JPH026554B2 - - Google Patents

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JPH026554B2
JPH026554B2 JP60261657A JP26165785A JPH026554B2 JP H026554 B2 JPH026554 B2 JP H026554B2 JP 60261657 A JP60261657 A JP 60261657A JP 26165785 A JP26165785 A JP 26165785A JP H026554 B2 JPH026554 B2 JP H026554B2
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JP
Japan
Prior art keywords
presser foot
sewing
presser
operating
cloth
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60261657A
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English (en)
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JPS62120883A (ja
Inventor
Tetsuo Ozawa
Yasuo Sakakibara
Etsuzo Nomura
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP26165785A priority Critical patent/JPS62120883A/ja
Publication of JPS62120883A publication Critical patent/JPS62120883A/ja
Publication of JPH026554B2 publication Critical patent/JPH026554B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明はばね部材の付勢力に基づき布押えを
介して加工布に押え圧力を付与するようにしたミ
シンの布押え装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のこの種の布押え装置においては、縫製途
中で加工布を回転させたり、縫製終了に際して加
工布を脱着したりする場合、作動手段を作動させ
て布押えをばね部材の付勢力に抗して上昇させる
ようになつていた。
(発明が解決しようとする問題点) そのために、前記作動手段としてひざ等により
操作可能な操作体を備えたミシンでは、その操作
体の操作が重くて布押えを上昇させるのに多大な
労力を必要とする問題があり、又、作動手段とし
てソレノイド等の駆動源を備えたミシンにおいて
は、その駆動源に大きな駆動力を有するものが必
要となつて高価になるという問題があつた。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) この発明は前記のような問題点に着目してなさ
れたものであつて、ミシン機枠1に昇降可能に支
持された布押え4と、その布押え4を常には加工
布に向かつて下方に付勢するばね部材5と、その
ばね部材5の付勢力に抗して布押え4を上昇させ
るための作動手段17とを備えたミシンにおい
て、前記ばね部材5に連係され、そのばね部材5
の布押え4に対する押え圧力を駆動手段31の駆
動により調節する調節手段26,27,28,2
9と、この押え圧力を任意に設定するための設定
手段38と、その設定手段38により設定された
押え圧力に基づいて駆動手段31を駆動させると
ともに、縫製途中もしくは縫製終了に際して発生
する指令信号等に応答して前記駆動手段31を駆
動させ、加工布に対する布押え4の押え圧力を解
放もしくは軽減させる制御をする制御手段51と
を備えている。
(作 用) 従つて、この発明のミシンの布押え装置におい
