JPH02262849A - 電源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、他の電源にも接続できる負荷に、インバー
タから交流電力を供給する電源装置に関する。

〔従来の技術〕

直流電気車は、架線から取入れる直流電力で直流電動機
を回転させることにより走行するのであるが、この直流
電気車には、蛍光灯などの照明装置、車内通信・放送装
置、空調装置など、各種の装置を搭載しているが、これ
らの装置の大部分は交流電力で運転する。そこで、電気
車には直流を交流に変換するインバータを２＆１以上設
置して、これらインバータを前記各装置の電源にしてい
る。

ここで、電気車に搭載している上記の交流負荷は、いく
つかのグループに分割され、各グループごとに別個のイ
ンバータが交流電力を供給する回路構成としている。よ
って、あるインバータが故、障すれば、この故障インバ
ータを切離したのち、正常なインバータがこの負荷に交
流電力を供給する、いわゆ、る延長給電方式を採用する
のが通例である。そのために、電気車には複数のインバ
ータを設置するが、延長給電方式であるため、インバー
タ同士を並列運転する必要はない、それ故、並列運転す
るのに必要な同期検出回路や、負荷分担を平衡させる回
路などは省略でき、電源装置を簡素な構成にすることが
できる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のように、複数のインバータを搭載した電気車で、
１台のインバータが故障すれば、他の正常インバータか
ら延長給電により、故障インバータが給電していた負荷
に交流電力を供給するのであるが、故障インバータがノ
イズなどによる一時的な運転中断のような故障の場合に
は、誤ってリセット信号が与えられると、この故障イン
バータと負荷とを切離している開閉器、たとえば電磁接
触器が閉路し、かつ故障で停止していたインバータも起
動しようとする。

すなわち、正常インバータと故障インバータとが並列運
転状態になってしまうのであるが、両インバータは非同
期状態での並列運転であることから、両者とも過電流な
どでトリップして完全に停電となるばかりでなく、両イ
ンバータとも破損する最悪状態となるおそれもある。

そこでこの発明の目的は、一方のインバータ、あるいは
他の電源が負荷に給電中に、他方のインバータがこの負
荷に不用意に給電することで、複数の交流電源が非同期
状態で並列運転する危険を防止することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この発明の電源装置は、
他の電源からも電力の供給を受けることができる負荷に
、開閉器を介してインバータが出力する交流電力を供給
する装置において、前記負荷の端子電圧を検出する手段
と、前記インバータが正常であるか否かを検出する手段
と、前記負荷が無電圧、かつ前記インバータが正常なら
ば前記開閉器を閉路することができる回路とを備えるも
のとする。

〔作用］ この発明は、負荷の端子電圧を検出し、この電圧が有り
のときは、インバータが運転可能であっても、このイン
バータと負荷との間にある開閉器が閉路しないように回
路を構成し、かつインバータも運転しないようにして、
非同期状態での並列運転を回避するものである。

〔実施例〕

第１図は本発明の第１実施例をあられした回路図である
。

この第１図において、直流電源２からの直流電力を、４
個のトランジスタスイッチ３１．３２．３３゜３４をブ
リッジ接続し、これらが順次オン・オフ動作することで
得られる交流を、フィルタリアクトル３５　とフィルタ
コンデンサ３６とで正弦波状の交流に変換し、絶縁と変
圧とを兼ねた変圧器３７で交流電力を取出せるように、
インバータ３を構成している。このインバータ３の交流
出力は電磁接触器５を介して負荷６に給電するのである
が、この負荷６が延長給電により、他のインバータから
交流電力を供給されているときに、電磁接触器５が不用
意に閉路して、インバータ３と延長給電回路電源とが非
同期状態で並列運転するのを、下記により防止する。な
お符号４はインバータ３を制御するためのインバータ制
御回路であり、接点４Ａは、このインバータ制御回路が
正常のときに閉路している接点である。

