JPH0247315Y2 - - Google Patents

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JPH0247315Y2
JPH0247315Y2 JP311687U JP311687U JPH0247315Y2 JP H0247315 Y2 JPH0247315 Y2 JP H0247315Y2 JP 311687 U JP311687 U JP 311687U JP 311687 U JP311687 U JP 311687U JP H0247315 Y2 JPH0247315 Y2 JP H0247315Y2
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rotating ring
rotating
ring
mechanical seal
set plate
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はうず巻ポンプ等における静止形メカ
ニカルシールに関し、回転軸を軸線方向に移動調
整する必要のあるうず巻ポンプ等に適用する静止
形メカニカルシールに関するものである。
〈従来の技術〉 うず巻ポンプ等の羽根車を回転させる形式のポ
ンプ等においては、その吐出圧力を調整するため
に羽根車とケーシングとの隙間を調整する必要が
ある。また、スラリー液を対象とする場合等では
補助羽根や裏羽根を設けて軸封部に減圧効果をも
たせており、この場合にも減圧効果の調整のため
に羽根とケーシングとの隙間を調整する必要があ
る。これらの隙間調整はその回転軸を軸線方向に
移動することにより行われる。
従来、このような回転機器にはその軸封装置と
してグランドパツキンやリツプシールなどが主と
して用いられてきた。しかし、近時シール性の向
上を求められてきており、それに応えるものとし
てメカニカルシールの適用が検討されている。
しかし、回転軸を移動調整するこれらのポンプ
にメカニカルシールを用いた場合、その調整によ
りメカニカルシールの密封面の面圧が変化する問
題がある。また従来のこれらポンプでは前記した
漏洩防止のための補助羽根に加えてメカニカルシ
ールを装着するとシール性の向上効果は非常に大
きいが、反面軸封部の長さが非常に長くなる問題
がある。
第3図はこれらポンプに最も一般的な回転形メ
カニカルシールを装着した構成を示すもので、シ
ールボツクス内の減圧と流体排出を目的とした補
助羽根52と、これの大気側に設けられたメカニ
カルシールとが装着されている。このメカニカル
シールは回転軸X上に装着された回転環61がス
プリング受け62のスプリング65に押圧されグ
ランドカバー63を介してケーシング64に装着
された非回転密封環60に押しつけられて密封面
を形成するように構成されている。このような構
成において、羽根車51とケーシング50の隙間
調整のために回転軸Xを軸線方向に移動させると
スプリング受け62だけが移動し、メカニカルシ
ールの装着長さLが変化し、その結果、面圧が過
大になつたり或は過小になつたりして漏洩が短期
間に発生することが予想される。即ち、装着長さ
Lが長くなると面圧が小さくなり、短くなると面
圧が大きくなるため、この面圧を一定に保つため
には、装着長さLを一定にする必要がある。その
ため一度羽根車の位置を決定した後、その位置で
メカニカルシールのL寸法に取付ける必要があり
非常な手間がかかつていた。
また補助羽根52によりシール性は非常に高い
ものの、補助羽根52とメカニカルシールとが軸
線方向に並ぶためシール部の装着長が長くなる欠
点がある。
〈考案の概要〉 本考案は上記した点に鑑みてなされたもので、
まずメカニカルシールとして静止形の構造を採用
した上、ケーシング側に軸線方向移動可能に嵌装
された非回転環と、回転軸上非回転環より機内側
に固定された回転環と、該回転環の外周面に機内
側への力を生じさせるように形成されたネジと、
該回転環から軸線方向所定距離の位置であつて、
回転軸上に設けられた非回転環位置決め用溝と、
該溝に装脱可能に嵌挿し非回転環に当接して非回
転環の軸線方向位置を規制するセツトプレート
と、該セツトプレートにより規制された位置で非
回転環を固定する固定具とを備えたことを特徴と
するものである。
なお、上記中「回転軸上に固定」或は「回転軸
上に設け」とは回転軸上に直接の意味に限定され
るものではなく、スリーブ等を介して間接的に固
