JPH0232058B2 - Puresukiniokeruwaakuhanshutsusochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、プレス機において、加工後のワーク
を機外に自動的に搬出する装置に関するものであ
る。

＜従来の技術＞ プレス機において、加工後のワークを機外へ自
動搬出する装置としては、第３図で示すように、
下型５側に設置した昇降用シリンダ１で昇降動す
るリフタ２によりワークＷを持ち上げ、このワー
ク持ち上げ位置の一側方に配置した水平軸線方向
の押し出し用シリンダ３にて進退移動するキツカ
４で前記リフタ２上のワークＷを下型５の側面に
下向き傾斜角度で設置されているシユート６上に
突き出し、シユート６上を自重落下により搬出さ
せる機構であつた。

＜発明が解決しようとする問題点＞ 上記従来の装置では、押し出し用シリンダ３が
ワークＷを機内に搬入する側に設置されているた
め、ワークＷの搬入時にＡ矢印で示すように押し
出し用シリンダ３並びにキツカ４の先端を乗り越
えなければならず、ワークＷの搬入作業性及び安
全性に難点があつた。

本発明は、シユート自体にキツカ作用を持た
せ、ワーク搬入側の押し出し用シリンダの設置を
廃止し、上記従来の問題点を解消したものであ
る。

＜問題点を解決するための手段＞ 本発明は、プレス機の下型側に昇降用シリンダ
にて上下動する左右一対のワーク用リフタに、シ
ユートバーを前記リフタに固定したピンとシユー
トバーに明けた長穴とによりリフタに対し旋回並
びにスライド自在に連結し、このシユートバーの
リフタ側端部にはリフタ上のワークに当接するキ
ツカを設け、このキツカとは反対側のシユートバ
ー端部は下型に前記シユートバーのスライド方向
と直交する軸線回りで回転自在に軸承したシヤフ
トとリンクを介して旋回可能に連結し、前記シヤ
フトを回転するキツク用シリンダを下型に揺動可
能に枢着したものである。

＜作 用＞ 本発明は、リフタを上昇させることにより、シ
ユートバーがリンクの枢着点を支点にして上方旋
回し、傾斜する。このとき、リフタ上のワークを
シユートバーで持ち上げる。上記シユートバーが
傾斜すると、シユートバー上のワークは自重で滑
つて機外に搬出されるが、搬出を確実に行うため
に、キツク用シリンダを作動してリンクを介して
シユートバーを傾斜方向に作動する。シユートバ
ーはリフタに対し長穴とピンとによつて連結され
ているので、シユートバーは長穴に案内されて傾
斜方向に移動し、シユートバーの端部に設けたキ
ツカでワークを突き出すものである。

＜実施例＞ 以下本発明の実施例を第１図及び第２図に基づ
いて説明する。第１図において、１０は下型、１
１は昇降用シリンダであり、下型１０側に設置さ
れている。１２は前記昇降用シリンダ１１により
昇降動するワーク用のリフタで、左右一対のもの
が連杆を介して連結されている。

１３はシユートバーである。このシユートバー
１３は、その長手方向に長穴１５が明けられてい
て、この長穴１５を貫通してリフタ１２に固定さ
れたピン１４によつてリフタ１２に対し旋回並び
にスライド自在に連結されている。

前記シユートバー１３のリフタ１２側の端部は
Ｌ字部１６が形成され、このＬ字部１６にゴム等
の弾性体よりなるキツカ１７が取付けられてい
る。また、このキツカ１７とは反対側のシユート
バー１３の端部は次のような構成でキツク用シリ
ンダ２２と連繋されている。

下型１０の鉛直面に固設した軸受１８にシユー
トバー１３の長手方向に直交する軸線でシヤフト
１９を回転自在に軸承する。このシヤフト１９の
両端に第１リンク２０を固着し、この第１リンク
２０とシユートバー１３に固定した第２リンク２
１とをピン２５により枢着連結する。また、シヤ
フト１８の略中央位置に第３リンク２４を固着
し、この第３リンク２４と下型１０にピボツト２
３によつて揺動可能に枢着されているキツク用シ
リンダ２２と連結した構成である。

次に上記本発明の動作について第２図により説
明する。下降端に位置しているリフタ１２がワー
ク搬出指令により上昇動すると、シユートバー１
３はピン１４によつてリフタ１２と一体に上昇
し、第１リンク２０と第２リンク２１とが連結さ
れているピン２５を支点にして旋回して傾斜す
る。このときリフタ１２上のワークＷはシユータ
バー１３で持ち上げられる。

リフタ１２の上昇端において、キツク用シリン
ダ２２が作動し、第３リンク２４によりシヤフト
１９を介して第１リンク２０を第２図において左
方向に回動する。この第１リンク２０の回動によ
りピン２５の連結点はシヤフト１９を支点にして
スイングし、シユートバー１３を長穴１５の案内
によつて前記スイング角に基づくシフト量ｌだけ
傾斜方向にスライドさせる。このシユートバー１
３のスライドによりキツカ１７はワークＷを突き
出してシユートバー１３上を自重滑動で機外に搬
出するものである。ワークＷの搬出後は、昇降用
シリンダ１１及びキツク用シリンダ２２はもとの
位置に戻され、次の搬出動作まで待機する。

＜発明の効果＞ 以上のように本発明は、シユートバーをリフタ
と連結してリフタの昇降動で水平位置と傾斜位置
とに連動して旋回するようにし、リフタの上昇端
でシユートバーをワーク搬出側の下型に取付けた
キツク用シリンダで傾斜方向にシフトさせ、シユ
ートバーの後端に設けたキツカにてワークを突き
出すようにした構成であるから、ワーク搬入側に
は何等の障害物がなく、従つてワーク搬入の作業
性並びに安全性を向上する。また、シユートバー
に設けられているキツカは、リフタの下降動によ
つてリフタと共に確実に原位置に戻されるので、
プレス加工時に上型及び下型に挾まつて金型を破
損することがなく、金型を保護する等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の斜視図、第２図は動作説明
図、第３図は従来装置の構造図である。 １０……下型、１１……昇降用シリンダ、１２
……リフタ、１３……シユートバー、１４……ピ
ン、１５……長穴、１７……キツカ、１９……シ
ヤフト、２０……第１リンク、２１……第２リン
ク、２２……キツク用シリンダ、２４……第３リ
ンク、２５……ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プレス機の下型側に昇降用シリンダにて上下
   動する左右一対のワーク用リフタに、シユートバ
   ーを前記リフタに固定したピンとシユートバーに
   明けた長穴とによりリフタに対し旋回並びにスラ
   イド自在に連結し、このシユートバーのリフタ側
   端部にはリフタ上のワークに当接するキツカを設
   け、このキツカとは反対側のシユートバー端部は
   下型に前記シユートバーのスライド方向と直交す
   る軸線回りで回転自在に軸承したシヤフトとリン
   クを介して旋回可能に連結し、前記シヤフトを回
   転するキツク用シリンダを下型に揺動可能に枢着
   したことを特徴とするプレス機におけるワーク搬
   出装置。