JPH02307480A - 経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置 - Google Patents

経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置

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JPH02307480A
JPH02307480A JP1127806A JP12780689A JPH02307480A JP H02307480 A JPH02307480 A JP H02307480A JP 1127806 A JP1127806 A JP 1127806A JP 12780689 A JP12780689 A JP 12780689A JP H02307480 A JPH02307480 A JP H02307480A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、先天性心疾患の一つとして高頻度に見られる
心房中隔欠損症に対し、関心手術を行う事なく静脈を通
じて欠損孔を閉鎖する構造物を挿入、留置することによ
って治療を図る経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置に関す
るものである。
[従来の技術1 心房中隔欠損症とは、先天的に右心房と左心房との隔壁
である心房中隔に欠損孔を有し、左心房から右心房への
血液の逆流によって種々の心機能の低下や肺高血圧症、
肺感染症等を引き起こしてくる病気である。先天性心疾
患の中では最も高頻度に見られ、一般には小、中学生時
代に外科手術的に欠損孔を閉鎖しないと不可逆的な心、
肺系の障害を引き起こしてくるため、心臓外科の重要な
対象となっている。 従来、外科的にこの欠損孔を閉鎖
するために、胸郭および心臓を切開し、人工心肺使用下
に欠損孔の縫い合わせ、又は特殊なバッチ(当て布)を
縫い付けるという方法が行われていた。
[発明が解決しようとする課題] このように上記従来の技・術においても、心房中隔欠損
症に対して外科手術によって治療を行うことが可能であ
り、この手術も近年の医学の進歩によりかなり安全なも
のになっている。
しかしながらこの手術は、いわゆる心臓外科的な高度の
技術と設備を要する上、生体に大きな手術的侵襲を加え
、患者本人や家族の不安、術後に胸に創痕が残ることに
よる心理的影響が生ずる等の無視出来ない問題点を有し
ていた。
本発明はこのような問題点を解決し、胸郭および心臓の
切開を行う事なく頚部静脈等の末梢静脈の小切開創から
挿入した欠損孔閉鎖構造物によって心房中隔の欠損部を
閉鎖するという簡便な手段によって治療を行い、上記従
来の技術に於ける問題点の大部分を解消することを目的
としている。
[課題を解決するための手段1 上記の目的を解決する手段は前記特許請求の範囲に記載
したとおり、頚部等の静脈の切開創から挿入される管状
手段の先端に装着する心房中隔の欠損孔閉鎖手段であっ
て、該左心房側に位置する拡大部と右心房側に位置する
拡大部を欠損孔を貫通可能な心房中隔部を介して連結し
た構造である経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置である。
該装置は管状手段により静脈を経て心房中隔の欠損部に
挿入されかつ留置されて欠損孔を閉鎖し、左心房から右
心房への血液の逆流を阻止する。
以下、本発明の作用等について実施例に基づいて説明す
る。
[実施例1 (実施例に関する図面の説明) 第1〜29図は本発明に基づく5種の実施例を示す図で
ある。
まず第1〜12図は第1の実施例を示し、欠損孔閉鎖構
造物が、3つの独立したバルーンを一体に結合した構造
物である場合の構造および挿着要領を示す図である。第
1図は装置全体の組立外観図、第2図は収縮状態のバル
