JPH02256530A - 車両用シート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両用シート装置に関するものである。

（従来の技術） 一般に２ドア車、即ちフロントシート側のみにドアが設
けられている自動車においては、リヤシートへの乗員の
乗降時にはフロントシートのシートバックを前に倒して
乗降スペースを確保するようになっているが、このリヤ
シートへの乗降、をより容易にするためフロントシート
のシートバックの前傾動作と同時にフロントシート全体
が前方側にスライドするようにしたいわゆるウオークイ
ン機構が設けられている。

一方、近年自動車においては、ユーザの高級志向に伴っ
てフロントシートの前後動及びシートバックの傾動（い
わゆるリクライニング）をそれぞれモータを用いて駆動
するようにしたいわゆるパワーシートが開発され、４ド
ア車を中心に２ドア車にも搭載されるようになっている
。

尚、この種のパワーシートの公知例としては、例えば特
開昭５８−７６３３６号公報に示される如きものがある
。

（発明が解決しようとする課題） ところで、従来のパワーシートにおいては、シートスラ
イド操作用のスイッチとリクライニング用のスイッチを
別々に設けるようにしていた。

このため、パワーシートを設けた２ドア車においてリヤ
シートへの乗降時には、スライドスイッチとリクライニ
ングスイッチとを順次別々に操作しなければならず、ウ
オークイン操作が煩雑で且つ迅速な操作がしにくいとい
う問題があった。

そこで本発明では、２ドア車においてフロントシートの
乗員の安全性を確保しつつリヤシートへの乗降時におけ
るフロントシート操作を１回のスイッチ操作で簡易に行
ない得るようにしもってシートの操作性の向上を図るこ
とを目的としてなされたものである。

（課題を解決するための手段） 本発明では斯る課題を解決するための手段として、車体
側に前後方向移動可能に取付けられるとともにスライド
用モータによって駆動されるシートクツシランと、該シ
ートクッションに対してヒンジ機構を介して前後方向に
傾倒可能に取付けられるとともにリクライニング用モー
タによって傾倒駆動されるシートバックとからなるフロ
ントシートと、該フロントシートの後方位置に配置され
るリヤシートとを備えた車両用シート装置であって、そ
の投入操作により該フロントシートをスライド方向最前
端位置に位置決めするとともに上記シートバックをリク
ライニング方向に最前傾させてフロントシートをウオー
クイン状態とするウオークインスイッチと、その投入操
作により上記フロントシートをウオークイン状態から後
方へスライドさせるとともに上記シートバックを後傾さ
せて乗員の着座が可能な乗車可能状態とする復帰スイッ
チとを設けるとともに、上記フロントシートへの乗員の
着座を検出するフロント側着座スイッチと、上記リヤシ
ートへの乗員の着座を検出するリヤ側着座スイッチと、
上記フロントシートへの乗員着座状態においては上記ウ
オークインスイッチ及び復帰スイッチの作動を無効とす
る作動規制手段と、上記リヤシートへの乗員着座状態に
おいては上記フロントシートの後方へのスライド量を制
限するスライド制限手段とを備えたことを特徴とするも
のである。

（作　用） 本発明ではこのような構成であるから、（１）　　リヤ
シートへの乗員の乗降時にはウオークインスイッチの操
作のみによってフロントシートをウオークイン状態とし
てリヤシートへの乗降スペースを確保することができ、
またフロントシートへの乗員の乗車時には復帰スイッチ
の操作のみによってフロントシートをウオークイン状態
から乗車可能状態にそれぞれ設定できる、 （２）フロントシートへの乗員の着座状態においてはウ
オークインスイッチ及び復帰スイッチの作動が無効とさ
れ、フロントシート着座状態での不用意なシート操作が
確実に防止される、等の作用が得られる。

（発明の効果） 従って本発明の車両用シート装置によれば、（１）　　
フロントシート及びリヤシートへの乗員の乗降時におけ
るシート操作をウオークインスイッチあるいは復帰スイ
ッチのいずれか一方を一度操作するだけでよく、シート
の操作性が向上する、（２）フロントシートに人が着座
している状態でのシート操作が不能であるところから、
該フロントシート着座者に対する安全性が確保される、
（３）　リヤシートに人が着座している場合にはフロン
トシートの後方へのスライド量が制限されるため、該リ
ヤシート着座者の足元スペースが十分に確保され、その
居住性が向上する、 等の効果が得られることになる。

