JPH022849A - 多孔性中空糸膜 - Google Patents

多孔性中空糸膜

Info

Publication number
JPH022849A
JPH022849A JP13226488A JP13226488A JPH022849A JP H022849 A JPH022849 A JP H022849A JP 13226488 A JP13226488 A JP 13226488A JP 13226488 A JP13226488 A JP 13226488A JP H022849 A JPH022849 A JP H022849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
fiber membrane
group
porous hollow
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13226488A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Shimomura
下村 泰志
Masahiko Yamaguchi
正彦 山口
Koichiro Fukuzaki
福崎 好一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP13226488A priority Critical patent/JPH022849A/ja
Publication of JPH022849A publication Critical patent/JPH022849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、周壁に多数の微小空孔を有する1選択的分離
能を備えた多孔性中空糸膜に関し、人工肺、血漿分離、
水処理などの用途に好適な多孔性中空糸膜に関する。
[従来の技術] ポリプロピレン等のような結晶性ポリオレフィンのフィ
ルムを延伸して、フィルムの内部に空孔な生成させ、多
孔質のフィルムを製造する方法は米国特許第35587
64号明細書に示されている。この方法においては、多
孔質ポリプロピレンフィルムを得るために、未延伸フィ
ルムを融点以上10〜40°Cの範囲で溶融押出しし、
これを巻き取り比(即ち、ドラフト)20〜180の範
囲内で巻き取ることによって、フィルム内部に互いにつ
ながった平均孔径1000〜2000Aの空孔を有する
ものか得られている。
更に、特公昭56−52123号公報には多孔質ポリプ
ロピレン中空系及びその製造方法が提案されており、こ
の公報には、紡糸温度210〜250°Cて押出し、ド
ラフト180〜600で巻き取ることにより、ポリプロ
ピレンよりなる中空糸膜(中空u&m)であってその周
壁部の厚さが40島未満であり且つ該周壁部に互いにつ
ながった多数の微小空孔が存在するとともに該微小空孔
の半径の分布曲線が200〜1200人の範囲内に少な
くとも1つの極大点を有することを特徴とするものが得
られることか記載され、この場合ガスの透過性に特徴を
有する中空糸膜な得ることか可能となったと記載されて
いる。
[発明か解決しようとする課題] しかしながら、従来公知の中空糸膜(中空繊維)は、そ
の周壁部の空孔か極めて不均質であり、空孔形の分布か
大きく、選択的分離性能面からみると大きい欠点を有し
ている。すなわち、優れた選択約分#俺を示すためには
空孔の大きさの均一性が重要であることは論をまたない
ポリプロピレンのようなポリオレフィンを延伸フィブリ
ル化して多孔性とした場合、従来の方法では、形状及び
大きさが不均一で比較的太い曲りくねった網目を形成す
る部分と、この網目間に中空糸膜の長さ方向にほぼ平行
して走る、比較的細いフィブリル(以後、微小フィブリ
ルという)とによって孔か形成されている。
このように、公知の方法によって得られる空孔の形状や
大きさは、全く均一性に欠け、上述の比較的太い網目状
部分は閉鎖回路を形成し、換言すれば、この比較的太い
網目を形成する部分は、中空糸膜の長さ方向に対して、
あらゆる方向に向って走っており、前記微小フィブリル
