JPH0237745Y2 - - Google Patents

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JPH0237745Y2
JPH0237745Y2 JP1985121415U JP12141585U JPH0237745Y2 JP H0237745 Y2 JPH0237745 Y2 JP H0237745Y2 JP 1985121415 U JP1985121415 U JP 1985121415U JP 12141585 U JP12141585 U JP 12141585U JP H0237745 Y2 JPH0237745 Y2 JP H0237745Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、即席焼そばや即席マカロニ等の即席
麺を、電子レンジで調理することによつて短時間
で良好な食感に復元でき、調理後に水を捨てる手
間のない、電子レンジ用即席麺入り容器に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、即席焼そばを食べる場合には、先づ多量
の熱湯を加え、この熱で加温して復元させ、復元
後に余剰の湯を捨ててから、別添の調味用液体又
は粉末スープを添加することが行われている。従
つて、上記の形態の即席麺の調理操作では、麺が
復元した後に余剰の湯を捨てなければならず煩雑
であつた。さらに、麺は単に熱湯の注加のみによ
つて加熱されるので、復元性が悪く、食品の食感
も良好とはいえなかつた。従つて、麺線の太い即
席麺やスパゲテイ等、“こし”のある食感の麺等
は、一切調理することができなかつた。
そこで、上記のような麺線の太い即席麺やスパ
ゲテイ等を調理する場合には、なべ等の容器で麺
をほぐしながら茹でる操作が必要であり、このた
めに、湯を沸かす手間を含めて調理に少なくとも
8〜15分程度の時間を要し、また調理中に容器か
ら茹湯が噴きこぼれる等、調理操作が大変煩雑で
あつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案の目的は、即席麺を、短時間で良好な食
感に復元することができ、かつ調理後に余分の湯
を捨てる手間が不必要で、簡易に調理できる即席
麺入り容器を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研
究した結果、以下のような知見を得た。
1 内部を密閉又は略密閉状態となし得る容器
に、固形即席食品と水とを収容し、これを電子
レンジで加熱することによつて、容器内部が強
い沸騰状態となつて沸騰水面が即席食品の上部
にまでおよび、即席食品を極めて短時間に、完
全かつ均一に復元することができること。
2 また、上記の作用は、容器に収容する水の量
が比較的少量であつても達成されること。従つ
て、容器に収容する水の量を、即席食品を喫食
状態に復元するに充分な量とすることによつ
て、水は加熱中に即席食品にほぼ完全に吸収さ
れ、加熱後に水を捨てる必要がないこと。
3 同時に、前記1及び2の効果を、加熱に好適
な水分を予め副容器内に収容された調味液とし
て供給することにより、家庭等で簡便に実施で
きること。
本考案は、これらの知見に基づいてなされたも
のである。すなわち、本考案は、容器本体と容器
内部を密閉又は略密閉状態となし得る蓋とから構
成された容器の内部に、乾燥即席麺及び副容器と
を収容し、かつ該副容器に少なくとも該即席麺の
吸水量の100〜155重量%の水分を含むとともに粘
度が60℃で1750ポイズ以下である調味液が密閉状
態で収容されていることを特徴とする電子レンジ
用即席麺入り容器を提供する。
本考案で使用する容器は、内容物を出し入れす
るために上方に開放部を有した容器本体と、上記
開放部を覆い容器内部を密閉又は略密閉状態とな
し得る蓋とから構成される。容器本体及び蓋は、
マイクロ波を透過し、かつ電子レンジの加熱に耐
えうる耐熱性材料でつくるのがよい。マイクロ波
を透過する材料としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ナイロン及びこれらのラミネート物又は
紙とのラミネート物等が好適に使用される。ま
た、マイクロ波を透過しない材料を用いてもよ
く、例えば、アルミニウム、ニツケル、クロム、
鉄、亜鉛、スズやこれらの合金等の金属材料が使
用される。しかし、この場合には、少なくとも容
器の一部にマイクロ波を透過することができる部
分を設ける必要がある。
容器の構造は、カツプ状、トレイ状等いずれで
もよい。また、容器の形状も逆円錐台状、円柱
状、角形状等とすることができる。そして、容器
