JPH02272561A - 電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法 - Google Patents

電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法

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JPH02272561A
JPH02272561A JP9310189A JP9310189A JPH02272561A JP H02272561 A JPH02272561 A JP H02272561A JP 9310189 A JP9310189 A JP 9310189A JP 9310189 A JP9310189 A JP 9310189A JP H02272561 A JPH02272561 A JP H02272561A
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JP
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coating
paint
hood
film
touch
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JP9310189A
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Mitsuru Honda
充 本田
Naoki Matsushige
松重 直樹
Kazunari Nakamura
一成 中村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電位の一様性及び耐久画像に優れた電子写真感
光体の塗膜層の簡便且つ低コストでの指触乾燥方法に関
する。
[従来の技術] 従来、塗料を用いて被塗布物に塗膜を形成する方法とし
ては、例えば、被塗布物を塗料中に浸漬し、徐々に引き
上げることにより被塗布物と塗料との界面張力を利用し
て塗膜を形成する浸漬塗布方法や、ロール上に一度塗料
層を形成し、該塗料層を被塗布物上に転写することによ
り塗膜を形成するロールコーティング法などが知られて
いる。
又、微小開口部を有するノズルより塗料を吐出し、霧化
することにより生成した微小液滴を被塗布物上に付着さ
せて塗膜を形成するスプレー法、或いは特開昭52−1
19651号公報に開示されているように、被塗布物表
面に注液塗布機又はカーテン塗布機を近接して配置し、
塗料の粘度及び表面張力を利用して被塗布物と注液塗布
機又はカーテン塗布機との間に塗料を支持し、塗料のも
れを防止しながら成膜する方法が提案されている。
これらの塗布方法において、所定の範囲に所定の膜厚分
布で成膜する為に、塗料を付着させている最中、又は、
付着後に様々な手段をとっている。例えば、浸漬塗布方
法に関して、特開昭59−42060号公報に開示され
ているように遮蔽板(フード)を利用する方法、又、特
開昭59−225771号公報に開示されているように
塗布引き上げ直後に引き上げ方向と同じ方向に空気流を
あてる方法等がある。
又、例えばスプレー塗布方法に関しては、特開昭62−
75454号公報に開示されているように、基体シリン
ダーを覆うブース内で塗布し、塗布後に気体を送風、排
気して指触乾燥する方法がとられている。
或いは、特開昭59−5805号公報に開示されている
ように塗布液をスパイラル状に塗布した後にその塗料に
使用した溶剤をスプレー塗布して、レベリングする方法
がとられている。
以上のような例があるが、いずれも塗布中、塗布後に均
質なレベリングが行なわれる事を目的とし、更には均一
な膜が得られる事を目的としている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来例では、以下に述べる如き欠点
がある。浸漬塗布方法における遮蔽フードの場合には、
塗布直後の溶剤蒸気を制御する為に、基体シリンダーの
径に対する遮蔽フードの径及び長さを考慮しなければな
らない。
又、フードを用いず、塗布引き上げ中或は直後に送風し
て指触乾燥する場合には、風向き、風速、風景を充分に
考慮しな(ではならず、塗料に使用する溶剤の種類によ
っては非常な困難が生じる。
