JPH0242387Y2 - - Google Patents

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JPH0242387Y2
JPH0242387Y2 JP1983190827U JP19082783U JPH0242387Y2 JP H0242387 Y2 JPH0242387 Y2 JP H0242387Y2 JP 1983190827 U JP1983190827 U JP 1983190827U JP 19082783 U JP19082783 U JP 19082783U JP H0242387 Y2 JPH0242387 Y2 JP H0242387Y2
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welding
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torch
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、トーチスイツチの操作により、ア
ークトリガ用の高周波電圧とアーク接続用の直流
電圧との重畳加算電圧を、溶接トーチと母材とか
らなる溶接負荷に印加するアーク溶接機に関す
る。
〔従来技術〕
従来、非消耗式電極を用いてTIG溶接を行なう
この種アーク溶接機の1例は第1図に示すように
構成され、3相交流電源端子1a,1b,1cの
3相交流が電源変圧器2により変圧され、変圧器
2の変圧交流が制御整流器3に入力される。
そして制御整流器3は複数の制御整流素子3a
および複数の整流ダイオード3bにより形成さ
れ、交流入力を全波整流して整流出力を出力す
る。
ところで各制御整流素子3aは制御回路4から
出力される複数の制御信号により点弧制御され、
さらに、制御回路4の制御動作の開始、停止はト
ーチスイツチ5により制御される。
すなわちトーチスイツチ5をオンすると、制御
リレー作動用電源端子6の直流がトーチスイツチ
5を介して第1リレー7に通電され、第1リレー
7が作動して当該リレー7の第1、第2常開接点
7a,7bがオンする。
そして常開接点7aのオンにより出力調整用可
変抵抗8の摺動片と制御回路4との間が導通して
制御回路12の制御動作が開始され、可変抵抗8
の摺動片の位置により設定された整流出力が制御
整流器3から出力されるように、制御回路4から
各制御整流素子3aに制御信号が出力される。
さらに、制御整流器3の正出力端子に平滑リア
クトル9を介して溶接負荷10の母材11が接続
されるとともに、先端に非消耗式電極、たとえば
タングステン電極を有する溶接トーチ12と制御
整流器3の負出力端子との間に高周波重畳変圧器
13の2次巻線および電流検出部14の直列回路
が設けられている。
そして制御整流器3の整流出力が平滑リアクト
ル9により平滑され、母材11と溶接トーチ12
との間に、前記整流出力を平滑して形成された直
流電圧が印加される。
なお、電流検出部14は後述の溶接電流を検出
すると、溶接電流に比例した電流検出信号を制御
回路4に出力し、制御回路4が検出信号にもとづ
いて各制御整流素子3aの点弧制御を行なう。
また、溶接電流を検出する間には、電流検出部
14が第2リレー15を通電制御し、第2リレー
15の常閉接点15aがオフに保持される。
ところで、トーチスイツチ5をオンしてから溶
接電流が検出されるまでの間は、第1リレー7の
第2常開接点7bおよび第2リレー15の常閉接
点15aが共にオンする。
そして変圧器13の1次巻線に出力側が接続さ
れた高周波発生部16の入力側の一端は、第1リ
レー7の第2常開接点7a、第2リレー15の常
閉接点15aの直列回路を介して電源端子1cに
接続され、また、高周波発生部16の入力側の他
端は電源端子1bに接続されている。
そこでトーチスイツチ5をオンしてから溶接電
流が検出されるまでの間、高周波発生部16に電
源が供給され、高周波発生部16から変圧器13
の1次巻線に高周波電圧が出力され、変圧器13
により1次巻の高周波電圧が昇圧され、昇圧され
た高周波電圧が変圧器13の2次巻線に誘起され
る。
さらに、変圧器13の2次巻線の高周波電圧
は、変圧器13の2次巻線と電流検出部14の接
