JPH02293898A - 楽音波形信号形成装置 - Google Patents

楽音波形信号形成装置

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JPH02293898A
JPH02293898A JP1115546A JP11554689A JPH02293898A JP H02293898 A JPH02293898 A JP H02293898A JP 1115546 A JP1115546 A JP 1115546A JP 11554689 A JP11554689 A JP 11554689A JP H02293898 A JPH02293898 A JP H02293898A
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waveform
signal line
waveform signal
musical tone
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野1 本発明は電子楽器、音楽教育装置,玩具等に利用される
楽音波形信号形成装置に係り、特に楽音のピッチ、音色
、音量等の楽音要素を定常的又は時間的に制御するため
の楽音制御信号を入力して,同楽音制御信号に応じた楽
音波形信号を形成する楽音波形信号形成装置に関する。 [従来技術】 従来、この種の装置は、例えば特開昭63−40199
号公報に示されるように、波形信号の往路としての第1
信号ラインと,波形信号の復路としての第2信号ライン
と、発音すべき楽音の楽音要素を制御するための楽音制
御信号及び前記第2信号ラインからの波形信号を入力す
るとともに同波形信号を同楽音制御信号に応じて変更し
て前記第1信号ラインに出力する楽音制御信号入力部と
、前記第1信号ラインから入力された波形信号を発音す
べき楽音のピッチに対応した時間だけ遅延して第2信号
ラインへ帰還する波形信号伝送部とを備え、前記楽音制
御信号入力部を管楽器のマウスピースに対応させるとと
もに、前記波形償号伝送部を管楽器の共鳴管に対応させ
、外部から、演奏情報に従った楽音ig御信号を楽音制
御信号入力部に入力して、該入力された楽音制御信号に
応じて波形信号を発生させることにより、管楽器等の楽
音を模倣した楽音を発生させるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
しかるに,上記従来の装置にあっては、楽音制御信号入
力部と波形信号伝送部とが直接接続されているために、
実際の管楽器におけるマウスピースとリードとの間隙直
後における空気流の特性をよりよくシミュレートするこ
とができず、発生楽音として十分満足できるものを得る
ことができなかった。 本発明は、上記問題に対処するために案出されたもので
、その目的は実際の管楽器音をよりよく模倣できると同
時に、該模倣でない場合においても豊かな楽音を発生で
きるようにした楽音波形信号形成装置を提供するもので
ある.
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、上記請求項1に係る発明の
構成上の特徴は、上記従来技術と同様なjl!1信号ラ
インと、第2信号ラインと,楽音制御信号入力部と、波
形信号伝送部とを備えた楽音波形信号形成装置において
、前記楽音制御信号入力部と前記波形信号伝送部との間
に設けられ前記第1及びtJ2信号ラインのうちの各一
方の信号ライン上の波形信号を各他方の信号ラインに相
互に供給し合う波形信号ループ手段を設けたことにある
.また、上記請求項2に係る発明は,前記請求項1に係
る発明の波形信号ループ手段を具体的に示すもので,前
記波形信号ループ手段を、前記第1信号ライン中に介装
され同第1信号ラインからの波形信号と前記第2信号ラ
インからの波形信号とを合成演算して前記第1信号ライ
ンへ出力する第1演算手段と、前記第2信号ライン中に
介装され同第2信号ラインからの波形信号と前記第1信
号ラインからの波形信号とを合成演算して前記第2信号
ラインへ出力する第2演算手段とで構成したものである
. また、上記請求項3に係る発明も、前記請求項1に係る
発明の波形信号ループ手段を具体的に示すもので、前記
波形信号ループ手段を、前記第1信号ライン中に介装さ
れ同第1信号ラインからの波形信号と前記第2信号ライ
ンからの波形信号とを加算演算して前記第1信号ライン
へ出力する第1加算手段と、前記第2信号ライン中に介
装され同第2信号ラインからの波形信号と前記第1信号
ラインからの波形信号とを加算演算して前記第2信号ラ
インへ出力する第2加算手段と、前記第2信号ラインか
ら前記第1加算手段への波形信号路中に設けられ同第2
信号ラインからの波形信号に係数を乗算する第1乗算手
段と,前記第1信号ラインから前記第2加算手段への波
形信号路中に設けられ同第1信号ラインからの波形信号
に係数を乗算する第2乗算手段とで構成したものである
【発明の作用】
上記のように構成した請求項1〜3に係る発明において
は,第1信号ライン、第2信号ライン、楽音制御信号入
