JPH02270766A

JPH02270766A - 粗糸運搬台車

Info

Publication number: JPH02270766A
Application number: JP9117589A
Authority: JP
Inventors: Eizo Yamamoto; 山本　栄三
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1989-04-11
Filing date: 1989-04-11
Publication date: 1990-11-05
Anticipated expiration: 2012-10-08
Also published as: JP2660977B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、前紡機近傍と複数台の精紡機間を連結するオ
ーバーヘッドレールに吊り下げられて走行し、精紡機上
において粗糸供給クリールを直ちに形成する粗糸運搬台
車に関するものである。

（従来の技術）オーバーヘッドレールに懸架された台車を用いて粗糸を
搬送し、これにより供給クリールを直ちに形成する操業
方法は、粗糸を一斉に交換するので粗糸替え時間の短縮
化が図れ、ひいては精紡機全体の運転効率の向上（粗糸
替えによる停台時間が減少して機械生産性が向上する）
につながる点で極めて有利な操業形態である。

一方、精紡工程の省力化の面からは粗糸替え間隔を長く
してその回数を減少させることが重要であり、１玉当り
の粗糸の大容量化、即ちラージパッケージ化を図ってき
た。

粗糸運搬台車としては実公昭５７−６４４５号公報にｙ
ｌＪ示されているようなりリール台車（精紡機上で１段
クリールを形成する１段積み台車）を用いており、粗糸
を装着したこの種の台車を多数待機させておき、粗糸替
えを必要とする精紡機が発生ずれば、当該待機台車を該
当精紡機上へ導入して粗糸供給クリールを（１段だけ）
形成していた。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、粗糸の容量を増大させれば巻径も太き（
なり、精紡機の鍔間々隔の範囲内で粗糸供給クリールを
形成することには限界があり、上記１段りリール方式は
粗糸のラージパッケージ化のネックになっていた。

本発明の目的は、従来より実施されている粗糸の一斉交
換（クリール交換）方式のメリットを活かしなから粗糸
のラージパッケージ化を実現させうる粗糸運搬台車を提
供することにある。

（問題点を解決する為の手段）本発明は上記目的を達成するために次の構成を備えてい
る。即ち、前紡機近傍と複数台の精紡機間を連結するオーバーヘッ
ドレールに吊り下げられて走行し、精紡機上において粗
糸供給クリールを直ちに形成する粗糸運搬台車であって
、その上端部に車輪を有し台車全体を移動可能に懸垂す
る支持具と、該支持具に固着する支持盤と、該支持盤の
下面に配設され粗糸を懸垂支持する複数個のボビンホル
ダーとから構成されるクリール台車を上下２段に亘って
配置し、上段のクリール台車には下段のクリール台車を
懸垂するだめの合体用レールを備え、下段のクリール台
車が前記合体用レールを介して上段のクリール台車から
移動・分離可能に懸垂されていることを特徴とするもの
である。

（作　　用）本発明の構成によれば、クリール台車を上下２段積みと
したのでトータルで従来の２倍容量の粗糸を装着でき、
台車全体で従来と同数の粗糸を装着させる場合に、粗糸
１玉当りの容量も２倍許容され、２倍長さ（２倍重量）
までのラージパッケージ化が図れる。

また、下段のクリール台車が上段のクリール台車に移動
可能に懸垂され、上段と下段とが分離可能に構成されて
いるので、両者が分離状態で行われる粗糸装着及び粗糸
の口出しく端口の引き出し）がやり易くなり、逆に両者
を合体すれば非常に高密度な粗糸クリールとなり、これ
を粗糸運搬台車として上下２段積みのまま走行させれば
、粗糸替え対象の精紡機上に２段式の粗糸供給クリール
を直ちに形成することができる。

従って、本発明によれば、粗糸の一斉交換にょる粗糸替
え時間の短編化（精紡機稼動効率の向おと、粗糸のラー
ジパッケージ化にょる粗糸替え回数の低減化（精紡工程
の省力化）の両者が実現できる。

