JPH0245653B2 - - Google Patents

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JPH0245653B2
JPH0245653B2 JP57211188A JP21118882A JPH0245653B2 JP H0245653 B2 JPH0245653 B2 JP H0245653B2 JP 57211188 A JP57211188 A JP 57211188A JP 21118882 A JP21118882 A JP 21118882A JP H0245653 B2 JPH0245653 B2 JP H0245653B2
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JP
Japan
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product
matrix
aqueous liquid
water
liquid
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JP57211188A
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JPS58109058A (ja
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Uiriamu Rotsukurifu Jefurii
Jooji Sumisu Edowaado
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Unilever NV
Original Assignee
Unilever NV
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Publication date
Application filed by Unilever NV filed Critical Unilever NV
Publication of JPS58109058A publication Critical patent/JPS58109058A/ja
Publication of JPH0245653B2 publication Critical patent/JPH0245653B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はマトリツクスと非水性液体から成る製
品及びその製造方法に係る。本発明は特に、製品
が水と接触した時放出され得る非水性液体を包含
(include)したポリマーマトリツクスから成る繊
維や粉末の如き製品(articles)に係る。更に、
本発明は多糖類をベースとするか又は蛋白質をベ
ースとするドライ−タツチな(dry−to−the−
touch)製品に係る。本発明の製品は、包含され
た非水性液体を不用意に放出しないように非透湿
性(moisture impervious)容器内に包装されて
おり、製品を水で湿らした時所望時に所望通りに
包含されている非水性液体を分配して、表面又は
包囲された空間の清浄、脱臭又は香り付け、或い
は食品の調味等の種々の機能を発揮する。本発明
はまた、かかる製品の製法にも関する。 製品、特にテイツシユペーパー、クレンジング
クロスやパツド、衛生タオルの如き使い捨て繊維
製品、皮肩から余分の体液或いは他の表面からこ
ぼれた液体を吸収又は除去するための研摩クリー
ナ又はタルクの如き粉末製品の製造業界は、既存
の業界である。そのような製品は乾燥している
が、体液やこぼれ(spillages)をぬぐい取る吸
収性を有している。また、前記製品は、使用時に
溶媒が分配されて容易に適用表面の油が除去され
且つ脱臭されるように、アルコール又は他の適当
な溶媒(時には香料をも合わせて)で予め湿潤化
されている。このような湿性の製品は、通常溶媒
の蒸発を防止すべくホイルポーチ又は他の密閉容
器に個別包装される。 簡単に包装され、所望時に所望通り溶媒又は香
料又は他の活性液体材料を分配し得る能力を有
し、且つドライ−タツチな製品、まさに本発明の
製品が長年要望されていた。 Weigmann and Ribnickは“Textile
Research Journal”、44、No.3、p.165〜173
(1974)で、レーヨンの如き紡織ヤーンを一連の
溶媒で連続的に処理すると、ヤーンの中に乾燥し
ても除去されにくい四塩化炭素の如き溶媒がエン
トラツプ(entrap)されると報告している。
Weigmannらの報告に依れば、そのエントラツプ
機構は、それ自体は水素結合を切断し得ない非極
性溶媒で水素結合切断溶媒を置換すると、セルロ
ース鎖間の水素結合が再形成されることと関連が
ある。また、彼らは、セルロース水素結合が水の
導入により再び解かれトラツプされた水分子が遊
離するとも知見した。Weigmannらのこれらの知
見は、紡織ヤーンの機械的特性及び染料拡散特性
に対する溶媒の影響に関する織物業界の研究の結
果得られたものであつた。 使用時に特有の効果を有する非水性液体を水で
湿潤させた時分配し得る、実質的にドライ−タツ
チな製品が本質的にセルロース又は他のポリマー
から成る製品を溶媒交換法により処理すると、得
られることを我々は知見した。 本発明は、非透湿性の密閉容器に収容される、
実質的にドライ−タツチな製品を提供する。該製
品は、 (i) 多糖類又は蛋白質又はその混合物のマトリツ
クス、と (ii) マトリツクスに包含される誘電率1.5乃至40
を有する非水性液体、 とから成り、マトリツクスに対する非水性液体の
重量比は1:1000乃至1:1であり、非水性液体
は製品が水と接触した時遊離し得るようにマトリ
ツクスに包含されている。 “実質的にドライ−タツチな製品”とは、手で
触れた時湿つた感じがなく、絞つても水がしみ出
すことのない製品を意味する。 “包含(included)”とは、非水性液体が多糖
類及び/又は蛋白質のマトリツクス内に物理的に
エントラツプされており、且つ製品を水又は水蒸
気と接触させた時に液体が遊離され得る状態を意
味する。 本発明の製品のマトリツクスは、多糖類、蛋白
質又はその混合物から成る。そのポリマーは非水
性液体を包含するに十分な程度の水素結合を有し
ているが、前記水素結合は、非水性液体を遊離す
べく製品を水と接触させることにより開かれる。 マトリツクスが多糖類から成る場合、多糖類は
セルロース又はスターチであることが好ましい。
マトリツクスが蛋白質から成る場合、蛋白質はケ
ラチン又はカゼインであることが好ましい。 マトリツクスがセルロースから成る場合、セル
ロースは例えば綿、亜麻、木や他の植物に由来す
る天然セルロースでも、ビスコースレーヨンの如
き再生セルロースでも良い。非水性液体を包含す
るに十分な程度の水素結合を有しているならば、
化学的に変性させたセルロースを使用することも
可能である。 マトリツクスがスターチから成る場合、スター
チは、例えばポテト、トウモロコシや他の植物に
由来する天然スターチであり得る。非水性液体を
包含するに十分な程度の水素結合を有しているな
らば、化学的に変性させたスターチを使用するこ
とも可能である。 マトリツクスがケラチンから成る場合、ケラチ
ンは、例えば羊毛又はヒトの毛の如き動物ウール
に由来するものであり得る。 マトリツクスがカゼインから成る場合、カゼイ
ンはミルクに由来するものであり得る。 マトリツクスを構成する最も好ましいポリマー
は、天然又は再生セルロースである。 マトリツクスを構成する多糖類及び/又は蛋白
質の形状は、ヤーン又は糸(thread)、織
(woven)シート、不織シート、スポンジ様材料、
平均粒径10μ乃至1mmの如き粉末の何れでも良
い。 本発明のマトリツクス中に包含される非水性液
体は、1.5乃至40の誘電率(通常0〜25℃の温度
で測定)を有する液体である。非水性液体の誘電
率は、40未満が好ましく、より好ましくは2乃至
30、理想的には2乃至10である。10以下の誘電率
を有する理想的な非水性液体は本質的には非極性
であつて、誘電率が低ければ低い程極性も小さく
なる。 マトリツクス内に包含される“非水性液体