又、スプレー塗布方法の場合、ブース内で塗布し、送風
、排風をする事の提案があるが、塗料を大きく拡げて噴
霧している為、ブース内には霧滴化した塗料と空気とが
混在しており、その為、溶剤量が少し蒸発した状態で、
塗料が基体シリンダー上に付着する。°この時、塗面に
含まれる溶剤が、レベリングするのに充分な量であれば
より均質な塗膜となり、不充分であると補助的な溶剤蒸
気の供給が必要となる。
スプレー塗布後に送風、排風を行なう場合には、塗面の
均質性が条件となる。しかし、実際には、上記した如く
、空気が混在して塗布される為にレベリングに必要な溶
剤量を確保する事は難しい。
スプレー塗布方法に比較すると、注液塗布機あるいはカ
ーテン塗布機を用いてスパイラル状に塗布する方法の方
が、塗料中溶剤の散逸が少なく、レベリングしやすい傾
向がある。
しかし、この場合も塗料中溶剤の種類によっては、特開
昭59−5805号公報に開示されているように塗布後
、溶剤をスプレーしてレベリングする必要がある。
本発明は、塗工中において気流の影響をな(することが
でき、塗工後に溶剤蒸気を付加することなしでレベリン
グがすすみ、且つ、制御された排気で指触乾燥すること
ができ、塗膜の面状態、均一性、膜厚分布に優れた、塗
膜欠陥のない電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法を
提供することを目的とする。
又、本発明は簡便で、装置の大型化をすることな(、塗
布効率が良好で、飛散塗料の除去と集塵の為の排気装置
を要しない電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、電子写真感光体用支持体の表面上
に又はその表面上の塗膜層上に、微小開口部を有する塗
料吐出ガンより電子写真感光体形成用塗料を実質的に霧
化せずに吐出して塗料液膜を形成し、その後肢塗料液膜
を指触乾燥することを含む電子写真感光体の製造方法に
おいて、塗料の吐出中及び塗料の吐出後の所定時間の間
、該塗料液膜より発生する溶剤蒸気を該塗料液膜の周囲
に封入することを特徴とする電子写真感光体の塗膜層の
指触乾燥方法である。
更に、本発明は、所定時間後に該封入された雰囲気から
一定風量で排気することを更に特徴とする上記の指触乾
燥方法である。
又、本発明は、該排気する排気管の一部位に弁を設け、
排気時に開口するようにして実施することを更に特徴と
する上記の指触乾燥方法である。
溶剤雰囲気を制御する方法として、例えばカーテン塗布
機において、塗料の塗布に引き続き、使用塗料中の溶剤
を適当量、噴霧することによりレベレリングの際に必要
な溶剤雰囲気を得る方法が考えられる(特開昭60−1
50053号公報)。
しかしながら、カーテン塗布機の塗布部分に追随して、
溶剤をスプレー噴霧する場合、先に形成された膜部分に
溶剤の霧滴が付着する事になり、点々としたクレータ−
状の跡を形成しがちである。又、この様なりレータ−状
跡を削減しようとすると、極く微細な霧滴状態を達成す
るか、あるいはクレータ−状跡が互いに重なりあって痕
跡が無くなるほど過剰に溶剤噴霧な供給する事が必要と
なる。
又、例えば、スプレースキャンによつと生成するスプレ
ー気流のための挿板を設けて、その中にスプレー流を閉
じ込めることによって塗料溶媒の飽和状態を保持して塗
料液滴の乾燥を抑制する方法も報告されている(特開昭
62−75456号公報)。
しかしながら、エアースプレーである場合には、スプレ
ー気流中に既に大量の霧化溶剤が内在しており、挿板を
設けたとしても塗膜の良好なレベリングを得るに必要な
飽和状態を得ることが困難である。又、霧化に必要な圧
力でエアーが吹きつけられる為、上記の如き流動性のま
だ残っている塗布面は、大いに乱れる事になる。
スプレーがエアーレスである場合には、霧化エアーを使
用せずに塗料を加圧、吐出して霧化する為、大量に溶剤
を含んだ状態で基体シリンダーに付着し、塗膜を形成す
る。従ってまだ充分に障動性を保持している。この為、
高圧により霧化し、高速度を得た塗料粒子は、先行して
形成した上記塗膜上に重なりながら衝突し、付着するの
で、塗布面が非常に乱れる。
そこで本発明では、塗膜の成膜性を向上させる為に微小
開口部から実質的に霧化せずに塗料を吐出して被塗布物
上に塗膜を形成する方法において、塗料の吐出中及び、
塗布終了後に該塗料液膜より発生する溶剤蒸気を該塗料
