JPH02238450A - 放射線写真撮影装置におけるシャッター構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は、放射線（一般にＸ線）写真撮影装置における
露出補償用のシャッター構造に関する。

く従来の技術〉 従来、放射線写真撮影装置においては、放射線源の照射
側に開口としてのスリットを設けて、このスリットをそ
の長手方向と直角方向に移動させることにより、放射線
ビームとしてのファンビームを生成し、このファンビー
ムを対象物に照射して、対象物の背後に設けられたスク
リーン／フィルム等の撮像面にて撮像・記録する。

しかし、例えば胸部Ｘ線検査において、対象物は非常に
大きな解剖学的厚み変動（すなわち肺視野と他の部分と
のＸ線吸収差）を有し、従って非常に大きなＸ線減衰変
動を示す。その結果、これらの検査を示す画像は、Ｘ線
フィルム等の露光範囲の狭さも加わって、その一部分に
のみ適当な露光がなされて、ほとんどの部分は露光過度
又は露光不足となる。それゆえ、Ｘ線情報の著しい損失
（診断価値の低下）を生じる。

そこで、露出補償のため、スリットに、その長手方向に
並べられそれぞれスリットを横断する方向に移動可能な
複数のシャッター部材（シャッターブレード）からなる
シャッターを設けて、スリット各部の透過線量を調整し
うるようにする一方、逼像面における各部の線量を検知
するディテクタと、このディテクタからの信号に基づい
て前記シャッターの各ブレードを駆動するシャッター駆
動装置とを設けている（特開昭６０−２５３１９８号公
報，特開昭６２−１２９０３４号公報参照）。

く発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の放射線写真過影装置に
おいては、シャッターブレードをスリットを横断する方
向にスライド自在として、その一端からワイヤにより押
し込み、また引っ張る構造のため、ワイアをチューブを
通して導く必要があるなど、構造が複雑となる一方、ワ
イヤの剛性不足から動きが悪く、制御性に劣るという問
題点があった。

本発明は、このような従来の問題点に鑑み、動きが良好
で、より制御性の良い放射線写真措影装置のシャッター
構造を提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 このため、本発明は、放射線源の照射側に設けられて放
射線ビームを生成する開口と、該開口を横断する方向に
移動可能で透過線量を調整するシャッター部材と、放射
線ビームが照射される対象物の背後Ｑ撮像面における線
量を検知するディテクタと、このディテクタからの信号
に基づいて前記シャッター部材を駆動するシャッター駆
動装置とを有する放射線写真楊影装置において、前記シ
ャッター部材をその移動方向について放射線透過率が異
なる部材により形成し、このシャンク一部材の前記開口
に臨む部分を挟んだ側に前記シャッター駆動装置の駆動
力を作用させて位置制御を行うよう構成したものである
。

〈作用〉 上記のシャッター構造においては、シャッター部材の両
端に力を作用させて、釣合いで位置制御しうるので、動
きが良好となって、より適切な制御が可能となり、また
駆動部材の剛性も不要で、構造も簡単になる。

く実施例〉 以下に本発明の実施例を説明する． 第１図を参照し、放射線源（一般にはＸ線管）ｌの照射
側に開口としての縦長のスリット２を設けて、このスリ
ット２を横方向に移動させることにより、放射線ビーム
としてのファンビームＦＢを生成するようにしてある。

また、スリット２には、これと一体に移動するシャッタ
ー３を設けてある。このシャンクー３は、スリット２の
長手方向に並べられそれぞれスリント２を横断する方向
に移動可能なシャッター部材としての複数のシャッター
ブレードＩＯからなり、スリット２各部の透過線量を調
整しうるようにしてある。

ファンビームＦＢは対象物（人体）４に照射されるが、
その対象物４の背後に設けられたスクリーン／フィルム
等の盪像面５にて透過線量に応じた逼像・記録がなされ
る。尚、スクリーン／フィルムの場合、放射線が蛍光体
層（蛍光スクリーン）に照射されて可視光に変換され、
この可視光が銀塩感光材料を塗布したフィルムに感光さ
れる。但し、これに限るものではなく、輝尽性蛍光体デ
ィテクタを用いて画像情報を蓄積し、半導体レーザーに
より走査して取出し、このデジタル画像情報を外部メモ
リに記憶させて、ＣＲＴに再生可能とする方式等として
もよい。

また、ｔ最像面５における各部の線量を検知するディテ
クタ６と、このディテクタ６からの信号に基づいて前記
シャッター３の各ブレード１０を駆動するシャッター駆
動装置（コントロールユニット及びアクチュエータ）７
とを設けている。

これにより、ファンビームＦＢが照射されているライン
上の各部の線量をディテクタ６により検知し、各部ごと
に、線量がほぼ一定範囲内となるように、シャッター駆
動装置７によりシャッター３の各ブレード１０を駆動し
て、透過線量を調整する。

ここで、本発明に係る構成として、シャッター３の各シ
ャッターブレード１０は、第２図に示すように構成され
る。

すなわち、シャッターブレード１０を、放射線透過率の
異なる部材１０ａ，１０ｂをその移動方向に接合して構
成してある。尚、スリット２の幅をＷとすれば、部材１
０ａ，１０ｂの各長さｗ，，Ｗ２は、ｗ．　≧ｗ，ｗｔ
　≧Ｗとする。