(nonaqueous liquid)”とは、互いに混和し得る
非水性液体の混合物から成るものであつても良い
と理解されたい。マトリツクスにこのような液体
混合物が含有されている場合も、この混合物の誘
電率は1.5乃至40(0〜25℃の温度で測定)であ
る。 非水性液体を下記の表に例示する。各液体の誘
電率も併記した。非水性液体 0〜25℃に於ける近似誘電率 グリコール 38 ニトロベンゼン 35 メタノール 33 エタノール 24 塩化ベンジル 23 乳 酸 22 アセトアルデヒド 21 アセトン 21 n−プロパノール 20 プロピオンアルデヒド 19 イソ−プロパノール 18 n−ブタノール 17 1,2−ジクロロエタン 10 乳酸エチル 8 酢酸エチル 6 酢 酸 6 クロロベンゼン 6 メチルエーテル 5 クロロホルム 5 エチルエーテル 4 トリクロロエチレン 4 プロピルエーテル 3 トルエン 2 キシレン 2 ベンゼン 2 n−オクタン 2 四塩化炭素 2 n−ヘプタン 2 シクロヘキサン 2 n−ヘキサン 2 n−ペンタン 2 テルペンチン 〜2 ホワイトスピリツト 〜2 軽 油 〜2 前表には記載されていないが所要の誘電率を有
する他の非水性液体も、製品のマトリツクスに包
含され得る。 非水性液体は後述する如く、一般に製品の用途
に応じて選択される。 非水性液体は、前表に示した如き有機溶媒と溶
質とから成る溶液でも良い。 非水性液体が溶液の場合、有機溶媒に溶解され
る溶質は、使用時、即ち製品を水と接触させて包
含されている溶液を放出する時点に特殊な有用性
を有する物質であればよい。 溶質は、有機溶媒に可溶性であるならば室温で
液体でも固体でも良い。 溶質を以下例示する。 殺細菌剤(germicides) 2,2′−メチレン ビス(3,4,6−トリク
ロロフエノール、 2,4,4′−トリクロロカルバニリド、 3,4,4′−トリクロロカルバニリド、 2,5,4′−トリブロモサリチルアニリド、 3−トリフロロメチル−4,4′−ジクロロカル
バニリド、 2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフ
エニルエーテルの如き、 他の抗微生物剤(antimicrobials) プロピレングリコール、セチルピリジウル ク
ロリド、アルキル ジメチルベンジル アンモニ
ウム クロライド、アルキルp−ヒドロキシベン
ゾエート、ソルビン酸、セチルジメチルエーテル
アンモニウムブロマイド(BRETOL)、セチルト
リメチル アンモニウムブロマイド
(BROMAT)、セチルトリメチルアンモニウム
p−トルエンスルホネート(CETATS)、セチル
ジメチルベンジルアンモニウムフロリド
(CETOL)、ジクロロフエン(G−4)、ヘキサ
クロロフエン(G−11)、ジイソブチル フエノ
キシ エトキシエチル ジメチルベンジル アン
モニウムクロライド(HYAMINE1633)、ジメチ
ル ジチオカルドミン酸ナトリウム+2−メルカ
プトベンゾチアドール ナトリウム塩
(VANCIDE51)の如き; かぶり防止剤(antifogs) スルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステ
ル(AEROSOL OT−75%)、有機シリコンポリ
マー(UNION CARBIDE ORGANO
MODIFIED FLUID L−77の如き; 発汗抑制剤(antiperspirants) アルミニウム クロロハイドレート−プロピレ
ングリコール コンプレツクス(REHYDROL)
の如き; 帯電防止剤(antistats) PEG−15獣脂ポリアミド(POLYQUARTH)、
ミンク−アミド−プロピル ジメチルアンモニウ
ムクロライド(CERAPHYL65)の如き; 抗真菌剤(fungicides) ビスジメチルチオカルドミル ジスルフイド、
N−トリクロロメチルチオテトラハイドロフタル
イミドの如き; 駆虫剤(insect repellants) ジメチルフタレート、2−エチル、1−3−ヘ
キサンジオールの如き; 抗炎症剤 インドメタシン、サリチル酸、アセチルサリチ
ル酸、メンチル ピロリドンカルボキシレートの
如き; UV吸収剤 サリチル酸メンチル、p−アミノ安息香酸イソ
ブチルの如き; 殺虫剤 除虫菊、DDT、クロルダンの如き; フレーバー及びフレーバー調節剤 メントール、ペパーミント、クローブ、ウイン
ターグリーン、オレンジユーカリ、アニス、スペ
アミント、ローズ、クロスグリ、ブレツド、コー
ヒー、テイーの如き; 所望の芳香を与える香料;及び ヒトの体臭の発散を抑えるとか、台所、浴室又
は部屋の如き包囲された空間の臭気を除く作用を
有する脱臭芳香剤。脱臭芳香剤は、米国特許第
4288341号に例示されている。 有機溶媒中に使用される溶質の量は、溶媒中の
溶質の溶解度及び製品の使用目的により決定され
る。 製品のマトリツクスに包含される液体の重量
は、一般に多くともマトリツクスの重量と同量で
ある。包含される液体量も製品の使用目的に依存
するが、一般には製品の0.1乃至5.0重量%を占め
る。通常、包含される液体量は1乃至40重量%で
あり、好ましくは5乃至30重量%であり、より好
ましくは10乃至25重量%であり、理想的には10乃
至20重量%である。 製品が多糖類及び/又は蛋白質のマトリツクス
と包含される液体とに加えて他の材料も含み得る
という事実に徴して、マトリツクス中に包含され
る液体の量は相対重量比で表わされる。即ち、マ
トリツクスに対する非水性液体の重量比は通常
1:1000乃至1:1であり、好ましくは1:1000
乃至1:2であり、より好ましくは1:1000乃至
1:3であり、理想的には1:1000乃至1:4で
ある。 製品は本質的には、包含される非水性液体を含
有する(contain)、多糖類及び/又は蛋白質のマ
トリツクスから構成される。この場合、製品は約
50乃至99重量%のポリマーと残余量の非水性液体
とから成る。製品が更に、ポリエステル、ポリア
ミドやポリウレタンの如き合成ポリマー等の非多
糖類又は非蛋白質の材料を含むことも可能であ
る。ブレンドを使用する場合、製品中にマトリツ
クスは少なくとも10重量%、好ましくは少なくと
も50重量%含まれなければならない。何故なら
ば、多糖類又は蛋白質以外のポリマーは、多糖類
や蛋白質に比して非水性液体を包含する作用を殆
んど有していないからである。 本発明の製品の特徴は、実質的にドライ−タツ
チな状態を維持しながらも、非水性液体がマトリ
ツクス内に、通常有している特有な臭いが殆んど
検出され得ない程度に堅固に包含されていること
である。しかし乍ら、例えば使用時に製品を水と
接触させると、非水性液体は殆んど即座にマトリ
ツクスから放出され、適当な表面又は包囲された
空間に所望通りに配給され得る。 本発明の製品は、例えばヤーン、糸、織又は不
織繊維状シート、ブロツク、スポンジ様材料、コ
ツトンウール又は動物ウールの如きウール、錠剤
(タブレツト)又は粉末の形状をとり得る。 本発明の製品の従来例は以下の通りである。 病院、歯科医、家庭或いは化粧用のセルロース
又はウール繊維製品、例えば吸収剤、空気清涼
剤、動物用寝わら、包帯、便器、コーヒー又はテ
イー又はハーブ(herb)又はスパイスバツグ、
カバー、ベツドカバー、よだれかけ、ブラジヤ
ー、仕事着、クツシヨン、カーテン、汚染防止用
布、オムツ、オムツカバー、ドレープ、顔用テイ
ツシユ、家具用詰め物、衣装バツグ、ガーゼ、ハ
ンカチ、頭ささえ、コート又はドレス又はシヤツ
又はスーツの中芯、マツトレスカバー、医療用タ
オル、ナプキン、手術室用カバー、パツケージ材
料、パツド、ペチコート、枕カバー、パツキング
やふとん側地、防護布、キルテイング、衛生ナプ
キンのカバーやパツド、衛生タオル、シーツ、シ
ヤツ、中敷き、ライナー、肩パツド、おおい、ス
カート、寝袋、ソツクス、スポンジ、表面プロテ
クター、外科用手術着、タンポン、テイツシユ、
タオル、トレーライナー、パンツやベストの如き
下着、手ぬぐい、布きん、ラツプ材、外科用プラ
スターギブス。 本発明の製品は、組成物、特に粉末状組成物の
一成分であり、水と接触させて使用され、且つ使
用時に粉末製品の成分から非水性液体を放出する
性質を有する粉末の形状も取り得る。 前記した組成物は、本質的に、包含される非水
