JPH0230608A - 窒化アルミニウム粉末の製法 - Google Patents

窒化アルミニウム粉末の製法

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JPH0230608A JP63243317A JP24331788A JPH0230608A JP H0230608 A JPH0230608 A JP H0230608A JP 63243317 A JP63243317 A JP 63243317A JP 24331788 A JP24331788 A JP 24331788A JP H0230608 A JPH0230608 A JP H0230608A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、たとえば高熱伝導性セラミック基板を製造
するために使用される窒化アルミニウム粉末の製法に関
する。
〔従来の技術〕
IC等に代表される半導体素子の高集積化や大電力化が
進み、これに伴って、放熱性の良い電気絶縁材料が要求
されるようになった。これに応えて各種の高熱伝導性基
板が提案されている。その中でも、特に、窒化アルミニ
ウムセラミック基板が、高熱伝導性、低熱膨張性、高電
気絶縁性等の点で優れていることから、実用化が進んで
いる。
ところが、この窒化アルミニウムセラミック基板には、
価格が高いという欠点がある。高価格になる原因として
は、特に、原料となる窒化アルミニウム粉末が高価格で
あること、焼結に高温を要することなどが挙げられる。
従来、窒化アルミニウム粉末は、酸化アルミニラムとカ
ーボン粉末の混合物を窒素雰囲気中で焼成する炭素還元
法、金属アルミニウムを窒素もしくはアンモニアガス気
流中で焼成する直接窒化法等により製造されていた。
しかし、上記の金属アルミニウムの直接窒化法では、高
純度で粒径の小さい窒化アルミニウム粉末を得ることが
困難であり、他方、酸化アルミニウムの炭素還元法にお
いては、反応に高温を要すること、原料価格が高いこと
、などから窒化アルミニウムが高価格になる等の問題が
あった。
そこで、アルミナの炭素還元法の改良として、アルミニ
ウム源と炭素粉末とを含む懸濁液から得られた沈澱物を
焼成することによって、窒化アルミニウム粉末を製造す
る方法が提案されているが(特公昭61−26485号
公報)、この方法は、アルミニウム源と炭素粉末とが縣
濁状慾で混合されているだけで、分子オーダーでの混合
がなされないため、得られた沈澱物からの窒化アルミニ
ウム生成反応に高温を要し、焼成温度を高くしなければ
ならないため、製造価格が高くなるなどの問題が残され
ていた。
そのため、本願出願人は、アルミニウム源や炭素源、そ
の他の原料成分を水溶液として調製し、この水溶液から
水分を除去し、得られた粉末を窒素を含む非酸化性雰囲
気中で焼成することにより窒化アルミニウム粉末を製造
する方法を開発し、先に特願昭61−199742号等
によって特許出願をしている。
この製法によれば、各原料成分が水溶液中に分子オーダ
ーで混合されているため、この水溶液から水分を除去し
て得られる粉末には、各原料成分が均質に混合されてい
おり、焼成工程における窒化アルミニウムの生成反応が
良好に行われる。したがって、極めて高純度で微粒子の
窒化アルミニウム粉末を得ることができるとともに、焼
成温度も比較的低くてよいため製造コストを削減できる
等の優れた効果がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記方法をさらに詳しく検討した結果、
同法により得られる窒化アルミニウムの純度については
、さらに改善の余地が残されていることが判明した。す
なわち、この窒化アルミニウムの純度が、得られる窒化
アルミニウムセラミック基板の熱伝導性の良否等を左右
するため、窒化率がより高く、カーボン残留量がさらに