続点に一端が接続され、かつ他端が母材11に接
続された高周波バイパス回路17を介して溶接ト
ーチ12と母材11との間に印加される。
なお、バイパス回路17は、抵抗17aに抵抗
17b、コンデンサ17cの並列回路を直列接続
して形成され、高周波電圧から制御整流器3の各
制御整流素子3a、各整流ダイオード3bを保護
するために設けられている。
一方、トーチスイツチ5をオンすると、トーチ
スイツチ5を介した直流が逆流防止ダイオード1
8を介して第3リレー19およびタイマ用時定数
回路20に通電される。
そして第3リレー19がトーチスイツチ5のオ
ンと同時に作動して当該リレー19の常開接点1
9aがオンし、電源端子6とシールドガス噴出制
御用の電磁バルブ21との間が導通してバルブ2
1が開き、溶接トーチ12に設けられたシールド
ガス噴出口からシールドガスが噴出される。
なお、タイマ用時定数回路20は抵抗20a、
コンデンサ20bの直列回路により形成され、ト
ーチスイツチ5をオフしたときに、コンデンサ2
0bの充電電圧にもとづき第3リレー19を所定
時間通電保持する。
したがつて、第1図の場合は、第2図aに示す
ようにたとえばt1時にトーチスイツチ5をオン
すると、第1リレー7の通電により制御回路4の
制御動作が開始されるとともに高周波発生部16
が作動する。
そしてt1時には溶接トーチ12と母材11と
の間にアークが発生せず、溶接電流が流れないた
め、電流検出部14から制御回路4に電流検出信
号が出力されず、制御回路4は、可変抵抗8によ
り設定された直流電圧、すなわち第2図bのt1
時〜t2時の間に示す無負荷電圧を母材11と溶
接トーチ12との間に印加するように各制御整流
素子3aを点弧制御する。
また、高周波発生部16の作動により、第2図
cに示すように高周波発生部16から変圧器13
に高周波電圧が出力され、変圧器13の2次巻線
に昇圧された高周波電圧が誘起される。
一方、トーチスイツチ5のオンにより第3リレ
ー19が導通されてバルブ21が開き、第2図d
に示すように溶接トーチ12のシールドガス噴出
口からのシールドガスの噴出が開始される。
そこでトーチスイツチ5をオンすると、溶接ト
ーチ12と母材11との間に、前述の無負荷電圧
と変圧器13の2次巻線の高周波電圧との重畳加
算電圧が印加されるとともに、シールドガスの噴
出が開始される。
そして前記重畳加算電圧中の高周波電圧のアー
クトリガにもとづき、t2時に溶接トーチ12と
母材11との間にアークが発生すると、第2図e
に示すように電流検出部14に溶接負荷10を介
して直流の溶接電流が流れ始める。
さらに、溶接電流が流れ始めると、電流検出部
14の制御により第2リレー15が通電されて高
周波発生部16の入力が遮断され、第2図cに示
すようにt2時には高周波電圧の発生が停止され
る。
また、溶接電流の検出のもとづき、電流検出部
14から制御回路4に電流検出信号が出力される
ため、制御回路4は前記電流検出信号にもとづい
て各制御整流素子3aを点弧制御し、t2時以降
に母材11の溶接が行なわれる。
なお、アークの発生により第2図aに示すよう
に、母材11と溶接トーチ12との間に印加され
る直流電圧は、無負荷電圧からアーク電圧に低下
する。
つぎに、第2図aに示すようにt3時にトーチ
スイツチ5をオフすると、第1リレー7の通電が
停止されて当該リレー7の第1、第2常開接点7
a,7bがオフし、第1常開接点7aのオフによ
り制御回路4から各制御整流素子3aへの制御信
号の出力が停止され、制御整流器3の整流出力が
遮断され、同図bに示すように母材11と溶接ト
ーチ12との間の直流電圧の印加が停止されると
ともに、同図eに示すように溶接電流も流れなく
なり、母材11の溶接が停止する。
なお、制御整流器3の整流出力が遮断されたと
きに、平滑リアクトル9などの蓄積エネルギは、
母材11、溶接トーチ12および制御整流器3の
両出力端子に逆極性に接続されたフライホイルダ
イオード22を介して放出される。
一方、トーチスイツチ5をオフすると、時定数
回路20のコンデンサ20bの充電電圧にもとづ
き、所定時間第3リレー19は通電保持され、コ
ンデンサ20bの充電電圧の放電低下によりt4
時に第3リレー19の通電が停止してバルブ21
が閉じ、第2図dに示すようにt3時以降のt4