力部及び波形信号伝送部は上記従来装置と同様に作用し
、波形信号ループ手段が(請求項2に係る発明の場合に
は、特に第1及び第2演算手段が、また請求項3に係る
発明の場合には、特に第1及び第2加算手段と第1及び
第2乗算手段とが)、第1及び第2信号ラインのうちの
各一方の信号ライン上の波形信号を各他方の信号ライン
に相互に供給し合って、実際の管楽器のマウスピースと
リードとの間隙直後における空気流の特性をよりよくシ
ミュレートするので、前記マウスピース内における空気
の変化状態をも考慮して管楽器音に対応した楽音信号が
形成される。
【発明の効果】
上記作用説明からも明かなように、上記請求項1〜3に
係る発明によれば、管楽器のマウスピース内における空
気流の変化状態をも考慮して楽音僧号が形成されるので
、実際の管楽器音をよりよく模倣でき、発生楽音として
十分満足できるものが得られる。 また、上記請求項1〜3に係る発明を、実際の管楽器を
模倣した楽音信号の形成に利用しないで、新たな楽音信
号の形成に利用することもでき、かかる場合においては
、該新たな楽音として十分豊かな楽音を発生できるよう
になる。
【実施例】
a.基本的構成 以下、本発明の実施例を図面を用いて説明すると、第1
図は本発明に係る楽音波形信号形成装置を備えた電子楽
器の基本的構成例を示している。 この電子楽器は演奏情報発生部10、音色情報発生部2
0及び楽音制御信号発生部30を備え、演奏情報発生部
10からの演奏情報及び音色情報発生部20からの音色
情報に基づいて楽音制御信号発生部3oから発生される
楽音制御信号を、楽音制御信号入力部100、波形信号
ループ部200及び波形信号伝送部300からなる楽音
波形信号形成装置へ供給して楽音波形信号を形成するよ
うにしたものである。 演奏情報発生部10は音階に対応した複数の鍵からなる
鍵盤と、該各鍵の押鍵操作の有無を検出する押鍵検出回
路、押鍵操作速度を検出するイニシャルタッチ検出回路
、押鍵圧力又は押鍵深さを検出するアフタータッチ検出
回路等の鍵盤に付随する各種回路とを備え,押鍵の有無
、イニシャルタッチ、アフタータッチ等の演奏情報を出
力する.音色情報発生部20は音色選択スイッチ及び同
スイッチの操作検出回路と備え、選択音色を表す音色情
報を出力する.楽音制御信号発生部30は例えばマイク
ロコンピュータ、楽音制御パラメータ記憶テーブル等に
より構成され、前記演奏情報及び音色情報に応じて前記
テーブルを参照して、時間変化しない各種楽音制御信号
と時間変化する各種楽音制御信号とを出力する。これら
の楽音制御信号は、例えば,鍵盤にて押鍵された鍵によ
り決定され発生楽音のピッチを表すピッチ僧号PITと
,イニシャルタッチ演奏情報、アフタータッチ演奏情報
及び音色情報により決定され管楽器演奏時における口内
圧力(吹奏圧)を表す口内圧力信号PRESと、前記各
演奏情報により決定され管楽器演奏時における唇の構え
,締め等を表すアンプシュール信号EMBSとからなる
。 なお、息圧等を検出するセンサを備えたマウスコントロ
ーラを本件実施例の電子楽器に接続可能とした場合には
、前記演奏情報の一部を同マウスコントローラから得る
ようにしてもよい。また、電子管楽器に本発明を適用し
た場合には、該管楽器の演奏部から前記各種演奏情報を
得るようにする.さらに,前記演奏情報発生部10及び
音色情報発生部2oとして、他の楽器、自動演奏装置等
を採用し、同他の楽器、自動演奏装置等から楽音制御信
号発生部3oに演奏情報及び音色情報が供給されるよう
にしたり,また他の楽器、自動演奏装置内にて前記各種
楽音制御信号が形成されるようにして,同楽音制御信号
が楽音制御信号入力部100、波形信号ループ部200
及び波形信号伝送部300からなる楽音波形信号形成装
置へ直接供給されるようにしてもよい。 楽音制御信号入力部100は減算器101と非線形変換
回路102とからなる。減算器101は波形信号の復路
をなす信号ラインL2からの波形信号から口内圧力信号
PRESを減算して出力し、非線形変換回路102は基
本的には前記減算結果をW12図に示す特性に従って非
線形変換して波形信号の往路をなす信号ラインL1八出
力するもので、該減算及び非線形変換により、第3図の
マウスピース41の端部に固定されたリード42の振動
による入射波W1の形成状態がシミュレートされる。 すなわち、減算器101の減算は、口内圧力と、共鳴管
からマウスピース42内へ伝播して来た反射波圧力との
差圧に応じてリード41が変位し、該変位に応じて入射
波が形成される状態を示しており、非線形変換器102
の変換はりード42の力に対する曲げの非線形特性,マ
ウスピース41内を通過する空気流と空気圧の非線形特
性等を示している。また、非線形変換回路102にはア
ンプシュール信号EMBSが供給されており、同信号E
MBSに応じて前記基本的な非線形変換特性が修正され
るようになっている。なお、減算器101は、口内圧力
信号PRESと信号ラインL2からの波形信号あ正負の
符号を考慮することにより、加算器で構成しても等価で
ある。 波形信号ループ部200は各信号ラインLl,L2内に
