JPH02265737A - 車輌用内装材 - Google Patents

車輌用内装材

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JPH02265737A
JPH02265737A JP8862789A JP8862789A JPH02265737A JP H02265737 A JPH02265737 A JP H02265737A JP 8862789 A JP8862789 A JP 8862789A JP 8862789 A JP8862789 A JP 8862789A JP H02265737 A JPH02265737 A JP H02265737A
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成夫 上拾石
Masashi Takeda
武田 正志
Toshiji Nakae
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車輌用内装材、特に、水性ポリウレタン樹脂
組成物からなる接着剤層を備えた車輌用内装材に関する
〔従来の技術とその課題] 一般に、車輌用内装材は、緩衝材として使用されている
各種発泡体と、表皮材および/または基材との積層体で
構成されている。このような積層体には、表皮材あるい
は基材と発泡体との接着性、成形性および触感性等が要
求される。
前記車軸用内装材を製造するために使用されている接着
剤としては、ポリウレタン樹脂系接着剤が主流となって
いる。これは、ポリウレタン樹脂系接着剤を用いた積層
体が前記特性を満たすためである。
しかし、ポリウレタン樹脂系接着剤の使用に際しては、
多量の各種有機溶剤が使用される。そのため、この接着
剤の使用時には、引火性、爆発性および毒性等が問題と
なり、作業環境、自然環境を悪化させることがある。そ
こで、無溶剤型のポリウレタン樹脂系接着剤が提供され
ているが、この接着剤は、硬化剤成分として添加されて
いるイソシアネートモノマーの蒸発による毒性等の問題
を有している。また、ポリウレタン樹脂およびポリウレ
タンエラストマーを乳化剤を用いて水性化した接着剤や
、遊離のイソシアネート基を重亜硫酸塩でブロックする
ことにより親水化したウレタンプレポリマーからなる接
着剤も提供されている。
しかし、これらの接着剤を用いた積層体では、前記特性
を満足するには至っていない。
本発明の目的は、環境上の問題を生じず、しかも車輌用
内装材に要求される特性、すなわち、表皮材または基材
と、緩衝材として使用される発泡体との広範囲の条件下
における接着性および成形性が優れた車輌用内装材を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の車輌用内装材は、樹脂架橋発泡体と、この樹脂
架橋発泡体に積層される表皮材および/または基材と、
樹脂発泡体と表皮材および/または基材との間に配置さ
れた水性ポリウレタン樹脂組成物からなる接着剤層とを
備えている。前記接着剤層の120℃下での接着力は0
.5Kg/cm以上、80″C下72時間後の同温度下
の接着力は0.3Kg/cm以上である。そして、この
車輌用内装材の成形性L/D (Lは成形金型の深さ、
Dは成形金型の直径)は0.3以上である。
なお、前記水性ポリウレタン樹脂組成物は、たとえば、
脂肪族2塩基酸および2種以上のアルキレングリコール
からなるポリエステルポリオールと、ポリイソシアネー
トと、水性エポキシ樹脂とからなる。
皇l」1111生 本発明に用いられる樹脂架橋発泡体とは、ポリプロピレ
ン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹
脂、またはポリ塩化ビニル系樹脂の架橋発泡体である。
ポリプロピレン系樹脂発泡体に用いられるポリプロピレ
ン系樹脂としては、エチレンを2〜15重量%含有する
エチレン−プロピレン共重合体と柔軟性樹脂との混合樹
脂が望ましい、前記柔軟性樹脂としては、直鎖状低密度
ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、塩素化ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル、エ
チレン−プロピレンゴム(EPR)、可塑比軟tポリ塩
化ビニル、内部可塑化軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−
αオレフイン共重合エラストマー、スチレン−ブタジェ
ンゴム(SBR)、SBR水添樹脂等が例示できる。こ
れらの柔軟性樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種
以上混合して用いられてもよい、なお、エチレン−プロ
ピレン共重合体を用いるのは、車輌用内装材に要求され
る耐熱性および成形性を満足させるためである。また、
柔軟性樹脂を用いるのは、車輌用内装材の柔軟性および
耐衝撃性を満足させるためである。
前記ポリプロピレン系樹脂は、エチレン−プロピレン共
重合体を40重量%〜90重量%、柔軟性樹脂を10〜
60重量%含有しているのが望ましい、また、前記ポリ
プロピレン系樹脂には、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、着色剤、帯電防止剤、難燃剤、タルク、炭酸カルシ
ウム等の増量剤や造核剤その他の無機物が添加されても
よい。
前記ポリプロピレン系樹脂を用いた樹脂架橋発泡体とし
て特に望ましいのは、エチレン−プロピレンランダム共
重合体40〜85重量%と、密度が0. 885〜0.
