JPH0233139A - フィルム一体型カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はフィルム一体型カメラに係り、例えば使い捨
てカメラのようなメーカー側によフて写真フィルムが装
填され、ユーザーは直ちに撮影を行なえばよいような簡
易なフィルム一体型カメラに関するものである。

［従来の技術］ 写真フィルムとしてのロールフィルムは、ロールフィル
ム用のパトローネに光密状態に収納され、ユーザーが適
宜のカメラに装填して使用している。

ユーザーが撮影する場合には、カメラの裏蓋を開いてパ
トローネを収納し、このパトローネから写真フィルムを
所定量引き出して巻取軸に装着し、裏蓋を閉じてセット
する。モして、露光とフィルム巻き上げ操作とをくり返
して順次撮影を行ない、撮影終了後を戻し機構を操作し
て巻取軸上に巻きつけられている露光済み写真フィルム
をパトローネ内に巻き戻した後、裏蓋を開けてパトロー
ネを取り出すものがある。

また、他の形式のカメラにおいては、フィルム装填後、
撮影操作に先立って巻取軸上にフィルムを巻き上げてし
まい、以後パトローネ内に−９ずつフィルムを巻き戻し
ながら撮影を行ない、撮影終了後裏蓋を開けて、パトロ
ーネを取り出すものがある。

このように、いずれの形式のカメラにおいても、ユーザ
ーが写真フィルムを装填し、撮影が終了すると、写真フ
ィルムをパトローネに収納してカメラから取り出してお
り、写真フィルムの装填や取り出しに手数を有し、かつ
面倒である。

［発明が解決しようとする課題］ 一方、写真フィルムが装填された状態で市販に供される
簡易なフィルム一体型カメラが提案されており、このカ
メラは写真フィルムを収納したパトローネがカメラの組
立工程で装填され、ユーザーの写真フィルムの装填や壱
き戻し等の操作が不要になり、ユーザーは直ちに撮影を
行なえばよいから操作が極めて容易である。

また、このようなフィルム一体型カメラは、機構が簡単
となり、しかも小型で軽量化されて持ち運びも容易で、
専門的知識がなくても販売することが可能になり、ユー
ザーはカメラ専門店でなくても写真フィルムを購入する
のと同程度に容易に購入することができる等の利点を有
している。

ところで、このようなフィルム一体型カメラはコスト低
減が図られているが、写真フィルムは従来のパトローネ
に収納されたものを使用しており、・製作コストの削減
に一定の限界がある。また、現像処理時にはパトローネ
から露光されたフィルムを取り出す作業が、暗室でしか
も手作業で行なわれるため、現像処理に手数を要すると
共に面倒である。

このため、写真フィルムは最後に巻き取られる部分を側
部として遮光して取り出すようにすると、パトローネが
不用になり、フィルム一体型カメラの製作コストを削減
することができると共に、現像処理工程において、写真
フィルムをパトローネから取り出す手数を省略でき、作
業が簡単になる。ところで、写真フィルムを最後に巻き
取られる部分を側部として遮光するためには、この部分
をパーフォレージジンを有していない遮光部とする必要
がある。写真フィルムは裏蓋に形成された圧板で高画賀
を得るために平面性が保たれ、しかもそのパーフォレー
ジジンに係合して回転する歯車で、例えば写真フィルム
の枚数を示すカウンタとして用いられるために正確に作
動するように、写真フィルムが圧接状態で走行されるか
ら、パーフォレージジンがない部分があると、この部分
が歯車に乗り上げて写真フィルムと歯車がロックし、最
後まで巻き取ることができなくなる。

この発明はかかる点に鑑みなされたもので、遮光性を有
する写真フィルムの壱取りを可能とするフィルム一体型
カメラを提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するために、この発明はパーフォレージ
ジンを有する画像形成部とパーフォレージジンがない遮
光部とを有する写真フィルムと、この写真フィルムの遮
光部を側部として取出される巻取部材と、写真フィルム
の走行によってそのパーフオレーシヨンと係合して回転
する歯車と、前記写真フィルムと歯車との圧接状態を解
除する解除手段とを有することを特徴としている。

【作用］ この発明では、フィルム一体型カメラが写真フィルムを
装填された状態で市販に供され、この写真フィルムはユ
ーザーの撮影動作によって引き出されて巻取部材に巻か
れ、写真フィルムのパーフォレージジンに係合して回転
する歯車で、例えば写真フィルムの枚数を示すようにし
ている。