挿入された加算器201,202により構成される。加
算器201はその一方の入力に信号ラインL1から供給
される波形信号とその他方の入力に信号ラインL2から
供給される波形信号とを加算して信号ラインL1へ出力
し、加算器202はその一方の入′力に信号ラインL2
から供給される波形信号とその他方の入力に信号ライン
L1から供給される波形信号とを加算して信号ラインL
2へ出力するものである。これにより、第3図に示すよ
うに、マウスピース41とリード42との間隙直後にお
ける入力流速による入射波W1及び共鳴管からの反射波
W2の合成として圧力Qの発生状態がシミュレートされ
る。 波形信号伝送部300は信号ラインLl上の波形信号を
信号ラインL2へ帰還するもので、該帰還路にはローバ
スフィルタ301及び遅延回路302が介装されている
。ローパスフィルタ301は共鳴管の形状をシミュレー
トするものであり、遅延回路302は共鳴管の長さ及び
同共鳴管の錫部からトーンホールまでの長さに対応して
マウスピース41から入射した入射波が反射波としてマ
ウスピース41へ戻って来る状態をシミュレートするも
のである。かかる場合、遅延回路302はピッチ信号P
ITによりその遅延時間が可変制御されるようになって
おり、該遅延時間の可変制御により発生楽音の音高が主
に決定されるようになっている。そして、信号ラインL
L,L2上の波形信号が出力信号として取り出されるよ
うになっている. 次に、上記のように構成した基本的構成例の動作を説明
する。演奏情報発生部10からの各種演奏情報及び音色
情報発生部2oからの音色情報が楽音制御信号発生部3
0へ供給されると、同制御信号発生部30は前記各情報
に基づいて口内圧力信号PRES.  アンプシュール
信号EMBS及びピッチ信号PITをそれぞれ出力する
。口内圧力信号PRESは楽音制御入力部100の減算
器101にて信号ラインL2からの反射波W2を表す波
形信号と演算されて非線形変換回路102へ供給され、
該演算結果は非線形変換回路102にてリード42の特
性に従って非線形変換されて信号ラインL1に出力され
るので,信号ラインL1にはリード42の変位に応じた
入射波W1を表す波形信号が出力されることになる。 この信号ラインLl上の波形信号は波形信号ループ部2
00を介して波形信号伝送部300に供給され、同信号
はローパスフィルタ301にて共鳴管の特性に従って変
形されるとともに、遅延回路302にて遅延されて、再
び波形信号ループ部200を介して楽音制御信号入力部
100の減算器101へ帰還される。かかる場合、遅延
回路・3O2は前記ピッチ信号PITにより制御されて
演奏された鍵音高に対応した時間だけ波形信号を遅延す
るので、楽音制御信号入力部100から出力された波形
信号が信号ラインLl,L2を介して再び同入力部10
0へ帰還されるまでの時間は前記鍵音高にほぼ対応した
ものとなり、信号ラインLl,L2上の波形信号は鍵音
高に対応した基本周波数を有するものとなる。 また、かかる波形信号の連続帰還動作中、波形信号ルー
プ部200においては,加算器201,202の作用に
より、信号ラインL1を介して波形信号伝送部300へ
進行する入射波を表す波形信号の一部が楽音制御信号入
力部100へ帰還されるとともに、信号ラインL2を介
して楽音制御信号入力部100へ進行する反射波を表す
波形信号の一部が波形信号伝送部300へ帰還されるの
で、マウスピース41内における空気流の変化状態がよ
りよくシミュレートされ、信号ラインLl,L2上の波
形信号が実際の管楽器を模倣したものとなる。 かかる動作説明からも理解できるとおり、上記基本的構
成例によれば、マウスピース41における音響信号の形
成状態及び共鳴管における音響信号の伝達状態がより良
くシミュレートされ、実際の管楽器の音に近い楽音信号
の形成が可能となる。 また、この楽音信号形成装置を、実際の管楽器音の模倣
ばかりでなく、新たな楽音信号の合成にも利用できるこ
とはもちろんである。 なお、上記基本的構成例においては、波形信号伝送部3
00のローパスフィルタ301の前段から波形信号を出
力するようにしたが,波形信号は信号ラインLL,L2
上を循環しながら進行するものであるので、波形信号の
出力位置は前記箇所でなくても信号ラインLl,L2上
の任意の位置とすることができる。 また、上記基本的構成例における非線形変換回路102
を第2図のような傾向の入出力特性を有する複数の非線
形テーブルで構成すると同時に,アンプシュール信号E
MBSにより前記非線形テーブルを切り換えて使用する
ようにしてもよいが,この非線形変換回路102を種々
の構成とすることもできる。例えば、第4A図に示すよ
うに、加算器111,112にて減算器101からの信
号にそれぞれアンプシュール信号EMBSとノイズ信号
をそれぞれ加算し、該アンプシュール信号EMBSを加
算したものを非線形テーブル113にて非線形変換する
とともに、乗算器114にて該非線形変換したものと前
記ノイズ信号を加算したものとを乗算して信号ラインL
1に出力するようにしてもよい。また、第4B図に示す