ては、縫製途中で加工布を回転させたり、縫製終
了に際して加工布を脱着したりする場合、駆動手
段の作動により加工布に対する布押え圧力が解放
若しくは軽減された状態になる。そのために、作
動手段としてひざ等により操作可能な操作体を備
えたミシンでは、その操作体の操作が軽くなつて
布押えを疲労なく容易に上昇させることができ、
又、作動手段としてソレノイド等の駆動源を備え
たミシンでは、その駆動源に大きな駆動力を必要
とせず、安価に製作することができる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を第1〜5図に従つ
て詳細に説明する。
さて、この実施例のミシンにおいては、第1図
に示すようにミシン機枠1の頭部に押え棒2が上
下動可能に支持され、その上部には押え棒抱き3
が取着されるとともに、下端には布押え4が装着
されている。押え棒2上にはばね部材としての押
えばね5が配設され、布押え4を常には下方に向
かつて付勢して加工布に対し押え圧力を付与する
ようになつている。押え棒抱き3に近接してミシ
ン機枠1内には第1の回動レバー6が回動可能に
支持され、ばね7の作用により押え棒抱き3と係
合する方向に回動付勢されている。第1の回動レ
バー6に対応してミシン機枠1内には第2の回動
レバー8が回動可能に支持され、その一方のアー
ム部と第1の回動レバー6との間には連結杆9が
介装されるとともに、他方のアーム部には作動杆
10が連結されている。
第1,2図に示すように前記ミシン機枠1の下
部に設けられたオイルパン11にはほぼ棒状の連
係部体12が上下動可能に貫通支持され、その上
部には前記作動杆10が下端にて係合されてい
る。連係部体12の下端近傍においてオイルパン
11の下面には前後一対の支持脚13が突設さ
れ、その両支持脚13間には回動軸14が水平軸
線の回りで回動可能に支持されている。回動軸1
4の前端には正面形ほぼL字状の操作棒15が取
付体16を介して固定され、その下端左側部には
作動手段を構成するひざによつて押圧操作可能な
操作体17が取付けられている。
前記回動軸14の後端には作動部材18が嵌合
され、ねじ19により固定されている。作動部材
18の左右両側部には一対の突片18a,18b
が突出形成され、その右側突片18aの上面に前
記連係部体12が下端にて係合されている。作動
部材18の前部において回動軸14にはばね20
が嵌挿され、その両端が作動部材18とオイルパ
ン11とにそれぞれ掛止されていて、作動部材1
8を第1,2図の時計方向に回動付勢している。
作動部材18の左側突片18bにはストツパねじ
21が調節可能に螺合され、ナツト22により所
定の調節位置に固定されている。
そして、常には第2図に示すように前記ばね2
0の作用に基づきストツパねじ21の先端がオイ
ルパン11の下面に当接して、作動部材18がほ
ぼ水平な原位置に保持され、前記操作体17がひ
ざにより押圧操作された時には、作動部材18が
ばね20の作用に抗して第2図の原位置から反時
計方向に回動され、連係部体12、作動杆10、
第2の回動レバー8、連結杆9、第1の回動レバ
ー6、押え棒抱き3等を介して布押え4が上昇さ
れるようになつている。
第1図に示すように、前記押え棒2の前方にお
いてミシン機枠1の頭部には針棒23が上下動可
能に支持され、その下端には針24が取着されて
いる。そして、ミシン機枠1の下方に設けられた
第4図に示すモータ25の駆動に基づき、図示し
ないミシン主軸が回転された時、この針24が上
下動されて、ミシン機枠1のベツド部内に設けら
れた図示しない糸輪捕捉器との協働により、ベツ
ド上の加工布に縫目が形成されるようになつてい
る。
第1,3図に示すように、前記押え棒2の上方
においてミシン機枠1の頭部内にはラツク26が
左右動可能に支持されている。そのラツク26と
噛合するようにミシン機枠1の頭部内にはピニオ
ン27が回転可能に支持され、その中心にはねじ
孔27aが形成されてる。ピニオン27のねじ孔
27aには調節ねじ28が上下動可能に螺合さ
れ、その一側のキー溝28aに係合したキー29
