JPH0249001A - 高粘度化されたアラビアガムの製造法 - Google Patents
高粘度化されたアラビアガムの製造法Info
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- JPH0249001A JPH0249001A JP20113388A JP20113388A JPH0249001A JP H0249001 A JPH0249001 A JP H0249001A JP 20113388 A JP20113388 A JP 20113388A JP 20113388 A JP20113388 A JP 20113388A JP H0249001 A JPH0249001 A JP H0249001A
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Landscapes
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、高粘度化されたアラビアガムの製造法に関す
る。
る。
従来の技術とその問題点
アラビアガムは、主として食品及び医薬品分野で乳化剤
として広く使用されている。アラビアガムの乳化メカニ
ズムは未だ充分解明されていないが、０／Ｗ乳化系にお
いて水層の粘度を高めるように作用するのではなく、ア
ラビアガム分子が油滴に吸着して膜を形成するように作
用すると考えられている。
として広く使用されている。アラビアガムの乳化メカニ
ズムは未だ充分解明されていないが、０／Ｗ乳化系にお
いて水層の粘度を高めるように作用するのではなく、ア
ラビアガム分子が油滴に吸着して膜を形成するように作
用すると考えられている。
しかし、アラビアガム乳化系において、水層の粘度を高
めると、乳化力が増大することも知られている。従って
、アラビアガム単独では乳化力の低い系に、キサンタン
ガム、タラカントガム等の増粘剤を添加し、系の水層の
粘度を上げて、乳化力を高めている。
めると、乳化力が増大することも知られている。従って
、アラビアガム単独では乳化力の低い系に、キサンタン
ガム、タラカントガム等の増粘剤を添加し、系の水層の
粘度を上げて、乳化力を高めている。
すなわち、従来の方法では、高い乳化機能が必要となる
場合には、アラビアガムとともに増粘剤等の添加剤を併
用することによって対応しており、アラビアガムそのも
のの乳化機能を高めようとする試みは、なされていない
。
場合には、アラビアガムとともに増粘剤等の添加剤を併
用することによって対応しており、アラビアガムそのも
のの乳化機能を高めようとする試みは、なされていない
。
問題点を解決するための手段
本発明者は、上記従来記述の問題点に鑑みて鋭意研究を
重ねた結果、アラビアガムから金属イオンを除去したア
ラビン酸を特定温度で加熱変性処理する場合には、乳化
機能が著るしく向上し、乳化機能を高めるための増粘剤
等の添加剤を必要としない、高粘度化されたアラビアガ
ムが得られることを見出し、本発明を完成した。
重ねた結果、アラビアガムから金属イオンを除去したア
ラビン酸を特定温度で加熱変性処理する場合には、乳化
機能が著るしく向上し、乳化機能を高めるための増粘剤
等の添加剤を必要としない、高粘度化されたアラビアガ
ムが得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、アラピン酸を加熱変性することを特
徴とする高粘度化されたアラビアガムの製造法に係る。
徴とする高粘度化されたアラビアガムの製造法に係る。
本明細書においては、乳化剤の乳化機能を示す指標とし
て、乳化剤の１０重量％水溶液の粘度を採用する。粘度
は、回転粘度計を用い、２５℃、６０ｒ、ｐ、ｍ、で測
定した。なお、以下に「％」とは「重量％」を示す。
て、乳化剤の１０重量％水溶液の粘度を採用する。粘度
は、回転粘度計を用い、２５℃、６０ｒ、ｐ、ｍ、で測
定した。なお、以下に「％」とは「重量％」を示す。
本発明において、原料として使用するアラピン酸は、ア
ラビアガムからＣａイオン、Ｍｇイオン、Ｋイオン等の
金属イオンを除去したものである。
ラビアガムからＣａイオン、Ｍｇイオン、Ｋイオン等の
金属イオンを除去したものである。
アラビアガムは、アカシア セネガル ウイルデナウ（
Ａｃａｃｉａ ｓｅｎｅｇａｌ ｗｉｌｌｄｅｎｏｖ
）等の豆科植物（レグミノサエ、Ｌ ｅｇｕａ＋１ ｎ
ｏｓａｅ）の幹技から得られる粘液様分泌物の乾燥品で
ある。
Ａｃａｃｉａ ｓｅｎｅｇａｌ ｗｉｌｌｄｅｎｏｖ
）等の豆科植物（レグミノサエ、Ｌ ｅｇｕａ＋１ ｎ
ｏｓａｅ）の幹技から得られる粘液様分泌物の乾燥品で
ある。
化学構造的には、ガラクトースの１，３結合よりなる主
鎖に、アラビノース、ガラクトース、ラムノース及びグ
ルクロン酸からなる側鎖が結合した、ポリウロン酸のＣ
ａ、Ｍｇ、に塩であり、分子量は２５０００〜２０００
００程度である。また、その１０％水溶液の粘度は、約