性液体を含有する粉末マトリツクスから構成され
得る。この場合、組成物は約50〜100重量%の粉
末製品を含む。しかし乍ら、一般的には組成物は
粉末製品と他の成分(例えば、方解石の如き研摩
剤、タルクのの如き水吸収剤、又は少なくとも自
重に等しい量の水を吸収し得るポリマー)との混
合物から成る。混合粉末を使用する場合、少なく
とも1重量%、好ましくは少なくとも10重量%の
粉末製品が使用されなければならない。 本発明の粉末製品を含む組成物の特殊例は、以
下の通りである。 例えば浴室又は台所で使用されるみがき粉、ヒ
ト皮膚に局所適用される粉末状発汗抑制剤或いは
防臭剤又はフエースパウダー、粉末フルーツ飲
料、粉末スープミツクス。 前記した例が本発明製品の全てではないことを
理解されたい。 本発明の製品は、湿気の侵入を許さない密閉容
器に収容すべく包装して、使用の前に不用意に水
分と接触して包含されている非水性液体が放出さ
れるのを防止する。もつとも、保管環境が乾燥状
態であるならば、未包装の製品でも数カ月にも数
年間に亘つても包含されている非水性液体を保持
し得る。しかし乍ら、家、事務所、店、工場に於
ける実際の保管状態下では、気候条件が変化する
ために空気中の水蒸気の存在により包含されてい
る非水性液体が徐々に放出され得る。 水蒸気により包含されている非水性液体が次第
に放出されるということは、例えば長期間に亘り
包囲された空間に脱臭剤、芳香剤又は殺虫剤を分
配する際には有利であるが、使用する前に製品を
非透湿性パツケージ内に保管することは、そのよ
うな効果を最大限利用するために必要である。 本発明の製品を収容するパツケージの包装材
料、状態は、パツケージが非湿透性の密閉容器を
形成するものであれば良い。 包装材料は、例えば可撓性プラスチツク材料又
は金属ホイル又はそのラミネート体の如き可撓性
を有するものであつても、また剛性プラスチツク
材料、金属、ガラスの如き剛性を有するものであ
つても良い。パツケージ材料は液体状でも構わな
く、この場合材料を製品に噴霧又は浸漬コート後
乾燥させれば非透湿性の連続フイルムが得られ
る。 パツケージ自体は製造業者又は消費者に合わせ
て種々の形態を取り得る。使用時に開けやすいシ
ール付袋又は包み(packet)、又は本発明の製品
を吸収し得る再シール可能なふた付ジヤー又はか
んが例示され得る。 本発明は、また非透湿性密閉容器に収容される
実質的にドライ−タツチな製品の製造方法にも係
る。該方法は以下の工程から成る: (i) 多糖類又は蛋白質又はその混合物のマトリツ
クスと水性液体を接触させる; (ii) マトリツクスを、前記水性液体と混和性を有
し且つ1.5乃至40の誘電率を有する第1の非水
性液体と接触させる; (iii) 表面に残存する液体を除去すべくマトリツク
スを乾燥させてドライ−タツチな製品を形成す
る; (iv) 製品を非透湿性密閉容器に包装する: 本発明は、実質的にドライ−タツチな製品の下
記工程から成る製造方法にも係る。 (i) 多糖類又は蛋白質又はその混合物を、C1
C4アルカノール、アルデヒド、ケトン及び前
記化合物と水との混合物から成る群から選択さ
れた第一の非水性液体と接触させる; (ii) マトリツクスを、前記第一の液体と混和性で
あつて且つ第1の液体の誘電率より低い誘電率
を有する第2の非水性液体と接触させる; (iii) 表面に残存する液体を除去すべくマトリツク
スを乾燥させてドライ−タツチな製品を形成す
る; 多糖類及び/又は蛋白質のマトリツクスを第1
の非透湿性液体と接触させた後、2種又はそれ以
上の非水性液体と連続的に接触させることが理想
的である。ただし、各非水性液体は先の非水性液
体と混和性であつて、先の非水性液体の誘電率よ
りも低い誘電率(0−25℃に於ける)を有するも
のを使用する。マトリツクスと接触する非水性液
体の数に拘らず、表面に残存する微量の非水性液
体を除去すべく乾燥後得られた実質的にドライ−
タツチな製品には、製品を水と接触させた時に遊
離し得るように包含された非水性液体が含有され
ている。 水性液体としては、水或いは、酸、塩基、塩、
C1−C4アルカノール、アルデヒド又はケトンの
水溶液が例示される。硫酸、水酸化ナトリウム又
は他の電解質を含有する水溶液が特に好ましい。 本発明の方法で使用され得る非水性液体、又は
溶媒と溶質とから成る溶液の例は、前述した通り
である。 マトリツクスと連続的に接触する液体が互いに
混和性であることが、本発明では重要である。し
かし乍ら、通常互いに混和し得ない液体でも、可
溶化剤を使用すれば混和し得ることも理解された
い。 マトリツクスをある液体から、前記液体より誘
電率の低い次の液体に移動させる場合、マトリツ
クスを乾燥させる必要はない。しかし乍ら、次の
液体と接触させる前に、マトリツクスから過剰の
液体を排液(drain)させることが好ましい。 マトリツクスを接触又は浸漬させる各液体の温
度が、液体のマトリツクスへの移行速度に影響を
及ぼすことは一般的である。通常、接触温度が高
ければ高い程、液体よりも迅速にマトリツクスへ
移行する。接触の最高温度が関与する非水性液体
の常圧下での沸点を超えることは通常ないであろ
う。 各液体とマトリツクスとの接触時間は、一般的
にはマトリツクスへ移行する液体の量に影響を及
ぼす。通常、接触時間は1分乃至30分であり、接
触時間が1分以下の場合には液体の吸収が十分で
なく、一方30分以上の接触時間ではポリマー繊維
のマトリツクスが吸収する液体の量が有意に増大
し得ない。 本発明の方法は、最終製品の形状を有するマト
リツクスの小片を一つの液体から次の液体へ連続
的に移行させ、好ましくは1つの液体から次の液
体への移動により次の液体が希釈されるとか前の
液体が混入することを最小限とすべく、液体間に
簡単な排液工程を設けて実施され得る。別の方法
では連続シート、ストリツプ、フイラメント又は
ウエブの形状のマトリツクスを各液体に連続的に
供給し、液体間では例えば一対のローラを通過さ
せる等の手段で過剰の表面に残存する液体が流出
又は絞り出される。この“連続”方法では、最終
液体を出たシート、ストリツプ又はウエブの形状
のマトリツクスを乾燥後、例えばロールとしてそ
のまま包装するか、又は個々の用途に適する大き
さ小片に切断後包装する。 以下、実施例に基いて本発明を詳細に検討す
る。 実施例 1 多糖類マトリツクスとしてのビスコースレーヨ
ン繊維(セルロース)に非水性液体としてのn−
ヘプタンを包含させた、未包装の製品を例示す
る。 5cm×5cmのビスコースレーヨン織繊維の小片
を15分間蒸溜水に浸漬させ、簡単に脱水した後、
エタノール浴に移し、そこに15分間浸漬させた。
エタノールからレーヨン繊維の小片を取り出し、
簡単に脱水(draining)した後、小片を次の浴へ
移した。こうした浴への浸漬、脱液及び移動の操
作を、それぞれ異なる非水性液体を含有する一連
の浴で繰り返した。使用した液体の浸漬順序は、
次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→クロロホルム→トリクロロエチレン→トルエ
ン→n−ヘプタン n−ヘプタンを含有する最終浴からビスコース
レーヨン繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオー
ブンで4時間真空乾燥させた。 ビスコースレーヨン繊維製品中に包含される非
水性液体の量を、重量分析及びプロトンT2nmr
崩壊信号の分析より算出した。この結果から、乾
燥したビスコースレーヨン製品には約10重量%の
非水性液体が包含されていることが確認された。 ビスコースレーヨン繊維製品は乾燥状態では無
臭であるが、この製品に水を噴霧するとn−ヘプ
タンが直ちに遊離された。このことは、n−ヘプ
タンの臭いと、製品が油状表面をふき取り清浄す
るために使用され得ることから明らかである。 同様の性質を有する製品を、サランをコートし
たmethathene袋に包装し、シールして、湿気を
追い出した。ただし幾つかの製品には包装を施さ
なかつた。包装した製品は、6カ月間20℃で保管
したとしても、水で湿らした時にn−ヘプタンを
遊離する性質を保持していた。未包装の製品の場
合にはほんの数週間の保管でも、空気中の水蒸気
との接触によりn−ヘプタンが徐々に失われてい
た。 実施例 2 セルロースマトリツクスとしての厚地のビスコ
