JP2597607B2 - 発煙装置 - Google Patents

発煙装置

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JP2597607B2
JP2597607B2 JP62273282A JP27328287A JP2597607B2 JP 2597607 B2 JP2597607 B2 JP 2597607B2 JP 62273282 A JP62273282 A JP 62273282A JP 27328287 A JP27328287 A JP 27328287A JP 2597607 B2 JP2597607 B2 JP 2597607B2
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正弘 島田
清造 田中
光治 岡
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三光化学工業株式会社
エス.シー.ジヨンソン アンド サン,インコーポレーテツド
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、病害虫駆除性物質例えば殺虫剤、殺菌剤、
忌避剤や芳香剤、消臭剤、煙幕剤、信号筒用発煙剤等の
発煙性物質を、極く少量の水を使って安全かつ確実に発
煙させるための装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に病害虫駆除性物質等の燻煙化装置としては、有
効成分と発熱剤を混合して容器缶や紙袋等に収納し、こ
れをマッチ薬や電気等によって着火発煙させることが行
なわれ、家庭、倉庫、農業ハウス等の防害虫防除に広く
利用されている。
中でもマッチ薬による着火方法がその大部分を占めて
いるが、このような直接加熱方法では着火時の発焔によ
り火災を引き起す危険があり、危害予防に対する対策が
万全とは言い難い。
そこで、CaO等の加水反応熱を利用した間接加熱方法
も提案されているが、有効成分の揮発、発煙化に必要な
熱源を上記反応熱に依存しているために、多量のCaOを
必要とするうえに、添加する水の量に過不足が生じやす
く、使用者がその発熱状態を適正にコントロールして良
好な発煙状態を得るのが困難であり、使用場所によって
は水が得られ難い場合もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、
使用者が水の添加量やその入手に煩わされることなく、
装置に付随する極く少量の水を使って、安全かつ確実に
良好な発煙状態が得られる発煙装置を提供することを目
的とする。
発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 上記した目的を達成するため、本発明の発煙装置は、
発煙剤を収容した容器本体と、水を加えると発熱する物
質(以下、「加水発熱剤」という。)を収容した発熱用
容器とを、該発熱用容器を内側にして組み合わせ、前記
加水発熱剤と発煙剤との間に着火薬を介装すると共に、
前記加水発熱剤の発熱に必要な量の水を供給する手段を
備え、前記加水発熱剤への給水、発熱により前記着火薬
が燃焼し、これにより前記発煙剤が加熱されて発煙化が
開始するようにした構成を採用した。
〔実施例〕 第1図において、1はアルミ缶などからなる容器本体
であって、底部に断熱材2が敷設され、内部に発煙剤3
が充填、収容されている。4は複数の噴煙孔4aを有する
蓋であり、その内面にはガラスウールなどのフィルタ5
が設けられている。6は銅やアルミニウムなどの熱伝導
率の高い金属材からなる発熱用容器で、底部に小径の筒
体7が突出して形成されている。この発熱用容器6は、
開口部周縁に設けられた鍔部6aが蓋4と一体に形成さ
れ、その底部は上記筒体7と共に発煙剤3に埋設されて
いる。8は発熱用容器6に充填収容された水を加えると
発熱する物質(以下、「加水発熱剤」という。)であっ
て、筒体7に収容された着火薬9と一部接触すると共
に、着火薬9に突設したアンテナ状の着火棒9aが加水発
熱剤8の充填層内にのびている。10は加水発熱剤8の上
に装着された吸水材であって、天然繊維である脱脂綿や
合成繊維製の不織布、あるいはこれらの混紡品であっ
て、過度の保水性およびシール性をもつものが好適に使