時にシールドガスの噴出が停止する。
そして第1図の場合は、溶接トーチ12と母材
11との間にアークを発生させてアーク起動を行
なう際に、トーチスイツチ5のオンにより直流の
無負荷電圧と高周波電圧とを同時に発生し、その
重畳加算電圧を溶接トーチ12と母材11との間
に印加しており、この場合、溶接トーチ12と母
材11との間隔tが1mm、2mm、4mmのときそれ
ぞれにアーク起動テストを10回行なうと、該テス
トの結果は第3図に示すようになる。
なお、第3図は高周波発生部16の動作期間を
3秒間、停止期間を15秒間に、かつ設定溶接電流
を5Aにしたときの結果であり、○はアーク起動
が瞬時にスタートしたときを、△は重畳加算電圧
の印加開始から1秒以内にアーク起動がスタート
したときを、×はアーク起動が不可能なときをそ
れぞれ示す。
すなわち、第3図から明瞭なように、第1図の
場合は高周波電圧のトリガ効果が直流電圧で低下
し、溶接トーチ12と母材11との間隔tが1mm
程度の短いときはアーク起動を比較的容易に行な
えるが、間隔tが2mmあるいは4mmに長くなるに
従つてアーク起動が困難になる。
そこで第1図の溶接装置を用いるときは、溶接
トーチ12を母材11にできるだけ近づけるか、
または、高周波発生部16からの高周波電圧を大
きくするかしなければならず、溶接トーチ12を
母材11に近づける場合は、近づけ過ぎることに
より溶接トーチ12が母材11に接触して溶接ト
ーチ12の先端のタングステン電極が損傷を受
け、アークの発生個所の変動やアークの偏曲およ
び、タングステン電極の母材11への溶け込みな
どが生じて溶接欠陥の発生することがあり、ま
た、高周波電圧を大きくすると、溶接機の他の個
所あるいは溶接機の周辺の他の機器に高周波障害
を与える欠点がある。
さらに、前述したように間隔tが長くなるに従
つてアーク起動が不確実になるため、アーク起動
の確実さが要求されるロボツト化、自動化を図る
ことが困難になる。
〔考案の目的〕
この考案は、前記の点に留意してなされたもの
であり、溶接トーチと母材との間のアークの発生
を確実かつ円滑にすることを目的とする。
〔考案の構成〕
この考案は、トーチスイツチのオン、オフによ
り制御動作の開始、停止が制御される制御回路
と、該制御回路により制御される制御整流素子を
有し、交流入力を整流して出力する制御整流器
と、前記トーチスイツチのオンにより高周波電圧
が発生する高周波発生部と、溶接トーチと母材か
らなり、前記制御整流器の直流電圧と前記高周波
電圧との重畳加算電圧が印加される溶接負荷と、
該溶接負荷のアーク発生にもとづく溶接電流を検
出する電流検出部と、該電流検出部の検出のもと
づき前記溶接電流が流れ始めたときに前記高周波
電圧の発生を停止する手段とを備えたアーク溶接
機において、前記トーチスイツチのオンから所定
時間遅延後に前記制御回路の制御動作を開始さ
せ、前記直流電圧の印加開始を前記高周波電圧の
印加開始から遅らせるタイマを設けたアーク溶接
機である。
〔考案の効果〕
したがつて、この考案のアーク溶接機による
と、トーチスイツチをオンしたときに、高周波電
圧が直ちに出力されて溶接負荷に印加され、タイ
マの遅延にもとづき、直流電圧が高周波電圧の印
加開始から所定時間遅れて溶接負荷に印加され始
めるため、溶接開始時、高周波電圧のみが印加さ
れてアークトリガされた後、直流電圧と高周波電
圧との重畳加算電圧が印加されてアーク起動され
ることになり、トーチスイツチのオンにより直ち
に直流電圧と高周波電圧との重畳加算電圧を溶接
負荷に印加してアーク起動する場合に比し、高周
波電圧のアークトリガが効果的に行なえ、アーク
起動を確実かつ円滑に行なうことができるもので
ある。
〔実施例〕
つぎに、この考案を、その1実施例を示した第
4図以下の図面とともに詳細に説明する。
第4図において、第1図と同一記号は同一もし
くは相当するものを示し、異なる点はつぎの点で
ある。
すなわち、第1図の第1リレー7の代わりに1
個の常開接点を有する第4リレー23を設けると
ともに、該リレー23の常開接点23aを第2常
開接点7bの位置に配置し、かつ、第4リレー2
3に並列に遅延タイマ24を設けるとともに、遅
延タイマ24のタイマ接点24aを第1図の第1
常開接点7aの位置に配置する。
なお、遅延タイマ24の非通電時にはタイマ接
