JPH0244072Y2 - - Google Patents

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JPH0244072Y2
JPH0244072Y2 JP13367385U JP13367385U JPH0244072Y2 JP H0244072 Y2 JPH0244072 Y2 JP H0244072Y2 JP 13367385 U JP13367385 U JP 13367385U JP 13367385 U JP13367385 U JP 13367385U JP H0244072 Y2 JPH0244072 Y2 JP H0244072Y2
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JP
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vane
groove
vane groove
pressure
discharge
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JP13367385U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は2枚羽根式油圧ベーンポンプに係り、
特に、ロータに回転方向とは逆方向に傾けて設け
た各ベーン溝内に2枚のベーンを出入可能に挿入
し、同ベーンの互いに向き合う面にはベーンの底
部から先端部に達する油路を形成してなり、また
吸込域におけるベーン溝の底部には吸込圧を、一
方吐出域及び中間域におけるベーン溝の底部には
吐出圧を導く弧状溝をそれぞれ側板に設けてなる
2枚羽根式油圧ベーンポンプに関する。
〔従来技術〕
この種の油圧ベーンポンプの一つとして、従
来、第1図〜第7図にて示したものがある。第1
図に示した油圧ベーンポンプは、ポンプ本体1
1、カムリング12、ロータ13、側板14と、
ポンプ本体11に組付けられる図示を省略したカ
バーと、ロータ13に設けた各ベーン溝13a内
に2枚1組として出入可能に挿入されているベー
ン15,16を主構成部材としていて、各ベーン
溝13aは矢印にて示してロータ13の回転方向
(時計方向)とは逆方向に傾けて形成されている。
また同油圧ベーンポンプにおいては、a領域が吐
出域であり、b領域が吐出域から吸込域に移行す
る中間域であり、c領域が吸込域であり、d領域
が吸込域から吐出域に移行する中間領域であつ
て、側板14には吸込域におけるベーン溝13a
の底部に吸込圧を、また吐出域及び中間域におけ
るベーン溝13aの底部に吐出圧を導く弧状溝1
4a,14bがそれぞれ設けられている。
しかして、同油圧ベーンポンプにおいて採用さ
れている各ベーン15,16は同一形状のもので
あつて、第2図及び第3図にて示したように、互
いに向き合う面には同ベーン15,16の底部か
ら先端部に達する2本の油溝Sが穿設されてお
り、各ベーン溝13a内に挿入された状態にて油
路Aが形成されるようになつている(第4図〜第
7図)。
かかる構成の油圧ベーンポンプにおいては、a
領域にて回転による遠心力とベーン溝13aの底
部に付与される吐出圧Pによつて飛び出した両ベ
ーン15,16は第4図のようになる。すなわ
ち、この場合、回転側のベーン15は両ベーン1
5,16間の油路Aにも付与されている吐出圧P
によつて押圧されてベーン溝13aの回転側側壁
13a1に密着しようとするもののその先端に作
用するカムリング12との摩擦力Fによりベーン
厚さとベーン溝13a間のクリアランス分だけ傾
くのに対して、逆側のベーン16は油路Aに付与
されている吐出圧Pと摩擦力Fによつて押圧され
てベーン溝13aの逆側側壁13a2に密着す
る。
またb領域の特にベーン溝13a底部が吸込弧
状溝14aに連通し始めたときには、ベーン溝1
3a底部内の圧力が急激に低下するため、そのと
き先端に吐出圧Pを受けているベーン16が第5
図にて示したように矢印方向の力を受けてベーン
溝13a底部に向けて移動しカムリング12から
離れる。このときには、ベーン15の先端の一部
(図示右側)に吸込圧が作用しているため、ベー
ン15はベーン溝13a底部には移動せず、上記
摩擦力Fによりベーン16が移動した分だけ更に
傾き、その後におけるベーン16の飛び出しを阻
止する。
更にc領域にては、両ベーン15,16の先端
及び底部の全体に吸込圧が作用していて、ベーン
16は上述したようにして傾いているベーン15
を押し戻して飛び出すほどの力を受けないため、
第5図にて形成された状態のまま第6図にて示し
たように推移する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した油圧ベーンポンプにおいて
は、d領域の特にベーン溝13a底部が吐出弧状
溝14bに連通し始めたとき、ベーン16の底部
に吐出圧が作用してベーン16はベーン溝13a
の壁面に沿つて飛び出そうとするもののその動き
は傾いているベーン15によつて阻止される。こ
のため、ベーン16がカムリング12から離れた
状態で進行し、ベーン溝13a底部内の圧油が油
路A及びベーン16の先端とカムリング12間の
隙間を通つて吸込側に流れる。したがつて、瞬時
的にベーン溝13a底部内の圧力が低下し、先端
の一部に吐出圧を受けているベーン15が第7図
にて示したように矢印方向の力を受けてベーン溝
13a底部に向けて移動しカムリング12から離
れる。これにより、矢印のように吐出側から吸込
側へ圧油が逃げ、圧力振動が発生し異常音が発生
する。かかる現象は、吐出圧が低くかつロータ1
3の回転数が低い場合において生じる。なお、ベ
ーン溝13a底部にはその後直ちに吐出圧が付与
されて圧力が上昇するため、両ベーン15,16
はその作用する遠心力により飛び出して第4図に
て示したようになる。
以上の両ベーン15,16の作動は、図示を省
略したカバーを透明なアクリル樹脂で作成したポ
ンプにおいて、ロータ13の回転数とストロボス
コープの閃光周期を同期させることにより確認し