負荷６に電圧が印加されているかどうかを検出するべく
、電圧検出リレー１２を負荷６の端子に接続している。

ここで負荷６が延長給電回路から電力供給を受けていな
ければ、当該負荷６は無電圧であるため、電圧検出リレ
ー１２の常時閉接点１２Ｂは閉路したままであり、イン
バータ制御回路４が正常で、接点４Ａが閉路していれば
、接触器コイル１３は電ｔＡ１１　により励磁され、そ
の結果電磁接触器１３は閉路し、負荷６にはインバータ
３から交流電力が給電される。これと同時に接点１３Ａ
が閉路して接触器コイル１３を自己保持するとともに、
インバータ制御回路４に異常を生じて接点４Ａが開路す
れば、接触器コイル１３の自己保持が解けることから、
電磁接触器５は開路して、インバータ３からの給電を停
止にすることができる。

なお接点１２Ａは、電圧検出リレー１２に連動して、負
荷６が延長給電回路で給電されているときに、インバー
タ３を動作させないように、インバータ制御回路４の内
部に設置している論理回路に信号を与えるために設けて
いる。

電気車などの車両に搭載しているインバータ３が故障し
た場合、インバータ制御回路４はその故障内容を記憶し
て、外部からのリセット信号が到来するまでは、その運
転は停止状態にするのが通例である。それ故、上述の回
路構成とすることにより、当該インバータ３が故障→接
点４Ａが開路→電磁接触器５開路（これと同時にインバ
ータ３は停止）→負荷６は延長給電回路から受電となっ
た場合に、誤ってインバータ制御回路４にリセット信号
が与えられても、電圧検出リレー１２は既に励磁されて
、接点１２Ｂが開路しているので、接触器コイル１３は
励磁されるおそれはなく、従って電磁接触器５は閉路せ
ず、このインバータ３が正常であっても、延長給電回路
から負荷６への給電を妨害するおそれはない。

第２図は本発明の第２実施例をあられした回路図である
。

この第２図に示している直流電源２、インバータ３とこ
のインバータ３を構成しているトランジスタスイッチ３
１．３２．３３．３４　とフィルタリアクトル３５とフ
ィルタコンデンサ３６および変圧器３７、インバータ制
御回路４、電磁接触器５、負荷６ならびに接触器コイル
１３は、第１図において既述の第１実施例回路のものと
、その用途・名称・機能は同じであることから、これら
の説明は省略する。

この第２図に示す第２実施例は、無接点で回路を構成し
たものであって、負荷６の端子に接続している電圧検出
回路２０は変圧器２１　と整流器２２およびコンパレー
タ２３　とで構成して、この電圧検出回路２０の出力を
論理和素子２４　と論理積素子２５とを介してトランジ
スタで構成した電子スイッチ２６に与えるようにしてい
る。

すなわち、負荷６の端子電圧が零のとき、コンパレータ
２３は論理Ｈ信号を出力する。またインバータ制御回路
４も正常時に論理Ｈ信号を出力するので、このとき電子
スイッチ２６が導通して、電源１１により接触器コイル
１３を励磁してｉｔ電磁接触器を閉路する。

〔発明の効果〕

この発明によれば、負荷に延長給電回路から電力が供給
されているのを検出すれば、たとえインバータが正常で
あっても、延長給電中はこの負荷へインバータから給電
できないように回路を構成しているので、このインバー
タが非同期状態で他の電源と並列運転し、その結果過電
流トリップや装置の破損などの事故が生じるのを未然に
防止できる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例をあられした回路図、第２
図は本発明の第２実施例をあられした回路図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）他の電源からも電力の供給を受けることができる負
   荷に、開閉器を介してインバータが出力する交流電力を
   供給する装置において、前記負荷の端子電圧を検出する
   手段と、前記インバータが正常であるか否かを検出する
   手段と、前記負荷が無電圧、かつ前記インバータが正常
   ならば前記開閉器を閉路することができる回路とを備え
   ていることを特徴とする電源装置。