（実施例） 以下、第１図ないし第５図を参照して本発明の好適な実
施例を説明する。

第１図には本発明の実施例に係る２ドア車用シート装置
Ｚが示されており、同図において符号ｌはシートクッシ
ョン３とシートバック４とからなるフロントシート、２
はシートクッション９とシートバックＩＯとからなるリ
ヤシートである。

フロントシートｌは後述するようにスライド機構とリク
ライニング機構とを有しており、第１図に実線図示する
中間位置を中心として、同図に鎖線図示する最前端位置
（符号１’）と最後端位置（符号１″）の間でスライド
可能とされるとともに、そのシートバック４は同図に鎖
線図示する前傾位置（符号４′）゛と実線図示する後傾
位置と最後傾位置（図示省略）との間で傾動可能とされ
ている。

そして、このフロントシートｌはリヤシート２への乗降
時の便宜あるいはりャシート着座者の居住性確保等の観
点から、三つの基本態様を取り得るようになっている。

具体的には、第１図に実線図示するようにフロントシー
トｌが中間位置にあって且つシートバック４が後傾位置
にある前側着座状態と、鎖線図示するようにフロントジ
ートビが最前端位置にあって且つシートバック４′が最
前傾位置にあるウオークイン状態と、フロントシートｌ
＃が最後端位置にあって且つシートバック４が後傾位置
にある後側着座状態の三つの態様をとる。そして、ウオ
ークイン状態はりャシート２に人が乗降する場合の態様
であり、フロントシートｌとリヤシート２との間に大き
な乗降スペースが確保される。また、前側着座状態はり
ャシート２に人が着座している場合におけるフロントシ
ートｌの着座位置であり、該フロントシートｌとリヤシ
ート２の間には比較的広い足元スペースが確保されてい
る。さらに後側着座状態はりャシート２に人が着座して
いない場合におけるフロントシートｌの着座位置であり
、この場合にはフロントシー２に着座する人の足元スペ
ースが十分に確保される。

この三つの基本態様は、フロントシート１のシートバッ
ク４の車外側に面する部位の上部に設けられたウオーク
インスイッチ１１と復帰スイッチ！２のスイッチ操作に
より後述するスライド機構Ｘとリクライニング機構Ｙ（
第２図参照）の作動を制御することにより設定あるいは
切換えられる。

尚、上記基本態様はあくまでもフロントシート！あるい
はリヤシート２への人の乗降時におけるものである。従
って、例えばフロントシートｌへの着座状態において人
が該フロントシート１のスライド位置を任意に調整した
りシートバック４の傾動位置を任意に調整する場合には
、それぞれ例えばコンソール部とかシートクッション３
の適所等に設けられるスライド調整用スイッチ及びリク
ライニング調整用スイッチ（図示省略）を別個に操作す
る必要がある。

第２図には上記フロントシート１に設けられたスライド
機構Ｘ及びリクライニング機構Ｙの一橋造例が示されて
いる。

スライド機構Ｘは、シートクッション３を車体側に対し
て前後方向にスライド可能に支持する左右一対のガイド
レール７．７と、スクリューロッド式の左右一対の駆動
機構１６．１６と、この駆動機構１６’、１６を連動ロ
ッド１５を介して駆動するスライド用モータ８とを有し
ている。そして、スライド用モータ８は上記ウオークイ
ンスイッチ１１及び復帰スイッチ１２の操作時には予じ
め記憶したシート位置、即ち上記中間位置と最前端位置
と最後端位置にフロントシートｌを選択的に位置決めす
る一方、上記スライド調整スイッチの操作時にはその操
作量（時間）に応じてフロントシート１を任意の位置に
位置決めするようになっている。

リクライニング機構Ｙは、シートクッション３とシート
バック４とを傾動可能に連結するナックル機構５にリク
ライニング用モτり６を付設し該リクライニング用モー
タ６の駆動力によってシードパツク４を所定の傾動位置
に設定するものである。そして、このリクライニング用
モータ６の動作は、上記スライド用モータ８と同様に、
上記ウオークインスイッチ１１と復帰スイッチ１２のス
イッチ操作によって後傾位置と前傾位置に位置設定され
る他に、上記リクライニング調整スイッチの操作時には
その操作量（時間）に応じてシートバック４が任意の位
置に位置設定される。