低減された高純度の窒化アルミニウム、ひいてはより高
度な熱伝導性を有する窒化アルミニウムセラミック基板
が求められているのである。
以上の事情に鑑み、この発明は、より一層高純度の窒化
アルミニウム粉末を、低温で効率よく、安価に製造でき
る方法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため検討を重ねた結果、焼成時に原
料アルミニウム含有化合物の窒化反応を促進するような
触媒成分を用いればよいこと、さらに、こうした触媒成
分の中には焼結助剤としての性能をも有するものがある
ことを見出し、この発明を完成させるに至った。
したがって、この発明は、少なくともアルミニウム含有
化合物を含む窒化アルミニウムの原料成分を窒素を含む
非酸化性雰囲気中で焼成することによって窒化アルミニ
ウム粉末を製造する方法であって、前記焼成時の窒化反
応を促進する触媒成分を前記窒化アルミニウムの原料成
分に添加しておくようにする。
上記触媒成分としては、カルシウム塩、イ、、トリウム
塩およびランタニド族元素の塩のうちの少なくとも1種
を用いることが好ましい。
さらに、窒化アルミニウムの原料成分として水溶性化合
物を用いるとともに、触媒成分として焼結助剤としての
性能をも有する水溶性化合物を用い、これらを含む水溶
液から水分を除去して得られた粉末を焼成することによ
り窒化アルミニウム粉末を製造することもできる。
〔作 用〕 焼成時の窒化反応を促進し、反応率を高める作用を有す
る触媒成分をあらかじめ原料成分に添加しておけば、窒
化率が向上して、より高純度の窒化アルミニウムを得る
ことができる。
こうした触媒成分の多くは、上記窒化反応の促進に加え
て、焼成後の窒化アルミニウムの脱カーボン反応を促進
する作用をも有している。この脱カーボン反応の促進と
は、焼成後の窒化アルミニウム粉末に残留炭素がある場
合に脱カーボン効率を高め(残存カーボン量を低下させ
)、あるいは脱カーボン温度を(約50〜100℃程度
)低下させることを意味している。そしてこの脱カーボ
ン温度を低下させることは、脱カーボン処理時の窒化ア
ルミニウムの酸化を防止することになるため、得られる
窒化アルミニウムの純度をさらに高め、最終的には窒化
アルミニウム(窒化アルミニウムセラミックス)の熱伝
導性を高める効果につながるのである。
ここで、カルシウム塩,イットリウム塩およびランタニ
ド族元素の塩は、いずれも、とりわけ優秀な上記2触媒
作用を発揮する好例である。
また、焼結助剤としての性能をも有する触媒成分を選択
することより、触媒であると共に焼結助剤でもある成分
を含む高純度の窒化アルミニウム粉末が得られる。この
焼結助剤とは、窒化アルミニウム粉末を焼成して、絶縁
基板等となる窒化アルミニウムセラミックスを製造する
場合に、難焼結性である窒化アルミニウムの焼結を促進
し、緻密な焼結体を得るために必要とされる添加剤であ
る。すなわち、焼結助剤は、窒化アルミニウムと反応し
て液相を生じ、窒化アルミニウムの焼結を容易にすると
ともに、放熱性を阻害する酸素等を粒界にとどめる等の
役割を果たす。
ここで、この焼結助剤としての性能をも有する触媒成分
として水溶性のものを選択し、窒化アルミニウムの原料
成分を含む水溶液中に添加しておけば、窒化アルミニウ
ムの原料成分と同触媒成分とは、分子オーダーで均等に
分散混合されることになる。したがって、この水溶液か
ら水分を除去して得られた混合粉末には、触媒成分が均
質に混合された状態で含有されており、同混合粉末を焼
成して得られる窒化アルミニウム粉末にも(触媒成分を
多量に用いた場合には特に)、触媒成分と同時に焼結助
剤成分が均質に含有されていることになる。その結果、
得られた窒化アルミニウム粉末は、従来のように焼結助
剤粉末を添加、混合する必要がなく、そのまま窒化アル
ミニウムセラミックスの焼結製造に用いることができる