ーンの外観図、第3図は連絡管の外部側端部の拡大図、
第4図は連絡管内細管端部閉鎖月桂の外、親図、第5図
は連絡管外部側端部閉鎖用キャップの外観図、第6図は
各バルーン部と細管との接続状態を示す透視図、第7〜
12図はバルーンの切開創からの挿入から心房中隔欠損
孔閉鎖完了までの操作過程を示す図である。
第13〜15図は第2の実施例を示し、欠損孔閉鎖構造
物が一体に結合され、かつ内部が連通されたバルーン状
構造物であり、しかも左心房部、心房中隔部および右心
房部がそれぞれ圧力に対して異なった伸び率を有してい
る場合の、心房中隔欠損孔閉鎖時における各バルーンの
段階的な形状の推移を示す図である。
第16〜22図は第3の実施例を示し、欠損孔閉鎖構造
物が膜状の左心房挿着部とバルーン状の心房中隔挿着部
とが一体に形成され、さらに独立して形成された膜状の
右心房挿着部と磁石によって結合された構造物である場
合の構造および挿着要領を示す図である。第16図は注
入用細管先端部に装着された膜状の左心房挿着部とバル
ーン状の心房中隔挿着部との外観図ならびに膜状の右心
房挿着部の外観図、第17〜21図は挿入から心房中隔
欠損孔閉鎖完了までの操作過程を示す図である。第22
図は本実施例における欠損孔閉鎖構造物挿着完了時の部
分側断面図である。
第23〜28図は第4の実施例を示し、欠損孔閉鎖構造
物がそれぞれ独立に形成された膜状の左心房挿着部と右
心房挿着部とからなり、それぞれの膜状挿着物が磁石に
よって結合された構造物である場合の構造および挿着要
領を示す図である。
第23図は注入用細管先端部に装着された膜状の左心房
挿着部の外観図と膜状の右心房挿着部の外観図である。
また第24〜27図は挿入から心房中隔欠損孔閉鎖完了
までの操作過程を示す図であり、第28図は本実施例に
おける欠損孔閉鎖構造物装着完了時の部分側断面図であ
る。
第29図は第5の実施例を示す図であり、欠損孔閉鎖構
造物のみを欠損孔部分に留置し、これを操作する連絡管
は抜去する例である。
第1〜29図に於いて、1は左心房に挿着されるバルー
ン、2は心房中隔に挿着されるバルーン、3は右心房に
挿着されるバルーン、4は切開創から挿入した欠損孔閉
鎖構造物と外部とを連絡する連絡管、5.6.7はそれ
ぞれ連絡管に内設されてバルーン1.2.3の内部に開
口する細管、8.9.10はそれぞれ細管5.6.7、
を通じてバルーン1.2.3、内に液体又は気体等を注
入して膨張させ、あるいは排出して収縮させる膨張材 
゛注入・排出器、11は細管端部閉鎖月桂、12は連絡
管閉鎖用キャップ、13は頚静脈、14は皮膚切開線、
15は浅頚静脈切開創、16は上大静脈、17は上大静
脈、18は右心房、19は心房中隔、20は左心房、2
1は右心室、22は左心室、23は心房中隔欠損孔、2
4は中空カテーテル、25は左心房内に挿着される膜、
26は右心房内に挿着される膜、27.28は磁石、2
9は固定糸、30.31.32、は細管5.6.7、と
バルーン1.2.3、内部とを連通ずる針、33.34
.35、は柔軟な可撓性材料からなる隔壁部である。
(第1実施例) まず第1の実施例を第1〜12図に基づいて説明する。
本実施例に於いては、浅頚静脈切開創15から上大静脈
16、右心房18を通じて心房中隔欠損孔23、更に左
心房20にバルーンl、2.3、を挿入し、各バルーン
に連通した細管5.6.7、から膨張材注入・排出器8
.9.10、にょって液体、気体あるいは条件によって
は樹脂等を注入し、膨張したバルーン1.2.3、を心
房中隔欠損孔に留置することによって左心房20がら右
心房18への血液の逆流を阻止し、心房中隔欠損症の血
流動態の異常を治療するものである。
各バルーンは血管、心臓内への挿入、着脱あるいは心臓
内への長期間の留置を行うに際して各器官の内壁を傷め
ることのないように十分に薄くがつ柔軟である上、血栓
を形成することのないように、例えばテア0ン、ダクロ
ン、ボアテックスあるいはシリコンラバー等によって製