液膜の周囲に封入する手段(以下、フードと称する)を
設け、レベリングが充分に行なわれるようにした。
基体シリンダーが塗布中だけでなく塗布後も暫(フード
内に留まり、その間に塗面より発生する溶剤蒸気が速や
かに基体シリンダーとフードとの間の空間に充満する事
によって、塗面の必要な流動性が確保され、塗膜の均一
性が向上する。
勿論、エア・スプレー、エアレス・スプレーの場合にお
いても、本発明に関連するフードにより、レベリング性
はある程度向上するが、塗布時に溶剤が蒸散する為、本
発明にかかる塗布方法による場合はどの効果はない。
即ち、微小開口部から実質的に霧化せずに塗料を吐出し
て被塗布物上に塗布する方法であるからこそ、フード内
での溶剤蒸気の封入が効果的にできるのである。
また、塗料が実質的に霧化せずに飛翔する系であるので
、塗料の専有する空間体積の比率は非常に高(、塗料中
の揮発成分の揮発等による塗料の変性を防止する結果と
なっている。従って、上記基体シリンダーを覆う局部空
間が当初の塗料中の溶剤組成から発生した混合溶剤蒸気
とほぼ同一の組成の溶剤蒸気で充満していると考えられ
るので、吐出中に塗料が変性する危険性はほとんどない
次に溶剤蒸気等の排気に関して説明する。
浸漬塗布方法の場合には、装置の囲いの中に捕捉した溶
剤蒸気を排気する構造になっている。塗布ポット上に溶
剤蒸気を制御し、レベリングをよ(する為のフードを設
置するという提案はあるが、積極的にフード内の溶剤蒸
気を排気させる所まで考慮していない、これは浸漬塗布
方法において、塗布液面と塗膜との間にせん断力が働き
、定液膜を形成しつつ、シリンダーが引き上げられると
いう事と、引き上げられる過程においても、必要以上に
付着した液は下方にたれ落ち、更に液膜が制御されると
共に溶剤蒸気がフードとシリンダーとの間隔を上昇して
、穏やかに指触乾燥が進行するという事により、余計な
給気や排気をしない方が良いと考えられた為と思われる
スプレー塗布方法の場合は事情が異なる。スプレーの噴
霧により溶剤蒸気を含んだ大容量の空気が供給され、又
、シリンダーに付着しないでミスト状になった塗料がブ
ース内を漂い、後になって乾燥状態で不均一に付着する
為、正常な塗膜形成をそこなう、そこで、前述の如(、
必要以上の塗料霧滴、溶剤蒸気及び空気を排除する為に
、噴霧口の対向位置に排気ダクトを設置することが必要
となる。
塗布面のレベリングの為には塗膜の流動性を得るのに必
要な溶剤蒸気の封じ込めが必要であるが、スプレー塗工
の場合、十分な溶剤蒸気を一定時間封じこめる事は大容
量の空気により霧化する関係上、非常に難しい。従って
、前述した如く、補助的に溶剤蒸気を噴霧供給する手段
が必要となる。このようにして、溶剤を供給したとして
も、実際には、大容量の空気等の排除と溶剤蒸気の封じ
込めという相反する内容を同時に満足させなくてはなら
ない為、困難である。そこで、上記、両方の内容を切り
はなし、スプレー塗布後に、溶剤蒸気の供給及び封じ込
めを行う事が考えられる。
本発明の要点は、塗布後の溶剤蒸気を制御して排気する
事であり、レベリングの済んだ塗布面から、その均一性
を保持しつつ、溶剤蒸気を発散させ、指触乾燥状態を得
るには、強制排気管の構造を十分に工夫する必要があっ
た。
そして、簡素であって効率よい指触乾燥状態の得られる
装置は、塗布方法が微小開口部から実質的に霧化せずに
塗料が吐出されて被塗布物上に塗膜を形成する、例えば
ビーム塗布方法であるときに達成される。従って、本発
明は塗工中、塗工後、及び、指触乾燥時の強制排気にお
いても同一の装置中で効果を発揮することがわかる。
なお、排気管に弁を設ける事により、塗工中、塗工後の
レベリング時において、弁の開口部とフードの開口部と
の通気が若干ある場合に生じる塗布表面への若干の影響
が抑えられ、より良い表面状態が得られる。
フードから取り出して、外気に触れた状態で強制排気す
る方法も考えられるが、溶剤蒸気以外に周辺の空気も一
緒に排気してしまうので、乾燥効率がよくない。又、塗
布面周囲の空気を太き(動かす結果になるので、乾きム
ラの出ないように十分に排気風速を考慮しなくてはなら
ない。
本発明の電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法に用い
る装置の具体例を第1図に示す。
第1図(a)において、1は基体シリンダーであり、こ
れはシリンダーの保持を兼用する回転軸2に固定される
