
熱剤を収容した加熱容器を隣接させて構成した着火加熱
装置に於いて、前記発熱容器と加熱容器とを発熱容器の
底板を介して完全に分離させたことを特徴とした着火加
熱装置及びこの着火加熱装置を発煙性物質を収容した容
器内に装着して構成した発煙装置である。

〈作用〉 本発明に於いては上述の如く、水を加えると発熱する加
水発熱剤を収容した発熱容器に加熱剤を収容した加熱容
器を隣接して構成するに当たって、発熱容器と加熱容器
とを発熱容器の底板を介して完全に分離させたので、加
水発熱剤の発熱が加熱剤或いは補助着火剤に伝達してこ
れ等の加熱剤或いは補助着火剤が着火される時間を遅ら
せることが出来、これによって加水発熱剤に水を添加し
た時間から発煙する時間を遅延させることが出来、更に
発熱容器に注入された水により加熱剤或いは補助加熱剤
が濡れてこれ等の自然着火を妨げるトラブルを解消させ
ることが出来る。

更に発熱容器と加熱容器とを夫々種類の異なる金属で構
成したり、或いはこれ等の容器の肉厚を変化させた場合
には加熱剤或いは補助着火剤の着火を所望の時間迄遅延
せしめることが出来る。

〈実施例〉 図により本発明に係る着火加熱装置及びこの着火加熱装
置を装着した発煙装置についてその具体例を説明すると
次の通りである。

第１図乃至第３図に於いて、３は皿状の発熱容器であっ
て、その上縁にはフランジ４を存しかつその底面の中央
部には円筒状の第１凹所５と更にこの第１凹所５の中央
部に第２凹所６とが断面凸状に穿設されて設けられてい
る。又この発熱容器３内にはアルカリ土類金属の酸化物
、最も好ましくは酸化カルシウム等の粒状物よりなる水
を加えると発熱する加水発熱剤７が収容されている。更
にこの発熱容器３の胴部の所定位置には通気孔８が穿孔
されている。

次に９は円筒管状の加熱容器であって、前記発熱容器３
の第１凹所５内に嵌着し得る外径を持って構成され、か
つこの加熱容器９の胴部の所定位置には通気孔１０が穿
設され、更にこの加熱容器９内には棒状繊維に着火剤を
含浸させて構成した複数本のステインク状加熱剤１１が
加熱容器９に沿って軸方向に収容されている。

このステインク状加熱剤１１は麻糸等の天然糸、或いは
炭素カーボン繊維等の化学繊維よりなる棒状繊維に無機
酸化酸塩、金属酸化物、金属過酸化物等の酸化剤を金属
との組み合わせからなる自己燃焼性着火剤を含浸させて
構成したものである。

この自己燃焼性着火剤は無ガス反応をするものであり、
例えば鉛丹−ケイ素鉄の組み合わせ等が有効であり、更
に取り扱い性を良くする為にニトロセルロースをバイン
ダーとして用いることによってより効果を挙げることが
出来る。

上記加水発熱剤７は水を添加すると直ちに発熱して温度
が上昇し、最高温度は２００〜４００’Ｃ迄到達する性
質を有し、又上記スティック状加熱剤１１は２００℃の
温度で容易に自然着火して燃焼する性質を存している。

図中１１ａは補助着火剤であって、発熱容器３の第２凹
所６の中に充填されている。この補助着火剤１１ａは上
述の自己燃焼性着火剤をそのまま利用することが出来、
この補助着火剤１１ａを設けた場合にはスティック状加
熱剤１１の着火燃焼をよりスムーズにすることが出来る
。しかしこの補助着火剤１１ａは省略することも可能で
ある。

１２は発煙容器であって、その蓋Ｉ３の周辺部には複数
の理化１４が穿孔され、かつその中央部には前記発熱容
器３を落とし込むと共にそのフランジ４を掛は止めし得
る穴が設けられている。この発煙容器１２の内底部には
断熱材１５が敷設され、かつその１−には煙幕や信号筒
用発煙剤のような発煙反応を利用した発煙物質、殺虫剤
、殺菌剤等の病害虫駆除物質、芳香剤、消臭剤等と加熱
発煙剤とを組み合わせた燻煙組成物よりなる発煙性物質
１６が収容されている。

１７は発熱容器３の開口部に設けられたプラスチ１．ク
フィルム、アルミホイル等よりなる防湿フィルムであり
、又１８は発熱容器３内に水１９を注入する為のスポイ
トである。上記発煙容器１２の蓋１３の内面には環孔１
４を閉鎖する為のグラスウール等よりなるフィルター（
図示せず）が設けられている。

上記発熱容器３と加熱容器９との連結手段及び材質の具
体的実施例について記述すると次の通りである。

〔実施例１〕 ０．３胴ｆｆのアルミニウム板をプレス成形することに
よって直径２０ｍｍ、　ｉＭさ２３ＩＩＩ１１の皿状発
熱容器３を形成し、かつその発熱容器３の底板の中央部
を容器内に２段状に折り曲げ、径６柵、深さ４　ｍｍの
第１凹所５と径１．５閣、ぶさＩＩＩＩＩｌの第２四所
６を設けた。

