JPH023365Y2 - - Google Patents

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JPH023365Y2
JPH023365Y2 JP14399285U JP14399285U JPH023365Y2 JP H023365 Y2 JPH023365 Y2 JP H023365Y2 JP 14399285 U JP14399285 U JP 14399285U JP 14399285 U JP14399285 U JP 14399285U JP H023365 Y2 JPH023365 Y2 JP H023365Y2
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、切刃の位置が調整でき、かつその取
り付けが調整の遊びなく行われ、位置決めが正確
にかつ容易に行えるようにした微調整式切削工具
に関する。
〔従来の技術〕
例えば、金属に寸法精度を厳しく要求される孔
を形成する場合には、粗加工された孔を第7図及
び第8図に示すような切削工具により、徐々に拡
径する方法が採られる。この切削工具は、工具保
持体21の縁部に装着孔22が形成され、この装
着孔22には先端に切刃23を有する工具本体2
4がこの切刃23を突出させて装着され、上記工
具保持体21を回転させて切削を行うようになつ
ている。この装着孔22の開口部には保持部材2
5が固設され、工具本体24はこの保持部材25
の挿孔26に挿入されており、保持部材25の外
側には工具本体24の外周に螺合された調整ナツ
ト27が設けられている。一方、保持部材25の
内面と工具本体24内端の係止板28との間には
弾性部材(コイルスプリング)29が張設されて
おり、工具本体24を装着孔22の内方向に付勢
して上記調整ナツト27を保持部材25の外面に
密着させて工具本体24の移動を規制している。
また、係止板28上面には突条30が設けら
れ、一方保持部材25には、上記突条30と嵌合
する溝31が形成され、その嵌合により、上記調
整ナツト27の回動時に工具本体24がとも回り
をすることを防ぐようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のような従来の切削工具に
おいては回り止め機構が突条と溝の嵌合によるも
のであるので、その嵌合の隙間によつて工具本体
がとも回りすることを防げなかつた。例えば第5
図に示すように調整ナツト27を順、逆方向に所
定角度ずつ回動させることを反復したときの切刃
先の移動を測定した結果を第9図に示す。このよ
うに調整ナツトと工具本体がとも回りをすれば調
整ナツトを回動しても工具本体が軸方向に移動せ
ず、いわゆる遊びを生じる。そして、調整ナツト
27の回動量と工具本体の軸方向移動量が対応せ
ず、従つて、位置決めを正確に行うには一々測定
を行わなければならない。また、調整作業が勘や
熟練を要する作業になつてしまう。このような遊
びをなくすためには嵌合公差を小さくすれば良い
が、製作時の寸法精度の管理を高度に行わねばな
らず、製作が難しいとともに、コストが高くなる
という問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記のような問題点を解決するた
め、装着孔が形成された工具保持体と、この装着
孔を覆つて上記工具保持体に固設された保持部材
と、外端部に切刃が取り付けられ、その切刃を上
記保持部材の挿孔より突出させて上記装着孔に折
着された工具本体と、上記保持部材の外面に接
し、上記工具本体の外周に螺合された調整ナツト
と、上記保持部材と上記工具本体との間に張設さ
れて工具本体を装着孔の内方向に付勢する弾性部
材とを設け、この弾性部材と上記保持部材との間
に、上記工具本体の外壁に摺接し、該工具本体の
回動を阻止する回り止め部材を少なくとも二つ以
上設け、この回り止め部材と上記保持部材の対向
する面を装着孔の内方向に向かうに従い拡がるテ
ーパ面に形成し、その対向面の互いに対向する位
置の一方にテーパ面の稜線方向に沿つて伸びるV
字溝を形成し、他方に漏斗状の窪みを形成し、上
記V字溝と窪みの間に球体を挟装したものであ
る。
〔作用〕
このような微調整式切削工具においては、弾性
部材の反力を保持部材と回り止め部材間のテーパ
面により分力させ、軸に直行する方向の力によ
り、回り止め部材を工具本体に圧着せしめるとと
もに、回り止め部材と保持部材の対向する傾斜面
に形成されたV字溝と漏斗状の窪みの間に球体を
挾装することにより、回り止め部材が保持部材に
対し回動を規制される。従つて工具本体は保持部
材に対し軸方向には移動可能となる一方、周方向
の回動は厳密に規制されることになる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。第1図において符号1は円板状に形成され
た工具保持体、2はその縁部に斜行して形成され
た装着孔、3はこの装着孔2を覆つて固設された
保持部材、4は外端部に切刃5が取り付けられた
工具本体、6は上記保持部材3の外側に上記工具
本体4の外周に螺合されて設けられた調整ナツト