。又、回転軸2は回転モーター3により所定の回転速度
で回転される。塗膜形成は、横送り機構の架台6に乗せ
られた、ガン5の先端よりビーム状の塗布液4が吐出さ
れ、基体シリンダー上に糸巻き状(第1図(b)参照)
に付着し、レベリングされることにより行われる。
タンク9において、エアーパイプ10で導入された圧縮
エアーにより、ゲージ11で定めた圧力にタンク内ペイ
ントは加圧され、フィルター8及び導出管7を経由して
、ガン先端のノズルチップ12(第1図(c)参照)か
ら吐出される。
ガンの横送り機構のスイッチとガン・ニードルのエアー
スイッチをセットし、基体シリンダー1の所定位置から
ビーム4を吐出する。同時にモーターのスイッチも入れ
、基体シリンダー保持の回転軸を回転させるとビーム4
は基体シリンダー1上にネジを切ったようなパターン(
第1図(b)参照)で付着し、塗料の衝突エネルギーお
よび塗料と被塗布物との界面張力の為、幅広く拡がって
いき、隣接するビームがたがいに接触し、被塗布物の塗
布面をすきまなくおおう(第1図(d)参照)。そして
、塗料の拡散性ならびに塗料と被塗布物との界面張力に
より適切な時間経過後、ピッチに応じて生じていた当初
の塗膜凹凸がならされて(第1図(d)参照)、平滑な
面が得られる。本発明においては、ペイントの溶剤蒸気
を制御する為にフードを併用しているので表面がより平
滑になる。
ビームにより形成する糸巻きのラインのピッチは、回転
速度とガンの送り速度によって決まる。
又、単位面積上の塗布液の量は吐出量が一定であれば送
り速度によって決まる。
二単位面積当り吐出量(cc/分・am2):吐出圧(
kgf/ca+”) :吐出ロ径(c+a) ニオリフイスのベアリング長(am) :送り速度(am7分) ビームのピッチ巾に関しては、次の関係がΔV工 υ また、 ある。
p、oc   t′ Pw:ビームピッチ巾(cm) Ro ニジリンダ−回転数(rpm) 第1図(c)に塗料の吐出口の具体例を示す。
第1図(c)は標準的な単一吐出口を有するノズルチッ
プ12を示すが塗膜の形成速度を早める為に3つの吐出
口を有するノズルチップの形態をとってもよい。
第1図(b)に、塗工中、塗料の溶剤蒸気を制御する為
の治具フード13(シリンダー径80III11に対し
て、例えば直径1001とした)の模式図を示す。
治具フード13中で基体シリンダー1を回転せしめ、治
具フードの母線方向に設けである、スリット状の開口部
16より、ガン5の移動に伴なって、ノズルチップ12
から筋状に塗布液4を吐出しつつ、基体シリンダー上に
糸巻き状15に塗布する。
塗布が進行するにつれて、先に塗布された部分14にお
いて、波形に残った糸巻き状の塗料は第1図(d)のよ
うにレベリングがすすみ、平坦な面が形成されていく。
この時、治具フード13がある事により、基体シリンダ
ー1上の溶剤蒸気が該治具フード中に封入され、治具フ
ード13の空間容積中で溶剤蒸気が飽和に達し、気液平
衡の状態で、塗布された塗料のレベリングが進行する。
上記治具フードの無い場合には塗布し始めの部分と塗布
線りの部分とで塗布面の含有溶剤量が異なるのに対し、
治具フードの有る場合には塗布し始めにおいて塗布面よ
り溶剤が蒸発したとしても治具フード中に封入される為
、塗布終端部の塗布面の含有溶剤量は始めの部分とほと
んど差がないものと考えられる。
換言すると、上記した様に塗布の終りと始めとで塗布面
の含有溶剤量に差が生じないように治具フードとドラム
外径との間隙を設計する。第1図(b)の場合には、そ
の間隙を10mmと定めているが、間隙が小さくなるほ
ど治具フード中の空間容積は小さ(なる為、溶剤蒸気が
飽和に達して気液平衡の得られる時間が早くなる。また
、使用する溶剤に依っては、その蒸気圧、沸点が異なる
為間隙を変更する必要がある。
使用溶剤と、塗膜厚の違いにより個別設定されるレベリ
ングの時間後、フード13内に充満する溶剤蒸気を第2
図(a)に示すように強制排気管17を経由して0.1
乃至0.8m/sの風速で排気する事に依り、指触乾燥
時間を短縮することができる。又、レベリング後にフー
ド内よりとり出して自然指触乾燥した場合の塗膜とほぼ
同程度に塗膜が形成されている事も確認されている。
本発明においては、第2図(b)に示すように排気管の
一部位に弁18を設けることが、前記した理由で一層好
ましい。
本発明において使用できる電子写真感光体形成用塗料と
