JPH02289135A - 紡機の清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、精紡機、粗紡機などの紡機において、主に
ドラフトパートで発生する風綿を吸引清掃する清掃装置
に関する。

従来の技術 従来このような清掃装置は、■紡機の長手方向の全長に
わたる吸引ダクトの一端に吸引ブロアを接続し、この吸
引ブロアの排気側に紡機全長にわたる中空フィルタを接
続して、中空フィルタ内で空気と風綿を分離するように
したもの（特公昭３４−６０７６号）、■紡機の長手方
向全長に伸びる空気ダクトの底壁に、長手方向に所定ピ
ッチで多数のファンを配置し、前記空気ダクトはスピン
ドルパートとドラフトゾーンに開口した吸引ノズルを備
え、ファンによって吸い込まれ、空気ダクト内のファン
上方のフィルタに付着した風綿を、空気ダクトの一端に
接続゛した吸引箱から最も遠いファンから順に逆転させ
てフィルタから上昇させて、吸引箱内の吸気ファンによ
る空気ダクト方向気流によって機台端の吸引箱へ回収す
るようにしたもの（特公昭３８−１３９２５号）、■紡
機の機台長手全長にわたる吸引ファン（クロスフローフ
ァン）と、ドラフトパート、スピンドルバートに開口し
た吸引ノズルとの間にフィルタを設け、このフィルタを
機台に沿って周回させ１機台の両端でフィルタの付着し
た風綿を除去するようにしたもの（特開昭６２−６２９
３６号）等が知られている。

発明が解決しようとする課題 上記■によれば、吸引ブロアから離れた吸引ダクト部分
では吸引作用が低下する。■によれば、空気ダクトの一
端の吸引箱に風綿を送るのに、吸引箱内に空気ダクトの
軸方向気流を生じさせる吸気ファンを装備し、しかも、
空気ダクト内で機台全長に及ぶフィルタから風綿を吹上
げるために。

吸引箱から遠いものから順にファンを正、逆転させるの
で制御が煩しく装置が複雑となる。■によれば、吸引フ
ァンと吸引ノズル間に機台を周回するフィルタがあって
、機台両端でこれを清掃しているので、清掃された直後
のフィルタ部分と、清掃作用を受ける直前のフィルタ部
分ではフィルタへの風綿付着の度合いが異なり（当然清
掃直後のフィルタ部分には風綿付着は少ない）、機台長
手に沿う吸引作用が一定せず、また、周回フィルタの交
換にも手間がかかり、機構も複雑になる問題があった。

この発明の課題は、紡機機台全長にわたって吸引作用を
一定にし、しかも、回収風綿の処理やフィルタ交換等の
容易な構成簡易な清掃装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 この発明は上記課題を解決するために、吸引ノズルと排
気ダクト間に吸気通風機を配設した吸気流発生ユニット
を、紡機長手に沿って複数配設し、機台全長にわたる搬
送ダクトに、前記ユニットの排気ダクトを同一方向に傾
斜して取付け、傾斜方向の搬送ダクト端にフィルタボッ
クスを接続したことを特徴とする。

作用 吸気通風機の作用で吸引ノズルから吸込まれた風綿は、
吸気通風機を通って気流ごと排気ダクトから搬送ダクト
へ送られ、このとき、排気流は搬送ダクトの軸方向にそ
の流れ方向を変えられ、この軸方向気流と共に風綿が搬
送ダクト一端のフィルタボックスへ回収される。

