JPH0243977A - 角切り野菜の色彩選別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、角切りにしたにんじん、じゃがいも等の野菜
の中から、不良品を色相によって選別して除去する角切
り野菜の色彩選別機に関する。

〔従来の技術〕

従来、穀粒に光を投射して、その反射光の光量により所
定の色彩を有しない不良品、異物を選別除去するものと
して特公昭５４−２８３３６号公報等が知られ、また、
波長の異なる光を果実表皮に投射し、それらの反射光量
を測定することにより、果実を複数段に評価するものが
特公昭５９−２６３５７号等で公知である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、前記特公昭５４−２８３３６等の選別機構に
おいては、米粒等の穀粒を整列させて検出部へ供給する
ための流下樋が設けられるのであるが、角切り野菜は米
粒のように流下樋を清流することがなく、多量の水分に
よって流下樋面に付着し、一方、特公昭５９−２６３５
７で知られるようなベルト搬送するものにおいても、ベ
ルトの始端部に供給される原料の内、複数個が既に付着
し合ったものが多く、この内の１個に不良品があると、
良品まで一緒に除去されることになり、選別精度が低下
する。また、原料のベルト表面への付着を防止すべく、
毛状突起を植設しても、ベルトの進行方向両側に設けた
誘導壁やベルトへ原料を適量ずつ供給するフィーダーの
上方に設けた供給ホッパーの内壁面に原料野菜が付着す
る。

要するに、角切り野菜は多量の水分を含んでおり、その
ため、原料供給部のいたる所にこれらが付着する可能性
が大きく、いったん付着した野菜は手で取り除く以外に
は方法がなく、作業環境（高温）によっては程無く腐敗
が進み、食品衛生上非常に好ましくない。また、ベルト
の搬送終端部から滴り落ちる水によって不良品検出部が
汚れ、選別精度が低下する。

本発明は上記したように、角切り野菜が含む多量の水分
故に生じる供給、搬送及び検出部にＪ３ける不具合を解
消することを技術的課題とする。

〔問題点を解消するための手段］ 前記問題点を解決するため、本発明の角切り野菜の色彩
選別機は、多数の毛状突起を表面に植設した搬送ベルト
をほぼ水平に横架し、始端側に振動供給樋及び供給車ツ
バ−を設け、同終端側に不良品の検出手段及びエジェク
ターを備え、前記検出手段は１つの光学系に対して横方
向に複数の受光センサーを有する受光部と光源と前記受
光部に相対するバックグラウンドとを配設してなる角切
り色彩選別機において、前記供給ホッパーの壁面にはバ
イブレータ−を添着する、という技術的手段を講じたち
のである。

そして、上記搬送ベルトの終端部の直下には該終端部か
ら滴り落ちる水滴を、その下方に設けた検出手段以外の
方向に導く受は樋を設けると効果的である。

また、搬送ベルトの搬送面上には、複数の角切り野菜ど
うしがくっつき合った状態をほぐすための解消装置を設
けるとよい。

〔作用及び効果〕

供給ホッパーに投入された角切り野菜は、撮動供給樋の
振動により、適量ずつ樋先端方向に移送され、毛状突起
を植設した搬送ベルトに供給される。搬送ベルト終端部
に至った角切り野菜は、所定の落下経路を描いて落下し
、光源からの投射を受けるとともに受光部により全ての
原料野菜の反射光間を検出され、この反射光間とバック
グラウンドからの受光量との差が一定以上のものが不良
品と判断され、エジェクターで除去されて選別が行われ
るのであるが、供給ホッパーの壁面にはバイブレータ−
を添着したので、供給ホッパー内で壁面に付着しがちな
角切り野菜が円滑に落下し、いつまでも壁面に残って腐
敗することがない。また、異なる野菜を続けて選別する
場合にも、供給ホッパー内に残留する野菜を人手で除去
する必要がない。

