JPH0233915B2 - - Google Patents

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JPH0233915B2
JPH0233915B2 JP58146027A JP14602783A JPH0233915B2 JP H0233915 B2 JPH0233915 B2 JP H0233915B2 JP 58146027 A JP58146027 A JP 58146027A JP 14602783 A JP14602783 A JP 14602783A JP H0233915 B2 JPH0233915 B2 JP H0233915B2
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JP
Japan
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heat
shrinkable sheet
sheet
flange connection
flange
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JP58146027A
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Yotaro Fujiwara
Hideto Kataoka
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6037496A publication Critical patent/JPS6037496A/ja
Publication of JPH0233915B2 publication Critical patent/JPH0233915B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L23/00Flanged joints
    • F16L23/02Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パイプのフランジ接続部分の被覆法
に関するもので、特定の接着剤層を有する熱収縮
率が20〜80%の熱収縮性シートを用い、フランジ
接続部分の少なくともフランジ部を熱収縮性シー
トで二重に被覆することにより、熱収縮性シート
のずれ込み等により、フランジ接続部分の被覆が
不完全になる惧れを防止したものである。
従来、重化学工場プラント、都市集中暖房用の
配管あるいは原油、天然ガス輸送用パイプライン
のポンプステーシヨン周辺内の配管などでは、配
管の形状が、エルボ、レジユウサー、バルブ、T
字管、フランジ接続部分などと多種多様の異形部
を有しているが、従来の熱収縮性被覆材料を、そ
のまま、これらの異形部に適用した場合には、熱
収縮性被覆材料が、その管の周方向に向かつて収
縮する以外に、例えばその熱収縮方向(管の周方
向)に直角方向である被覆材料の幅方向への「ず
れ」が、その熱収縮時の寸法変化により、かなり
大きく生じ、その結果、異形管上の被覆しようと
する部分の表面から被覆材料がずれ込んではずれ
たり、はがれたり、空隙部を生じたりということ
が起こつていた。
例えば、被覆しようとする異形部が、パイプの
フランジ接続部分である場合には、大きな熱収縮
率の熱収縮性被覆材料を、その周囲に巻き付けて
加熱収縮を行わせると、その加熱収縮時に、フラ
ンジ接続部分の周囲に、その周方向への熱収縮に
よつて密着した被覆材料が、被覆材料の幅方向へ
の大きなずれを生じ、フランジ接続部分から何れ
か一方のパイプ側にずれ込んで、被覆すべきフラ
ンジ接続部分及びその周辺からはずれてしまい、
フランジ接続部分及びその周辺を被覆できなくな
つてしまう問題があつた。このような問題は、通
常被覆材料の巾には限界があるため、パイプが大
径の場合特に顕著であつた。
本発明者らは、上述のフランジ接続部分を被覆
する際に熱収縮性(防食)被覆材料が有していた