という利点を備えており、下記の問題点をも解消できる
のである。
すなわち、従来は、窒化アルミニウム粉末から”4化ア
ルミニウムセラミツクスを製造する場合、焼結助剤とし
て固体粉末状態のYt Oi 、  Ca O等を用い
、これらを窒化アルミニウム粉末と攪拌混合したのち、
適宜のプロセスによって焼成していたのであるが、焼結
助剤の粉末と窒化アルミニウム粉末を攪拌混合するだけ
では、両者を均質に混合するのが難しいという問題があ
った。焼結助剤と窒化アルミニウムとが均質に混合され
ていないと、焼結助剤が有効に働かず、窒化アルミニウ
ムの焼結が充分に行えなかったり、製造された窒化アル
ミニウムセラミックスの品質性能が低下したりすること
になるため、この混合作業が非常に面倒で、そのための
混合装置も必要であり、窒化アルミニウムセラミックス
の製造コストを上昇させる原因にもなっていたのである
〔実 施 例〕
次に、この発明の実施例について、詳しく説明する。
まず、窒化アルミニウムの原料成分としては、アルミニ
ウム含有化合物が必須である他、必要に応じては、炭素
含有化合物および/または窒素含有化合物等が用いられ
る。すなわち、アルミニウム含有化合物中に炭素元素や
窒素元素が含まれている場合には、炭素含有化合物や窒
素含有化合物を併用しなくてもよいのである。
上記アルミニウム含有化合物は、窒化アルミニウムの主
体であるアルミニウムの供給源となるものである。した
がって、アルミニウムを含む化合物であれば、特に限定
されることはないが、たとえば、アルミナ9硝酸アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、乳酸ア
ルミニウム。
アルミニウム多核錯体、アルミニウムアルコキシドなど
が好例として挙げられる。アルミニウム多核錯体として
は、塩基性塩化アルミニウム、塩基性乳酸アルミニウム
、塩基性硝酸アルミニウム等が例示できる。アルミニウ
ムアルコキシドとしては、アルミニウムメトキシド5ア
ルミニウムエトキシド、アルミニウムプロボキンド、ア
ルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムブトキシド
等の炭素数10以下の脂肪族のアルコキシドが好ましく
用いられるが、その他のアルコキシドも同様に使用でき
る。これらのアルミニウム含有化合物は、単独で用いら
れる他、複数種が併用されてもよい。
炭素含有化合物は、焼成工程での窒化アルミニウムの生
成反応において、上記アルミニウム含有化合物等からな
る混合粉末中に含まれる酸素元素を、co、co□の形
で除去する作用を果たす。
したがって、アルミニウム含有化合物が酸素元素を多く
含む場合には、特に重要である。この炭素含有化合物と
しては、炭素元素を多く含む化合物であればよく、具体
的には、グルコース(ブドウ糖)等の糖類、メチルセル
ロース糖のセルロース誘導体、リグニン、ポリエチレン
オキシド、ポリビニルアルコール、水溶性アクリル化合
物、カーボンブラック等が好適に使用できる。これらは
、単独で、あるいは複数種を併せて使用できる。
窒素含有化合物は、焼成工程において、混合粉末中に窒
素源を含むことによって、混合粉末の内部に局所的に窒
素による還元雰囲気が形成され、混合粉末の内部からア
ルミニウムの窒化を促進するという作用を果たす。なお
、焼成雰囲気にも窒素が含まれているので、窒素含有化
合物がなくても窒化アルミニウムの生成は可能である。
この窒素含有化合物としては、窒素を含むものであれば
よく、特に限定はされないが、たとえば、尿素。
メラミン、グリシン等の水溶性アミノ酸、カルボニルヒ
ドラジド、エチレンジアミン等が好例として挙げられ、
これらは、単独で使用される他、複数種が併用されても
よい。
つぎに、触媒成分についてであるが、焼成時のアルミニ
ウム含有化合物の窒化反応促進作用を有するものであれ