により回り止めされている。そして、前記押えば
ね5に挿通したピン30の頭部がこの調節ねじ2
8の下端に当接されている。
このようにして、ラツク26、ピニオン27、
調節ねじ28、キー29及びピン30により、ば
ね部材5の布押え4に対する押え圧力を調節する
調節手段を構成している。
前記ラツク26に対応してミシン機枠1の頭部
内には駆動手段を構成するサーボソレノイド31
が配設され、そのアーマチヤ32の先端がラツク
26の右端部に固定されている。そして、このサ
ーボソレノイド31のアーマチヤ32が突出動作
された時には、ラツク26及びピニオン27を介
して調節ねじ28が下方に移動され、押えばね5
が圧縮されて布押え4を介して加工布に所定の押
え圧力が付与され、又、サーボソレノイド31の
アーマチヤ32が没入動作された時には、ラツク
26及びピニオン27を介して調節ねじ28が上
方に移動され、押えばね5が伸長されて加工布に
対する布押え4の押え圧力が軽減若しくは解放さ
れるようになつている。
前記ラツク26に対応してミシン機枠1の頭部
内には検出器としてのポテンシヨメータ33が配
設され、その作動軸34の先端にはラツク26に
噛合するピニオン35が固定されている。そし
て、前記サーボソレノイド31のアーマチヤ32
の突出又は没入動作に伴い、加工布に対する布押
え4の押え圧力が変更される時、前記ラツク26
の左右動によりピニオン35を介してポテンシヨ
メータ33の作動軸34が回動され、そのポテン
シヨメータ34から前記アーマチヤ32の運動量
に応じた検出信号が出力されるようになつてい
る。
第1図に示すように、前記ミシン機枠1の下方
には前踏みスイツチ71及び後踏みスイツチ72
(第4図参照)を備えた足踏み操作可能な操作ペ
ダル36が配置されている。そして、この操作ペ
ダル36の後部36a側が踏み込まれて前踏みス
イツチ71がONされた時に、その踏み込み量に
応じた速度にて前記モータ25を回転駆動させる
ための起動信号が出力され、その踏み込みの後に
操作ペダル36が中立状態に戻されて前踏みスイ
ツチ71がOFFされた時には、前記モータ25
の回転を止めて針24を針板より下方に下死点に
停止させるための信号が出力され、さらに、その
後の操作ペダル36の前部36b側の後踏みによ
つて前記後踏みスイツチ72がONされた時に
は、モータ25を若干回転させて糸切りを行つた
後、針24を針板より上方の上死点に停止させる
ための信号が出力されるようになつている。
第1図に示すように、前記ミシン機枠1の下部
には操作ボツクス37が配設されてる。その操作
ボツクス37にはばね部材5の布押え4に対する
押え圧力を設定する設定手段としての可変抵抗器
等よりなる第1押え圧力設定器38が設けられ、
縫製運転に際して前記サーボソレノイド31のア
ーマチヤ32の突出動作により、布押え4を介し
て加工布に付与される押えばね5の押え圧力を、
加工布の厚み等に応じて予め設定できるようにな
つている。又、操作ボツクス37には可変抵抗器
等よりなる第2押え圧力設定器39が設けられ、
縫製途中において加工布を回転させながらカーブ
縫等を行う際に、前記サーボソレノイド31のア
ーマチヤ32の没入動作により、加工布に対する
布押え4の押え圧力が軽減される場合の軽減押え
圧力を、加工布の厚み等に応じて予め設定できる
ようになつている。
第1図に示すように、前記操作体17の左側近
傍において、オイルパン11の下面には前後一対
の支持脚40が突設され、その両支持脚40間に
は回動軸41が水平軸線の周りで回動可能に支持
されている。回動軸41の前端には作動部材42
が嵌合固定され、その一側には作動突起42aが
突出形成されている。作動部材42の下部には操
作レバー43が突設され、この操作レバー43を
ひざにより操作して作動部材42を左方へ回動さ
せ得るようになつている。
前記作動部材42の作動突起42aに対応し
て、ミシン機枠1の下部には操作スイツチ44が
配設されている。そして、縫製途中において加工
布を回転させながらカーブ縫い等を行うのに際
し、前記操作レバー43の操作に基づき作動部材
42が左方に回動された時には、操作スイツチ4