問題を解決することについて鋭意研究した結果、
接着剤層として、被覆材料が熱収縮を行う高温度
でも接着剤の接着力に係る剪断強度が高い値を保
持しうるような、エラストマー物質を主成分とす
る加熱接着性の接着剤層を採用し、且つフランジ
接続部分を熱収縮性シートで特定の順序で二重に
被覆することによつて、熱収縮性被覆材料が加熱
収縮時に起こしていたずれ込みなどの問題が解決
され、フランジ接続部分を良好な状態に被覆でき
ることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、
フランジ付きパイプ相互のフランジ接続部分を接
着剤層付き熱収縮性シートで被覆する方法におい
て、オレフイン系エラストマー約30〜70重量%、
改質用重合体約1〜20重量%、粘着付与剤約10〜
30重量%、無機充填剤約0〜20重量%である加熱
接着性の接着剤組成物からなり、常温での接着力
(剪断強度)が約1.0Kg/cm2以上であつて、高温で
の接着力(剪断強度)が80℃で約0.01Kg/cm2
上、100℃で約0.005Kg/cm2以上である接着剤層を
有する熱収縮率が20〜80%の第1の熱収縮性シー
トを、上記フランジ接続部分の周囲に円筒状に配
置し、該第1の熱収縮性シート全体を加熱して熱
収縮させながら少なくともフランジ接続部分のフ
ランジ部全面に上記接着剤層により接合させ、次
いで、接着剤層付きの熱収縮率が20〜80%の第2
の熱収縮性シートを、上記第1の熱収縮性シート
の接合されたフランジ接続部分の周辺部に円筒状
に配置し、該第2の熱収縮性シート全体を加熱し
て熱収縮させながら上記第1の熱収縮性シートの
接合されたフランジ部全面及び上記フランジ接続
部分の周辺部における上記第1の熱収縮性シート
の接合されていないパイプ周面部に、上記第1の
熱収縮性シートに一部重ね合わせて接合させるこ
とを特徴とするパイプのフランジ接続部分の被覆
法を提供するものである。
尚、本発明において、フランジ部は、パイプの
フランジのみを指し、フランジ接続部分は該フラ
ンジ部及び該フランジ部に連なるフランジ近辺部
のパイプ周面部を含む部分を指す。
本発明のパイプのフランジ接続部分の被覆法に
よれば、第1の熱収縮性シートをパイプのフラン
ジ接続部分の周囲に円筒状に配置して加熱収縮を
行わせた場合に、その加熱収縮温度においてその
裏面部分の接着剤層が高い剪断強度を保持してい
るので、加熱収縮時にフランジ接続部分に密着接
合され、高温時に幅方向へずれ込んでフランジ接
続部分からはずれる問題をほとんど起こさず、ま
た、第2の熱収縮性シートを第1の熱収縮性シー
トの上に重ね合わせて接合するため、上記第1の
熱収縮性シートの接着効果と相俟つてパイプのフ
ランジ接続部分を一層確実に被覆できる。
以下、本発明のパイプのフランジ接続部分の被
覆法を、その実施態様に基づき、図面を参照しな
がら、詳述する。
先ず、本発明で用いる第1の熱収縮性シート1
について説明すると、第1の熱収縮性シート1
は、架橋プラスチツク層の一面全面に、高温で高
い剪断強度を示す熱接着性のの接着剤層、即ち前
記の特定の接着剤層を設けて構成されている。
上記架橋プラスチツク層は、公知の熱収縮性を
有する架橋プラスチツクフイルムまたはシート、
あるいはそれらの積層シートから形成された架橋
プラスチツク層であればよく、好ましくは、熱収
縮温度が約80〜200℃、特に90〜180℃程度であ
り、熱収縮率が約20〜80%、好ましくは30〜75%
程度、更に好ましくは40〜60%のものが用いら
れ、さらにそのフイルムまたはシートを形成して
いる重合体の架橋の程度が、次に述べるゲル分率
で示して、約20〜90%、特に25〜80%であること
が好ましい。
上記のゲル分率とは、試料(架橋プラスチツク
フイルムまたはシート)を、キシレン中に入れ
て、約10時間、約130℃の温度で還流しながら溶
解させ、そのキシレンに溶解しなかつた試料の重
量(Ag)を、使用した全試料の重量(Bg)で
割つて得られた値を100倍した値である。