（実　　施　　例）以下、本発明に係る粗糸運搬台車を粗糸供給装置におけ
る粗糸搬送手段として適用した場合の実施例について説
明する。

第２図において実施例に係る粗糸供給装置は、前紡機（
１）近傍と複数台の精紡機（２）間を連結するオーバー
ヘッドレール（３）に吊り下げられて走行し、精紡機（
２）上において粗糸供給クリールを直ちに形成する粗糸
運搬台車（４）を用いたものであって、前紡機ｆ工１近
傍のオーバーヘッドレール（３）下に前記粗糸運搬台車
（４）に粗糸を装着する粗糸装着エリア（５）を設け、
該粗糸装着エリア（５）から精紡機（２）に至るオーバ
ーヘッドレール（３）経路の途中から該オーバーヘッド
レール（３）を分岐させて粗糸積み台車待機エリア（６
）を形成すると共に、精紡機（２）から前記粗糸装着エ
リア（５）へ至るオーバーヘッドレール（３）の戻り経
路下に精紡機（２）より引き出した粗糸運搬台車（４）
より空ボビンを取り外す空ボビン脱着エリア（７）を設
けたものである。

粗糸運搬台車（４）は、第１図（ａ）、（ト）に示す如
く、その上端部にオーバーヘッドレール（３）内で回転
する車輪（４１）を有し台車全体を移動可能に懸垂する
支持具（４２）と、該支持具（４つに固着する支持盤（
４９と、該支持盤（４６）に固着し粗糸（１０）を懸垂
支持する複数個のボビンホルダー（４４）とから構成さ
れるクリール台車（４■を上下２段に配置したものであ
り、上段のクリール台車（４■には下段のクリール台車
（４０′）を懸垂する合体用レール（３０）を支持盤（
４９の中央部の下面より懸架し、下段のクリール台車（
４０Ｑが前記合体用レール（６■を介して上段のクリー
ル台車（４０）から移動・分離可能に懸垂されているも
のである。本実施例では第１図に示す如く、クリール台
車（４■１台で粗糸（１■を５玉×４列の２０玉だけ保
持できるのでクリール台車（４■を２段積みした構成の
粗糸運搬台車■としては計４０玉の粗糸（１０）を−括
して運搬でき、その結果、片面２０鋒・両面で４０錘に
対応する粗糸供給クリールが両面建ての精紡機（２）上
に形成される。本実施例では精紡機（２）は１台当り片
面２００銭・両面で４００鍾のものを用いており、上述
の粗糸運搬台車（４）を１０台直列して精紡機１台分の
粗糸供給クリールが構成されている。

次に、粗糸装着エリア（６）には、クリール交換（粗糸
替え）に要する時間の範囲内で粗糸装着を行う粗糸装着
手段（５■を、空ボビン脱着エリア（７）にをそれぞれ
備えている。

粗糸装着手段（５■は第６図（ａ）、（ロ）に示す如く
、上述した粗糸運搬台車（４）を粗糸装着エリア（５）
内で保持・固定するクリール保持アーム（５１）、　（
５１Ｑ　と、複数本のペグ（５２を有する粗糸テーブル
（５９と、該粗糸テーブル（５９を昇降させるテーブル
リフター　（５４）とから構成されるものであり、テー
ブルリフター（５４）は油圧シリンダー（５９をその駆
動源としている。粗糸運搬台車（４）に配設されたボビ
ンホルダー（４４）は粗糸（１■を下から上へ一回押し
込めば粗糸（ｉｕ）のボビンを掴持し、更にもう一回押
し込めばボビンを離脱する方式の公知のものを採用して
おり、前記テーブルリフター（５４）を上昇させること
により粗糸テーブル（５６）上に載置した２０玉の粗糸
（１０）をまず上段のクリール台車（４０）に−斉装着
し、次に別の２０玉の粗糸（１■を同様にして下段のク
リール台車（４０Ｑに一斉装着し、全体として、粗糸運
搬台車（４）に対して計４０玉の粗糸装着が前記テーブ
ルリフター（５４）を２回だけ昇降させることにより実
現される。

ここで、上段のクリール台車（４０）に粗糸（１０）を
装着する時点では第１図（ａ）に示す如く、下段のクリ
ール台車（４０′）を破線側に移動して上段のクリール
台車（４０）と分離しておく。その為に補助レール（４
５）を粗糸装着手段（５０）に隣接して設けている。

上段のクリール台車（４■への粗糸装着完了後に粗糸の
口出し作業を行い、その後、下段のクリール台車（４０
′）を実線側に移動して元の位置（完全な２段積み）に
戻し、下段のクリール台車（４０′）への粗糸装着を実
施する。また、上段のクリール台車（４■への粗糸装着
実施時には、対応する上段のクリール保持アーム（５１
）が作動し、下段のクリ−ル台車（４０つへの粗糸装着
実施時には、対応する下段のクリール保持アーム（５１
′）がそれぞれ作動するようになっている。

