JPH0262563A - 導電ブラシ帯電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 導電性繊維を植毛して形成され、電子写真記録プロセス
における被帯電体の帯電用に使用される導電ブラシ帯電
器に関し、 従来のブラシ帯電時に見られる筋状の帯電むらの発生を
防止することを目的とし、 導電性繊維を植毛して形成され、電子写真プロセスにお
ける被帯電体の帯電用に使用される導電ブラシ帯電器に
おいて、前記導電性繊維を、前記被帯電体の移動方向と
ほぼ直角方向にループを形成するように植毛した構成と
する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、導電性繊維を植毛して形成され、電子写真プ
ロセスにおける被帯電体の帯電用に使用される導電ブラ
シ帯電器に関する。

電子写真記録プロセスは、レーザプリンタ、複写機等に
広く実用化されている。この記録方式は、感光ドラム等
の感光体を記録媒体に用い、帯電、画像露光、現像、転
写、定着、除電、クリーニングの工程で記録が行われる
。帯電工程は、画像露光による潜像形成に先立って感光
体を一様に帯電する工程で、一般にはコロナ帯電器が使
用されている。このコロナ帯電器は、数ＫＶの高電圧を
コロナワイヤに印加するものであるため、５〜１０ＫＶ
の高圧電源が必要であるとともに、湿度、粉塵等の影響
を受は易いため、信頼性が低いという欠点がある。また
、・コロナ放電時に発生するイオンは、臭気を発生する
とともに、感光体の特性劣化を速めるという不具合があ
る。更に、近年オゾンの人体への有害性が問題となって
いる。

最近、上記の問題点を解決できるものとして、コロナ帯
電器の代わりに、導電性の繊維を植毛した導電ブラシ帯
電器を感光体に接触させて帯電する導電ブラシ帯電方式
が注目されている。

〔従来の技術〕

第３図は従来の導電ブラシ帯電器を用いた導電ブラシ帯
電方式を示す斜視図で、図中、１は被帯電体（感光ドラ
ム）、２は導電ブラシ帯電器、３は導電ブラシ帯電器２
に電圧を印加する電源である。

導電ブラシ帯電器２は、第４図に詳すように、アルミニ
ウム等の導電性材料で形成された導電性基板４上に、導
電性繊維７を織って作った導電ブラシ６を、導電性接着
剤５により固定して構成され、被帯電体ｌに導電ブラシ
６の先端を接触させて配置されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

導電ブラシ６は、−船釣には、先端が切断され独立した
導電性繊維を基布に折り込んだものを使用している。そ
のため、導電ブラシ６は、腰が弱（、長時間使用すると
、へたりを生じて均一な帯電ができなくなったり、へた
りにより毛が折れて脱落することがあった。

この問題を解決するために、第５図に示すように、導電
性繊維９をループ状に基布に織り込んで導電ブラシ８を
形成することで、導電性繊維のへたりを防止する提案が
されている。

しかし、これらの従来方式では、筋状の帯電むらが発生
する。これは、導電ブラシが被帯電体に接触している部
分のみ帯電し、完全に被帯電体の全面積をカバーできな
いためである。この帯電むらは、先端が切断され独立し
た導電性繊維を用いる第４図の場合に比較的顕著に現れ
る。そして、導電性繊維をループ状に植毛した第５図の
場合でも、従来無造作に植毛しているため、ややもする
と筋状の帯電むらが発生していた。

本発明は従来ブラシ帯電時に見られる筋状の帯電むらの
発生を防止できる導電ブラシ帯電器を提供することを目
的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明では、導電性繊維を
植毛して形成され、電子写真記録プロセスにおける被帯
電体の帯電用に使用される導電ブラシ帯電器において、
前記導電性繊維を、前記被帯電体の移動方向とほぼ直角
方向にループを形成するように植毛した構成とする。

〔作用〕

従来、導電ブラシの先端が切断されている場合は、該導
電ブラシの先端が被帯電体に点接触しているため、筋状
の帯電むらが発生した。また、導電性繊維をループ状に
基布に織り込んで導電ブラシを形成する方式の場合でも
、無造作に植毛されているため、被帯電体に線接触はす
るものの、部分的に被帯電体の移動方向と平行方向に線
接触するものがあり、ややもすると前者の先端が切断さ
れた導電ブラシを用いた場合と同様に筋状の帯電むらが
発生することがあった。