の長さと略同じ次元の大きさで大小さまざまな連続した
閉鎖回路すなわち網目を形成している。
従って、前記微小フィブリルの長さも、場所によって様
々であり、換言すれば孔の大きさは分布の広いものとな
っている。このような、孔の大きさの分布の広いものは
、別の言葉で表現すれば選択的分離能において劣ること
となる。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者らは多孔質ポリオレフィン中空糸膜の
孔形を一定にする方法について鋭意検討を続けた結果、
延伸フィブリル化を特定の条件において行うことによっ
て、空孔の大きさが均一な極めて特異なフィブリル状態
の微多孔性中空糸膜を形成させることに成功した。
すなわち、本発明によれば、ポリオレフィンの多孔性中
空糸膜であって、その周壁部は、該中空糸膜の長さ方向
に対し、略直角に走る比較的太いロッド群と、その各ロ
ッド間に該中空糸膜の長さ方向に走り且つ各ロッド間に
つながる微小フィブリル群とによって構成され、これら
のロッド群及び微小フィブリル群によって短冊状の微小
孔群を形成してなり、膜厚が50〜150ILm、内径
か250〜11000p、且つバブルポイント法で測定
したとき孔径が0.1〜1.07zmであることを特徴
とする多孔性中空糸膜、が提供される。
本発明における好ましい態様は、前記ロッド群が中空糸
膜の長さ方向に略直角に走り、各ロッド群の間に形成さ
れる微小フィブリルの平均長(d)の3倍以上の長さで
前記ロッドは閉鎖回路を形成しく第1図、第2図及び第
3図参照)、好ましくは前記微小フィブリルの平均長(
d)の5倍以上、更に好ましくは10倍以上の長さで閉
鎖回路を形成することを特徴としている。ここで微小フ
ィブリルの平均長(d)は任意の前記ロッド上の任意の
1点をとり、その周辺の任意の微小フィブリル20本の
長さの平均で表わすものとする。
本発明においては種々の成形条件を綿密に検討して、比
較的太いロッド状の部分を中空糸膜の長さ方向に対して
、略直角方向のみに形成させ、換言すればこの比較的太
いロッド状のものが、中空糸膜の長さ方向に形成するこ
とのない特殊な中空糸膜を開発したものである。
従来の方法で製造された中空糸膜では、前記の閉鎖回路
を形成する枠の大きさが様々であり、従って、その間に
走る微小フィブリルの長さもそれに対応して様々であり
、換言すれば短冊状に形成される孔の大きさが不均一で
分布が極めて広いものとなる。
本発明における中空糸膜は、膜厚が50〜150μm、
好ましくは50〜100ルm、内径が250〜l100
Op、好ましくは270〜400g、mで、バブルポイ
ント法で孔径を測定したとき、孔径か0.1〜1.0μ
m、好ましくは0.2〜0.57zmである物性を有す
ることが必要である。
このような物性の中空糸膜を人工節に用いれば、膜面積
が小てあってもガス交換能(酸素添加能及び炭酸ガス交
換能)が良好て、血漿の洩れが長時間発生しない人工J
Wを得ることがてきる。
また、その他の用途、例えば血漿分離、水処理などに利
用した場合も、中空糸膜の空孔の大きさか均一なため、
その選択的分離能の優れたものを得ることができる。
本発明において、好ましくは、前記ロット上の任意の1
点を起点として微小フィブリルの平均長(d)(前記起
点を中心に周辺の任意の微小フィブリル20本の平均長
て表わす)の3倍以上の長さて前記ロッドは閉鎖回路を
形成するものである。これは換言すれば上記の範囲に亘
って微小フィブリルの長さは略一定であることを意味す
る。
また、本発明ては、ロッドの太さ(Δd)か0.1μm
〜40μmの間にあることが好ましく、且つロッドの太
さ(Δd)と微小フィブリルの太さ(Δl)(第2図参
照)との間に 3Δ又≦Δd≦400Δl なる関係か成立することが好ましい。ここて、Δdが3
Δlより小さいと強度が不足し、400Δlより大きく
なると空隙率が低下し、分離能か低下し好ましくない。
尚、本発明でいう「ロッド」は、中空糸膜の外壁面にお
いて呈される形8(第1図及び第2図参照)を意味して
おり、特に「棒状」を意味するものではなく、中空糸膜
の横断面においては、第3図(第3図は、中空糸膜の一
