JPH0232959A - 容器蓋の開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、特に化粧料容器、筆記具等の蓋、キャップ
の脱着装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種の容器において容器本体は、あるいは軸体
に蓋、キャップを取付ける場合、あらかじめ容器本体外
周の雄ねじと蓋内の雌ねじ部を螺合させるもの、あるい
は、一方の突起と他方の凹部を弾発力を利用して嵌合し
、その弾発性に抗して蓋体を外すなどがある。

〈発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来のものは、螺合により係止する
ものは確実であっても蓋を回動する手数を要し、また、
弾性を利用して嵌合するものは、弾発力が弱くなるに従
い外れ易くなる欠点があるものである。そこで、この発
明は、上記従来の技術手段を改善したものであり、その
蓋の開閉動作を簡単として、しかも、完全な密閉を図ろ
うとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この発明は、容器本体開口
部に蓋を嵌着して容器本体外周の係止部と蓋内の係合部
を係合して閉蓋するに当り、蓋内にスプリングを介して
中蓋を収容し、中蓋外周の傾斜案内部に蓋内周の傾斜部
とを当接し、かつ、中蓋内周壁と容器本体外周とが回動
することなく軸方向に移動自在としてなるものである。

（作用） 上記構成をもつので、容器本体に内部に中蓋を具える蓋
体を嵌着すると、容器本体と中蓋とは回動を規制されて
軸方向に移動し、蓋内の係合部と上記本体の外周に設け
る係止部とは係合して、蓋が容器本体に嵌着され、両者
間に介在するパツキンを圧着して容器本体の開口部を密
閉するに至る。蓋を開く場合には、蓋を回転すると、中
蓋外周の傾斜案内部が蓋内層の傾斜部に当接しているの
で、中蓋の傾斜案内部に蓋の傾斜部が案内され、しかも
、中蓋は容器本体に対して軸方向の移動はできても回転
できないから、中蓋に対し蓋体が離されるように働くも
のであり、この作用は容器本体と蓋を離すようになるの
で、上記本体の係止部と蓋の係合部の係合が外され、同
時にスプリングの弾発により蓋と中蓋とは、ともに容器
本体の開口部より外され、その嵌合が解かれるものであ
る。このようにワンタッチすなわち、−回の押圧により
閉蓋し、一回転により開蓋するものであり、その上、密
閉も完全にすることができるのである（実施例） この発明を図に示す実施例により更に詳細に説明する。

各実施例を示す図面において、同一符号は同一部品を示
すこととする。

第１図、第２図に示す第１実施例は、この発明の基本的
構成を示すものであり、（１）は容器本体であり、（２
）は容器本体の開口部、この開口部（２）付近の本体（
１）の外周には縦方向に突条を配列してローレット（３
）が形成され、その下方には環状係止突起（４）（係止
部）が設けられる。り５）は蓋であり、容器本体（１）
の開口部（２）上に嵌着され、その下方内壁には容器本
体（１）の環状係止突起（４）に係止して蓋り５）を開
口部（２）に嵌着させる係合環条（６）を設けるととも
に、その内壁頂面にはジクザク状の突出部を具える受は
カム（７）により傾斜部を構成する。

（８）は中蓋であり、この中蓋（８）の外周には上記蓋
（５）の受はカム（７）と当接する傾斜案内部を設ける
移動カム（９）を形成し、中蓋（８）の内壁下方周縁に
は縦方向に突条を配列されたローレット（ｌＯ）を構成
して、前記容器本体（１）外周に設けるローレット（３
）と噛合い、中蓋（８〉と容器本体（１）が軸方向の移
動はできても、相対的に回転できないように係合される
。

（１２）はバッキングであり、容器本体（１）の開口部
（２）上に載置し、中蓋（８）と開口部（２）間を密閉
する。（１１）はスプリングであり、蓋（５）内壁の段
部（１４）上に収容され、上端を中蓋（８〉の外周に設
ける段部（１３）に当接し、中蓋（８）上面を蓋（５）
内項面に向かい弾発する。

第１実施例は上記構成を具えるので、容器本体（１）の
開口部（２）中蓋（８）を内部に収容する蓋（５）を嵌
合の上、蓋（５）を押圧すると、ＩＩ（５）は中蓋（８
）のローレット（１０）が容器本体（１）のローレット
（３）に噛合いこれに案内されて回動することなく、容
器本体（１）の外周に設けた停止突起（４）上を蓋（５
）の内周縁における環条（６）が乗り越え、環条（６）
と上記係止突起（４）が係合して蓋（５）と容器本体（
１）は係止され、その間に介在するパツキン（１２）に
より容器本体開口部（２）を密閉し、収納する化粧料の
変性を防止する。