１０ｃｐｓである。
鎖に、アラビノース、ガラクトース、ラムノース及びグ
ルクロン酸からなる側鎖が結合した、ポリウロン酸のＣ
ａ、Ｍｇ、に塩であり、分子量は２５０００〜２０００
００程度である。また、その１０％水溶液の粘度は、約
１０ｃｐｓである。
アラビアガムから金属イオンの除去するに当っては特に
制限されず、公知の方法が採用できる。
制限されず、公知の方法が採用できる。
例えば、イオン樹脂交換法によれば、アラビアガムを水
に溶解し、この溶液を濾過し、更に酸型にされた強酸性
陽イオン交換樹脂カラムに通液し、得られる液をスプレ
ードライ法等で乾燥することによって、アラピン酸の粉
末を製造できる。
に溶解し、この溶液を濾過し、更に酸型にされた強酸性
陽イオン交換樹脂カラムに通液し、得られる液をスプレ
ードライ法等で乾燥することによって、アラピン酸の粉
末を製造できる。
本発明方法は、アラビン酸粉末を加熱することにより実
施され、これによりアラピン酸が変性する。本発明の優
れた効果は、アラピン酸を加熱変性した場合に初めて達
成されるのであり、例えばアラビアガムを加熱変性して
も同様の効果は得られない。加熱温度は特に制限されな
いが、通常１００〜１６０℃程度、好ましくは１０５〜
１４０℃程度とすればよく、これにより、１０％水溶液
の粘度が１５〜４０００ｃｐｓ程度である、アラピン酸
の加熱変性物（以下単に変性物という）すなわち高粘度
化されたアラビアガムの粉末が得られる。１００°Ｃ未
満でも変性物を得ることができるが、変性に長時間を要
するので好ましくない。
施され、これによりアラピン酸が変性する。本発明の優
れた効果は、アラピン酸を加熱変性した場合に初めて達
成されるのであり、例えばアラビアガムを加熱変性して
も同様の効果は得られない。加熱温度は特に制限されな
いが、通常１００〜１６０℃程度、好ましくは１０５〜
１４０℃程度とすればよく、これにより、１０％水溶液
の粘度が１５〜４０００ｃｐｓ程度である、アラピン酸
の加熱変性物（以下単に変性物という）すなわち高粘度
化されたアラビアガムの粉末が得られる。１００°Ｃ未
満でも変性物を得ることができるが、変性に長時間を要
するので好ましくない。
一方、１６０℃を大きく越えると変性反応を制御するの
が困難になり、しかも得られる変性物が変色するので好
ましくない。加熱時間も特に制限されず、適宜選択すれ
ばよい。
が困難になり、しかも得られる変性物が変色するので好
ましくない。加熱時間も特に制限されず、適宜選択すれ
ばよい。
このようにして得られる変性物は、アラビアガムと同様
の用途に使用でき、例えば、食品、医薬品等の乳化剤、
無機顔料等の懸濁剤等として有用である。
の用途に使用でき、例えば、食品、医薬品等の乳化剤、
無機顔料等の懸濁剤等として有用である。
発明の効果
本発明方法により得られるアラピン酸の加熱変性物は、
著るしく高い乳化機能（通常１０％水溶液の粘度が１５
〜４０００ｃｐｓ程度）を有し、乳化機能を高めるため
の増粘剤等の添加剤を必要としない。
著るしく高い乳化機能（通常１０％水溶液の粘度が１５
〜４０００ｃｐｓ程度）を有し、乳化機能を高めるため
の増粘剤等の添加剤を必要としない。
実 施 例
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより一層明瞭
なものとする。
なものとする。
実施例１〜６
アラビアガム１０ｋｇを水９０Ｑに溶解した。得られた
溶液を濾過し、次いで酸型化した強酸性陽イオン交換樹
脂（ダイヤイオン、５ＫＩＢ）に通液し、得られた液を
スプレードライして乾燥及び粉末化し、アラビン酸７．
６ｋｇを得た。アラピン酸の灰分は０．０４％であった
。
溶液を濾過し、次いで酸型化した強酸性陽イオン交換樹
脂（ダイヤイオン、５ＫＩＢ）に通液し、得られた液を
スプレードライして乾燥及び粉末化し、アラビン酸７．
６ｋｇを得た。アラピン酸の灰分は０．０４％であった
。
得られたアラピン酸を、下記第１表に示す加熱温度及び
時間で加熱変性した。得られた加熱変性物の１０％水溶
液の粘度を測定した。結果を第１表に併記する。
時間で加熱変性した。得られた加熱変性物の１０％水溶
液の粘度を測定した。結果を第１表に併記する。
比較例１
実施例で用いたアラビアガムを加熱変性せずに、その１
０％水溶液の粘度を測定した。
０％水溶液の粘度を測定した。
比較例２
実施例で用いたアラビアガムを１４０℃で６０分加熱変
性処理した後、その１０％水溶液の粘度を測定した。
性処理した後、その１０％水溶液の粘度を測定した。
比較例３
実施例で得られたアラビン酸を加熱変性せずに、その１
０％水溶液の粘度を測定した。
０％水溶液の粘度を測定した。
比較例１〜３の結果も第１表に併記する。
第
表
第１表から、アラビン酸の加熱変性物が高い粘度を有し
ているのに対し、アラビアガムを加熱したものの粘度は
非加熱のものに比して殆んど変つておらず、従って、ア
ラビン酸の加熱変性がアラビアガムの高粘度化に極めて