ゲル分率=(A/B)×100(%) 上記架橋プラスチツク層は、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン
−6、ナイロン−6、6)などの熱可塑性樹脂
を、押し出し成形などで、フイルムまたはシート
状に成形した後、電子線、X線、γ線などの放射
線を照射するか、または適当な過酸化物等で化学
的に反応させて、架橋されたフイルムまたはシー
トとなし、次いでそのフイルムまたはシートを約
80〜200℃の高温で延伸して、その延伸状態のま
ま冷却して得られた熱収縮性を有する架橋プラス
チツクフイルムまたはシートから形成されていれ
ば好適である。
また、前記第1の熱収縮性シート1の接着剤層
は、上記の熱収縮性の架橋プラスチツク層が最も
大きな熱収縮力を示す高温度(例えば熱収縮温度
とも言い、約80〜200℃の範囲内の高温)におい
て、約0.001〜0.05Kg/cm2の範囲内、好ましくは
0.005〜0.04Kg/cm2の範囲内の剪断強度(ASTM
D 1002)で表される接着力を示し、その熱収縮
温度よりさらに昇温されても直ちに急激に剪断強
度が低下することがないようなエラストマー物質
を主成分とする接着剤からなるものである。
即ち、本発明で用いる前記第1の熱収縮性シー
ト1における上記接着剤層は、オレフイン系エラ
ストマー約30〜70重量%、改質用重合体約1〜20
重量%、粘着付与剤約10〜30重量%、無機充填剤
約0〜20重量%である加熱接着性の接着剤組成物
からなり、常温での接着力(剪断強度)が約1.0
Kg/cm2以上であつて、高温での接着力(剪断強
度)が80℃で約0.01Kg/cm2以上、100℃で約0.005
Kg/cm2以上のものである。
上記接着剤層について詳述すると、上記オレフ
イン系エラストマーとしては、例えば、ポリイソ
ブテンゴム(IIR;ブチルゴム)、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム(EPR)、エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン共重合ゴム(EPDM)な
どが挙げられる。
また、上記接着剤層には、エラストマー成分以
外に、一般に接着剤に含有されている改質用の他
の重合体(改質用重合体)、粘着付与剤、腐食防
止剤、さらに無機充填剤などが配合される。改質
用重合体としては、例えば、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレ
ン共重合体、アクリレート−エチレン共重合体、
ポリプロピレン、ポリブテンなどのオレフイン系
重合体、また、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ス
チレン系重合体などの熱可塑性樹脂または液状重
合体を挙げることができ、粘着付与剤(タツキフ
アイア)としては、ロジンおよびロジン誘導体、
ピネン系樹脂、脂肪族炭化水素樹脂(C5留分、
ペンテン、イソプレン、1,3−ペンタジエンな
どの単独または共重合体)、芳香族炭化水素樹脂
(C9留分、スチレン類、インデン類などの単独ま
たは共重合体)、脂環族炭化水素樹脂、クマロン
樹脂、クマロン・インデン樹脂、フエノール樹
脂、ナフテン系油、改質テルペンなどを挙げるこ
とができる。また、腐食防止剤としては、例え
ば、クロム酸金属塩、リン酸金属塩、亜リン酸金
属塩、ホウ酸金属塩、モリブデン酸塩、亜硝酸金
属塩などの無機系腐食防止剤、芳香剤カルボン酸
の金属塩、複数のヒドロキシル基を有する脂肪族
または芳香族化合物、タンニン酸などの有機系腐
食防止剤を挙げることができ、さらに無機充填剤
としては、タルク、炭カル、シリカ、アルミナ、
マイカ、カーボンブラツクなどを挙げることがで
きる。
本発明で用いる前記第1の熱収縮性シート1に
おいて、上記接着剤層を構成する各成分の組成比
が上記範囲を逸脱すると、上記の接着力(剪断強
度)を得難くなるため、本発明の目的を達成し難
くなる。特に、上記接着剤層のエラストマー成分
が少なくなり過ぎると、一般的なホツトメルトタ