4が閉成されて、その操作スイツチ44から前記
サーボソレノイド31を作動させるための指令信
号が出力されるようになつている。
次に、前記のように構成されたミシンにおい
て、主としてサーボソレノイド31を作動制御す
るための制御回路の構成を第4図に従つて説明す
ると、中央処理装置(CPU)51には、リード
オンリーメモリ(ROM)52及びランダムアク
セスメモリ(RAM)53が接続されている。
ROM52にはミシン全体を制御するためのプ
ログラム等が記憶され、RAM53には前記サー
ボソレノイド31のアーマチヤ32の運動量に対
応したポテンシヨメータ33の作動量、押えばね
5の押え圧力に対応したサーボソレノイド31の
作動量等が記憶されている。
又、前記CPU51にはポテンシヨメータ33、
第1押え圧力設定器38、第2押え圧力設定器3
9、操作スイツチ44、図示しないミシン主軸の
端部に設けられミシン主軸の回転に伴い針上信号
及び針下信号を出力する針位置検出器70、操作
ペダル36の前踏みスイツチ71、後踏みスイツ
チ72が入力インターフエース54を介して接続
され、それらからの各種信号がCPU51に入力
されるようになつている。さらに、CPU51に
はサーボソレノイド31及びモータ25が出力イ
ンターフエース55及びドライバ56,57を介
して接続され、CPU51からサーボソレノイド
31及びモータ25に駆動若しくは停止信号が出
力されるようになつている。
次に、前記のように構成されたミシンの作用を
説明する。
さて、このミシンにおいて、例えば加工布の表
面にワツペン等の布片を縫い付ける等の縫製を行
う場合には、ミシンの電源を投入すると、第5図
のフローチヤートに示されたプログラムがCPU
51の制御のもとで開始され、まずCPU51は
ステツプS1においてサーボソレノイド31に指
令信号を出力し、そのアーマチヤ32を没入動作
させて、布押え4に対する押えばね5の圧力を解
放させる。従つて、この状態で操作体17をひざ
にて押圧操作することにより、布押え4を軽く上
昇させることができ、縫製開始に際しての加工布
の位置決めを容易に行うことができる。
次のステツプS2においては操作ペダル36の
操作が待たれ、その操作ペダル36の後部36a
側の前踏み操作により前記前踏みスイツチ71が
ONされてCPU51に起動信号が入力されると、
プログラムがステツプS3に進行する。ステツプ
S3においてはサーボソレノイド31に指令信号
が出力されてそのアーマチヤ32が突出動作さ
れ、前記第1押え圧力設定器38により予め設定
された押えばね5の強い押え圧力が、布押え4を
介して加工布に付与される。この状態で次のステ
ツプS4においてモータ25が前記操作ペダル3
6の前踏み込み量に応じた回転速度で起動され
て、ミシンの縫製運転が開始される。
そして、次のステツプS5においては操作スイ
ツチ44がONされたか否かが判別され、操作レ
バー43のひざにより操作に基づき操作スイツチ
44がONされた場合には、ステツプS6に進行し
てサーボソレノイド31に指令信号が出力され、
そのアーマチヤ32の没入動作により、加工布に
対する押えばね5の押え圧力が前記第2押え圧力
設定器39にて予め設定された弱い圧力まで軽減
される。従つて、この状態で加工布を回転させな
がら縫製を続行して、カーブ縫いを容易に行うこ
とができる。次のステツプS7においては操作ス
イツチ44の再度のONを待ち、その操作スイツ
チ44のONと同時にステツプS8に進行してサー
ボソレノイド31のアーマチヤ32が突出動作さ
れ、加工布に対して押えばね5の強い押え圧力が
付与される。
このステツプS8の動作の後、あるいは前記ス
テツプS5において操作スイツチ44がONされな
い場合、CPU51はステツプS9において操作ペ
ダル36の前踏みスイツチ71のOFFを待ち、
操作ペダル36が前踏み込み状態から中立状態に
戻されると、モータ25の回転が止められて針2
4が下死点に停止され、次のステツプS10に進行
する。このステツプS10において前記針位置検出
器70からの針下信号により針24の針下位置が