ように、前記加算器112と乗算器114との間にも非
線形変換テーブル115を挿入して、前記ノイズ信号を
加算した信号をさらに非線形変換するように構成するこ
ともできる。かかる場合、ノイズ信号は楽音制御信号発
生部30から供給されるようにし、非線形テーブルの特
性はその用途に応じて種々に決定するようにするとよい
。また、かかる場合、前記ノイズ信号の代わりに演奏情
報に基づき形成した別の信号を泪いてもよい。さらに、
第4A図及び第4B図の回路において、破線矢印位置に
,制御信号と加減演算又は乗除演算する演算回路,各種
フィルタ、他の非線形回路、遅延回路等を適宜挿入する
ようにしてもよい。このように,非線形回路102を種
々に構成することにより種々の楽音信号の形成が可能と
なる。 さらに、上記非線形テーブル113,115を、第4C
図に示すように、複数の非線形テーブル121,121
・・・を並列に接続するとともに、各テーブル121,
121・・・の出力を加算器122,122・・・にて
加算して出力するような回路で置換することもできる。 また、第4D図に示すように、複数の非線形テーブル1
23,123・・・を直列接続したり、第4E図に示す
ように,複数の直列接続した非線形テーブル124,1
24・・・の各間に各係数a 8. a +・・・an
を乗算する乗算器125,125・・・を設けるように
した回路で置換してもよい。かかる場合、各係数all
,al・・・anは固定されていてもよいし、楽音制御
信号発生部3oにより演奏情報又は時間経過に従って可
変設定されるものを用いるようにしてもよい。このよう
に、非線形テーブル113,115を複雑にすることに
より大きな自由度をもった非線形変換が可能となる。 さらに、非線形テーブル113,115の代わりに、第
4F図に示すように、級数和により非線形変換する回路
を採用してもよい。すなわち、該回路は入力信号Xを必
要な次数まで順次乗算する乗算器126,126・・・
と、入力信号及び前記各乗算結果に係数a+.a2・・
・anを乗算する乗算器127,127・・・と、各項
を順次加算する加算器128,128・・・とを備え、
入力信号Xに対して下記出力信号を得るようしている。 as+a+x+a2x2+− − 6+anX’かかる
場合も、係数all,al.a2・・・anは前記第4
E図の場合と同様に設定される。このようにして,入力
信号を非線形変換することにより、テーブルが不要とな
る。 また、上記基本的構成例の波形信号ループ部20oを,
第5A図〜第5D図に示すように変形することも可能で
ある。第5A図の波形信号ループ部200によれば、加
算器211にて、楽音制御信号入力部100から信号ラ
インL1を介して入力された波形信号と、波形信号伝送
部300から信号ラインL2を介して入力された波形信
号とが加算されて、信号ラインL1を介して波形信号伝
送部300へ供給される.また、加算器212にて、前
記信号ラインL1を介して入力された波形信号と、前記
僧号ラインL2を介して入力された波形信号を乗算器2
13にて2倍にしたものとが加算されて、信号ラインL
2を介して楽音制御信号入力部100に供給される。な
お、この回路は第1図の波形信号ループ部200と等価
な回路である。 第5B図の波形信号ループ部200によれば、加算器2
14にて、楽音制御信号入力部100から信号ラインL
1を介して入力された波形信号と、波形信号伝送部30
0から信号ラインL2を介して入力された波形信号とが
加算されて、信号ラインL2を介して波形信号伝送部3
00へ供給される.また、加算@215にて、前記信号
ラインL1を介して入力された波形信号と、前記信号ラ
インL1を介して入力された波形信号とが加算されて、
信号ラインL2を介して楽音制御信号入力部100に供
給される。 第5C図の波形信号ループ部200によれば,加算器2
21にて、楽音制御信号入方部100から信号ラインL
1を介して入方された波形信号と、波形信号伝送部30
0から信号ラインL2を介して入力された波形信号に乗
算器222にて係数a1を乗算したものとが加算された
後、乗算器223にて該加算結果に係数a2が乗算され
て、信号ラインL1を介して波形信号伝送部300へ供
給される。また,加算器224にて、前記信号ラインL
1を介して波形信号伝送部300へ供給される波形信号
に乗算器225にて係数a3を乗算したものと,前記信
号ラインL2を介して入方された波形信号に乗算器22
6にて係数a4を乗算したものとが加算されて,信号ラ
インL2を介して楽音制御信号入力部100に供給され
る.かかる場合、各係数a1〜a4は固定されていても
よいし、楽音制御信号発生部30により演奏情報又は時
間経過に従って可変設定されるものを用いるようにして
もよい。 第5D図の波形信号ループ部200によれば、加算器2
31にて、楽音制御信号入力部100から信号ラインL
1を介して入力された波形信号に乗算器232にて係数
a1を乗算したものと,波形信号伝送部300から信号
ラインL2を介して入力された波形信号に乗算器233
にて係数a2を乗算したものとが加算されて,信号ライ
ンL1を介して波形信号伝送部300へ供給される.ま