そして、写真フィルムの最終端部の゛パーフォレージジ
ンがない遮光部が歯車の位置を通過する際に、写真フィ
ルムと歯車との圧接状態を解除して、写真フィルムが歯
車に乗り上げてロックすることを防止する。

この写真フィルムは最後に巻き取られる部分を側部とし
て巻取部材に巻き取られて遮光された状態で取り出され
るため、パトローネが不用になる分、フィルム一体型カ
メラの製作コストを削減することができると共に、現像
処理工程において、写真フィルムをパトローネから取り
出す手数を省略でき、作業が簡単になる。

〔実施例］ 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。

第１図乃至第１０図はこの発明のフィルム一体型カメラ
を示し、第１図はこの発明に係るフィルム一体型カメラ
の分解斜視図、第２図は写真フィルムを装填した状態を
示す斜視図、第３図はフィルム一体型カメラの正面側か
らの斜視図、第４図は同じく背面側からの斜視図、第５
図は写真フィルムの正面図、第６図は写真フィルムをプ
ル壱にする状態を示す図、第７図は写真フィルムを巻取
軸を取り付ける状態を示す図、’ｌａ図は写真フィルム
の取出状態を示す図、第９図及び第１０５？ｌは写真フ
ィルムの走行状態を示す図である。

′ｓ１図において、符号１０はカメラ本体を構成する第
１ユニツトで、フィルム畳上機構等を備えている。２０
は前面側外枠を構成する第２ユニツト、３０は後面側外
枠を構成する第３ユニツトで、これらは第１ユニツト１
０を覆うように組立てられている。この全てのユニット
１０，２０゜３０は樹脂により形成されている。

第１ユニツト１０には露光部である画面枠１１を挟んで
、両側の同一平面内に未露光フィルム収納部１２と露光
フィルム収納部１３とが設けられ、３１！２図に示す写
真フィルムＦが装填されるようになっている。

この実施例のフィルム一体型カメラに使用される写真フ
ィルムＦは、第５図に示す如くパーフォレージ日ンＰが
形成されている画像形成部Ｆ１と、パーフォレージ慕ン
が形成されていない巻き取り方向の先端の取付部Ｆ２と
、パーフォレージ日ンが形成されていない最後に壱き取
られる遮光部Ｆ３とを有している。この写真フィルムＦ
の遮光部Ｆ３は後記するように、写真フィルムの最後に
巻き取られる部分を構成し、巻取部材の側部となる部分
であるから、取り出し時に遮光性を有するように、例え
ば２回から３回程度４！き付けが可能な長さで、かつパ
ーフォレージａンＰが形成されていない。

写真フィルムＦの遮光部Ｆ３側は第６図に示すように、
小径に巻くことにより巻き癖が付けられている。また、
写真フィルムＦの遮光部Ｆ３側に巻き癖を付けるために
、両面接着テープ等で固定して小径に巻き付けるように
してもよい、さらに、この写真フィルムＦの遮光部Ｆ３
側をやや厚くして剛性を持たせて、巻き癖を付けると共
に遮光性を向上させるようにしてもよい。

このようにして巻芯がないプル壱状態で４！キ付けられ
た写真フィルムは第７図に示すように、その取付部Ｆ２
を巻取部材１４に、例えば接着テープ１５で固定して、
第２図に示すように、第１ユニツト１０の未露光フィル
ム収納部１２にプル各側が、露光フィルム収納部１３に
巻取部材１４側が装填される。この巻取部材１４は軸部
１４ｍと、この軸部１４ａの両端に設けられたツバ部１
４ｂからなり、このツバ部１４ｂの間の軸部１４ａに写
真フィルムＦが巻き取られる。この巻取部材１４のツバ
部１４ｂは写真フィルムＦの壱き取りの際にガイドする
機能を宥すると共に、写真フィルムＦの両端部を覆い遮
光している。

撮影が終了すると、写真フィルムＦは巻取部材１４に巻
き取られるが、第８図に示すように、写真フィルムＦの
最後に巻き取られる遮光部Ｆ３が巻き癖で自動的に巻き
付き緩むことがないので、最後に巻き取られる部分を側
部として取出可能である。