イプの接着剤と同様に、架橋プラスチツク層の熱
収縮温度約80℃以上で接着剤の剪断強度が極めて
小さくなつたり、急激に低下してしまうので適当
ではなく、また、エラストマー成分が多くなり過
ぎると、常温に冷却された後の接着力が小さくな
るので適当ではない。
なお、粘着付与剤は、接着剤の流動性の付与、
およびタツク性の付与を主とした目的として配合
されるものであり、余りに少な過ぎると、それら
の性能を失うので好ましくない。
また、本発明で用いる第2の熱収縮性シート2
は、前記第1の熱収縮性シート1と同様、架橋プ
ラスチツク層の一面全面に熱接着性の接着剤層を
設けたものであり、この接着剤層を形成する接着
剤としては、第1の熱収縮性シート1に用いた高
温で高い剪断強度を有する接着剤が、好ましい
が、通常のホツトメルトタイプの接着剤であつて
もよい。
通常のホツトメルトタイプの接着剤としては、
例えば、ポリエチレン、ポレプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アクリルニトリル−エ
チレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂30〜80重量
%、アスフアルト(ビチユーメン)0〜50重量
%、粘着付与剤10〜20重量%、無機充填剤5〜20
重量%などを含有するホツトメルトタイプの接着
剤からなるものが、常温での接着力(剪断強度約
5〜30Kg/cm2)において優れており、しかも被覆
すべき表面の小さな凹凸粗面に対して加熱軟化・
流動して対応できるので適当である。
次に、上述の第1の熱収縮性シート1及び第2
の熱収縮性シート2を用いて、第2図に示す如き
形態にフランジ接続部分を被覆する場合につい
て、第1図及び第2図を参照し乍ら、その好まし
い施工順序に従つて説明する。
上記被覆に際しては、まず、第1の熱収縮性シ
ート1(一点鎖線で示す)を、第1図に示す如
く、フランジ接続部分及びその周辺部を除き、予
め通常のプラスチツク製被覆材料20,20で被
覆された、パイプA,Aのフランジ接続部分10
の周囲に配置し、第1の熱収縮性シート1の両端
部を重合わせ、重ね合わさつた部分をヒートシー
ルテープ3で接続して筒状となし、次いで筒状と
なした第1の熱収縮性シート1を、ガスバーナー
の火炎で加熱して熱収縮させながらフランジ部1
1,11全面及び上記フランジ部11,11の近
辺部におけるパイプA,Aの周面部12,12に
密着させ、さらに加熱して第1の熱収縮性シート
1を高温で高い剪断強度を示す接着剤層により上
記フランジ部11,11及び上記周面部12,1
2に亘り接合して第2図に示す如くフランジ接続
部分10を被覆する。この施工によつて、公知の
熱収縮性被覆材料では、その加熱収縮時にフラン
ジ接続部分10から何れかのパイプ側に被覆材料
がずれてしまつていたのに対して、本発明で用い
る第1の熱収縮性シート1によれば、高温で高い
剪断強度を有する接着剤層により、加熱収縮時に
従来の熱収縮性シートの如くずれてしまうことが
ない。
次いで、接着剤層付きの第2の熱収縮性シート
2を、上記第1の熱収縮性シートの接合されたフ
ランジ接続部分10の周囲に配置して該熱収縮性
シート2の両端部を重合わせ、重ね合わさつた部
分をヒートシールテープ(図示せず)で接続して
筒状となし、筒状となした熱収縮性シート2を、
ガスバーナーの火炎で加熱して熱収縮させなが
ら、接合された上記第1の熱収縮性シート1の全
面、該第1の熱収縮性シート1の周辺部のパイプ
周面部12,12及び既に接合されている前記プ
ラスチツク製被覆材料20,20に密着させ、さ
らに加熱して熱収縮性シート2をその接着剤層に
より上記第1の熱収縮性シート1の全面、上記周
面部12,12及び上記プラスチツク製被覆材料
20,20の端部表面に亘つて接合して第2図に
示す如く被覆する。
また、本発明の被覆法により、第3図に示す如
き形態にフランジ接続部分を被覆する場合の施工
順序(被覆態様)も、基本的には、上述の施工順