 940 g/ cm’の直鎖状低密度ポリエチレン1
5〜60重量%とを含む樹脂成分からなり、発泡倍率が
10〜40倍(望ましくは15〜30倍)、架橋度指数
が15〜60%(望ましくは18〜50%)のものであ
る。発泡倍率が余り小さすぎると、発泡体の特徴である
柔軟性、クツション性、断熱性等が不十分であり、利用
価値が少なくなる。逆に、発泡倍率が余りに大きすぎる
と、機械的強度の低下が著しく、成形性が低下する。ま
た、架橋度指数が小さいと、発泡体の表面に荒れが生じ
やすく美観上好ましくない、逆に、架橋度指数が大きい
と、成形性が悪化する場合がある。
なお、架橋度指数は、発泡体の細片0.2gを130℃
のテトラリンに2時間浸漬して得られた残渣を十分に洗
浄・乾燥してから測定した重量(W)から、次の式によ
り計算した値である。
架橋度指数−Wlo、2X100 (%)ポリエチレン
系樹脂発泡体に用いられるポリエチレン系樹脂としては
、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体、
エチレン−アクリル酸アルキルエステル−無水フタル酸
共重合体等のエチレンを主体とするものが例示できる。
これらは単独で使用されてもよいし、2種以上混合して
用いられてもよい、なお、前記高圧法低密度ポリエチレ
ンは、密度が0.918〜0゜930 g / c m
 3であり、メルトインデックスが0.5〜10g/1
0分のものを用いるのが望ましい、また、直鎖状低密度
ポリエチレンとしては、エチレン−αオレフィン共重合
体の密度が0.885〜0. 940 g/cm’であ
り、メルトインデックスが0.5〜10g/10分のも
のを用いるのが望ましい。
前記ポリエチレン系樹脂には、ポリ塩化ビニル系樹脂、
スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重
合体樹脂等が添加されていてもよい、これらは、ポリエ
チレン系樹脂に対して、通常5〜50重量%添加される
。さらに、前記ポリエチレン系樹脂には、前記ポリプロ
ピレン系樹脂の場合と同様に増量剤や造核剤その他の無
機物が添加されてもよい。
ポリエチレン系樹脂発泡体の発泡倍率は、3〜25倍が
望ましい、また、架橋度指数は15〜60%、さらに1
8〜50%が望ましい0発泡倍率および架橋度指数が、
前記範囲以外の場合には、ポリプロピレン系樹脂発泡体
の場合と同様の不具合を生じる場合がある。なお、架橋
度指数は、ポリプロピレン系樹脂発泡体の場合と同様の
方法により測定した値である。
なお、ポリエチレン系樹脂発泡体は、前記ポリプロピレ
ン系樹脂発泡体に比べて耐熱性には劣るものの柔軟性が
優れているため、触感性が要求される部位の車輌用内装
材に用いられる。
ポリ塩化ビニル系樹脂発泡体に用いられるポリ塩化ビニ
ル系樹脂としては、塩化ビニル、エチレン−塩化ビニル
共重合体、酢酸ヒニルー塩化ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体、アクリル
ゴム・塩化ビニルグラフト共重合体、ポリ塩化ビニル・
アルキルアクリレート・アクリロニトリルグラフト共重
合体等が例示できる。前記ポリ塩化ビニル系樹脂は、単
独で用いられてもよいし、2種以上混合して用いられて
もよい。
前記ポリ塩化ビニル系樹脂には、フタル酸エステル系等
の可塑剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
酢酸ビニルー−酸化炭素共重合体、アクリロニトリル−
ブタジェン−スチレン共重合体(ABS)、塩素化ポリ
エチレン、アクリルゴム等のポリ塩化ビニル系樹脂に使
用可能な可塑剤が、単独で、もしくは2種以上混合して
添加されてもよい、前記ポリ塩化ビニル系樹脂に使用可
能な可塑剤は、ソリビリティパラメーター値(SP値)
が0.8〜9.5のものが望ましい、また、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂において、前記可塑剤が占める割合は、50
重量%未満が望ましい。
なお、前記ポリ塩化ビニル系樹脂には、ポリプロピレン
系樹脂の場合と同様に、増量剤や造核剤等の無機成分が
添加されてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂発泡体の発泡倍率は、3〜30倍