原料の角切り野菜はそれ自身水分を多量に有しているが
、特に角切りにされた野菜は水洗い等のため水中に浸漬
された後に選別されることが多く、そのため水滴が搬送
ベルト終端から滴り落ちる。この水滴は水受は樋に集め
て検出手段以外の方法に導くことにより、検出手段の受
光部、光源及びバックグラウンドの受・投光量が減衰す
ることがなく、選別精度が低下しない。

なお、検出手段の清掃装置としてワイパー等があるが、
にんじんやじゃがいもの水滴にはぐんぷんが含まれてお
り、ワイパー等では容易にその汚れを取り除くことがで
きない。また、ワイパーを作動するときは、−時選別を
休止する必要があり、時間のロスがあった。

更に、水分を多く有する角切り野菜どうしは、互いに付
着しやすく、付着し合ったまま選別を受けることになる
が、搬送ベルトで移送される間に解消装置によってこの
付着状態を解きほぐすことにより、不良品に付着した良
品を不良品と共に除去することがなく、個々の原料を確
実に選別して選別精度を向上させる。

（発明の実施例） 以下、本発明の好適な実施例を第１図乃至第５図に基づ
いて説明する。第１図において、横設したほぼ直方体の
機枠１内中央付近に搬送ベルト２を回転可能に横架する
。すなわち、平行に横設したローラー３とローラー４と
に掛は渡した搬送ベルト２は、ローラー３とベルト等に
よって連結したモーター５により、一定速度で回転する
。搬送ベルトの表層部はウレタンゴム等食品に無害な材
質からなり、表層部には角切り野菜の１辺よりもやや短
く、同じウレタンゴムからなる毛状突起６を多数植設す
る。また、搬送ベルト２の上面（搬送面）の搬送方向に
直交する両調査りには、角切り野菜が搬送途中に脱落す
るのを防止するための側壁７が固設され、各側￥’１７
の内側面にも毛状突起６が植設される。

搬送ベルト２の始端側には適量供給手段としての振動供
給樋８の樋先端部を臨ませる。そして、振動供給樋８の
上方には供給ホッパー９の下端を臨ませるとともに、撮
動供給樋８の底面は加撮装置１０によって支持され、供
給ホッパー９の下部にはバイブレータ−３２を添着する
。

また、振動供給樋８の樋底には網３０を張設するととも
に、樋壁及び供給ホッパー９の内壁には毛状突起３１を
多数植設する。この毛状突起３１も先の毛状突起６と同
様に、ウレタンゴム等で形成される。

搬送ベルト２の搬送面上には、付着し合った角切り野菜
を解きほぐすための解消装置としての回転突起体３３を
、モーター５に連動さけて回転可能に横設づる。この突
起は毛状突起６゜３１と同様に可撓性のウレタンゴム等
からなり、円筒状のボスに千鳥状に角切り野菜の約１辺
強の間隔で植設し、角切り野菜を振動フィーダー８側へ
戻す方向に回転する。