具体的には、部材１０ａは放射線透過率大の例えばアク
リル板あるいは放射線透過率中の例えばアルミ板．銅板
とし、部材１０ｂは放射線透過率小の例えば鉛板とする
。

又は、部材１０ａは放射線透過率大の例えばアクリル板
とし、部材１０ｂは放射線透過率中の例えばアルミ板．
銅板あるいは放射線透過率小の例えば鉛板とする。

そして、このシャッターブレード１０の一端（部材１０
ａ側）に引張スプリング１ｌを作用させ、他端（部材１
０ｂ側）にシャッター駆動装置７のアクチュエー夕部分
であるパルスモータｌ２の回転軸のプー１月３に取付け
られガイドプ−１月４を介して導かれるワイヤ（又はロ
ープ）１５を連結してある。

かかる構成においては、パルスモータｌ２を特定方向に
回転させて、ワイヤｌ５を引けば、スプリング１１に抗
してシャッターブレード１０が図で右方に移動し、スリ
ット２内における放射線透過率大の部材１０ａの占める
比率が大となり、全体のＸ線透過率が大となる． これに対し、パルスモータ１２を逆方向に回転させて、
ワイヤ１５を緩めれば、引張スプリング１ｌにより、シ
ャッターブレード１０が図で左方に移動し、スリット２
内における放射線透過率小の部材１０ｂの占める比率が
大となり、全体のＸ線透過率が小となる。

このようにして、Ｘ線透過率を任意に調整しうる。

また、かかるシャッターブレード１０の駆動機構におい
ては、シャッターブレードｌＯの両端に外力を作用させ
、その釣合いにより位置制御するので、ワイヤｌ５によ
り引っ張るときはもちろん、ワイヤ１５を緩めるときも
、スプリング１１の力が作用しているので、動きは極め
て良好なものとなる。

しかも、ワイヤｌ５の剛性も不要となり、放射線的に妨
げとならないナイロン線材等をも使用できるようになる
。

第３図には他の実施例を示す。

この実施例は、放射線透過率の異なる部材１０ａ，１０
ｂからなるシャッターブレード１０の両端にワイヤ（又
はロープ）２１の両端を連結して、ループ状にし、この
ループをガイドブーリ２２により案内する一方、途中で
パルスモータ２３に取付けた駆動プーり２４により駆動
するようにしたものである。

そして、ワイヤ２１を千鳥状に配して、モータ２３等駆
動部品の位置を上下でずらし、これらをコンパクトにレ
イアウト可能としている。

尚、必要であれば、途中にテンショナーを設けるとよい
。

第４図にも他の実施例を示す。

この実施例は、シャッターブレード１０の全長にわたっ
て放射線透過率大又は中の部材を部材１０ａを設け、そ
の一部に重ねて放射線透過率中又は小の部材１０ｂを設
けたものである。

このようなものでも同様の効果が得られる。また、この
ものでは、部材１０ａとして、通常放射線源に付設する
撮影用のフィルタと同質のものを使用すれば、当該フィ
ルタを兼ねることもできる。

第５図又は第６図には更に他の実施例を示す。

第５図の実施例は放射線透過率の異なる部材１０ａ，１
０ｂからなるシャッターブレード１０の断面形状を直角
三角形にして、前後に組合わせるようにしたものであり
、第６図の実施例はシャッターブレードＩＯの断面形状
を二等辺三角形にして前後でずらしつつ組合わせるよう
にしたものである。

このようにすると、スプリングｌ１及びワイヤ（又はロ
ープ）１５をずらすことができ、よりレイアウト的に有
利となる。

〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、シャッター部材の
両端に力を作用させて、釣合いで位置制御しうるので、
動きが良好となって、より制御性が向上し、また駆動部
材の剛性も不要で、構造も簡単になるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す放射線写真撮影装置の
概略斜視図、第２図はシャッターブレードの拡大斜視図
、第３図は他の実施例を示すシャッターブレードの駆動
機構の斜視図、第４図は他の実施例を示すシャッターブ
レードの斜視図、第５図及び第６図は他の実施例を示す
シャッターブレードの斜視図である。 ｌ・・・放射線源　　２・・・スリット　　２・・・シ
ャッター　　４・・・対象物　　５・・・撮像面　　６
・・・ディテクタ　　７・・・シャッター駆動装置　　
１０・・・シャッターブレード　　ｌＱａ，１０ｂ・・
・放射線透過率の異なる部材　　１１・・・引張スプリ
ング　　１２・・・バルスモータ　　ｌ５・・・ワイヤ
　　２１・・・ワイヤ　　２３・・・パルスモータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 放射線源の照射側に設けられて放射線ビームを生成する
   開口と、該開口を横断する方向に移動可能で透過線量を
   調整するシャッター部材と、放射線ビームが照射される
   対象物の背後の撮像面における線量を検知するディテク
   タと、このディテクタからの信号に基づいて前記シャッ
   ター部材を駆動するシャッター駆動装置とを有する放射
   線写真撮影装置において、前記シャッター部材をその移
   動方向について放射線透過率が異なる部材により形成し
   、このシャッター部材の前記開口に臨む部分を挟んだ側
   に前記シャッター駆動装置の駆動力を作用させて位置制
   御を行うよう構成したことを特徴とする放射線写真撮影
   装置におけるシャッター構造。