序と同じであるが、この場合は、第1の熱収縮性
シート1を、第3図に示す如く、上記フランジ部
11,11全面、上記フランジ接続部分10の周
辺部における一方のパイプA(第3図上左方)の
周面部12及び一方の前記プラスチツク製被覆材
料20の端部表面に亘つて同様に接合させ、次い
で、第2の熱収縮性シート2を、上記フランジ部
11,11全面、上記フランジ接続部分10の周
辺部における他方のパイプA(第3図上右方)の
周面部12及び他方の前記プラスチツク製被覆材
料20の端部表面に亘つて同様に接合させる。
また、本発明の被覆法により、第4図に示す如
き形態にフランジ接続部分を被覆する場合の施工
順序(被覆態様)も、基本的には、上述の施工順
序と同じであるが、この場合は、第4図に示す如
く、上記第1の熱収縮性シート1を、上記フラン
ジ部11,11全面のみに接合させ、次いで、上
記第2の熱収縮性シート2を、接合された上記第
1の熱収縮性シート1全面及び該第1の熱収縮性
シート1の周辺部のパイプ周面部12,12に亘
つて接合させ、最後に上記周面部12,12に接
合された上記第2の熱収縮性シート2の表面及び
前記プラスチツク製被覆材料20,20の端部表
面に亘つて通常の熱収縮性シート21,21を同
様に接合させる。
本発明のパイプのフランジ接続部分の被覆法の
実施態様は、大別すると、上述の3つの被覆態様
(第2図、第3図、第4図)に分けられ、第2図
に示す如く被覆形態は、主として、1〜10cmの小
径管のフランジ接続部分、第3図に示す被覆形態
は、主として10〜25cmの中及び大径管のフランジ
接続部分、そして第4図に示す被覆形態は、主と
して25〜500cmの大径管のフランジ接続部分の被
覆にそれぞれ好適する。
しかし、本発明のパイプのフランジ接続部分の
被覆法の実施例態様は、上述の態様に限定される
ものではなく、適宜それらを組合せたり一部変更
したりしても良いことは云う迄もない。
また、本発明のパイプのフランジ接続部分の被
覆法は、フランジ接続部分を先ず、高温で高い剪
断強度を示す接着剤層を有する第1の熱収縮性シ
ートで被覆するもので、第2の熱収縮性シート
は、通常の接着剤層を有する熱収縮性シートでも
良いが、第2の熱収縮性シートとして、第1の熱
収縮性シートにおけると同じ接着剤層を有する熱
収縮性シートを用いることによりフランジ接続部
分の被覆を一層効果的に行うことができる。特
に、フランジ接続部分を第3図に示す如き形態に
被覆する場合には、第2の熱収縮性シートも第1
の熱収縮性シートにおけると同じ接着剤層を有す
る熱収縮性シートを用いるのが本発明の目的を達
成する上で好ましい。
尚、本発明で用いる上記の第1及び第2の熱収
縮性シートは、熱収縮後に、第2〜第4図に示す
形態でフランジ接続部分を被覆し得る大きさのも
のが選定されることは当然である。
本発明のパイプのフランジ接続部分の被覆法に
よれば、叙上の如く、先ず、第1の熱収縮性シー
トをフランジ接続部分に接合するもので、その結
果、「ずれ」を生じることなく第1の熱収縮性シ
ートが確実にフランジ接続部分を被覆することが
でき、次いで、第2の熱収縮性シートを上記第1
の熱収縮性シートに重ね合わせて接合することに
より、フランジ接続部分を更に確実に被覆でき
る。
以下、本発明において用いる第1の熱収縮性シ
ートの接着剤層を形成する接着剤についての試験
例及び本発明の実施例を、比較試験例及び比較例
と共に示す。
なお、試験例および比較試験例において、接着
剤の剪断強度は、2枚の鉄板(125mm×25mm×1.5
mm)を互いに12mm重ね合わせてその重ね合わせ部
分に接着剤を介在させて、130℃の接合温度に約
5分間加熱し鉄板を接合して、万能試験機により
その両端方向へ同時に引張り、ASTM D 1002
の測定方法に従つて、測定された。
試験例 1 次に示す組成の接着剤を150℃の温度で5分間
ニーダーにより混練の後、ロールによつて1.5mm
の厚さの接着剤シートとした。
ブチルゴム 25重量% エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