実施例 第１，２図において、１つの吸気流発生ユニット１０は
、１つの吸気通風機１１を有している。

この吸気通風機１１は所謂プレート型ファンと呼ばれる
もので、らせん形状のケーシング１２内に。

半径方向に平板の羽根１３を多数有している６羽根１３
は駆動モータＭｌ　（Ｍ２．・・・Ｍ　ｎ　）の軸１４
に接続され、ケーシング１２の上面には、軸１４の上部
に吸気口１５が明けである。この吸気通風機１１は他の
形式の遠心ファン、ブロアでもよい。前記吸気口１５に
は箱状の連結ダクト１６が接続され、この連結ダクト１
６に、４つの吸引ノズル１７が接続しである。吸引ノズ
ル１７は所定数（６本）のスピンドル１に対応し、その
先端はローラーバート２の背面下部とスピンドル１に開
口している。らせん状のケーシング１２の終端には、吸
気通風機１１の排気口１８が設けられ、この排気口１８
は、排気ダクト１９に連結してあり、吸気口１５から軸
方向に吸込まれた空気は、直角に方向を変え、排気口１
８から半径方向に排出される。このような吸気流発生ユ
ニット１０が、ローラーパート２の背部（紡機機台中は
ぼ中央）に機台長手に沿って所定ユニット数だけ設置し
である。吸気流発生ユニット１０の下側の空間には、機
台長手方向全長に及ぶ搬送ダクト２０が配置しである。

搬送ダクト２０の上板２１には、所定の長手方向ピッチ
で空気取入口２２が突設され、この空気取入口２２に前
記各ユニット１０の排気ダクト１９が、搬送ダクト２０
に対して夫々同一方向（斜め下方）に傾斜して（３０度
程度）取付けである。従って排気ダクト１９からの排気
流は斜め下方に排気され、その後搬送ダクト２０に沿っ
て流れることになる。

搬送ダクト２０は第６図に示すように搬送ダクト２０の
一端に取付けたフィルタボックス３０から最も遠いユニ
ット１０からその隣のユニット１０迄の間を除き、第３
図に示すように上板２１と左右板２３を組合せて下方を
空気排出口２４として開放した形状となっている。空気
排出口２４には多孔性のネット２５が抑え板２６によっ
て取付けられており、この抑え板２６の相対する内側縁
２６ａは左、右板２３内面より内側に位置している。こ
のネット２５から排出される空気の量は。

フィルタボックス３０から最も遠いユニット１０を除き
、他の１つのユニット１０からその排気流下流側のユニ
ット１０との間において、１つのユニット１０から排気
される単位時間当りの空気量を排出するようにネット２
５の孔の大きさ等を設定すると、搬送ダクト２０内の空
気流の流速を一定（６〜２０ｍ／ｓ）とすることができ
、好ましい。

次にフィルタボックス３０は排気流と共に運ばれてくる
風綿、糸くず等を空気と分離するフィルタ３１によりフ
ィルタ室３２と排気通路３３が区画しである。排気通路
３３の途中には、排気を遮断するダンパ３４が備えであ
る。フィルタ室３２の下側には、風綿取出室３５が設け
てあり、この風綿取出室３５とフィルタ室３２とは、取
出しダンパ３６で開閉自在に区画しである。風綿取出室
３５はネット３７の下に吸引ファン３８が備えである。

次に、前記各吸気流発生ユニット１０の駆動回路につい
て説明する。駆動回路は、モータ駆動回路４０（第４図
）とモータ制御回路５０（第５図）とから成る。モータ
制御回路５０は精紡機の起動スイッチＳＷにより励磁さ
れ、カウントを始めるタイマＴＭＩを含む時間設定回路
５１と、このタイマＴＭ１の接点ＴＭＩ−１にモータ回
転数切換えリレーＲ１を直列接続した速度切換回路５２
を備えている。前記タイマＴＭＩは、限時接着、限時復
帰タイマと呼ばれるもので、一定時間（Ｔ）経過後、そ
の接点ＴＭＩ−１を所定時間（１）だけ閉じ、その後、
また接点ＴＭＩ−１を開にすると共にタイマＴＭＩをリ
セットするものである。

ここで一定時間Ｔは各吸気流発生ユニット１０の駆動モ
ータＭ１、Ｍ２・・・の通常運転設定時間、所定時間ｔ
は高速回転駆動設定時間で、夫々１時間と１〜２分に設
定される。

次に、モータ駆動回路４０は汎用インバータ装置４１の
モードル用出力端子ｕ、ｖ、ｗに各吸気流発生ユニット
１０の駆動モータＭ１、Ｍ２、・・・Ｍｎが夫々並列に
接続しである。インバータ装置４１にはこれらの駆動モ
ータＭ１．Ｍ２、・・・Ｍｎを通常回転数に設定する通
常回転設定ボリュームＶＯＬＩと、この通常回転より高
速回転の高速回転設定ボリュームＶＯＬ２とが夫々前記
リレーＲ１のａ接点及びｂ接点Ｒ１−１，Ｒ１−２を介
して接続され、周波数設定器４２を構成している。