写真フィルムＦは第２図に示すような状態で、′！Ｊ１
ユニット１０の未露光フィルム収納部１２及び露光フィ
ルム収納部１３に装填され、この第１ユニツト１０に対
して第２ユニツト２０と第３ユニツト３０の取付によっ
て、明室においても光密状態に保たれるようになってい
る。

この未露光フィルム収納部１２の径Ｌ１は、第１図に示
すように、写真フィルムＦの壱き取り終了時の巻取径Ｌ
２より小さく形成されており、写真フィルムＦの装填時
にわいても、遮光部Ｆ３側に巻き癖を付けるようにして
、第８図に示す写真フィルムＦの取出時に！１き緩みが
ないようにしている。

次に、このフィルム一体型カメラの機構を説明する。″
ｓ１ユニット１０には撮影レンズ４０を始めとするフィ
ルム畳上機構５０、シャッタチャージ機構６０、それに
フィルムカウンタ機構フ０の主要機能が組込まれている
。

フィルム巻上機構５０はカメラ外部に突設される巻上ノ
ブ５１と、この巻上ノブ５１と同軸一体のそれぞれラチ
ェツト車５２と巻上用フォーク５３とを有している。こ
の巻上用フォーク５３は露光フィルム収納部１３内に突
出されており、カメラの完成に先立って装填される写真
フィルムＦの巻取部材１４の軸部１４ｍが係合される。

カメラの画面枠１１の中央上部にはスプロケット歯車５
４がレール面１７ａに歯先が露出するように設置され、
このスプロケット歯車５４の外周部の対称位置にはカム
板５５が配置されている。このカム板５５はそれぞれ一
体の段部５５ａとピン５５ｂを有しており、スプロケッ
ト歯車５４と一体に回転するよう軸Ｓ−を上に取付けら
れている。

このスプロケット歯車５４は第１図、第９図及び第１０
図に示すように、中央に軸部５４ａを有し、この軸部５
４ｍに大径の内歯車５４ｂが形成され、この内歯車５４
ｂに軸Ｓ−１の歯車が噛合している。

このスプロケット歯車５４の軸部５４ｍには第１ユニツ
ト１０に一端部３００ａを固定したスプリング３００が
当てがわれ、このスプリング３００でスプロケット歯車
５４が写真フィルムＦの走行面に方向へ付勢されてレー
ル面１フａから露出しており、このスプロケット歯車５
４は写真フィルムＦの遮光部Ｆ３によって押されると没
入し、この構成によって写真フィルムＦとスプロケット
歯車５４との圧接状態を解除する解除手段が構成されて
いる。

従つて、巻上ノブ５１を第１図において反時計方向に回
転すると、巻取部材１４が回転して写真フィルムＦを４
！＆診取るが、その際写真フィルムＦはパーフォレーシ
ョンＰに歯合するスプロケット歯車５４を介してカム板
５５を反時計方向に駆動回転する。

このとき、スプロケット歯車５４は第９図に示すように
、写真フィルムＦの画像形成部Ｆ１が走行する場合には
そのパーフォレーションＰと係合し、写真フィルムＦの
巻き取りによって回転する。

そして、写真フィルムＦの撮影が終了して巻取られる場
合には、第１０図に示すように、写真フィルムＦの遮光
部Ｆ３がスプロケット歯車５４に当接する。この写真フ
ィルムＦは第３ユニツト３０に設けた後記する押圧部３
３によってレール面１フａに圧接するようにして走行さ
れ、高画質を得るようになっているため、スプロケット
歯車５４がこの写真フィルムＦで押されて、スプリング
３００に抗してレール面１７ａから没入し、軸Ｓ−ｔの
歯車との保合位置が変化して写真フィルムＦの走行を許
容する。なお、このスプロケット歯車５４は図示しない
ガイドによって、レール面１７ａから没入する方向へ移
動するようになっている。

シャッタチャージ機構６０はシャッタチャージ板６１を
有しており、このシャッタチャージ板６１はそれ自身に
穿った２つの長孔１００を介し第１ユニツト１０に設け
た長孔と嵌合する取付ピン６２を案内として、第１ユニ
ツト１０の上面を左右方向に摺動する。このシャッタチ
ャージ板６１は引張バネ６３によって常時左右方向に付
勢されている。