ースレーヨン繊維に、12種の浸漬順序で包含させ
た非水性液体としてのn−ヘプタンの量を測定し
た。 各々、5cm角のビスコースレーヨン繊維を第1
表に示した順序で各液体に浸漬させた。各液体の
浸漬時間は15分間であり、最終乾燥時間は真空オ
ーブン中、85℃で5時間とした。 こうして製造された製品は、次いで非透湿性の
容器中に包装され得る。
【表】 * 重量分析にて算出
X 浸漬を省略した液体
最大12重量%の溶媒(主としてn−ヘプタン)
包含量を得るためには、厚地のビスコースレーヨ
ン製品を水に浸漬させた後5種の非水性液体中を
通過させることが必要であることが、第1表から
明らかである。アセトン及びイソプロパノールを
省略すると(実施例2F)、多分トリクロロエチレ
ンがエタノールと混和しないために、n−ヘプタ
ンの包含量は極めて少ない。このことから、相前
後して浸漬される非水性液体が混和性であること
が重要であることが認められる。 実施例2Lから明らかな如く、水ではなく、エ
タノールの如き短鎖アルコールで包含工程を開始
することも可能である。 実施例2A乃至2Lの各製品は、非透湿性の密閉
容器に包装されなければならない。 実施例 3 つや出しコツトン(セルロースマトリツクス)
に非水性液体としてのトリクロロエチレンを包含
させた、未包装の製品を例示する。 5cm×5cmの織(woven)つや出しコツトン繊
維の小片を15分間蒸溜水に浸漬させ、簡単に脱水
した後、エタノール浴に移し、そこに15分間浸漬
させた。エタノールからコツトン繊維の小片を取
り出し、簡単に脱液した後、小片を次の浴へ移し
た。こうした浴への浸漬、脱液及び移動の操作
を、それぞれ異なる非水性液体を含有する一連の
浴で繰り返した。使用した液体の浸漬順序は、次
の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→クロロホルム→トリクロロエチレン トリクロロエチレンを含有する最終浴からコツ
トン繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオーブン
で4時間真空乾燥させた。 コツトン繊維製品中に包含される非水性液体の
量を、重量分析及びプロトンT2nmr崩壊信号の
分析より算出した。この結果から、乾燥したコツ
トン製品には約10重量%の非水性液体が包含され
ていることが確認された。 コツトン繊維製品は乾燥状態では無臭である
が、この製品に水を噴霧するとトリクロロエチレ
ンが直ちに遊離された。このことは、トリクロロ
エチレンの臭いと、製品が油状表面をふき取り清
浄するために使用され得ることから明らかであ
る。 同様の性質を有する製品を、サランをコートし
たmethathene袋に包装し、シールして、湿気を
追い出した。ただし幾つかの製品には包装を施さ
なかつた。包装した製品は、6カ月間20℃で保管
したとしても、水で湿らした時にトリクロロエチ
レンを遊離する性質を保持していた。未包装の製
品の場合にはほんの数週間の保管でも、空気中の
水蒸気との接触によりトリクロロエチレンが徐々
に失なわれていた。 実施例 4 ビスコースレーヨン繊維(セルロースマトリツ
クス)に非水性液体としての乳酸エチルを包含さ
せた製品を例示する。この製品は粘着性プラスタ
ーに貼りつけてから、個別包装される。 ビスコースレーヨン織繊維の小片を15分間蒸溜
水に浸漬させ、簡単に脱水した後、エタノール浴
に移し、そこに15分間浸漬させた。エタノールか
らレーヨン繊維の小片を取り出し、簡単に脱液し
た後、小片を次の浴へ移した。こうした浴への浸
漬、脱液及び移動の操作を、それぞれ異なる非水
性液体を含有する一連の浴で繰り返した。使用し
た液体の浸漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→乳酸エチル 乳酸エチルを含有する最終浴からビスコースレ
ーヨン繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオーブ
ンで4時間真空乾燥させた。 ビスコースレーヨン繊維製品中に包含される非
水性液体の量を、重量分析より算出した。この結
果から、乾燥したビスコースレーヨン製品には12
〜16重量%の有機液体(主として乳酸エチル)が
包含されていることが確認された。 ビスコースレーヨン繊維製品は乾燥状態では無
臭であるが、この製品に水を噴霧すると乳酸エチ
ルが直ちに遊離された。このことは、乳酸エチル
の臭いと湿らされた繊維製品を使用後の皮膚及び
使用された水のPHが低下することから明らかであ
る。 ビスコースレーヨン製品を粘着性包帯に貼りつ
けると、閉塞性(occlusive)プラスターが得ら
れる。このプラスターは、皮膚からの水分が接触
すると包含されている乳酸エチルが徐々に放出さ
れる性質を利用して、にきびや他の皮膚病の局所
治療に利用される。 同様の性質を有する製品を、サランをコートし
たmethathene袋に包装し、シールして、湿気を
追い出した。ただし幾つかの製品には包装を施さ
なかつた。包装した製品は、6カ月間20℃で保管
したとしても、水で湿らした時に乳酸エチルを遊
離する性質を保持していた。未包装の製品の場合
にはほんの数週間の保管でも、空気中の水蒸気と
の接触により乳酸エチルが徐々に失なわれてい
た。 実施例 5 ビスコースレーヨン繊維(セルロースマトリツ
クス)に非水性液体としてトリクロロフエノール
(TCP)のイソ−プロパノール溶液を包含させ
た、未包装の製品を例示する。 5cm×5cmのビスコースレーヨン織繊維の小片
を15分間蒸溜水に浸漬させ、簡単に脱水した後、
エタノール浴に移し、そこに15分間浸漬させた。
エタノールからコツトン繊維の小片を取り出し、
簡単に脱液した後、小片を次の浴へ移した。こう
した浴への浸漬、脱液及び移動の操作を、それぞ
れ異なる非水性液体を含有する一連の浴で繰り返
した。使用した液体の浸漬順序は、次の通りであ
つた。 水→エタノール→アセトン→TCP(10重量%)
のイソ−プロパノール溶液 TCP溶液を含有する最終浴からビスコースレ
ーヨン繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオーブ
ンで4時間真空乾燥させた。 ビスコースレーヨン繊維製品中に包含される非
水性液体の量を、重量分析より算出した。この結
果から、乾燥したビスコースレーヨン製品には約
8〜9重量%の非水性液体(主としてTCPのイ
ソ−プロパノール溶液)が包含されていることが
確認された。 こうして製造された製品は、次いで非透湿性の
金属ホイル製小袋に個別包装された。 ビスコースレーヨン繊維製品は乾燥状態では無
臭であるが、この製品に水を噴霧するとTCPの
イソ−プロパノール溶液が直ちに遊離された。こ
のことは、TCPの臭いと、製品がヒト皮膚を消
毒するために使用され得ることから明らかであ
る。 実施例 6 ビスコースレーヨン繊維(セルロースマトリツ
クス)に非水性液体として殺菌剤である2,4,
4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフエニルエー
テル(DP300)のイソ−プロパノール溶液を包含
させた、未包装の殺菌タオル製品を例示する。 ビスコースレーヨン織繊維の小片を15分間蒸溜
水に浸漬させ、簡単に脱水した後、エタノール浴
に移し、そこに15分間浸漬させた。エタノールか
らレーヨン繊維の小片を取り出し、簡単に脱液し
た後、小片を次の浴へ移した。こうした浴への浸
漬、脱液及び移動の操作を、それぞれ異なる非水
性液体を含有する一連の浴で繰り返した。使用し
た液体の浸漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→0.2%DP300のイソプロパノール溶液 DP300溶液を含有する最終浴からビスコースレ
ーヨン繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオーブ
ンで4時間真空乾燥させた。 ビスコースレーヨン繊維製品中に包含される非
水性液体の量を、重量分析より算出した。この結
果から、乾燥したビスコースレーヨン製品には約
8重量%のDP300のイソ−プロパノール溶液が包
含されていることが確認された。 ビスコースレーヨン繊維製品は乾燥状態では無