本体と蓋との接合部の構造は、電子レンジによる
加熱の際に、内容物の噴きこぼれを防止し、容器
内部に蒸気が充満されるように、容器内部を密閉
状態(略密閉状態)となし得る構造とする必要が
ある。上記の構造としては、例えば、ネジ込み式
の螺合構造、着脱自存な嵌着構造或いは上記接合
部を取り囲む位置に熱収縮フイルムを設け、これ
が電子レンジでの加熱の際に熱収縮して蓋を容器
本体に固定する構造等を採用することができる。
さらに、蓋には、加熱時に容器内圧が極端に高く
なつて容器が破裂することを防止し、容器内圧を
調圧するための開孔を設けることができる。この
際、開孔の占める割合を、容器本体の上方開放部
面積の0.005〜1%とすることが望ましい。
更に、本発明の容器には、容器の底面へのマイ
クロ波の入射を増大させ、対流加熱を図るため
に、容器を上方に保持するたの部材を容器の底に
設けることができる。このような上方への保持部
材により容器と電子レンジテーブルとの距離(高
さ)を2mm以上、より好ましくは3〜25mmとする
と、マイクロ波による底面からの加熱が大きくな
り効率の好い対流が生じるので一層効率的な加熱
が行なえる。この際、電子レンジテーブルがホー
ロー製或いは鉄製の場合は、3〜15mmが、また該
テーブルがガラス製の場合は3〜9mmが望まし
い。
尚、容器を上方に保持する部材を容器底部の一
部又は全面に凹部を形成するように設けることが
できる。このように凹部を形成すると、加熱時に
調味液がこの部分に溜まり、調味液の沸騰が促進
され、麺の復元をより均一かつ効率的に行なうこ
ができる。
上記凹部は、容器底部の任意の位置に、例えば
底部の周縁に、及び/又は中央部或いは底部の全
体にわたつて任意の数設けることができる。凹部
の容積は、0.7ml以上好ましくは1.5〜17.5mlとす
ることがよい。
さらに、容器側壁の一部を内側へ湾曲させ、加
熱時に沸騰水を麺の方に誘導するような突起状の
部材を設けることもできる。この際、麺を容器に
充填する際の妨げとならない程度の大きさで突起
部材を設けることができる。これにより、加熱効
率が高まり麺の復元性が向上する。さらに、容器
蓋の中央部付近を容器内方へ湾曲させ、蓋に付着
した水分を即席麺の略中央へ誘導するための手段
を設けることができる。
容器の内部に収容される即席麺としては、加熱
により吸水して復元し、喫食状態となるものであ
れば、いずれでもよく、具体的には焼そば、焼う
どん、スパゲテイ、マカロニ、ビーフン、パスタ
等の即席麺及びこれらを調味するための調味具材
等が例示される。ここでパスタとは、例えば小麦
粉又は小麦粉と米粉とを混合したものを原料と
し、米粒状に成型したもの(長さが4〜6mm程
度、肉厚が0.6〜0.7mm程度)で、復元後米飯風に
喫食できるものも含まれる。尚、本考案でいう即
席麺には、単に注湯するだけで復元するものに限
らず、従来の茹でる操作によて復元されるものも
含まれる。また、即席麺は、完全乾燥品に限らず
半生のものであつてもよい。
上記の即席麺として、油揚げ麺及びノンフライ
麺等の何れも用いることができる。これらの即席
麺は、例えば、常法によつて麺塊に形成し、前記
の容器に収容される。この麺塊を形成する方法と
しては、蒸熱工程を経た麺線を適宜の大きさ、形
状のリテーナ内に収容し、これを熱油中に浸漬し
たり、又は、熱風乾燥等によつて乾燥する方法等
が挙げられる。尚、上記の麺塊は、麺塊の厚みを
50mm以下、好ましくは35mm以下とすることが望ま
しく、また麺塊の厚みが50mmを越える場合には、
麺塊の上方中央部を低くした形状とするか、又は
麺塊の中央部に貫通縦孔を設ける等で構成するの
が好ましい。このようにすると、電子レンジの加
熱の際に、沸騰状態の水が麺塊の全ての部分にま
でおよびやすく、麺を完全かつ均一に復元するこ
とができるからである。さらに、加熱前に容器底
部に溜まる調味液の水位が、即席麺の高さの略30
%以上好ましくは略35%以上の高さになるように
構成することが望ましい。これによつて、麺を良
好に復元する効果が更に向上するからである。
なお、麺塊の上方中央部を低くした形状とする
場合には、上記の加熱時の効果に加えて、搬送時
に副容器によつて麺塊を動かないように定着又は
略定着し易く麺塊の破損を防止し、かつ副容器に
収容された固形の具材が、上記麺塊の上方中央部
の凹みに収まつて、麺塊及び副容器がコンパクト
に容器に収容されるので好ましい。
本考案において麺は、種々のものを用いること
ができるが、麺塊の空隙率を、32〜85%好ましく
は45〜80%とするのが望ましい。このようにする
と、加熱時に麺塊が沸騰水によつて浮き上げられ
ることを防止し、沸騰水を麺塊の上部にまで均一