次に０．１５ｍ厚の鉄板をプレス成形して直径６鵬。

潔さ２５ＩＩＩｍのパイプ状有底加熱容器９を形成した
。

続いて発熱容器３の第２凹所６内に 鉛丹　　　　　　　　５５％ ケイ素鉄　　　　　　１８％ ニトロセルロース　　１．２％ アセトン　　　　　２５．８％　を混合してなる補助着
火剤１１ａを充填し、一方加熱容器９内にスティック状
加熱剤１１を収容し、更に加熱容器９のし上端を発熱容
器３の第１凹所５内に強制嵌入し、両者を一体的に連結
して構成した。

この実施例では第２凹所６に充填された補助着火剤１１
ａが加熱容器９の加水発熱剤７と発熱容器３の底板を介
して分離されているので、加水発熱剤７の発熱が発熱容
器３の底板に仲介されて補助着火剤１１ａに伝達される
ので、補助着火剤１１ａの着火時間を遅らせることが出
来、かつ発熱容器３の底板によって補助着火剤１１ａを
発熱容器３に添加された水から保護し、水による着火不
良等のトラブルを防止することが出来る。

この実施例では加熱容器９に鉄板が使用されているので
、銅板、アルミニウム板等を使用した場合よりも熱伝導
率が小さく、従って発熱容器３よりの熱伝導が小さく、
着火装置全体の放熱量が小さくなるので、銅板、アルミ
ニウム板等を使用した場合よりも早く着火させることが
出来る。

従って、この様に（オ質を変えることによってその間り
の発煙性物質１６が発煙する時間を早くすることも遅ら
せることも出来る。

〔実施例２］ ０．５ｍｆｆのアルミニウム板をプレス成形して直径２
３１ＩＩｌｌ＋、深さ２５ＩＩＩＩｆｉの発熱容器３を
形成すると共にその底板の中央部を容器内に折り曲げて
径７ｍ１ｔ７さ５躯の第１四所５を形成した。次に０．
２卿厚の鉄板をプレス成形して直径７エ、ｄさ３０胴の
加熱容器９を形成した。

続いて加熱容器９内にスティック状加熱剤１１を収容し
、この加熱容器９の上端を発熱容器３の第１凹所５に嵌
着して両者を連結して構成した。

この実施例の場合には補助着火剤１１ａを使用しなかっ
た為に前記実施例１の場合よりも加熱剤１１の着火燃焼
時間を遅らせることが出来た。

本発明に係る着火加熱装置は上述の如き構造を有するの
で、スポイト１８を用いてその内部の水１９を発熱容器
３の加水発熱剤７に添加すると、この加水発熱剤７が２
００〜４００’Ｃ迄発熱し、これによって補助着火剤１
１ａ或いはスティック状加熱剤１１を着火さセて燃焼せ
しめ、スティック状加熱剤１１を先端から末端迄に亘っ
て速やかに燃焼せしめることによって、加熱容器９の全
体を均一にかつ短時間で加熱せしめることが出来る。

又この着火加熱装置を発煙容器内に装着した場合には加
熱容器９の加熱によってその周りに収容された発煙性物
質１６を発煙セしめ、この煙を発煙容器１２の環孔１４
より噴出せしめることが出来る。

〈発明の効果〉 本発明に係る着火加熱装置は上述の如く、発熱容器と加
熱容器とが発熱容器の底板を介して完全に分離されてい
るので、加水発熱剤の発熱が加熱剤或いは補助着火剤に
直接伝達されず、該発熱容器の底板を介して伝達される
ので、これ等の加熱剤或いは補助着火剤の着火燃焼を遅
らせることが出来、これによって発熱容器に注水した時
間から発煙する迄の時間を長くすることが出来、発煙装
置を使用する者が時間を持ってゆっくりと避難すること
が出来、かつ加熱剤或いは補助着火剤を発熱容器に注入
された水から保護し、水による着火不良のトラブルを防
止することが出来る特徴を有している。

更に発熱容器と加熱容器とを夫々種類の異なる金属で構
成したり、或いはこれ等の容器の肉厚を変化させた場合
には加熱剤或いは補助着火剤の着火を更に遅延せしめる
ことも可能である等の効果も有している。

更にこの着火加熱装置を発煙性物質を収容した発煙容器
に装着して構成した場合には、加熱容器の周りに充填さ
れた発煙性物質をこの加熱容器によって全体に亘って均
一に加熱して効率良く発煙せしめることが出来る特徴を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る装置の全体を示す一部断面説明図
、第２図はその構成部品を示す斜視説明図、第３図はそ
の要部の実施例を示す断面説明図、第４図は従来例を示
す斜視図である。 ｌは発煙容器、２は着火薬、３は発熱容器、５゜６は凹
所、７は加水発熱剤、８．ＩＯは通気孔、９は加熱容器
、１１はスティック状加熱剤、Ｉｌａは補助着火剤、１
２は発煙容器、１４は埋孔、１６は発煙性物質、１８は
スポイト、１９は水である。 特許出願人　　旭化成工業株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）水を加えると発熱する加水発熱剤を収容した発熱
   容器に該加水発熱剤の発熱により着火燃焼し得る加熱剤
   を収容した加熱容器を隣接させて構成した着火加熱装置
   に於いて、前記発熱容器と加熱容器とを発熱容器の底板
   を介して完全に分離させたことを特徴とした着火加熱装
   置。
2. （２）殺虫剤、殺菌剤、芳香剤、消臭剤等の発煙性物質
   を収容した発煙容器内に請求項（１）記載の着火加熱装
   置を装着して構成したことを特徴とした発煙装置。