部をその切断面と共に示す電子顕微鏡写真で、詳しくは
、同図に示される中空糸膜の上方部は中空糸膜の横断面
を示し、同図に示される中空糸膜の下半部の右方部は中
空糸膜の縦断面を示し、同図に示される中空糸膜の下半
部の左方部は中空糸膜の内壁面を示す)に示される中空
糸膜の上方部に示される如き形態をしている。従って、
本発明でいう「ロッドの太さ」も中空糸膜の外壁面にお
いて呈される「太さ」(厚み)を意味する。前記「ロッ
ト」は、第3図から明らかなように、中空糸膜の内壁面
及び縦断面においても外壁面におけると同様な形態を呈
する。
本発明の中空糸膜は、これを血漿分離膜として用いる場
合には、フィブリルの平均長(d)とフィブリル間の平
均間隔(立)との比(d/Jl)か2〜60、好ましく
は5〜30の間にあり、文か0.02μm〜1 μm、
好ましくは0.05μm〜0.8JLmの間にあるのが
よい。ここで、文が0.02μmより小さいと血漿の濾
過速度が遅く一方1μmを超えると、赤血球か血漿とと
もに濾過されてしまう。これらの数値に合致させるため
には延伸倍率、延伸温度等の条件を適度に変更すればよ
く、その調整は容易である。
また本発明の中空糸膜においては、膜の周壁部表面及び
その微小孔内表面の少なくとも一部をグリセリン脂肪酸
エステルにより被覆すると、その親水性か飛躍的に向上
し、水または水溶液の精密症過膜あるいは限外濾過膜と
して好適に使用できる。
グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸成分としては、カプ
リル酸、カプリン酸、ラウリン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸などが挙げられ、又
、これらの酸成分とグリセリンとの反応によって生成さ
れるグリセリン脂肪酸エステルは、モノクリセライト、
ジクリセライト及びトリクリセライトの何れか一つ又は
それらの混合物か使用される。
第3図に示すように、本発明の多孔性中空糸膜の周壁を
構成する壁部は略平行状に走るロット間に兄事な微小フ
ィフリルが走っている。即ち、第3図ではロットは微小
フィブリルの平均長(d)に対して508以上にわたっ
て閉鎖回路を形成していない。これは空隙率か飛躍的に
向上していることを示し、換言すれば同一膜面積の性能
が飛躍的に向上することを示している。
次に、このような多、孔性中空糸膜の製造方法の例につ
いて述べる。
即ち、本発明者らは種々の角度から検討した結果、本発
明のような空孔の大きさが均一である特異なフィフリル
状態を有する多孔性中空糸膜を得るためには、中空糸を
延伸する際の歪速度を比較的低く特定することが重要で
あることを見出した。
より具体的に製造方法例を述べると、例えば、溶融紡糸
された中空糸を当初低温下て媒体中、例えば液体窒素中
て延伸し、引続いて高温下、例えば110〜155℃程
度の温度範囲で、歪速度が22.0%/分未満、好まし
くは8〜18%/分の範囲て延伸工程を行なう方法(第
一の方法)、また、溶融紡糸された中空糸を低温におけ
る延伸を行なわずして高温下、即ち120〜145°C
1好ましくは130〜140°Cにおいて上記第一の方
法よりは歪速度をより低くした10.0%/分未満、好
ましくは3〜9%/分の範囲の歪速度て延伸を行なう方
法(第二の方法)などによって本発明の多孔性中空糸膜
か製造できる。すなわち、当初低温下で延伸することを
しない場合(第二の方法)は、延伸工程における歪速度
を、低温下での初期延伸を行う場合(第一の方法)に比
してより低くするのである。
これは、第一の方法では初期の低温延伸により中空糸に
小さな空孔が略均−に形成され、次いて後続の延伸工程
により該空孔か拡がるというプロセスを経るのに対し、
第二の方法では上記第一の方法のように、予め小さな空
孔を作製することをしないで高温下て延伸することから
、その歪速度をより低くする必要か生じたものと考えら
れる。
尚、延伸歪速度を一定以上に大きくすると、空孔の極め
て小さなものしか得られないか、或いは空孔か全く得ら
れなくなる。
延伸倍率は、目的とする多孔性中空糸膜の用途に対応し