作され、第6図に示すように、左心房20に位置させる
バルーン1、心房中隔欠損孔23部に位置させるバルー
ン2.右心房I8に位置させるバルーン3の3つの独立
しI;部分から構成されている。各バルーン1.2.3
、にはそれぞれに独立して開口している細管5.6.7
が大気側と連通して収設されている。3本の細管5.6
.7は1束にまとめられ、バルーンと同様血管、心臓内
への挿入、抜脱あるいは留置等によって各器官の内壁を
傷めることがないように十分柔軟であり、かつ血栓を形
成することのない、例えばシリコンコーティングしたチ
ューブ等によって製作された連絡管4内に挿着されてい
る。各バルーンおよび連絡管4は一体化されて滑らかに
形成されるとともに、それぞれの材料には予め心臓内へ
の挿入、着設がレントゲン観察によって完全に行い得る
ようレントゲン不透過物質を混入しておく。
第3図〜第5図に示すように、連絡管4内に挿着されて
いる細管5,6.7の外気側開口端には、膨張材が注入
後逆流するのを阻止するために細管端部閉鎖月桂11と
、更に上記栓11の脱出防止のための連絡管閉鎖用キャ
ップ12が収設された構造になっている。
次に本実施例における欠損孔閉鎖構造物の挿入から所定
の位置への着設までの要領を説明する。
■まず第7図に示すように頚部皮膚の小切開により、頚
部小静脈(浅頚静脈)を露出させて切開し、小さく畳ま
れたバルーン1.2.3、ついでそれと一体化した連絡
管4を用字的に押し進めつつ挿入する。
■各バルーン部分およびそれと一体化した連絡管4は第
7〜9図に示すように容易に上大静脈16から右心房1
8、さらに心房中隔欠損孔23を通じて左心房20に挿
入し得るが、その操作を含め以下に記述する操作は総て
レントゲン透視あるいは心臓超音波による観察下に行う
■次に第10図に示すように細管5の大気側末端部から
膨張材注入・排出器8によって例えば生理食塩水を注入
して、まずバルーンIを左心房20内で膨らませた状態
で細管端部閉鎖月桂11を挿着して細管5を閉鎖する。
■次に第11図に示すように連絡管4全体を軽く引っ張
り、バルーン1を゛心房中隔19に密着させつつ、細管
6の大気側端部がら同様に生理食塩水を注入してバルー
ン2を膨らませ、細管端部閉鎖月桂11によって細管6
を閉鎖する。
0次に第12図に示すように連絡管4の引っ張りを緩め
ないように注意しながら、同様に細管7から生理食塩水
を注入してバルーン3を右心房18内で膨らませ、細管
端部閉鎖月桂11によって細管7を閉鎖する。これによ
って心房中隔欠損孔23は左心房20側のバルーン1、
心房中隔欠損孔23部のバルーン2、右心房18側のバ
ルーン3によってH形に挟まれて閉鎖され、左心房2゜
から右心房18への血液の逆流という心房中隔欠損症の
基本的異常が殆ど是正されることになる。
■最後に連絡管4末端部に連絡管4閉鎖用キヤツプ12
を冠着し、バルーンに注入した膨張材としての生理食塩
水漏出を完全に防止する。連絡管4は挿入した静脈に手
術糸で十分に固定し、余分の端末は皮下に埋めて皮膚切
開創を縫合して全操作を終了する。
なお患者の発育に伴いバルーンをより大きいサイズのバ
ルーンに入れ換えたい場合や、何等かの原因によるバル
ーンの破損に基づいてバルーン入れ換えの必要が生じた
場合には、バルーン挿入の場合と逆にまずバルーン39
次にバルーン2.そしてバルーン1の注入膨張材をそれ
ぞれ膨張材注入・排出器10.9.8によって抜き出し
、各バルーンを収縮させれば容易に抜脱、交換が可能で
ある。
また何等かの理由によってバルーンが破損しても、バル
ーン内の膨張材には液体の場合は生理食塩水、ガス体の
場合には炭酸ガス等を使用することにより、漏出によっ
て人体に危険を及ぼすことはない。
(第2実施例) 第13〜15図は第2の実施例を示すもので、@1の実
施例における心房中隔欠損孔23閉鎖用のバルーンが左
心房20部と心房中隔19部と右心房18部とがそれぞ
れ隔壁を介して独立した室を形成していたのに対して、