、さらに5〜20倍が望ましい。また、架橋度指数は1
5〜60%、さらに18〜50%が望ましい0発泡倍率
および架橋度指数が、前記範囲以外の場合には、ポリプ
ロピレン系樹脂発泡体の場合と同様の不具合を生じる場
合がある。なお、架橋度指数は、ポリプロピレン系樹脂
発泡体の場合と同様の方法で測定した値である。
なお、ポリ塩化ビニル系樹脂発泡体は、ポリプロピレン
系樹脂発泡体に比べて耐熱性には劣るものの、柔軟性が
優れているため、触感性や高周波ウエルダー加工性が要
求される部位の車輌用内装材に用いられる。
ポ1 し ン 本発明に用いられる水性ポリウレタン樹脂組成物は、水
性ウレタンポリマーと水性架橋剤とからなる接着剤であ
る。
前記水性ポリウレタン樹脂組成物に用いられる水性ウレ
タンプレポリマーは、ポリエステル、ポリエーテルある
いはポリエーテルエステル等の活性水素含有化合物と、
トリレンジイソシアネート。
ヘキサメチレンジイソシアネート等のポリイソシアネー
トとからなるウレタンプレポリマーを公知の方法で水性
化したものである。
前記ポリエステルは、アジピン酸、コハク酸。
無水マレイン酸、セバシン酸等の多価の飽和または不飽
和カルボン酸、またはこれらの酸無水物等と、エチレン
グリコール、プロピレングリコール2テトラメチレング
リコール、トリメチロールプロパン、1.6−ヘキサン
ジオール、l、4−ブタンジオール等の多価の飽和のア
ルコール類、比較的低分子量のポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類、またはこれら
の混合物とから得られる主として線状または分岐状の縮
合生成物である。前記ポリエーテルとしては、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシド
類、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン等の重合生
成物、およびこれらのランダムまたはブロック共重合体
や多価アルコールへの付加重合物等が例示できる。前記
ポリエーテルエステルとしては、たとえば前記ポリエス
テル類にエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド等
のエポキシ化合物を付加させたものが例示できる。
前記ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシア
ネートおよびこの異性体、4.4−ジフェニルメタンジ
イソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類、キシリ
レンジイソシアネート等の芳香脂肪族ジイソシアネート
類、ヘキサメチレンジイソシアネー)、2.2.4−ト
リメチルへキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジ
イソシアネート類、および前記ジイソシアネート類にト
リメチロールプロパン等をあらかじめ付加させたポリイ
ソシアネート類の単独あるいは混合物が用いられる。
なお、水性ウレタンプレポリマーの合成に際しては、ポ
リエステル等の活性水素含有化合物とポリイソシアネー
トとの混合物中に、燐酸エステルが添加されてもよい。
燐酸エステルが添加された場合には、接着剤層の耐熱性
が向上し、また、接着剤層と被着物との親和性が向上す
る。
前記ウレタンプレポリマーを水性化する方法としては、
たとえばウレタンプレポリマーの分子末端が水酸基また
はカルボキシル基で終了するように原料配分を調節する
方法がある。また、ウレタンプレポリマーの分子末端が
イソシアネート基で終了するように原料配分を調節し、
このイソシアネート基“を重亜硫酸塩基類等の塩類でブ
ロックすることにより水性化してもよい、この場合、ウ
レタンプレポリマーには、オキシエチレン鎖による非イ
オン性親水基を含有させておくのが望ましい。
水性ポリウレタン樹脂組成物に用いられる水性架橋剤と
しては、たとえば水性エポキシ樹脂、水性エポキシアミ
ン類あるいはエタノ」九yナミン等が例示できる。これ
らの水性架橋剤は、単独で、または2種以上混合して用
いられる。前記水性エポキシ樹脂は、2個以上のエポキ