30重量% ポリブテン 5重量% クマロン・インデン樹脂 20重量% タルク 10重量% この接着剤シートは前述の剪断強度の測定方法
で測定した結果、105℃で0.014Kg/cm2、80℃で
0.029Kg/cm2であり、さらに20℃で1.15Kg/cm2
あつた。
比較試験例 接着剤の組成を次のように変えた他は、試験例
1と同様にして接着剤シート(比較接着剤)を形
成した。
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
20重量% エチレン−エチルアクリレート共重合体25重量% クマロン・インデン樹脂 45重量% マイクロワツクス 10重量% この接着剤シートは前述の剪断強度の測定方法
で測定した結果果、105℃で0.001Kg/cm2、80℃で
0.124Kg/cm2であり、110℃付近では、剪断強度が
極めて小さく低下してしまい、さらに20℃で24.2
Kg/cm2であつた。
実施例 本実施例は、フランジ接続部分を第2図に示す
如き形態に被覆する場合の例を示す。
上記試験例で得られた接着剤シートを、架橋プ
ラスチツクシート(厚さ1.0mm、ゲル分率60%、
長さ方向への熱収縮率45%、熱収縮温度105℃)
の片側の全面に接合し、本発明で用いる第1の熱
収縮性シート(厚さ;2.5mm、幅;800mm、長さ;
5450mmのシート)を形成した。
この第1の熱収縮性シート1を、第1図に示す
ように、パイプA,Aのフランジ接続部分(パイ
プの外径;1372mm、フランジの外径;1630mm)の
周囲に巻きつけヒートシールテープ3でその両端
部を接合して筒状となし、その筒状の熱収縮性シ
ート1を、ガスバーナーの火炎で約105〜110℃に
加熱し、熱収縮させて、第2図に示すように、フ
ランジ部11,11全面及び該フランジ部11
1,11の近辺部のパイプ周面部12,12に密
着させ、さらに加熱を続行して、熱収縮性シート
を密着させた位置に上記接着剤層で接合した。次
いで、第2の熱収縮性シート2(熱収縮率;45
%、厚さ;2.5mm、幅;800mm、長さ;5450mmのシ
ート、接着剤層としては、上記比較試験例で得ら
れた接着剤層シートを使用)を用い、該第2の熱
収縮性シート2を、第1の熱収縮性シート1によ
る被覆と同様にして、フランジ接続部分10に接
合された第1の熱収縮性シート1の上から、フラ
ンジ部11,11全面、フランジ接続部分10の
周辺のパイプ周面部12,12及び既にパイプA
に接合されているプラスチツク製被覆材料20,
20に亘り接合した。
その結果、第1の熱収縮性シート1及び第2の
熱収縮性シート2は、フランジ接続部分において
「ずれ」を生じず、第2図に示す如くフランジ接
続部分に対し良好な被覆層を形成した。
比較例 上記実施例で用いた第1の熱収縮性シートの代
わりに、該熱収縮性シートにおける接着剤層とし
て上記比較試験例で得られた接着剤を用いた熱収
縮性シート(比較シート)を用いた以外は、上記
実施例と全く同様にしてフランジ接続部分の被覆
を行つた。
その結果、上記比較シートによるフランジ接続
部分の被覆に際し、上記比較シートを約105℃以
上に加熱した場合、フランジ接続部分における一
方のパイプ側に異常な「ずれ」を生じ、この「ず
れ」は第2の熱収縮性シートで被覆する際の加熱
により更に増大し、フランジ接続部分の一部が露
出してしまつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様における、第1の
熱収縮性シートのフランジ接続部分への施工態様
を示す要部の斜視図、第2図は本発明の被覆法に
より被覆されたフランジ接続部分の一例の要部を
示す一部断面側面図、第3図は本発明の被覆法に
より被覆されたフランジ接続部分の別の例の要部
を示す一部断面側面図、第4図は本発明の被覆法
により被覆されたフランジ接続部分の更に別の例
の要部を示す一部断面側面図である。 A……パイプ、1……第1の熱収縮性シート、