しては、電荷発生層形成用塗料や電荷輸送層形成用塗料
などの感光層形成用塗料、あるいは、接着性及びバリヤ
ー性向上のための下引き層形成用塗料や、金属シリンダ
ーの局部電池の防止や欠陥の隠ぺいのための導電層形成
用塗料などの中間層形成用塗料、等が挙げられる。
本発明の方法は、導電層、下引き層、電荷発生層、及び
電荷輸送層の全層を形成するのに適用することがもっと
も好ましいが、これらの層のうちの1層あるいは2層な
どいくつかの贋を浸漬塗布方法などの他の塗布方法によ
って形成しても良い、また、電子写真感光体の層構成と
して、導電層及び/又は下引き層は形成しな(してもよ
い。
さらに、感光層の構成において、電荷発生層は電荷輸送
層の上に形成してもよく、また、感光層は、積層タイプ
ではなく、単一層型であってもよい。
実施例1 導電層塗料を調製するために、フェノール樹脂10部、
酸化スズと酸化アンチモンで表面処理した酸化チタン1
1重量部、アルミナで表面処理した酸化チタン11部、
メタノール4部、メチルセルソルブ9部及び分散用とし
て1mm中の硬質ガラスピーズを材料と同容量入れ、サ
ンドミル分散機で2時間分散した。その分散した塗料を
メタノールとメチルセルソルブとの1対1の混合溶剤で
固型分が40%になるように稀釈した。このとき塗料の
粘度は15cpsであった。
この塗料を第1図(a)に示す型式の塗布装置の導電層
塗布用タンクに入れ、ビームガンの先端に口径100μ
mのノズルチップを取り付はタンクに0.6kgf/c
a+”のエア圧力をかけてガンの塗料吐出量を測定した
ところ毎分5gであった。
次に、ガンと被塗布物との距離を20mmに調整して、
直径80n+m、長さ360mmのアルミシリンダーを
直径100a+mのフード中の回転把持軸に設置し、回
転数1100rpで、ガンの送り速度を毎分150mm
にして20mmのスリット経由で導電層を塗布した。
塗布工程特約2n+mの巾で糸状に塗料がシリンダー上
に付着し、続いて塗布されて重なりあった塗料のライン
どうしが混合してレベリングが始まり、5分後に表面粗
さ0.4μm以下の平滑な面となり、ビームのピッチム
ラはなくなった。この塗膜を、第2図(a)の治具を用
いて、0.4m/sの風速で強制排気して溶剤を蒸発さ
せた後、 150℃の乾燥炉で30分間硬化させた。こ
れによって得られた導電層の膜厚は20μ鴎であった。
前記導電層を塗布したアルミシリンダーを冷却して室温
に戻した後、下引き層としてポリアミド樹脂1部とメト
キシメチル変性6ナイロンのポリアミド樹脂3部をメタ
ノール130部と1−ブラタノール66部に溶解し、下
引き層用塗料を作った。
この塗料を上記と同じ塗布装置の下引き層用塗料タンク
に入れ、ガンの先端に口径100μmのノズルチップを
取りつけ、タンクに0.6kgf/cm”の圧力をかけ
てガンの塗料吐出量を測定したところ毎分3gであった
。このガンと被塗布物との距離を201101に調節し
て、導電層の塗布しである上記シリンダーを回転数12
Orpm、ガンの送り速度を毎分250mmにして下引
き層を塗布した。導電層上に付着した下引き層のビーム
の巾は約3mmで、糸状に塗料が付着し、続いて塗布さ
れて重なりあった塗料のライン同志が混合してレベリン
グが始まり、5分後に表面あらさが0.1μmの平滑と
なり、ビームのピッチムラはなくなった。この塗膜を第
2図(a)の治具を用いて0.4m/sの風速で強制排
気して溶剤を蒸発させた後、90℃の乾燥炉で10分間
乾燥させた。これによって得られた下引き層の膜厚は0
.5μmであった。
前記下引き層を塗布したアルミシリンダーを冷却して室
温に戻した。次に、電荷発生層として、ポリ(ビニル・
アセテートーコービニル・アルコールーコービニルベン
ザール)10部を90部のシクロヘキサノンに溶解し、
この溶液に有機ジスアゾ顔料を固形分として25部加え
て、さらに300部のシクロヘキサノンと250部テト
ラヒドロフランを加えて、全体の量と等容量の直径1m
mの硬質ガラスピーズとともにサンドミル中で90Or
pmで40時間分散し、ビーズを分散したのちミクロヘ
キサノンを加えて固型分を0.5%に調整した。
この塗料を前記と同じ塗布装置の電荷発生層塗布用タン
クに入れ、ビームガンの先端に口径75μmのノズルチ
ップを取りつけ、タンクに0、5kgf/cab”の圧
力をかけてガンの塗料吐出量を測定したところ毎分1.