シ基を有するものが望ましい。このような水性エポキシ
樹脂としては、次のような構造式を有するものが例示で
きる。
\ 1 但し、−1〜3 但しJ−1〜13 但し、l−1〜13 \ 1 また、その他の水性エポキシ樹脂としては、ビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの付加縮合物、グリシジ
ルエーテル系水性エポキシ帰脂およびエピクロルヒドリ
ン系水性エポキシ樹脂等が例示できる。
なお、水性ウレタン樹脂組成物には、水性ウレタンプレ
ポリマーと水性架橋剤以外に、水性アクリル樹脂が添加
されてもよい。
本発明に用いられる水性ウレタンプレポリマーと水性架
橋剤とからなる水性ウレタン樹脂組成物として望ましい
ものは、前記飽和カルボン酸とアルキレングリコールと
からなるポリエステルポリオールと、前記ポリイソシア
ネートとからなる水性ウレタンプレポリマーに、水性エ
ポキシ樹脂を添加したものである。特に、飽和カルボン
酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂
肪族2塩基酸を用いるのが望ましい。また、アルキレン
グリコールとしては、エチレングリコール。
プロピレングリコール、1.6−ヘキサンジオール、1
,4−ブタンジオール等から選定された1種もしくは2
種以上を用いるのが望ましい。
前記水性ウレタン樹脂組成物は、固形分が10〜80重
量%、望ましくは25〜50重量%、25℃下の溶液粘
度が1000〜10000cps。
望ましくは2000〜7000cpsに調整して使用さ
れる。固形分が、10重量%未満の場合には、特殊な塗
布装置を用いないと成分の塗布が困難である。逆に、固
形分が80重量%を越えると、成分の安定性が悪化する
場合がある。また、溶液粘度が25℃以下で1000c
ps未溝の場合には、塗布後乾燥するまでの間に、水性
エポキシ樹脂組成物が流れてしまうことがあるため、均
一な接着剤層を得るのが困難となる。逆に、溶液粘度が
10000cpsを越えると、各種の塗布方法が適用し
にくくなる。
l皮材 本発明に用いられる表皮材としては、塩化ビニル成分を
50〜90重量%含有するポリ塩化ビニル系シート、エ
チレン、プロピレン等を含有する熱可塑性ゴム弾性樹脂
からなるシート、SBR。
イソプレンゴム(IR)、アクリルゴム等の合成ゴムか
らなるシート、あるいは前記ポリ塩化ビニル系樹脂、熱
可塑性ゴム弾性樹脂および合成ゴムの混合物から得られ
る厚さが0.1〜2mmのシート、ポリエステル、ナイ
ロン、およびポリウレタン等の混紡からなる布帛があげ
られる。また、前記シートに電気植毛したものを用ヤ1
てもよい。
lil              ’本発明に用いら
れる基材としては、たとえばポリプロピレンを主体とす
る樹脂からなるシート、ABS、ポリスチレンを主成分
とするシート、バーチクルボード、ハードボード等の単
板、あるいはこれらの成形物等が用いられる。
皇!里吉装林 本発明の車輌用内装材は、たとえば第1図に示すように
、樹脂発泡体1の表面に表皮材2が接着剤層4を介して
積層されている。また、本発明の車輌用内装材は、第2
図に示すように、基材113の表面に、樹脂発泡体lが
接着剤層4を介して積層されていてもよい、さらに、本
発明の車輌用内装材は、第3図に示すように、基材層3
の表面に樹脂発泡体1が接着剤層4を介して積層されて
おり、この樹脂発泡体lの表面に接着剤層4を介して表
皮材2が積層されていてもよい、なお、接着剤層4は、
前記水性ウレタンプレポリマーと水性架橋剤とからなる
水性ウレタン樹脂組成物を硬化したものである。
本発明の車輌用内装材は、樹脂発泡体と表皮材および/
または基材との接着力が120℃下で0゜5 k g 
/ c m以上である。また、前記接着力は、80℃下
で72時間放置した後の同温度下でも0゜3kg/’c
m以上である。そのため、本発明の車輌用内装材は、車
輌用内装材に要求される耐熱性、耐湿性を十分に満たし
ている。なお、前記接着力は、次の方法により測定した
値である。
(1) 120℃下での接着力 車輌用内装材を幅2.5cm、長さ15cmに裁断する
。そして、表皮材と樹脂発泡体、あるいは樹脂発泡体と
基材とを約7cm剥してサンプルとする。このサンプル