ばよい。さらには、焼成後の窒化アルミニウムの脱カー
ボン反応の促進作用をもをするものであれば望ましく、
とりわけ、カルシウム,イットリウムおよびランタニド
族元素を含む化合物(塩)等を好ましく用いることがで
きる。
しかし、これらに限定されることはなく、たとえば、C
a以外のアルカリ土類金属やY以外のma族金屈等を含
む化合物を使用することも同様に好ましい。具体的には
、カルシウム塩としては、硝酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム、酸化カルシウム乳酸カルシウム、酢酸カルシウム
、塩化カルシウム等が挙げられる。イツトリウム塩とし
ては、硝酸イツトリウム、酢酸イツトリウム、酸化イツ
トリウム、乳酸イツトリウム、塩化イツトリウム等が、
ランタニド族元素の塩としては、塩化ランタン等が、そ
れぞれ例示される。これらの触媒成分は、1種のみで用
いられる他、複数種が併用されてもよい。
この発明における触媒成分の中には、焼結助剤としての
性能をも有するものも含まれている。したがって、その
ような触媒成分を用いれば、焼結助剤成分を含む窒化ア
ルミニウム粉末を得ることができる。ただし、その場合
は、後述のように、触媒として用いる場合よりも多量に
添加するようにする。つまり、触媒として用いる場合は
、いわゆる触媒量を添加すれば足りるが、触媒と同時に
焼結助剤として用いて焼結助剤成分を窒化アルミニウム
粉末中に残すためには、焼成時に蒸発、消失する分も含
めて多量に設定する必要があるのである。
以上の触媒成分の添加量は、それに触媒としての効果の
みを期待するか、あるいは、それが焼結助剤としての性
能も有するものであって、焼成後に同成分を積極的に残
すようにするか否か、等によっても異なってくるため、
使用場面に応じて、最も優れた効果が得られるように適
宜設定すればよい。具体的には、下限は触媒量、上限は
焼結助剤として残す場合の量として示すと、たとえば、
合成される窒化アルミニウム粉末を基準にして、焼成前
の各々の酸化物換算で、0.3〜7.0重量%程度であ
ることが好ましい。ただし、触媒成分の種類によっては
、さらに好ましい使用量の範囲があり、カルシウム塩の
場合は、CaO換算で、合成されるAIN粉末を基準に
して、0.3〜4.0重量%であることがさらに好まし
い。イツトリウム塩およびランタニド族元素の塩の場合
は、各々の酸化物換算で同様の基準で、1.0〜7.0
重量%であれば一層好ましい。なお、これらの添加量は
、原料と共に配合される量であって、触媒成分の一部は
焼成時に蒸発するため、実際に焼成終了後の窒化アルミ
ニウムと共に残存する量は、上記添加量よりは少なくな
る。
以上の原料成分および触媒成分からなる混合粉末を、窒
素を含む非酸化性雰囲気中で焼成して、窒化アルミニウ
ム粉末を得ることができるのであるが、以上の各成分が
いずれも水溶性である場合は、水溶液として混合し、そ
の後、水分を除去して得られた混合粉末を焼成すること
が好ましい。
すなわち、水溶液で混合される場合は、分子オーダーで
各成分が均質に混合されて、その結果、各成分が均質に
混合された混合粉末が得られるため、より一層触媒効果
が高まって、窒化反応等に効果的に働くのである。水分
の除去手段は、従来のセラミック材料の製法において用
いられている、通常の水分除去手段を適宜採用できる。
特に、この水溶液調製は、触媒成分が上述の焼結助剤と
しての性能をも有する水溶性化合物である場合に重要で
あり、これにより、焼結助剤成分が均質に混合されて焼
結性の良好な窒化アルミニウム粉末を得ることができ、
窒化アルミニウムセラミックスを製造するにあたっては
、−層好ましい原料となりうる。
焼成条件については、特に限定はされないが、たとえば
温度については、900°C以上、好ましくは1200
〜1800℃の範囲が選ばれる。また、非酸化性雰囲気
としては、アルゴン、−酸化炭素、窒素ガスの他、アン