用される。11は合成樹脂製フィルムやアルミホイルなど
からなる防湿フィルムであって、気密性がよく使用時に
針先などで容易に破けるものが使用される。12は加水発
熱剤8の加水発熱に必要な水を供給するための注水容器
で、合成樹脂製のスポイトや折詰などに使用されるショ
ウ油差しの如く、栓付きのものが好適である。
本発明で使用する発煙剤3には、煙幕や信号筒用発煙
剤のように発煙反応を利用した発煙物質、殺虫剤、殺菌
剤等の病害虫駆除性物質や忌避剤、芳香剤、消臭剤等と
加水発熱剤とを組み合わせたいわゆる燻煙組成物が包含
される。発煙反応による発煙剤としては例えば6塩化エ
タン、亜鉛華、亜鉛末などがある。病害虫駆除性物質と
しては、ピレスロイド、DDVP、ベイゴンなどが挙げられ
る。
また、病害虫駆除性物質と組み合わせる加水発煙剤と
しては、低燃焼温度で駆除性物質の熱分解をできるだけ
抑えることが望ましい。この観点から、例えば過塩素酸
アンモン等の過塩素酸塩1重量部に対して0.5〜10重量
部の糖類、炭素粉末等の還元剤および必要に応じて硅藻
土、バーミキュライト等の多孔性付与物質を混合してな
る加水発煙剤が好ましい例として挙げられる。
これらの病害虫駆除性物質と加水発煙剤を組み合わせ
た燻煙組成物の好ましい一例を示せば、次のとおりであ
る。
ゴキブリ駆除用燻煙組成物: DDVP 25重量部 過塩素酸カリ 18重量部 乳 糖 33重量部 硅藻土 24重量部 本発明で使用する加水発熱剤には、CaO、MgO、などの
アルカリ土類金属の酸化物、CaCl2、MgCl2、FeCl2、ZnC
l2などの塩化物、MgSO4、ZnSO4、FeSO4、Al2(SO4
などの硫酸塩、乾燥ミョウバン、弁柄、エチレングリコ
ール、プロピレングリコールなどのグリコール類、グリ
セリン、ポリエチレングリコールなどのポリアルキレン
グリコール類が例示されるが、最も好ましいのはCaOで
ある。
また、加水発熱剤8の加水反応に必要な水の量は、使
用する物質によって異なるが、例えばCaOの場合には加
水発熱剤100重量部に対して10〜60重量部の範囲が適当
である。給水量を変えることにより、加水発熱剤1によ
る発熱温度を150〜450℃の範囲にコントロールすること
ができる。
着火薬9としては上記の温度範囲で燃焼する市販品を
使用することができるが、例えば鉛炭とケイ素鉄を組み
合わせのような無ガス性のものが好ましい。
〔作 用〕
本発明による発煙装置は、第1図に示すように、装置
に付属した注水容器12の先端で防湿フイルム11を突き破
り、器内の水を全量注入する(例えばCaO 6gに対して水
2ml)。水の一部は、吸水材10に保水され残部は重力に
より加水発熱剤8に落下し、加水反応により発熱して15
0〜450℃に昇温する。発熱により生じる水蒸気や熱ガス
は、保水された吸水材10によりシールされ外部への放散
が抑えられる。吸水材10の上部に適宜空間Vを設けてお
くことにより、基体膨張による吸水材10の抜け出しを防
止できる。
この加水反応の発熱昇温により着火薬9の燃焼が開始
する。このとき、着火薬9に着火棒9aを付設しておけ
ば、加水発熱剤層内に温度のムラや勾配があってもその
最高温度地点をいち早く感知し、着火薬9が速やかに燃
焼する。
加水発熱剤8および着火薬9の発熱、燃焼により発煙
剤3中の加熱発煙剤が燃焼し、有効成分が病害虫駆除物
質であれば、その揮発燻煙化が開始し、フィルタ5およ
び噴煙孔4aから外部に放散される。
注水から発煙(燻煙)化までに通常30〜90秒を要する
から、使用者はその場からゆっくり離れることができ、
人体に有害の恐れがあるガスを吸い込む危険から開放さ
れる。
〔他の実施例〕
第2図に示す実施例は、発熱用容器6の底部に穴6bを
設けて、この穴6bに着火薬9を差し込んで、着火薬9が
加水発熱剤8および発煙剤3にほぼ均等に接触するよう
にしたものである。また、第1図の防湿フィルム11およ
び注水容器12の代りに合成樹脂製の計量カップ13を用い
て発熱容器6の密栓をしてある。この場合には、防湿フ
ィルム11が不用意に破けて加水発熱剤8が吸湿する等の
トラブルを未然に防止でき、構造も簡略化され、製造コ
ストを軽減できる。
第3図に示す実施例は、発熱用容器6の底壁部外面に
着火薬9を貼着し、着火薬全体を発煙剤3に埋設したも
のである。なお、注水容器14は球状のスポイトを用いて
いる。この場合には、発熱用容器6の形状が一層簡素化