に至らせて麺を良好に復元できるからである。
又、麺塊の形状は種々のものとすることができる
が、麺の水平方向の断面の形状が、角部のない形
状、例えば円形、楕円形等であると麺を均一に復
元させる上で好ましい。
本考案で使用しうる調味具としては、キヤベ
ツ、オニオン、人参、グリンピース等の野菜類、
牛肉、豚肉、鶏肉等の肉類、エビ、イカ、カマボ
コ、チクワ、アサリ等の魚介類、魚介加工品等の
乾燥物、半生のものあるいは生もの及びこれらの
混合物等が例示される。
本考案で用いる副容器は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の合成樹脂又はこれらにアルミ等の
金属層をラミネートしたもの等を用いてつくられ
る。副容器が柔軟材(例えばフイルム)を使用し
て形成された袋状のものである場合(代表的なも
のはレトルトパウチ)には、これによつて容器の
内部で即席麺を定着(略定着)する際に、副容器
が麺の緩衝材になつて麺の破損を防止することが
できる。
副容器の構造は、カツプ状、トレイ状、袋状等
何れでもよい。形状も逆円錐台状、円柱状、角形
状等とすることができる。
副容器は、調味液を収容し該調味液がこぼれな
いように密閉状態とされるのが望ましい。例え
ば、所定の形状の容器とこれを密閉し得る蓋とか
ら構成したり、或いはフイルム、シートを貼り合
せて構成することができる。
尚、副容器を、容器に即席麺といつしよに収容
した場合に、これによつて即席麺が容器内部で動
かないように定着又は略定着されるような形状、
大きさとすることが望ましい。これによつて、麺
の破損を防止できるからである。
特に副容器が、レトルトパウチ等のフレキシビ
リテイーを有する容器である場合には、副容器内
に調味液と共に副容器の全容量から調味液の容量
を差し引いた容量に対して1〜99%、さらに好ま
しくは5〜90%となる量の空気を共存させると、
該容器が、衝撃吸収に対して一層有効に作用し、
保存、流通時の麺の破損を効果的に防止すること
ができる。
本考案の副容器には、少なくとも即席麺の吸水
量の100〜155重量%(以下%と略称する)好まし
くは100〜132%の水分を含む調味液が収容され
る。
ここで、即席食品の吸水量とは、当該即席食品
が良好に復元した場合に保持している水分含量か
ら加熱前の当該即席食品の水分含量を差し引いた
ものである。水の量が、即席食品の吸水量の155
%を越える場合には、即席食品が良好に復元され
る時間加熱した後に、容器内部に多量の湯が残つ
て湯を廃棄する手間が除去し得ず、また復元後の
即席食品の食感が水分が多くてべたつき易い。一
方、水の量が100%に満たない場合には、水の絶
対量が不足して食品が良好に復元しない。尚、即
席食品が良好に復元した場合に保持している水分
含量は、例えば、即席焼そば、即席焼うどんの場
合57〜62%、即席スパゲテイ、即席マカロニの場
合60〜65%、及び即席ライスの場合62〜67%であ
る。
尚、スパゲテイ、あんかけ麺等の加熱後にも一
定量の調味液を(ソース)を残したい場合には、
調味液に含まれる水分を、上記規定の水分に加え
て増量すればよい。
本考案で用いる調味液は、粘度が60℃で1750ポ
イズ以下のものであり、好ましくは800ポイズ以
下、さらに好ましくは450ポイズ以下である。こ
れは、調味液を即席麺に添加し、これを電子レン
ジで加熱する場合に調味液の粘度が高過ぎると、
麺を良好に復元し難く、また加熱後の麺の食感が
ベタつき易くなるからである。
ここで、粘度とは、60℃の調味液の粘度を意味
する。
尚、あんかけ麺等の場合には、加熱調理後にも
調味液が一定の粘度を要することが望ましい。こ
の場合には、前記の規定に加えて、調味液の粘度
を320ポイズ以上好ましくは580ポイズ以上にする
のがよい。
調味液には、電子レンジでの加熱時に激しい沸
騰状態とするために、可食性の発泡用物質を含ま
せることができる。可食性の発泡用物質として
は、HLBの高い乳化剤、例えば蔗糖脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル或いは発泡性の
植物蛋白分解物等が挙げられる。これらの中で
も、HLBが8以上の乳化剤が好ましく、また非
常に激しい沸騰状態を得る上で蔗糖脂肪酸エステ
ルが望ましい。また、これらの発泡用物質の即席
食品への添加量は、復元後の即席食品の重量に対
して0.01〜5%であることが望ましく、即席食品
の食塩含量等に応じてこの範囲内の任意の量とす
ることができる(これは一般に即席食品の食塩含
量が増えると発泡用物質の添加量を増やす必要が
あるからである)。上記のように、発泡用物質を
用いると、加熱の程度の弱い機種の電子レンジで