一方、上記フロントシートｌのシートクッション３内に
は、該フロントシートｌへの人の着座の佇無を検出する
フロント側着座スイッチ１３が、また上記リヤシート２
のシートクッション９内には該リヤシート２への人の着
座の有無を検出するリヤ側着座スイッチ１４がそれぞれ
設けられている。そして、後に詳述するように、このフ
ロント側着座スイッチ１３がフロントシートｌへの人の
着座によりＯＮ作動した時には例え上記ウオークインス
イッチ１１を操作しても該フロントシート１は何ら動作
しないように回路構成がなされている。また、リヤ側着
座スイッチ１４がリヤシート２への人の着座によりＯＮ
作動した時には上記フロントシートｌはウオークイン状
態から前側着座状態名移動するのみで、後側着座状態に
は移動しない（即ち、フロントシート１の後方へのスラ
イドｍが制限される）。

続いて、第１図及び第３図ないし第５図を参照して上記
フロントシート１の実際の作動状態を説明する。

（Ａ）　　リヤシート２に人が乗降する場合、この場合
には前側着座状態又は後側着座状態にセットされている
フロントシートｌをウオークインスイッチ１１の１回の
スイッチ操作のみによってウオークイン状態にするが、
その態様としては第３図に示す使用態様ｌ（リヤシート
２に人が乗る場合）と使用態様■（リヤシート２から人
が降りる場合）とがある。この時の作動制御を第４図に
示すフローチャートを参照して説明する。

先ず、リヤシート２への乗降を行なう時には、車外から
あるいはりャシート２側からウオークインスイッチ１１
のＯＮ操作を行なう（ステップＲυ。このウオークイン
スイッチ１１のＯＮ操作が行なわれた場合、例えばフロ
ントシートｌに人が着座している時（即ち、フロント側
着座スイッチ１３がＯＮ作動）には該ウオークインスイ
ッチ１１の操作にかかわらずフロントシートｌは何ら動
作しない（ステップＲｔ）。即ち、ウオークインスイッ
チ１１の誤操作時に・はその作動が無効とされる。

従って、この場合にはフロントシート１に座った人の安
全性が確保される。

一方、フロントシートｌに人が座っていない時（即ち、
フロント側着座スイッチ１３がＯＦＦ状態）には（ステ
ップＲ，）、フロントシートｌをウオークイン状態とす
べくリクライニング用モータ６及びスライド用モータ８
を作動させ（ステップＲＳ）、ウオークイン状態となっ
た時点でこれらモータ６．８の動作を停止する。これに
より、フロントシートｌとリヤシート２との間に大きな
乗降用スペースが確保される。

この場合、ウオークインスイッチ２がフロントシートｌ
のシートバック４の車外側の上部に設けられているため
、例えば車外からこれを操作する場合にはドアを開けた
時の姿勢のままこれを行なうことができる。従って、例
えばウオークインスイッチ１１がコンソール部に設けら
れている場合の如く車外から車内に上半身を乗り入れた
状態でスイッチ操作を行なわなければない場合に比して
、スイッチの操作性が良好となる。

（Ｂ）　　フロントシートｌに人が乗り込む場合フロン
トシートｌがウオークイン状態にある場合において該フ
ロントシートｌを前側着座状態あるいは後側着座状態に
設定してこれに人が乗り込む場合には二つの態様が考え
られる。即ち、第３図において使用態様■に示すように
リヤシート２に既に人が乗車している状態においてフロ
ントシートｌに人が乗り込む場合と、使用態様■に示す
ようにリヤシート２に人が乗車していない状態において
フロントシートｌに人が乗り込む場合とがある。そして
、これらの内、リヤシート２に既に人が着座している時
にはこの者の足元スペースを十分にとるためにフロント
シート１を中間位置で止めるが、着座していない場合に
はフロントシートｌを最後端位置まで下げてフロントシ
ートｌに着座する人の足元スペースを確保するようにし
ている。