を、120″Cに加熱した熱風乾燥機に入れ、10分間
加熱する。加熱したサンプルを、120℃に加熱したイ
ーストロン型引っ張り試験器の加熱箱に素早く取り付け
る。そして、5分後に、表皮材あるいは基材を引っ張り
速度500 mm7分で引っ張り、絶対剥離強さ(X)
を測定する。接着力は次の式によって求めることができ
る。
接着力(kg/cm)=X/2.5 (2)約80℃下72時間後の同温度下での接着力12
0℃下での接着力の測定に用いたのと同様のサンプルを
、80℃に加熱した熱風乾燥機に入れて72時間加熱す
る。このサンプルを、80℃に加熱したイーストロン型
引っ張り試験器の加熱箱に取り付ける。5分後に、表皮
材あるいは基材を引っ張り強度200mm/分で引っ張
り、絶対剥離強さ(X)を測定する。接着力は、次の式
によって求めることができる。
接着力(kg/cm)−X/2.5 本発明の車輌用内装材は、120〜200″Cの成形可
能な温度に加熱され、真空、圧空、真空圧空あるいはプ
レス方式等の周知の成形方法によって所望の形状に成形
される。なお、あらかじめ所定形状に成形した基材に水
性ウレタン樹脂組成物を塗布し、この基材に表皮材−樹
脂発泡体からなる車輌用内装材を載置して基材と同形に
プレス成形することにより、基材−樹脂発泡体−表皮材
からなる車輌用内装材を得ることも可能である。
本発明の車輌用内装材は良好な成形性を示し、L/D値
が0.3以上である。L/D値は次のようにして求める
ことができる。すなわち、直径5cm (D) 、深さ
L (cm)の円筒状の金型を用い、120〜200℃
に加熱した車輌用内装材を真空成形する。得られた成形
品のどの部分にも破れかなく、無理な(成形できた場合
の深さLの最大値から、L/D値を求める。
本発明の車輌用内装材は、たとえばダツシュボード、ド
アトリム、成形天井、シートバック、リアクォータート
リム、センターピラーバット等に用いられる。
の゛ まず、樹脂発泡体の表面が、35〜72dyne / 
c mのヌレ指数を示すようにコロナ放電処理や火炎処
理等の表面処理を施す、なお、ヌレ指数が35 d y
 n e / c m未満の場合には、前記発泡体と水
性ウレタン樹脂組成物との馴染みが悪(、水性ウレタン
樹脂組成物を均一に塗布しにく(なる、逆に、ヌレ指数
が72 d y n e / c mを越える場合には
、樹脂発泡体表面の耐湿性、耐水性が悪化する。
次に、水性ウレタン樹脂組成物を、前記表面処理が施さ
れた樹脂発泡体の表面に、グラビアコート法、ロールコ
ート法等の公知の塗布方法を用いて、10〜200 g
/m”  (ウェット)塗布する。
そして、この水性ウレタン樹脂組成物の水分を、60〜
120℃の熱風あるいは赤外線ヒータ、ラジアントヒー
タ等の加熱手段を用いて取り除く。
なお、前記加熱手段は、併用されてもよい。
水性ウレタン樹脂組成物が塗布された樹脂発泡体には、
表皮材および/または基材が積層される。
表皮材および/または基材は、あらかじめ50〜140
℃に加熱しておくのが望ましい。これらの表皮材および
/または基材は、0.3〜200kg/cm”の圧力で
加圧接着される。
このようにして得られた表皮材−樹脂発泡体、樹脂発泡
体−基材、あるいは表皮材−樹脂発泡体一基材からなる
積層体を、24時間以上養生させると、本発明の車輌用
内装材を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明では、環境上の問題を生じず、しかも車輌用内装
材に要求される特性、すなわち表皮材または基材と、緩
衝材として使用される発泡体との広範囲の条件下におけ
る接着性および成形性が優れた車輌用内装材を得ること
ができる。
〔実施例〕
ス1j0− エチレン−プロピレン共重合体80重量部と直鎖状低密
度ポリエチレン(L−LDPE)20!量部との樹脂混
合物を用い、発泡倍率18倍、架橋度指数40%の板状
の発泡体を得た。この発泡体に、ポリ塩化ビニル樹脂9
0重量部とABS樹脂10重量部との樹脂混合物からな
る厚さ0.4mmのシート状の表皮材を積層し、積層体
を得た。
この積層体を、あらかじめ所望の形状に成形しであるL
/D0.6相当の厚さ3mmのABS樹脂基材に沿うよ
う成形すると同時に接着積層し、車輌用内装材を得た。
接着剤には、アジピン酸に対してネオペンチルグリコー