もすぐれた沸騰状態が得られるという利点があ
る。
さらに、本考案で用いる調味液には、前記調味
具を添加しておくことができる。
本考案の容器から副容器をとり出し、調味液を
即席麺にあけ、蓋をした状態で、電子レンジを用
いて加熱すると、容器は密閉状態又は略密閉状態
となつているので、容器内部で水の沸騰水面が即
席麺の上部にまでおよぶような強い沸騰状態とな
り、また容器内に蒸気が充分に充満して、即席麺
を短時間で、完全かつ均一に復元することができ
る。つまり、容器内部に蒸気が充満するので、加
熱効率が高く、加熱の後半で、即席麺の吸水が進
行し、沸騰水面が下がつてきても即席麺の上部を
乾燥させずに、即席麺を均一に復元することがで
きるのである。
しかも、調味液に含まれる水分の量が上記のよ
うになつているので、水は加熱中に食品にほぼ完
全に吸収され、余分の水分は蒸散して加熱調理後
に水を捨てる手間が省けるという大きな利益が得
られる。これに加えて、本考案によると、即席麺
が高温で煮込まれる状態で加熱処理されるため、
麺が本来有する良好な食感及び外観を備えたもの
が得られることとなり、弾力性のある食感を有
し、かつ透明感のあるものとなる。また、太い麺
の場合でも良好に復元することができる。
尚、電子レンジの機種によつては加熱の程度が
強いものがあり、加熱中に容器から内容物が吹き
こぼれたりすることがあるので、この場合には、
蓋の内面及び/又は容器本体の内面であつて固形
即席食品よりも上方部分に、可食性の消泡用物質
を塗布するのがよい。これにより、容器内部の沸
騰状態をある程度抑制し、内容物の吹きこぼれを
防止して、好適な沸騰状態で即席食品を良好に復
元調理できることになる。ここで用いる消泡用物
質としては、HLBの低い(好ましくは3以下の
もの)蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル等の乳化剤、シリコー
ン樹脂、レシチン及びこれらの混合物等が挙げら
れる。また、これらの消泡用物質の使用量は、復
元後の即席食品の重量の0.001〜5%とするのが
望ましい。但し、シリコーン樹脂に限つては、食
品衛生法上の使用量の制限から0.005%以下に限
られる。蓋及び/又は容器本体への消泡用物質の
塗布は、常法により行うことができる。
さらに発泡用物質と消泡用物質とを併用すると
沸騰状態の水が、容器内面の消泡用物質が塗布さ
れた面で消泡され、容器から内容物が吹きこぼれ
ず、一方容器内部の他の部分では、依然として強
い沸騰状態が達成されるので、即席食品が極めて
短時間かつ良好に調理復元される。
本考案の即席食品入り容器は基本的に上記の構
成を有するものであるが、本考案の範囲内で種々
の変形を行うことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、本考案の実施例につい
て説明する。第1図は本考案の即席麺入り容器1
の概略断面図(第2図の−線断面図)を示す
ものであり、容器本体2とその上方開方部を覆う
蓋3とから構成される容器内に、乾燥即席麺4及
び副容器5が収容されている。
容器本体2及び蓋3は、容器の内部側がポリプ
ロピレンで外側が紙である構造の0.5mmのラミネ
ート材で形成されている。容器本体2の上方開放
部が130×165mm、内面段差部6が126×134mm、内
部底面が115×120mm、高さが46mmであり、h1が35
mm、h2が30mmである。そして、容器本体2の上方
開放部は、4隅が35mmで描かれる円弧をもつ曲面
を有する長方形状となつている。また、容器本体
2の底部には、電子レンジテーブル7に対して内
容物を上方に保持する(h3=9mm)ために部材8
が容器本体2に一体的に形成されている。また、
上記の部材8は、容器本体2の内側部分で凹部9
(容積4.7ml)を形成するように設けられている。
蓋3は、外径が132×167mm、内径が131×166mmの
平板10と、その上部周縁から容器本体2の側部
に張り出した部分11(この部分の上下方向の距
離h4は12mmである)から構成されている。また、
蓋3には第2図に示すように直径3.2mmの円形の
開孔12が、蓋3の中央を中心として放射状に8
個設けられている(この場合の開孔率は、容器本
体2の上方開放部の面積の0.3%である)。
容器本体2の上部周縁の径と蓋3の平板10の
内径がほぼ等しいことによつて、図示の状態に緊
合され、容器内部が密閉される。
乾燥即席麺4は、小麦粉70部、馬鈴薯澱粉30
部、水32部、視水0.3部及び食塩1部を原料とし
て、常法によつて得られた油揚げ麺の麺塊であ
る。麺塊は、横断面が約115×120mm、4隅部が半
径35mmで描かれる円弧をもつ曲面に形成され、高