他方、搬送ベルト２の終端部から放出される角切り野菜
の落下経路りの中途には不良品検出手段が設けられる。

すなわち、落下経路りを挟んで、長さがほぼ搬送ベルト
２の幅と同程度の対の光学ケース１１．１２を互いに対
峙して設け、光学ケース１１内には受光部１３及び受光
部１４を落下経路りの方向にずらせて並設するとともに
光学ケース１２内には受光部１５を設ける。各受光部１
３〜１５には１つの光学系（複数のレンズからなること
もある）１６と、その後方のセンサーボックス内にフォ
トダイオードアレイ等からなる５つの受光センサー１７
８〜１７ｅが設けられる。そして、光学ケース１２内の
受光部１５に相対するバックグラウンド１８を光学ケー
ス１１内に設け、光学ケース１１内の受光部１３．１４
は、落下経路りにおける角切り野菜の検出ラインＰで互
いに交差すべく、受光部１３に対するバックグラウンド
１９と受光部１４に対するバックグラウンド２０を光学
ケース１２に設ける。つまり、受光部１３と受光部１４
とは互いに内向きに設け、検出ラインＰから各受光部１
３〜１５への距離は等距離となすとともに、各光学系１
６は検出ラインＰ上の角切り野菜が、光学系１６前方の
スリット（図示せず）を経て受光センサー１７８〜１７
ｄ上に結像するよう設けられ、これにより、各毛状突起
６の間隔と各受光センナ−１７ａ〜１７ｄの検出ライン
Ｐ上の検出区域とが一致するよう形成される。また、各
受光部１３〜１５は光学ケース１１．１２内において、
搬送ベルト２の幅方向に連設されるのであるが、各受光
部１３〜１５の受光センサー１７８〜１７ｅによって検
出ラインＰ上の全ての角切り野菜のほぼ全周面を捕らえ
ることになる（第５図参照）。

各光学ケース１１．１２内には蛍光管２１Ａ〜２１Ｅが
配設される。すなわち、光学ケース１１内には、光学ケ
ース１１の透明板２２を介して検出ラインＰ付近を照射
する蛍光管２１Ａ。

２１Ｃがそれぞれ受光部１３．１４に添って設けられる
とともに、バックグランド１８の光源を兼ねた蛍光管２
１Ｂが設けられ、他方、光学ケース１２内には透明板２
３を介して検出ラインＰ付近を照射する光源の働きとバ
ックグランド１９．２０の光源としての働きを兼ねた蛍
光管２１Ｄ、２１Ｅが受光部１５を挟んで設けられる。

各バックグラウンド１８〜２ｏはそれぞれ近傍に設けた
蛍光管２１Ｂ、２１Ｄ、２１Ｅに対する角度を変えるら
れるよう、マイコンを介してサーボモーター等により回
動可能に設けられ（図示せず）、これにより、各バッグ
ラウンド１８〜２０の明るさを被選別物に合わせて自動
調整する。

検出ラインＰ下方の落下経路りの近傍には各受光部１３
〜１５の受光センサー１７８〜１７ｅに対応してエジェ
クター２４を連設する。

エジェクター２４は図外のエヤーコンプレッサーに接続
されるとともに、各エジェクター２４にそれぞれ設けた
電磁弁２５によって高圧空気が噴出するよう、各受光セ
ンサー１７８〜１７ｅと、この受光センサー１７ａ〜１
７ｅに対応するエジェクター２４における電磁弁２５の
作動回路とは電気的に接続される。また、エジェクター
２４の下方、すなわち、落下経路り上には良品排出樋２
６を設けるとともに、良品排出樋２６の一側にはエジェ
クター２４によって噴き飛ばされる不良品を受ける不良
品排出樋２７を設け、その分岐部には調整弁２８を設け
る。

また、搬送ベルト２の搬送終端部の直下には水受は樋３
４を設ける。すなわち、上端を搬送ベルト２の終端直下
にのぞませるとともに、下端を光学ケース１１．１２と
は反対側である搬送ベルト２の始端側へ向けて傾斜させ
て設け、下端部には水溜め３５を接続する。

次に、上記実施例における具体的作動について説明する
。角切り野菜の１つであるにんじんの角切りを供給ホッ
パー９に投入し、供給ホッパー９のバイブレータ−３２
、撮動供給ｌＡ８の加撮装置１０及びモーター６を起動
させると、にんじんの角切り（以下、単に「にんじん」
という）は撮動供給樋８によって適量ずつ搬送ベルト２
上に供給される。すなわち、振動供給樋８の網３０上に
流下したにんじんは、網３０上を４端に向けて搬送され
るのであるが、にんじんと網３０との接触面積が極めて
小さいため、にんじんが搬送面に付着することがなく、
にんじん表面の水分の余分なものは網３０の下方の底壁
に落下して再びにんじんに付着しない。また、撮動供給
樋８の４壁に植設した毛状突起３１により、にんじんが
該４壁に付着することがなく、供給ホッパー９のバイブ
レータ−により、供給ホッパー９内にもにんじんが付着
して残留せず、円滑に供給される。