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記した問題に対処すべくなされたも
ので、上記した2枚羽根式油圧ベーンポンプにお
いて、各ベーン溝内において回転方向とは逆側に
ある各ベーンの背面底部に凹所を形成して、同ベ
ーンとベーン溝の側壁とによりベーン溝の底部に
向けて開口するオイルポケツトを形成したことを
特徴とする。
〔考案の作用・効果〕
本考案においては、第6図の状態から第7図の
状態に移動する途中において、ベーン溝13a底
部内の圧油が油路A及び回転方向とは逆側にある
ベーンの先端とカムリング12間の間隙を通つて
吸入側に流れるとき、その圧油の一部がオイルポ
ケツト内に流入して当該ベーンの底部をベーン溝
の側壁から押し上げてベーン15に沿うべく傾動
させる。このため、当該ベーンは、ベーン15に
よつて飛び出しを阻害されることが少なくなり、
底部に作用する吐出圧により飛び出してカムリン
グ12に当接し、ベーン溝13a底部内の圧油の
吐出側への流れを阻止する。したがつて、ベーン
溝13a底部内の圧力低下が防止され、ベーン1
5のカムリング12から離れる移動も防止でき
る。この結果、吐出側から吸込側への圧油の逃げ
を防止することができ、圧力振動の発生を未然に
防止することができる。
〔実施例〕
以下に、本考案の一実施例を第8図〜第11図
を参照して説明する。第8図〜第10図は上述し
たベーン16に代えて使用されるベーン17を示
していて、同ベーン17の前面にはベーン16と
同様に2本の油溝Sが穿設されまた背面底部には
凹所17aが形成されている。凹所17aはベー
ン17の背面底部を所定巾Wのカツタによつて切
削することにより形成されていて、底部に向かつ
て深く略楔状に形成されている。またベーン17
をベーン15とともに各ベーン溝13a内に出入
可能に挿入して油圧ベーンポンプを構成した場
合、第11図にて示したように、ベーン17とベ
ーン溝13aの側壁13a2とによりベーン溝1
3aの底部に向けて開口するオイルポケツトBが
形成される。
かかる油圧ベーンポンプにおいては、a,b,
cの領域において従来の油圧ベーンポンプと同様
に各ベーン15,17が移動するものの、d領域
の特にベーン溝13a底部が吐出弧状溝14bに
連通し始めたとき、次のような作動が得られる。
すなわち、ベーン溝13a底部が吐出弧状溝14
bに連通してベーン溝13a底部内の圧油が両ベ
ーン15,17間に形成される油路A及びベーン
17の先端とカムリング12間の間隙を通つて吸
込側に流れるとき、その圧油の一部がオイルポケ
ツトB内に流入してベーン17の底部をベーン溝
13aの側壁13a2から押し上げてベーン15
に沿うべく傾動させる。このため、当該ベーン1
7は、ベーン15によつて飛び出しを阻害される
ことが少なくなり、底部に作用する吐出圧Pによ
り飛び出してカムリング12に当接し、ベーン溝
13a底部内の圧油の吸込側への流れを阻止す
る。したがつて、ベーン溝13a底部内の圧力低
下が防止され、ベーン15のカムリング12から
離れる移動も防止できる。この結果、吐出側から
吸込側への圧油の逃げを防止することができ、圧
力振動の発生を未然に防止することができる。
なお、上記した作用効果を裏付けする実験結果
として、吐出圧が100〜140Kgf/cm2ではロータ1
3の回転数を600rpmまで下げても圧力振動を発
生させないが、吐出圧が10〜100Kgf/cm2ではロ
ータ13の回転数を1200rpm以下に下げると圧力
振動を発生させていた最低回転数800rpm仕様の
2枚羽根式油圧ベーンポンプにおいて、その回転
方向とは逆側にある各ベーンとして上記ベーン1
7を採用してロータ13の回転数600rpmで運
転させたところ吐出圧が略ゼロの場合においても
圧力振動が発生しなかつたという実験結果をも得
ている。
上記実施例においては、各ベーン17の背面底
部に形成する凹所の形状を略楔状としたが、同凹
所はベーン溝13aの側壁13a2とによりベー
ン溝13aの底部に向けて開口するオイルポケツ
ト13を形成する形状であればよく上記実施例の
形状に限定されない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の適用対象となる2枚羽根式油
圧ベーンポンプの一例を示す側面図、第2図は第
1図に示した各ベーンの側面図、第3図は同正面
図、第4図〜第7図は第1図にて示した油圧ベー
ンポンプの拡大作動説明図、第8図は本考案を実
施してなるベーンの側面図、第9図は同背面図、
第10図は同正面図、第11図は本考案の拡大作
動説明図である。 符号の説明、13……ロータ、13a……ベー
ン溝、14……側板、14a,14b……弧状
溝、15,17……ベーン、17a……凹所、A
……油路、B……オイルポケツト、S……油溝、
a……吐出域、b,d……中間域、c……吸込
域。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロータに回転方向とは逆方向に傾けて設けた各
    ベーン溝内に2枚のベーンを出入可能に挿入し、
    同ベーンの互いに向き合う面にはベーンの底部か
    ら先端部に達する油路を形成してなり、また吸込
    域におけるベーン溝の底部には吸込圧を、一方吐
    出域及び中間域におけるベーン溝の底部には吐出
    圧を導く弧状溝をそれぞれ側板に設けてなる2枚
    羽根式油圧ベーンポンプにおいて、各ベーン溝内
    において回転方向とは逆側にある各ベーンの背面
    底部に凹所を形成して、同ベーンとベーン溝の側
    壁とによりベーン溝の底部に向けて開口するオイ
    ルポケツトを形成したことを特徴とする2枚羽根
    式油圧ベーンポンプ。
JP13367385U 1985-08-30 1985-08-30 Expired JPH0244072Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6241885U JPS6241885U (ja) 1987-03-13
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