JPH0233585A

JPH0233585A - 氷雪展示場用冷却システム

Info

Publication number: JPH0233585A
Application number: JP18040188A
Authority: JP
Inventors: Akio Sakae; 昭夫寒河江; Yoshikazu Kawakita; 川北　嘉和; Motohisa Uda; 素久宇田; Takashi Takazawa; 高澤　峻
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1988-07-21
Filing date: 1988-07-21
Publication date: 1990-02-02
Anticipated expiration: 2009-10-19
Also published as: JPH0682024B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業ヒの和ｔ１′ｆ本発明は氷雪展示場用冷却システムに関し、とくに低温
凝結の展示体を形成する氷雪展示場の低温空間に対する
冷却システムに関する。

えｉ立且ｌ夏期及びその前後に氷又は雪の造形物等の低温凝結展示
体を屋内に設けて展示する氷雪展示場が提案されている
。第２図の側面図及び第３図の縦断面図に示される氷雪
展示場の一例では、低温空間１において低温凝結させた
雪像又は氷像等の展示体２により人工景観を形成し、断
熱腰壁３と透明断熱部４で囲まれた観覧路５を低温空間
１内に設ける。必要に応じ、照明具７を設けて展示体２
を適宜照明する。観覧者６は、観覧路５内の床面Ｆ上を
矢印Ｐで示される前後方向その他任意方向に移動しなが
ら透明断熱部４を通して人工景観を観賞する。観覧路５
の内部は、例えばピット１５内の給気管１６から矢印Ｈ
で示される様に吹出される温風により室温に保たれる。

低温空間１は、断熱頂壁１１、断熱側壁１２）及び断熱
床１３からなる断熱壁によって囲まれ外部空間から熱的
に遮断される。従って、外部からの伝導熱及び対流熱に
よる低温空間１内の低温凝結展示体２の融解は極めて僅
かなものに抑えられる。

が　　じょう　　る上記氷雪展示場の低温空間１に対する冷却システムは、
展示体２を低温凝結によって形成する機能とその低温凝
結状態を維持する機能とを果すものであるが、氷雪展示
場においてそれらの両機能を効率よく達成するシステム
は未だ開発されていない、氷雪展示場において数十メー
トルにもわたる景観を雪像や氷像等の低温凝結展示体２
によって形成するに当って、単なる冷風の吹出しのみに
頼ったのでは均一な冷却が行なわれず、従って良好な結
果を得ることができない。

また、高緯度地域では冬季の屋外空気を適切に屋内へ導
入して雪像や氷像等を凍結させ、且つその凍結状態を他
の季節にも維持する様な装置を用いるならば、氷雪展示
場の低温凝結展示体２の形成を経済的に行なえる。例え
ば北海道旭用市における２月の平均外気温度（”Ｏ）の
日変化は第１表の通りである。Ｃｎ島建設株、社内資料
ｒ　ＡＤＥＷ／防露性能評価プログラムの使用手引」に
よる。）上表から明らかなように旭用市では、２月中の
外気温が終日Ｏ″ＣＣ以下る確率が極めて高いので、外
気を屋内へ導入する方式の冷凍装置のみによって屋内低
温空間に雪像や氷像等の低温凝結展示体２を形成するこ
とが可能である。しかし現実には、冬季の外気により展
示体の低温凝結成形を行ない他の季節にその展示体の形
状維持に足る冷却をすることが必要であるが、冬季の外
気により屋内空間で比較的大形の人工景観等を冷凍形成
し他の季節にその空間を適宜冷房する様なシステムは未
だ提供されていない。

るた　の第１図の実施例を参照して本発明による氷雪展示場用冷
却システムを説明する。低温空間１の断熱頂壁１１から
間隙をおいて天井内壁１１ａを設けて上記間隙により天
井チャンバー２０を形成するとともに、低温空間１の断
熱側壁１２から小間隙（第１図の給気路２２）をおいて
内壁２１を設ける。上記断熱側壁１２と上記内壁２１と
の間の上記小間隙の上端を上記天井チャンバー２０に連
通し、上記内壁２１の下端部に上記低温空間１と連通す
る送気口２３を穿つ、冷気を上方から上記天井チャンバ
ー２０及び上記小間隙即ち給気路２２へ送入することに
より上記低温空間１を冷却する。

高緯度地方においては、好ましくは、冬季の屋外空気を
上記冷気として使う。

さらに好ましくは、上記低温空間１の断熱頂壁１１に排
出口３０ａを設け、上記天井内壁１１ａに排気口２４を
設け、上記低温空間１内の空気を上記排気口２４及び排
出口３０ａを介し上方から外部へ排出する。

正月第１図の実施例において天井チャンバー２０に送入され
た冷気は、断熱側壁１２と内壁２１との間の給気路２２
内を下降して低温空間１の床面近傍で送気口２３から低
温空間１内へ進入する。好ましくは、低温空間１内の空
気を、天井内壁１１ａに穿たれた排気口２４及び断熱頂
壁１１に設けられた排出口３０ａを介して外へ排出する
ことにより、低温空間１の換気又はその内部空気の循環
を図れる様にする。

この冷気の流れは、天井内壁１１ａ及び内壁２１を表裏
両面から全面的に冷却してこれを低温に保ち、低温空間
ｌの内部冷却の均一性を確保する。

特定の吹出し口から冷気を吹出す従来構造の低温空間に
比し、本発明による低温空間においては天井面及び側面
の天井内壁１１ａ及び内壁２１が表裏両面から全面的に
強く冷却されるので冷却効果、とく（こ温度の均一性が
向上する。従って、雪像や氷像等の低温凝結展示体２を
広い面積に亘って効率よく形成することができる０例え
ば数十メートル以上の長さにわたる室内景観を上記雪像
や氷像等の低温凝結展示体２によって容易に形成するこ
とができる。