撮影終了後のシャッタチャージ板６１の位置は、図示よ
りも右側に変位したところにあるが、図示位置（シャッ
タチャージ位置）への移動は次のように行なわれる。す
なわち、巻上ノブ５１の回転に伴ない写真フィルムＦを
介してスプロケット歯車５４とともにカム板５５が回転
する。そして、その回転途上でカム板５５上のピン５５
ｂがシャッタチャージ板６１の突出部６１ａと係合し、
引張バネ６３に抗してシャッタチャージ板６１を図にお
いて左方向に移動し、カム板５５の半回転すなわち写真
フィルムＦを一画面相当分巻き取る回転量に達する前に
、レリーズ板５６の突出部５６ａとシャッタチャージ板
６１の右側部に設けた切欠部６１ｄとの係止が完了する
。その時点でのピン５５ｂは突出部８１ａの再度の右方
向移動を阻止しない位とにある。

略Ｔの字状をなし中間時点に配置されるストップレバー
６４は軸Ｓ−２と遊嵌され、このストッブレパー６４は
シャッタチャージ板６１の上面を横切って延びる腕部６
４ｃと、第１ユニツト１０上に設けられるピン１０１と
の間に設置された引張バネ６５により反時計方向に付勢
されている。

ストップレバー６４はその腕部６４ｃがシャッタチャー
ジ板６１の右方向へのび動途中からシャッタチャージ板
６１上に設けた立上り部Ｂｌｂによって押され、時計方
向に回動する。

真中の腕部６４ａはフィルムの所定量巻合上げ毎に、そ
の先端がカム板５５の段部５５ａと当接し、この状態に
おいて他の腕部６４ｂに設けたストップ爪とラチェツト
車５２とを係合させ、巻上ノブ５１の巻取作動を阻止す
る。

第１図は写真フィルムＦが一画面相当分巻き取られると
同時に、シャッタチャージが終了して巻上ノブ５１が停
止された状態を示したものであり、この状態でレリーズ
釦５フを押圧することにより、レリーズ板５６を押し上
げると、シャッタチャージ板６１は係止を解除される。

従って、引張ばね６３の作用により右方向に急速に移動
し、その過程において立下り部６１ｃによりシャッタ羽
根６６の先端に備えた反転部材６フのピン６７ａをたた
いてシャッタ羽根６６を、支点８６ｂを回動中心として
時計方向に回動させ、撮影レンズ４０の光路を解放して
露光を行なうようになっている。なお、シャッタ羽根６
６は光路を遮蔽する位置に、引張バネ６６ｍによって規
制されているので、撮影レンズ４０の光路を全開した直
後にピン６７ｍが立下り部６１ｃとの係合から外れるこ
とにより、自動的に初期位置に復帰して所定のインスタ
ント露光を行なうようになっている。

シャッタチャージ板６１は右側に移動した時その一部が
レリーズ板５６の突出部５６ａの上側に位置するように
なつており、図示しない付勢手段により上方初期位置に
復帰しようとするレリーズ板５６の移動を阻止する。す
なわち、フィルム巻き上げが行なわれない限り、レリー
ズ釦５７は操作されないように１２ユニツト２０に設け
た穴２８内に維持される。また、第１ユニツトｉｏには
巻上ノブ５１の時計方向回転を阻止する逆転防止爪２０
０が設けられている。

写真フィルムＦの撮影可能の枚数は第２ユニツト２０の
窓２６に表示されるフィルムカウンタ機構７０の指数盤
７１によって、その残数が指示されるようになっている
。すなわち、スプロケット歯車５４の軸に固定された歯
車フ２が指数盤フ１と一体で歯数が前記歯車７２０２分
の１より、さらに１枚少ない歯車フ３と噛合していき、
スプロケット歯車５４が写真フィルムＦの巻き上げに伴
い半回転する毎に、指数盤フ１の回転停止位置を１ｉず
らして指示する数字を順次減じて、例えば２４．２３．
２２・・・と残量表示を行なうようになっている。

このようにカメラの主要機能を組込んだカメラ本体に当
たる第１ユニツト１０は、その前面に前面外枠に相当す
る第２ユニツト２０を取付け、第２図に示す写真フィル
ムＦを装填した後、後面に背面側外枠に相当する′ｓ３
ユニット３０を取付けることにより、カメラとしての外
観を形成すると共に、写真フィルムＦを遮光状態に保つ
ようになっている。