点24aがオフに保持され、遅延タイマ24が通
電によりタイマ作動すると、タイマ作動が終了し
てからタイマ接点24aがオンに制御され、さら
に、遅延タイマ24の通電を停止すると、タイマ
接点24aが再びオフに保持される。
そして第5図aに示すようにta時にトーチスイ
ツチ5をオンすると、電源端子6の直流がトーチ
スイツチ5を介して第4リレー23および遅延タ
イマ24に印加され、第4リレー23の常開接点
23aがオンするとともに、遅延タイマ24がタ
イマ作動を開始する。
さらに、第4リレー23の常開接点23aのオ
ンにより高周波発生部16に電源が供給され、高
周波発生部16がta時に作動して第5図bに示す
ように、トーチスイツチ5のオンと同時に高周波
発生部16から変圧器13に高周波電圧が出力さ
れ、変圧器23の2次巻線に昇圧された高周波電
圧が誘起される。
一方、遅延タイマ24のタイマ作動の間にはタ
イマ接点24aがオフに保持され続けるため、ta
時には制御回路4が制御動作を開始せず、制御整
流器3から整流出力が出力されず、第5図cに示
すようにta時には母材11と溶接トーチ12との
間に直圧が印加されない。
一方、トーチスイツチ5のオンにより、第3リ
レー19にも電源端子6の直流が印加され、第2
リレー19の常開接点19aがオンしてバルブ2
1が開き、第5図dに示すように溶接トーチ12
ののシールドガス噴出口からのシールドガスの噴
出が開始される。
したがつて、トーチスイツチ5をオンしたとき
は、溶接トーチ12と母材11との間に、まず、
変圧器13の2次巻線の高周波電圧のみが印加さ
れる。
つぎに、遅延タイマ24のタイマ作動の期間が
tb時に終了すると、タイマ接点24aがオンして
制御回路4が制御動作を開始し、制御回路4の点
弧制御にもとづき、可変抵抗8の摺動片の位置に
より設定された整流出力が制御整流器3から出力
され始め、このとき第5図cのtb時〜tc時に示す
ように、母材11と溶接トーチ12との間に前記
整流出力にもとづく直流電圧、すなわち無負荷電
圧が印加される。
そして無負荷電圧が印加される間には、前述の
高周波電圧も溶接トーチ12と母材11との間に
印加されるため、溶接トーチ12と母材11との
間には、無負荷電圧と高周波電圧との重畳加算電
圧が印加される。
そして前記重畳加算電圧にもとづき、tc時に溶
接トーチ12と母材11との間にアークが発生
し、第5図eに示すように電流検出部14に溶接
電流が流れ始めると、第2リレー15が通電され
て高周波発生部16の入力が遮断され、同図bに
示すようにtc時には高周波電圧の発生が停止す
る。
また、電流検出部14の電流検出信号にもとづ
いて制御回路4は各制御整流素子3aを点弧制御
し、tc時以降に母材11の溶接が行なわれる。
なお、アークの発生により第5図cに示すよう
に、母材11と溶接トーチ12との間に印加され
る直流電圧は、無負荷電圧からアーク電圧に低下
する。
つぎに、第5図aに示すようにtd時にトーチス
イツチ5をオフすると、第4リレー23、遅延タ
イマ24の通電が停止され、第4リレー23の常
開接点23aおよびタイマ接点24aがオフし、
タイマ接点24aのオフにより制御回路4の制御
動作が停止して制御回路4から各制御整流素子3
aへの制御信号が遮断され、制御整流器3からの
整流出力が遮断されて第5図c,eに示すよう
に、母材11と溶接トーチ12との間に直流電圧
が印加されなくなるとともに、溶接電流も流れな
くなる。
一方、トーチスイツチ5がオフしても第3リレ
ー19は、時定数回路20のコンデンサ20bの
充電電圧によりtd時まで通電保持され、td時に第
3リレー19の通電が停止してバルブ21が閉
じ、第5図dに示すようにtd時にシールドガスの
噴出が停止する。
そして第4図の場合は、溶接トーチ12と母材
11との間にアークを発生させてアーク起動を行
なう際に、遅延タイマ24のタイマ動作により制
御回路4の制御動作の開始をトーチスイツチ5の
オンから所定時間遅延し、トーチスイツチ5をオ
ンしたときには、まず、高周波電圧のみを溶接ト
ーチ12と母材との間に印加し、つぎに、遅延タ
イマ24のタイマ動作の終了により、高周波電圧
の印加から所定時間遅れて直流の無負荷電圧と前
述の高周波電圧との重畳加算電圧を溶接トーチ1
2と母材11との間に印加するため、トーチスイ