さらに、天井内壁１１ａ及び内壁２１は展示体２の融解
防止に顕著な効果を奏する。断熱頂壁ＩＸや断熱側壁１
２の室内側表面に展示体２を形成した場合には、それら
の断熱壁１１．１２の高温室外側からの熱が展示体２に
僅かながら連続的に伝わり、展示体２の融解及び変形の
原因となる。しかし、本発明の構造では第１図の天井内
壁１１ａ及び内壁２１の室内側表面に展示体２が形成さ
れる。それらの天井内壁１１ａ及び内壁２１は表裏両面
から冷却され、表裏とも展示体２と実質上回−温度番と
保たれるので、天井内壁１１ａ及び内壁２１からの熱伝
導が展示体２の融解の原因となることはなｌ／１゜上記
冷気として、高緯度地域の冬季の外気を使えば、雪像や
氷像等からなる景観を室内に低コストで形成することが
できる。しかし、本発明のシステムにおいて用いられる
冷気は天然の外気に限定されるものではなく、冷凍機の
出力等で人工的に冷却された空気であってもよい。

冬以外の屋外気温が上昇する季節においては、上記の天
井チャンバー２０から給気路２２内を下降して送気口２
３に至る空気の流路に適当な冷却器２５、例えば冷媒が
環流する冷却コイル等を設けれｉｆ雪像や氷像等の融解
を比較的僅かなエネルギーで防止することができる。上
記空気流路に適当な冷却器２５を設置することは従来技
術に属する。

支五壱第１図の実施例においては、低温空間１の断熱頂壁１１
に穿った外気取入口２７に接続した外気ダクト２８に外
気ファン２８を設け、必要に応じ屋外空気を天井チャン
バー２０に取込む、取込まれた外気ｔ−ｒファン２６に
より矢印りで示される様に吸込まれ、給気路２２を矢印
Ｃで示される様に進行し、送気口２３を介して低温空間
１へ送込まれる。外気の温度が高い場合に雪像や氷像等
の展示体２の融解を防止するため、外気の流路に冷却器
２５を設置し必要に応じこれを作動させる。

また、断熱頂壁１１に排出口３０ａを穿ち、排気ダクト
３０をこの排出口３０ａに接続し、排気ファン３１を排
気ダクト３０に設ける。排気ファン３１を作動すれば、
低温空間１内の空気を矢印Ｅで示される様に天井内壁１
１ａの排気口２４及び断熱頂壁１１の排出口３０ａを介
して外部へ取出すことができる。外気取入口１７からの
外気と排出口２４からの空気が天井チャンバーで混合す
るのを防止するため、適当な案内板３２を設けてもよい
。

免１立菫」以上詳細に説明した如く、本発明による氷雪展示場用冷
却システムは、低温空間の断熱壁から間隙をおいて内壁
を設け、上記低温空間の床近傍の上記内壁下端部に上記
低温空間と連通ずる送気口を穿ち、上記断熱壁の頂壁部
←こ穿った冷気取入口から冷気を上記間隙へ送入し、上
記間隙内の冷気を上記送気口から上記低温空間へ吹出し
てなる構成を用いるので、次の顕著な効果を奏する。

（イ）十メートル以上にも及ぶ比較的大きな室内におけ
る低温人工景観を雪像や氷像等により効率よく形成する
ことができる。

（ロ）高緯度地域の冬季の氷点下の外気を使って低温凝
結展示体からなる人工景観を効率よく室内に形成するこ
とができる。

（ハ）外気温度が高い季節にも、屋内の低温凝結展示体
の融解を効率よく防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は氷雪展示
場の図式的端面図、第３図は第２図の線ｔＩＩ−ＩＩＩ
における縦断面図である。１・・・低温空間、　　２・・・展示体、　　３・・・
断熱腰壁、４・・・透明断熱部、　５・・・観覧路、　
６・・・観覧者、７・・・照明具、　１１・・・断熱頂
壁、　　ｌｌａ・・・天井内壁、　　１２・・・断熱側
壁、　１３・・・断熱床、１５・・・ピット、　　１６
・・・給気管、　　２０・・・天井チャン／（−２１・
・・内壁、　２２・・・給気路、　２３・・・送気口、
　２４・・・排気口、　２５・・・冷却器、　２Ｂ・・
・ファン、　２７・・・外気取入口、　２８・・・外気
ダクト、　２９・・・外気取入ファン、　　３０・・・
排気ダクト、　３１・・・排気ファン、３２・・・案内
板。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）氷雪展示場の断熱壁で囲まれた低温空間に対する
冷却システムにおいて、低温空間の断熱壁から間隙をお
いて内壁を設け、上記低温空間の床近傍の上記内壁下端
部に上記低温空間と連通する送気口を穿ち、上記断熱壁
の頂壁部に穿った冷気取入口から冷気を上記間隙へ送入
し、上記間隙内の冷気を上記送気口から上記低温空間へ
吹出してなる氷雪展示場用冷却システム。
（２）特許請求の範囲第１項記載のシステムにおいて、
上記冷気を冬季の屋外空気としてなる氷雪展示場用冷却
システム。
（３）特許請求の範囲第１項記載のシステムにおいて、
上記低温空間の断熱壁の頂壁部に排出口を設け、上記内
壁の天井内壁部に排気口を設け、上記低温空間内の空気
を上記排気口及び排出口を介し上方から外部へ排出して
なる氷雪展示場用冷却システム。