JPH0235887Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗い槽に対して石けん、たわし等の
小物類を置くスペースを設けた外流しに関する。

従来、外流しは単に箱形の洗い槽のみからなる
もので、洗う際に必要な石けん、たわし等の小物
類を置いたり、雑巾や簡単な洗い物等を掛けてお
く等の場所がなかつた。そこでこれらを置いた
り、掛けたりする場合には、別個に棚等を設けた
り、水栓柱に小物入れやハンガーを吸着盤で取付
けたりする等のことを行つていた。従つて、いず
れの場合にも別部品を揃えなければならず、前者
の場合には家屋の外壁に取付けるとか、別個に設
置するとかで、建物を傷めたり体裁も悪く、スペ
ースも必要とする等の欠点があり、又後者の場合
には、水栓柱に取付けるので、スペース的に限度
があり体裁も悪く、吸着作用が途中でなくなり脱
落してしまうこともある等の欠点があつた。

本考案は上述の欠点に鑑み、流しの洗い槽に対
し、水栓柱の両側を囲うようにして一定幅後方に
延出させ、その延出部分の底面を上記洗い槽の底
面よりも上方になるように形成し、さらに上記延
出部の底面にハンガー等の取付部を形成せしめる
ことにより、体裁がよく、デツドスペースを有効
に生かして、小物等を置いたり掛けたりすること
ができるようにした、極めて便利な外流しを提供
せんとするものである。

以下、図示した実施例に基き本考案をさらに詳
述するが、第１図は本考案に係る外流しの一例の
斜視図、第２図は第１図−線拡大断面図であ
る。第１、第２図において１は合成樹脂等で形成
された外流しで、洗い槽２の後壁側には、洗い槽
２の底面３に対して上方位置、好ましくは洗い槽
２の前壁上縁よりも上方となる位置に底面４を有
し、適宜立上り壁が形成されて後方に延出する延
出部５が、第１図上で左右に分離して形成されて
いる。分離形成された該延出部５の相互間部は凹
陥部６を形成し、該凹陥部６には蛇口７が配設さ
れた水栓柱８が嵌合しうるようになつている。上
記延出部５の底面４は、洗い槽２側にやゝ傾斜し
て形成されており、該底面４の中央部には、第１
図において左右方向に３条程度の水切り用の突条
９が、各条連続して或は適宜長さに断続して形成
されている。又その突条９の左右には、後述する
ハンガー１５を嵌挿設するための孔１０が形成さ
れている。該孔１０は延出部５の底面４の下方に
突出する管状部１１により、板厚よりも長い孔１
０を形成するようになつている。１２は排水口１
３に嵌合する栓１４を連結する鎖である。

斯かる構成の外流し１によれば、第１図に示す
ように、水栓柱８に対して、左右の延出部５の相
互間の凹陥部６が嵌合し、水栓柱８を囲うように
配設できるので、外流し１を体裁よく納めること
ができ、従来デツドスペースとしてあつた水栓柱
８の左右側部を、小物置き用の延出部５として有
効に利用することができる。該延出部５には適宜
石けん、たわし等を置くのに便利であり、その際
突条９が設けられていることにより、置いた小物
類が滑り落ちたりすることがなく、底面４が内側
にやゝ傾斜して形成されているので、底面４上の
水は容易に洗い槽２側に流れて溜ることがない。
又孔１０に対して、第１図で示すように、たとえ
ば引掛け用の突起１５ａが複数形成されたハンガ
ー１５を挿入設立すれば、該突起１５ａにたとえ
ばホース、ブラシ、雑巾などのほか、運動靴等の
洗つた物等も引掛けておくことができ、極めて便
利であり、足を洗つて片方ずつ抜くような場合に
も手を置いてバランスを保つ等のことに利用でき
る。

第３図は本考案に係る流しの異なる他の例を示
した第２図に相当する要部断面図であるが、この
場合延出部５′は水栓柱８よりもより後方側に突
出するようにしたものであり、ハンガー１５を挿
入する孔１０′は底面４′を貫通せず、底面４′上
のたとえば隅部に袋穴として形成したものであ
る。この場合孔１０′の底部には水切り用の小孔
４′ａを形成しておくとよい。この場合にも前述
実施例と同様に使用することができる。

尚、本考案の外流しの構成は上述各実施例のほ
か、たとえば延出部は水栓柱の片方側のみに形成
したものでもよいし、延出部の奥行幅、左右幅も
任意の寸法とすることができ、延出部底面上の水
切用の突条も多数の独立突起によつて構成しても
よく、その突条、突起の形状は任意に決められ得
るものであり、さらにハンガーの形態、その挿入
孔の数、位置、形状等も適宜に選択し得るもの
で、底面上に形成した挿入突起に、ハンガー下端
に設けた穴をもつて挿入設立する構成とすること
も可能である等、本考案の要旨内で適宜に変更は
可能である。

以上の如く、本考案の外流しによれば、水栓柱
左右のデツドペースに配設されるように構成した
延出部によつて、洗う際に、必要な小物類をまと
めて置いておくことができると共に、延出部にハ
ンガー等が立てられるので、ハンガー部に濡れた
もの等や大きなものを掛けておくことができる
等、極めて便利で、しかも体裁のよい流しとする
ことができるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る外流しの一例の斜視図、
第２図は第１図−線拡大断面図、第３図は本
考案の異なる他の例の第２図に相当する要部断面
図である。 １……外流し、２……洗い槽、３……洗い槽の
底面、４，４′……延出部の底面、５，５′……延
出部、８……水栓柱、１０，１０′……孔、１５
…ハンガー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蛇口を取付けた水栓柱の前面に配設する外流し
   において、該外流しは洗い槽に対し水栓柱の両側
   を囲うように一定幅延出した延出部を設けると共
   に、該延出部の底面を上記洗い槽の底面に対して
   上方位置となるように形成し、該延出部の底面に
   はハンガーの取付部を設けた構成からなることを
   特徴とする外流し。