空ボビン脱着手段（７■は、粗糸運搬台車（４）に採用
した上述の公知のボビンホルダー（４４）が持つ性質、
つまりボビン掴持状態で更に押し上げればボビンを離脱
するという作用を利用して、前記の粗糸装着手段（５０
）に用いたのと同じ様なテーブルリフターを上昇させる
ことにより粗糸テーブル上に空ボビンを取り外すもので
あり、テーブルリフターの２回の昇降（及び粗糸テーブ
ル上に脱落した空ボビンの一掃）で４０本の空ボビンを
脱着することができる。

更に、粗糸積み台車待機エリア（６）はオーバーヘッド
レールｆｉｌの粗糸装着エリア（５）から精紡機（２）
に至る経路の途中から分岐させて形成されたものであり
、精紡機（２）上での粗糸替えを行う際に備えて、満管
の粗糸を積み込んだ粗糸運搬台車（４）を待機させてお
くエリアである。前述の如く、粗糸替えに要する時間の
範囲内で粗糸装着及び空ボビン脱着を行えば、この粗糸
積み台車待機エリア（６）は、クリール−斉交換の１回
分のストレージ、っまり精紡機１台分のクリール形成に
必要である１０台のｍ糸ｉ搬台車（４）が待機できるだ
けのスペースがあれば足りる。

オーバーヘッドレール（３）に吊り下げられた粗糸運搬
台車（４）は第２図に示す矢印（往路：実線、復路：破
線）に沿って動くものであり、オーバーヘッドレール（
３）上の分岐点、合流点には粗糸運搬台車（４）の走行
が円滑で且つ安全になされるように切替機（図示せず）
の設置等の適宜手段が講じられている。また、オーバー
ヘッドレール（３）の各精紡機（２）上のクリール部及
び粗糸積み台車待機エリア（６）の終端にはそれぞれス
トッパー（図示せず）が設けられており、クリール内の
各粗糸（１■の精紡機各鐸別系道に対する適正位置の確
保等の操業面及び安全面での配慮がなされている。

本実施例に係る粗糸供給装置は上述の如き構成からなる
ものであって、次にその使用状態を説明する。

前紡機（１）より得られた粗糸（１０）はベルトコンベ
ア（図示せず）等の適宜手段で粗糸装着エリア（６）に
運ばれ、前述したような粗糸装着手段（５■を利用して
粗糸運搬台車（４）に２０玉づつ２回に分けて計４０玉
が装着される。装着が完了した粗糸運搬台車（４）は粗
糸装着エリア（５）より前方へ引き出され、代わって空
ボビンの脱着（取り外し）を終えた粗糸運搬台車（４）
を粗糸装着エリア（５）の後方より導入し、新たに次の
４０玉の粗糸（１■を装着して粗糸装着エリア（５）よ
り引き出す。この繰り返しで１０台の粗糸運搬台車（４
）に粗糸（１０）を装着した後、これらの粗糸運搬台車
（４）を粗糸積み台車待機エリア（６）まで走行させる
（第２図で実線の矢印で示すルート）。

この時粗糸運搬台車（４）を１台毎に走行させるか、複
数台まとめて走行させるかは、オーバーヘッドレール（
３）上の戻り経路（第２図で破線の矢印で示すルート）
の使用状況（混み具合）と、積み込んだ粗糸（１０）の
重さ（粗糸積み台車全体の重量）等に左右されるが、本
実施例では１台毎に走行させている。

精紡機（２）の中で所定時間の運転が完了した機台、つ
まり所定長の粗糸供給が完了しボビンが空になっている
機台が発生すれば、該自機より粗糸運搬台車（４）を順
に引き出し、第２図に示す戻り経路（破線の矢印）に沿
って空ボビン脱着エリア（７）まで走行させ、そこで前
述した様な空ボビン脱着手段Ｑ■を利用して空ボビンを
脱着する（取り外す）のである。