搬送ベルト２上に供給されたにんじんは、毛状突起６の
先端部に支えられるようにして搬送され、搬送ベルト２
１１端部に至るのであるが、搬送ベルト２搬送面上に臨
設した回転突起体３３により、２個以上のにんじんが付
着して連なったものは、可撓性の突起によって跳返し作
用を受けて離脱し、バラバラとなる。搬送ベルト２は約
１，５１１　Ｓｅｅで駆動しており（被選別物により異
なる）、搬送終端部のにんじんは、毛状突起６がローラ
ー４に沿って回動する際、順次、毛状突起６から容易に
離脱して放出され、図中落下経路りで示すように一対の
光学ケース１１゜１２の間に落下する。

対の光学ケース１１．１２間を落下するにんじんは様々
な方向を向いているが、これらのに／Ｖじんが検出ライ
ンＰを通過する時、受光部１３〜１５によって不良品の
検出を行う。すなわち、受光部１３．１４と受光部１５
とは帯状の落下経路りを挟み、しかも受光部１３．１４
はにんじんの流れ方向にずらしで検出ラインＰに向けて
設けられるので、にんじんが検出ラインＰを通過する時
、３方向から当該にんじんのほとんど全面を捕らえるこ
とになり、一方、受光部１３〜１５の各近傍には蛍光管
２１Ａ〜２１Ｆが配設さており、これにより、にんじん
の全面が投射される。そして、受光部１３〜１５の各受
光センサー１７ａ〜１７ｅは、それぞれ相対するバック
グラウンド１８〜２０からの光量を受光しているのであ
るが、例えばある１面が黒ずんだような不良品のにんじ
んが検出ラインＰに差しかかると、この面に向いた受光
部１３〜１５の内のいずれかあるいは複数の受光センサ
ー１７ａ〜１７ｅが、正常にんじんの光量とほぼ同じ光
量に調整したバックグラウンド１８〜１９の光量と不良
面との光量差を検出する。

この差は電気的に変換され、あらかじめ設定されたしき
い値と比較し、しきい値よりも大きい信号（電圧）の場
合は当該にんじんを不良品と判別し、前記受光センサー
１７ａ〜１７ｅの位置に対応するエジェクター２４がわ
ずかに遅延して作動しく検出ラインＰ上のにんじんがエ
ジェクター２４の噴射口まで落下するのに要する時間だ
け遅らける）、当該にんじんを不良品排出樋２７内に噴
き飛ばす。

バックグランド１８〜２０の光量調整は、マイコン等に
より、バックグランド１８〜２０の角度を変化させて光
量を上下させることによって受光センサー１７ａ〜１７
ｅの出力波形の最も小さくなる明るさを選び、バックグ
ラウンド１８〜２ｏの光間と原料にんじん中多数を占め
る正常にんじんとの光量とを常に一致させるように働く
。

搬送ベルト２の終端部から所定の落下経路［。

を措いてにんじんが放出されるが、搬送ベルト２の底部
にたまった水が同終端部から滴り落ち、この水は水受樋
３４に案内されて水溜め３５内に集められる。

第６図は解消装置の別実施例を示し、搬送ベルト２をま
たぐように、両側壁７に固着して対の支持枠３６Ａ、３
６Ｂを立設し、各支持枠３６Ａ、３６Ｂには、にんじん
の−辺よりもやや大きい間隔で可撓性のじゃまビン３７
を垂設する。各支持枠３６Ａ、３６Ｂのじゃまビン３７
は互い違いに設けてあり、これにより、２個以上のにん
じんが連なったものはこのじゃまビン３７によって跳返
されてバラバラにされる。