以下、この時の制御を第５図に示すフローチャートに基
いて説明する。

復帰スイッチ１２がＯＮ操作（ステップＳ、）されると
、先ずフロントシート１に人が座っているかどうかを判
断しくステップＳ　、）、人が座っている場合には、復
帰スイッチ１２の操作にかかわらずフロントシートｌは
何ら動作しない。即ち、復帰スイッチ１２の誤操作時の
安全性が確保される。

一方、フロントシートｌに人が座っていない時、即ち復
帰スイッチ１２が誤操作ではなく適正に操作された場合
には、次にリヤシート２に人が座っているか否かの判断
を行なう（ステップＳ３）。そして、人が座っていない
場合にはりャシート２の足元スペース確保の必要性がな
いため、フロントシート１を最後端位置まで下げる（ス
テップｓ４゜Ｓ、）。

また、リヤシート２に人が座っている場合には、その足
元スペース確保の意味から、フロントシートｌを中間位
置までしか下げない（ステップＳａ。

Ｓ７）。

このように、フロントシートｌは復帰スイッチ１２の１
回の操作で中間位置または最後端位置に自動的に位置設
定される。

尚、この実施例ではリクライニングスイッチｌ！及び復
帰スイッチ１２をともにフロントシートｌのシートバッ
ク４の車外側の上部に設けるようにしているが、本発明
の他の実施例においては、例えばこれらのスイッチ１１
．１２をフロントシートｌ側ではな（車体の車室側で且
つフロントソートＩとりャシート２の中間位置でしかも
車外側からでも容易に手の届く位置（例えばセンターピ
ラー付き車両にあってはセンターピラーの内側付近）に
設けてもよい。このようにした場合には、この実施例の
場合と同様に、各スイッチ１１．１２を車外側からでも
またリヤシート２側からでも容易に操作することが可能
となり、その操作性が良好ならしめられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る車両用シート装置の概念
図、第２図は第１図に示したフロントシートに備えられ
たスライド機構及びリクライニング機構を示す斜視図、
第３図は第１図に示したシート装置の動作説明図、第４
図及び第５図はその制御フローチャート図である。 １・・・・・フロントシート ２・・・・・リヤシート ３．９　・・・・シートクッション ４、ｌＯ・・・・シートバック ５・・・争・ナックル機構 ６・・・・・リクライニング用モータ ７・・・・・ガイドレール ８・・・・・スライド用モータ １１・・・・ウオークインスイッチ １２・・・・復帰スイッチ １３・・・・フロント側着座シート Ｉ４・・・・リヤ側着座シート １５・・・・連動ロッド １６・・・・駆動機構 ：フロントシート ：リャシート ：シートクッション ：シートパック ：ナックル機構 ：リクライニング用モータ ：ガイドレール ：スライド用モータ ：ウオークインスイッチ ：復帰スイッチ ：フロント側＃座スイッチ ：リヤ側着座スイッチ ：連動ロッド ：駆動機溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、車体側に前後方向移動可能に取付けられるとともに
   スライド用モータによって駆動されるシートクッション
   と、該シートクッションに対してヒンジ機構を介して前
   後方向に傾倒可能に取付けられるとともにリクライニン
   グ用モータによって傾倒駆動されるシートバックとから
   なるフロントシートと、該フロントシートの後方位置に
   配置されるリヤシートとを備えた車両用シート装置であ
   って、その投入操作により該フロントシートをスライド
   方向最前端位置に位置決めするとともに上記シートバッ
   クをリクライニング方向に最前傾させてフロントシート
   をウォークイン状態とするウォークインスイッチと、そ
   の投入操作により上記フロントシートをウォークイン状
   態から後方へスライドさせるとともに上記シートバック
   を後傾させて乗員の着座が可能な乗車可能状態とする復
   帰スイッチとを設けるとともに、上記フロントシートへ
   の乗員の着座を検出するフロント側着座スイッチと上記
   リヤシートへの乗員の着座を検出するリヤ側着座スイッ
   チと、上記フロントシートへの乗員着座状態においては
   上記ウォークインスイッチ及び復帰スイッチの作動を無
   効とする作動規制手段と、上記リヤシートへの乗員着座
   状態においては上記フロントシートの後方へのスライド
   量を制限するスライド制限手段とを備えたことを特徴と
   する車両用シート装置。