さが約26mmの略角柱状のもので、その見掛け体積
が331ml、実容積が145mlで、空隙率 (空隙率=麺塊の見掛け体積−麺塊の実容積/麺塊の
見掛け体積 ×100) がおよそ56%のものである。
また、即席麺4は、上方中央部を低くした形状
に形成されている。副容器5は、内部側からポリ
エチレン、アルミ箔、及びポリプロピレンの構造
の厚さ0.09mmの方形のラミネート材を2枚重ね、
周縁の4辺をヒートシールして形成されたレトル
トパウチである。副容器5の一辺の長さは130×
165mm、容量は約200mlである。副容器5には、即
席麺4の吸水量の135重量%の水分を含み粘度が
2センチポイズの焼そば用ソース及び具材13が
180g収容されている。
前記の即席麺4及び副容器5は、容器1の内部
に、副容器5によつて即席麺4が略定着されるよ
うに重合して収容されている。
以上の構成の即席麺入り容器の蓋3を容器本体
2から取り外し、副容器5を開封してソースを容
器本体2内部の即席麺4に注加した。この場合、
ソースの水位は容器の内底から14mmの高さであつ
た。次に、容器本体2に蓋3を被せて容器を密閉
し、これを電子レンジの中に入れて5分間加熱
(強加熱:500W)した。加熱終了後容器を電子レ
ンジから取り出し蓋3を外して麺の状態を見たと
ころ、ソースの水分は全て麺に吸収され、食感及
び見映えの優れたものであつた。また、容器内に
副容器5(レトルトパウチ)によつて即席麺4が
略定着された状態で収容されることにより、搬送
時等即席麺4の移動が防止され、また緩衝される
ので、麺の破損が少なかつた。
〔考案の効果〕
本考案によれば、電子レンジで加熱するだけで
簡易かつ迅速に調理した即席麺が得られ、かつ余
分の湯を廃棄する必要もないといつた利点が発揮
される。さらに、水を添加して調理できるので、
別に湯をわかしておく必要性がなく、取扱い性が
極めてすぐれるものである。これに加えて、調理
された麺は該麺が本来有するすぐれた品質を有す
るものとして復元されるので、種々の麺について
幅広く利用することができる。
また、即席麺の加熱に好適な水分は、予め副容
器に収容された調味液として供給されるので、家
庭等で調理する場合に極めて簡便に行なえる。
従つて、本考案の即席麺入り容器はシユリンク
パツク等を施された後、広く販売することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる電子レンジ用即席麺入
り容器の概略断面図を示し、第2図は第1図に示
す容器の平面図を示す。 図中、2……容器本体、3……蓋、4……即席
麺、5……副容器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 容器本体と容器内部を密閉又は略密閉状態と
    なし得る蓋とから構成された容器の内部に、乾
    燥即席麺及び副容器とを収容し、かつ該副容器
    に少なくとも該即席麺の吸水量の100〜155重量
    %の水分を含むとともに粘度が60℃で1750ポイ
    ズ以下である調味液が密閉状態で収容されてい
    ることを特徴とする電子レンジ用即席麺入り容
    器。 (2) 該副容器により該即席麺が動かないように定
    着又は略定着されるように収容されている実用
    新案登録請求の範囲第(1)項記載の容器。 (3) 副容器がレトルトパウチである実用新案登録
    請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載の容器。 (4) 即席麺の厚みが50mm以下である実用新案登録
    請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載の容器。 (5) 即席麺の空隙率が32〜85%である実用新案登
    録請求の範囲第(4)項記載の容器。 (6) 即席麺が上方中央部を低くした形状である実
    用新案登録請求の範囲第(3)項記載の容器。 (7) 副容器に収容された調味液が、可食性の発泡
    用物質を含むものである実用新案登録請求の範
    囲第(1)項記載の容器。 (8) 容器の底部に、該容器を上方に保持するため
    の部材を設けた実用新案登録請求の範囲第(1)項
    記載の容器。 (9) 容器の底部に設けられた該容器を上方に保持
    するための部材が多数の凹部で形成されたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第(8)項記
    載の容器。
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