7は上記保持部材3及び上記工具本体4の内端の
係止板8との間に張設された弾性部材(リング状
の板ばね)、9はこの弾性部材7と上記保持部材
3との間に設けられた二つの回り止め部材であ
る。
上記保持部材3は上記装着孔2の開口部に溶接
されて固定され、その外面には上記調整ナツト6
が回動自在に嵌入される凹部10が形成され、中
央には上記工具本体4を挿入させる挿孔11が形
成されている。
上記工具本体4は、その外端に切刃(スローア
ウエイチツプ)5の取り付け部4aが形成されて
おり、その内端にはボルト12により係止板8が
固設されている。この工具本体4の主軸部4bは
円柱状をなし、その外端側の外周には上記調整ナ
ツト6が螺合される雄ねじ部13が形成され、ま
た、内端側部分には一対の平行面14,14が形
成されている。
上記回り止め部材9は、第2図及び第3図に示
すように円錐体の中央部を軸を含む平行面で切り
取つた形状をなし、その内面9aを工具本体4の
上記平行面14に摺接させて工具本体4の両側に
一対配されている。
上記保持部材3の下面3aは上記回り止め部材
9の上面9bと対応する円錐面状に形成されてい
る。そして、この上面9bには稜線方向に伸びる
V字溝15が形成され、一方上記下面3aの対向
する位置には漏斗状の窪み16が形成されて、こ
のV字溝15と窪み16の間には鋼など強度の大
きい材料からなる球体17が挾装されている。
このV字溝15の断面の角度および窪み16の
頂角は、調整ナツト6が回動されたときに上面9
b、下面3aの間にはたらくずれ方向の力に抗し
て、球体17を保持するような値が必要で、60〜
150度の範囲で設定される。また、上記球体17
の径は第4図に示すように両対向面9b,3aが
接しないように設定されている。
上記球体17及びV字溝15、窪み16は寸法
精度良く、表面は滑らかに形成され、また、工具
本体4の平行面14,14と回り止め部材9の内
面9a,9aも滑らかに摺接自在に形成されてい
る。
次に、上記のように構成された微調整式切削工
具の作用について述べる。
弾性部材7の作用により、工具本体4は装着孔
2の内方向に付勢されているので、調整ナツト6
は保持部材3に常に圧着されている。従つて、調
整ナツト6を回動することにより、雄ねじ部13
のピツチに対応する長さだけ工具本体4がその軸
方向に移動される。
この場合、工具本体4には軸のまわりに回転モ
ーメントが加えられるが、工具本体4はその平行
面14,14を二つの回り止め部材9,9により
押えられており、この回り止め部材9,9はそれ
ぞれV字溝15と窪み16の間に挾装された球体
17の作用によつて保持部材3に対して相対的回
動を押えられている。従つて、工具本体4は保持
部材3及び工具保持体1に対して回動することな
く、調整ナツト6の回動時にとも回りをすること
がない。本考案においては従累の隙間嵌合のかわ
りに、テーパ面を有する回り止め部材9を配し
て、その保持部材3と工具本体4との接面を圧着
させているが、そのための付勢力は工具本体4を
軸方向に固定するための弾性部材7を利用してい
るので新たに設ける必要がなく、その付勢力も、
特に回り止め作用のために強化する必要もない。
なお、回り止め部材9の頂角θ(第3図参照)
が大きくなる程、回り止め部材9と工具本体4の
接面間の圧力が増す一方、球体17を挟む力が減
少するので、両方のバランスを取つた角度に設定
する必要がある。考案者らの経験によれば20〜75
度の範囲で充分な効果が得られる。
本考案の切削工具における位置決め精度を確認
するため、既述した第5図の方法によりテストを
行つたが、第6図に示すように振れがほとんどな
かつた。このように、とも回りが防がれるので、
調整ナツト6の遊びがなく、その回動量と工具本
体4の移動量が対応する。従つて、調整ナツト6
に目盛6aを付しておけば必要な調整量を目盛6
aから得ることができる。
従つて、調整作業が容易になり、確認のための
位置測定も不要なので、作業能率が向上する。ま
た、作業に熟練や勘を必要としない。
さらに、隙間による嵌合でなく、V字溝15、
窪み16と球体17の線接触により回り止め部材
9が位置決めされているので、製造時の加工精度
は比較的程度で良く、そのため、コストが安くな
るとともに、互換性が高い。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案は装着孔が形成さ
れた工具保持体と、この装着孔を覆つて上記工具
保持体に固設された保持部材と、外端部に切刃が
取り付けられ、その切刃を上記保持部材の挿孔よ
り突出させて上記装着孔に装着された工具本体
と、上記保持部材の外面に接し、上記工具本体の
外周に螺合された調整ナツトと、上記保持部材と
上記工具本体との間に張設されて工具本体を装着
孔の内方向に付勢する弾性部材とを設け、この弾
性部材と上記保持部材との間に、上記工具本体の
外壁に摺接し、該工具本体の回動を阻止する回り
止め部材を少なくとも二つ以上設け、この回り止
め部材と上記保持部材の対向する面を装着孔の内
方向に向かうに従い拡がるテーパ面に形成し、そ
の対向面の互いに対向する位置の一方にテーパ面
の稜線方向に沿つて伸びるV字溝を形成し、他方