臭であるが、この製品に水を噴霧するとDP300溶
液が直ちに遊離された。このことは、イソ−プロ
パノールの臭いと、湿らされた製品でスライドガ
ラスをふくとそのガラス上の微生物の増殖が完全
に抑えられ得ることから明らかである。 同様の性質を有する製品を、サランをコートし
たmethathene袋に包装し、シールして、水及び
水蒸気を追い出した。ただし幾つかの製品には包
装を施さなかつた。包装した製品は、6カ月間20
℃で保管したとしても、水で湿らした時にDP300
溶液を遊離する性質を保持していた。未包装の製
品の場合にはほんの数週間の保管でも、空気中の
水蒸気との接触によりDP300溶液が徐々に失なわ
れていた。 実施例 7 粒径15〜40ミクロンのセルロース粉末(セルロ
ースマトリツクス)に非水性液体として香料のn
−ヘプタン溶液を包含させた、未包装の製品を例
示する。この粉末製品は、硬い表面のみがき粉又
は防臭用粉末に混和されるものである。 セルロース粉末をガラスカラムに入れ、セルロ
ース粉末が完全に湿めるまで蒸溜水を加えた。そ
こに5分間浸漬させ、余分の水をカラムから取り
除いた後、エタノールをカラムのセルロース粉末
に上から添加した。エタノールを5分間セルロー
ス粉末に浸透させ、次いで簡単に脱液させた。 こうした液の浸透及び脱液の操作を、それぞれ
異なる非水性液体で繰り返した。使用した液体の
浸漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→トリクロロエチレン→香料(10容量%)のn
−ヘプタン溶液 最終溶液をカラムから排液した後、セルロース
粉末を取り出し、85℃のオーブンで4時間真空乾
燥させた。 こうして得られたセルロース粉末マトリツクス
中に包含される非水性液体の量を、重量分析より
算出した。この結果から、乾燥したマトリツクス
には約8重量%の非水性液体が包含されているこ
とが確認された。 こうして得られたセルロース粉末製品は乾燥状
態では無臭であるが、この製品に水を噴霧すると
香料のn−ヘプタン溶液が直ちに遊離された。こ
のことは、香料溶液の特有な臭いから明らかであ
る。 セルロース粉末製品は例えば、 (i) 方解石ベース……硬い表面のみがき粉として
使用すべく最終香料レベルを0.1〜0.2%とす
る、 (ii) タルクベース……最終香料レベルを防臭用タ
ルク粉末又は発汗抑制剤としての用途に必要な
レベルにする、 に配合される。 上記した粉末組成物を、分配(dispensing)か
んに包装し、シールして、湿気を追い出した。 実施例 8 ビスコースレーヨン繊維(セルロースマトリツ
クス)に非水性液体としてフロリダオレンジフレ
ーバーのイソ−プロパノール溶液を包含させた、
未包装の製品を例示する。 5cm×5cmのビスコースレーヨン織繊維の小片
を15分間蒸溜水に浸漬させ、簡単に脱水した後、
エタノール浴に移し、そこに15分間浸漬させた。
エタノールからレーヨン繊維の小片を取り出し、
簡単に脱液した後、小片を次の浴へ移した。こう
した浴への浸漬、脱水及び移動の操作を、それぞ
れ異なる非水性液体を含有する一連の浴で繰り返
した。使用した液体の浸漬順序は、次の通りであ
つた。 水→エタノール→アセトン→オレンジフレーバ
ー(5重量%)のイソ−プロパノール溶液 最終浴からビスコースレーヨン繊維片を取り出
し、脱液後、85℃のオーブンで4時間真空乾燥さ
せた。 ビスコースレーヨン繊維製品中に包含される非
水性液体の量を、重量分析より算出した。この結
果から、乾燥したビスコースレーヨン製品には約
8重量%の非水性液体が包含されていることが確
認された。 こうして製造された製品は、非透湿性容器に包
装された。 ビスコースレーヨン繊維製品は乾燥状態では無
臭であるが、この製品に水を噴霧するとオレンジ
フレーバーのイソ−プロパノール溶液が直ちに遊
離された。このことは、オレンジの臭いと、乾燥
した繊維製品を口に入れた時オレンジの味がする
ことから明らかである。 実施例 9 フロリダオレンジフレーバーの代りにスペアミ
ントフレーバー、ローズフレーバー又はアニスの
実を用いて、実施例8を繰り返した。 同様の結果が得られた。 実施例 10 ビスコースレーヨンヤーン(Tenasco Super)
(セルロースマトリツクス)に非水性液体として
L−メントール33部及びブラジルペパーミント油
67部のn−ヘプタン溶液を包含させた、未包装の
製品を例示する。 ある長さのビスコースレーヨンヤーンを15分間
蒸溜水に浸漬させ、簡単に脱水した後、エタノー
ル浴に移し、そこに15分間浸漬させた。エタノー
ルからヤーンを取り出し、簡単に脱液した後、ヤ
ーンを次の浴へ移した。こうした浴への浸漬、脱
液及び移動の操作を、それぞれ異なる非水性液体
を含有する一連の浴で繰り返した。使用した液体
の浸漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→トリクロロエチレン→L−メントール:ブラ
ジルペパーミント油(33:67)(10重量%)のn
−ヘプタン溶液 n−ヘプタン溶液を含有する最終浴からビスコ
ースレーヨンヤーンを取り出し、脱液後、85℃の
オーブンで4時間真空乾燥させた。 ビスコースレーヨン繊維製品中に包含される非
水性液体の量を、重量分析より算出した。この結
果から、乾燥したビスコースレーヨン製品には約
10重量%のL−メントール−ブラジルペパーミン
ト油のn−ヘプタン溶液が包含されていることが
確認された。 ビスコースレーヨンヤーンは乾燥状態では無臭
であるが、このヤーンに水を噴霧するとL−メン
トール−ブラジルペパーミント油のn−ヘプタン
溶液が直ちに遊離された。このことは、ペパーミ
ントの臭いと、ヤーンを口に入れた時ペパーミン
トとメントールの味がすることから明らかであ
る。 こうして製造されたビスコースレーヨンヤーン
はデンタルフロスとしての用途に適しており、使
用に供されるまでプラスチツク材料製の非透浸性
小袋に包装され得る。 実施例 11 織ウール繊維(ケラチンマトリツクス)に非水
性液体としてのトリクロロエチレンを包含させ
た、未包装の製品を例示する。 5cm×5cmのウール繊維の小片を15分間蒸溜水
に浸漬させ、簡単に脱水した後、エタノール浴に
移し、そこに15分間浸漬させた。エタノールから
ウール繊維の小片を取り出し、簡単に脱液した
後、小片を次の浴へ移した。こうした浴への浸
漬、脱液及び移動の操作を、それぞれ異なる非水
性液体を含有する一連の浴で繰り返した。使用し
た液体の浸漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→トリクロロエチレン トリクロロエチレンを含有する最終浴からビス
コースレーヨン繊維片を取り出し、脱液後、85℃
のオーブンで4時間真空乾燥させた。 ウール繊維製品中に包含される非水性液体の量
を、重量分析より算出した。この結果から、乾燥
したウール製品には約10重量%の非水性液体が包
含されていることが確認された。 ウール製品は、次いで非透湿性の容器に包装さ
れた。 ウール製品は乾燥状態では無臭であるが、この
製品に水を噴霧するとトリクロロエチレンが直ち
に遊離された。このことは、トリクロロエチレン
の臭いから明らかである。 実施例 12 不織セルロース繊維(J−クロス)(セルロー
スマトリツクス)に非水性液体としてのトリクロ
ロエチレンを包含させた製品を例示する。この製
品は上部にスクリユーを備えた気密性ジヤー
(airtight screw−topped jar)に包装される。 5cm×5cmの不織セルロース繊維の小片を15分
間蒸溜水に浸漬させ、簡単に脱水した後、エタノ
ール浴に移し、そこに15分間浸漬させた。エタノ
ールから繊維の小片を取り出し、簡単に脱液した
後、小片を次の浴へ移した。こうした浴への浸
漬、脱液及び移動の操作を、それぞれ異なる非水
性液体を含有する一連の浴で繰り返した。使用し
た液体の浸漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→アセトン→イソ−プロパノー
ル→トリクロロエチレン トリクロロエチレンを含有する最終浴から不織
セルロース繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオ
ーブンで4時間真空乾燥させた。 不織セルロース繊維製品中に包含される非水性
液体の量を、重量分析より算出した。この結果か
ら、乾燥したセルロース製品には約6重量%の非
水性液体が包含されていることが確認された。 J−クロス製品は上部にスクリユーを備えた非
透湿性ジヤーに包装された。 不織セルロース繊維製品は乾燥状態では無臭で
あるが、この製品に水を噴霧するとトリクロロエ
チレンが直ちに遊離された。このことは、トリク
ロロエチレンの臭いと、製品が油状表面をふき取
り清浄するために使用され得ることから明らかで
ある。 実施例 13 織セルロース繊維(セルロースマトリツクス)
の小片の中に非水性液体として脱臭用芳香剤を包
含させた、湿度調整用室内脱臭剤(空気清涼剤)
を例示する。この脱臭剤は、使用に供されるま
で、プラスチツク製フイルムで包装されている。 長さ10cm、幅3cm、厚さ1cmの織セルロース繊
維の小片を蒸溜水に15分間浸漬させ、簡単に脱水
した後、エタノール含有浴に移し、そこに15分間
浸漬させた。エタノールからセルロース繊維の小
片を取り出し、簡単に脱液した後、小片を次の浴
へ移した。この浴への浸漬、脱水及び移動の操作
を、別種の非水性液体を含有する浴を用いて繰り
返した。使用した液体の浸漬順序は、次の通りで
あつた。 水→エタノール→イソ−プロパノール→トルエ
ン→脱臭用芳香剤No.1 脱臭用芳香剤は溶媒と溶質から成る溶液であつ
て、以下の組成を有する。脱臭用芳香剤No.1 重量部 アンバーAB358 3.0 サリチル酸イソアミル 5.0 サリチル酸ブチル 4.0 ベルガモツトAB430 15.0 酢酸o−第3級ブチルシクロヘキシル 0.5 シダーアトラス油 5.0 シトロネラル 7.0 シトロネラ油 16.1 シトロネリルオキシアセトアルデヒド 0.5 ゼラニウム ベース76 4.0 1,3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−
4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロ
ペンタ−γ−2−ベンゾピラン 10.0 ヘキシル アルドン 0.7 ジヤスミンAB284 12.0 LRG201 5.0 ノナノリド−1:4 0.2 オポパナクス ジレノイド 1.7 オレンジ油 スイート 8.0 10−ウンデセン−1−アール 0.30 Vetyvert oil 2.0 100.00 脱臭用芳香剤を含有する最終浴からセルロース
繊維片を取り出し、脱液後、85℃のオーブンで2
時間真空乾燥させた。 セルロース繊維片中に包含される非水性液体の
量は、4乃至10重量%であろう。セルロース繊維
片を、プラスチツク製フイルムで収縮包装し、通
気性(vented)カートンにパツクした。 室内脱臭剤として使用するときに収縮包装をと
りはずして通気性カートン内に封入された脱臭芳
香処理された製品を台所や浴室のごとき部屋に設
置する。部屋の空気が比較的乾いている場合、脱
臭用芳香が製品から発散することはほとんどない
が、台所や浴室の如く湿度が高い所に設置した場
合、空気中の水蒸気に誘発されて少量の脱臭用芳
香が発散するであろう。 従つて、この製品は、設置した室内の空気を清
涼すべく数週間乃至数カ月間もの間使用すること
が可能である。 実施例 14 実施例13の織セルロース繊維片の代りに、ダイ
ヤパー、ダイヤパーライナーや衛生タオルの如き
セルローステイツシユ/コツトンウール製品(セ
ルロースマトリツクス)を使用して、実施例13を
繰り返した。 ダイヤパー、ダイヤパーライナー又は衛生タオ
ルを処理する液体の浸漬順序は、次の通りであつ
た。 水→アセトン→イソ−プロパノール→トリクロ
ロエチレン→脱臭用芳香剤No.2(以下の組成を有
する10%n−ヘプタン溶液)脱臭用芳香剤No.2 重量部 6−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサ
メチル−テトラヒドロナフタレン 3.00 ベルガモツト ベース37 20.00 セルバクロール 3.50 酢酸シトロネリル 5.00 ジプロピレン グリコール 4.75 グラニル ニトリル 1.50 インドール 1.00 レモングラス油 3.00 ライムAB402 10.00 ラバンジン油 4.00 1−メントール 8.00 3a−メチル−ドデカヒドロ−6,6,9a−トリ
メチル−ナフト−2(2,1−b)−フラン0.25 β−メチル ナフチル ケトン 5.00 β−ナフトール メチル エーテル 9.00 ネロリ ベース78 6.00 ポメランゾール(Pomeransol)AB314 6.00 プチグレン油(テルペンレス) 4.00 オレンジ油 スイート 5.00 タイム油 レツド 1.00 100.00 実施例 15 靴の中底として使用される綿紗製品(セルロー
スマトリツクス)を使用して、実施例13を繰り返
した。 綿紗製品を処理する液体の浸漬順序は、次の通
りであつた。 水→アセトン→イソ−プロパノール→脱臭用芳
香剤No.3(以下の組成を有する10%n−ヘプタン
溶液)脱臭用芳香剤No.3 重量部 P−第3級アミルシクロヘキサノン 5.00 Benzoin Siamレジノイド 5.00 ベルガモツトAB430 15.00 クマリン 4.00 ジエチル フタレート 4.35 ゼラニウム油 5.00 ヘルコリン(Hercolyn)D 12.25 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,
6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ
−γ−2−ベンゾピラン 3.00 ラバンジン油 10.00 α−イソーメチル ヨノン 12.00 Mousse de chene yugo 1.25 ムスクアンブレツト 3.00 ピメント リーフ油 10.00 ロゼンタAB380 10.00 ローズ−D−オキサイド 0.15 100.00 実施例 16 実施例13の織セルロース繊維片の代りに、使い
捨てハンカチ、ベツドリネン又はクロスとして使
用されるセルローステイツシユペーパー(セルロ
ース製品)を用いて、実施例13を繰り返した。 セルローステイツシユペーパーを処理する液体
の浸漬順序は、次の通りであつた。 水→メタノール→イソ−プロパノール→脱臭用
芳香剤No.4(以下の組成を有する10%n−ヘプタ
ン溶液)脱臭用芳香剤No.4 重量部 ベルガモツトAB430 8.00 酢酸4−第3級ブチルシクロヘキシル 4.30 シトロネラ油 6.00 ジエチル フタレート 8.25 エチル バニリン 0.20 イソ−オイゲノール 5.00 グリーン ハーバル(Herbal)AB502 15.00 2−n−ヘプチルシクロペンタノン 0.50 インドール 1.50 ギ酸イノニル 5.00 LRG201 1.25 α−イソ−メチル ヨノン 5.00 β−ナフトール メチルエーテル 7.50 ノナンジオール−1:3−ジアセテート 4.00 パツチユリ油 7.00 フエニルエチル フエニル アセテート 5.00 ロゼンタ AB 380 6.00 Sandalone 4.00 テトラヒドロ ムガオール 6.00 γ−ウンデカラクトン 0.50 100.00 実施例 17 実施例13の織セルロース片の代りに木材チツ
プ/おがくずを用いて猫などの動物用寝わら製品
を製造すべく、実施例13を繰り返した。 木材チツプ/おがくずを処理する液体の浸漬順
序は、次の通りであつた。 水→エタノール→イソ−プロパノール→脱臭用
芳香剤No.5(以下の組成を有する5%n−ヘプタ
ン溶液)脱臭用芳香剤No.5 重量部 6−アセチル−1,1,3,3,4,4,6−ヘ
キサメチルテトラヒドロ ナフタレン 2.5 P−第3級アミルシクロヘキサノン 0.06 サリチル酸ベンジル 15.0 ベルガモツトAB430 15.0 シンナミルアルコール 5.0 ジエチル フタレート 8.04 ジメチル ベンジル カルビニル アセテート
2.5 Dimyrcetol 16.0 ジプロピレン グリコール 14.25 ゲラニオール 5.0 イソブチル フエニル アセテート 5.0 3a−メチル−ドデカヒドロ−6,6,9a−トリ