確認されると、次のステツプS11にて前記後踏み
ステツチ72の操作が判別される。そして、前記
操作ペダル36の前部36b側が後踏み操作され
ない場合には、前記ステツプS1に戻つてサーボ
ソレノイド31のアーマチヤ32が没入動作さ
れ、加工布に対する押えばね5の押え圧力が解放
され、この状態で次のステツプS2にて操作ペダ
ル36の前踏み込み操作を待つ。従つて、この押
え圧力解放状態で操作体17の押圧操作により布
押え4を軽く上昇させることができ、縫製途中で
加工布及びワツペン等の布片を回転させて、布片
の別の端縁に沿つた縫製を続行することができ
る。
一方、前記ステツプS11の判別において、操作
ペダル36の前部36b側の後踏み込み操作に基
づき前記後踏みスイツチ72がONされると、次
のステツプS12でモータ25が若干回転されて糸
切りが行われた後、針24が上死点に停止され
る。次のステツプS13において前記針位置検出器
70からの針上信号により針24が上死点に停止
されたことが確認されると、ステツプS14に進行
してサーボソレノイド31のアーマチヤ32が没
入動作され、加工布に対する押えばね5の押え圧
力が解放される。従つて、この状態で操作体17
の押圧操作により布押え4を軽く上昇させること
ができ、縫製終了に際しての加工布の取り外し及
び新しい加工布の位置決めを容易に行うことがで
きる。
そして、次のステツプS15においては操作ペダ
ル36が前踏み込みされたか否かが判別され、そ
の操作ペダル36の前踏み込みに伴い前踏みステ
ツチ71がONされて縫製運転が再開される場合
には、ステツプS15から前記ステツプS3に戻つ
て、サーボソレノイド18の作動に基づき加工布
に押え圧力が付与され、又、ステツプS15にて操
作ペダル36が前踏み込みされない場合には、そ
れを確認してミシンの運転が終了する。
(別の実施例) 次に、この発明の別の実施例を第6〜9図に従
つて説明する。
さて、この実施例はプレイバツクミシンに具体
化したものであつて、第6図に示すように操作ボ
ツクス37の前面に、複数のランプ付きキーより
なるキー群61が設けられている。そのキー群6
1中で、記憶キー62は試縫作業に際して、試縫
モードの設定及び全データの転送のために操作さ
れる。覚え込みキー63は試縫作業に際して、加
工布の各縫製部位における縫製データ等の記憶の
ために操作される。再生キー64は再生縫作業に
際して、再生縫モードの設定のために操作され
る。又、4個のパターンキー65は試縫作業及び
再生縫い作業に際して、異なつた縫製パターンの
選択指定のために択一的に操作される。
又、この実施例においては第7図に示すよう
に、CPU51の入力側に、前記実施例で述べた
ポテンシヨメータ33、第1押え圧力設定器3
8、第2押え圧力設定器39、操作スイツチ4
4、針位置検出器70及び操作ペダル36の前踏
みスイツチ71、後踏みスイツチ72のほかに、
前記キー群61が入力インターフエース54を介
して接続されている。又、CPU51は縫製運転
中におけるミシン主軸の回転に伴う前記針位置検
出器70からの針上信号又は針下信号のいずれか
に基づいて縫製針数をカウントする針数カウンタ
66を備えている。さらに、この実施例のRAM
53には、試縫作業に際し加工布の各縫製部位の
縫製に伴つて発生する針数及び送りピツチ等より
なる縫製データや、前記操作スイツチ44の開閉
等に伴い第1及び第2押え圧力設定器38,39
の設定値に基づき布押え4の押え圧力を付与、軽
減もしくは解除させる圧力変化データ等を記憶す
るための記憶領域が設けられている。
次に、前記のように構成されたプレイバツクミ
シンの作用を説明する。
さて、このミシンにおいて、例えば第8図に示
すように加工布W1の表面にポケツト等の布片W
2を縫い付けるために試縫作業を行う場合には、
電源の没入後に記憶キー62を操作して記憶モー
ドを設定するとともに、パターンキー65を選択
操作して1つの縫製パターンを指定すると、前述
した第5図のフローチヤートに示すプログラムが
CPU51の制御のもとで実行される。そして、
第8図に示す布片W2上の縫製開始ポイントP1
