JPH0250024A - グロープラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、主としてディーゼルエンジンに装着され、始
動時においてシリンダ内または副燃焼室内を予熱するた
めのグロープラグに関するものである。

（従来の技術） 一般にディーゼルエンジンは低温時における始動性が悪
いために副燃焼室等にグロープラグを装着し、該プラグ
に通電して赤熱し室内に噴射される燃料の一部を燃焼さ
せて予熱し、エンジンの始動性を向上させる方法がとら
れており、始動時に想速な昇温特性を持つことが要求さ
れると共に、近時においてはグロープラグが始動後も燃
焼安定化のためのアフターグローとして使用される傾向
となっており、その耐久性が益々必要とされてきている
。

上記のグロープラグの従来例■として第２図は接地式セ
ラミックグロープラグの一部を切截した断面図である。

同図において、発熱線をセラミック焼結体中に埋設して
なるセラミックヒータｌが金属外筒２の内腔に接合され
て保持されるとともに、セラミックヒータ１に埋設され
ている発熱線の両端がセラミックヒータ１の後端部にお
いて裸出され、それぞれ金属外筒２及び端子金具３に接
合されてなるセラミックヒータ組立体４が取付金具５の
先端部内腔に固着されている（詳細図示せず）。一方、
電極となる中軸６には金属材もしくはセラミック焼結体
からなるスリーブ７の内腔に充填された熱硬化性樹脂８
で封着されてなる中軸組立体１０が、取付金具５の後端
開口部に嵌挿され、取付金具５の内腔の段差５ａに当接
係止され、スリーブ７の後端面を取付金具５の後端開口
部周縁５ｂで加締めることにより上記スリーブ７を座屈
変形させて固定されている。なお、中軸６と端子金具３
とはリード線１１により電気的に接続されている。

第３図は従来例■としてのシーズ型グロープラグの一部
を切截した断面図である。同図において、２１は金属パ
イプの中に電気絶縁粉末を介して発熱線と中軸２２の先
端側とが収納され、前記発熱線の一端は前記金属パイプ
に、他端は前記中軸に接合され（詳細図示せず）、前記
金属パイプは取付金具２３の先端部内腔に気密に接合さ
れており、中軸２２は取付金具２３の後端部内腔にガラ
ス材により封着し固定されている。

中軸と取付金具との固定構造として第２図及び第３図に
示した如くスリーブを用いた例とガラス封着した例を掲
げたもので、これらの固定構造はヒータの型に無関係で
あるが、第２図に接地式セラミックグロープラグ、第３
図にシーズ型グロープラグとして例示したものである。

（発明が解決しようとする課題） 上記した従来例ｒの場合の中軸６のスリーブ７内腔にお
ける固定構造は、樹脂と金属中軸間に化学的結合がない
ため機械的応力に対し２０ｋｇ−ｃｍ程度のトルク強度
しか得られず、また、従来例■の場合には４０ｋｇ−ｃ
ｍ以上のトルク強度が得られるものの、ガラス封着時の
熱による取付金具の軟化を防ぐため、高強度の金具材質
を使用する必要があり、金具加工費が高価となる難点が
ある。

（課題を解決するための手段及び作用）本発明は、上記
の如き課題を解決するためになされたもので、電極とな
る中軸が取付金具の後Ｏ；１１開口部に嵌挿され固着さ
れてなるグロープラグにおいて、中軸の中間部外表面に
ローレット加工部が形成され、該ローレット加工部を含
めた前後部の外周に円柱状に樹脂モールド層を設けた中
軸組立体を、前記ローレット加工部が取付金具の後端の
六角形頭部の下側部に位置するよう取付金具の内腔に嵌
挿し、該位置において取付金具の外周で加・締めること
により中軸組立体が固着されたグロープラグを提供する
ものである。

上記の如き中軸と取付金具との固着構造では、中軸に設
けたローレット加工部によって中軸と樹脂モールド層と
の固着が強化され、更に上記ローレット部分の取付金具
の外側から加締めることにより取付金具と樹脂モールド
層との固着力も強化されるので実用上十分に中軸のトル
ク強度が得られ、しかも取付金具に高強度の金具材質を
用いる必要がないので金具加工費の上昇も避けることが
できる。

（実施例） 第１図は本発明によるグロープラグの実施例として接地
式セラミックグロープラグの一部を切截した断面図であ
り、従来例の第２図と同一部分は同一符号にて示し細部
の説明を省くが、４はセラミックヒータ組立体である。

同図において、中軸６の中間部外表面にローレット加工
部（平目またばあや目）　６ａが設けられ、該ローレッ
ト加工部６ａを含めた前後の外周に金型を用いて円柱状
に樹脂モールド層３１が形成されて中軸組立体３２が構
成され、該中軸組立体３２はローレット加工部６ａが取
付金具５の六角形頭部５ｃの下側部に位置するよう取付
金具５の内腔に嵌挿され、該位置において取付金具５の
外周を加締めて加締部５ｄを形成することにより中軸組
立体３２は取付金具５の内腔に固着されている。上記の
加締部５ｄは六角加締めまたは四角加締めでもよい。な
お、上記の樹脂モールド層３１に用いられる樹脂は熱硬
化性樹脂でもよく、可塑性樹脂でもよいが、前者の方が
好ましい。

以下に、上記樹脂として熱硬化性樹脂を用い加締めを六
角加締めとしたものを実施例Ｉ、可塑性樹脂を用い四角
加締めとしたものを実施例１１、第２図に示す如くスリ
ーブと樹脂を用いて固着したものを従来例■、第３図に
示す如くガラス封着して固着したものを従来例■、第１
図において樹脂として熱硬化性樹脂を用い加締部５ｄを
設けなかったものを比較例として中軸の固着強度をトル
ク強度として試験した結果を第１表に示す。

第１表 上記第１表で明らかなように本発明の実施例！及び実施
例■では実用上十分な固着強度が得られた。なお、従来
例■は十分な強度を有するものの前記の如く高価となる
難点がある。

（発明の効果） 本発明による中軸組立体の固着構造を有するグロープラ
グは前記実施例において明らかなように強固な固着強度
が得られるとともにコストの上昇も避けることができ、
前記の課題を解決したちのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるグロープラグの実施例（接地式
セラミックグロープラグ）の一部切截断面図、第２図は
、従来例のグロープラグ（接地式セラミックグロープラ
グ）の一部切截断面図、第３図は、従来例のグロープラ
グ（シーズ型グロープラグ）の一部切截断面図である。 ４：中軸組立体、５：取付金具、５ｃ二二角角形部、５
ｄ：加締部、６：中軸、６ａ：ローレソト加工部、３１
：樹脂モールド層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．電極となる中軸が取付金具の後端開口部に嵌挿され
   固着されてなるグロープラグにおいて、中軸の中間部外
   表面にローレット加工部が形成され、該ローレット加工
   部を含めた前後部の外周に円柱状に樹脂モールド層を設
   けた中軸組立体が、前記ローレット加工部が取付金具の
   後端の六角形頭部の下側部に位置するよう、取付金具の
   内腔に嵌挿され、該位置において取付金具の外周を加締
   めることにより中軸組立体が固着されていることを特徴
   とするグロープラグ。