には漏斗状の窪みを形成し、上記V字溝と窪みの
間に球体を挾装したものであるので、工具本体が
回り止め部材を介して保持部材にその周方向の回
動を厳密に規制されて保持される。従つて、調整
ナツトの回動時において、工具本体がとも回りを
することがなく、工具本体の軸方向移動が調整ナ
ツトの遊びなく行われる。それにより、工具本体
の移動量が調整ナツトの回動量と対応するので、
切刃の位置調整が正確にかつ容易に行え、確認の
ための測定作業や測定具が不要になるとともに、
作業能率が向上し、また作業に熟練や勘を必要と
しない。また、工具部材の寸法精度も比較的緩や
かでよく、コストの低減を図ることができ、ま
た、他の工具との互換性も高い。さらに、上記の
ような効果を生ずるために、新たに弾性部材を設
ける必要がなく、構造が複雑になることもないな
どの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の主要部の断面図、
第2図は第1図の−矢視図、第3図は第1図
の要部の拡大図、第4図は第3図の−矢視
図、第5図は工具の精度のテスト方法を示す略
図、第6図は第5図の方法における本考案の実施
例の切刃の振れを示すグラフ、第7図は従来例の
主要部の断面図、第8図は第7図の−矢視
図、第9図は従従来例のテスト結果を示すグラフ
である。 1……工具保持体、2……装着孔、3……保持
部材、3a……下面、4……工具本体、5……切
刃、6……調整ナツト、7……弾性部材、9……
回り止め部材、9b……上面、11……挿孔、1
5……V字溝、16……窪み、17……球体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 装着孔が形成された工具保持体と、 この装着孔を覆つて上記工具保持体に固設され
    た保持部材と、 外端部に切刃が取り付けられ、その切刃を上記
    保持部材の挿孔より突出させて上記装着孔に装着
    された工具本体と、 上記保持部材の外面に接し、上記工具本体の外
    周に螺合されて設けられた調整ナツトと、 上記保持部材と上記工具本体との間に張設され
    て工具本体を装着孔の内方向に付勢する弾性部材
    とを備え、 この弾性部材と上記保持部材との間には、上記
    工具本体の外壁に摺接し、該工具本体の回動を阻
    止する回り止め部材が少なくとも二つ以上設けら
    れ、 この回り止め部材と上記保持部材の対向する面
    は装着孔の内方向に向かうに従い拡がるテーパ面
    に形成され、 その対向面の互いに対向する位置の一方にはテ
    ーパ面の稜線方向に沿つて伸びるV字溝が形成さ
    れ、他方には漏斗状の窪みが形成され、 上記V字溝と窪みの間には球体が挟装されてい
    ることを特徴とする微調整式切削工具。
JP14399285U 1985-09-20 1985-09-20 Expired JPH023365Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14399285U JPH023365Y2 (ja) 1985-09-20 1985-09-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14399285U JPH023365Y2 (ja) 1985-09-20 1985-09-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6253904U JPS6253904U (ja) 1987-04-03
JPH023365Y2 true JPH023365Y2 (ja) 1990-01-26

Family

ID=31054189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14399285U Expired JPH023365Y2 (ja) 1985-09-20 1985-09-20

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JP (1) JPH023365Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094776A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Fuji Seiko Ltd 中ぐり加工工具および中ぐり加工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094776A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Fuji Seiko Ltd 中ぐり加工工具および中ぐり加工方法

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Publication number Publication date
JPS6253904U (ja) 1987-04-03

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