メチル−ナフト−2(2,1−b)フラン 0.75 サリチル酸メチル 0.5 ムツス ドラ シユンヌ ユゴ 6.0 ノナノリド−1:4 0.2 Pelargene 4.0 トリクロロメチル フエニル カルビニル アセ
テート 0.2 実施例 18 実施例13の織セルロース片の代りに織コツトン
又はリネン繊維(セルロースマトリツクス)を用
いてカーテン及び椅子やソフアー用ルーズカバー
を製造すべく、実施例13を繰り返した。 織コツトン又はリネン繊維を処理する液体の浸
漬順序は、次の通りであつた。 水→エタノール→イソ−プロパノール→脱臭用
芳香剤No.6(以下の組成を有する10%n−ヘプタ
ン溶液)脱臭用芳香剤No.6 重量部 プロピオン酸ベンジル 4.0 ベルガモツト油 15.0 酢酸o−第3級ブチルシクロヘキシル 2.0 p−第3級ブチル−α−メチル ヒドロシンナム
アルデヒド 15.0 クローブ リーフ油 10.0 フタル酸ジエチル 9.25 ジメチル ベンジル カルビニル アセテート
5.0 酢酸イノニル 10.0 安息香酸イソブチル 5.0 LRG−201 1.25 3a−メチル−ドデカヒドロ−6,6,9a−トリ
メチル−ナフト−2(2,1−b)フラン 0.5 ネロリ油 3.0 プチグレン油 10.0 フエニルエチルアルコール 10.0 このように処理したカーテンや椅子カバーが、
厭なタバコの煙のような不快臭で汚染されている
場合その不快臭を消散すべくこの脱臭用芳香を発
散させたい時には、前記カーテンや椅子カバーに
水を軽く噴霧すればよい。 実施例 19 粉末カゼイン(蛋白質マトリツクス)の中に非
水性液体としてフロリダオレンジフレーバーを包
含させた、乾燥粉末(インスタント)飲料の素を
例示する。 水不溶性の粉末カゼイン20gを水中で15分間激
しく撹拌し、次いで焼結ガラスロートを用いて水
を除去した。水で湿らされた粉末を15分間エタノ
ール中に再懸濁させ、同様にしてエタノールを除
去した。この手順を、アセトン、次いてフロリダ
オレンジフレーバー濃縮物(溶質)の5%イソプ
ロパノール(溶媒)溶液を用いて繰り返した。 余分のオレンジフレーバー溶液を最後に除去し
た後、粉末カゼインを85℃のオーブンで2時間真
空乾燥させて得られた製品は無臭であつた。 乾燥粉末(製品)を水で湿らすと、強いオレン
ジの芳香臭が発散された。 イソプロパノールに溶解されたオレンジフレー
バーを包含するカゼイン粉末は、インスタントフ
ルーツ飲料用成分として使用され得る。この粉末
は、非透湿性容器内に他の成分と一緒に包装され
得る。 実施例 20 粉末スターチ(多糖類マトリツクス)の中に非
水性液体としてクロフサスズリフレーバーを包含
させた、乾燥粉末(インスタント)飲料の素を例
示する。 粉末トウモロコシ澱粉50gを水200ml中で15分
間撹拌し、次いで焼結ガラスロートを用いて水を
除去した。水で湿らされた粉末を15分間エタノー
ル200ml中に再懸濁させ、同様にしてエタノール
を除去した。この手順を、アセトン200ml、次い
でクロフサスズリフレーバー(溶質)の5%イソ
プロパノール(溶媒)溶液200mlを用いて繰り返
した。 クロフサスズリフレーバは以下の組成を有す
る。クロフサスズリフレーバー 重量% p−ヒドロキシフエニルブタノン 2.0 バニリン 0.5 硫化ジメチル 0.5 アセトアルデヒド 2.0 酢 酸 4.0 酢酸エチル 8.5 ブチル酸エチル 3.0 ブチル酸エチル−3−メチル 1.5 ギ酸シス−3−ヘキセニル 0.2 ブチル酸シス−3−ヘキセニル−2−メチル 1.0 Oil buchu 0.2 Blackcurrant bud absolute 0.02 ベンジルアルコール 5.0 4−メチル−4−メルカプトペンタン−2−オン
0.0003 安息香酸ベンジル 2 4−ヒドロキシ ウンデカン酸 ラクトン 0.3 1,8−エポキシ−p−メンタン 0.1 イソ−プロパノール 残り 100 余分のクロフサスズリフレーバー溶液を最後に
除去した後、粉末トウモロコシ澱粉を85℃のオー
ブンで2時間真空乾燥して得られた製品は無臭で
あつた。 乾燥粉末(製品)を水で湿らすと、強いクロフ
サスズリフレーバーの芳香臭が発散された。 乾燥粉末製品は、水を添加してフルーツ飲料を
作るに適した乾燥粉末ミツクスのクロフサスズリ
フレーバー成分として使用され得る。 この乾燥粉末ミツクスは以下の組成を有し、使
用するまで非透湿性容器内に包装されている。 重量% 砂 糖 96.0 クエン酸 1.75 ガ ム 0.67 リン酸トリカルシウム 0.26 ビタミンC 0.4 クエン酸ナトリウム 0.53 クロフサスズリフレーバー成分 0.39 着色料 残り 乾燥粉末ミツクス20gを水200mlとともに撹拌
すると、クロフサスズリフルーツ清涼飲料が提供
される。 実施例 21 粉末澱粉(多糖類マトリツクス)の中に非水性
液体としてカレーフレーバーを包含させた、カレ
ー食品製造用成分(製品)を例示する。 実施例20の手順を繰り返した。但し、粉末澱粉
としてはコーンフラワー(多糖類マトリツクス)
を使用し、非水性液体による最終処理用フレーバ
ーとしてはカレーフレーバー(5重量%)のイソ
プロパノール溶液を使用した。 カレーフレーバは次の組成を有する。 重量% オレオレジン クミン 38.46 オレオレジン コリアンダー 30.77 オレオレジン セロリ 11.54 黒こしよう油 11.54 クミン油 7.69 乾燥カレー粉末(製品)は乾燥状態では無臭で
あつて、水と接触した時にカレーフレーバーを発
散するカレー食品の製造に使用され得る。 実施例 22 袋に封入された低質な紅茶の葉に風味を付与す
べく、穴のあいた不織セルロース袋にアール・グ
レイ(earl grey)テイーフレーバを包含させた
テイーバツグを例示する。 連続ウエブの形でテイーバツグを生産するのに
適した穴のあいた不織セルローステイツシユを、
まず水の中に通し次いでエタノール、アセトン、
以下の組成を有するアール・グレイ テイーフレ
ーバ5%のイソプロパノール溶液の順に通した。 重量% ベルガモツト油 95 ローズ油 3 レモン油 2 各液体中の滞溜時間は15分であり、次の液体へ
移動させる前に余分の液体を絞り出すべくウエブ
を一対のローラーのニツプを通過させる。ウエブ
をある液体から次の液体への移動の間完全に乾燥
させる必要はない。 最終液体であるアール・グレイテイーフレーバ
溶液を通過させた後ウエブを85℃で3時間乾燥さ
せ、次いで4cm角の小袋に形成し、紅茶の葉を充
填し、最後に紅茶の葉を封入すべく小袋を閉じ
る。 小袋10個を1束として非透湿性ホイル容器に包
装される。 小袋(テイーバツグ)を熱水に浸出させると、
アール・グレイテイーの芳香を有する美味な紅茶
が得られる。 実施例 23 焼きたてパンをラツプするための包み紙(セル
ロースマトリツクス)にブレツドフレーバー(非
水性液体)を包含させた製品を例示する。 実施例22の手順を繰り返した。ただし、穴のあ
いた不織セルローステイシユとしては、一塊のパ
ンを包むのに適した大きさである40cm幅のウエブ
を使用し、フレーバーとしては、5重量%濃度の
ブレツドフレーバーのイソ−プロパノール溶液
(非水性液体)を使用する。ブレツドフレーバー
は以下の組成を有する。 重量% イソ−ブタノール 1.274 氷酢酸 1.274 ブチル酸 1.274 イソ−ブチル酸 0.644 ペンタン酸 0.32 ヘキサン酸 0.644 β−フエニル エチル アルコール 3.8 γ−ノナラクトン 0.644 フエニル酢酸 0.126 イソ−プロパノール 90.0 上記ブレツドフレーバを包含する不織セルロー
ステイツシユの乾燥ウエブ(製品)は、空気中の
水蒸気によりブレツドフレーバーが早期に発散す
るのを避けるために、使用するまで非透湿性容器
に保管されなければならない。こうして処理され
たテイツシユ製品は焼きたてパンをラツプするた
めに使用される。 焼きたてパンから水蒸気は極めてゆつくり放出
され、且つブレツドフレーバーも適当に発散され
るので、長期間保管したとしてもパンの外観は焼
きたてのままである。 ブレツドフレーバーが処理したセルロース材料
でラツプしたパンから早期に発散しないように、
パンを店頭に並べたり販売するまで非透湿性のポ
リエチレン製ラツプフイルムを外側に施こすこと
が可能である。 処理したセルロースラツプ材料に水を軽くふき