た空孔の平均孔径に応じ変えることができる。延伸倍率
は未延伸中空糸の初期長さに対して100〜700%、
好ましくは150〜600%である。延伸倍率が700
%を超えると中空糸か切断することがあり好ましくない
また、第二の方法例で多孔性中空糸膜を製造する場合、
延伸の前に、第一の方法例で示した低温下での初期延伸
を行うこともできる。
上記延伸工程を経て多孔質化された中空糸は、次いで熱
処理にかけられることが好ましい。この熱処理は形成さ
れた空孔を保持するための熱固定を主なる目的とするも
のである。この熱処理は、延伸状態を保持したまま、多
孔質化した中空糸を110〜155℃程度に加熱した空
気中で3秒以上加熱する方法などにより実施される。
次に、本発明の多孔性中空糸膜の周壁部表面及びその微
小孔内表面の少なくとも一部にグリセリン脂肪酸エステ
ルを被覆するには、以下の如き方法が用いられる。
前記したグリセリン脂肪酸エステルを、グリセリン脂肪
酸エステル可溶な溶媒にO,1〜10重量%の濃度とな
るように溶解する。溶媒としてはメタノールSエタノー
ルなどのアルコール、アセトン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム等が好適に用いられる。
次いて、得られたグリセリン脂肪酸エステル溶液に多孔
性中空糸膜を浸漬し、多孔性中空糸膜の微小孔内にも充
分グリセリン脂肪酸エステル溶液を行き渡らせた後、乾
繰して溶媒を除去することにより、グリセリン脂肪酸エ
ステル被覆の多孔性中空糸膜な得ることができる。
尚1本発明の多孔性中空糸11!2を製造するに当って
用いられるポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1のような
結晶性ポリオレフィンが用いられ、殊にポリエチレン、
ポリプロピレンか好適に用いられる。また、ポリオレフ
ィンはその分子量分布の狭い、重量平均分子量M、/数
平均分子量Mnか7以下のものか好適に用いられる。
尚、バブルポイント法による孔径の測定方法について次
に説明する。
バフルポイント法は、八、S、TJ、(America
n 5tandard Testing and Ma
terials)に記載され1m孔性材料(この場合、
中空糸膜)の最大孔径を求めるものである。
すなわち、溶媒に濡らした中空糸膜の中空糸内側に空気
による圧力を徐々にかけてゆき、中空糸の外側に気泡が
最初に出てくるときの圧力から、下記式により最大孔径
を求めるものである。
r=2σ/p ここて、rは最大孔径の半径(clll)、pは圧力(
dyne/cm) 、 crは表面張力(dyne/c
m)である。
尚、本発明でいう孔径とは、最大孔径てはなく一斉に気
泡か出る圧力より孔径な求めたものである。
(以下、余白) [実施例コ 以下、本発明を実施例に基き更に詳細に説明する。
(実施例1) ポリプロピレン(宇部興産■製、MFI=5g/10分
、 M、、/Mn=5 、5 )を直径30 m mの
円形スリットノズルを用いて、常法によって溶融、紡糸
し、巻取速度116m/分で中空糸膜な紡糸した。
この中空糸膜を、150°Cで5分間、熱処理した後、
−196°Cの低温浴(液体窒素)中に導き15%延伸
し、これを引き続いて温度150°Cて45秒間処理し
て熱固定を行い、更に135°Cの加熱媒体中、歪速度
17.3%/分で300%の延伸を行いフィブリル化を
行った後、同じ温度て5分間足長て熱処理を行った。
得られた中空糸膜の外壁面の電子顕微鏡写真を第1図に
示す。
この中空糸膜は、内径か3207zm、膜厚が55トm
、孔径が0.25ルm(バブルポイント法による測定)
であり、この中空糸膜な用いて膜面積1.3m2の中空
糸膜型人工肺を作成し、成犬(体重9kg)を用いて成
犬の静脈血をAAMI (Association  
for the Advance of Medica
lInstrumentation)て定められた標準
静脈血(酸素飽和度=65±5%、PvCo□ : 4
5±5 m mHg、血中ヘモグロビン値:12±1g
/d!l、温度=37±2°C)にし、該静脈血を用い
て前記人工肺のガス交換能を測定した。その結果を第4