た、加算器234にて、前記信号ラインL1を介して入
力された波形信号に乗算器235にて係数a3を乗算し
たものと、前記信号ラインL2を介して入力された波形
信号に乗算器236にて係数a4を乗算したものとが加
算されて、信号ラインL2を介して楽音制御信号入力部
100に供給される。なお、各係数a1〜a4について
は、第5C図の場合と同じである。 このように、波形信号ループ部200を種々の構成にす
ることにより,種々の管楽器のマウスピース41内にお
ける空気流の変化状態のシミュレートが可能となると同
時に、楽音信号形成に自由度が増し、種々の楽音信号が
形成し易くなる。 また、前述の波形信号ループ部200の各種回路例にお
いて、第5A図〜第5D図の′破線で示すように,マウ
スピース41の構造を考慮して、短い時間だけ波形信号
を遅延する遅延回路237を波形信号ループ部200の
入力側に設けるようにしてもよい。 b.第1の具体的実施例 次に、当該楽音信号形成装置の具体的な実施例を図面を
用いて説明すると,第6図はクラリネット、サックス等
の楽音信号の形成に最適な楽音信号形成装置を示してい
る。 かかる場合も、楽音信号形成装置は、上記基本的構成例
の場合と同様に、楽音制御信号入力部1oO、波形信号
ループ部200及び波形信号伝送部300により形成さ
れているとともに、楽音制御信号発生部30から発生楽
音の周波数に対応するピッチ信号PITと、演奏情報に
基づき時変動するアンプシュール信号EMBS及び口内
圧力信号PRESとが前記楽音信号形成装置に供給され
ている。 楽音制御信号入力部100は減算器151を有し、同減
算器151は,信号ラインL2から入力される波形信号
から口内圧力信号PRESを減算することにより、マウ
スピース41のリード42(第3図参照)を変位させる
ための差圧を表す差圧信号を出力する。減算器151の
出力にはローパスフィルタ152が接続されており、同
フィルタ152は前記差圧信号の高城成分を除去して出
力する。これは、リード42が高城成分に応答しないた
めである。ローパスフィルタ152の出力には加算器1
53が接続されており,同加算器153はアンプシュー
ル信号EκBSと前記ローパスフィルタ152の出力と
を加算して非線形テーブル154に出力する.非線形テ
ーブル154は付与された圧力に対するリード42の変
位量をシミュレートするもので、第7図のような入出力
特性を有している.これにより、非線形テーブル154
の出力はマウスピース41のリード42部における空気
通路面積を表す信号となる。この非線形テーブル154
の出力は乗算器155の一方の入力に接続されている。 乗算器155の他方の入力には加算器151からの差圧
信号が非線形テーブル156を介して供給されている。 この非線形テーブル156は、差圧が大きくなっても狭
い管路では流速が飽和して差圧と流速とが比例しないこ
とをシミュレートするもので,第8図のような入出力特
性に設定されている。これにより、マウスピース41内
のリード42部で差圧が流速に与える影響を考慮して補
正された差圧信号が乗算器155の他方の入力に供給さ
れることになる。そして、乗算器155は両入力に供給
された信号、すなわちリード42部における空気通路面
積を表す信号と補正された差圧信号とを乗算して出力す
るので、同乗算器155の出力信号はマウスピース41
内のリード42部における空気流速を表す信号となる。 乗算器155の出力は乗算器157の入力に接続されて
おり,同乗算器157は前記空気流速を表す信号にマウ
スピース41内のインピーダンス(空気抵抗)を表す固
定係数kを乗算して、該乗算結果を音圧信号として信号
ラインL1を介して波形信号ループ部200に供給する
. 波形信号ループ部200は、加算器251,252によ
り、上記第1図の基本的構成例の場合と全く同様に構成
されており、前述のように,マウスピース41内におけ
る空気流の変化状態をシミュレートしている。 波形信号伝送部300は信号ラインLl,L2間に接続
されたローパスフィルタ351、ハイパスフィルタ35
2及び遅延回路353を備えている。ローパスフィルタ
351及びハイパスフィルタ352においては、そのカ
ットオフ周波数がピッチ信号PITすなわち発生楽音の
音高に応じて変更制御されるようになっている。なお、
かかる場合、ハイパスフィルタ352を省略することも
できる.遅焉回路353については,上記第1図の基本
的構成例の場合と全く同じである.また,信号ラインL
1には空気中の楽音の放射特性をシミュレートするため
のバンドパスフィルタ401が接続され、同フィルタ4
01から波形信号が出力されるようになっている。 上記のように構成した第1の具体的実施例においては、
上記基本的構成と同様に動作し、クラリネット、サック
ス等の具体的な管楽器における音響波形信号の発生状態
、伝達状態がよりよくシミュレートされ、実際の管楽器
によく似た楽音を得ることができる。 C.第2の具体的実施例 次に,金管楽器の楽音信号の形成に最適な楽音信号形成
装置について説明する。 第9図は該楽音信号形成装置の具体的実施例を示してお