この様に新しい粗糸Ｇｏ）を必要とする精紡機（２）よ
り空になった粗糸運搬台車（４）を１０台余丁引き出し
た段階で、前述の粗糸積み台車待機エリア（６）より満
管の粗糸０■を積んだ粗糸運搬台車（４）を引き出し、
該当精紡機（２）へ至る走行経路（実線の矢印）に沿っ
て該当精紡機（２）上部のクリール部へ次々と搬入する
。粗糸積み台車１０台の搬入が完了すれば、あるいは１
台づつ搬入順に、粗糸装着直後にその口出しが完了して
いる各粗糸（１０）の端糸（端ｎを精紡機（２）の各錘
の糸道に順次仕掛けて運転再開可能な状態にする。ここ
で空になった粗糸運搬台車（４）の引き出し開始から該
当精紡機（２）の全錘の糸継ぎが完了するまでの諸作業
を「粗糸替え」と呼んでいる。この後、当該精紡機（２
）の運転を再開する。

以上述べた動作の繰り返しで、全ての（本実施例では１
６台の）精紡機（２）の粗糸供給クリールの形成及びそ
の交換が、待機エリアとしては精紡機１台分の粗糸スト
レージ能力を有する粗糸積み台車待機エリア（６）を１
系列使用するだけで実現できるので、省スペースとなり
残りの現場スペースを有効に利用することができる。

尚、各精紡機（２）の運転開始（再開）時刻は、供給粗
糸（１■の大きさ（つまり粗糸の巻長）をも考慮した上
で、重複しないように予めプログラム化されている。

また、台車の走行方式に関して本実施例では、粗糸運搬
台車（４）を適宜な治具を使って人手により牽引する方
式を採用しているが、駆動源を内蔵した自走式台車や、
チエイン走行式台車等であっても構わない。

本発明に於いて、「粗糸」とは特に断わりのない限り、
ボビンに巻かれた状態の粗糸を意味しており、全文を通
じてこの様な趣旨で用いている。

（発明の効果）本発明の構成によれば、クリール台車を上下２段積みと
したのでトータルで従来の２倍容量の粗糸を装着でき、
台車全体で従来と同数の粗糸を装着させる場合に於いて
、粗糸１玉当りの容量も２倍許容され、２倍長さ（２倍
重量）までのラージパッケージ化が図れる。

従って、本発明によれば、粗糸の一斉交換による粗糸替
え時間の短縮化（精紡機稼動効率の向上）と、粗糸のラ
ージパッケージ化による粗糸替え回数の低減化（精紡工
程の省力化）の両者が実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図■、（ｂ）は本発明に係る粗糸運搬台車の一例を
示す説明図であって同（ａ）はその構成を示す斜視図、
同■はその正面図、第２図は粗糸供給装置の説明図、第
６図（ａ）、■は本発明の粗糸運搬台車に対する粗糸装
着手段の説明図であって同（ａ）はその構成を示す正面
図、同（′ｂ）はその平面図である。（１＞−一前紡機、　■−精紡機、ｒ３）−オーバーヘッドレール、（４）・−粗糸運搬台車、 ■−粗糸装着エリア、（６）−粗糸積み台車待機エリア、（７）、−一空ボビン脱着エリア）（１０）−・粗　　　糸、　　（３０）−、合体用レー
ル、（４０）、　（４０’）−−−−−−クリール台車
・（４１）−一車　輪、（４■−支持共、（４９−支　
持　盤、　　（４４）−、ボビンホルダー、（４９−補
助レール・　　（５■−粗糸装着手段、（５１）、　（
５１’）〜−−−−−クリール保持アーム）（５２）−
−ペ　　　グ、　（５９−粗糸テーブル）（５ルーテー
ブルリフター、（５９−油圧シリンダ−）Ｑ■−空ボビン脱着手段、 ■−搬送経路、■−精精紡機群６粗糸積み台車待機エリア１Ｎ−一一一一一一一一一を争４−ユＺ−弓−ｊニー一ゴ：一− 第２図

Claims

【特許請求の範囲】前紡機近傍と複数台の精紡機間を連結するオーバーヘッ
ドレールに吊り下げられて走行し、精紡機上において粗
糸供給クリールを直ちに形成する粗糸運搬台車であって
、その上端部に車輪を有し台車全体を移動可能に懸垂する
支持具と、該支持具に固着する支持盤と、該支持盤の下
面に配設され粗糸を懸垂支持する複数個のボビンホルダ
ーとから構成されるクリール台車を上下２段に亘って配
置し、上段のクリール台車には下段のクリール台車を懸
垂するための合体用レールを備え、下段のクリール台車
が前記合体用レールを介して上段のクリール台車から移
動・分離可能に懸垂されていることを特徴とする粗糸運
搬台車。