JPH0234060Y2

JPH0234060Y2 -

Info

Publication number: JPH0234060Y2
Application number: JP1985052133U
Authority: JP
Priority date: 1985-04-10
Filing date: 1985-04-10
Publication date: 1990-09-12
Also published as: JPS61168975U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、スライド用フイルム、レントゲン用
フイルム、一般用フイルム等を１駒及び６駒連続
したフイルムを同時に整理収容するフイルムホル
ダーに関する。

［従来の技術］医師、歯科医師、究研者、一般のカメラマン等
が撮影済のフイルムを例えば３駒、４駒、６駒等
の複数駒を連続した状態で収容するフイルムホル
ダーは知られている。また、１駒宛に切断したフ
イルムをそのまま収容するホルダーまたはスライ
ドマウントに収容したフイルムのホルダーも知ら
れている。しかしながら、例えば６駒続きフイル
ムの中間の１駒を切離した場合、残つた２駒及び
３駒の端数長さのフイルムを６駒用フイルムホル
ダーに収容すると、そのフイルムはホルダーの入
口より内側方に進入して重なり合つてしまい収容
するとき入れ難く、取出すとき取出し難い欠点が
ある。また、１駒宛のフイルムを収容するフイル
ムホルダーは、６駒続きフイルムを収容したくと
も収容することができず、別に６駒続きフイルム
用ホルダーを用意しなければならない不便があ
り、フイルムホルダーの厚さはマウント入りホル
ダーの如く厚いものが多く、長年に亘り保存しな
ければならないフイルムホルダーの枚数が多くな
ればなるほど格納場所を広く取らなければならな
い欠点があつた。

実開昭53−15835号公報には、駒を連続させた
フイルムを一度カツトしてしまうとこれを収納部
に入れるのに大変面倒になる。またフイルムの駒
を使うか使わないかわからないのに全部カツトし
て置かなければならず、手数がかかる欠点があ
る。

また実公開49−31541号公報には、透明フイル
ムの間に厚紙を入れてアルバムにしているが、ス
ライド用には透過光で見られず、実用性にならな
い。あくまで印画写真用であつて、スライド用と
は用途が異なる。

次に実開昭44−573号公報に記載されたものは、
医療用小型レントゲンフイルム用のもので、フイ
ルムは初めから小型にカツトしてあるため６駒続
きシートを整理することはできない欠点がある。

［考案が解決しようとする問題点］本考案は、１本36枚撮りの撮影現像済のフイル
ムを６駒フイルム６本に分割切断したものをそれ
ぞれ収納する６段に仕切つた長尺フイルム収容袋
を一面に設け、他面に１駒フイルム収容袋を６個
横列に並べて設けたものを上下方向に６段設けて
撮影済の36駒を個々の単位フイルム収容袋に収容
し、一面側の所定の段の６駒フイルムを取出して
所要の駒のフイルムを他面の前記長尺フイルム収
容袋に対応する単位フイルム収容袋に収容してフ
アイリング整理に便利で多量のフイルムを小さな
容積の格納箱に収容することができ、フイルムを
取出し或いは収容することができる薄いフイルム
ホルダーを提供することを目的とするものであ
る。

［問題点を解決するための手段］本考案は、シート１の表側に配設した１枚の合
成樹脂フイルム２ａを区分して左側の縦の接点４
ａ、右側の縦の接点４ｂ及び下側辺４ｃと上方に
開口部２ｂを存して形仕切４にて接着区分して
横列に６個並べて設けたフイルムの各１駒分を収
容する短尺収容袋２と、各短尺収容袋２の開口部
２ｂの上方において開口部５ａを各短尺収容袋２
の開口部２ｂと対向させて周囲を形に接着した
フイルム脱落防止覆い５と、からなるフイルムホ
ルダーを上方から下方に６段に設けた表側部Ａ
と、シート１の裏側に配設した１枚の透明樹脂フ
イルム９を周囲をコ字形に区分して接着し開口部
８を横向きにあけ６駒続きフイルムを収容する長
尺収容袋７を６段に並べて設けた裏側部Ｂと、か
らなるフイルムホルダーである。