すなわち、弾性を有する樹脂材からなる第２ユニツト２
０及び′ｓ３ユニット３０には、それぞれの左右の内側
面に′ｓ１ユニット１０に対する係止部材として突起２
１．３１を備え、又−１第１ユニット１０もこの突起２
１．３１に対応する係止部材として、嵌合孔１Ｂ、１９
を左右の外側面に備えていて圧力により、相互に係合し
て一体化されると同時に、第２ユニツト２０の周縁部相
対するよう連続して形成した溝３２に入りこみ、遮光状
態に保たれるようになワている。なお、第３ユニツト３
０にはその内面に平坦でかつ平滑な押圧部３３が一体成
形され、この抑圧部３３はレール面１７ｂと、それより
も内側に設けたレール面１７ａの段差間に位置づけられ
る写真フィルムＦの平面性を保つ機能を果す。

第２ユニツト２０を第１ユニツト１０に結合−体化する
に当って、第１ユニツト１０に前部に装着した撮影レン
ズ４０が第２ユニツト２０の中央の穴２７を挿通してカ
メラの前面に位置した上、レリーズ板５６に取付ける。

さらに、第２ユニツト２０に開口した対物枠２９は、′
ｓ１ユニット１０の背面に結合される第３ユニツト３０
に設けた接眼枠３９とによって簡易な直視式ファインダ
を構成する。さらに、第２ユニツト２０の前面側外枠と
、第３ユニツト３０の背面外枠には露光フィルム収納部
１３側の外側部一部に互いに面接触状態を保つような同
一形状の突出部２４．３４を一体成形し、かつそれに設
けた長大２５．３５に吊紐等を通してカメラの保持部分
として利用できるようにもなつている。

このような構成を有するフィルム一体型カメラは、第３
図及びＮ４図に示す外観を有していてコンパクトなもの
であり、フィルム一体型カメラにおいては当初から画面
枠１１の位置に写真フィルムＦの未露光部分がセットさ
れているので、ユーザーは何等事前の操作を要せず、直
ちに撮影可能の状態を得ることができる。

そして、撮影可能の状態にあるフィルム一体型カメラは
レリーズ釦５フを押すことによりて撮影がなされ、停止
するまで巻上ノブ５１を反時計方向にｅき上げることに
より、写真フィルムＦの一画面分の給送とシャッタチャ
ージ、フィルムカウンタの作動が行なわれ、次のコマに
ついて撮影可能の状態が整えられる。このようにして撮
影・巻上操作に伴りてフィルムのカウンタ指数は１ずつ
表示の数値が変動し、例えば２４枚分の撮影がなされる
と、所定の画面数が全て撮影終了したことが表示される
。

以上はユーザーの行為であるが、これ以降ユーザーもし
くは処理業者が数回の撮しを続けると、第１０図に示す
ように、写真フィルムＦの遮光部Ｆ３が走行するとき、
パーフォレージ８ンのない遮光部Ｆ３に押されて自動的
にスプロケット歯車５４が移動し、写真フィルムＦは全
て巻取部材１４に巻き取られ、巻取部材１４が写真フィ
ルムＦの最後に４１き取られる遮光部Ｆ３を側部として
取り出し可能になる。

処理業者は明Ｎ＆ｌ：おいてドライバー等によりこじる
ようにして結合された第３ユニツト３０を第１ユニツト
１０との保合から外して容易に分離することが可能であ
つて、露光フィルム収納部１３から遮光状態の写真フィ
ルムＦを取り出して処理することができる。

この写真フィルムＦは第１図及び′ｓ８図に示すように
、巻取部材１４が写真フィルムＦの最後に巻き取られる
遮光部Ｆ３を、側部として取り出し可能であるため、従
来のパトローネを用いることなく遮光状態に保持される
。従って、現像処理時のフィルム取り出し作業は、暗室
でしかも手作果で行なわれるが、従来のようにパトロー
ネから写真フィルムを取り出す作業を省略することがで
きる。しかもパトローネ等の廃棄物がでず、現像処理の
作業が極めて容易になる。

