JPH0245088A

JPH0245088A - オーバーロックミシンにおける縫糸供給装置

Info

Publication number: JPH0245088A
Application number: JP19531688A
Authority: JP
Inventors: Toru Matsubara; 亨松原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-08-06
Filing date: 1988-08-06
Publication date: 1990-02-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、オーバーロックミシンにおける縫糸供給装置
に関するものである。

［従来の技術］従来、オーバーロックミシンにおける一縫目に必要とす
る縫糸必要量は、天秤、上ルーパー、下ルーバーによる
糸引出作用を利用して摩擦式糸調子皿の調節によりその
調整を行なっていた。

即ち１例えば第３図に示すように、公知の３水糸ロック
ミシンＡでは、針糸調子器１、上ルーパー糸調子器２、
下ルーパー糸調子器３の３個の糸調子器が面板４上に設
けられている。

その縫目は、第４図に示すように、縫製される布地Ｂに
対し、針糸１ａ、上ルーパー糸２ａ、下ルーパー糸３ａ
が複雑に絡み合って縫目を形成しているので、糸引出作
用を利用し摩擦式糸調子皿の調節によりその調整をしよ
うとしても、張力変動が複雑で、縫いむらのない正確な
風合のある縫目を形成することは難しい作業である。

なお、特開昭６１−２７９２９４号公報に示されるよう
なローラによる糸繰出装置を用いれば糸数に応じた糸繰
出装置を設ける必要がある。即ち、−縫目に必要とする
針糸１ａ、上ルーパー糸２ａ、下ルーパー糸３ａの長さ
が必ずしも同じではないので、−本の糸が引出されてい
るとき、他が止まっているとすると、糸を挟み付けてい
る押えローラは、糸の移動による回転駆動力を受けると
ともに、他方の止まっている糸により摩擦力を受けるこ
とになり、都合が悪い状態となるからである。従って、
ローラによる糸繰出装置を用いようとすると、構造が複
雑になってしまうことになる。

［発明が解決しようとする課題］オーバーロックミシンにおける縫目形成に際し、第４図
に示すように、針糸、上ルーパー糸、下ルーパー糸の各
県の絡み合いにおける糸に加わる張力変動が複雑で、各
県に加わる張力は糸締めが行われる時期以外にも発生し
ていることが、縫目形成解析により判明したが、また、
第３図におけるような調子皿式糸調子器を用いた場合で
は、天秤、上ルーパー、下ルーパーによる糸締めに際し
て発生する張力により、調子皿で挟まれた糸をその摩擦
力に対抗して引出すことになるため、縫目は硬い感じに
なり、良好な縫目形成は難しかった。

［課題を解決するための手段］本発明は上記のような課題を解決するため、特許請求の
範囲の項に述べた構成としたもので、押えローラを強制
的に縫糸繰出ローラと同一周速で常に回転させるよう構
成することにより、針糸。

上ルーパー糸、下ルーパー糸を一組の繰出ローラ、押え
ローラにより各必要量に応じて繰り出すことを可能とし
、また、ローラ対による各糸繰出中は糸に張力変動が加
わらないように布地側共通糸把持器は常に閉じた状態に
置かれるようにしたものである。

［作用］上記のように、押えローラを縫糸繰出ローラと同一周速
度で強制的に回転するようにしたので、各別の縫糸把持
器により縫糸の走行を制御しながら、−組の繰出ローラ
、押えローラにより複数本の糸の長さを異にする糸繰り
出しが可能となるばかりでなく、布地側（下流側）共通
糸把持器は天秤。

上ルーパー、下ルーパーによる糸締め作用中のみ開放さ
れ、それ以外の時期には閉じた状態に置れであるため、
ローラによる糸繰出し時に糸絡み合いなどに際しての張
力変動が加わる恐れは全く無く、ローラによる糸繰出は
正確に行われる。

また１本発明においては、各県の必要長さをローラ対に
より予め針、ルーパー側に供給しておき。

後で天秤、ルーパーにより縫目形成のために引き締める
ようにしたので、各県は正確で柔らかい感じの縫目を形
成できることになる。

［実施例］第１図は本発明による１実施例を示すもので。

針糸１８．上ルーパー糸２ａ、下ルーパー糸３ａは、上
ガイド５を介してそれぞれ糸供給側電磁式針糸把持器６
、電磁式上ルーバー糸把持器７、電磁式下ルーパー糸把
持器８を経て中間ガイド９を通り、モータ駆動系繰出ロ
ーラ装置１０に導かれている。

この糸繰出ローラ装置１０を介して送り出される各県は
、糸締めが行われる共通期間を除いて閉じられている一
個の下流側（布地側）電磁式糸把持器１１を経て各部分
、即ち、縫針１４、上ルーパー、下ルーパ−（図示省略
）に導かれ、布地Ｂのオーバーロック縫（第４図参照）
作業を行なうよう構成されている。なお、符号１２は下
ガイド、１３は天秤である。

この糸繰出ローラ装置１０は、本出願人が先に出願して
いる特願昭６３−９６９５号［複数本上糸供給制御装置
」に記載しであるような一対の接触しているローラ１０
ａ、　１０ｂを、同一周速で回転するよう例えばその−
側に設けた歯車の噛合により連結駆動させ、その糸繰出
量は、各別に設けた電磁式糸把持器６．７．８の糸把持
開放閉止の制御を、ミシン主軸に設けた回転角度検出の
ためのロータリーエンコーダよりの信号と、ローラ軸に
設けた糸繰出量測定用のエンコーダよりの信号により行
うことにより決められる。また、両ローラ１０ａ、１０
ｂの接触は、一方のローラ１０ｂをレバー１０ｃで支承
し、これを電磁制御器１０ｄで加圧或は離間可能に構成
させである。