り、かかる場合も、同装置は、上記基本的構成例の場合
と同様に、楽音制御信号入力部100、波形信号ループ
部200及び波形信号伝送部300により形成されてい
るとともに,楽音制御信号発生部3oからは、発生楽音
の周波数に対応するピッチ信号PITと、口内圧力信号
PRESとが出力されているが,かかる場合には、上記
アンプシュール信号EMBSに代えて発生楽音の周波数
に対応するカットオフ信号F9(ピッチ信号PITとは
必ずしも一致しない)が出力されている。 楽音制御信号入力部100は加算器161及び減算器1
62を有する。加算器161は、信号ラインL2から入
力され、微小時間だけ波形信号を遅延する遅延回路16
3を介して供給される波形信号と、口内圧力信号PRE
Sとを加算することにより,唇を押し開ける圧力を表す
信号を出力する.加算器161の出力はローパスフィル
タ164に接続されており、同フィルタ164は供給さ
れた前記信号の高城成分を除去して出力する。かかる場
合、ローパスフィルタ164にはカットオフ信号F@が
制御信号として供給されており、該フィルタ164のカ
ットオフ周波数やレゾナンス(共振)周波数が、第10
図に示すように、前記カットオフ信号F@により制御さ
れる。これは、金管楽器において唇の締め等により発生
楽音の周波数が制御されることをシミュレートするもの
で、このローパスフィルタ164は波形信号伝送部30
0における波形信号の遅延時間とともに、信号ラインL
1,L2による信号循環路における発振周波数を制御し
て発生楽音の周波数を制御する役割を果たす。ローパス
フィルタ164の出力には非線形テーブル165が接続
されており、同テーブル165は前記圧力に対する唇の
開き具合いをシミュレートするもので,第11図のよう
な入出力特性を有している.これにより、非線形テーブ
ル165の出力は唇の間隙面積を表す信号となる。この
非線形テーブル165の出力は乗算器166の一方の入
力に接続されている。 乗算器166の他方の入力には減算器162からの信号
が供給されている。減算器162は口内圧力信号PRE
Sから遅延回路163からの波形信号を減算して出力す
るもので、該減算により同減算器162からは乗算器1
66に唇の前後の圧力差を表す信号が供給される。そし
て,乗算器166がこの減算器162からの前記圧力差
を表す信号と、前記非線形テーブル165からの前記間
隙面積を表す信号とを乗算して空気流速を表す信号を算
出し,該算出信号を信号ラインL1を介して波形信号ル
ープ部200に供給する。これにより、波形信号ループ
部200には、金管楽器のマウスピースにおける音波を
シミュレートした波形信号が供給されることになる。 波形信号ループ部200は、加算器261,262によ
り,上記第1図の基本的構成例の場合と全く同様に構成
されており、前述のように、マウスピース内における空
気流の変化状態をシミュレートシている。 波形信号伝送部300は、波形信号を加算合成して出力
する加算器361〜363,波形信号に固定係数K (
= Ko.Ko−+ ・・・K+)を乗算する乗算器3
64及び波形信号を遅延する遅延回路365を一組とし
てn段からなる梯子状回路と、波形信号を遅延する遅延
回路366と、波形信号に固定係数「−1』を乗算する
乗算器367とからなるケリ一一ロッフバウム( Ke
lly−Lochbaum)型格子のカスケード回路を
有する。このカスケード回路は円錐状の管体中における
音波の伝播を近似するもので、よく音声合成に利用され
るものである。かかる場合、各遅延回路365,365
・・366の各遅延時間はピッチ信号PITにより制御
され,各遅延回路365,365・・・ 366の合計
がおおよそ発生楽音の周波数に対応する。 さらに、このカスケード回路の端部には上記第1図の基
本的構成例の場合と同種のローパスフィルタ368が介
装されるとともに、同フィルタ368の入力側から上記
第6図の場合と同様にしてバンドパスフィルタ401を
介して波形信号が出力されるようになっている。 上記のように構成した第2の具体的実施例においては、
上記基本的構成例と同様に動作し、金管楽器における音
響波形信号の発生状態、伝達状態がよりよくシミュレー
トされ、実際の金管楽器によく似た楽音を得ることがで
きる。 また、第12図に示すように、前記楽音制御信号入力部
100において、減算器162と乗算器166との間に
も非線形テーブル167を揮入するようにしてもよい。 この非線形テーブル167は、上記第1実施例の非線形
テーブル156(第6図及び第8図参照)と同様に、空
気流速の飽和をシミュレートするもので、第13図のよ
うな入出力特性に設定されている。これにより、乗算器
166の乗算結果に、より正確な空気の流れが考慮され
ることになり、金管楽器のマウスピースのシミュレート
がより正確になって、前記場合よりも実際の金管楽器に
似た桑音信号の形成が可能となる。 d.第3の具体的実施例 次に、実際の自然楽器音をシミュレートするものではな
いが、従来にない新たな楽音信号の合成に適した第3の
具体的な楽音信号形成装置について説明する。 第14図は該楽音信号形成装置を示しており、かかる場