第１１及び第１２図は写真フィルムＦの最後に＠き取ら
れる遮光部Ｆ３の他の実施例であり、第１１図及び第１
２図に示す写真フィルムＦの最後にｔｌき取られる部分
は黒紙、黒ＰＥＴ及び黒ＴＡＣ等で遮光部Ｆ３を形成し
、これを画像形成部Ｆ１に接合固定したものである。こ
の遮光部Ｆ３で形成した部分は、第８図に示すように、
写真フィルムＦを巻き取った最終状態において、少なく
とも１壱分を要することが必要である。また、この遮光
部Ｆ３の部分の形状は、第１１図に示すようにフィルム
の画像形成部Ｆ１の幅と同じ幅に形成してもよいが、第
１２図に示すように幅を広くすると、写真フィルムＦを
壱取った最終状態において、遮光性が一層向上する。

なお、第１１図及び第１２図に示す写真フィルムＦは前
記したように、写真フィルムＦの遮光部Ｆ３に巻き癖を
付叶て、写真フィルム自体で取り出し時の巻き緩み防止
をすることがで幹る。

第１３図乃至第２５図はこの写真フィルムＦの巻合緩み
防止手段として巻き癖を付けるもの以外の写真フィルム
の取り出しの巻き緩み防止手段の他の実施例を示してい
る。

第１３図乃至第１フ図は巻取部材１１４が軸部１１４ａ
と、一対のツバ部１１４ｂとを有しており、このツバ部
１１４ｂの間隔は写真フィルムＦの幅よりやや広くなる
ように配置され、このツバ部１１４ｂの内方には係合部
１１４Ｃが円周上に突出して形成されている。壱取られ
た写真フィルムＦは第１６図に示すように、写真フィル
ムＦの最後に巻き取られる部分の遮光部Ｆ３が側部とな
って、係合部１１４Ｃで巻き緩みが規制される。

この実ｍ例では例えば第１ユニット１０の露光フィルム
収納部１３や第３ユニツト３０に写真フィルムＦの押え
る押え部材を設けて、写真フィルムＦの最後に巻き取ら
れる部分を押え、巻取部材１１４の回転で最終端部まで
巻き付けるようにすることができる。

第１７図は巻取部材１１４のツバ部１１４ｂに係合突起
１１４ｄを所定間隔で円周上に形成したものであり、こ
の係合突起１１４ｄで写真フィルムＦの巻き組みが防止
される。

第１８図は巻取部材１１５の軸部１１５ａにツバ部１１
５ｂが内方へ屈曲して皿状に形成されており、このツバ
部１１５ｂは写真フィルムＦが通過するとき外側やや屈
曲して壱き取られ、写真フィルムＦの壱き取りが終了す
ると、元の状態になうて写真フィルムＦの両側から覆う
状態になって遮光する。

第１９図は巻取部材１１６のツバ部１１６ｂが内方面が
曲面になっており、このツバ部１１６ｂの内側外周部は
写真フィルムＦが接触する部分１１８ｃを曲面にして、
写真フィルムＦを円滑にガイドで台るようにしている。

第２０図は巻取部材１１フの軸部１１フａにはツバ部１
１フｂが凹凸係合によりて回動可能に設けられ、このツ
バ部１１フｂは写真フィルムＦを収納する凹部１１フＣ
が形成されている。また、軸部１１７ａとツバ部１１７
ｂとの間には遮光部材１１８が設けられており、ツバ部
１１７ｂにはさらに写真フィルムＦを通過させる溝部１
１７ｄが形成されている。このツバ部１１７ｂの外周部
には係合部１１７ｓが形成され、この係合部１１７、を
カメラ本体側に係合して、ツバ部１１７ｂの回転止めが
行なわれる。

第２２図及び第２３図は写真フィルムＦの取り出しの巻
き緩み防止手段１１９を巻取部材１２０と別体に形成し
たものであり、８１台緩み防止手段１１９はフィルム抑
え爪１１９ａと係合部材１１９ｂとからなっている。こ
の＠ｓｔｍみ防止手段１１９は係合部材１１９ｂをカメ
ラ本体の第１ユニツト１０の露光フィルム収納部１３に
形成されている係合溝１３ａに係合して取付けられ、フ
ィルム抑え爪１１９ａで写真フィルムＦの緩みを防止し
ている。この巻き緩み防止手段１１９は写真フィルムＦ
と一体にカメラの光軸方向へ取り出される。