本実施例における心房中隔欠損孔23閉鎖用バルーンは
左心房20部、心房中隔19部および右心房18部とが
内部を連通させて一体に形成され、それぞれのバルーン
が圧力に対して異なった伸び率を保持する構造としてい
る。即ち各バルーンの材質あるいはその厚さを変えるこ
とによって圧力に対する伸び率を変え、例えば左心房2
0部はl OOmm[(,0、心房中隔19部は200
 mmHzo、右心房18部は300 mmH,oの圧
力によって、それぞれ所定の形状、寸法を保持し得るよ
うにする。
心房中隔欠損孔23部への挿着に際しては、第1の実施
例の場合とほぼ同様のによって、まず浅頚静脈切開創1
5から各バルーン部分及びそれと一体化した連絡管4を
挿入しして押し進め、バルーンAt左心房20内に達し
たことを確認した後、連絡管4に挿設した細管5から液
体状あるいは気体状の膨張材を注入する。バルーンl、
バルーンB2、バルーン3内は連通されていることによ
り、注入された膨張材は各バルーン内に充満する。更に
膨張材の注入を継続し圧力をl Q Q mmH,oに
上昇させると813図に示すようにまず左心房20内の
バルーン1が膨らみ所定の形状を保持する。次に連絡管
4を引っ張りバルーンlを心房中隔19に密着させつつ
更に膨張材の注入を継続し圧力を200 mmJoまで
上昇させる。それに伴ってバルーン2が第14図に示す
ように所定の寸法まで膨らみ心房中隔欠損孔23部を閉
鎖する。更に連絡管4の引っ張りを緩めないように注意
しながら注入膨張材の圧力を300 mmH,Oまで上
昇させると右心房18内でバルーン3が第15図に示す
ように膨らみ、所定の形状に達する。ついで第1の実施
例と同様に、細管5および連絡管4の末端を閉鎖し、端
部を切開部静脈に手術糸で十分に固定した後、皮膚切開
創を縫合する。これによって心房中隔欠損孔23は左心
房20側のバルーン1、心房中隔欠損孔23の内のバル
ーン2、右心房18側のバルーン3によってH形に挟ま
れて閉鎖され、左心房20から右心房18への血液の逆
流が是正される。
(第3実施例) 次に第3の実施例を第16〜22図に基づいて説明する
。本実施例に於いては、欠損孔閉鎖手段は第16図に示
すように左心房20部に挿着される膜25と、心房中隔
19に挿着され膜25と一体に形成されたバルーン2と
それに連結した細管6と、右心房18部に挿着される独
立して形成された膜26とからなっている。以下に本実
施例に基づく心房中隔欠損孔23部への欠損孔閉鎖構造
物挿着の手順を説明する。
最初に第17図に示すように薄いテア0ン等によって製
作した左心房20部用膜25と、それと一体に形成され
た心房中隔19用バルーン2とを先端に装着した細管6
を中空カテーテル24内に通しておく。中空カテーテル
24はシリコンコーティングした管等によって製作され
ており、切開創15から中空カテーテル24を押し進め
ることによって先端の膜25およびバルーン2は血管中
を通ってまず右心房18内に入り心房中隔欠損孔23を
通り抜けて左心房20内に入る。血管等の狭隘部を通過
する際は25はバルーン2側に折り畳まれているが、左
心房20内で留置されている間に第18図に示すように
平板状に展開する。次に第19図に示すように細管6お
よび中空カテーテル24を軽く引っ張り、膜25が心房
中隔19に接した状態で細管6を通じて膨張材をバルー
ン2中に注入する。これによってバルーン2は彫らみ、
心房中隔欠損孔23部を閉鎖した状態になる。
次に細管6を引っ張ってこの状態を保持しながら中空カ
テーテル24のみを抜脱し、第20図に示すように膜2
5と同じ材質で製作された膜26を、線膜C26の中央
部に収設した磁石2已に穿設した***に細管6を貫通さ
せ、再び細管6に中空カテーテル24を被せるように装
着し、中空カテーテル24を心房中隔欠損孔23側に押
すことによって膜C26を心房中隔欠損孔23部まで挿
入する。右心房18内に挿入された膜26は心臓内に留