合も、上記基本的構成例の場合と同様に、楽音制御信号
入力部100、波形信号ループ部200及び波形信号伝
送部300により構成されている。しかし、かかる場合
には、楽音制御信号発生部30からは、前述の場合と同
種のピッチ信号PIT、口内圧力信号PRES及びアン
プシュール信号EMBSの他に、楽音信号の立ち上がり
直後のみにて発生されるアタック信号ATKが、出力さ
れている。 楽音制御信号入力部100は減算器171を有し、同減
算器171は、信号ラインL2から入力されて非線形テ
ーブル172を介して供給される波形信号から口内圧力
信号PRESを減算するもので、上記第1図の基本構成
例の減算器101に対応する。非線形テーブル172は
第15図に示すような入出力特性を有するもので、信号
ラインL2を介して帰還される波形信号の振幅が大きく
なることを防止するリミッタとして機能する。これによ
り、信号ラインLl,L2により構成されるループの利
得が抑えられて、楽音信号を得るための発振動作が安定
して行われるようになる。 減算器171の出力は加算器173の一方の入力に供給
されるとともに,非線形テーブル174を介して乗算器
175に供給され,同乗算器175にてアンプシュール
信号EMBSと乗算された後、加算器173の他方の入
力に供給されるようになっている。かかる場合、非線形
テーブル174の入出力特性は、第16図に示すように
,減算器171からの信号の振幅が小さな領域にてある
程度大きな値に変換され、かつ同信号の振幅が大きな領
域にて零に変換されるようになっている。これにより、
減算器171からの信号の振幅が大きければ、同信号が
そのまま加算器173から出力され,かかる場合には、
信号ラインLl,L2を循環している波形信号の発振動
作が安定して行われる.また、減算器171からの信号
の振幅が小さくなった場合には、非線形テーブル174
にて増幅されるように非線形変換されるとともに、アン
プシュール信号EMBSの乗算された信号が主に加算器
173から出力されることになり、がかる場合、信号ラ
インLl,L2を循環している波形信号の発振動作が非
線形テーブル174による非線形変換により確保され、
かっこの発振動作がアンプシュール信号EMBSにより
制御されることになる。 加算器173の出力は加算器176の一方の入力に接続
されている。加算器176の他方の入力には加算器17
7の出力が接続されており、同加算器177は、乗算器
178にてノイズ信号発生器181からのノイズ信号に
アタック信号ATKを乗算した信号と、口内圧力信号P
RESとを加算合成した信号を前記加算器176の他方
の入力に供給する。これにより、信号ラインLL,L2
上の波形信号に,口内圧力信号PRESが付加されると
ともに、その立ち上がり初期においては振幅値が不規則
に変換するノイズ信号が付加される。加算器176の出
力は高城成分を除去するローパスフィルタ182を介し
て信号ラインL1に出力され、同ラインL1を介して波
形信号ループ部200に供給される。 波形信号ループ部200は,加算器271,272によ
り、上記第1図の基本的構成例の場合と全く同様に構成
されており、前述のように,波形信号路の透過、反射等
の状態をシミュレートしている. 波形信号伝送部300は信号ラインLl,L2間に接続
されたフオルマントフィルタ371及び複数のオールパ
スフィルタ372,372・・・を備えている。フオル
マントフィルタ371は波形信号に所望の周波数特性(
共鳴管の音響伝達特性に対応)を付与するものである。 各オールパスフィルタ372,372・・・の位相特性
ははピッチ信号PITすなわち発生楽音の音高に応じて
変更制御されるようになっていて,これらのフィルタ3
72,372・・・による波形信号の位相遅れ(上記第
1図の基本的構成例の信号の遅延に対応)の合計が発生
楽音の周波数に対応する。また、フォルマントフィルタ
371の出力側には,別のフォルマントフィルタ402
が接続されており、同フィルタ402を介して信号ライ
ンLL,L2上の波形信号が取り出されるようになって
いる。 上記のように構成した第3の具体的実施例においては、
基本的には上記基本的構成例と同様に動作するが、楽音
tI1御入力部100において、各種制御信号PRES
,EMBS,ATKにより、信号ラインL1への入力信
号の付加及び信号ラインL2を介して帰還される波形信
号の変更を種々に制御でき、波形信号の形成を複雑に制
御できる。 e.その他の変形例 上記各実施例おいては、楽音制御信号入力部100又は
波形信号伝送部300内に設けられた各種フィルタの構
成については詳しく説明しなかったが、IIRフィルタ
や、FIRフィルタを用いることができる。 また,上記楽音信号形成装置をアナログ回路により構成
する場合には、前記フィルタとしてCR受動フィルタや
、能動フィルタを用いることができる。さらに、かかる
場合には、非線形変換回路としてトランジスタ、ダイオ
ード等のアナログ回路素子自体の特性を利用し、加算器
,乗算器等の演算回路も演算増幅器等を利用したアナロ