モニア等の窒素を含むガス、窒素と水素の混合ガス等を
使用することもできる。この焼成工程で、窒素とアルミ
ニウムが結合して窒化アルミニウムが生成されるととも
に、不純物である酸素元素等が燃焼除去される。
上記焼成工程の後、窒化アルミニウム粉末に残留炭素が
ある場合には、500〜700℃の酸化性雰囲気で加熱
処理することによって、これを除去できる。
なお、この発明の製法は、上述した各工程のほか、必要
に応じて、通常のセラミック粉末の製法で用いられるそ
の他の工程を、適宜加えることもでき、上記例に限定さ
れることはない。
以下に、この発明のさらに詳しい実施例について、比較
例と併せて説明する。はじめに、触媒性能に着目した場
合の各別を記載するが、用いる触媒成分はいずれも、焼
結助剤としての性能をも有するものであって、その添加
量を調整することにより、焼結助剤の添加を受けずに焼
結可能な、易焼結性窒化アルミニウム粉末が得られる。
実施例1− 硫酸アルミニウムにメチルセルロースを、C/Al(元
素配合モル比)が3.0になるように混合してなる水溶
液に、触媒成分として硝酸カルシウムを、合成されるA
IN粉末を基準にしてCaO換算で0.5重量%となる
ように混合した。得られた水溶液から水を蒸発させて混
合粉末を得た後、窒素気流中、1600℃で5時間焼成
して窒化アルミニウム粉末を得た。さらに、得られた窒
化アルミニウム粉末に対し、空気中、600℃で6時間
の加熱処理を行って、未反応の残留カーボンを除去した
以上の窒化アルミニウム粉末を金型で成形したのち、1
700°Cで6時間焼成して、窒化アルミニウム焼結体
(セラミックス)を得た。
一実施例2− α−アルミナにカーボンブラックを、C/A Iが3.
0になるように混合し、塩化カルシウムを上記実施例1
と同様に、合成されるAIN粉末を基準にしてCaO換
算で0.5重量%となるように混合した。以下、上記実
施例1と同様に焼成して窒化アルミニウム粉末を得、さ
らに窒化アルミニウム焼結体を製造した。
実施例3− アルミニウムプロポキシドをイソプロビルアルコールに
分散させた溶液に、C/AIが3.0であるとともに合
成されるAIN粉末を基準にしてCaO換算で0.5重
量%となるように、グルコースと硝酸カルシウムの混合
水溶液を加え、充分に攪拌した。なお、アルミニウムプ
ロポキシド中に含まれるカーボン量を除外して、グルコ
ース添加量を計算した。この混合溶液から水分を除去し
て混合粉末を得たのち、上記実施例1と同様に焼成して
窒化アルミニウム粉末を得、さらに窒化アルミニウム焼
結体を製造した。
一実施例4〜9 第1表に示す原料成分および触媒成分を用い、上記実施
例1と同様に、水溶液を調製したのち水分を除去し、焼
成するやり方で、窒化アルミニウム粉末を得た。さらに
、製造された窒化アルミニウム粉末が、焼結助剤として
の働きをも期待できる量の触媒成分を含んでいる場合に
は、上記実施例1と同様にして窒化アルミニウム焼結体
を製造した。なお、触媒成分の添加量は,イットリウム
塩の場合はY、O□、ランタン塩の場合はLago、に
それぞれ換算し、合成されるAIN粉末を基準として定
めた。また、実施例5では、塩基性乳酸アルミニウム中
に含まれるカーボン量を考慮して、グルコース添加量を
計算するようにした。
−比較例− 触媒成分を加えないようにする他は、第1表に示した原
料成分を用い上記実施例1と同様にして窒化アルミニウ
ム粉末を製造した。
得られた実施例および比較例の窒化アルミニウム粉末に
ついて、窒化率およびカーボン残留量を求め、焼結体に
ついては、密度および熱伝導率を測定した。
以上の結果を、同じく第1表に示す。
第1表にみるように、比較例に比べて実施例では、窒化
率が高くカーボン残留量の少ない、高純度の窒化アルミ
ニウム粉末が得られ、触媒成分の添加量は、いわゆる触
媒量とされる微量で、充分に効果が発揮されることが確