［作用］本考案は前記の如く、シートの表側部に１駒の
フイルムを収容する一端を開口した１駒のフイル
ム収容袋を平面状に横列に６個並べて設けたもの
を縦列に６段に設け、シートの裏側部に６駒分の
フイルムを収容する一端を開口した長尺フイルム
収容室を平面状に縦列に６段に設けたことによ
り、撮影済の36枚撮りフイルムの６駒分のフイル
ム６本を各長尺フイルム収容室に収容することが
できると共に６駒撮影済フイルムの中の１駒をそ
の６駒撮影済フイルムの中より切離し、この切離
した１駒フイルムを当該長尺フイルム収容室に対
応する裏側部の１駒フイルム収容室の横列の中の
一つに収容してフイルムの駒の整理配列を行うた
めに１枚のシートの表側部と裏側部において６駒
撮影済フイルムの収容位置を一目瞭然と識別する
ことができる。

また、表側部の１駒フイルムを裏側部の当該長
尺フイルム収容室に戻すことも自由にできる。そ
して１枚のシートを使用して表側部と裏側部にそ
れぞれ平面状に長尺フイルム収容室と切離し可能
な縦の接点で区分した１駒フイルム収容室を設け
たことにより、シートの厚味を可能な限り薄く保
持してフアイリング整理に便利ならしめたもので
ある。

［実施例］本考案の実施例を図面について説明すると次の
とおりである。１は四角形に裁断された透明塩化
ビニールシートの如き合成樹脂またはセロフアン
等よりなるシート、２はシート１の表側にフイル
ムの１駒F₁を収容するため上向きに開口部２ｂ
をあけ１枚の透明合成樹脂フイルム２ａを区分し
て左側、右側及び下側を形仕切４にてシート１
に接着し横に６個並べて設けたフイルムの１駒
F₁を収容する長尺収容袋である。形仕切４の
中、切離し可能な縦の左側及び右側の接点４ａと
４ｂは軽い力で引き剥すことができる程度にシー
ト１の表面に接着する。５は各短尺収容袋２の開
口部２ｂの上方において開口部５ａを下に向けて
周囲を形にシート１の表側に接着したフイルム
F₁の脱落防止覆い、６は上段の短尺収容袋２と
下段の短尺収容袋２との間においてシート１の表
側に設けた荒地面であつて、ペン、鉛筆等にてデ
ータ、日付等の記録書き込みできる記録欄、Ａは
シート１の表側部である。７は、シート１の裏側
において、表側の短尺収容袋２と対応する位置に
開口部８を横向きにあけて周囲をコ字形にシート
１の裏側に接着した６駒綴りのフイルムF₂を収
容する長尺収容袋であつて長尺フイルムF₂が収
容される。１０はシート１の裏側に設けたデー
タ、日付等の記録欄である。また長尺収容袋８内
に不透明な薄葉１１を収容して長尺収容袋８内に
収容した長尺フイルムF₂の画面が、表側の短尺
収容袋２に収容した短尺フイルムF₁の画面に透
視できないようにする。１２，１２，１２，１２
はシート１の一側に所定の間隔を置いてあけたフ
アイリング用穴である。尚前記実施例では、シー
トの表側に１駒フイルムF₁を６枚収容するため
の６個の短尺収容袋２を設け、シートの裏側に１
駒フイルムF₁を６枚つないだ状態の６駒綴りフ
イルムF₂を収容する横長の長尺収容袋８を設け
ているが、短尺収容袋２の数の増減と長尺収容袋
８の長さ及び幅は格納するフイルムの種類により
大小任意に設計することができる。