置中に自然に平板状に展開する。バルーン2の右心房1
8側端部中央付近には磁石27が収設され、膜26の左
心房20側中央付近には磁石28が収設されている。こ
れによって第21図に示すように膜25と一体化したバ
ルーン2と膜26とは磁力によって強固に接着し、第2
2図に示すように心房中隔欠損孔23は閉鎖される。し
かる後中空カテーテル24を抜脱し、第1および第2の
実施例と同様に細管6を閉鎖する。そして細管b6の端
部を切開部静脈に手術糸で固定し、皮膚切開創を縫合し
て全操作を終了する。膜25、及びバルーン2と膜26
との結合手段は、磁石の外機械的結合手段を用いること
ができる。
(第4実施例) 第4の実施例を第23〜28図に基づいて説明する。本
実施例における欠損孔閉鎖手段は、第23図に示すよう
に左心房20内に挿着される膜25、右心房18内に挿
着される膜268よびこれらを連結する連結手段によっ
て形成されている。
膜25および膜26はいずれも薄いテフロン等によって
製作されており、膜25の中央部にはほぼ心房中隔19
の肉厚に等しい高さの磁石27が取設されているととも
に、その中央部には固定糸29が固設されている。膜2
6の中央部にも磁石28が取設され、その中央には固定
糸29が貫通し得る***が穿設されている。心房中隔欠
損孔23部への挿着の手順は、まず膜25に固設した固
定糸29を中に貫通させるようにシリコンコーティング
した管等によって製作された中空カテーテル24を挿着
する。膜25を固定糸29側に折り畳み第3の実施例の
場合と同様に浅頚静脈切開創15部から挿入し中空カテ
ーテル24によって押し進める。それに伴って膜25は
血管中を通って第24図に示すようにまず右心房18内
に入り、心房中隔欠損孔23を通り抜けて左心房20内
に入る。挿入時に折り畳まれていた@25は左心房20
内で留置されている間に第25図に示すように平板状に
展開する。この状態で固定糸29および中空カテーテル
24を軽く引っ張り、膜25が心房中隔19に接した状
態で固定糸29から中空カテーテル24を抜脱する。つ
いで膜26の中央部に穿設した***に固定糸29を貫通
させ、更に固定糸29に中空カテーテル24を被せるよ
うに装着し、中空カテーテル24を心房中隔欠損孔23
側に押すことによって膜26を心房中隔欠損孔23部ま
で挿入する。右心房18内に挿入された膜26は心臓内
に留置中に自然に平板状に展開する。
膜25の右心房18側端部中央付近には磁石27が取設
され、頂26の左心房20側中央付近には磁石28が取
設されていることにより、第27図に示すように膜25
と膜26とは磁力によって強固に接着し、第28図に示
すように心房中隔欠損孔23は閉鎖される。しかる後中
空カテーテル24を抜脱し、切開創付近の固定糸29の
端部を切開部静脈に結合し、皮膚切開創を縫合して全操
作を終了する。膜25.26の結合手段として磁石の外
機械的な結合手段を用いることもできる。
(第5実施例) 上記第1〜4の実施例において説明した心房中隔欠損孔
閉鎖装置では、いずれも欠損孔閉鎖手段を心房中隔欠損
孔部に挿着するために用いた、連絡管4、細管6あるい
は固定糸29等を浅頚静脈切開創15付近の体内に緊着
している。
これに対して、第29図に示す第5の実施例は、欠損孔
閉鎖手段のみを心臓内に留置し、これを装着するための
手段は体外に抜去する例である。この図の例では、第1
の実施例と同様それぞれ独立したバルーンL 2.3が
あり、バルーンlとバルーン2の間にはシリコンラバー
など柔軟な材料で形成された隔壁部33が、バルーン2
とバルーン3の間には同様の隔壁部34が、バルーン3
と連絡管4との間には同様の隔壁部35が設けられてい
る。それぞれのバルーンと細管5.6.7との間には、
針30.31.32が隔壁部33.34.35を貫通し
て設けられている。これを欠損孔に装着する手順は第1
の実施例と同様であるが、この実施例では、装着後細管
5.6.7、を抜去すると、これと共に針30.31.
