JPH0240013A - ２サイクル機関のオイルタンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は２サイクル機関の分離給油方式において、機関
へ供給するオイルを貯溜せるオイルタンクに関するもの
である。

［従来の技術］ かかるオイルタンクは、２サイクル機関の分離給油方式
において、燃料タンク（ガソリンタンク）と別に設けら
れるもので、オイルタンク内のオイルはオイルポンプに
よってくみあげられて機関へ供給される。

そして、このオイルタンクは、一般的に鉄板をプレスし
た後に溶接したりあるいは合成樹脂材料をブロー成形し
て形成される。

［発明が解決しようとする問題点］ かかる従来のオイルタンクによると、オイルタンク内の
オイル温度は機関の雰囲気温度と略等しい温度状態に保
持される。

すなわち機関の雰囲気温度が低下すればオイルタンク内
のオイル温度は低下し、一方機関の雰囲気温度が上昇す
ればオイル温度もまた上昇する。

一方、オイルタンク内を機関へ供給するオイルポンプは
、一般的にシリンダー内をプランジャが往復動してプラ
ンジャーによるシリンダー内の容積変化によってオイル
タンク内のオイルを機関へ供給するものであり、このプ
ランジャーの往復動の駆動源は機関の出力軸による。

従って、機関の一定回転時におけるプランジャーの往復
動の回数は一定であり、もって機関へ一定量のオイルを
供給し得るものである。

然しながら、前述の如くオイルタンク内の温度が機関の
雰囲気温度によって変化し、特に機関の雰囲気温度が例
えば−１０℃と極度に低下した際、オイルの粘性は常温
（２０℃）、弱低温度時（５’Ｏ）に比較して大きく一
ヒ昇する。

このようにオイルの粘性が増大することによると、機関
の回転数が一定で且つプランジャーの往復動の回数が一
定であってもオイルの流れ抵抗が増加してオイルポンプ
より機関へ供給されるオイル量が減少傾向にあって好ま
しくない。

［課題を解決する為の手段］ 本発明になる２サイクル機関のオイルタンクは前記問題
点に鑑みなされたもので、機関の雰囲気温度の変化（特
に低下）に拘らず一定機関の回転時において常に一定な
るオイルポンプよりのオイル吐出を可能とさせたもので
、前記目的達成の為に、オイルタンクを導電性材料を含
有せる合成樹脂材料にて形成するとともにオイルタンク
に電流を流したものである。

［作用］ 導電性材料を含有せるオイルタンクに直接的に電流を流
すことによってオイルタンク自体を自己発熱させて、オ
イルタンク内に貯溜せるオイルの温度を一定温度まで上
昇させることができたので、機関の雰囲気温度の低下に
拘らず一定のオイルをオイルポンプを介して機関へ供給
できる。

［実施例］ 以下、本発明になる２サイクル機関のオイルタンクの一
実施例を図によって説明する。

１は２サイクル機関（以下、機関という）であって燃料
供給装置としての気化器が含まれる。

２はオイルポンプであり、一端がオイルタンク３に接続
され他端が機関１に接続される。このオイルポンプ２は
一般的にはシリンダー孔内にプランジャーが往復動する
プランジャー型のものが使用されるがポンプ機能を有す
るものであれば限定されない。

そして、このオイルタンク３は、例えばポリアミド系の
合成樹脂材料を母とし、この母材中に例えばカーボン等
の導電性材料の粉末あるいは繊維を含有せる複合材料に
て形成するものである。

またこのオイルタンク３には電流第１端子４Ａ、第２端
子４Ｂを介して流されるもので、この電気回路５には電
源６と開閉スイッチ７が直列に配置される。

而して、機関雰囲気温度の低い状態（例えば１０℃）に
おいて、運転者は開閉スイッチ７を閉じる。

すると電源６、第１端子４Ａ、第２端子４Ｂ、開閉スイ
ッチ７にて電気回路５が閉回路となり、オイルタンク３
に電流が流れる。

これによると、オイルタンク３を形成する合成樹脂中に
導電性材料が含有されたことによってオイルタンク３自
体が自己発熱してオイルタンク３の温度を上昇させるも
のである。