′ｓ２４図及び第２５図は第２２図及び第２３図と同様
に形成されているが、この写真フィルムＦの取り出し方
向が、光軸方向と直交する方向である。従って、壱き緩
み防止手段型１９はフィルム抑え爪１１９ａと係合部材
１１９ｂとが直交する方向へ設けられており、写真フィ
ルムＦと一体にカメラの光軸方向から露光フィルム収納
部１３から取り出される。

第２６図及び第２７図に写真フィルムと歯車との圧接状
態を解除する解除手段の他の実施例を示しており、この
実施例では第９図及び第１０図と同一符号で示した部材
は同様に構成されている。

第１ユニツト１０に解除レバー３０１が一端部３０１ａ
を支点として回動可能に設けられ、この解除レバー３０
１はバネ３０２でスプロケット歯車５４を写真フィルム
Ｆから離す方向へ付勢するが、ストッパ３０３で規制さ
れ°ている。このストッパ３０３は最終コマでレリーズ
釦５フを押すとストッパ３０３の作動部３０３ｍが下方
へ押されて移動して、第２７図に示すようにストッパ３
０３が外れて解除レバーａＯｔの位置規制が解除され、
スプロケット歯車５４を写真フィルムＦから離す方向へ
ｓ！！Ｉｌするようになっている。

また、写真フィルムと歯車との圧接状態を解除する解除
手段は前記のものに限定されず、第３ユニツト３０に設
けられる写真フィルムＦを押圧する押圧部３３をスプロ
ケット歯車５４の位置からり移動して写真フィルムＦの
圧接状態を解除してもよい。

［発明の効果］ 本発明により、写、真フィルムが高画質を得るために平
面性を保ち、しかもそのパーフォレージ目ンに係合して
回転する歯車の作動性を得るために圧接状態で走行され
ていても、パーフォレージ■ンがない遮光部が通過する
際には、写真フィルムと歯車との圧接状態が解除される
から、写真フィルムが歯車に乗り上げて写真フィルムの
走行がロックする等の弊害が除去され、最後まで円滑に
巻き取ることができる。

従りて、写真フィルムは最後に巻き取られる部分を側部
として巻取部材に巻き取られて遮光された状態で取り出
せるため、パトローネが不用になる分、フィルム一体型
カメラの製作コストを削減することができると共に、現
像処理工程において、写真フィルムをパトローネから取
り出す手数を省略でき、作業が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第１０図はこの発明のフィルム一体型カメラ
を示し、第１図はこの発明に係るフィルム一体型カメラ
の分解斜視図、第２図は写真フィルムを装填した状態を
示す斜視図、第３図はフィルム一体型カメラの正面側か
らの斜視図、第４図は同じく背面側からの斜視図、第５
図は写真フィルムの正面図、第６図は写真フィルムをプ
ル壱にする状態を示す図、第７図は写真フィルムを巻取
軸を取り付ける状態を示す図、第８図は写真フィルムの
取出状態を示す図、第９図及び第１０図は写真フィルム
の走行状態を示す図、第１１図及び第１２図は写真フィ
ルムの遮光部の他の実施例を示す図、第１３図乃至第２
５図は写真フィルムの取出時の巻き緩みを防止する防止
手段の実施例を示す図、第２６図及び第２７図は解除手
段の他の実施例を示す図である。 図中符号１０は第１ユニツト、１２は未露光フィルム収
納部、１３は露光フィルム収納部、１４．１１４，１１
５，１１６，１１７，１２０は巻取部材、５４はスプロ
ケット歯車、３００はスリング、３０１は解除レバー、
３０３はストッパ、Ｆは写真フィルム、Ｆｌは画像形成
部、Ｆ２は取付部、Ｆ３は遮光部である。 第２図 Ｐ 第 図 第 図 第１θ図 第 図 第１１ 図 ｌ−Ｊ 第１２図 第１３ 図 第１５図 第１４図 １４ｂ 第１６図 第２１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パーフォレーションを有する画像形成部とパーフォレー
   ションがない遮光部とを有する写真フィルムと、この写
   真フィルムの遮光部を側部として取出可能な巻取部材と
   、写真フィルムの走行によってそのパーフォレーション
   と係合して回転する歯車と、前記写真フィルムと歯車と
   の圧接状態を解除する解除手段とを有することを特徴と
   するフィルム一体型カメラ。