1gであった。
次に、このガンと被塗布物との距離を10mmに調整し
て、導電層及び下引き贋の塗布しである上記のシリンダ
ーを6 Orpmの回転で回しながらビームガンを毎分
100mmでシリンダーの母線方向に移動させ、電荷発
生層を塗布した。
下引き層上に付着した電荷発生層のビームの巾は約1.
5mmで糸状に塗料が付着し、つづいて塗布されて重な
りあった塗料のライン同志が混合してレベリングが始ま
り、5分後に塗布膜が均一化されて濃度ムラのない面と
なり、ビームのピッチムラはな(なった。
この塗膜を第2図(a)の治具を用いて、0、2rn/
sの風速で強制排気して溶剤を蒸発させた後、90℃の
乾燥炉で5分間乾燥させた。これによって得られた電荷
発生層の膜厚は0.15μ履であった。
上記の電荷発生層を塗布したアルミシリンダーを冷却し
て室温に戻した。次に電荷輸送層として、ポリカーボネ
ート樹脂10部とヒドラゾン化合物(P−(N、 N−
ジエチルアミノ)ベニズアルデヒドーN−α−ナフチル
−No−フェニルヒドラゾン)9.5部を100部のモ
ノクロロベンゼンと40部のジクロロメタンに溶解した
。この塗料を前記と同じ塗布装置の電荷輸送層用塗布タ
ンクに入れ、ビームガンの先端に口径150μmのノズ
ルチップを取り付け、タンクに0.6kgf/cm”の
エア圧力をかけてガンの塗料吐出量を測定したところ毎
分12.5gであった。
次に、このガンと被塗布物との距離を20mmに調節し
て電荷発生層まで塗布しであるアルミシリンダーを12
0rpmで回転させながらビームガンを毎分200nu
++でシリンダーの母線方向に移動させ、電荷輸送層を
塗布した。
電荷発生層上に付着した電荷輸送層のビームの巾は約2
.5mmで糸状に塗料が付着し、つづいて塗布されて重
なりあった塗料のライン同志が混合されてレベリングが
始まり、5分後に表面粗さが0.2μm以下の平滑な面
となり、ビームのピッチムラはな(なった、この膜厚を
第2図(a)の冶具を用いて0.5m/sの風速で強制
排気して、溶剤を蒸発させた後、120℃の乾燥炉中で
60分間乾燥させた。
これによって得られた膜厚は20μmであった。
このようにして完成させたOPC感光体を複写機(キャ
ノン製NP−3525)に取りつけ、画像を出したとこ
ろ、従来のディッピング塗工で作られたものと同じ高画
質が得られた。又、この感光体を耐久テストにかけて、
5万枚の画像出しを行なったところ、最後まで鮮明で高
画質の画像を保った。
実施例2 実施例1と同じ各ペイントを使用し、又、同じ塗布装置
を使用した。但し、第2図(a)の治具の代りに、第2
図(b)の治具を用いて、即ち強制排気管から排気ダク
トへの途中において、排気時のみ開口する弁を設けた系
に替えて実施した。
指触に関しては、大差ない事が判ったが、レベリング状
態は少し良化していることが判った。
完成した電子写真感光体を評価したところ実施例1と同
様の優れた特性が得られた。
比較例1 実施例1と同様の各ペイント、塗布条件で塗工した後、
実施例1のような一定風速で排気するのではなく、0.