から第1カーブポイントP2を経てコーナポイン
トP3まで縫製が行われて針下停止された状態
で、覚え込みキー63が操作されると、ポイント
P1からP3までの縫製部位における縫製データ
及び押え圧力の変化データがRAM53のワーキ
ングエリアに記憶される。その後、コーナポイン
トP3から第2カーブポイントP4を経て縫製終
了ポイントP5まで縫製が行われて針上停止され
た状態で、記憶キー62が操作されると、ポイン
トP3からP5までの縫製部位における縫製デー
タ及び押え圧力の変化データがRAM53のワー
キングエリアに記憶された後、そのワーキングエ
リアの全データが指定縫製パターンに対応する記
憶領域に転送されて、試縫動作が終了する。
次に、前記試縫作業に続いて再生縫作業を行う
場合には、ミシンの電源没入に伴い、第9図のフ
ローチヤートに示されたプログラムがCPU51
の制御のもとで開始され、まずCPU51はステ
ツプS16において再生キー64のONを待ち、そ
再生キー64がONされるとステツプS17に進行
して縫製パターンの指定を待つ。パターンキー6
5の選択操作により1つの縫製パターンが指定さ
れると、CPU51はステツプS18においてRAM
53の記憶領域から前記指定縫製パターンと対応
する記憶データを読み出す。
次のステツプS19からステツプS22までは、前
述した第5図に示すフローチヤートのステツプ
S1からステツプS4までの動作と同様のプログラ
ムが実行され、サーボソレノイド31の作動によ
り押え圧力が解放された状態で操作体17の操作
により布押えを昇降させて、加工布W1及び布片
W2の縫製開始ポイントP1を針落下点に位置決
めした後、操作ペダル36の後部36a側の前踏
み込み操作に伴い、サーボソレノイド31の作動
により強い押え圧力が付与され、この状態でモー
タ25の起動により縫製運転が開始される。次の
ステツプS23においては、針数カウンタ66によ
り1針ごとの針数が検出されて針数のカウントが
行われ、プログラムが次のステツプS24に進行す
る。
このステツプS24においては、読み出しデータ
中に押え圧力を軽減させる指令信号があるか否か
が判別され、指令信号がある場合には、ステツプ
S25に進行して、サーボソレノイド31の作動に
より押え圧力が軽減される。次のステツプS26に
おいては、読み出しデータ中から押え圧力復元用
の指令信号を待ち、その指令信号と同時にステツ
プS25において、サーボソレノイド31の作動に
より押え圧力が付与状態に復元された後、次のス
テツプS28に進行する。従つて、第8図に示す加
工布W1及び布片W2の再生縫い作業において、
第1カーブポイントP2に差し掛つた場合には、
押え圧力が自動的に軽減されてカーブ縫いを容易
に行うことができる。なお、前記ステツプS24の
判別において、指令信号なしの場合には、プログ
ラムがステツプS25〜S27を迂回してステツプS28
に進行する。
このステツプS28においては、前記針数カウン
タ66によつてカウントされた一縫製部位の縫製
針数が記憶針数と一致するか否かが判別され、両
針数が一致して第8図に示す布片W2上のコーナ
ポイントP3までの縫製が行われると、プログラ
ムがステツプS29に進行して針24が下死点にて
停止され、この状態で次のステツプS30において
パターンが終了であるか否かが判別される。前記
のようにコーナポイントP3で針下停止されてい
る場合には、パターンの途中であるため、プログ
ラムがステツプS30からステツプS19に戻つて、
サーボソレノイド31の作動により押え圧力が解
放される。従つて、この状態で操作体17の操作
により布押え4を上昇させながら、前記コーナポ
イントP3を中心にして加工布W1及び布片W2
を回転させることができ、その後、ステツプS20
において操作ペダル36の後部36a側を前踏み
することにより、プログラムがステツプS21,
S22……と進行して、布片W2上のコーナポイン
トP3から第2カーブポイントP4を経て縫製終
了ポイントP5に至る縫製を行うことができる。
このように縫製が行われ、ステツプS29におい
て針下停止された後、ステツプS30においてパタ