定或は設ける場合も当然に含まれる。
この構成によれば、回転軸を移動する際に非回
転環もセツトプレートによりその軸線方向位置を
規制され軸の移動量と同じだけ自動的に動かされ
るため、メカニカルシールの装着長さは常に一定
に保たれる。その結果密封面の面圧も一定とな
り、良好なシール性を維持できる。
また回転軸に形成したネジのネジポンプ作用に
より羽根車51側への押圧力を生じさせることが
でき、シール性を更に向上することが出来る。そ
の結果補助羽根を用いることなく、これを備えた
場合とほぼ同等のシール性を得ることができ、し
かもシール部の装着長を短くすることが可能であ
る。
また、本考案で静止形メカニカルシールを採用
したのは次ぎの理由による。
即ち通常の回転形メカニカルシールでは、装着
の際に非回転環の密封面の直角精度に高いものが
要求されるため、本考案のように非回転環を軸線
方向移動可能とした場合移動の都度に精密な直角
出し作業が必要と成り、軸線方向移動作業に非常
な手間がかかる。一方静止形メカニカルシールで
は非回転環の直角精度はそれほど高くなくても良
く、軸線方向移動作業が容易であるからである。
〈実施例〉 以下本考案をその一実施例に基づいて説明す
る。
第1図及び第2図に示す実施例は本考案をうず
巻きポンプに適用した例である。図中50はケー
シング、51は羽根車であり、この羽根車51の
位置をケーシング50内でケーシングを解体する
ことなく調整する必要から、回転軸Xを軸線方向
に移動調整する。回転軸X上には回転環2が嵌挿
固定されている。一方ケーシング50側には非回
転環1が嵌挿されている。非回転環1は非回転密
封環10とグランドカバー11から成り、この間
にスプリング12を介装して非回転密封環10を
回転環2方向へと押圧し、摺動密封面を形成する
ようになつている。回転環2の外周面にはネジ2
0が形成されている。ネジ20のネジ方向は回転
軸Xの回転方向により異なるが、その周囲の流体
に矢印で示す機内方向(羽根車51方向)に力を
生じさせる方向とする。このネジ20により機外
へ漏出しようとする流体は押し戻されるためシー
ル性が向上する。またスラリー等の固形物も押し
戻されるためメカニカルシールへの悪影響も除去
される。なお、ネジ20とケーシング50との間
の隙間は極力小さくした方がネジポンプ効果が大
きい。
非回転密封環10とグランドカバー11は共に
軸線方向移動可能に構成されている。また、非回
転密封環10とケーシング50との間にはOリン
グ13が介装され、グランドカバー11と回転軸
Xとの間にはオイルシール14が介装されてい
る。
このような回転環2、非回転密封環10、スプ
リング12、グランドカバー11などから構成さ
れるメカニカルシール装着長さLを一定に保つた
めに溝3が回転軸X上に形成されている。この溝
3にセツトプレート4が適宜装着されグランドカ
バー11の後端に当接してグランドカバー11の
位置決めを行い装着長さLを一定の値とする。セ
ツトプレート4は回転軸Xを移動調整するときの
み溝3に嵌挿されボルト40によりグランドカバ
ー11に装着され、通常の使用時には上にあげて
おく。第2図はセツトプレート4を上にあげた状
態を示すものである。これはセツトプレート4に
長孔をあけておき、上下方向スライド可能として
おけば良い。また、セツトプレート4はグランド
カバー11から取り外しできるようにしてもよ
い。
セツトプレート4によりその位置を規制された
グランドカバー11は固定具、この実施例ではセ
ツトスクリユウ5により固定される構成と成つて
いる。
上記実施例では回転軸X上に直接メカニカルシ
ールユニツトを装着しているが、スリーブ等を介
して装着することも勿論可能である。この場合溝
3は当然にスリーブ上に形成されることになる。
また非回転密封環10やグランドカバー11も当
然にスリーブ上に装着される。
次ぎに使用方法を説明する。回転軸Xを軸線方
向に移動調整するに際して、まずセツトスクリユ
ウ5を緩めグランドカバー11を移動自由な状態
にしておく。そして、セツトプレート4の下端を
溝3に差し込みボルト40によりグランドカバー
11の後端部に固定する。この状態で回転軸Xを
軸線方向に移動すれば、回転環2、非回転密封環
10、グランドカバー11は回転軸Xの移動と同
じだけ移動し、その装着長さLは回転軸Xの移動
による影響を受けず、常に一定に保たれる。回転
軸Xの移動調整を終えたら、セツトスクリユウ5
を締めてグランドカバー11を固定し、ボルト4