32が隔壁部33.34.35を通じて抜去されるが、
該隔壁部は柔軟な可視性材料で形成されているため、抜
去穴が閉塞され、内部の流体が漏れださないようになっ
ている。しかる後、更に連絡管4を隔壁部35から取り
外し抜き去ることによって、バルーン1.2.3から成
る心房中隔欠損孔閉鎖装置のみを心臓内に留置すること
ができる。
また、例えば欠損孔閉鎖構造物が第2の実施例における
がごとき内部が連通されたバルーン構造からなる場合、
右心房18内バルーンの上大静脈側に連絡管4と同種の
材質からなる逆上弁を内設させ、また連絡管4とバルー
ンとの接続部に着脱自在な嵌合部を設けて、バルーン挿
入時には連絡管4から前記逆止弁を通じて膨張材を注入
してバルーンを膨らませ、挿着完了後は着脱自在な嵌合
部から連絡管4を取り外して体外に抜脱させ、欠損孔閉
鎖構造物のみを心臓内に留置させることも可能である。
将来患者の成長等によって欠損孔閉鎖構造物を取り替え
る必要が生じた場合には、再び連絡管4を挿入して前記
着脱自在な嵌合部を利用して欠損孔閉鎖構造物と結合さ
せ、更に連絡管4内に挿設した細管によって逆止弁を押
し開いて膨張材を連絡管4を通じて体外に排出させ、収
縮した欠損孔閉鎖構造物を静脈を通じて容易に体外に取
り出し、新たな欠損孔閉鎖構造物と交換させることもま
た可能である。
[発明の効果] 本発明は上記実施例において説明したように、先天性心
疾患の中で最も高頻度に見られる心房中隔欠損症の治療
に際し、従来行われていた胸郭及び心臓を切開し、人工
心肺使用下に欠損孔の縫合あるいは特殊なパッチ(当て
布)を縫い合わせるという手法に対し、頚部静脈の小切
開口から挿入した膨張材注入・排出によって伸縮自在な
バルーン状あるいは薄い膜状物などからなる欠損孔閉鎖
手段を挿入し、心房中隔欠損孔部に的確に挿着して閉鎖
を行うほか、患者の成長等に伴う欠損孔閉鎖構造物の取
り替えも容易に行わしめることを可能にするものである
。従って従来の手術実施時に必要とされていた高度な技
術あるいは設備を簡略化させ得るほか、生体に加えられ
ていた手術的侵襲や患者本人および家族に与えていた不
安を大きく軽減させるとともに、術後の創痕が与えてい
た心理的影響等の問題点を十分に解消させ得る優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1〜12図は本発明の第1の実施例を示し、第1図は
装置全体の組立外観図、第2図は収縮状態のバルーンの
外観図、第3図は連絡管の外部側端部の拡大図、第4図
は連絡管内細管端部閉鎖月桂の外観図、第5図は連絡管
外部側端部閉鎖用キャップの外観図、第6図は各バルー
ン部と細管との接続状態を示す透視図、第7〜12図は
バルーンの切開創からの挿入から心房中隔欠損孔閉鎖完
了までの操作過程を示す図である。 第13〜15図は第2の実施例を示し、欠損孔閉鎖構造
物が一体に結合されたバルーン状構造物であり、圧力に
対して異なった伸び率を有している場合の各バルーンの
段階的な形状の推移を示す図である。 第16〜22図は第3の実施例を示し、第16図は切開
創から挿入前の状態の注入用細管先端部に装着された膜
状の左心房挿着部とバルーン状の心房中隔挿着部との外
観図と装着前の膜状の右心房挿着部の外観図、第17〜
21図は挿入から心房中隔欠損孔閉鎖完了までの操作過
程を示す図、第22図は本実施例における欠損孔閉鎖構
造物装着完了時の部分側断面図である。 第23〜28図は第4の実施例を示し、第23図は切開
創から挿入前の状態の注入用細管先端部に装着された膜
状の左心房挿着部の外観図と装着前の膜状の右心房挿着
部の外観図、第24〜27図は挿入から心房中隔欠損孔
閉鎖完了までの操作過程を示す図、第28図は本実施例
における欠損孔閉鎖手段装着完了時の部分側断面図であ
る。 第29図は第5の実施例を示す斜視図である。 ■・・・・・・バル−ン、2・・・・・・バル−ン、3
