JPH0250725B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は炊飯兼用保温器等の電気調理器に関す
るものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の電気調理器においては、カシメ
金具とセンサーの位置は筒状の外鍋の周囲方向に
対して、それぞれ異つた位置に固定されているも
のが一般的であつた。

しかし、この構成では、側面ヒータを固定する
カシメ金具と、センサーを固定するセンサー取付
台は、外鍋にそれぞれ別の締結部品で固定しなけ
ればならず、作業性も悪く、部品点数も増え、コ
スト高であり、しかも、側面ヒータとセンサーの
外鍋の高さ方向における間隔に差異が発生し易
く、その結果、検知精度が悪く安定した温度制御
をすることが困難であるという問題があつた。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題を解消し、作業
性、および性能の向上とコストダウンをはかつた
電気調理器を提供するものである。

発明の構成 本発明の電気調理器は、有底筒状の内鍋と、こ
の内鍋に対して空隙を有した外鍋と、前記内鍋に
接触し内鍋内部温度を検知制御するセンサーと、
このセンサーを固定し熱絶縁性の材料よりなるセ
ンサー取付台と、前記外鍋の外周に捲着された加
熱用の側面ヒータと、この側面ヒータを固定する
カシメ金具と、前記外鍋とセンサー取付台とカシ
メ金具を固定する締結部品とにより構成したもの
である。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に
ついて説明する。

第１図〜第３図において、１は外鍋、２はこの
外鍋１の外周部に捲着された加熱用の側面ヒー
タ、３は側面ヒータ２を固定するためのカシメ金
具で、外鍋１の外周部に設けられている。４は熱
絶縁性材料よりなるセンサー取付台であり、締結
部品５により外鍋１の外周部にカシメ金具３では
さんだ状態で固定されている。６は温度制御用の
センサーであり、センサー取付台４とは着脱可能
となつている。７はセンサーリード線で、センサ
ー取付台４により固定されている。８は外鍋１の
内面に空隙を有して着脱自在に備えられた内鍋で
ある。

上記構成において取付方法について説明する
と、まず、センサー６をセンサー取付台４に装着
し固定する。つづいてセンサーリード線７をセン
サー取付台４に固定する。次にセンサー６の取り
付けられたセンサー取付台４を、カシメ金具３と
仮固定する。仮固定したセンサー取付台４とカシ
メ金具３を、外鍋１に設けられた穴に、締結部品
５により外鍋１の外周部に固定する。最後に側面
ヒータ２を外鍋１の外周に捲着し、カシメ金具３
で側面ヒータ２を固定する。

このようにセンサー取付台と側面ヒータ２をカ
シメ金具３で固定しているので、取付作業が合理
化できるとともに、側面ヒータ２とセンサー６の
距離を一定にすることができるセンサー６の検知
精度が高まる。またセンサー取付台４は熱絶縁性
材料で形成しているので、側面ヒータ２の熱がセ
ンサー６に直接伝わりにくく検知精度をさらに向
上させることができる。

発明の効果 上記実施例からあきらかなように、本発明の電
気調理器は、センサーを装着した熱絶縁性のセン
サー取付台と、側面ヒータを固定するカシメ金具
とを熱的に絶縁し、温度制御素子としての性能を
維持しつつ共用の締結部品で固定し、かつセンサ
ーリード線をセンサー取付台に固定することによ
り、部品点数が削減され、それにともない、作業
性の向上と、コストダウンをはかることができ
る。また、センサー取付台とカシメ金具を同一箇
所で固定しているため、側面ヒータとセンサーの
間隔はきわめて安定し、外鍋の高さ方向の温度分
布の影響を受け難く、内鍋内容物とセンサーとの
熱的関係は常に一定となり、内鍋内温度を非常に
正確に制御することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の電気調理器の一部切
截正面図、第２図は同部分拡大正面図、第３図は
第２図における断面図である。 １……外鍋、２……側面ヒータ、３……カシメ
金具、４……センサー取付台、５……締結部品、
６……センサー、８……内鍋。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 有底筒状の内鍋と、この内鍋の外周に空隙を
   有して設けた外鍋と、前記内鍋の側壁に接触し内
   鍋内部温度を検知するセンサーと、このセンサー
   を固定し熱絶縁性の材料よりなるセンサー取付台
   と、前記外鍋の外周に捲着された加熱用の側面ヒ
   ータと、この側面ヒータを固定するカシメ金具と
   を備え、前記外鍋にセンサー取付台とカシメ金具
   を締結部品により一体化して固定した電気調理
   器。