ーンの終了が判別されると、プログラムがステツ
プS31に進行して糸切りが行われる。その後、ス
テツプS32において針24が上死点で停止される
のを待ち、その針上停止と同時にステツプS33に
進行して、サーボソレノイド31の作動により押
え圧力が解放され、再生縫運転が終了する。
なお、この発明は各実施例の構成に限定される
ものではなく、例えば布押えを昇降させるための
作動手段として、前記各実施例のひざ操作可能な
操作体に代えてサーボソレノイド等の駆動装置を
設け、その駆動装置の駆動に伴い布押えが昇降さ
れるように構成する等、この発明の趣旨から逸脱
しない範囲で各部の構成を任意に変更して具体化
することも可能である。
発明の効果 以上詳述したようにこの発明においては、縫製
途中で加工布を回転させたり、縫製終了に際して
加工布を脱着したりする場合、駆動手段の作動に
より加工布に対する布押え圧力が解放もしくは軽
減された状態になる。そのために、作動手段とし
てひざ等により操作可能な操作体を備えたミシン
では、その操作体の操作が軽くなつて布押えを疲
労なく容易に上昇させることができ、又、作動手
段としてソレノイド等の駆動源を備えたミシンで
は、その駆動源に大きな駆動力を必要とせず、安
価に製作することができる。
また、設定手段により設定された押え圧力に基
づいて駆動手段が駆動され、調節手段による押え
圧力の調節が自動的に行われるため、押え圧力の
設定を容易かつ迅速に行うことができる。
さらに、一つの駆動手段で押え圧力を設定、軽
減できるように構成したため、布押え装置の部品
点数が少なくすることができ、又小型のものとす
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化したミシンの一実施
例を示す部分斜視図、第2図はその布押えを昇降
させるための作動構成を拡大して示す部分断面
図、第3図は布押えに対する押え圧力の加減構成
を拡大して示す部分断面図、第4図はサーボソレ
ノイド及びモータを作動制御するための制御回路
図、第5図はミシンの縫製動作を示すフローチヤ
ート、第6図はこの発明の別の実施例を示す操作
ボツクスの正面図、第7図はその別の実施例にお
いてCPUの入力側の接続構成を部分的に示す制
御回路図、第8図は加工布上にポケツト等の布片
を縫付ける縫製の一例を示す部分平面図、第9図
はその加工布上に布片を縫付ける際の再生縫い作
業の動作を示すフローチヤートである。 1……ミシン機枠、4……布押え、5……押え
ばね、17……作動手段を構成する操作体、31
……駆動手段を構成するサーボソレノイド、51
……制御手段を構成するCPU。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ミシン機枠1に昇降可能に支持された布押え
    4と、 その布押え4を常には加工布に向かつて下方に
    付勢するばね部材5と、 そのばね部材5の付勢力に抗して布押え4を上
    昇させるための作動手段17とを備えたミシンに
    おいて、 前記ばね部材5に連係され、そのばね部材5の
    布押え4に対する押え圧力を駆動手段31の駆動
    により調節する調節手段26,27,28,29
    と、 この押え圧力を任意に設定するための設定手段
    38と、 その設定手段38により設定された押え圧力に
    基づいて駆動手段31を駆動させるとともに、縫
    製途中もしくは縫製終了に際して発生する指令信
    号等に応答して前記駆動手段31を駆動させ、加
    工布に対する布押え4の押え圧力を解放もしくは
    軽減させる制御をする制御手段51と から構成したことを特徴とするミシンの布押え装
    置。
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JPS6182788A (ja) * 1984-09-29 1986-04-26 ジューキ株式会社 ミシンの布押え圧調節機構

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