図、第5図に示す。
(実施例2) 実施例1と同様にして、内径320JLm、膜厚55u
、m、孔径0.4pLm(バブルポイント法で溶媒とし
てエタノールを用い1.5kg/cm2の空気圧で気泡
が一斉に発生)のポリプロピレン多孔質中空糸膜を得た
。これを用いて膜面積0゜5m2の中空糸膜型人工肺を
作成し、ヘパリン化牛血液をAAMIて定められた標準
血液にして、血液流量を1文/ m i nて50時間
、人工肺に流した結果、酸素ガス添加能及び炭酸ガス交
換能の低下はほとんどなく、シーラムリーケージ(血漿
の漏出)も見られなかった。
(実施例3) 実施例1と同様にして作成するポリプロピレン多孔質中
空糸膜の孔径を変えた場合のシーラムリーケージ時間と
の関係(この場合、実施例2と同し牛血液を用いた。)
について検討、測定したところ、表−1のような結果か
得られた。
尚、ボッティング部材としてはポリウレタン樹脂を用い
た。
この結果から多孔性中空糸膜の孔径が0.21Lm以上
て且つ膜厚が50JLm以上の場合には、シーラムリー
ケージは短時間では発生せず、しかも滅菌後においても
リークの発生は殆どないことがわかる。
(実施例4) ポリプロピレン(商品名UBE−PP−J 109G、
宇部興産■製、MFI=9g/10分、M、/Mn=6
)を直径8■、内径7mmの気体供給管を備えた中空糸
製造用ノズルを使用し、紡糸温度210℃、引取速度2
00 m1分、ドラフト比726の条件で紡糸した。
得られたポリプロピレン中空糸を145°Cの加熱空気
槽て6分間加熱処理し、次いで液体窒素(−195°C
)中で、初期長さに対し20%延伸し、延伸状態を保っ
たまま145°Cの加熱空気槽内て2分間熱処理を行っ
た。
この中空糸を140°Cの空気雰囲気下、歪速度17.
3%/分て380%の熱延伸を行った後、延伸状態を保
ったまま145°Cの加熱空気槽内で5分間熱処理を行
ない、多孔質ポリプロピレン中空糸を製造した。得られ
た多孔質ポリプロピレン中空糸は内径320μm、膜厚
551Lm、孔径0.54ILm(バブルポイント法で
測定)てあった。この多孔質中空糸膜外壁面の電子顕微
鏡写真を第6図に示す。
この膜を用いて膜面積0.5n2の血漿分離器を作成し
、雑種成犬10.4kgを用い、血漿分離試験を実施し
た。
その結果、血漿総蛋白(TP)の篩い係数(SC)は1
20分値で0.94であり、また血漿アルブミンのSC
は120分値で0.96であった。また、総コレステロ
ールのSCは120分値で0.91であった。
また、IgGのSCは120分値で1.0で、膜間圧力
差TMP ((モジュール入ロ圧力+モジュール出口圧
力)/2−iti液側圧)は、血漿分離試験中(3時間
)を通じて30 m+sHg以下であった。又、濾過量
は120分値で4 、91 /hr/m”であった。
また、上記の成犬による血漿分離試験に用いたモジュー
ルと同様のモジュールを用いて、モジュール出口側をク
ランプした状態て、血液ポンプによりヒト保存血をモジ
ュール内に流入させ、そのときの圧力(膜間圧力差、T
MP)変化による溶血の有無を肉眼てa察した。
溶血開始圧力は6例で260 mmt1g〜416 m
+aHgであった。これは従来の血漿分離用膜に比して
かなり高い耐溶血性を示すものである。
(実施例5) ポリプロピレン(商品名:UBE  pp  J109
G、宇部興産■製、MFI=9g/10分、M、/Mn
=6)を直径331ffi、内径27mmの気体供給管
を備えた中空糸製造用ノズルを使用し、紡糸温度200
°C1引取り速度116m/分の条件で紡糸して、ポリ
プロピレン中空糸を得た。
得られたポリプロピレン中空糸を145°Cの加熱槽で
6分間加熱処理し、次いで液体窒素(−195°C)中
て、初期長さに対して20%延伸し、延伸状態を保った
まま145°Cの加熱槽内で2分間熱固定を行った。
このポリプロピレン中空糸を125°Cの空気雰囲気下
、歪速度17.3%/分で400%熱延伸し、延伸状態
を保ったまま、145℃の加熱空気槽内で15分間熱固
定を行い、多孔質ポリプロピレン中空糸を製造した。
得られた多孔質ポリプロピレン中空糸の平均孔径は0.