2……第2の熱収縮性シート、3……ヒートシー
トテープ、10……フランジ接続部分、11……
フランジ部、12……パイプ周面部、20……プ
ラスチツク製被覆材料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フランジ付きパイプ相互のフランジ接続部分
    を接着剤層付き熱収縮性シートで被覆する方法に
    おいて、オレフイン系エラストマー約30〜70重量
    %、改質用重合体約1〜20重量%、粘着付与剤約
    10〜30重量%、無機充填剤約0〜20重量%である
    加熱接着性の接着剤組成物からなり、常温での接
    着力(剪断強度)が約1.0Kg/cm2以上であつて、
    高温での接着力(剪断強度)が80℃で約0.01Kg/
    cm2以上、100℃で約0.005Kg/cm2以上である接着剤
    層を有する熱収縮率が20〜80%の第1の熱収縮性
    シートを、上記フランジ接続部分の周囲に円筒状
    に配置し、該第1の熱収縮性シート全体を加熱し
    て熱収縮させながら少なくともフランジ接続部分
    のフランジ部全面に上記接着剤層により接合さ
    せ、次いで、接着剤層付きの熱収縮率が20〜80%
    の第2の熱収縮性シートを、上記第1の熱収縮性
    シートの接合されたフランジ接続部分の周囲に円
    筒状に配置し、該第2の熱収縮性シート全体を加
    熱して熱収縮させながら上記第1の熱収縮性シー
    トの接合されたフランジ部全面及び上記フランジ
    接続部分の周辺部における上記第1の熱収縮性シ
    ートの接合されていないパイプ周面部に、上記第
    1の熱収縮性シートに一部重ね合わせて接合させ
    ることを特徴とするパイプのフランジ接続部分の
    被覆法。 2 上記第1の熱収縮性シートを、上記フランジ
    部全面及び上記フランジ部の近辺部におけるパイ
    プ周面部に接合させ、上記第2の熱収縮性シート
    を、接合された上記第1の熱収縮性シート全面及
    び該第1の熱収縮性シートの周辺部のパイプ周面
    部に亘つて接合させる、特許請求の範囲第1項記
    載のパイプのフランジ接続部分の被覆法。 3 上記第1の熱収縮性シートを、上記フランジ
    部全面及び上記フランジ接続部分の周辺部におけ
    る一方のパイプの周面部に亘つて接合させ、上記
    第2の熱収縮性シートを、上記フランジ接続部分
    の周辺部における他方のパイプ周面部に亘つて接
    合させる、特許請求の範囲第1項記載のパイプの
    フランジ接続部分の被覆法。 4 上記第1の熱収縮性シートを、上記フランジ
    部全面にのみ接合させ、上記第2の熱収縮性シー
    トを、接合された上記第1の熱収縮性シート全面
    及び該第1の熱収縮性シートの周辺部のパイプ周
    面部に亘つて接合させる、特許請求の範囲第1項
    記載のパイプのフランジ接続部分の被覆法。 5 第2の熱収縮性シートが、第1の熱収縮性シ
    ートと同じ接着剤層を有する、特許請求の範囲第
    1〜4項の何れかに記載のパイプのフランジ接続
    部分の被覆法。
JP14602783A 1983-08-10 1983-08-10 パイプのフランジ接続部分の被覆法 Granted JPS6037496A (ja)

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JPS5246268A (en) * 1975-10-09 1977-04-12 Asahi Denka Kogyo Kk Fluid for blake-driving
JPS5723145U (ja) * 1980-07-18 1982-02-05
JPS5884292A (ja) * 1981-11-13 1983-05-20 日本防蝕工業株式会社 配管継手の防食方法

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