2m/sから2 m/sまで太き(変動する排気速度で
指触乾燥を行なって各層を成膜し、電子写真感光体を完
成させた。
これを実施例1と同じ画像形成装置で評価したところ、
排気速度の変化により生じた異常な風の流れに起因する
と思われる、塗料の乾きムラが画像ムラとして現われた
比較例2 実施例1と同様の各ペイント、ガン送り速度、基体シリ
ンダーの回転速度で塗布した。但し、本例では、フード
の有無の差を明らかにする為、フードを使用しない状態
で塗布、指触乾燥を行なった。又、特殊な風の影響がな
いよう、基体シリンダー周辺を覆い、乾きムラの生じな
いよう注意した。
指触乾燥の時間については、実施例1の強制排気を行な
った場合には、各層について3分乃至7分間で塗布面の
濡れていない状態が得られたのに対し、本比較例では1
0分乃至30分間要した。
乾きムラについては、実施例1の場合には、ムラもなく
、優れた画像が得られたのに対し、フードなしで塗布し
た本例では、レベリングが不充分な為、塗膜の均一性が
良くな(、塗工に起因する筋状のムラや、大きくうねっ
たようなムラが観察されることもあった。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明の方法を採用することに
より、 1、溶剤を噴霧等により補助的に供給する必要がな(、
その為の治具、装置が不要となる。
2、又、フード内にこもった溶剤蒸気を選択的に強制排
気することにより、迅速に指触乾燥をすることができる
3、従って、排気風速を抑えて排気しても、効果的に溶
剤を系外に運搬できるので、表面状態を良く保ちつつ、
迅速に指触乾燥することができる。
4、従って、排気量を少なくできるので、塗工室内の空
気を必要以上に循環ないしは持ち出す必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の実施に用いる装置の一例を示す
概略説明図、 第1図(b)はフード内での塗工状態を示す概略説明図
、 第1図(C)は塗料の吐出口の例を示す概略説明図、 第1図(d)は塗面状態の変化を示す概略説明図、 第2図(a)は強制排気装置の一例を示す概略説明図、 第2図(b)は弁付き強制排気装置の一例を示す概略説
明図である。 図中、1は基体シリンダー、2はシリンダー保持兼用回
転軸、3は回転モーター、4は塗布液ビーム、5はガン
、6は横送り機構の架台、7はペイント導出管、8はフ
ィルター、9はペイント・タンク、10はエアーバイブ
、11は圧力ゲージ、12はノズルチップ、13はフー
ド、14はレベリング状態の塗膜、15はレベリングす
る前の状態の塗膜、16はフードのスリット状開口部、
17は強制排気管、18は強制排気弁である。 代理人 弁理士 山 下 積 平 第 図 (b) 第 図 (C) 第 ! 図 (d) \ ニゴ==「 第 図 Co) 第 図 (b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電子写真感光体用支持体の表面上に又はその表面上
    の塗膜層上に、微小開口部を有する塗料吐出ガンより電
    子写真感光体形成用塗料を実質的に霧化せずに吐出して
    塗料液膜を形成し、その後該塗料液膜を指触乾燥するこ
    とを含む電子写真感光体の製造方法において、塗料の吐
    出中及び塗料の吐出後の所定時間の間、該塗料液膜より
    発生する溶剤蒸気を該塗料液膜の周囲に封入することを
    特徴とする電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法。 2、所定時間後に該封入された雰囲気から一定風量で排
    気することを更に特徴とする請求項1記載の指触乾燥方
    法。 3、該排気する排気管の一部位に弁を設け、排気時に開
    口するようにして実施することを更に特徴とする請求項
    2記載の指触乾燥方法。
JP9310189A 1989-04-14 1989-04-14 電子写真感光体の塗膜層の指触乾燥方法 Pending JPH02272561A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7132125B2 (en) * 2001-09-17 2006-11-07 Xerox Corporation Processes for coating photoconductors

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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