JPH0238627A - 既設構造物の建替工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は地上の既設構造物を使用しつつ、その地下部に
建替用の構造物の基礎部を構築する、既設構造物の建替
工法に関する。

〈従来の技術〉 大規模な範囲に渡って集合住宅等の既設構造物を建て替
えするには、■地上に存在する既設構造物を移設又は解
体した後、■開削工や基礎工を行って、構造物の地下部
を構築し、■最後に基礎部の上方に地上部を構築してい
る。

〈本発明が解決しようとする問題点〉 上記した従来の既設構造物の建替技術には次のような課
題がある。

〈イ〉既設構造物の建替工事中は、既設構造物の使用が
不可能となる。

そのため、既設構造物を維持したまま、建て替えられる
技術の提案が望まれている。

〈口〉一般に既設構造物の建替には、ある程度の地土建
りに仮設スペースが必要とされる。

又、既設構造物内の各種収容物を仮置きする仮移転スペ
ースも要求される。

しかし、地価の高騰傾向にある最近は、これらのスペー
スを確保することが困難になりつつある。

〈本発明の目的〉 本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、次のような
既設構造物の建替工法を提供することを目的とする。

〈イ〉既設構造物を維持したまま、建替工事を行える、
既設構造物の建替工法。

〈口〉土地の有効利用が図れる、既設構造物の建替工法
。

〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明に係る既設構造物の建
替工法の一実施例について説明する。

〈イ〉トンネルの掘削（第２図） 建替予定地の周辺に立坑１を構築する。

この際、必要に応じて止水壁１０を構築する。

そして、立坑１から建替予定地の地下部の全域にわたっ
てトンネル２を掘削する。

トンネル２の掘削方法は、地上に立設する既設構造物３
の基礎形式に応じて選定する。

掘削方法としては、例えば既設構造物３の基礎形式が直
接基礎の場合は、シールド工法やメツセル工法等を採用
し、又、杭基礎の場合は、メツセル工法等を採用する。

トンネル２を掘削する際、必要に応じてバイブルーフ工
法や薬液注入工法等の補助工法を併用する。

尚、既設構造物３の基礎形式が杭基礎の場合は、既設構
造物３０基礎の一部を構成する既設杭３１とトンネル２
が衝突することになるが、地盤沈下の防止を目的として
、トンネル２に既設杭３１を貫通させた状態で掘削する
。

〈口〉基礎杭の構築（第２図） リバースサーキュレーション工法等によりトンネル２の
下方にのびる基礎杭４を構築する。

くハ〉ＰＣスラブの構築（第２．３図）次に、トンネル
２のスラブ面に、ＰＣスラブ２１を構築する。

ＰＣスラブ２１は、基礎杭４及び既設杭３１と一体に構
築する。

このＰＣスラブ２１は、地下を施工する際に土砂の崩落
防止用の天版として機能する他、最終的には構造物の構
成材となる。

ＰＣスラブ２１の構築法としては、トンネル２のスラブ
面に、基礎杭４を包囲するように鉄筋と共にＰＣ鋼材を
ループ状に配筋してコンクリートを打設した後、スラブ
の途上において、ｐｃｍ材を緊張して定着する方法を採
用できる。

尚、ＰＣスラブ２１のプレストレスの導入法は、トンネ
ル２の高さや施工範囲等を考慮して最適な公知のプレス
トレスの導入法を採用する。

又、必要に応じてトンネル２内の上部空洞に発泡モルタ
ルを充填する。

〈二〉スラブ下の掘削（第４図） 基礎杭４群と一体構造のＰＣスラブ２１を構築したら、
ＰＣスラブ２１の下方を掘削して、地下空間５を形成す
る。

ＰＣスラブ２１の上方の総荷重は、ＰＣスラブ２１と一
体の基礎杭４群により支持されるので、地下空間５の掘
削中の崩壊が阻止される。

ＰＣスラブ２１の下方の掘削作業に際し、地下空間５に
連通する削土搬出用坑道を事前に構築しておく方法を採
用した場合は、大量の排土作業を高能率に行える。

〈ホ〉地下施設の構築（第５図） 地下空間５の内面に、コンクリートを打設して地下施設
７を構築する。

そして、必要に応じて地上側の既設構造物３の施設を地
下施設７へ移設する。

〈ホ〉地上施設の構築（第６図〉 最後に、地下施設７の上部に地上施設８を構築する。

地上施設８は、既設構造物３群を順次撤去しながら構築
する他、−度に既設構造物３群を撤去して構築する方法
が考えられる。

く本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得られ
る。

〈イ〉地上の既設構造物を維持したまま、建替構造物の
基礎工事を行える。

又、建替構造物の地下施設が完成した後に、地上施設を
構築するため、既設構造物の使用中止期間を最小限にお
さえることができる。

〈口〉完成した地下施設を、地上側の既設構造物の移設
空間として活用できる。

くハ〉地上部廻りの仮設スペースを最小限におさえられ
る。

（二〉地上部での土地の有効利用が図れる。

くホ〉ＰＣスラブは、止水壁や土止壁の切梁として兼用
できる他、最終的に構造物の一部として有効に活用する
ことができる。

〈へ〉大規模な市場や集合住宅地等の建替工事に好適で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図二本発明に係る一実施例の説明図であって地下施
設の構築時の部分断面図 第２図：トンネル掘削時のトンネル縦断面図第３図；Ｐ
Ｃスラブの構築時のトンネル縦断面図第４図：ＰＣスラ
ブ下の掘削時の縦断面図第５図：地下施設の構築時の縦
断面図 第６図：地上施設の構築時の断面図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）地上の既設構造物を維持したまま建替予定地の地
   下部の全域にわたってトンネルを掘削し、トンネルのス
   ラブ面に下方にのびる基礎杭を構築し、 次に、トンネルのスラブ面に、前記基礎杭と一体構造で
   あって、プレストレスを導入したＰＣスラブを構築し、 前記ＰＣスラブを介して基礎杭群で地盤を支持しつつＰ
   Ｃスラブの下方を掘削して地下施設を構築し、 地上の既設構造物を撤去しながら前記地下施設と一体の
   地上施設を構築する、 既設構造物の建替工法。