ル、1.6−ヘキサンジオールおよび14−ブタンジオ
ールを1:5.2:2.5mo1%の割合で混合したア
ルキレングリコールからなるポリエステルポリオールと
、2.2.4−トリメチルへキサメチレンジイソシアネ
ートとからなるウレタンプレポリマーに、グリシジルエ
ーテル系水性エポキシ樹脂を添加した粘度6000cp
s(25℃)の水性ウレタン樹脂組成物を用いた。
得られた車輌用内装材について、表皮材と発泡体および
発泡体と基材との剥離強度、および成形性を調べた。
1m エチレン−プロピレン共重合体80重量部とL−LDP
E20重量部との樹脂混合物を用い、発泡倍率が30倍
、架橋度指数が35%の板状の発泡体を得た。この発泡
体に、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部とジイソデシル
フタレート(DIDP)40重量部との樹脂混合物から
なる厚さ0゜8mmのシート状の表皮材を積層し、積層
体を得た。この積層体をあらかじめ所望の形状に成形し
であるL/D0.7相当で厚み3.0mmの木質ハード
ボード基材に沿うよう成形すると同時に接着積層し、車
輌用内装材を得た。
接着剤には、実施例1と同じものを用いた。
得られた車輌用内装材について、実施例1と同様に剥離
強度および成形性を調べた。
裏腹医主 ポリ塩化ビニル100重量部とDIDP40重量部との
樹脂混合物を用い、発泡倍率が13倍、架橋度指数が3
5%の板状の発泡体を得た。この発泡体に実施例2と同
じ表皮材を積層した積層体を、あらかじめ所望の形状に
成形しであるL/DO16相当で厚さ1.5mmのAB
S樹脂基材に沿うよう成形すると同時に接着積層し、車
輌用内装材を得た。
接着剤には、実施例1と同じものを用いた。
得られた車輌用内装材について、実施例1と同様に剥離
強度および成形性を調べた。
止較■工 実施例工で用いた樹脂発泡体、表皮材および基材を、変
性ビニル樹脂(商品名: CEL 10、コニシー社製
)と硬化剤(商品名:硬化剤M、コニシー社製)とから
なる粘度35000cps (25℃)の接着剤を用い
て積層し、車輌用内装材を得た。
この車輌用内装材について、実施例1と同様に剥離強度
と成形性を調べた。
1校医I 実施例2で用いた樹脂発泡体と表皮材、およびABS樹
脂からなる基材を、ポリウレタン系樹脂(商品名:エラ
ストロンE−37、第一工業製薬■社製)とエタノール
モノエチルアミンとからなる粘度500cps (25
℃)の接着剤を用いて積層し、車輌用内装材を得た。
この車輌用内装材について、実施例2と同様に剥離強度
と成形性を調べた。
止較狙主 実施例3で用いた樹脂発泡体、表皮材および基材を、ポ
リウレタン系樹脂(商品名: EF−30、ウォターケ
ム■社製)と水性エポキシ樹脂(ウォターケム■社製)
とからなる粘度10000cps(25℃)の接着剤を
用いて積層し、車輌用内装材を得た。
この車輌用内装材について、実施例3と同様に剥離強度
と成形性を調べた。
実施例1〜3および比較例1〜3の結果を第1表に示す
第1表
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明の車輌用内装材の
縦断面図である。 1・・・樹脂発泡体、2・・・表皮材、3・・・基材層
、4・・・接着剤層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)樹脂架橋発泡体の少なくとも片方の面に、水性ポ
    リウレタン樹脂組成物からなる接着剤層を設け、表皮材
    および/または基材と積層し、その接着界面の120℃
    下での接着力が0.5Kg/cm以上、80℃下72時
    間後の同温度下での接着力が0.3Kg/cm以上であ
    り、かつ、成形性L/D(Lは成形金型の深さ、Dは成
    形金型の直径)が0.3以上である車輌用内装材。
  2. (2)前記水性ポリウレタン樹脂組成物は、脂肪族2塩
    基酸および2種以上のアルキレングリコールからなるポ
    リエステルポリオールと、ポリイソシアネートと、水性
    エポキシ樹脂とからなる請求項(1)記載の車輌用内装
    材。
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