一方、使用に当たり蓋（５）を取去るには、蓋（５）を
手指にて把持し回動する。蓋り５）の回動はその内壁に
設ける受はカム（７）を回動することとなるが、この受
はカム（７）には中蓋（８）外周に設ける移動カム〈９
）の突出部が噛合い、両カム＜７）　（９）の傾斜部、
傾斜案内部が当接しており、移動カム（９）を具える中
蓋（♂）はローレットＵ）（１０）の噛合いにより容器
本体（１）と一体となって回動できないものであるから
、蓋（５）のみが回動させられ、この回動により受はカ
ム（７）の傾斜部は移動カム（９）の傾斜案内部に沿い
上方に移動することとなる。この移動は蓋（５）を容器
本体（１）に対して離すように働き、これにより蓋（５
）の環条（６）と容器本体（１）の係止突起（４）の係
合が解かれ、同時にスプリング（１１）により中蓋（８
）と容器本体（１〉のローレット（３）（１０）が外れ
、蓋（５）を容器本体（１）より外すことができる。傾
斜面の噛合いが外れるとスプリング（１１）によつ蓋（
５）と中蓋（８）の噛合いは復帰する。

第３図、体４図は第２実施例を示し、中蓋（８）がこれ
と一体に頂面に設ける突部（１６）にスプリング（１５
）を固定し、スプリング（１５）の上部を蓋（５）の内
項面にストッパ（１７）により固定し、かつ゛、蓋（５
）内端縁に設ける環条（６）を環溝（６′）とした点が
第１実施例と相違するが、スプリング（１５）の取り付
けと中蓋（８）の構成を簡単な構造にできるものである
。その作動も第１実施例と同様である第５図、第６図は
第３実施例を示す。これは、第２実施例におけるスプリ
ング（１５）に代えスプリング（１７〉とし、スプリン
グ（１７）はその下端を中蓋（８）の中央開口部（２０
）の底面に設ける大径部り３８）に嵌着し、上端をＭ（
５）内項面に突出するボスく１８）に嵌着の上。ストッ
パク１９）を嵌合してスプリング（１７〉の上端を回動
自在にしてなるものであり、その上、蓋（５）内壁に設
ける受はカム（７〉を３枚とし、移動カム（９）のそれ
を６枚としてなるものである。容器本体（１）の外周に
設けるローレット（３）も連続して配列することなく、
適宜間隔をおいて縦リブとして設けるものである。なお
、中蓋（８）内壁のローレットは第２実施例と同様で、
ローレット（１０）には縦リブ（３）が嵌合する。その
作用は第２実施例と同様であるが、その各部の構成を簡
略にすることができる。

第７図、第８図は第４実施例を示すものであり、第３実
施例を更に改良してその構成を簡単にしたものであって
、中蓋（８〉上面に設けるボス（１６）（第２実施例と
同じ。〉にスプリング（２１）を取付け、このスプリン
グ（２１）はその下端を中蓋（８）上面のストッパ（２
２）により、また、その上端を蓋（５）の内項面に設け
るストッパ（２３）により係止して、蓋（５）と中蓋（
８）を右回しに回転するように付勢する。一方、蓋（５
）の内周面と中蓋（８）外周面にはそれぞれ噛合うねじ
（７）（９）を設け、上記スプリング（２Ｉ）の回転力
により両者噛合った状態に置かれる。

この状態で容器本体（１）に蓋（５）を嵌合した上押圧
すると蓋（５〉の環溝（６′）に容器本体（１）の係止
突起（４）が係合して、パツキン（１２）を介して密閉
するものであるが、蓋（５）を外すには、前記実施例と
同様、蓋（５）をスプリング（２１）の回動力に抗して
左廻しに回転すると、中蓋（８）のローレット（１０）
が容器本体（１）の縦リブ（３）と噛合って回動できな
いため、ねじ（７）　（９）が離れるように働き、容器
本体（１）の係合突起（４）と蓋（５）の環溝（６′）
の係合が解かれて、蓋（５）を外すことができるもので
ある。

第９図〜第１１図は第５実施例を示すものである。この
実施例においては、中蓋（８）と蓋（５）とをねじ駒（
２４）を介して結合している点を特徴とするものであっ
て、蓋（５）内項面には外側壁に雄ねじ（２８〉を設け
る中空突出体（２７）を形成し、この雄ねじ（２８）と
螺合する雌ねじ（２６）を内壁に設けるねじ駒（２４）
を、中蓋（８）の中央部に収容し、蓋（５）とね、じ駒
（２４）を両端をそれぞれ係止溝（３２）、ストッパ（
３１）に固定するスプリングク２９）により連結する。

中蓋（８）と蓋〈５）は、蓋り５）の壁　に設ける回転
規制リブ（７）が中蓋（８）の外側壁に設ける案内溝に
嵌合し一定角の回転を可能とし、軸方向の移動ができる
ようになっている。そして、ねじ駒（２４）の外側壁に
は環状突出部（２５）と縦方向にローレット（３０）を
設け、中蓋（８）のローレットぐ３１）と噛合い一体化
される。

上記構成をもつので、蓋（５）を容器本体（１）の開口
部（２）に嵌合するには、嵌着して上より押圧すれば、
蓋（５）の係合環溝（６′）と容器本体（１）の係止突
起（４）が係合し、蓋（５）は容器本体（＋）の開口部
（２）をパツキン（１２）を介して密閉することとなる
。