25μmてあり、空隙率は70%であった。
(実施例6) ポリプロピレン(商品名: UBE−PP−J 109
G、宇部興産■製、MFI=9g/10分、M、/Mo
=6)を直径30mmの円形スリットノズルを用いて、
常法によって溶融、紡糸し、巻取り速度116m/分で
中空糸膜な紡糸した。
この中空糸膜を、145°Cの加熱空気槽で5分間加熱
処理し、次いで135℃の温度で初期長さに対して28
0%、歪速度8.33%/分で延伸し、延伸状態を保っ
たまま145°Cの加熱空気槽内て5分間熱処理を行い
、多孔質ポリプロピレン中空糸膜を製造した。
得られた多孔質ポリプロピレン中空糸膜の外壁面の電子
顕微鏡の写真を第7図に示す。この中空糸膜は内径が3
20μm、周壁部厚さが55JLm、孔径が0.2μm
(バブルポイント法による測定)であった。
(実施例7) 実施例6の多孔質ポリプロピレン中空糸膜を内径45m
11(φ)、外径52■(φ)、長さ380mmのハウ
ジング内に2400本集束して装填し、両端部をボッテ
ィング材により固定した。次いて中空糸膜東端部のボッ
チインク材て密着固定された部分の中央部を中空糸末技
さ方向に直角に切断し、開口した。
上記のようにして製造した中空糸膜モジュールを用いて
、バクテリアチャレンジテストを行った。チャレンジ菌
としてセラチア マルセッセンス(5erratia 
 marcescens) 、シュードモナスデイミュ
ヌータ(Preseudomonas diminut
a) 、マイコプラズマ(Mycoplasma la
idlawii)を用いた。
試験法は、セラチア菌(S、marcescens) 
、シュードモナス菌(P、diminuta)の場合、
モジュールを高圧蒸気滅菌し、滅菌生理食塩水にて通水
洗浄(5交)後、滅菌生理食塩水をさらに通し、モジュ
ールの滅菌性を確認した。次に、l O” Org/I
I1文に菌液調整した生理食塩水を濾過し、濾液の生菌
数を測定した。生菌数l1111定用にはトリプチケー
ス ソイ アガー(Trypticase Soy A
gar )  (寒天培地)を用いた。除菌能はLRV
て表示した。ここで、LRVとは、対数換算値(Log
  Reduction Value)の略である。
また、マイコプラズマ(Mycoplasma lai
dlawii)の場合、前述と同様に滅菌処理し、滅菌
性確認はマイコプラズマ ブロス(Mycoplasm
a Broth)(液体培地)を用いて直接法で行った
。l O’orglIII見に菌液調整した生理食塩水
を濾過し、濾過液の生菌数を測定した(直接法)。除菌
能はLRVで表示した。
上記のチャレンジテスト結果は次の通りとなった。
(以下、余白) [発明の効果コ 以上説明したように、本発明の多孔性中空糸膜は、空孔
の大きさが均一で、選択的分離能に優れたものであり、
従ってこれを用いることによって人工肺、血漿分離、水
処理などの用途に好適な中空糸膜モジュールを提供する
ことかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例である多孔性中空糸膜の外壁面の
一部の繊維の形状を示す電子顕微鏡写真、第2図は本発
明の一例である多孔性中空糸膜の外壁面の一部の繊維の
形状を更に拡大して示す電子WJ徴鏡写真、第3図は本
発明の一例である多孔性中空糸膜の一部の縁維の形状を
その切断面と共に示す’tIt子顕微鏡写真である。第
4図は本発明の多孔性中空糸膜を用いた人工肺における
酸素添加能を示すクラ7、第5図は同じく炭酸ガス交換
能を示すクラ7である。第6図は本発明の他の例である
多孔性中空糸膜の外壁面の一部の繊維の形状を示す電子
顕微鏡写真、第7図は本発明の更に他の例である多孔性
中空糸膜の外壁面の一部の繊維の形状を示す電子顕微鏡
写真である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィンの多孔性中空糸膜であって、その
    周壁部は、該中空糸膜の長さ方向に対し、略直角に走る
    比較的太いロッド群と、その各ロッド間に該中空糸膜の
    長さ方向に走り且つ各ロッド間につながる微小フィブリ
    ル群とによって構成され、これらのロッド群及び微小フ
    ィブリル群によって短冊状の微小孔群を形成してなり、
    膜厚が50〜150μm、内径が250〜1000μm
    、且つバブルポイント法で測定したとき孔径が0.1〜
    1.0μmであることを特徴とする多孔性中空糸膜。
  2. (2)前記各ロッドは、前記微小フィブリルの平均長(
    @d@)の3倍以上の長さにわたって閉鎖回路を形成す
    る、特許請求の範囲第1項記載の多孔性中空糸膜。
  3. (3)前記各ロッドの太さ(Δd)が0.1μm〜40
    μmの間にあり、前記ロッドの太さ(Δd)と微小フィ
    ブリルの太さ(Δl)との間に3Δl≦Δd≦400Δ
    l なる関係を有する、特許請求の範囲第1項記載の多孔性
    中空糸膜。
  4. (4)前記微小フィブリルの平均長(@d@)と前記微
    小フィブリル間の平均間隔(l)との比が2〜60の間
    にあり、(l)が0.02μm〜1μmの間にある、特
    許請求の範囲第1項記載の多孔性中空糸膜。