次に使い方を説明する。６駒綴りフイルムF₂
をホルダーの裏側部Ｂの長尺収容袋８に収容しそ
の記録欄１０にデータ、日付、氏名等を記入して
置く。

次に例えば第４図に示す如く、６駒続きフイル
ムF₂をシートの裏側部Ｂの長尺収容袋８より取
出し符号F₁の11駒を切り取り、残りの符号f₂の２
駒連続のフイルム及びf₃の３駒連続のフイルムを
長尺フイルム収容袋８に戻して置く。そして１駒
F₁をシートの裏側部Ｂの該長尺収容袋８に対応
する表側部Ａの短尺収容袋２に収容する。或いは
第５図に示す如く、シート１の表側部の短尺収容
袋２の縦の仕切４の接点４ａまたは４ｂの１本を
引き剥して左右隣合せの短尺収容袋２と２本を連
通させて２駒続きのフイルムJ₂を収容する。ま
た、第６図に示す如くシート１の表側部の短尺収
容袋２の両側の接点４ａと４ｂの２点を引き剥し
て短尺収容袋２，２′，２″の３個の短尺収容袋を
連通させて３駒続きのフイルムJ₃を収容する。ま
た、F₁の駒を使用した後には、再び袋の１駒分
の突き駒になつているF₁の駒の部分に収容する
ことにより記録の連続性が容易に保たれ、フアイ
リング整理が非常に良くなり、再度必要駒を取出
し易い。また短尺収容袋２及び長尺収容袋７に不
透明または半透明材料を使用することにより、不
透明薄葉１１を省略することができる。

［効果］本考案は前記の如く構成したから、１枚のシー
トの表側部に６駒続きフイルムから切離した１駒
を収容し、そのシートの裏側部に６駒フイルムを
収容することができて従来のフイルム整理帳に比
して同じ枚数のフイルムを約３分の１以上の小容
積に収容整理することができる。また６駒続きフ
イルムの一部を切り取り利用してしまうと再び元
の位置に戻すのは大層難しく、このため貴重な記
録が散逸してしまい易く、この対策に頭を悩ませ
ていたが表側部Ａの短尺収容袋と対応する位置で
裏側部Ｂに長尺収容袋を配設したことにより切断
されたフイルムの整理が因難なくできるようにな
つた。また、短尺収容袋の側方の仕切を外して６
駒フイルムから切断された長短各種のフイルムを
収容するのに便利であり、収容袋の開口部に脱落
防止覆いを設けたことによりシートを逆さにして
も収容袋に収容したフイルムが脱落することな
く、シートに記録欄を設けたことにより、デー
タ、日付、氏名等を記録することができて、記録
を一部取出して使用した後に、再び一連の楼続し
た記録の中に元の位置に戻して保存するのに非常
な効果があると共に、研究者用、技術者用、一般
用等広く使用できる効果がある。

また本考案はフイルムを印刷原稿に使用すると
きは、マウントからその都度取出す必要がなく便
利である。またスライド映写用マウントか短尺収
容袋の寸法をマウントに合せておけばマウントし
た駒を整理するのには便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の正面図、第２図は裏面図、
第３図はシート、短尺収容袋及び長尺収容袋の縦
断拡大側面図、第４図は仕切の一部を剥がして３
駒続きフイルムを収容した状態の一部の拡大正面
図、第５図は６駒続きフイルムの説明図、第６図
はフイルムを収容した状態の一部の拡大裏面図で
ある。１……シート、２……短尺収容袋、２ａ……合
成樹脂フイルム、２ｂ……短尺収容袋の開口部、
４……形仕切、５……フイルム脱落防止覆い、
６……記録欄、７……長尺収容袋、８……長尺収
容袋の開口部、９……透明樹脂フイルム、１０…
…記録欄。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シート１の表側に配設した１枚の合成樹脂フイ
ルム２ａを区分して左側の縦の接点４ａ、右側の
縦の接点４ｂ及び下側辺４ｃと上方に開口部２ｂ
を存して形仕切４にて接着区分して横列に６個
並べて設けたフイルムの各１駒分を収容する短尺
収容袋２と、各短尺収容袋２の開口部２ｂの上方
において開口部５ａを各短尺収容袋２の開口部２
ｂと対向させて周囲を形に接着したフイルム脱
落防止覆い５と、からなるフイルムホルダーを上
方から下方に６段に設けた表側部Ａと、シート１
の裏側に配設した１枚の透明樹脂フイルム９を周
囲をコ字形に区分して接着し開口部８を横向きに
あけ６駒続きフイルムを収容する長尺収容袋７を
６段に並べて設けた裏側部Ｂと、からなるフイル
ムホルダー。