この状態で蓋（５）を回転すると、蓋（５）の雄ねじ（
２８）と螺合するねじ駒（２４）は、容器本体（１）と
中蓋りδ）とにローレットにより回動できないように噛
合っているため、蓋（５）が回動しながら強制的に上方
に突出させられ、上記蓋（５）の係合環溝（６′）と容
器本体（１）の係止突起（４）の係合が外れるに至る。

ねじ駒（２４）より突出する蓋（５）は、容器本体（１
）のローレット（３）より中蓋（８）のローレット（ｌ
Ｏ）が外れると、回転方向に弾性付与されたスプリング
（２９）により、中蓋り８）とねじ駒（２４）とはねじ
（２６＞（２８）に沿い戻され、元の位置に復帰する。

第１２図〜第１４図は第６実施例であり、この発明の開
閉装置を液体化粧料容器に設けたものを示す。（１）は
液体化粧料容器であり、内部に液体化粧料（３６）を収
容し、（３４）はは刷毛部であり刷毛部（３４）を先端
に有する軸（３３）は、蓋（５）と内蓋（５′）に一体
的に固定され、蓋（５）を把持して容器（１）より取出
せるようになっている。

上記化粧料容器（１）の開口端には口ねじり３５）が嵌
合され、この内部にしごき部（３６）が取付けられる。

しごき部（３６）を貫通する軸（３３）ら可動パツキン
（３７）が移動自在に嵌挿され、その上部はパツキン（
１２）を介して口ねじ（３５）端縁に当接する。軸（３
３〉の外側にスプリング（１１）を介して中蓋（８）が
嵌合し、中蓋（８）外周上方に２枚のカムを有する移動
カム（９）が設けられ、その下端内周側面にはローレッ
ト（ｌＯ）が設けられる。

上記移動カム（９）ｔ？Ｅ、、蓋（５）と一体に結合す
る内蓋（５’　）の内壁に設ける受はカム（７）とその
傾斜面に当接して噛合うものであり、中蓋（８）のロー
レット（ｌＯ）は、他の実施例に示すように容器本体（
１）のローレット（３）と係合し、その相対的回転を阻
止するものである。

このようにしてなるから、刷毛部（３４）を容器（１）
内に収容するには、これを口ねじ（３５）の開口により
挿入して押圧し、本体（１）の係止突起（４）と蓋（５
）の環条（６）が係止して蓋（５）と容器本体（１）と
を係合させて、密閉するものであり、使用に当たっては
、蓋（５〉を手指により回動すると容器本体（１）と中
蓋（８）はローレット（３）　（１０）の噛合いにより
回転できないので、中蓋（８）の移動カム（９）の傾斜
案内部に沿い、蓋（５）を容器本体（１）より離すよう
に働く。これにより、蓋（５）の係合環条（６）と上記
本体（１）の係止突起（４）の係合が外され、蓋（５）
を外すことができ、しごき（３６）を通り刷毛部（３４
）が外部に取り出されて、化粧をするように用意される
。

以上のように第１及び第６実施例は圧縮方向に弾性付与
されたスプリングを用い、第２及び第３実施例は引張り
方向に弾性付与されたスプリングを用いているが、共に
スプリングの軸方向の弾発力により容器本体と蓋の係合
が解かれた後、受はカムと移動カムの噛み合い状態を元
の位置に押し戻し、次の容器本体と蓋の嵌着に支障をき
たすことがない。又第４、第５の実施例は、カムの代わ
りにねじを用いているが、ねじの噛み合いを元に戻すた
め、回転方向に弾性付与されたスプリングを用いること
により、前記実施例と同様の作用効果を有する。

（発明の効果） 以上のとおり、閉蓋に当たり押圧するのみで密閉でき、
弁蓋は蓋を回転することにより用意に実施できるもので
あり、蓋の開閉操作が簡単であってしかも、パツキンを
介して完全に閉蓋できる優れた効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は第１実施例を示し、第１図は縦断面側
面図、第２図はその分解一部断面図であり、第３図、第
４図は第２実施例の縦断面図と分解一部断面図をそれぞ
れ示す。第５図、第６図は第３実施例の縦断面図と分解
側面図、第７図、第８図は同じく第４実施例の縦断面図
、分解側面図であり、第９図〜第１１図は、第５実施例
の縦断面図と要部分解斜視図を示す。第１２図〜第１４
図は液体化粧料容器に適用する第６実施例であって、第
１２図はその縦断側面図、第１３．１４図は要部の分解
斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 容器本体開口部の外周に設ける係止部と蓋内周壁の係合
   部とを係合して、閉蓋するものにおいて、蓋内に中蓋を
   スプリングを介して収容し、中蓋外周の傾斜案内部と蓋
   内周の傾斜部とを当接するとともに、中蓋内周壁と容器
   本体外周とが回動することなく軸方向に移動自在として
   なる容器蓋の開閉装置。