  5. (5)周壁部表面及び微小孔内表面の少なくとも一部が
    グリセリン脂肪酸エステルで被覆されている特許請求の
    範囲第1項記載の多孔性中空糸膜。
JP13226488A 1987-06-26 1988-05-30 多孔性中空糸膜 Pending JPH022849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13226488A JPH022849A (ja) 1987-06-26 1988-05-30 多孔性中空糸膜

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-159095 1987-06-26
JP15909587 1987-06-26
JP13226488A JPH022849A (ja) 1987-06-26 1988-05-30 多孔性中空糸膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH022849A true JPH022849A (ja) 1990-01-08

Family

ID=26466892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13226488A Pending JPH022849A (ja) 1987-06-26 1988-05-30 多孔性中空糸膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH022849A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995019219A1 (fr) * 1994-01-17 1995-07-20 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Film de polyolefine microporeux composite et procede de production de ce film
US5648683A (en) * 1993-08-13 1997-07-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device in which a first resin-encapsulated package is mounted on a second resin-encapsulated package
EP1249269A2 (en) * 2001-04-12 2002-10-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic resin porous film
JP2003340221A (ja) * 2002-05-28 2003-12-02 Sumitomo Chem Co Ltd ミクロフィルター用濾材
JP2004008873A (ja) * 2002-06-05 2004-01-15 Sumitomo Chem Co Ltd 油水分離用多孔膜
EP1909347A1 (en) * 2005-07-19 2008-04-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Composite porous membrane, method for production thereof, solid polymer electrolyte membrane, and fuel cell
JP5211071B2 (ja) * 2007-12-06 2013-06-12 旭化成メディカル株式会社 血液処理用多孔質中空糸膜

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107507A (en) * 1979-02-13 1980-08-18 Celanese Corp Production of hollow microporous polypropylene fiber
JPS6031765U (ja) * 1983-08-02 1985-03-04 東芝テック株式会社 磁気記録再生装置
JPS61146308A (ja) * 1984-12-21 1986-07-04 Ube Ind Ltd 多孔質ポリプロピレン中空糸又はフイルムの製造法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107507A (en) * 1979-02-13 1980-08-18 Celanese Corp Production of hollow microporous polypropylene fiber
JPS6031765U (ja) * 1983-08-02 1985-03-04 東芝テック株式会社 磁気記録再生装置
JPS61146308A (ja) * 1984-12-21 1986-07-04 Ube Ind Ltd 多孔質ポリプロピレン中空糸又はフイルムの製造法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5648683A (en) * 1993-08-13 1997-07-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device in which a first resin-encapsulated package is mounted on a second resin-encapsulated package