なお、ローラ１０ａ、１０ｂの同一周速駆動は、歯車噛
合によらず、他の適宜構成を用いてもよく、そのローラ
離間は、糸掛けの際その間に挟み込みが可能な程度でよ
く、図示のように、歯車噛合によるときは、その噛合が
外れない程度で行なうようにする。

ところで、オーバーロックミシンにおける各県の最大供
給必要量は、針糸が５＋ｎｍ、上ルーバー糸１５＋ｍ、
下ルーバー糸１５ｍｍ位であり、また、第３図に示す従
来ミシンにおける天秤、上ルーパー、下ルーパーによる
各糸引出曲線を認定してみるに。

第２図に示すような曲線となり、その繰出時期は、縫針
の上死点を０°とすると、図示のように、針糸繰出しは
、おおよそ、１００→２００°、上ルーパー糸繰出しは
１５０→２２０’　、下ルーパー糸繰出しは１００→２
２０°の間で行われていることになっている（図中Ｑは
繰出長さを示す）。

そこで、本発明においては、第３図下側にあるように、
天秤、上ルーパー、下ルーパーによる糸締め作用が終了
した時期である２２０°より同時に各糸把持器６．７．
８による糸把持を、ミシン主軸に設けたエンコーダより
の信号により開放し、必要長さの糸をそれぞれボビン側
より縫布（布地）側に繰出したことを、ローラ繰出装置
１０に設けたエンコーダよりの信号で検知した後、各糸
把持器６．７．８による糸把持を再び行なうように制御
する。また、布地側共通電磁式糸把持器１１は、針糸繰
出し、上ルーパー糸繰出し、下ルーパー糸繰出し時期の
共通時期である１００＠　から２２０″′の期間のみ糸
把持を開放し、それ以外は常に閉じているように作動さ
せる。

［発明の効果］本発明によれば、押えローラを縫糸繰出ローラと同一周
速度で強制的に回転するようにしたので、各別の縫糸把
持器により縫糸の走行を制御しながら、−組の繰出ロー
ラ、押えローラにより複数本の糸の長さを異にする糸繰
り出しが可能となるばかりでなく、布地側共通糸把持器
は天秤、上ルーパー、下ルーパーによる糸引出作用中の
み開放され、それ以外の時期には閉じた状態に置れであ
るため、ローラによる糸繰出し時に糸絡み合いなどに際
しての張力変動が加わる恐れは全く無く、縫目形成のた
めの各糸引線めは確実に行われ、また。

ローラによる糸繰出も正確に行われる。

また、本発明においては、各県の必要長さをローラ対に
より予め針、ルーパー側に供給しておき。

また、各糸把持器の閉じる時期は異なるが、開放時期を
同時とすることにより、構成が簡単となり、また、布地
側に設けた共通糸把持器１１の閉じる時期を各糸繰出し
開始時期と一致させれば構成はより単純化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるオーバーロックミシンの斜視図、
第２図は各県の供給時期、糸締め作用状態と期間との関
係を説明するための説明図、第３図はオーバーロックミ
シンの従来例を示す斜視図、第４図はオーバーロック縫
目の一例を示す斜視図、である。Ａ・・・オーバーロックミシン、　Ｂ・・・布地、１ａ
・・・針糸、　　　　　　２ａ・・・上ルーパー糸。３ａ・・・下ルーパー糸、　　４・・・面板。６・・・電磁式針糸把持器、７・・・電磁式上ルーパー糸把持器、８・・・電磁式下ルーパー糸把持器、１０・・・モータ駆動エンコーダ付光繰出装置。１０ａ、１ｏｂ−・−ローラ、　　　１０ｃ”・レバー
１０ｄ・・・電磁制御器、１１・・・下流側電磁式共通糸把持器、１３・・・天秤
、　　　　　　１４・・・縫針、６Ｍ・・・電磁式針糸
把持器作動区間。７Ｍ・・・電磁式上ルーバー糸把持器作動区間、８Ｍ・
・・電磁式下ルーパー糸把持器作動区間、ｌＩＭ・・・
下流側電磁式共通糸把持器作動区間。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）オーバーロック縫における各縫糸を同一周速回転
する１対のエンコーダ付ローラで挟持繰出供給するよう
にするとともに、そのローラ対の糸供給側に各縫糸に対
する個別の電磁式糸把持器を設け、下流側には各糸に共
通する電磁式糸把持器を設け、天秤、上ルーパー、下ル
ーパーによる縫糸引締作用が行なわれる期間だけ前記下
流側電磁式糸把持器による縫糸把持を開放し、他は閉じ
ているようにするとともに、糸供給側電磁式糸把持器は
各糸の必要供給量に応じて下流側電磁式糸把持器の閉じ
ている期間に開放するよう構成したことを特徴とするオ
ーバーロックミシンにおける縫糸供給装置。
（２）下流側電磁式糸把持器の糸把持開放終了時期に、
各縫糸に対する個別の電磁式糸把持器による糸把持を開
放して給糸を開始するようにしたことを特徴とする請求
項第１項記載のオーバーロックミシンにおける縫糸供給
装置。