認できた。また、この窒化アルミニウム粉末が充分な量
の触媒成分、すなわら焼結助剤を含んでいる場合には、
同粉末から、非常に%い熱伝導率を有する窒化アルミニ
ウム焼結体が製造された。
つぎに、実施例10〜15として、焼結助剤としての性
能をも触媒成分に積極的に期待した場合の具体的実施例
を示す。いずれの実施例も、第2表に表された各原料を
用い、水溶液を調製するやり方で行われ、焼成条件は、
窒素雰囲気中で焼成温度1600°C1焼成時間6時間
であった。
同じく第2表に、製造された窒化アルミニウム粉末の窒
化率および粒径を示す。
第2表にみるように、これらの実施例からも、窒化率の
高い窒化アルミニウム微粒子を得ることができ、同窒化
アルミニウム粉末はいずれも、従来のように焼結助剤の
混合工程を行うことなく、そのままで窒化アルミニウム
セラミックスの焼結1曝 製造に使用できる。
〔発明の効果〕
以上に説明した、この発明にかかる窒化アルミニウム粉
末の製法によれば、触媒成分の働きにより窒化反応が促
進され、同触媒成分の種類によっては(多くの場合で)
焼成後の脱カーボンも容易になるため、低温で高純度の
窒化アルミニウム粉末を製造することができる。
さらに、触媒成分として、焼結助剤としての性能をも有
する水溶性化合物を用い、かつ、水溶液状態で窒化アル
ミニウムの原料成分と混合する、という工程を経ること
により、両者が分子オーダーで均質に混合されて、最終
的には、焼結助剤成分が均質に混合された高純度の窒化
アルミニウム粉末を得ることができる。したがって、従
来の窒化アルミニウムセラミックスの製法のように、焼
成された窒化アルミニウム粉末と固体粉末状の焼結助剤
とを、いちいちa斗混合する工程が不要になる。しかも
、上記分子オーダーでの均質な分散混合の結果、窒化ア
ルミニウムセラミックスの焼結が良好に行われ、品質性
能に優れたセラミック製品を製造することができる。
代理人 弁理士  松 本 武 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくともアルミニウム含有化合物を含む窒化アル
    ミニウムの原料成分を窒素を含む非酸化性雰囲気中で焼
    成することによって窒化アルミニウム粉末を製造する方
    法において、前記焼成時の窒化反応を促進する触媒成分
    を前記窒化アルミニウムの原料成分に添加しておくよう
    にすることを特徴とする窒化アルミニウム粉末の製法。 2 触媒成分としてカルシウム塩,イットリウム塩およ
    びランタニド族元素の塩のうちの少なくとも1種を用い
    る請求項1記載の窒化アルミニウム粉末の製法。 3 窒化アルミニウムの原料成分として水溶性化合物を
    用いるとともに、触媒成分として焼結助剤としての性能
    をも有する水溶性化合物を用い、これらを含む水溶液か
    ら水分を除去して得られた粉末を焼成するようにする請
    求項1または2記載の窒化アルミニウム粉末の製法。
JP63243317A 1988-04-15 1988-09-27 窒化アルミニウム粉末の製法 Expired - Lifetime JPH062564B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110668823A (zh) * 2019-11-18 2020-01-10 航天特种材料及工艺技术研究所 一种高活性氮化铝粉体前驱物及其制备方法和应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62265106A (ja) * 1986-05-13 1987-11-18 Nippon Light Metal Co Ltd 窒化アルミニウム質粉末およびその製造方法

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