第７図は振動供給樋８の別の実施例であり、樋底及び４
壁に多数の毛状突起をＷＩ設するとともに、該供給樋８
を、傾斜させた一対の板ばね３８Ａ、３８Ｂによって支
持し、この傾斜方向に直交する方向に板ばね３９の一端
を固着し、板ばね３９の他端は偏心輪４０のアーム４１
に連結する。これにより、偏心輪４０の軸を回転させる
プーリー４２を可変速モーター４３によって連動させる
と、板ばね３９の往復動により、振動供給ＦＡ８が図中
矢印方向に比較的大きく振動し、にんじんをわずかに跳
ねながら確実に搬送する。この場合は、可変速モーター
４３の回転数を変えることにより、被選別物に最適な撮
動数に容易に調整することができる。

なお、光学ケース１１．１２の相対する透明壁２２．２
３には、透明壁２２．２３に付Ｍするほこり等を除去す
るためのワイパー２９を設けることもある。また、本発
明は本実施例に限られるものではなく、複数の波長帯に
分割された光量を別々の受光センサーにより受領する、
いわゆるバイクロマチックタイプでも行えることは言う
までもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図中央縦断面図、第２図は第１図の一部拡
大図、第３図は搬送ベルトの一部拡大斜視図、第４図は
被選別物の落下と一対の光学ケースとの関係を示す斜視
図、第５図は受光部の説明図である。 １・・・機枠、２・・・搬送ベルト、３・・・ローラー
４・・・ローラー　５・・・モーター、６・・・毛状突
起、７・・・側壁、８・・・振動供給樋、９・・・供給
ホッパー１０・・・加振猪首、１１．１２・・・光学ケ
ース、１３〜１５・・・受光部、１６・・・光学系、１
７ａ〜１７ｅ・・・受光ごンサー、１８．１９．２０・
・・バックグラウンド、２１Ａ〜２１Ｅ・・・蛍光管、
２２゜２３・・・透明板、２４・・・エジェクター、２
５・・・電磁弁、２６・・・良品排出樋、２７・・・不
良品排出樋、２８・・・調整弁、２９・・・ワイパー　
３０・・・網、３１・・・毛状突起、３２・・・バイブ
レータ−１３３・・・回転突起体、３４・・・水受は樋
、３５・・・水溜め、３６Ａ、３６Ｂ・・・支持枠、３
７・・・じゃまビン、３８Ａ、３８Ｂ・・・仮ばね、３
９・・・板ばね、４０・・・偏心輪、４１・・・アーム
、４２・・・プーリー　４３・・・可変速モーター 矛２ 図 弔７ 図 弔６ 図 べ 手続補正書 （自発） ７゜ 補正の内容 昭和６３年１０１１２日 （３：

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）、ほぼ水平に横架し、かつ多数の毛状突起を植設
   した搬送ベルトの始端側に振動供給樋及び供給ホッパー
   を設け、同終端側に不良品の検出手段及びエジェクター
   を備え、前記検出手段は１つの光学系に対して横方向に
   複数の受光センサーを有する受光部と光源と前記受光部
   に相対するバックグラウンドとをそれぞれ配設してなる
   角切り野菜の色彩選別機において、前記供給ホッパーの
   壁面にはバイブレーターを添着したことを特徴とする角
   切り野菜の色彩選別機。
2. （２）、請求項（１）に記載した角切り野菜の色彩選別
   機において、搬送ベルト終端部の直下には該終端部から
   落下する水滴を検出手段以外の方向に導く水受け樋を設
   けてなる角切り野菜の色彩選別機。
3. （３）、請求項（１）又は（２）に記載した角切り野菜
   の色彩選別機において、搬送ベルトの往路面上には、複
   数の角切り野菜どうしが付着し合った被選別物をほぐす
   解消装置を臨ませてなる角切り野菜の色彩選別機。