・・・・・・バル−ン、4・・・・・・連絡管、5.6
.7・・−・・・細管、8.9.10・・・・・・膨張
材注入・排出器、11・・・・・・細管端部閉鎖月桂、
12・・・・・・連絡管閉鎖用キャンプ、13・・・・
・・頚静脈、14・・・・・・成育切開線、15・・・
・・・浅頚静脈切開創、16・・・・・・上大静脈、1
7・・・・・・上大静脈、18・・・・・・右心房、1
9・・・・・・心房中隔、20・・・・・・左心房、2
1・・・・・・右心室、22・・・・・・左心室、23
・・・・・・心房中隔欠損孔、24・・・・・・中空カ
テーテル、25・・・・・・膜、26・・・・・・膜、
27.28・・・・・・磁石、29・・・・・・固定糸
、 30.31.32・・・針、33.34.35・・
・隔壁部。 代理人 弁理士 吉 沢  敬 夫 第1図 2バルーン 第2図     第3図 第5図    第4図 第6図 M7図 第8図 第9図 第10図   第11図 第12図 第13図 第14図 第15図 27磁石 第16図 第17図 第18図   第19図 第20図 28磁石 第21図 第22図 第23図 第24図 第25図 第26図 28磁石 第27図 第28図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)静脈から挿入する管状手段の先端部に装着する心
    房中隔の欠損孔閉鎖手段であり、該欠損孔閉鎖手段は左
    心房側拡大部と右心房側拡大部とを欠損孔を貫通可能な
    心房中隔部を介して連結したものであることを特徴とす
    る経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置。
  2. (2)欠損孔閉鎖手段の全部又は一部が、流体の注入に
    よって膨張可能なバルーン状である請求項(1)記載の
    経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置。
  3. (3)欠損孔閉鎖手段の左心房側拡大部と右心房側拡大
    部が、膜状である請求項(1)記載の経静脈性心房中隔
    欠損孔閉鎖装置。
  4. (4)欠損孔閉鎖手段が、バルーン状構造物と膜状構造
    物とを併用したものである請求項(1)記載の経静脈性
    心房中隔欠損孔閉鎖装置。
  5. (5)欠損孔閉鎖手段の左心房側拡大部と心房中隔部と
    右心房側拡大部とが一体に形成され、それぞれが隔壁を
    介して独立したバルーン状構造物からなる請求項(1)
    記載の経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置。
  6. (6)欠損孔閉鎖手段が、左心房部と心房中隔部と右心
    房部とが一体に形成され、それぞれ連通しているバルー
    ン状構造物からなりそれぞれのバルーン状構造物が圧力
    に対して異なる伸び率を有する請求項(1)記載の経静
    脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置。
  7. (7)欠損孔閉鎖手段の左心房側拡大部と右心房部側拡
    大部とが独立して形成され、心房中隔部が連結手段であ
    る請求項(1)記載の経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置
  8. (8)欠損孔閉鎖手段が、左心房側拡大部と心房中隔部
    とが一体に形成され、独立して形成された右心房側拡大
    部と連結手段によって結合されたものである請求項(1
    )記載の経静脈性心房中隔欠損孔閉鎖装置。
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