これに対し、本発明では、導電性繊維が被帯電体の移動
方向とほぼ直角方向にループを形成するように植毛され
ているため、導電性繊維と被帯電体は、常に被帯電体の
移動方向と直角方向の線接触をし、従来問題となってい
た筋状の帯電むらは発生しない。

〔実施例〕

以下、第１図及び第２図に関連して本発明の詳細な説明
する。

第１図は本発明に係る導電ブラシ帯電器の構造、配置説
明図で、図中、１０は導電ブラシ帯電器である。

導電ブラシ帯電器１０は、導電性基板１１上に、導電性
繊維１２が被帯電体１の移動方向とほぼ直角方向（第１
図の左右方向）にループを形成するように植毛された導
電ブラシ１３を、導電性接着剤１４により固定して構成
され、被帯電体１に導電ブラシ１３の先端を接触させて
配置されている。

第２図は導電性繊維１２の織布要領説明図で、実線、点
線、−点破線及び二点破線で示す４本の繊維が交互に植
毛されている。導電ブラシ帯電器ＩＯには図示しない電
源より電圧が印加されるが、被帯電体（感光ドラム〉　
■の表面の有機感光体の帯電特性はマイナスであるため
、導電ブラシ帯電器ＩＯには、例えば−ＩＫＶの電圧が
印加される。導電性繊維１２には、例えばレーヨン繊維
内にカーボン粒子を一様に分散することで導電性を付与
したもの　（ユニチカ製「レッグ」）が使用され、繊維
の太さは１０−１５μｍで、繊維の抵抗値は繊維１本当
り１０３Ωに選ばれている。また、この導電性繊維１２
は、カネボウ製の「ベルトロン」　（導電性ナイロン）
を用いても良い。導電ブラシ１３は、長さ１２霞■のこ
れらの導電性繊維を、織り込み部分の密度１５５本／龍
２で植毛して構成され、導電ブラシ帯電器１０の幅は１
５龍である。

このような構成の導電ブラシ帯電器１ｏを使用すること
により、従来問題となっている帯電むらを防止すること
ができた。この効果は、前述したように、導電性繊維１
２が被帯電体１の移動方向とほぼ直角方向にループを形
成するように植毛されていて、導電性繊維１２と被帯電
体ｌが常に被帯電体１の移動方向と直角方向に線接触を
することにより得られるものである。

なお、導電性基板１１の幅の１　／　ｎの幅の１本の導
電ブラシ１３を、長手方向の位相をそれぞれずらして導
電性基板１１に接着して導電ブラシ帯電器を構成するよ
うにすると、−層効果的である。

また、図示を省略したが、前述と同様の導電ブラシを、
アルミニウムの円筒又は円柱に導電性接着剤で張り付け
て導電ブラシ帯電器を構成しても良いが、この場合は動
力伝達系により該導電ブラシ帯電器を被帯電体上で回転
させて使用する。この場合は前述と同様に筋状の帯電む
らを防止できる外に、帯電効率を改善することができる
。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、導電性繊維を被帯
電体の移動方向とほぼ直角方向にループを形成するよう
に植毛することによって、導電性繊維と被帯電体は、常
に被帯電体の移動方向と直角方向の線接触をするため、
従来のブラシ帯電時に見られる筋状の帯電むらを防止す
ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の導電ブラシ帯電器の構造、配
置説明図、 第２図は本発明の実施例の導電性繊維の織布要領説明図
、 第３図は従来の導電ブラシ帯電器を用いた導電ブラシ帯
電方式を示す斜視図、 第４図は第３図の導電ブラシ帯電器の構造を示す断面図
、 第５図は従来の導電ブラシ帯電器の他の例を示す断面図
で、 図中、 ■は被帯電体（感光ドラム）、 １０は導電ブラシ帯電器、 １１は導電性基板、 １２は導電性繊維、 １３は導電ブラシである。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 導電性繊維（１２）を植毛して形成され、電子写真記録
   プロセスにおける被帯電体（１）の帯電用に使用される
   導電ブラシ帯電器において、前記導電性繊維（１２）を
   、前記被帯電体（１）の移動方向とほぼ直角方向にルー
   プを形成するように植毛したことを特徴とする導電ブラ
   シ帯電器。