され、着火薬9が全量発煙剤3と直接接触しているの
で、発煙化を早めることができる。
第4図に示す実施例は、吸水材を加水発熱剤の下層に
置いた例を示している。
すなわち、発熱用容器6′内の一側に隔壁6cを設けて
適宜空間V′を区画形成し、容器底部に敷設した吸水材
10の一側部を上記空間V′に露呈させてある。また、発
熱用容器6′の底部に突設した有底筒体7′の上半部は
剥出しであり、下半部が発煙剤3に埋設され、該筒体
7′に充填した着火薬9の上端部が発熱用容器6′内の
加水発熱剤8と接触している。
本実施例の場合には、吸水材10を加水発熱剤8の下層
においたので、空間V′側から注水することにより直ち
に発熱し、着火薬9の燃焼が開始し、延時時間が短縮さ
れる。
発明の効果 以上説明したように、本発明の発煙装置は、加水発熱
剤およびこれに必要な水の量が、着火薬の燃焼を開始さ
せるだけの極く少量で済み、使用者は装置に備えられた
注水容器などで注水するだけで、安全かつ確実に発煙を
開始させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の発煙装置の一実施例を示す縦断面図、
第2図ないし第4図はそれぞれ本発明の他の実施例を示
す縦断面図である。 1……容器本体、3……発煙剤、6,6′……発熱用容
器、7,7′……筒体、8……加水発熱剤、9……着火
薬、9a……着火棒、10……吸水剤、11……防湿フィル
ム、12,14……注水容器、13……計量カップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 光治 神奈川県高座郡寒川町一之宮1636 三光 化学工業株式会社技術センター内

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発煙剤を収容した容器本体と、水を加える
    と発熱する物質(以下、「加水発熱剤」という。)を収
    容した発熱用容器とを、該発熱用容器を内側にして組み
    合わせ、前記加水発熱剤と発煙剤との間に着火薬を介装
    すると共に、前記加水発熱剤の発熱に必要な量の水を供
    給する手段を備え、前記加水発熱剤への給水、発熱によ
    り前記着火薬が燃焼し、これにより前記発煙剤が加熱さ
    れて発煙化が開始するようにしたことを特徴とする発煙
    装置。
  2. 【請求項2】発煙剤が病害虫駆除性物質と加熱発熱剤と
    からなる燻煙組成物である特許請求の範囲第1項の発煙
    装置。
  3. 【請求項3】発熱用容器の底部に着火薬を収容する筒体
    が形成され、該筒体の少なくとも一部が発煙剤の層中に
    埋設されている特許請求の範囲第1項の発煙装置。
  4. 【請求項4】着火薬から加水発熱剤の層中にのびる着火
    棒が延設されている特許請求の範囲第3項の発煙装置。
  5. 【請求項5】着火薬が発熱用容器の底部外周面に貼着さ
    れて、該貼着部分の少なくとも一部が発煙剤の層中に埋
    設されている特許請求の範囲第1項の発煙装置。
  6. 【請求項6】着火薬が無ガス性のものである特許請求の
    範囲第1項ないし第5項のいずれかの発煙装置。
  7. 【請求項7】発熱用容器における加水発熱剤の上層に吸
    水材が装着されている特許請求の範囲第1項ないし第6
    項のいずれかの発煙装置。
  8. 【請求項8】発熱用容器の開口部に加水発熱剤の加水反
    応に必要な水を供給する手段として計量カップが密栓さ
    れている特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか
    の発煙装置。
  9. 【請求項9】加水反応に必要な水を供給する手段が所定
    量の水を収容するスポイト体である特許請求の範囲第1
    項ないし第7項のいずれかの発煙装置。
  10. 【請求項10】加水発熱剤を収容する発熱用容器内の一
    側に隔壁を設けて適宜空間を区画形成すると共に、発熱
    用容器の底部に吸水材を敷設し、該吸水材の一側部を前
    記空間に露量させてなる特許請求の範囲第1、2、3、
    4、6または9項の発煙装置。
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