WO1995019219A1 (fr) * 1994-01-17 1995-07-20 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Film de polyolefine microporeux composite et procede de production de ce film
EP1249269A2 (en) * 2001-04-12 2002-10-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic resin porous film
EP1249269A3 (en) * 2001-04-12 2007-08-15 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic resin porous film
JP2003340221A (ja) * 2002-05-28 2003-12-02 Sumitomo Chem Co Ltd ミクロフィルター用濾材
JP2004008873A (ja) * 2002-06-05 2004-01-15 Sumitomo Chem Co Ltd 油水分離用多孔膜
EP1909347A1 (en) * 2005-07-19 2008-04-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Composite porous membrane, method for production thereof, solid polymer electrolyte membrane, and fuel cell
EP1909347A4 (en) * 2005-07-19 2009-05-27 Toyota Motor Co Ltd COMPOSITE POROUS MEMBRANE, PROCESS FOR PRODUCING THE SAME, SOLID POLYMER ELECTROLYTE MEMBRANE, AND FUEL CELL
JP5211071B2 (ja) * 2007-12-06 2013-06-12 旭化成メディカル株式会社 血液処理用多孔質中空糸膜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4401567A (en) Microporous polyethylene hollow fibers
US5851394A (en) Module for blood purification, blood purification membrane and its production
US4530809A (en) Process for making microporous polyethylene hollow fibers
US4859535A (en) Porous hollow-fiber
JPH10108907A (ja) 血液浄化膜、その製造方法及び血液浄化用モジュール
US5290448A (en) Polyacrylonitrile membrane
JP2792556B2 (ja) 血液浄化用モジュール、血液浄化膜及びその製造方法
US4681713A (en) Method of making a hollow fiber membrane for dialysis
JPH022849A (ja) 多孔性中空糸膜
JP4051762B2 (ja) 中空糸膜の製膜方法
US4176070A (en) Semi-permeable membranes of regenerated cuprammonium cellulose and method for heat sterilization thereof in physiological saline
JPS61200806A (ja) ポリエ−テルスルホン多孔中空糸膜およびその製造方法
US4886631A (en) Cellulose ester hollow fiber membrane for plasma separation
JPH04265132A (ja) 多孔質中空糸膜の製法
JP2572895B2 (ja) 多孔質中空糸膜の製造法
JP2008246402A (ja) 中空糸型血液浄化膜およびその製造方法
JPH0371144B2 (ja)
JPH0314922B2 (ja)
CN114733366A (zh) 一种非对称中空纤维膜的制备方法
JPH06509746A (ja) 透析用中空糸
JPH01222766A (ja) 菌体濃縮分離用モジュール
JP5138840B2 (ja) 中空糸微多孔膜及びそれを組み込んでなる膜型人工肺
JPS6259607B2 (ja)
JPH01222765A (ja) 菌体濃縮分離用モジュール
JP2622629B2 (ja) 中空糸膜の製法