つけると、前記材料からブレツドフレーバーが発
散され得る。これにより、パンを何カ月も前に焼
いて微生物による腐敗及び微生物の生長を避ける
ために冷凍保存したとしても、焼きたてパンの香
りが提供され得る。 実施例 24 織コツトン材料(セルロースマトリツクス)に
ハーブ−スパイスフレーバー(非水性液体)を包
含させた、シチユーやスープの調味に使用される
ハーブやスパイスを入れた袋を例示する。 実施例23の手順を繰り返した。フレーバーは
“bouquet garni”フレーバ(5%)のイソ−プ
ロパノール溶液を使用した。“bouquet garni”
は以下の組成を有する。 重量% オレオレジン タイム 12.0 オレオレジン セロリ 60.0 オレオレジン メース 10.0 オレオレジンクローブ 4.0 ベイ油 3.0 ハナハツカ油 4.0 オニオン油 0.4 キヤロツトシード油 6.6 “bouquet garni”フレーバーを包含する、乾
燥させたセルロース織コツトン材料(製品)は、
袋に形成された後、その袋に所望のハーブやスパ
イスを充填させて使用され得る。袋は、使用され
る迄非透湿性容器に包装されるべきである。シチ
ユーやスープストツクにこの袋を加えると、
“bouquet garni”フレーバーが水との接触によ
り発散し、食品に前記フレーバの風味が与えられ
る。 実施例 25 リネン−コツトンロール状タオル(セルロース
マトリツクス)に香料(非水性液体)を包含させ
た製品を例示する。この製品は使用される迄、プ
ラスチツク製の非透湿性フイルムにラツプされて
いる。 ロール状タオルデイスペンサーに使用される30
cm幅の汚れたリネン−コツトンタオルのウエブ
を、通常の洗濯方法で洗濯し、残存する水で湿気
を含むウエブを有機溶媒を含有する一連のタンク
を通過させる。溶媒の通過順序は次の通りであつ
た。 エタノール→アセトン→イソ−プロパノール→
ローズ香料(1重量%)のn−ヘプタン溶液 使用される香料は以下の組成を有する。ローズ香料 重量% シトロネラル 10.0 ヒドロキシシトロネラル 10.0 フエニル エチル アルコール 23.0 テトラヒドロ ゲラニオール 07.0 メチルヨノン 08.0 フエニル エチル アセテート 07.0 シクラメン アルデヒド 05.0 アシル シンナムアルデヒド 07.0 リナロール 10.0 オイゲノール 01.0 ギ酸シトロネリル 05.0 アニスアルデヒド 03.0 ローズオキサイド10% 02.0 フエニル酢酸アルデヒド ジメチルアセタール
02.0 タオルのウエブを10分間各液体と接触させ、タ
ンク間で一対のローラーのニツプを通過させて、
余剰の液体を取り除く。タオルを一つの処理工程
と次の処理工程の間完全に乾燥させる必要はな
い。 タオルのウエブを香料溶液を含有する最終タン
クを通過させた後、ウエブを乾燥し、巻き取り、
次いでプラスチツク製フイルムで包装する。 使用時にロール状タオルの包装を解き、ローラ
ーデイスペンサーに設置する。濡れた手でタオル
に触れると、快いローズ香料の芳香が発散され
る。デイスペンサーの内部にある処理されたタオ
ルの内層を、外層により大気中の水蒸気から保護
するのが適当である。こうすれば、洗面所の湿つ
た空気により芳香が早期に発散されるが防止され
る。 こうして処理されたロール状タオルは、婦人用
洗面所での用途に適している。 実施例 26 以下の組成を有するパイン・ニードル・グリー
ンスイート香料を用いて実施例25の手順を繰り返
す。パイン・ニードル・グリーンスイート香料 重量% アルデヒドC910% 0.5 アルデヒドC1010% 1.0 メチル ノニル アルデヒド10% 3.0 アニスアルデヒド 5.0 合成ベルガモツト 8.0 酢酸ボルニル 50.0 シトロネラル 2.0 クマリン 5.0 酢酸ゲラニル 3.0 ラバンジン 2.0 Lixetone 2.5 ムスクアンブレツト 2.0 p−第3級ブチル シクロヘキシル アセテート
3.0 テルピノリン 5.0 Versalide 2.0 ガルバヌム 0.5 オレンジ油 スイート 0.8 ローズマリー 2.0 酢酸リナリル 1.7 エレミゴム 1.0 こうして処理されたロール状タオルは、紳士用
洗面所での用途に適している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マトリツクスとその中に包含されている非水
    性液体とから成り、水と接触した時に前記非水性
    液体が前記マトリツクスから遊離するように構成
    されている、実質的にドライ・タツチな製品であ
    つて、前記マトリツクスは多糖類又は蛋白質又は
    その混合物であり、前記非水性液体は1.5乃至40
    の誘電率を有し、マトリツクスに対する非水性液
    体の重量比が1:1000乃至1:1であることを特
    徴とする製品。 2 多糖類がセルロース又はスターチ又はその混
    合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の製品。 3 蛋白質がケラチン又はカゼイン又はその混合
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の製品。 4 非水性液体が、有機溶媒と前記溶媒に溶解さ
    れる溶質とから成ることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の製品。 5 溶質が、抗細菌剤、抗微生物剤、かぶり防止
    剤、発汗抑制剤、帯電防止剤、抗真菌剤、駆虫
    剤、抗炎症剤、UV吸収剤、殺虫剤、フレーバ
    ー、香料、脱臭芳香剤又はその混合物であること
    を特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の製
    品。 6 マトリツクスが、多糖類又は蛋白質以外に固
    体の賦形剤、担体、増量剤又は稀釈剤を含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5項の
    いずれかに記載の製品。 7 シート、テイツシユ、ヤーン、外科用包帯、
    綿棒、スポンジ、デンタルフロス又は衛生タオル
    の形態に形成することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の製品。 8 テイー、コーヒ、ハーブ又はスパイス用の水
    浸透性袋の形態に形成することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の
    製品。 9 粉末又は錠の形態に形成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに
    記載の製品。 10 乾燥させた粉末又は錠剤化された飲料又は
    食品成分の形態に形成することを特徴とする特許
    請求の範囲第9項に記載の製品。 11 非透湿性の密閉容器に収容されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第10項
    のいずれかに記載の製品。 12 実質的にドライ−タツチな製品を製造する
    方法であつて、 多糖類及び/又は蛋白質のマトリツクスを水
    性液体と接触させ、 次いで誘電率1.5乃至40で且つ前記水性液体
    と混和性の非水性液体とマトリツクスを接触さ
    せ、 表面に残存する液体を除去すべくマトリツク
    スを乾燥させる、 ことから成ることを特徴とする方法。 13 実質的にドライ−タツチな製品を製造する
    方法であつて、 C1乃至C4アルカノール、アルデヒド、ケト
    ン又は前記化合物と水との混合物から成る群か
    ら選択される第1の非水性液体と、多糖類及
    び/又は蛋白質から成るマトリツクスとを接触
    させ、 第1の非水性液体の誘電率より低い誘電率を
    有し且つ第1の非水性液体と混和性を有する第
    2の非水性液体をマトリツクスと接触させ、 表面に残存する液体を除去すべくマトリツク
    スを乾燥させる、 ことから成ることを特徴とする方法。
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