ツチ5のオン直後に必ず高周波電圧のみの印加期
間が生じ、第1図の場合と同様に溶接トーチ12
と母材11との間隔tを1mm、2mm、4mmにして
アーク起動テストを行なうと、該テストの結果は
第6図に示すようになる。
なお、第6図は第3図の場合と同様に、高周波
発生部16の動作期間を3秒間、停止期間を15秒
間に、かつ設定溶接電流を5Aにしたときの結果
を示し、第3図と同一記号は同一の意味を表わ
す。
すなわち、第6図から明瞭なように、第4図の
構成の場合は第1図の場合と同様の高周波電圧に
より、間隔tを4mmにしてもアーク起動を必ずス
タートすることができ、第1図の構成の場合に比
してアーク起動の失敗が著しく減少してアーク起
動を確実かつ円滑に行なうことができる。
そして間隔tを4mmにしてもアーク起動が行な
えるため、溶接トーチ12を母材11に近づけ過
ぎる恐れがなく、この場合溶接トーチ12の母材
11への接触が防止されて溶接トーチ12の先端
のタングステン電極の損傷が防止され、アーク発
生個所の変動やアークの偏曲およびタングステン
電極の母材11への溶け込みなどがなくなり、溶
接欠陥の発生が防止される。
また、高周波発生部16から出力する高周波電
圧を大きくする必要もないため、溶接機の他の個
所あるいは溶接機の周辺の他の機器に高周波障害
を与えることもない。
そして間隔tを長くしてもアーク起動が確実か
つ円滑に行なえるため、ロボツト化、自動化を図
つて作業能率を向上する場合に適用することがで
きる。
なお、前記実施例ではTIG溶接機に適用した
が、直流電圧と高周波電圧との重畳加算電圧によ
りアーク起動を行なう他のアーク溶接機、たとえ
ばプラズマアーク溶接機などに適用することがで
きるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のアーク溶接機のブロツク図、第
2図a〜eは第1図の動作説明用タイミングチヤ
ート、第3図は第1図のアーク起動テストの結果
説明図、第4図以下の図面はこの考案のアーク溶
接機の1実施例のブロツク図、第5図a〜eは第
4図の動作説明用タイミングチヤート、第6図は
第4図のアーク起動テストの結果説明図である。 3……制御整流器、3a……制御整流素子、4
……制御回路、5……トーチスイツチ、10……
溶接負荷、11……母材、12……溶接トーチ、
14……電流検出部、15……第2リレー、16
……高周波発生部、24……遅延タイマ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トーチスイツチのオン、オフにより制御動作の
    開始、停止が制御される制御回路と、 該制御回路により制御される制御整流素子を有
    し、交流入力を整流して出力する制御整流器と、 前記トーチスイツチのオンにより高周波電圧が
    発生する高周波発生部と、 溶接トーチと母材からなり、前記制御整流器の
    直流電圧と前記高周波電圧との重畳加算電圧が印
    加される溶接負荷と、 該溶接負荷のアーク発生にもとづく溶接電流を
    検出する電流検出部と、 該電流検出部の検出にもとづき前記溶接電流が
    流れ始めたときに前記高周波電圧の発生を停止す
    る手段とを備えたアーク溶接機において、 前記トーチスイツチのオンから所定時間遅延後
    に前記制御回路の制御動作を開始させ、前記直流
    電圧の印加開始を前記高周波電圧の印加開始から
    遅らせるタイマを設けたアーク溶接機。
JP19082783U 1983-12-09 1983-12-09 ア−ク溶接機 Granted JPS6099072U (ja)

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JPS5731479A (en) * 1980-07-31 1982-02-19 Mitsubishi Electric Corp Mig welding machine

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JPS6099072U (ja) 1985-07-05

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