JPH022621Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は押花を裏面の一部に被着し、透明袋体
内に封入させて保管・販売され、郵便ハガキとし
て使用した後、一部切り取つてしおりとして使用
できる押花しおり付郵便ハガキに関する。

（従来の技術） 従来の郵便ハガキには押花を付着したものはな
く、又花の図案は印刷によつてなされている。
又、郵便ハガキの一部が押花のあるしおりとして
利用できるものはなかつた。

これとは別に乾燥押花を粘着フイルムでもつて
台紙に貼着して透明袋に封入した鑑賞用押花カー
ドが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 従来の押花カードでは、押花の周辺部や凹凸の
激しい所の粘着フイルムが台紙と密着していない
ため、それ等の箇所が外光を乱反射して輪郭がぼ
やけてしまうし、又、袋内部の長期に亘る防湿対
策がなされておらず、このためにせつかくの押花
も短期間のうちに鮮やかな色が変色してしまうと
いう問題があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる従来の問題点を解決するために
なされたものでその目的とするところは、郵便ハ
ガキの裏面の一部に鑑賞用や記念的なものとして
美しい色彩がはつきりと表現され、しかも長期に
亘つて変色することがない押花を付着させること
で郵便ハガキに優雅さと美的価値と長いメモリア
ル生命を付与し、しかも、しおりとしても使用で
きるようにしたことにあり、その要旨は、郵便ハ
ガキの裏面の一部に乾燥押花を置き、同乾燥押花
の全面を粘着層を裏面に設けた透明フイルムでも
つて被覆し、更に真空容器内で同透明フイルムを
上から加熱・加圧して乾燥押花と透明フイルムと
を郵便ハガキの裏面の一部に密着させ、切取線を
設けてしおり部を形成し、該郵便ハガキを乾燥剤
と共に防湿性のある透明袋体に封入したことを特
徴とする押花しおり付郵便ハガキにある。

（作用） 従つて本考案では、まず裏面に粘着層を設けた
透明フイルムで乾燥押花の全面を覆つて郵便ハガ
キの裏面の一部表面に被覆させ、さらに真空容器
内で透明フイルム上から加熱および加圧するよう
にしたので、透明フイルムは柔軟になりながら加
圧されるため押花の周辺部や凹凸の激しく郵便ハ
ガキ裏面とよく接着しないで空気層を形成してい
るような所でも空気が完全に追出されて透明フイ
ルムはカード全面に隙間なく密着する。

従つて、押花部分での外光の乱反射がないため
乾燥押花の隔々まで美しく実現される。その上、
この郵便ハガキを乾燥剤と共に防湿性のある透明
袋体に封入するので押花の美しい色彩がはつきり
と表現され、しかも長期に亘つて変色することが
なくなつた。押花の付着のない郵便ハガキの裏面
部分に通信文を記入する。この郵便ハガキを受け
とつた人は、このまま保管あるいは乾燥した密閉
容器に入れて保管してもよいし、郵便ハガキの押
花部分を切り取つてシオリとしても使用できる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に示して説明す
る。

本実施例は、乾燥押花１を郵便ハガキ２の裏面
の縦半分に付着させ、透明フイルム３としてつや
消した極薄のフイルムを使用し、透明袋体４とし
ては厚手のポリエステルフイルムを使用してい
る。又、同透明袋体に封入する乾燥剤５として無
水硫酸マグネシウムを主剤とした強力なものを袋
詰したものを使用した。図中６は郵便ハガキ２の
裏面の通信文記入のための空白欄、７は透明フイ
ルム３の粘着層、８は切取線、９はしおり部であ
る。

（考案の効果） 以上の様に本考案よれば、乾燥押花を郵便ハガ
キの裏面の一部に長期に亘つて変色することなく
保存でき、又その美しい輪郭がはつきりした鮮明
な色彩の状態の押花に出来る。よつて郵便ハガキ
に優雅さと美的価値と長いメモリアル生命を付与
できた。しかも使用後、切取線８から切断してし
おり部９をしおりとして使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例を示す斜視図、第２図は同縦断
面図である。 １：乾燥押花、２：郵便ハガキ、３：透明フイ
ルム、４：透明袋体、５：乾燥剤、６：空白欄、
７：粘着層、８：切取線、９：しおり部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 郵便ハガキの裏面の一部に乾燥押花を置き、同
   乾燥押花の全面を粘着層を裏面に設けた透明フイ
   ルムでもつて被覆し、更に真空容器内で同透明フ
   イルムを上から加熱・加圧して乾燥押花と透明フ
   イルムとを郵便ハガキの裏面の一部に密着させ切
   取線を設けてしおり部を形成し、該郵便ハガキを
   乾燥剤と共に防湿性のある透明袋体に封入したこ
   とを特徴とする押花しおり付郵便ハガキ。