従って、オイルタンク３中に貯溜されたオイルは機関雰
囲気温度の低下に拘らず一定温度迄上昇させることがで
きるものであり、これによるとオイルの粘性の低下を抑
止して、常温時に近いオイルの粘性を得ることができる
ものである。

以上のことから、機関の一定回転数において、オイルポ
ンプより一定のオイルの供給を可能としたものである。

尚、オイルタンク３に加えられる電流に対するオイルタ
ンク３の温度上昇は、母材としての合成樹脂材料中に含
まれる導電性材料の含有比率、あるいは導電性材料の種
類を適当に選定すればよいものであり、また、導電性材
料としては、例えば鉄、銅、クロム、カーボン、タング
ステン、ニンケルクロム、モリブデン、等が有り、母材
としての合成樹脂材料としては、例えばポリアセクール
、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネイト、
ポリアミド等が有り、目的に合わせて適宜選定されなけ
ればならない。

さらに開閉スイッチ７を手動スッチに代えて機関雰囲気
温度が一定温度以下においてのみ閉じる熱感知スイッチ
とすれば機関雰囲気温度が低い時に自動的にオイルタン
ク３を一定温度に暖めることができるものである。

［発明の効果］ 本発明になる２サイクル機関のオイルタンクは次の効果
を奏する。

■オイルタンク内に貯溜されるオイルは機関雰囲気温度
の低下時においても、オイルタンク自体によって常温度
付近迄暖められるので、特に機関雰囲気温度の低い状態
にあっても常に常温状態に近いオイルの粘性を得ること
ができ、オイルポンプより機関へ供給されるオイルの吐
出量の均一化を図ることができ、機関の運転性の向上を
図り得るものである。

■オイルタンクの周囲にヒーター等の格別な加熱の為の
デバイスを必要としないので設計的自由度が高く、従来
のオイルタンクを容易に変更し得る。

■オイルタンク自体が加熱されるのでオイルに対する加
熱特性が良好なもので、特に部分的にヒーター等にて加
熱するものに比べて効率が良いものである。

■開閉スイッチを熱感応スイッチとすると、機関雰囲気
温度が一定温度以下に低下すると自動的にオイルタンク
を加熱できたのでいろいろ運転者が操作する必要がなく
、確実にしかも熟練を要することなく、適正なオイルを
機関へ供給できたものである。

【図面の簡単な説明】

′寮１図は本発明になる２サイクル機関のオイルタンク
の一実施例を示す要部縦断面図である。 １・・・・２サイクル機関、 ２・・・・オイルポンプ、 ３・・・・オイルタンク、 ６・・・・電源、 ７・・・・開閉スイッチ、

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １オイルタンク内に貯溜されるオイルをオイルポンプを
   介して機関へ供給される２サイクル機関のオイルタンク
   において、オイルタンクを導電性材料を含有せる合成樹
   脂材料にて形成してなる２サイクル機関のオイルタンク
   。 （２）オイルタンク内に貯溜されるオイルをオイルポン
   プを介して機関へ供給される２サイクル機関のオイルタ
   ンクにおいて、オイルタンクを導電性材料を含有せる合
   成樹脂材料にて形成するとともに該オイルタンクに電流
   を流してなる２サイクル機関のオイルタンク。 （３）オイルタンク内に貯溜されるオイルをオイルポン
   プを介して機関へ供給される２サイクル機関のオイルタ
   ンクにおいて、オイルタンクを導電性材料を含有せる合
   成樹脂材料にて形成するとともに該オイルタンクに電流
   を流す電気回路にオイルタンクへ流れる電流を開閉制御
   する開閉スイッチを配置してなる２サイクル機関のオイ
   ルタンク。 （４）前記開閉スイッチを手動切換スイッチとしてなる
   請求項３項記載の２サイクル機関のオイルタンク。 （５）前記開閉スイッチを一定温度以下においてのみ自
   動的に電気回路を閉じる熱感応スイッチとしてなる請求
   項３項記載の２サイクル機関のオイルタンク。