次に作用を説明する。精紡機の起動と共に回路５１のタ
イマＴＭＩがカウントを始める。この状態では接点ＴＭ
Ｉ−１は開なのでリレーＲ１は非励磁であって、回路４
０のｂ接点Ｒ１−２が閉じており、通常回転設定ボリュ
ームＶＯＬＩにより周波数が設定され、駆動モータＭ１
、Ｍ２、・・・Ｍｎは通常回転数で回転される。すると
羽根１３が回転して吸引ノズル１７からスピンドル１．
あるいはローラバート２で生じた風綿を吸引する。吸引
された風綿は吸引気流と共に連結ダクト１６を経て、吸
気口１５からケーシング１２内へ吸込まれ、排気口１８
から排気流と共に搬送ダクト２０内へ、斜めに排出され
る。このように排気流と共に排出された風綿は、搬送ダ
クト２０内で長手方向に方向を変えられた排気流（軸方
向流）に乗ってフィルタボックス３０へと運ばれる。

この軸方向流は、フィルタボックス３０から最も遠い吸
気流発生ユニット１０からその隣のユニット１０までの
間ではほぼ一定流速Ｖｏで、隣のユニット１０の排気流
と合流する点で流速が上昇する。しかし、この２つめの
ユニット１０と３つめのユニット１０間では、１つのユ
ニット１０により生じる排気流を空気排出孔２４から排
出しているので、上昇した流速は３っめのユニット１０
からの排気流と合流する点の直前では、Ｖｏに戻ること
になり、流速が一定以上に保たれ、騒音が発生しにくい
と共に、流量が増すことによる搬送ダクト２０内での管
路抵抗の増大を抑えて各吸気流発生ユニット１０での吸
引能力をほぼ一定にできる。こうしてフィルタボックス
３０に運ばれた風綿は、通常ダンパ３４が排気通路３３
を遮断していないので、排気流のみが排気通路３３を介
して外部へ排出される。その結果、フィルタ３１に風綿
が付着する。付着した風綿は一定時間ごとにダンパ３４
を閉じ、取出しダンパ３６を開き、同時に吸引ファン３
８を回転させて取出室３５へ取り出す。

空気排出孔２４からは、絶えず排気流の一部が排出され
ているため、一部の風綿がネット２５に付着する。放置
すれば、ネット２５が目づまりし、ネット２５からの排
気能力が落ちるので本実施例では次、のようにして、こ
のネット２５の清掃を行うようにしである。すなわち起
動後一定時間Ｔだけ駆動モータＭ１、Ｍ２．・・・Ｍｎ
を通常回転で運転゛すると、タイマＴＭＩがタイムアツ
プし、タイマ接点ＴＭＩ−１が閉じ、リレーＲ１が励磁
される。これにより回路４０のリレー接点Ｒ１−２が開
き、リレー接点Ｒ１−１が閉じて１周波数設定＠４２に
よる周波数が高速用に切変換わり、駆動モータＭ１・・
・が通常回転から高速回転（通常回転の１．５倍程度）
に制御される。これにより、ファン１３による排気流の
流速が速くなり、ネット２５の付着風綿がネット２５か
らはがされて、フィルタボックス３０へと運ばれる。そ
して高速回転駆動設定時間ｔだけこの高速回転状態が保
たれ、これを経過するとタイマ接点ＴＭＩ−１が開くと
共にタイマＴＭＩが自動リセットされ、駆動モータＭ１
・・・が通常回転に戻る。

なお１本実施例においては、所定稼動時間ごとに、吸気
流発生ユニット１０のファンの回転数を上げ、搬送ダク
ト２０内の風速を上げることにより、排気される空気に
よって搬送ダクト２０内のネット２５に付着する少量の
風綿を吹飛ばして、搬送ダクト２０内の清掃゛をも行う
ようにしたが、ネット２５に付着する風綿をネット２５
からはがす装置は、第８〜１０図のようにしても実施で
きる。第１０図において搬送ダクト２０の全長にわたる
ネット２５が、長方形の空気排出孔２４を有する抑え板
２６及びこの抑え板２６と同じ長さのガイド６１と共に
搬送ダクト２０に固着しである。