0を緩めてセツトプレート4を上にあげて、第2
図に示す状態とする。以上により、非回転密封環
10と回転環2が形成する密封面の面圧を一定に
保つたまま、回転軸Xの移動調整を行うことが可
能となる。
移動調整後はポンプを回転させれば、回転環2
の回転によりネジ20がネジポンプ作用を発揮
し、流体の漏洩を予備的に防止し、更に非回転環
10とのシール面で完全な漏洩防止を行なう。そ
のためシール性が極めて高く、補助羽根等を用い
る必要がなく、シール部の全長を短く出来る。さ
らにこのネジ20によりネジポンプ作用により固
形物を機内側に押し戻すことができるから、スラ
リーを含む流体をポンプの対称とする場合であつ
ても、メカニカルシールに固形物の詰まり等を生
じさせることがなく、メカニカルシールの機能を
阻害することがない。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案の静止形メカニカル
シールによれば、補助羽根等を必要とせず、極め
て高いシール性を得ることができ、その結果シー
ル部の装着長を短縮することが出来る。またスラ
リー液のシールも可能になる。また回転軸の移動
調整に際しメカニカルシールの装着長さが変わる
ことがなく、摺動密封面の面圧が変化することな
いため、良好なシール性を維持できる等うず巻ポ
ンプ等におけるメカニカルシールとしては大きな
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す半断面図、第
2図はセツトプレートを取外した状態を示す半断
面図、第3図は従来技術を示す半断面図である。 1:非回転環、2:回転環、3:溝、4:セツ
トプレート、5:セツトスクリユウ、10:非回
転密封環、11:グランドカバー、12:スプリ
ング、13:Oリング、14:オイルシール、2
0:ネジ、40:ボルト、50:ケーシング、5
1:羽根車、52:補助羽根、60:非回転密封
環、61:回転環、62:スプリング受け、6
3:グランドカバー、64:ケーシング、65:
スプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケーシング側に軸線方向移動可能に嵌装された
    非回転環と、 回転軸上非回転環より機内側に固定された回転
    環と、 該回転環の外周面に機内側への力を生じさせる
    ように形成されたネジと、 該回転環から軸線方向所定距離の位置であつ
    て、回転軸上に設けられた非回転環位置決め用溝
    と、 該溝に装脱可能に嵌挿し非回転環に当接して非
    回転環の軸線方向位置を規制するセツトプレート
    と、 該セツトプレートにより規制された位置で非回
    転環を固定する固定具と、 を有することを特徴とするうず巻ポンプ等におけ
    る静止形メカニカルシール。
JP311687U 1987-01-13 1987-01-13 Expired JPH0247315Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP311687U JPH0247315Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP311687U JPH0247315Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63110770U JPS63110770U (ja) 1988-07-16
JPH0247315Y2 true JPH0247315Y2 (ja) 1990-12-12

Family

ID=30782580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP311687U Expired JPH0247315Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

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JP (1) JPH0247315Y2 (ja)

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JPS63110770U (ja) 1988-07-16

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