有効であることが判る。
ているのに対し、アラビアガムを加熱したものの粘度は
非加熱のものに比して殆んど変つておらず、従って、ア
ラビン酸の加熱変性がアラビアガムの高粘度化に極めて
有効であることが判る。
実施例７
実施例２及び３で得られた加熱変性物、非処理のアラビ
アガム及びアラビン酸について、乳化機能を比較した。
アガム及びアラビン酸について、乳化機能を比較した。
試料各１ｇを水１００或に溶解し、得られた溶液と食用
オイル１００ｇとを混合して乳化し、この乳化液を高さ
２００ｍｍの比色管に注入し、７０時間後の乳化液の分
離の高さ（關）を調べた。結果を第２表に示す。
オイル１００ｇとを混合して乳化し、この乳化液を高さ
２００ｍｍの比色管に注入し、７０時間後の乳化液の分
離の高さ（關）を調べた。結果を第２表に示す。
第 ２ 表
第２表から、本発明方法によって得られるアラビン酸の
加熱変性物が、非加熱のアラビアガム及びアラビン酸に
比して、著るしく優れた乳化機能を有していることが判
る。
加熱変性物が、非加熱のアラビアガム及びアラビン酸に
比して、著るしく優れた乳化機能を有していることが判
る。
（以 上）
Claims (2)
- （１）アラビン酸を加熱変性することを特徴とする高粘
度化されたアラビアガムの製造法。 - （２）加熱変性温度が１００〜１６０℃である請求項（
１）に記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20113388A JPH0249001A (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 高粘度化されたアラビアガムの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20113388A JPH0249001A (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 高粘度化されたアラビアガムの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0249001A true JPH0249001A (ja) | 1990-02-19 |
| JPH0541642B2 JPH0541642B2 (ja) | 1993-06-24 |
Family
ID=16435953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20113388A Granted JPH0249001A (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 高粘度化されたアラビアガムの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0249001A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2006522202A (ja) * | 2003-04-07 | 2006-09-28 | フィリップス ハイドロコロイド リサーチ リミテッド | 改質アラビアガム |
| EP1772483A4 (en) * | 2004-07-23 | 2008-12-24 | San Ei Gen Ffi Inc | COMPOSITION, CONTAINING HYDROGEL COMPONENT DERIVED FROM RUBBER ARABICUM |
| EP2241579A1 (en) | 2004-03-25 | 2010-10-20 | San-Ei Gen F.F.I., INC. | Method fo modifying gum arabic, modified gum arabic obtained by the method, and use thereof |
| CN106377450A (zh) * | 2016-09-05 | 2017-02-08 | 陈雄 | 一种功能性表面活性剂及其制备方法 |
| WO2021041005A1 (en) | 2019-08-26 | 2021-03-04 | Corn Products Development, Inc. | Gum arabic |
| WO2021040987A1 (en) | 2019-08-26 | 2021-03-04 | Corn Products Development, Inc. | Gum arabic |
-
1988
- 1988-08-11 JP JP20113388A patent/JPH0249001A/ja active Granted
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
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