ガイド６１間には、塞ぎ板６２が搬送ダクト２０の長手
方向移動自在に嵌入され、この塞ぎ板６２には移動ベル
ト６３の両端が接続しである。この移動ベルト６３は精
紡機機台の両端に回動可能に支持したプーリ６４．６５
間に巻回しである。プーリ６５は回動モータ６６に連結
されている。両端のプーリ６４．６５の近くには、夫々
リミットスイッチ６７．６８が配設され、塞ぎ板６２の
係止突起６２ａと係止して回動モータ６６の回動方向を
正逆させるようにしである。

この搬送ダクト２０内の付着風綿清掃装置において５回
動モータ６６が正転して搬送ダクト２０の一端から他端
へ向けて塞ぎ板６２がネット２５の外面を塞ぎつつ移動
し、他端でリミットスイッチ６７が係止突起６２ａと係
合して回動モータ６６が逆転して、塞ぎ板６２が一端へ
向けて移動する。この定期的な往復動によりネット２５
の一部が塞ぎ板６２で塞がれ、その部分からの空気排出
が阻止される。従って、排出空気の流れでネット２５に
付着している風綿は、搬送ダクト２０内の軸方向気流で
はがされ、フィルタボックス３０内へ運ばれる。

他の実施例 第１１図において、搬送ダクト２０の他の例を示す、こ
の例では搬送ダクト２０の断面、積をフィルタボックス
３０から遠い部分からフィルタボックス３０に向けて徐
々に拡開しである。搬送ダクト２０は前述の実施例のよ
うな空気排出孔は持たず、完全な中空断面である。前記
断面積の拡開の程度は、搬送ダクト２０内の空気流の速
度が所定値（２０ｍ／ｓ以下程度）内に収まるように設
定される。

この実施例によっも吸気ファン１３の排気流が搬送ダク
ト２０の斜めに流れ込み、直ちに搬送ダクト２０の軸方
向流となるので排気流でのみ風綿をフィルタボックス３
０まで運ぶことができる。

発明の効果 以上のように、この発明装置によれば、吸気流発生ユニ
ットを機台長手方向に多数設けたので、紡機端で１つの
吸気通風機で吸引するものに比べ。

吸引力のばらつきを小さくでき、効果的に清掃できる。

また、このように多数の吸気流発生ユニットを備えたも
のであっても、フィルタボックスは搬送ダクトの一端に
あるだけなので、フィルタの清掃、風綿の取りだしなど
が容易に行なえる利点がある。しかも、搬送ダクトに対
して、各ユニットの排気ダクトを同一方向に傾斜して取
付けたので、ユニットからの排気流のみによって風綿を
フィルタボックスへ運ぶことができ、搬送ダクトの軸方
向に流れを生じさせる、別のファンなどは必要なく、装
置の簡素化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を装備した精紡機の断面図、第２図
は第１図の平面図、第３図は第２図のｍ　−■断面拡大
図、第４図はモータ駆動回路、第５図はモータ制御回路
、第６．７図１±作用説明図、第８図は付着風綿清掃装
置の他の例の縦断面図、第９図は第８図の下面図、第１
０図は第８図のＸ　−Ｘ断面拡大図、第１１図は搬送ダ
クトの他の実施例を示す。 ２・・・ローラバート、１ｏ・・・吸気流発生ユニット
、１１・・吸気通風機、１９・・・排気ダクト、２０・
・・搬送ダクト、３０・・・フィルタボックス、３１・
・・フィルタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、少なくともローラパート背面下部に開口する吸引ノ
   ズルに吸気通風機の吸気側を接続すると共に、吸気通風
   機の排気側を排気ダクトに接続して成る吸気流発生ユニ
   ットを、紡機長手方向に沿って複数配設し、紡機長手方
   向全長にわたって配置した搬送ダクトに、前記各吸気流
   発生ユニットの排気ダクトを、排気流が搬送ダクトの一
   端に向かうように搬送ダクトに対してそれぞれ同一方向
   に傾斜して取付け、搬送ダクトの上記一端には、フィル
   タを内蔵したフィルタボックスを連結したことを特徴と
   する紡機の清掃装置。