グ演算回路で構成し,かつ遅延回路などはBBD,LC
R等の遅延回路を利用するとよい。 また、上記各実施例においては、楽音制御信号発生部3
0からは,アンプシュール信号E)IBS、口内圧力信
号PRES、ピッチ信号PIT、カットオフ信号F@及
びアタック信号ATKが出力されて楽音信号形成に利用
されるようにしたが、かかる楽音制御信号としては、演
奏情報、音色情報、その他の情報に基づき形成される種
々の信号が利用される。例えば、楽音の発生開始指示時
(キーオン時)から立ち上がるとともに時間的に変化し
、かつ楽音の発生終了指示時(キーオフ時)から減衰し
て消滅するような波形信号,いわゆるエンベロープ信号
と呼ばれるものを利用することもできる。また、トレモ
ロ、ビブラート等の変調に利用される低周波数の信号を
楽音制御信号として利月するようにしてもよい.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に相当する基本的な楽音信号
形成装置を備えた電子楽器の全体ブロック図、第2図は
第1図の非線形変換回路の入出力特性の一例を示すグラ
フ、第3図は管楽器のマウスピース部の概略図、第4A
図及び第4B図は第1図の非線形変換回路の種々の具体
例を示すブロック図,第4C図〜第4F図は第4A図及
び第4B図の非線形テーブルの各種変形例を示すブロッ
ク図、第5A図〜第5D図は第1図の波形信号ループ部
の各種変形例を示すブロック図、第6図はリードを備え
た管楽器音をシミュレートするために適した楽音信号形
成装置の具体例を示すブロック図、第7図及び第8図は
第6図の各非線形テーブルの入出力特性グラフ、第9図
は金管楽器音をシミュレートするために適した楽音信号
形成装置の具体例を示すブロック図、第1o図は第9図
のローパスフィルタの周波数一振幅特性グラフ、第11
図は第9図の非線形テーブルの入出力特性グラフ、第1
2図は第9図の楽音制御信号入力部の変形例を示すブロ
ック図、第13図は第12図の非線形テーブルの入出力
特性グラフ、第14図は楽音信号形成装置の他の具体例
を示すブロック図、第15図及び第16図は第14図の
各非線形テーブルの入出力特性グラフである。 符号の説明 10・・・演奏情報発生部、2o・・・音色情報発生部
、30・・・楽音制御信号発生部、100・・・楽音制
御信号入力部、101・・・減算器、102・・・非線
形変換回路、200・・・波形信号ループ部,201,
202・・・加算器、3oO・・・波形信号伝送部、3
01・・・ローパスフィルタ、302・・・遅延回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)波形信号の往路としての第1信号ラインと、波形
    信号の復路としての第2信号ラインと、発音すべき楽音
    の楽音要素を制御するための楽音制御信号及び前記第2
    信号ラインからの波形信号を入力するとともに同波形信
    号を同楽音制御信号に応じて変更して前記第1信号ライ
    ンに出力する楽音制御信号入力部と、 前記第1信号ラインから入力された波形信号を発音すべ
    き楽音のピッチに対応した時間だけ遅延して第2信号ラ
    インへ帰還する波形信号伝送部とを備えた楽音波形信号
    形成装置において、 前記楽音制御信号入力部と前記波形信号伝送部との間に
    設けられ前記第1及び第2信号ラインのうちの各一方の
    信号ライン上の波形信号を各他方の信号ラインに相互に
    供給し合う波形信号ループ手段 を設けたことを特徴とする楽音波形信号形成装置。
  2. (2)上記請求項1に記載の波形信号ループ手段を、前
    記第1信号ライン中に介装され同第1信号ラインからの
    波形信号と前記第2信号ラインからの波形信号とを合成
    演算して前記第1信号ラインへ出力する第1演算手段と
    、 前記第2信号ライン中に介装され同第2信号ラインから
    の波形信号と前記第1信号ラインからの波形信号とを合
    成演算して前記第2信号ラインへ出力する第2演算手段
    と で構成した楽音波形信号形成装置。
  3. (3)上記請求項1に記載の波形信号ループ手段を、前
    記第1信号ライン中に介装され同第1信号ラインからの
    波形信号と前記第2信号ラインからの波形信号とを加算
    演算して前記第1信号ラインへ出力する第1加算手段と
    、 前記第2信号ライン中に介装され同第2信号ラインから
    の波形信号と前記第1信号ラインからの波形信号とを加
    算演算して前記第2信号ラインへ出力する第2加算手段
    と、 前記第2信号ラインから前記第1加算手段への波形信号
    路中に設けられ同第2信号ラインからの波形信号に係数
    を乗算する第1乗算手段と、前記第1信号ラインから前
    記第2加算手段への波形信号路中に設けられ同第1信号
    ラインからの波形信号に係数を乗算する第2乗算手段と
    、で構成した楽音波形信号形成装置。
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